そんな中、MLB.comは5日(同6日)、「どのように10球団は弱点を強みに変えることができるのか」との記事を寄稿。米データ会社「ファングラフス」による勝利貢献度(WAR)の予測に基づき分析され、ドジャースは二塁手のWARが30球団中22位とされた。MLB.comは「ドジャースには確たる正二塁手がいない」と指摘し、候補に上がるミゲル・ロハス内野手、キケ・ヘルナンデス内野手、クリス・テイラー外野手らの予測成績も平均以下と見ている。
しかし「カギを握るのがキム・ヘソンだ」と言及。「KBOで輝かしいキャリアを残した26歳は二塁のレギュラーをつかむチャンスがある。もしKBO時代のようなプレーを見せれば、攻守両面で大きな影響を与える可能性がある。長打力には欠けるが、優れた守備力、俊足、そして確実なコンタクト力を兼ね備えている」と期待を寄せた。
MLB.comのポジティブな分析に、韓国メディアは次々と反応。「スポーツ・ソウル」は「ドジャースの正二塁手は空席だ。まだチャンスがある」。「OSEN」は「キム・ヘソンにはあるのは酷評だけではない」などと前を向いた。
(引用ここまで)
韓国プロ野球、KBOからポスティングでドジャースに移籍したキム・ヘソン。.083だった打率がなんと2倍の.167になりました。
韓国の盗塁王、キム・ヘソン。メジャー移籍で打率1割にすら達せず……開幕前にドジャース傘下のマイナー行きか(楽韓Web過去エントリ)
12打数1安打が24打数4安打になっただけではありますけども。
スプリングトレーニング(オープン戦)ではマイナーの選手も招待選手として出場するので対戦相手がどうであるかって部分も大きいのですが、まあちょっとそこまでは見てらんないかな。
このままだとおそらく日本遠征には帯同しないと思われます。
どう考えてもオープン戦で実戦を積んだほうがよさそうですから。
ただ、海外遠征の場合はアクティブロースターが拡大されるので、日本に来る可能性もないではないですが。
……まあ、シーズン中に外野の訓練も受けて内外野で使えるユーティリティになれたら、出番はあるかも知れないなぁ。
それでも「韓国での3割」は日本で2割5分、メジャーでは2割前後パターンが多数。
パク・ビョンホはメジャー移籍前年には.343、53本塁打でしたが、メジャーでは.191、11本でシーズン途中にマイナー落ちして翌々年に韓国に帰国。
ゴールドグラムを獲ったキム・ハソンも韓国では3割ちょっとほど打てていたのですが、メジャー初年は.202。
キム・ハソンはそこから持ち直して23年は.260とキーストーン(二遊間のどちらか)を守る野手としてはそれなりの打者にはなったのですけどね。
メジャーの動く球にアジャストできればまあ……可能性はなくはない。
でも、いまのところだとだいぶ厳しいかな。
二塁手が空いているとしても、ドジャースがトレードなりなんなりで補強しないともかぎらないわけで。
それにしても、現在メジャーで通用している選手がアベレージヒッターの内野手であるキム・ハソンだけとは。「パワーなら日本より上」って設定はどこに行ったんでしょうかね。
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