OECDは7日(現地時間)、「韓国の生まれない未来・少子化傾向の理解」という冊子で、韓国の出生率が現在の水準を維持すれば、韓国の人口は今後60年間で半分に、2082年には全人口の約58%が65歳以上の高齢者になると見通した。
OECDは、2023年基準の韓国の合計出生率(女性1人が一生産むと予想される子どもの数)は0.72人で、世界で最も低い数値だと指摘した。
理由としては住宅費用の上昇と高い私教育費の支出などを挙げた。 勤務時間・場所の柔軟性不足、長期間勤務文化など仕事と家庭の両立が難しい点もまた出産率下落の原因として挙論した。
OECDは、韓国は家族政策に対する公共支出を拡大しているが、出産率は引き続き減少するという点も言及した。
続いて公的支援に対しては直接的な財政支援より保育の質と接近性向上、育児休職制度改善、労働市場改革などが活用されなければならないと指摘した。
これは韓国の合計出生率が0.78人(2022年基準)ということに対し、「大韓民国は完全に滅びましたね、わあ!」と両手で頭をつかむ反応を見せたジョアン·ウィリアムズ米カリフォルニア州立大学法学部名誉教授の主張ともある程度かみ合う。
(引用ここまで)
OECDはさまざまな勧告等もしていまして、各国の経済成長率や人口動態についてもレポートを出しています。
今回はその韓国への人口動態へのレポート。
Korea's Unborn Future(OECD・英語)
PDFファイルをちょっとチェックしてみたんですが、すごい量ですね。
「少子化はもはや不可逆だけども、そのペースを鈍くすることは可能」としてはいます。
ただ、現状が続くのなら2080年代には韓国の人口は半分になっているだろう、と。
あと2082年には全人口の58%が65歳以上になっていると予測されています。
韓国国内の男女間の分断についても言及があります。
それ以外にも住宅取得の難しさが若者を結婚から遠ざけているなんて記述もあって、相当にきっちりした取材をしているって印象。
それにしても2082年で65歳以上が58%か……。
日本の予測だと2070年で38%。まあ、これはけっこう楽観的な数字なのですが、それでも韓国ほどはひどくないってことですかね。
もう世代ごとの減少がはじまっていて、スパイラルに陥っている。
そのスパイラルの速さが日本どころの話じゃないっていう。
そりゃアメリカの教授も「韓国終わったわ」って頭を抱えますよね。

一昨年のこれ、ちょっとしたネットミームになってます。
もはや笑いでごまかすくらいしかできないってことでもありますね。
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