12日統計庁は「2月雇用動向」で先月15~29才青年層の「休んだ」人口が50万4000人で前年同月対比6万1000人増えたと明らかにした。 青年層の休息人口が50万人を越えたのは2003年統計作成以来初めてだ。 「休んだ」は仕事をしたり求職活動をしないままただ休んでいる状態を意味する。
一方、働く青年は大幅に減った。 先月の青年層の雇用率は44.3%にとどまり、前年同月比1.7%減少した。 青年就業者は355万7000人で、1年間で23万5000人減った。 減少幅はコロナ事態が真っ最中だった2021年1月(-31万4000人)以後、49ヶ月ぶりに最も大きい。
統計庁のコン・ミスク社会統計局長は「企業の経歴職選好増加が青年たちに不利に作用している」とし、「青年たちが休む理由について『望む働き口を探すのが難しい』と答える比率が高かった」と話した。 (中略)
「休んだ」状態が不安だと答えた比率は77.2%に達したが、専門家たちはこの過程で経験する不安が孤立·隠遁につながる危険が大きいと見ている。 特に休む期間が長くなるほど「再充電の時間」という認識は減り「大変な時間、求職意欲を失わせた時間」という認識が増加した。
不景気に陥った製造業、建設業、卸·小売業などの雇用不振が青年層の就職難につながった。 先月の建設業就業者は190万9000人で、前年同月より16万7000人減った。 1月の減少幅(-16万9000人)よりはやや減少したものの、建設業就業者の減少傾向は昨年5月(-1万4000人)以後、10ヵ月連続して続いている。
建設業就業者の減少は、国内総生産(GDP)全体の15%を占めている建設業が揺らいでいるためだ。 今年に入って法定管理を申請した中堅建設会社だけでも、新東亜建設(施工能力評価第58位)、サンブ土建(第71位)、大渚(テジョ)建設(103位)、サムジョン企業(114位)、アンガン建設(116位)、碧山(ビョクサン)エンジニアリング(180位)の6社に上る。 昨年までは地域の中小建設会社を中心に法廷管理を申請したが、今年は首都圏の中堅建設会社まで流動性危機が広がっている。
(引用ここまで)
韓国の不況、とりつく島もない状況が続いています。
ついに青年層の「ただ休んでいるだけ」との人数が50万人超え。
韓国での青年層は15〜29歳を指します。
普通は15〜24歳なのですが、韓国では「我が国では兵役があるのでモラトリアムを考えて29歳までが青年層だ」ってことになっています。
ま、実際には25〜29歳くらいって仕事にあぶれることが少ないから青年層失業率をごまかせるのでって理由が大きいですけどね。
前年同月比で「休んでいるだけ」の青年層が6万1000人増加。50万4000人。
人口的にはこの世代は減少しています。
ベビーブーマーの孫が30代以降になったことで、20代人口は減少をはじめているのですが。
その人口減を上回るスピードで不況が彼らの雇用情勢を蝕んでいると。
経験者優遇が隅から隅まで行き渡っていて、新人を採用するつもりがまったくない。
先月にもそのあたりにフォーカスした記事をピックアップしましたが。
韓国経済:若者から悲壮な声「経験者だけ採用するのなら、未経験者はどこで経験を積めばいいんだ。インターンからの正規職転換も10人にひとりだけなんだぞ!(楽韓Web過去エントリ)
ちなみにこの「ただ休んでいる」人たちは失業者ではありません。統計上ね。
求職していないので失業者ではない。失業率には組み入れられていないのです。
現在、韓国の失業者は94万人。
「ただ休んでいる」のは20〜50代までの総計で120万人超だったかな。
2023年時点で120万人超でした。全体の統計はあとで見ておきますが、ここよりは増えているだろうなぁ……。
彼らが一斉に求職をはじめたら現状で3.2%と優等生のように見えている失業率は倍以上になるわけです。
ま、求人倍率は0.28倍しめなので求職しようにもできないから休んでいるんですけどね。
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