監査院が2023年1月に公開した「広域交通網構築推進実態監査報告書」によると、監査院は広域交通網計画樹立と広域交通網構築事業の進行および事後管理などが適正に行われているかを点検するために2021年9月から同年12月まで資料収集および今回の監査を行った。
監査報告書には「新安山線第5工区(始興市庁〜光明)の場合、トンネル時点から約19km離れた区間に岩盤が砕けるなど一部断層破砕帯が存在し地盤状態が「非常に不良」状態である5等級なのにトンネル設計にインバート設置が反映されていない」という内容がある。
インバートは円形に近いコンクリート施設物で、鉄道公団は都心区間に地下トンネルを建設する時、地盤の分類等級が4等級以下で「不良」または「非常に不良」の場合、地盤隆起現象に対応できるようトンネル底にインバートを設置するようにしている。
監査院は鉄道公団のこのような規定にも第5鉱区トンネル設計にインバート設置が反映されていない点を指摘したのだが、この日崩壊事故が発生したことにより監査院が非常に不良だとした地盤状態と今回の事故との関連性に関心が集まる。
ある大企業建設会社の研究員は「今回の事故の場合、地盤が元々良くなかったか上水道破裂などの理由で地盤が弱くなって発生した可能性がある」と話した。
(引用ここまで)
先日、韓国で地下鉄工事中に大規模な崩落事故がありまして。
でもまあ、地下鉄工事中に崩落事故を起こすってのはそれなりにありがちな事故。
そこまでピックアップすることもないかなぁ……とスルーしていたのですが。
映像を見ても相当に大規模なのがわかりますね。
一応、作業員はほとんど退避済で行方不明だったひとりも救助されたとのこと。
「扱わないかなー」とか思いながらもぽちぽち言葉を変えて検索してみたら、冒頭記事が引っかかった次第。
以前から監査院が「このあたりの地盤危険だよ」と指摘していた。
で、そうした地盤である場合にはインバートを設置せよって規定になっているそうですわ。
インバートってのはトンネルの下ごしらえみたいなもの。
軟弱地盤を掘ると圧力の問題で下側がぐずぐずになってしまうので前もってコンクリートで固めてからトンネル作業をするってもの。
で、当該区域はその対象になる「非常に不良(地盤)」であったにも関わらず、設計段階からインバート設置が考慮されていなかったとのこと。
……一応、マニュアルとしては「軟弱地盤だからこうしてね」って指針はあったと。
でもまあ、「現場に臨んでは臨機応変」が韓国のいいところですからね。
いつものようにいつものごとく、だったわけです。
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