「このままだと大手プロダクション数社だけが残り、中小のプロダクションは生き残ることが難しいだろう。誇張ではない」
最近、ハンギョレの取材を受けた中堅のK-POP事務所の関係者の話だ。同関係者は、昨年末から業界で出始めた「K-POP危機論」が「今年に入り、現実になっている」と述べた。
K-POPの危機はすでに昨年、10年ぶりに下落したアルバム販売数の減少によって立証されている。2023年に史上初めて1億枚を突破したK-POPのアルバム販売数は、昨年は9300万枚と約19%減少した。アルバム販売は、プロダクション全体の売上の30~50%を占める絶対的な指標だ。
今年の状況は昨年よりさらに深刻だ。21日付のハントチャート基準で、初動(発売後1週間)販売で100万枚を超えたアルバムは4作にすぎない。200万枚を超えたアルバムは1作もない。減少傾向をみせた昨年でさえ、初動販売数が100万枚以上のアルバムは22作、200万枚以上のアルバムは4作、300万枚以上のアルバムは1作あった。誇張ではないという話は、理由もなく出てきたのではない。
「ビッグ・プレーヤー」の不在が第1の理由に選ばれる。防弾少年団(BTS)がメンバーの軍服務による空白期間が続いているところに、2022年だけで1000万枚を売ったグループであるSEVENTEENも、メンバーの入隊とともに「軍白期(軍服務による空白期)」に突入した。ソロ活動に重点を置いているBLACKPINKも、ここ最近は新アルバムの情報はない。 (中略)
対外的な要因としては、日本と中国での販売減少が論じられている。K-POPアルバムの相当数が公式の輸出ではなく、直接購入、代理購入、ファンクラブによる団体購入のような形式で国外に渡っているが、大きな比重を占めている日本と中国での販売が急減していると言われている。ある企画社の関係者は「日本でK-POPを標ぼうした自国のアイドルが次から次に出てきて人気を得ており、中国は不景気に加えて限韓令まで重なり、アルバム販売が増える兆しがみえない」として、「プロダクションが米国市場だけに目を向けざるをえない構造に向かっている」と述べた。最近、中国本土で8年ぶりに韓国の3人組ヒップホップグループ「HOMIES」が公演するなど、限韓令解除に対する期待感が少しずつ高まっているのは事実だが、過度な期待は禁物だというのが、業界関係者らの意見だ。
現在の危機にうまく対処し、K-POPが持続可能なモデルとして定着するよう、禍を転じて福と為すきっかけにする必要があるという助言も出ている。韓国輸出入銀行海外経済研究所のキム・ユンジ首席研究員は「(アルバム販売の減少は)むしろ、これまで押し出し(アルバムの初動販売枚数の強引な引き上げ)疑惑まで持たれ、世界的に有害さが強まっていたK-POPのアルバム販売のバブルがはじけて正常化している過程だと解釈できる」として、「公演やIPの売上などを引き上げ、バランスを取っていかなければならない」と述べた。
(引用ここまで)
K-POP終わった論が昨今、やたらと出はじめつつあります。
同じような曲、同じような振り付け、同じようなグループ構成。
そりゃまあ、飽きられるわな。
フィジカル(CD)の売上も23年から24年にかけて19%減少したとのこと。
これについては飽きられたというよりは、推し疲れでしょうね。
特別版A、B、C、D、E、F、Gで封入しているアイテムを変えて、さらにランダム封入にして云々みたいなビジネスを延々と続けてきたわけですよ。
そりゃまあ、疲れもするでしょうよ。
ランダム封入って胴元以外誰も得をしないシステムですからね。
クーリエジャポンとかもそんな記事を掲載しています。
大元は英紙ガーディアン。
K-POPの終わりの始まりか 米国でも韓国国内でも「そっぽを向かれる」ワケ(クーリエジャポン)
原文を読むとブリカスっぽくもうちょっと皮肉にまみれてますね。
‘It’s ended up being nothing to no one’: can K-pop overcome crisis?(The Guardian・英語)
「けっきょくのところ、誰へ向けたものでもない無として終わりを迎えつつあるK-pop、再生の道はあるのか?」って感じのタイトル。
煽っておる。
グローバルなファン層に向けたせいか、無味無臭になっているのだそうです。
ラジオからたまに流れてきますが、どれ聞いても同じってのは分からないでもない。
まあ、一定のファンはつかんだみたいだから食べていくことはできるんじゃないでしょうかね。知らんけど。
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中味は長編記事。最新の記事は「イ・ジェミョン大統領の韓国が台湾有事を誘発する 」となっています。
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