内需低迷が長期化している上、輸出エンジンまで冷め、今年第1四半期の韓国経済が後退した。 昨年第2四半期から4四半期連続0.1%以下の「ゼロ成長」を続けた。 1997年の通貨危機、2020年の新型コロナウイルス感染症など大型危機の時も見られなかった異例の成績表だ。 内外の悪材料に構造的な原因まで重なり、韓国経済が回復力を失いつつあるという懸念が大きい。 (中略)
民間専門家らの診断は、このような楽観的な判断とは程遠い。 過度に累積した家計負債と人口高齢化などで内需不況が長期化する兆しが現れていると指摘した。 米国と中国の革新企業の間に挟まれて苦戦する韓国企業の輸出競争力も問題点として指摘した。 韓銀副総裁出身の崇実大学経営大学院のイ・スンホン教授は「韓国経済の構造的問題をきちんと改革できなければ長期低成長が固着化する恐れがある」と警告した。 (中略)
多くの専門家は、このような一時的な要因より構造的な問題に注目した。 2%前後と推定される潜在成長率に比べ、低成長があまりにも長い期間続いているという理由からだ。 GDP増加率は昨年第2四半期以後、今年第1四半期まで4四半期連続で「0.1%以下」を記録した。 (中略)
エコノミストらは「韓国経済の活力が目立って落ちている」(李承勲メリッツ証券研究員)と口をそろえた。 高齢化と家計負債で中産層消費余力が速い速度で減り、競争深化で自営業と小商工人の実質所得も減少しているためだ。 グローバル舞台で競争する韓国企業の競争力が後退しているのも構造的問題点と考えられる。
(引用ここまで)
今朝発表になった「第1四半期の成長率がマイナス0.2%」ってニュース。
韓国国内でもだいぶ衝撃を持って伝えられています。
というかもうすでに犯人捜しがはじまっていたりします。
左派紙の一方の雄である京郷新聞はさっそく「チェ・サンモクが悪い!」と言い出してますね。
第1四半期の成長率「マイナス」、後退する韓国経済···「チェ・サンモク経済チーム」の責任論(京郷新聞・朝鮮語)
企画財政部長官(財務相に相当)であるチェ・サンモクのせいだって言っているんですが、そのチェ・サンモク長官に弾劾決議案出したのは共に民主党だけどな……。
あと予算編成を減額して可決したのも共に民主党だし。
その一方で冒頭記事の韓国経済新聞は比較的落ち着いて「もはや構造的に不況が根付いているのでは」とする考察を述べています。
こっちのほうがなんぼか腑に落ちますね。
人口減、不動産不況に端を発している内需不振。
中国に部材から完成品までやられまくっている外需。
それとメモリ価格が下落基調なのも原因のひとつですかね。
パーツひとつの価格で国の成長率が左右されるのもどうかと思うんですが……。
現実にはそんなところでしょう。
でもまあ、犯人捜しをしたほうが特に左派には心地よいのでそれはそれでやっていくとよいと思いますよ。
本当の犯人を捜すとしたら5年前とかに目を向けたほうがいいと思いますけども。
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中味は長編記事。最新の記事は「イ・ジェミョン大統領の韓国が台湾有事を誘発する 」となっています。
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