共に民主党のイ·ジェミョン大統領候補の公職選挙法違反事件破棄差し戻し審の初公判が15日午後2時に開かれる。 最高裁判所の判決翌日に裁判所の配当から初公判期日指定、召喚状発送まで電光石火のような速度で進行される。 李候補の上告審が異例に速いスピードで処理されたのに続き、破棄差し戻し審も急迫している。 大統領選挙の局面で、李候補の司法リスクがさらに浮き彫りになる見通しだ。 法曹界では、司法府が大統領選挙に無理に介入しているように映りかねないという懸念が出ている。 (中略)
李候補が召喚状を受け取って15日の初公判に出席すれば、同日、裁判所が直ちに弁論を終結して宣告すること(即時宣告)も可能だ。 もし、李候補が召喚状を受け取って公判に出席しなければ、裁判所は再び公判期日を決めなければならない。 再び定めた期日にも送達を受けて出席しなければ、被告人なしに公判手続きを進め弁論を終結し宣告することができる。 ソウル高裁部長判事出身のある弁護士は「裁判部で公判を一度だけして宣告することもできる。 事件の争点が複雑なわけでもなく、最高裁で結論を全て出してきたので、これ以上争うこともなく、裁判所では量刑だけ決めれば良い」と話した。
ただ、李候補が召喚状の送達を受けなければ、裁判を開くことができない。 追加の送達を通じて期日を決めるのに時間が長くかかるしかなく、破棄差し戻し審の宣告もそれだけ遅れる可能性がある。 (中略)
前例のない裁判所の早い事件処理速度に法曹界内部でも批判が出ている。 (中略)
判事出身の弁護士は「どうせ大統領選挙前に最終結論を出すことができない事件処理をこのように無理して急ぐのは裁判所が政治的見解を表明するのではないかと疑われる」として「大統領選挙の間ずっとイ候補が有罪ということを裁判所が見せる格好」と話した。
(引用ここまで)
おや、高裁での差し戻し審が今月15日にスタート。
大法院(最高裁に相当)の判決までも超スピード。
記事中にあるように、有罪を確定させることはできないでしょうけども。
それでも「公職選挙法違反で有罪が確定している大統領候補」との地位を与えることはできるわけですね。
そして左派紙ハンギョレがそのスピード感を批判しているって面白さよ。
「主権者である国民」にイ・ジェミョンがどんな人物かって情報を与えるだけなのにね。
まあ、有罪前提ではあるのですけども。
で、この大法院の判決に対して共に民主党の国会議員が50人ほど大法院の前に集まって抗議集会を開いているんですよ。
「明白な選挙介入をする大法院を糾弾する!」「糾弾する! 糾弾する!!」ってやってますね。
これ日本だったら、自民党クラスの大政党が最高裁判所前に集まって、裁判所を糾弾しているってことですからね。
その異常さが分かってもらえるんじゃないでしょうか。
あ、それと大統領になった人物が裁判中だった場合、その裁判が停止されるって法律を作ってます。
「大統領になれば刑事裁判停止」……法律を変えて「イを救おう」と動き出した共に民主党(韓国経済新聞・朝鮮語)
憲法裁判所に違憲判断をされそうな法律ですね。
というかまあ、必死だな。
こういうのが「本当の司法介入」ってヤツだと思うんですが、K三権分立の世界では違うんでしょうね。
「我々がやっている介入はいい介入!」くらいの気分なんでしょうね。
このあたり、またちょっとnoteの記事にしてみましょう。
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中味は長編記事。最新の記事は「韓国の次期大統領最有力候補、イ・ジェミョンの周辺での連続不審死、すべてピックアップしてみた 」となっています。
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