「ああ、あなたは行きましたが、私はあなたを送りませんでした。」
10日午前、忠清南道瑞山浮石寺説法殿に限ってハン·ヨンウンの詩「あなたの沈黙」が鳴り響いた。
同日午前10時から1時間ほど、説法殿では倭寇に略奪されてから647年ぶりに故郷に帰ってきた高麗時代の金銅観世音菩薩坐像を日本に送る奉送法会が行われた。
法会で曹渓宗(チョゲジョン)社会部長のチンギョン僧侶は挨拶の言葉を通じて、あなたの沈黙を暗唱し、「金銅観世音菩薩坐像を送り、悲しみ、残念がる信徒たちを見ると粛然となる」とし、「しかし、今日この場を契機に韓日関係において結ばれていた不便な部分が円満に解け、さらに発展することができれば、また別の意味があるだろう」と話した。 (中略)
同日の奉送法会には、観音寺の田中元住職も出席した。
彼は「『終わりが良ければすべてが良い』という言葉のように仏像を巡る問題がうまく仕上がって幸いだ」とし「浮石寺側が希望する文化財交流展示などに関しては長崎県や政府と協議しなければならない問題」と話した。 (中略)
浮石寺を離れた仏像は11日、仁川(インチョン)空港を通じて日本の福岡に運ばれた後、12日、船を利用して対馬に運ばれる。
観音寺に1日か2日滞在し、対馬博物館に保管される予定だ。 (中略)
浮石寺側は金銅観世音菩薩坐像の複製品2点を製作し、1点は研究用として活用し、残りの1点は初めて製作された当時のように金銅を被せて奉安するために3次元スキャンできるように日本側に協力を要請したが、まだ受け入れられていない。
(引用ここまで)
どうにかこうにか、観世音菩薩坐像は梱包されて浮石寺から脱出したとのこと。
映像もあるのでそちらもどうぞ。
明日には日本着。
そこから船で対馬観音寺に搬入されて、1〜2日ほど安置されてから対馬博物館に寄託される予定。
博物館ではどんな展示になるのか、季節の催し物の度に観音寺に戻したりするのかはまだ不明。
さすがに韓日議員連盟の会長が出張ってきたこともあって、最悪の「返還されない」なんてことにはならなかったようです。
ただまあ、その返還も海外から文物の貸出が拒絶されたことで高麗展がまともに開催できなかったのを、韓日議員連盟会長が聞きつけたからって部分も大きいですからね。
そして、いまだに差し押さえ免除法は立法されていないってオチ。
あとまあ、この記事の見どころは観音寺の前住職である田中節孝氏のセリフかな。
「文化交流云々は我々とではなく、長崎や政府と協議してくれ」と。
浮石寺と縁を結ぶのなんてまっぴらごめんだって気分が伝わってきますね。
そりゃまあ、13年も奪われっぱなしだったわけですしね。
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中味は長編記事。最新の記事は「条約も約束も三権分立も無視する韓国、その理由である「正統性」とは? そして日本はどのように対応すべきか 」となっています。
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