この試合、結果だけを見ると井上がフツーに勝ち残っていますが、なかなか面白い経緯があったのでご紹介。
4人いる予選でひとりが勝ち抜けるわけですが、その中に日本の井上と韓国のチョンがいたわけですね。
このとき、井上はウズベキスタンの選手に負けてて、かつチョンとオーストリアの選手に勝っていました。井上の勝点はフォール勝利の4点x2の8点で、チョンはオーストリアの選手にフォール勝ちしていたため、最終戦でウズベキスタンの選手にフォールで勝つと井上の勝点に並びます。
ただし、勝点が並んだ場合は直接対決の結果が優先されます。
というわけでチョンが勝ってしまうと、井上の勝ち抜けが決定するというシチュエーションでした。
しかし、チョンは10点差離れてテクニカルフォールになっているのにも関わらず、なぜか競技を続行します(ルール上問題はありません)。
どうやら韓国のコーチは勝点が並んだ場合、獲得ポイント差で決勝トーナメントへの出場が決まると思い違いしていたようです。
チョンは井上のテクニカルポイントを上回った時点で相手をフォール。
これで勝点は並びましたが、前出のルールにより井上の勝ち抜けが決定します。
しかし、なぜかチョン陣営は大喜び。
それに輪をかけて、なぜかathens2004.comでチョンが決勝トーナメント勝ち抜けと誤表示してしまいます。
おまけに韓国のマスコミが雪崩をうったようにチョンの決勝トーナメント進出をルールも知らずに報じてしまいます。
もちろん、ほんの数分でathens2004.comは誤報を正して、井上の決勝トーナメント進出を発表。
日本人相手とあって、国民全体がファビョってしまいましたとさ。
ついでに言うと、チョンがウズベキスタンの選手にフォールで負けると、直接対決で負けていた井上も敗退していました。というか、チョンはどうあがいても決勝進出の目はなかったんですね。
勝ってくれてありがとう、チョン(笑)。
……athens2004.comの壮大な釣りだったのかも(笑)。
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