韓国では昔から“日本沈没”論が大好きだ。この言葉の元祖ともいうべき小松左京の小説もすぐ翻訳出版されたし、近年の同名の日本映画もすぐ輸入上映されている。マスコミも何かというとすぐ「日本沈没!」といって快感(?)を楽しんできた。
これは伝統的に日本をことさら“島国”といってバカにしてきたことと関係がある。北朝鮮は国連演説で日本を島国と非難し留飲を下げたつもりになっているが、自分たちが大陸につながる中華文明圏の優等生という“小華意識”の産物でもある。
東日本大震災は当然、こうした日本観を刺激する。マスコミには早速、「日本沈没!」が登場したのだが、あまりの大災難だったせいかマスコミ内で「隣国の災難にそれは品がない」と自己批判が起きた。沈没論は快感だったからだ。
(引用ここまで)
ああ、そうか。
「この状態で『日本沈没』はダメだ」という話が出るのは、それが韓国の共通認識としての願望だからこそ出てくるわけだな。
「島国が悪口になっているつもりなのは華夷秩序の反映」っていうところまではうちでも読み解いているけど、黒田さんの話はそこからさらに一歩前に行くなぁ。
この日本沈没というのは、基本的にエドガー・ケイシーの予言が拡大再生産されたものでして。
韓国では「いつの日にか日本列島が沈没するという予言がある(詳しいことは知らないけど)」というのは共通認識になっているのですよ。
日本人が誰に教わったでもなく、なんとなく「三途の川」についての知識があるような感じで。
それをなぜか優越感とともに語られたりすると、もう苦笑するしかないのですけどね。
日本人が韓国人とあるていど親しくなると「日本はそのうち沈没するのだから、韓国に移住しなさい」といわれるというね。
この記事へのコメント
Stingray 2011年04月04日 10:24
予言通りだとすると、アメリカも一部分離したり隆起したり
えらいことになっちゃってたはず
その中の日本沈没だけ小中華思想と結び付いて
気持ちの良い常識になってるのかな?
いまでは経済的没落というのが一番納得できる説明かも