> 京畿道・坪村で紙資源ごみを集めて売ることで生計を立てているキム・チョルスンさん(71・仮名)は最近、毎日の仕事がつらい。蒸し暑さの中で、足が震 えるほど歩き回っても、1日に稼げるのは1万ウォン(約700円)程度。運が悪いときは、リサイクル業者からお金をもらえないこともある。(中略)
韓国にはキムさんのように、高齢でも仕事を辞められずにいる人たちが多い。経済協力開発機構(OECD)の調査によると、韓国の実質退職年齢は、男性で 70歳を超える。老後もやりたい仕事を続けて、充実した人生を送るといった優雅な話ではない。70歳になって初めて、生活費を稼ぐための仕事から解放され るという意味だ。韓国はOECD加盟国のうち、メキシコに次いで2番目に実質退職年齢が高い。(中略)
韓国では「サオジョン(四五定=45歳定年、沙悟浄の韓国語と同音)」「オリュクト(56歳まで職場にいれば給料泥棒、釜山の五六島と同音)」といった 流行語が生まれるほど早期退職の圧力が強い。1990年代後半の通貨危機以降、10年以上続いている現象だ。統計庁のデータによると、韓国人が「一生のう ちで最も長く勤めた職場を離れる年齢」は平均53歳(男性55歳)で、一般的な感覚で考える引退年齢と大差ない。(中略)
人々が働き続けなければならない理由は何か。老後への備えが万全でなく、働き続けなければ生計を立てられない高齢者が増えているためだ、というのが専門家 の分析だ。OECDの昨年の所得不平等統計でも、韓国の65歳以上の人は、所得水準が全世帯平均所得の3分の2程度で、OECD加盟国の中で最も低かっ た。これは、韓国の高齢者が国民年金などの公的年金による恩恵を本格的には受けられずにいることを示している。
韓国の高齢層は、年金所得が15%にすぎず、勤労所得の割合が58%に達する。一方、フランスでは高齢者世帯の所得に占める年金の割合は86%で、勤労 所得は6%にすぎない。韓国の高齢層所得に占める勤労所得の割合は、OECD加盟国平均(21%)の2.7倍に達する。(中略)
韓国人の高齢者の貧困率(所得が中間値に満たない人の比率)は45%(2000年代半ばの平均値)に達し、OECD加盟国のうち最も高い。韓国の高齢者10万人当たりの自殺者数は77人(09年)で、これもOECD加盟国の中で最高水準だ。
(引用ここまで)
朝鮮日報なのでずいぶん長めに引用してしまいました。
平均年齢で53歳という早期定年制度(というか、会社から追い出される)で第2の人生をしなくちゃならないというのが韓国の現状。
でも、まともな再就職先はゼロ。
んで、それまで経験もないのに小売業やら飲食業やらで起業しようとするので、失敗してわずかにあった蓄えもすり潰される。
行き着く先はOECDでトップの老人自殺。
完全に負のスパイラルなのですよね。
どこかで止めないとどうにもならなかったのですが、なにしろ福祉政策で予算圧縮のために孤児を輸出している連中がなにかをできるわけもなく。
まあ、厳しいですね。
就職できずに起業っていうのは、のび太を思い出しました(笑)。
Web魚拓:1/2
この記事へのコメント
名無しさん 2012年07月05日 12:04
日本じゃ中々仕事ないと思います。
やはり在日も本国に帰れば働き者の評価を受けて高感度も上がるんじゃないかと思います。
仕事も死ぬまであるなんて素晴らしいと思います。
グンマー 2013年07月11日 13:20
Nanashi has No Name 2022年12月12日 17:18
のび太は火事で焼けるまでは会社を順調に経営していた(筈)だから