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カテゴリ:経済の記事一覧

「半導体好況でうはうは」となっている韓国の雇用、コロナ禍の自粛時期と同じでしかなかった……

カテゴリ:経済 コメント:(46)
雇用保険加入、5ヶ月目20万人代↑…製造業は1年連続の減少(ニューシス・朝鮮語)
業種別では、サービス業の加入者が28万4000人(2.6%)増加し、全体の増加傾向を牽引した。 保健福祉業の加入者数が11万4000人で最も多く、宿泊・飲食店業(5万5000人)、事業サービス業(2万4000人)、専門·科学技術サービス業(2万2000人)など大部分の産業で増加を持続している。

一方、製造業の減少傾向は12ヵ月間続いている。 先月は1万人減り、4月(7000人)に比べて減少幅もさらに拡大した。 (中略)

外国人労働者を除いた製造業の韓国人加入者数も2万3000人減り、減少が32ヵ月間続いている。

建設業加入者もやはり34ヶ月連続で減少しているが、減少規模は8000人に多少縮小された。 (中略)

先月の求人倍数は0.42と集計された。 求人倍数は新規求人人員を新規求職人員で割った値で、求職者1人当り働き口数を意味する。 昨年5月の0.37より改善された。
(引用ここまで)




 冒頭記事の統計は「雇用」そのものではなく、雇用保険加入者の統計。
 雇用保険はすべての事業所で加入義務がありますが、いつものように「雇用が5人未満の事業所」では除外。
 5人未満の事業所は労基法の埒外なのでしかたがないですね。
 あと自営業者も基本除外(任意加入)となっています。

 んで、こちらの統計でも「良質な雇用」とされている製造業、建設業の雇用は減少。
 小売業では増えている、との統計になっています。
 ま、どちらにしても内需が盛りあがっているとは言いがたいって傾向が見えているのは間違いないですね。

 いつも注目している求人倍率、韓国でいうところの「求人倍数」ですが、5月は0.42でした。
 前年同月は0.37なので若干の回復。
 ただ、去年が低すぎて話にならなかったので回復して当然というか。
 回復幅が0.05で低すぎてやっぱり話になってないな、ってところです。



 この求人倍数は雇用24という公的な雇用システムでだけの数字です。
 日本でいえばハローワークだけでの求人倍率になりますかね。
 なので全体の有効求人倍率ではないのですが、それでも傾向は見えてくると思います。
 なお。過去10年分の5月における数字を見てみるとこんな観じ。

2017 0.62
2018 0.64
2019 0.57
2020 0.42
2021 0.56
2022 0.76
2023 0.66
2024 0.51
2025 0.37
2026 0.42

 先月の数字は2020年5月と同じ。
 2020年はコロナ禍での営業自粛真っ只中でした。
 新天地イエス教会での集団感染があって、パニック状態になっていたのが3月頃。
 梨泰院のクラブでの集団感染があったのが5月頃で公園や映画館が封鎖されていました。

 その頃と同じレベルの雇用しかない、ってことなのですよ。
 銀座とかすごかったですからね。毎日が歩行者天国かなってくらいの閑散さ。
 あれを思い浮かべてもらえれば理解できるんじゃないでしょうか。

 コロナ禍での自粛三昧だった頃と同レベルの内需の冷えこみを起こしているのが現在の韓国。
 それ以上に冷えこんでいたのが1年前。
 現状のひどさが理解してもらえたのではないでしょうか。
 雇用24での求人倍数が0.6を超えたらまともな経済情勢、0.7でやや好景気ってイメージです。



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大幅な経済成長に沸く韓国、雇用は前年同期比で4万人減。若者の雇用は26万人減……雇用を生み出す製造業、建設業、小売業のすべてで雇用減。明るいのはメモリ業界だけ

カテゴリ:経済 コメント:(54)
タグ: 韓国経済 雇用
半導体好況でも…韓国の若年就業者26万人減(中央日報)
韓国で、先月の15~29歳の若年層の就業者数が1年前に比べて25万人以上減少した。新型コロナウイルス禍以降で最大の減少幅だ。人工知能(AI)ブームの中で半導体景気は好調を維持しているものの、若者の雇用は失われており、「雇用なき成長」が進んでいる。

国家データ処が11日に公表した「雇用動向」によると、先月の15歳以上の就業者数は2912万人で、前年同月比4万人減少した。戒厳令事態があった2024年12月以降、17カ月ぶりの減少となった。産業別では製造業の雇用減少が目立った。半導体景気が好調にもかかわらず、就業者数は前年より14万人減少し、23カ月連続の減少となった。自動車や食品などの業種が低迷した影響だ。国家データ処のビン・ヒョンジュン社会統計局長は、「半導体は他の製造業に比べて就業誘発係数が比較的低い業種であり、雇用に及ぼす効果も小さい」と説明した。 (中略)

こうした製造業の不振とAIによる雇用寒波は、若年層に集中した。15~29歳の就業者数は前年より25万5000人減少した。新型コロナの影響が大きかった2021年1月(31万4000人減)以来、最大の減少幅だ。若年層の雇用率も43.8%と、1年前に比べて2.4ポイント低下した。25カ月連続で下落しているうえ、下落幅は2021年1月以来で最も大きかった。
(引用ここまで)




 15〜29歳の雇用が激減している、との統計が出ました。
 まあ……でしょうね。
 そもそも15〜29歳の青年人口自体も減少しているのですよ。

 10年前は936万人だったものが、去年時点で795万人。
 140万人減少。
 24年→25年では約20万人減少。
 22年以降、おおよそ20万人前後の減少幅なので今年もそのていど減っていると見てよいでしょう。

 で、雇用の減少幅を見てみると25万5000人の減少。
 んー、人口減少幅を超えてるなぁ……。
 どれだけ青年層の雇用が少ないかって証左のひとつといえるでしょうね。



 記事中にもあるようにメモリ産業って別に好況だからって雇用が跳ね上がるようなものでもないんですよね。
 半導体生産工場は相当に自動化が進んでいて、人間が携わる部分が極端に少ない。
 昔のサムスン電子であれば洗浄とか発癌物質を使っていても、手洗いしてたりしていたんですが。
 そうした部分はどんどん自動化が進んでいます。
 研究職であれば引く手数多でしょうけども、そんな人材が多数いるわけじゃないですしね。

 雇用を生み出すのは製造業、建設業がメイン。あとは小売業もかな。
 そのすべてで雇用が減少しています。
 全体も4万人減で2024年12月以来の減少となっています。

 メモリ価格がバカみたいに上昇したおかげで、韓国経済の見た目は好況なのですが。
 実際の雇用動向を見てみれば内需不況は続いていることが理解できると思います。
 本当にピンポイントでメモリ業界だけが明るいんですよね。



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韓国経済、見た目の成長率は高くても国民の実質所得はほとんど伸びていなかった……でしょうね

カテゴリ:経済 コメント:(59)
タグ: 韓国経済
韓国経済、半導体好調でGDP3.6%成長も家計実質所得は0%台(KOREA WAVE)
半導体を中心とした輸出好調で、韓国経済は2026年1~3月期に前年同期比3%台の成長率を記録したが、家計の実質所得増加率は0%台にとどまったことが分かった。

国家データ処の家計動向調査と韓国銀行の国民経済計算によると、2026年1~3月期の家計の月平均実質所得は462万8718ウォン(約50万9000円)で、前年同期比0.4%増加した。

同じ期間、実質国内総生産(GDP)は前年同期比3.6%成長した。家計動向調査と国民経済計算は調査対象や範囲が異なるため直接比較には限界があるが、GDP成長率と家計実質所得増加率の差は3.2ポイントとなった。

これは2024年1~3月期以降で最も大きな差だ。2025年1~3月期には、実質GDP成長率と家計実質所得増加率の差が5.0ポイントだった。

所得項目別に見ると、2026年1~3月期の全世帯の勤労所得は前年同期比0.3%増加した。物価の影響を反映した実質勤労所得は1.7%減少した。
(引用ここまで)




 「でしょうね」としかいいようがない韓国経済の情勢。
 第1四半期の成長率は前期比で1.7%、前年同期比で3.6%とポジティブサプライズでした。
 年率だと7%近くの成長率になります。
 このうち、9割くらいがメモリ価格の高騰が原因なんだろうなぁ……。

 んで、それに対して第1四半期の実質所得は前年同期比で0%台の上昇でしかなかった、と。
 0.4%の上昇。
 韓国から「インフレがひどいひどい」との話は延々と聞いていますが、所得面ではあの成長率を打ち消すくらいのインフレか。

 ちなみに日本は実質賃金が今年に入って4ヶ月連続で上昇しています。

4月の実質賃金は1.9%増、4カ月連続プラス-名目16カ月ぶりの高い伸び(ブルームバーグ)

 企業の賃上げがようやく実ってきた、ってところですかね。



 実際問題、インフレに賃金やら所得やらが負けると生活は本当に苦しいものにならざるを得ないので。
 現状はガソリン補助金で物価を抑えている部分も少なからずあるので、これが解除されてからが本番だと思われます。

 んでもって、韓国ですが。
 何度も何度も語ってきていますが、韓国は未曾有の不況下にあります。

 サムスン電子の社員は6億ウォンの成果給云々ってなっていますが、メモリ部門の社員だけ。
 メモリ部門の社員数は2万8000人ほど。
 半導体部門まで拡げても7万8000人くらい。つまり、5万人は2億ウォンくらいになると。

 で、それ以外の社員はいいとこ600万ウォンくらいの成果給でしかない。
 まあ……これで全体には波及しないでしょうね。本当にこの成果給が3年連続で続くならそれなりには意味が出てくるかもしれませんが。
 ソウルのマンション価格が上昇するだけのような気もします。



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韓国人識者「韓国経済のメモリ依存度はサウジの石油を上回っている。半導体好況は永遠に続くわけではない」と苦言

カテゴリ:経済 コメント:(41)
「韓半導体依存、サウジの石油よりひどい」···「超過税収シャンパン」警告したマクロ経済通(毎日経済・朝鮮語)
チョ前院長は「半導体が先月全体輸出額で占める比重が40%を越え、株式市場でも時価総額の半分ほどを占める」として「サウジアラビアも石油依存度が高いが、石油の比重はここまで大きくはない」と話した。

彼は今年、韓国の実質国内総生産(GDP)成長率が2.5%を超える可能性が高いと見た。 中央銀行の韓国銀行(韓銀)は先月発表した修正経済の展望で、今年のGDP成長率の展望値を従来の2.0%から0.6%ポイント高めた2.6%と提示した。

チョ前院長は「国民が実際に体感するのは名目成長率」とし「今年は半導体価格上昇の影響で名目成長率が10%を越えることができるだろう」と話した。

中央銀行の韓国銀行(韓銀)によると、今年の名目GDP成長率が10%を超える場合、これは02年の11.0%以来24年ぶりのことだ。 ただしチョ前院長は急騰した半導体価格が「GDPデフレーター(名目GDPを実質GDPで割った値)」を押し上げると同時に経済全般に膨張圧力を拡大していると診断した。 (中略)

チョ前院長は「半導体好況が永遠に続くのではないならば超過税収活用にも慎重でなければならない」と強調した。 マクロ経済政策の方向もやはり拡張より緊縮に重きを置くべきだと見た。 彼は「経済全体で見ればインフレ圧力が大きくなり成長率も高まっている」として「マクロ経済政策は景気が膨張する時は注意し収縮する時に浮揚することだが、今は景気を浮揚する時点ではない」と話した。 (中略)

チョ元院長は韓国経済の最優先構造改革課題として労働改革を挙げた。 大企業・公企業労組の既得権が大きくなるほど青年と中小企業労働者がむしろ被害を受けかねないという理由からだ。 彼は「青年世代は低成長、資産格差、雇用不安を同時に体験している」として黄色い封筒法など最近の労働政策の流れに憂慮を示した。 続けて「問題は労働政策が親労働ではなく親労組に流れること」と指摘した。

法的定年延長議論に対して彼は「年功序列をそのままにして定年延長だけをするのなら青年たちが置かれた状況がさらに難しくなる構造にしかならない」と診断した。 また「定年延長の恩恵者は労組が強い大企業や公企業の既存職員であり、被害者はその中に入りたいが入れない青年たちになるだろう」と話した。
(引用ここまで)




 メモリ価格の急騰で韓国の名目経済成長率が10%超となるかもしれない、との予測。
 ただし、それはけっして福音ではないともする分析ですね。
 まあ……ねえ。
 あ、楽韓noteでそんな話を書いています。更新報告をこっちでもしないとな。



 そもそもメモリ製造が雇用を増やす類いのものではないこと。
 現在の「メモリ好況」は単価の上昇であって、産業全体に波及していないこと。
 若者の就職状況がきついこと。
 結果として韓国経済全般は不況を克服できていないことなんかを書いています。

 正直、地下鉄社内での物売りが復活しているって話には衝撃を受けましたよ。
 これの詳細についてはシンシアリーのブログをごらんください。

半導体好況の韓国、もう一つの姿・・「地下鉄商人(違法の物売り)」が復活(シンシアリーのブログ)

 きっついなぁ……。



 ごく限られた範囲内だけが好況。
 そこからの波及効果はかなり限定されているのが目に見えています。
   何度も「メモリ企業を別にしたらKOSPIは4100ポイントに過ぎない」といった話が出ているのはこうした理由があるのですよ。

 韓国国内の情勢はなにも変わっていない。
 産業構造も変わっていないし、売るものも変化していない。
 ただ、作っていたものの単価が外部的な要因で異常なほどに膨れ上がっただけ。

 ほんの3年前、メモリ部門巨額の赤字を計上していてサムスン電子は「6万電子」(株価が6万ウォンくらいでさまよっている状況)と揶揄されていました。
 それがメモリの依存率がサウジにおける石油以上になっている。
 異常なこととは思わないんですかね……。
 個人的にもキオクシアやその他、半導体関連銘柄を持っていますが怖くてしかたないですわ……。



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韓国人「半導体で過去最高の利益? 他人事だよ」……庶民はクレカ延滞額最大、銀行の不良債権規模はコロナ禍以来、保険を解約して「目先の現金確保」に走る韓国人も

カテゴリ:経済 コメント:(50)
「半導体、過去最高の好況?」 他人事だ……庶民は破産に追い込まれた(韓国経済新聞・朝鮮語)
クレジットカードの延滞額は2003年のカード大乱以後、最大水準に増え、銀行圏の不良債権規模も2019年以後最も大きい。 リスクも相変わらずだ。 戦争発の物価上昇で韓国だけでなく、米国の国庫債金利が連日最高値を更新している。 ウォン・ドル為替レートは年間基準で最高値を記録する可能性が高い。

低迷している内需と庶民の経済負担も大きい。 所得両極化を示す5分位倍率は今年第1四半期6.59倍で5年ぶりの最高値だった。 パク・スン前韓銀総裁は「半導体中心成長の陰で両極化と不均衡が激しくなるだけに、これに対する備えが必要だ」と指摘した。 (中略)

半導体「スーパーサイクル」に支えられ、今年の経常収支は昨年より2倍以上多い2500億ドルを記録する見通しだ。 しかし、半導体好況の果実が一部の高所得階層に集中するなど、庶民経済の体感景気は依然として冷たい。 (中略)

雇用労働部によると、今年第1四半期の正規職の月平均賃金は486万2000ウォンで、前年同期比3.9%上昇した。 だが、臨時・日雇い勤労者の賃金は176万7000ウォンで0.7%上がるのに止まった。 (中略)

29日、金融監督院によると、専業カード会社8社(三星・新韓・国民・現代・ハナ・ウリ・ロッテ・BC)の昨年末基準の6カ月以上の長期延滞額は4709億ウォンと集計された。 1年前(2561億ウォン)比83.9%急増した。 03年のカード大乱(6108億ウォン)以後、最大規模だ。 長期延滞額は事実上償還が不可能な悪性負債に分類される。 物価上昇と利子負担が累積した状況で、限界に追い込まれた債務者が急増したものと分析される。

中小企業と自営業者を中心に延滞が増えている。 (中略)

庶民の暮らし向きは今後さらに厳しくなるだろうという見方が多い。 当分の間、高金利・高物価・高為替レート基調が折られなければ脆弱借主の大規模延滞が現実化すると専門家たちは憂慮する。 歴代級証券市場好況の中で底辺経済を支える家庭・中小企業・自営業者が崩れるK字型両極化が深化する恐れがあるという指摘だ。
(引用ここまで)




 半導体の好況でなにもかもがうまく回転しているかのように見える韓国ですが。
 ……まあ、それ以外の業種は普通に不況のままです。

 特に製造業は11ヶ月連続の雇用減少。
 この数字は外国人労働者を含んだもので、韓国人だけにかぎって見てみると31ヶ月連続の雇用減少となっています。

雇用保険加入者27万人↑… 4ヶ月連続で20万人台増加(ニューシス・朝鮮語)
製造業減少税は11ヶ月連続減少税を続けた。先月には8000人減り減少幅もさらに拡大した。

特に内国人加入者に限ると2万3000人が減少した。製造業内国人減少は2023年10月から31ヶ月目続いている。
(引用ここまで)

 雇用は経済動向から遅れてくる遅行指数であるとされていますが。
 半導体好況がはじまってから半年以上が経過しています。

 そもそもが半導体自体が「好況だから人を雇おう!」ってなる業種じゃないですしね。



 それもメモリの単価が上昇しているだけなので、搬出される量とかが増えているわけでもない。
 運搬とかにもこれといって影響は出てないでしょうね。
 さすがに一介のサラリーマンが7億ウォンの年俸をもらっているってことならあるていどのプラス効果はあるかもしれませんが。
 限定的が過ぎるんだよなぁ。

 実際、保険を解約している中間層や下層が増えているとのこと(引用外)。
 目の前の現金が必要になっている、ってことなんですよね。
 そして、目の前の現金を用意できなかったので借金を延滞している韓国人が増えている、と。

 以前にも語られた「K字型不況」がさらに伸びているってところ。



 クレジットカードの長期延滞率が2003年以来の増加を示している。
 2003年の際はいわゆる「カード大乱」で消費がめっためたになったものでした。
 あの時も韓国国内の内需はキンッキンに冷えてさんざんな状況が続きましたが、それと同じレベルの寒さになろうとしているってことです。



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韓国閣僚「サムスン電子の大規模な利益は公的なものと考えることができる。大企業の超過利益を社会にどのように還元するか、模索しなければならない」……スウェーデンモデルの話しています? 21世紀も四半世紀以上経過したのに?

韓国労働相「サムスン電子の超過利益は社会に還元」 社会連帯賃金巡り観測気球(朝鮮日報)
 韓国雇用労働部(省に相当)の金栄訓(キム・ヨンフン)長官は27日、サムスン電子の成果給問題について「大企業の超過利益を社会にどう還元するか、韓国型社会連帯賃金の可能性を模索する議論を行いたい」と発言した。

 「社会連帯賃金」とは大企業と中小企業、正社員と非正規社員などの賃金格差を小さくするため欧州で導入された政策だ。これまで労働団体や政界の一部から導入を求める声が相次いでいたが、金栄訓長官もこれに言及したかったようだ。雇用労働部は6月1日にこの問題について緊急の討論会を開催する。

 金栄訓長官は同日記者団の取材に応じ「サムスン電子は私企業だが、AI(人工知能)時代を生きるわれわれにとって半導体は空気のようなものになった」とした上で上記の考えを示した。金栄訓長官はさらに「工場の形式は微妙だが、資本と労働が投入されて生まれた財貨の性格が公的なものなら、これも公的でないかを考えるべきだ」とも述べた。 (中略)

 問題はこの制度自体が企業の成果主義原則に反することだ。スウェーデンは1951年に収益性の高い企業が過度に高い賃金を支払うことを防ぐためこの制度を導入したが、問題が大きくなり最終的に90年代に入ると廃棄された。成果以上の賃金がもらえない熟練工の間で不満が広がり、また企業も優秀な人材の確保が難しくなったからだ。金栄訓長官もこれを意識するかのように「スウェーデンのモデルをそのまま適用するのは難しく、新たな方法を見いださねばならない」との考えを示した。
(引用ここまで)




 巨大な利益を得たサムスン電子を「公的なものである」と定義して、超過利益を社会に還元させろとする意見が韓国の雇用労働部長官(厚労相に相当)から出てきました。
 以前、同じような話がちらっと出たのですが、この時は「サムスン電子から納税された法人税を国民に還元する」って話でした。
 ただまあ、外信がそのニュースに接したとき、

 んで、今度は本格的に「サムスン電子の利益を我々のものとしよう」と言い出した、と。
 前半を読んだ時点で「うっわ、21世紀も四半世紀が過ぎようとしているのにスウェーデンモデルとかマジっすか」って思ったら、記事でも言及されてましたね。
 熟練工でも初心者でも「同一労働同一賃金」として扱って、「社会正義」を実現するためのモデル。
 まあ、実際には問題が多すぎて崩壊したんですが、スウェーデン社会を疲弊させるのにけっこうな役割を果たしました。

 以前からイ・ジェミョンには「大企業を憎む性向がある」との話をしています。
 それは小卒で少年工となっていた出自と大きな関連性があるのでしょうけども。
 今回の雇用労働部長官の話もこのベースがあることを認識した上で聞くと、まるで異なったストーリーを描けるのではないでしょうか。



 ちなみにですね、大統領府の首席報道官もこの発言をフォローしています。
 「公論化の機会があるだろう」ですって。

青瓦台、労働部長官「超過利益分配」に「公論化の機会がありますように」(朝鮮BIZ・朝鮮語)

 そもそも「超過利益」とはなにか。
 赤字になったらどうするのか。
 こんな異常な利益が財源として永続するのか。

 たった2、3年前のサムスン電子のメモリ部門は14兆ウォンの営業赤字で、SKハイニックスに至っては企業自体が7兆7000億ウォンの営業赤字。
 メモリのサイクルなんて半導体の中でも一番厳しいものでしかない。
 「利益が公的」なら「赤字も公的」になるんだろうね?

 ま、韓国の閣僚なんて、そこまで考えてないと思いますけども。



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20〜30代の韓国人、7人にひとりが「就職できていない」まま……「母の日も、父の日も苦しい。感謝より申し訳ない気持ちになる」

カテゴリ:経済 コメント:(46)
「感謝より申し訳ない気持ち」···170万人の未就職青年たちの憂鬱な「母の日」(ニューシス・朝鮮語)
「友達は両親にお小遣いもあげて旅行も送ってあげていますが、私はまだ就職もしていないので、花とケーキぐらいだけ用意してあげました。」

ロースクール準備2年目のオ·チェウォンさん(24)にとって、「父母の日」は感謝の気持ちとともに申し訳ない気持ちが重なる日だ。 昨年は専業受験生生活を続け、両親の支援に依存していた彼は、家族の集まりが近づくほど心が重くなると話した。

オ氏は「従兄弟たちが公務員や会計士などいわゆる『立派な職業』を持っているが、私はいつも『次の打者』のように評価される感じ」とし「家族の集いがいつも負担になる」と打ち明けた。 (中略)

統計庁によれば今年第1四半期基準で20〜30代の未就職青年は約171万人に達する。 失業者45万人、特別な求職活動をしないいわゆる「休んだ青年」72万人、就職準備生54万人規模だ。 これは全体20〜30代人口の約14%水準で、青年7人中1人は労働市場の外に留まっているわけだ。

問題は単純な就職難に止まらないという点だ。 就職遅延が長期化し、青年世代全般の暮らしと関係、自尊心に影響を及ぼす社会問題に広がっているという分析が出ている。

特に、家族中心の文化の中で、父母の日のような集まりは心理的圧迫感を育てる契機にもなる。 就職の可否、結婚、年俸、未来計画のような敏感な質問が繰り返され、自ら萎縮するということだ。

就職準備生のヒョン・スンジンさん(27)は「家族に会うと『どこに就職するのか』、『結婚はいつするのか』といった質問を受けることになる」とし、「未来が不確実な状況で説明し続けなければならない状況自体が負担だ」と話した。 (中略)

専門家たちはこのような現象を個人の意志不足ではなく社会構造的矛盾と診断した。 高麗大労働専門大学院のキム・ソンヒ教授は「経済規模と生活水準は高まったが、青年たちが未来を設計できるほど質の良い働き口は不足している」とし、「『休んだ』は単純に何もしない状態ではなく『やっても無駄だ』という認識の中で現れる社会的結果」と説明した。
(引用ここまで・太字引用者)




 現在、韓国の20〜30代の人口(26年推定)は1236万人。行政安全部の統計。
 「ただ休んでいるだけ」の人口が72万人。



 完全失業者が45万人。
 就職準備中が54万人。

 就職していない20〜30代の人口は171万人。
 全体の約13.8%が就職できていません。
 7.2人にひとりが就職できていない。

 いや、きついって。
 前も言いましたが、楽韓さんは氷河期世代の先頭打者くらいの人でして。
 本当にただ運がよくていろいろできているだけなんですよね。
 うちよりも能力的に上の人が辛酸を舐めてきたのを見てきたので、どうしてもきつさを感じてしまいますわ。



 SKハイニックスが成果給6億ウォン。
 サムスン電子のメモリ部門も成果給5億5000万ウォン(ただし、メモリ以外の半導体部門は2億ウォンで、家電等のDX部門だと2000万ウォン。場所によっては600万ウォン)。

 そしてその一方で働けていない20〜30代が7人にひとり。
 格差よ。
 そりゃまあ、分断も深まるわな。企業内部でだって分断されてるんだから。

 でも、見た目の失業率はわずか2.9%(26年4月統計)。
 2.7%の日本(26年3月)とほぼ同じ水準。なんなら日本より低いときすらある。

4月の失業率2.9%で横ばい 就業者数増加幅は1年4カ月ぶり低水準=韓国(聯合ニュース)

 高齢者をさくっと役所や公企業で雇って軽作業させて「はい、就労者」ってやっているんだから実情は苦しいに決まっているんですけどね。



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韓国経済:「ただ休んでいる」人口が過去最多を更新。正規職は減り、非正規職は増える……富むのはメモリ企業だけで分断がさらに促進されている、と

カテゴリ:経済 コメント:(46)
韓国・20~30代「休んでいる」人口が過去最多…若年層の労働市場離脱深刻(KOREA WAVE)
2025年の韓国の20~30代の「休んでいる」人口が71万7000人となった。関連統計を集計し始めた2003年以降で過去最多だ。「休んでいる」とは、求職も学業もせず、休んでいる非経済活動人口を指す。 (中略)

実際に20~30代の「休んでいる」人口は、2021年の67万5000人から2022年には62万2000人に減少したが、2023年64万4000人、2024年69万1000人、2025年71万7000人へと増加した。 (中略)

特に中小企業や臨時・日雇いの職場から離脱した若者が、「休んでいる」人口に流入する傾向がはっきり表れた。
(引用ここまで)




 韓国の雇用情勢はいくら擦っても味がある。
 というわけで、今度は「ただ休んでいるだけ」の20〜39歳が過去最大になったとの話題。
 2003年にはじまった統計以来、最大の71万人000人。

 ただ、20〜39歳の人口は順調に減っています。
 2017年で1446万人だったものが、2022年には1360万人に。
 そして今年の推定値では1292万人に。

 10年で150万人減っているんだよなぁ……。
 でも、「ただ休んでいるだけ」の人口は過去最高。
 どれだけ雇用がしんどいのかって話なんですよね。
 そしてもうひとつ行っておきましょうか。



臨時職として入ってそのまま臨時職…韓国の臨時職比率、OECD平均の2.4倍(朝鮮日報・朝鮮語)
韓国の臨時職労働者の割合が、経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均の2倍を超えていることが分かった。 職員採用も臨時職が増え、一度臨時職に入った勤労者はさらに長く臨時職に留まる構造が固まっているという分析が出ている。

最近、韓国労働研究院が発刊した「月刊労働レビュー」4月号によれば、2024年韓国の臨時職比率は26.9%であった。 OECD平均11.2%の約2.4倍だ。 大部分のOECD加盟国で2019年より臨時職比率が減ったのとは異なり、韓国はむしろ増加した。 韓国の臨時職比率は2019年24.3%から2024年26.9%に約2.6%ポイント上がった。 (中略)

青年層でも臨時職・非正規職を中心に採用が増えている流れが現れている。 同号に載せられた「非正規雇用構造と勤労条件変化」報告書によれば、2025年青年層では正規職新規入職者が6万9000人減った反面、新規入職「全日期間制」は5万4000人増えた。 全日期間制は契約期間は決まっているが、全日制で仕事をする雇用形態をいう。
(引用ここまで)

 臨時職、つまり非正規雇用比率が増えている。
 ちなみに非正規雇用の一部が臨時職。特に短期雇用について臨時職と呼ばれます。
 とくに青年層(20〜34歳)で正規職は6万9000人減少。
 非正規フルタイムが5万4000人増加。
 だいたい、1年でこの年代は20万人ほど人口減少していて、正規職もそれに従うように減っているのだけども非正規フルタイムが増えているっていうね。

 日本では人手不足で初任給が数年勤めた社員の給料を追い越すなんて状況も生まれていますが。
 韓国では「若手? 使い潰してなんぼだな」みたいなもんです。「お前の代わりはいくらでもいる」ってアレ。
 「若手を育てるくらいならAIのほうがマシ」まで言われるようになってますからね。

 サムスン電子労組はストライキやって企業にダメージを与えることができていますが、それ以外の業種は雇用に慎重になるレベルで不況のまま。
 さらに分断が促進されている、ってわけです。
 お、サムスン電子の労使妥結したか。さすがにな。



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