20代の非正規労働者の数(8月)は10年前の2014年は106万9000人だったが、17年が115万7000人、20年が128万3000人、昨年が142万3000人と増え続けている。
一方、正規職は14年の227万人から18年は235万3000人に増加したが、20年に211万6000人に減少し、今年は192万9000人と統計開始以来、初めて200万人を割り込んだ。
ここ10年間に正規職は34万6000人減少し、非正規は39万2000人増加した。 (中略)
20代の就業率は58.2%から61.7%に上昇。8月では最も高くなったが、非正規の増加がけん引したことになる。
(引用ここまで)
韓国で20代の雇用で非正規職が増え、正規職がごっそりと減少しているとの統計が出ました。
現在の20代の人口はちょっとピックアップできていないのですが、現状で20歳代となる1994〜2003年の出生数は625万7000人ちょっと。
現在の30代(1984〜1993年)の出生数は666万7000人ほど。
つまり、10年間で41万人ほどの人口減少。率では6%ほど減少しているわけです。
ですが、10年前と比べて正規職が34万6000人減少。
非正規職が39万2000人増加。
よく「人口減で雇用情勢はよくなるだろう」なんて予測が出ていたものですが。
世代で41万人が減ってもこんな情勢だと。
非正規雇用って基本的に「雇用の安全弁」です。
雇用側から見たときに、ですけどね。
企業側が「とてもじゃないけど正規職は用意できない」状況に陥っていると判断すべきでしょう。
引用外では「若者が就職の選択肢に『短時間労働で済む』との理由で非正規を考えるようになった」ってあるのですが。
……どうだろうなぁ。
たとえばアベノミクスでは「非正規も正規雇用も増えた」だったのですね。要は雇用全体が増えた。民主党政権時代がひどすぎたって話でもあるのですが。
このパターンだったら「選択肢として非正規を選んだ」ともいえると思うのですが。
正規雇用がごっそりと減って、非正規雇用が増えたってのは単に企業側が採用に及び腰になっているってだけじゃないかなって感じです。
20代で本当に非正規を選択肢として選ぶのかって思いますけどね。自分の20代を考えてみると。
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