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韓国、「株式投資で儲けたらソウルのマンションを買うぞ!」がテンプレになってしまう……「ソウルでの住宅購入」は韓国人の夢ですからね

カテゴリ:経済 コメント:(34)
タグ: 韓国経済 江南
「株売ってソウルのマンション購入」…年初から3兆7千億ウォンが住宅市場に(ハンギョレ)
 年初以降、株や債券を処分して調達された資金3兆7000億ウォンが住宅購入に使われていた。そのうち約65%に当たる2兆4000億ウォンはソウルの住宅購入に使われており、とりわけ江南(カンナム)3区(江南、瑞草、松坡)に資金が集中していた。「韓国総合株価指数(KOSPI)の過熱」が不動産市場へと波及するのではないかとの懸念が広がる中、政府の需要抑制対策が注目される。

 14日に国会国土交通委員会に所属するキム・ジョンヤン議員(国民の力)が国土交通部から提出を受けた資金調達計画書集計によると、今年1~4月の株および債券の売却代金のうち3兆7254億9400万ウォン(約3940億円)が住宅購入に投入されていた。住宅取得資金調達計画書は、住宅購入者が購入資金の出所を明らかにする書類。規制地域(投機過熱地区、調整対象地区)内のすべての住宅と、非規制地域で実取引価格が6億ウォン以上の住宅の売買契約を結ぶ際には、契約日から30日以内に管轄の地方自治体に提出しなければならない。

 1月~4月の資金調達計画書を確認すると、株や債券を売却して得た住宅購入資金の65.5%(2兆4396億3100万ウォン=約2580億円)がソウルの住宅購入に投入されていた。資金流入額は多い順に江南区3706億9100万ウォン、松坡区3531億5100万ウォン、瑞草区2903億8200万ウォン。江南3区の住宅購入に使われた株や債券の売却資金(1兆142億2400万ウォン)は、ソウル25区全体の41.6%にのぼる。
(引用ここまで)




 ソウルの不動産に、高騰している株からの資金が流入しているとの話。
 日本でも不動産の購入資金は厳しくチェックされるのですが、韓国でも同様です。
 で、チェックした結果、株を売って購入資金にしたってのが最多だったと。

 イ・ジェミョン政権は必死になって「ソウルの不動産価格はわたしが下げる!」ってやっているんですが。
 実際にやっていることって、投機目的で複数の不動産を買っている層への課税強化くらいなんですよね。
 それじゃ不動産価格は下がらない。

 一時的に複数不動産所有者からの供給があっても、そんなのは微々たるものでしかないんですよ。
 「韓国人としてのゴールが江南地区にマンションを買うこと」である以上、不動産価格は下がらない。



 実際、冒頭記事のように「株で儲けたらそのお金で高級住宅地のマンションを買う」ってのが基本的な行動になってしまっている。
 どこかで儲かったら、最終着陸地点は江南のマンションなんですよね。
 それが韓国人の夢なんですよ。

 何億円か儲かったら「湾岸のタワマン買う」ってことだけがテンプレになってる。
 この場合、日本人だったら「リタイヤして古民家買う」とか「平屋に住む」とかいろいろバリエーションがありそうですけどね。
 韓国人の場合はかなり偏っているイメージです。

 サムスン電子のメモリ部門、SKハイニックスの社員は6億ウォンほど成果給がもらえたそうですから。
 これの大半がソウルのマンション価格に反映されると思われます。
 ……下がるわけがないんだよなぁ。



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韓国、最低賃金が80%上昇しているのに生産性は12%の上昇に留まる……なお、最低賃金未満率は12.4%。地方では16%に達するところも

カテゴリ:経済 コメント:(44)
韓国、生産性12%・物価23%上昇する間に…最低賃金は80%上がる(中央日報)
韓国の最低賃金が主要7カ国(G7)より大きく高いのに対し、労働生産性は平均にも満たないという分析結果が出た。

韓国経営者総協会が21日に発表した「2027年適用最低賃金調整要因分析」によると、韓国の最低賃金年換算額は購買力平価(PPP)為替相場基準2万7571ドル(税引き後)でG7平均の2万3390ドルを17.9%上回った。全労働者の賃金の真ん中に当たる中位賃金比の最低賃金の割合も60.5%でG7平均の49.3%より高く、経済協力開発機構(OECD)主要30カ国で9位にとなった。

これに対し生産性向上速度は最低賃金引き上げ幅に追いついていなかった。2015~2025年の10年間に最低賃金が79.7%急騰する間、消費者物価は22.9%上がり、1時間当たり労働生産性は12.4%の増加にとどまった。週休手当てまで含んだ法定最低賃金月換算額基準では引き上げ率が115.9%に達した。だが時間当たり労働生産性は2024年基準55.2ドルでG7平均の80.2ドルの68.8%水準にとどまった。

最低賃金が高いため最低賃金未満の労働者も増加している。法定最低賃金より少ない賃金の労働者の割合を示す最低賃金未満率は昨年12.4%で、2001年の4.3%の約3倍に達した。経総は小商工人10人中4人が月平均営業利益200万ウォン未満の点を挙げ、「現行の最低賃金月換算額209万6000ウォンすらまかなえない事業所が少なくない」と指摘した。
(引用ここまで・太字引用者)




 去年までの10年間で最低賃金は80%上昇。
 週に15時間以上働くと発生する週休手当(1日分の賃金がもらえる)を含めると115.9%の上昇。
 その間に労働生産性は12.4%上昇……か。
 でしょうね。

 産み出す富はそこまで上がっていないのに、賃金ばっかり上昇している。
 そりゃあ京紡などの韓国における最古の企業も工場ごとベトナムに移転しますわな。



 一時期、ムン・ジェイン大統領(当時)からの「お願い」で国外脱出を躊躇していたのですが、最終的に紡績工場はすべて海外に脱出。
 韓国国内でやっているのは不動産管理だけとなりました。



 んー、最低賃金を上げるにしてももうちょっとなだらかに上げればよかったのにね、とは思いますが。
 ムン・ジェイン政権での「経済政策」はすべて「まず最低賃金を上げる。そこからだ」ってなっていたのでダメでしたね。
 2年でさくっと30%も上げてしまって、それでなくともきつい雇用がいまだにきついまま。

 最低賃金で働いている労働者の割合(最低賃金影響率)も13%ほどになっています。
 そして冒頭記事でいうところの最低賃金未満で働いている労働者も12.4%ほど。
 あわせると全体労働者の4人にひとりが最低賃金、もしくは最低賃金未満で働いているって実態なのですね。
 ……ひっど。

 以前、従業員5人未満の事業所では労働基準法が適用されないって話をしましたね。
 小規模な事業所、地方ではこんなもんなんですよ。
 全羅南道とかだと、最低賃金未満の労働者は16%に達するって話です。
 それでも労組は全国一律の最低賃金を守ろうとしているんだよなぁ……。



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韓国の若者たち、「階層を脱出する」ために手段を問わず。信用買いで「借金投資」を開始してしまう……いや、こっわ

カテゴリ:経済 コメント:(59)
「一瞬で借金まみれ」か「結婚資金が3倍」か…韓国の若者を狂わせる“借金投資”の残酷すぎる明暗(KOREA WAVE)
学資ローン返済のために株式投資を始めた20代会社員。信用貸付3000万ウォン(約310万円)で二次電池関連銘柄を買い、1カ月で1000万ウォン(約103万円)超の利益を得た。だが追加で5000万ウォン(約514万円)を投じた後、収益率はマイナス70%まで落ち込んだ。「早く返済できると思ったが、むしろ借金が増えた」と話す。

10月に結婚を控えた32歳の会社員男性。結婚資金3億ウォン(約3084万円)に信用貸付2億ウォン(約2056万円)を加え、計5億ウォン(約5140万円)を韓国国内外の半導体銘柄に投資。収益率は3倍を超え、新居探しの選択肢も広がったという。

韓国の20~30代の間で、ローンを受けて株式や暗号資産に投資する「借金投資」が再び広がっている。周囲の成功例、急騰相場への期待、労働所得だけでは資産形成が難しいとの認識が背景にある。
(引用ここまで)




 韓国で若者が階層脱出しようと懸命にあがいている、との話は何度かしています。
 その象徴がこれまでは暗号通貨でした。

 ビットコインで巨額の財を築いた人がいると聞けばビットコインにキムチプレミアムと呼ばれるプレミアム価格が付与されるほどに買いまくり。
 ビットコインの上げ幅がそれほどではない状況になるとオルトコイン(韓国でいうところの雑コイン)に興味が移り、後のルナテラ騒動につながります
 さらに金価格が高騰していると聞けば、市場から金が払底するほどに買い求めて、こちらも国際価格(ドル)×ウォンの価格よりも20%も高騰してしまう

   銭ゲバ的だといわれればその通りでもあるのですが、社会的にもうどうしようもないってのも実際なんですよ。
 社員ひとりの成果給を6000万円にするほどにメモリ企業は好景気なのに、20〜30代の雇用は壍減しているのですからね。

 極端な成功者以外は総じて敗北者と化そうとしている。
 これまでもそうした傾向はありましたが、それがなお強く作用しようとしている。
 そこから抜け出すには無理をしなくてはならないのです。

 あと宝くじの売り上げは右肩上がり。



 昨日だったかも書きましたが、宝くじの売り上げは「貧困層にいるかどうかと自認している人のほうが多い」ことが知られていまして。
 18年連続で売上上昇が続いている韓国がどうなっているのか、ってことですね。



 で、今度は「信用買い」で株式投資をはじめて「結婚資金が3倍になった!」とか「借金を背負い込んだ!」とかやっているとのこと。
 ……まあ、これだけ例を出せば分かってもらえると思いますが。
 これも同じ文脈です。

 一応、株はゼロサムゲームではないので。
 経済成長していればそれなりに利益を得ることはできるのですけどね。
 でも、信用買いはきつい。
 予定収入に余裕があって「ちょっとこっちにも手を出したいけど、いますぐは出ない」とかでかつ「おそらく近日中に上昇が見込める」で、一般信用(期限なし)ならまだしも。

 それよりも怖いのは空売りですけどね。
 キオクシアで空売りとかで人生を失いかけている人もいるし、来週にかけてはフジクラで同じような光景が目に入りそう。
 すぱっと損切りできない人は空売りに手を出しちゃならんよ。

 穏当に勝てる企業に手持ち資金でどうにかするのがよいですよ。
 ホントに。
 ……楽韓noteで手持ち株全部さらそうかなぁ。メンバーシップとは別の有料記事になるかもしれんけど。



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韓国の若者たち、「真面目に生きたら破産する」状況に追いこまれる……奨学金、スキルアップ学習、その他諸々……大企業に入れなければ人生詰んで「個人再生」へ

カテゴリ:経済 コメント:(78)
「真面目に生きたのに破産する」韓国の若者たち…学費や食費が600万円強の借金に(ハンギョレ)
 地方公務員の父親が、ソウルの私立大学に入学した息子のためにできる最後の支援は、寮費を出すことだった。この青年は、寮費が両親が自分のために用意してくれた最後の防衛線であることを知っていた。アルバイトだけではお金が足りず、学費と生活費のためローンを組み、大学を卒業した時には4000万ウォン(約420万円)の借金を抱えることになった。2年間の就職活動を経て就職したが、借金は6120万ウォンに膨れ上がっていた。0.7坪の考試院(コシウォン:主に国家試験の受験生向けに作られた、ベッドや机などの最低限の設備のみを備えたワンルーム)の家賃45万ウォンや資格試験の受験料、食費などをローンで賄っていたためだ。苦労の末、中小企業に就職したが、初任給は240万ウォンに過ぎなかった。ローンの返済や家賃、クレジットカードの支払いなどが瞬く間に引き落とされ、通帳には20万ウォンだけが残った。

 10日午後、ソウル瑞草区の事務所で会ったパク・ギテ弁護士が、最近個人再生について相談を受けた若者の事例だ。パク弁護士は「この青年はただ、自分の力でまじめに生きていこうとしただけだ」とし、「私を訪ねて来た若い債務者たちの多くは、無責任だったり放蕩な人たちではなかった」と語った。12年間にわたり個人再生や自己破産を扱ってきたキム弁護士は最近、若者の債務問題を取り上げた著書『青年破産』を出版した。本書には、貸与型奨学金や生活費の借入、伝貰(チョンセ:契約時に高額の保証金を貸主に預けることで月々の家賃は発生しない不動産賃貸方式)詐欺、ボイスフィッシングなどで借金の罠に陥った若者たちの物語が綴られている。パク弁護士は彼らを「真面目に生きてきたのに破産してしまった人たち」と呼んだ。 (中略)

パク弁護士は「大人たちは若者たちの選択に舌打ちするかもしれないが、若者たちは愚かではない。これは冷静に計算した結果だ」とし、「労働と積立貯金だけでは100%の確率で相対的貧困が決まっている中で、借金をして仮想通貨に投資することで、(そこから抜け出せる)可能性が1%でもあるなら、0%と1%のどちらを選ぶだろうか。安全な選択の結果が確実な敗北なら、わずかな希望の方を選ぶのは無謀ではなく、理性的な選択となる」と若者たちを擁護した。
(引用ここまで)




 先日、20代の雇用(正確には15〜29歳)が26万人減少した、とのニュースをピックアップしました。
 「人口減少に伴う雇用減少なのでは?」って言われるのが目に見えていたので、20代に関してはだいたい年に20万人ペースで減少しているのですが。
 それをはるかに上回る減少幅でした。



 20〜30代の7人にひとり、13.8%が「失業中」か、「就職準備中」か、「なにもせずに休んでいるか」のどれか。
 インドネシアなんかでも若者(15〜24歳)の失業率が問題になっています。おおよそ16〜18%ほどで推移してますね。社会問題化しつつあります。
 それと同じていどの問題が韓国でも起きている、ってことです。
 ちなみに若年層失業率が40%くらいだったスペインは23%くらいに収まっています(……収まっている?)。



 で、冒頭記事の引用部分はそうした状況から抜け出すために就職浪人して大企業に入ろうとしても果たせず、中小企業に入社。
 奨学金やスキルアップのために使ったお金で20代としてはけっこうな絶望する額となる「6120万ウォン」になった結果、弁護士事務所へと個人再生の相談に来た20代の例だそうですよ。
 まあ、それ以外にも暗号通貨に手を出して破産するような若者もいるとのことですが。
 楽韓Webでは何度も何度もこうした若者たちの動向を伝えていますが、無茶をしないと階層脱出ができないんですよ。



 冒頭記事にも「このままでは階層を上昇できる可能性は0%。でも、無理な投資をすれば1%の可能性がある。0%か1%かなら1%を選ぶだろう」ってありますね。
 宝くじをより買うのは「貧しい階層にいると認識したとき」って論文が出ています。
 よく「無駄な行動をする」との象徴として挙げられる話なのですが。

 ただ、行動としてはそこまで間違っているのかっていうと、そうでもないんですよね。
 覆せない経済格差がある場合、一発逆転にかけるのは適正な手段ともいえるんですよ。

 ……つまり、韓国の若者が追いこまれているのは、そういう状況下であるってことなのです。



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クレカ大乱、リーマンショック、コロナ禍でも減らなかった韓国の正規職。ついにアジア通貨危機以来、26年5ヶ月ぶりに減少に転じてしまう。

カテゴリ:経済 コメント:(58)
タグ: 韓国経済 雇用
コロナ禍でも減らなかった韓国の正規職、26年5カ月ぶりに減少(中央日報)
韓国の雇用市場に警告ランプが灯った。コロナ禍の際も減らなかった常用職労働者が通貨危機から26年5カ月ぶりに減少した。製造業の不振に加え人工知能(AI)拡散にともなう雇用構造の変化まで重なり20~30代の青年層の雇用が急速に減っている。

韓国国家データ処によると、先月の賃金労働者のうち常用勤労者は1674万人で1年前より7000人減少した。常用勤労者は雇用契約期間が1年以上や期間を定めていない賃金労働者で、正規職や無期契約職などが含まれる。1カ月~1年未満の臨時職や1カ月未満の日雇い労働者より雇用安定性が高い良質の働き口だ。

常用勤労者が減少したのは通貨危機の衝撃が続いた1999年12月の5万6000人減以来となる。常用勤労者数は2000年1月に増加に転じた後、今年4月まで316カ月連続で増加傾向を続けてきた。

常用職の減少は青年層で目立った。先月の20代の常用勤労者は16万4000人、30代は3万3000人減り、合わせて19万7000人の減少となった。2020年12月の21万7000人減以降で減少幅が最も大きかった。これに対し40代は3万7000人、50代は2万5000人、60代は8万3000人など他の年齢層では常用職が増加した。

青年層の常用職減少は製造業に集中した。製造業の常用勤労者は20代で3万6000人、30代で5万6000人減少し合わせて9万2000人減った。50代も4万6000人減少したのに対し、60代以上は1万8000人増加した。製造業の良質の働き口が青年や中年層では減り高齢層中心に満たされる姿だ。

製造業は半導体を中心に生産と輸出が好調を見せているが、半導体産業の雇用誘発効果が比較的低い。
(引用ここまで)




 カード大乱(2003年)でも、リーマンショック(2009年)でも、コロナ禍(2020年)でも減ることのなかった韓国の正規雇用が減少しました。
 アジア通貨危機の影響がまだまだあった1999年の12月以来の減少。
 減少幅は前年同月比で7000人と大きくはないのですが、それでもかなり厳しい数字。
 特に驚きなのは30代の正規雇用が減ったこと。
 何度かお伝えしていますが、ベビーブーマーの孫世代が30代。最後の人口増世代となっているのですが。
 そこで3万3000人減少。
 20代で16万4000人減少したこともあわせて、若手といっていい世代が19万7000人の減少となっています。



 きついきついと言い続けてきましたが、ガチでまずい傾向が見えてきましたね。
 製造業で20代が3万6000人減少、30代は5万6000人減少。
 IT関連では20代が5万7000人減少。

 このあたりが特にきつい。
 もう新規雇用をやろうとしていない。60代の雇用は製造業でも増えているのですが、これは定年後の再雇用でしょうね。
 あるていど減給してもいい、かつ経験のある確実な労働者を雇うことができるのであれば新卒を雇って教育するような手間はいらないですからね。

 韓国企業に新規雇用する余裕がなくなっているのです。
 前も書きましたが、半導体製造は雇用に対する貢献は本当に最低減。自動車等の一般的な製造業に比べて1/3かそれ以下ともいわれています。
 サムスン電子やSKハイニックスがどれだけ好況になっていたとしても、雇用には反映されないってわけです。
 大変っすなー。



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「半導体好況でうはうは」となっている韓国の雇用、コロナ禍の自粛時期と同じでしかなかった……

カテゴリ:経済 コメント:(50)
雇用保険加入、5ヶ月目20万人代↑…製造業は1年連続の減少(ニューシス・朝鮮語)
業種別では、サービス業の加入者が28万4000人(2.6%)増加し、全体の増加傾向を牽引した。 保健福祉業の加入者数が11万4000人で最も多く、宿泊・飲食店業(5万5000人)、事業サービス業(2万4000人)、専門·科学技術サービス業(2万2000人)など大部分の産業で増加を持続している。

一方、製造業の減少傾向は12ヵ月間続いている。 先月は1万人減り、4月(7000人)に比べて減少幅もさらに拡大した。 (中略)

外国人労働者を除いた製造業の韓国人加入者数も2万3000人減り、減少が32ヵ月間続いている。

建設業加入者もやはり34ヶ月連続で減少しているが、減少規模は8000人に多少縮小された。 (中略)

先月の求人倍数は0.42と集計された。 求人倍数は新規求人人員を新規求職人員で割った値で、求職者1人当り働き口数を意味する。 昨年5月の0.37より改善された。
(引用ここまで)




 冒頭記事の統計は「雇用」そのものではなく、雇用保険加入者の統計。
 雇用保険はすべての事業所で加入義務がありますが、いつものように「雇用が5人未満の事業所」では除外。
 5人未満の事業所は労基法の埒外なのでしかたがないですね。
 あと自営業者も基本除外(任意加入)となっています。

 んで、こちらの統計でも「良質な雇用」とされている製造業、建設業の雇用は減少。
 小売業では増えている、との統計になっています。
 ま、どちらにしても内需が盛りあがっているとは言いがたいって傾向が見えているのは間違いないですね。

 いつも注目している求人倍率、韓国でいうところの「求人倍数」ですが、5月は0.42でした。
 前年同月は0.37なので若干の回復。
 ただ、去年が低すぎて話にならなかったので回復して当然というか。
 回復幅が0.05で低すぎてやっぱり話になってないな、ってところです。



 この求人倍数は雇用24という公的な雇用システムでだけの数字です。
 日本でいえばハローワークだけでの求人倍率になりますかね。
 なので全体の有効求人倍率ではないのですが、それでも傾向は見えてくると思います。
 なお。過去10年分の5月における数字を見てみるとこんな観じ。

2017 0.62
2018 0.64
2019 0.57
2020 0.42
2021 0.56
2022 0.76
2023 0.66
2024 0.51
2025 0.37
2026 0.42

 先月の数字は2020年5月と同じ。
 2020年はコロナ禍での営業自粛真っ只中でした。
 新天地イエス教会での集団感染があって、パニック状態になっていたのが3月頃。
 梨泰院のクラブでの集団感染があったのが5月頃で公園や映画館が封鎖されていました。

 その頃と同じレベルの雇用しかない、ってことなのですよ。
 銀座とかすごかったですからね。毎日が歩行者天国かなってくらいの閑散さ。
 あれを思い浮かべてもらえれば理解できるんじゃないでしょうか。

 コロナ禍での自粛三昧だった頃と同レベルの内需の冷えこみを起こしているのが現在の韓国。
 それ以上に冷えこんでいたのが1年前。
 現状のひどさが理解してもらえたのではないでしょうか。
 雇用24での求人倍数が0.6を超えたらまともな経済情勢、0.7でやや好景気ってイメージです。



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大幅な経済成長に沸く韓国、雇用は前年同期比で4万人減。若者の雇用は26万人減……雇用を生み出す製造業、建設業、小売業のすべてで雇用減。明るいのはメモリ業界だけ

カテゴリ:経済 コメント:(56)
タグ: 韓国経済 雇用
半導体好況でも…韓国の若年就業者26万人減(中央日報)
韓国で、先月の15~29歳の若年層の就業者数が1年前に比べて25万人以上減少した。新型コロナウイルス禍以降で最大の減少幅だ。人工知能(AI)ブームの中で半導体景気は好調を維持しているものの、若者の雇用は失われており、「雇用なき成長」が進んでいる。

国家データ処が11日に公表した「雇用動向」によると、先月の15歳以上の就業者数は2912万人で、前年同月比4万人減少した。戒厳令事態があった2024年12月以降、17カ月ぶりの減少となった。産業別では製造業の雇用減少が目立った。半導体景気が好調にもかかわらず、就業者数は前年より14万人減少し、23カ月連続の減少となった。自動車や食品などの業種が低迷した影響だ。国家データ処のビン・ヒョンジュン社会統計局長は、「半導体は他の製造業に比べて就業誘発係数が比較的低い業種であり、雇用に及ぼす効果も小さい」と説明した。 (中略)

こうした製造業の不振とAIによる雇用寒波は、若年層に集中した。15~29歳の就業者数は前年より25万5000人減少した。新型コロナの影響が大きかった2021年1月(31万4000人減)以来、最大の減少幅だ。若年層の雇用率も43.8%と、1年前に比べて2.4ポイント低下した。25カ月連続で下落しているうえ、下落幅は2021年1月以来で最も大きかった。
(引用ここまで)




 15〜29歳の雇用が激減している、との統計が出ました。
 まあ……でしょうね。
 そもそも15〜29歳の青年人口自体も減少しているのですよ。

 10年前は936万人だったものが、去年時点で795万人。
 140万人減少。
 24年→25年では約20万人減少。
 22年以降、おおよそ20万人前後の減少幅なので今年もそのていど減っていると見てよいでしょう。

 で、雇用の減少幅を見てみると25万5000人の減少。
 んー、人口減少幅を超えてるなぁ……。
 どれだけ青年層の雇用が少ないかって証左のひとつといえるでしょうね。



 記事中にもあるようにメモリ産業って別に好況だからって雇用が跳ね上がるようなものでもないんですよね。
 半導体生産工場は相当に自動化が進んでいて、人間が携わる部分が極端に少ない。
 昔のサムスン電子であれば洗浄とか発癌物質を使っていても、手洗いしてたりしていたんですが。
 そうした部分はどんどん自動化が進んでいます。
 研究職であれば引く手数多でしょうけども、そんな人材が多数いるわけじゃないですしね。

 雇用を生み出すのは製造業、建設業がメイン。あとは小売業もかな。
 そのすべてで雇用が減少しています。
 全体も4万人減で2024年12月以来の減少となっています。

 メモリ価格がバカみたいに上昇したおかげで、韓国経済の見た目は好況なのですが。
 実際の雇用動向を見てみれば内需不況は続いていることが理解できると思います。
 本当にピンポイントでメモリ業界だけが明るいんですよね。



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韓国経済、見た目の成長率は高くても国民の実質所得はほとんど伸びていなかった……でしょうね

カテゴリ:経済 コメント:(59)
タグ: 韓国経済
韓国経済、半導体好調でGDP3.6%成長も家計実質所得は0%台(KOREA WAVE)
半導体を中心とした輸出好調で、韓国経済は2026年1~3月期に前年同期比3%台の成長率を記録したが、家計の実質所得増加率は0%台にとどまったことが分かった。

国家データ処の家計動向調査と韓国銀行の国民経済計算によると、2026年1~3月期の家計の月平均実質所得は462万8718ウォン(約50万9000円)で、前年同期比0.4%増加した。

同じ期間、実質国内総生産(GDP)は前年同期比3.6%成長した。家計動向調査と国民経済計算は調査対象や範囲が異なるため直接比較には限界があるが、GDP成長率と家計実質所得増加率の差は3.2ポイントとなった。

これは2024年1~3月期以降で最も大きな差だ。2025年1~3月期には、実質GDP成長率と家計実質所得増加率の差が5.0ポイントだった。

所得項目別に見ると、2026年1~3月期の全世帯の勤労所得は前年同期比0.3%増加した。物価の影響を反映した実質勤労所得は1.7%減少した。
(引用ここまで)




 「でしょうね」としかいいようがない韓国経済の情勢。
 第1四半期の成長率は前期比で1.7%、前年同期比で3.6%とポジティブサプライズでした。
 年率だと7%近くの成長率になります。
 このうち、9割くらいがメモリ価格の高騰が原因なんだろうなぁ……。

 んで、それに対して第1四半期の実質所得は前年同期比で0%台の上昇でしかなかった、と。
 0.4%の上昇。
 韓国から「インフレがひどいひどい」との話は延々と聞いていますが、所得面ではあの成長率を打ち消すくらいのインフレか。

 ちなみに日本は実質賃金が今年に入って4ヶ月連続で上昇しています。

4月の実質賃金は1.9%増、4カ月連続プラス-名目16カ月ぶりの高い伸び(ブルームバーグ)

 企業の賃上げがようやく実ってきた、ってところですかね。



 実際問題、インフレに賃金やら所得やらが負けると生活は本当に苦しいものにならざるを得ないので。
 現状はガソリン補助金で物価を抑えている部分も少なからずあるので、これが解除されてからが本番だと思われます。

 んでもって、韓国ですが。
 何度も何度も語ってきていますが、韓国は未曾有の不況下にあります。

 サムスン電子の社員は6億ウォンの成果給云々ってなっていますが、メモリ部門の社員だけ。
 メモリ部門の社員数は2万8000人ほど。
 半導体部門まで拡げても7万8000人くらい。つまり、5万人は2億ウォンくらいになると。

 で、それ以外の社員はいいとこ600万ウォンくらいの成果給でしかない。
 まあ……これで全体には波及しないでしょうね。本当にこの成果給が3年連続で続くならそれなりには意味が出てくるかもしれませんが。
 ソウルのマンション価格が上昇するだけのような気もします。



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