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カテゴリ:経済の記事一覧

韓国メディア「韓国と台湾、どちらも半導体で躍進したかのように見えるが、その内実は大違いだ」…………まあ、そうですね

カテゴリ:経済 コメント:(60)
半導体の翼を付けた台湾、復活する日本…韓国だけが危機(中央日報)
台湾の今年の予想輸出額(6400億ドル)は韓国の約90%にのぼる。2016年まで台湾の輸出額は韓国の半分程度だったが、わずか10年間で追い上げた。1人あたりのGDP(ドル換算)も昨年日本を上回り、今年は韓国まで追い越すのが確実だ。 (中略)

韓国の半導体集中は台湾の意図的な半導体「オールイン」とは異なる。2000年代の経済成長を支えた「中国特需」が消え、鉄鋼・石油化学など主力産業が競争力を失い、半導体だけが残って持ちこたえている状況だ。成長のもう一つの軸である内需も振るわない。新型コロナ流行当時から韓国経済の足かせとなっているが、実質所得減少と高い生活物価上昇率などが絡んで容易でない問題だ。同時に世界で最も低い出生率と最も速い高齢化が潜在成長率を引き下げ、複合的な悪材料に囲まれた局面だ。

専門家らは現在の状況を韓国経済の最後のゴールデンタイムとみる。日本は基軸通貨国であり長期沈滞の中でも持ちこたえる体力があったが、韓国はまともな処方がなければ致命的な低成長に陥るという警告だ。
(引用ここまで)




 7000億ドルの輸出を達成したにもかかわらず、韓国経済が弱っているっていう話。
 その一方で台湾は6400億ドルを達成。
 どちらも半導体一本槍なのですが、その構造は大きく異なっています。

 台湾はご存じのようにTSMCが巨人として屹立しており、その周辺産業も大きく潤っています。
 半導体産業を深掘りすることで5000億ドルを飛び越して6000億ドルを達成したわけです。

 一方で韓国は15大事業等々あったのですが、それらが輸出事業として脱落していって半導体と造船が残ったってところ。



 そんな中、メモリ価格が爆発したかのようになったので7000億ドルになっちゃった、と。



 楽韓Webでは23年末くらいから「不況に転じた」「この不況はアジア通貨危機以来のもの」って言い続けてきています。
 今回の不況は主として内需についてのものです。
 構造的な不況なので出口が見えていない。

 不動産販売が低調になり、特に今年前半あたりでは建設企業の民事再生手続き申請の話題は毎日のように紙面を飾っていたものです。
 ここのところ、少し上向きで再生手続きを終える企業も出てきたとの話ですが。

連鎖倒産の危機じゃなかったの? 韓国建設業界、再建手続き「卒業」相次ぐ(朝鮮日報)

 ただ、記事の中身を見ると不動産景気がそこまで好調ってわけでもなく、「民事再生」って枷を外すためのものなのだろうなぁってところです。
 実際の雇用を見ると、景気動向はこんな感じ。

製造・建設鈍化に11月雇用増加幅22年ぶりに最低…求人倍率もIMFレベル(ニュース1・朝鮮語)

・製造業・建設業での雇用悪化。
・高齢者雇用は17万人増加の大躍進。
・求人倍率は0.43(1998年の通貨危機以来、27年ぶりの悪さ)。

 いつもの3点セット。
 どうにもならないくらいの景気の悪さは継続中、ってことです。



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元サムスン電子会長「韓国はコピー戦略が行き詰まったので不況に陥った」……あれ、それ言っちゃうんだ

カテゴリ:経済 コメント:(96)
K半導体神話、クォン・オヒョンの厳しい忠告「韓国、『模範生のコピー戦略』ではもはや通用しない」(毎日経済・朝鮮語)
サムスン電子の半導体神話の主役だったクォン・オヒョン前サムスン電子会長が韓国経済が依然として過去の成長動力だった「ファーストフォロワー(Fast Follower・速い追撃者)」戦略に酔っていると苦言を飛ばした。 合わせてグローバル経済を先導する「ファーストムーバー(First Mover)」国家に跳躍するためには規制改革と教育改革が重要だと苦言した。

クォン前会長は8日、ソウル小公洞のウェスティン朝鮮で開かれた「再び超格差」ブックコンサートで「我が国が経済大国になったが、半導体、携帯電話、造船、鉄鋼などアイテムを調べれば全て先進国のものをコピーしたもの」とし「安くて良く作って成長を成し遂げてきたが、近いうちに大変な時期が来るだろう。 ファストフォロワーのやり方ではこれを解決するのは難しい」と述べた。 続けて「最近、韓国企業の発展が遅い理由は成功モデルが継続して有効だという信頼にある」として「過去の成功に酔って何も直していない。 全方位的な改革が必要だ」と強調した。 (中略)

教育改革とリーダーシップの変化も注文した。 彼は「韓国の教育は模範生を作る教育だ。 やれということだけうまくやれば良い」として「大学と企業が創造的思考を育てる教育に転換しなければならない」と話した。
(引用ここまで)




 サムスン電子の元会長であったクォン・オヒョン氏が「韓国経済が停滞しているのはファクトフォロワー戦略がもう機能していないからだ」と率直な意見。
 まあ……うん。
 正解は正解なんですけどね。

 これまで韓国はさまざまなジャンルでファストフォロワーとして日本を中心にして産業をパクってきたわけです。
 パクって「いけるかな、おいしいかな」って味見をしてはダメだったら捨てて、いけるヤツだけ残すみたいなやりかたを続けてきたわけですよ。
 典型例でいうとカメラ事業とかが「味見して捨てたヤツ」ですね。

 実際にはサムスン電子がカメラ事業捨てた以降くらいから微妙に盛り返してて草なんですが。



 ファストフォロワーをこの記事でも「素早い追撃者」とか言ってて草。
 ただのコピー屋なのにね。

 この戦略が終わったのがスマホを出した頃。
 iPhoneが出た後、パクれるものがなくなってしまったわけです。
 なので「二つ折りスマホがー」とか、「より大きい(より薄い)ディスプレイがー」とかのちょっと手を加える方向性しかなくなってしまった。
 イ・ゴンヒの頃はまだパクれるものもあったのですが、イ・ジェヨンが実質的なグループ会長に納まってからこっちは「いまある事業を維持するのに汲々としている」だけ。

 結果として「メモリ価格で国の経済成長が左右される」状況になっているわけで。
 サムスン電子だけじゃないですよね。
 それ以外の事業でも中国に押されていて、15大事業中10事業で貿易赤字を計上中、と。



 コピーしまくってしまくって、一番前に出されたらなにもできることがなくなった……。
 もう成長できなくなって内需不振とか、韓国さんは面白いですなぁ。



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韓国人の財産、あまりにも不動産に偏りすぎてて危険水域との指摘……日本、アメリカの倍近い数字だった

カテゴリ:経済 コメント:(57)
韓国の家計投資資産の割合、米国の半分以下···「金融投資の活性化が必要」(韓国経済新聞・朝鮮語)
韓国の家計資産で不動産をはじめとする非金融資産の割合が世界主要国に比べて高く、金融投資を活性化しなければならないという主張が提起された。

韓国経済人協会(韓経協)は8日、ソウル市立大学のソン・ホンジェ教授に依頼した「主要国の家計資産構成の比較および政策課題」研究用役報告書を通じてこのように明らかにした。

報告書によると、昨年、韓国の非金融資産(不動産など)の割合は64.5%で、韓国・米国・日本・英国の4カ国の中で最も高かった。 米国は32%、日本(2023年基準)は36.4%、英国は51.6%だった。

韓国家計金融資産でも現金・預金比重が高く、投資関連資産比重は減ることが分かった。 現金・預金比重は2020年43.4%から昨年46.3%に増えた反面、証券、債券、派生金融商品など投資関連資産比重は25.1%から24%に減った。

反面、米国は最近5年(2020~2024年)調査対象主要国の中で家計資産で金融資産の比重が最も高く、金融資産内の金融投資商品比重も2020年51.4%から昨年56.1%に増加し投資中心の資産構造が持続することが分かった。

日本は現金・預金中心の金融資産構造を維持しながらも金融投資商品比重が2020年15.2%から昨年20.9%に増加する傾向を示した。 英国は金融資産内の金融投資商品の比重が2020年14.3%から昨年17.3%に高くなった。 金融資産内で最も比重が大きい部分は46.2%を占めた保険・年金だった。
(引用ここまで)




 韓国人がまだまだ投資先としての不動産を好んでいる、との統計。
 冒頭記事には商才はないのですが、こちらの記事にはありました。
 探すの面倒だったー。

「これでは使うお金がない」···不動産に人質に取られた大韓民国(SBS Biz・朝鮮語)

 ちょっと数字を整理してみるとこうかな。

   非金融資産 金融資産
日本 36.4%  63.6%
米国 32%   68%
英国 51.6%  48.4%
韓国 64.5%  35.5%

 かつ、この金融資産内の比率が──

   現預金  投資関連  保険・年金
日本 50.9%  20.9%  26.1%
米国 14.7%  56.1%  26.6%
英国 33.9%  17.3%  46.2%
韓国 46.3%  24%   28.9%

 なので金融資産内の投資関連が日本より韓国のほうが多いように見えても、実際には「全財産における投資比率」は日本のほうが多いってことか。
 家計資産では64%が不動産。
 ここに法人も含めたら9割が不動産ってなるのでしょうね。



 どちらにしても韓国が異常なくらいに不動産に偏重しているのは間違いないかな。
 この統計から見えてくるのは韓国では「現金を貯める。頭金ができたら不動産を買う。不動産を買ったら転がして成功人生のはじまり!」ってなるのが理想なのだろうなと。
 ただまあ、ソウルのマンションはムン・ジェイン政権時代に2倍になってそのまんま下がろうとはしていない。
 地方のマンションは下がりはじめているけど、住居用としては求めていないわけで。

 結果、若者は「不動産購入」という社会的な希望をなくしてアルトコイン(雑コイン)投資に走り、一攫千金だけを狙って階層脱出を図るようになる。
 中年以降は不動産を持つか持たないかで分断される。高齢者は年金が充足しているかどうかで分断される。  ……わりと地獄絵図なのでは。

 韓国でも英ISAを参考にした ── ぶっちゃけNISAぱくり。NISA2014年、韓国版ISA2016年 ── 非課税投資制度はあるのですが、それでもここまで不動産への偏重が是正できていないのは「不動産への執着」、でしょうね。
 これまでの黄金パターンを忘れられない。
 ……人口ボーナス期の幻だと思うんだけどなぁ。



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韓国経済大復活!? 輸出が初の7000億ドル突破、半導体価格上昇! ……輸出項目の中味を見てみると大半の業種がマイナスで「錯視」の可能性が

カテゴリ:経済 コメント:(33)
半導体を除けばマイナス···「新記録」を控えた韓国輸出、「未曾有の状況」(韓国経済新聞・朝鮮語)
今年、半導体輸出の好調に支えられ、韓国の年間輸出が史上初の7000億ドル突破の可視圏に入った。 人工知能(AI)ブームで米国ビッグテックなどで高帯域幅メモリー(HBM)、ソリッドステートドライブ(SSD)のようなAI用半導体の注文が殺到した結果だ。 ただ、半導体を除いた場合、輸出は事実上マイナスと集計された。 鉄鋼、石油化学、二次電池など産業不振を相殺し、いわゆる「半導体錯視」が発生したのだ。

7日、産業通商部によると、今年1〜11月の累積輸出額は前年同期比2.9%増の6402億ドルと集計された。 過去1〜11月の輸出額としては2022年(6287億ドル)以来3年ぶりの最大値だ。 (中略)

これはAI拡散とデータセンター増設でHBMなどメモリー半導体輸出が大幅に増えたおかげだ。 今年11月までの半導体輸出累積額は1526億ドルで、従来の年間最大輸出額である昨年(1419億ドル)を上回り、すでに年間最大輸出額を確定している。 その結果、11月の全体輸出で半導体が占めた比重は28.3%で、今年に入って最大値を記録した。

しかし、半導体の錯視を取り除けば、事情は変わる。 半導体を除いた今年1〜11月の累積輸出額は4876億ドルで、昨年同期(4948億ドル)より1.5%減少した。

主要輸出品目15品目のうち、半導体(19.8%)、自動車(2.0%)、船舶(28.6%)、バイオヘルス(7.0%)、コンピューター(0.4%)以外の10品目の輸出は逆成長した。 一般機械(-8.9%)、石油製品(-11.1%)、石油化学(-11.7%)、鉄鋼(-8.8%)、自動車部品(-6.3%)、無線通信機器(-1.6%)、ディスプレー(-10.3%)、繊維(-8.1%)、家電(-9.4%),二次電池(-11)などが不振だった。
(引用ここまで)




 半導体、というかメモリー価格がもうどうにもならないくらいに上昇しています。
 DELLやHP、アップルといった大手はすでに年単位で契約しているのでそこまで上昇しないと思うのですが。
 自作とかBTO用に売られているメモリはもう3〜4倍くらいになってます。

 先日、32GB(16GB×2)のCrucial製メモリを買ったのですが、3万6000円でした。これがいま5万6800円とかになってます。ぎりぎり間に合った。
 10月まで1万5000円くらいだったのにね。
 安いものでも4万円くらいにはなってます。

 結果として韓国経済があたかも復活したかのような状況になっているのですね。
 輸出額が7000億ドルを突破。
 「韓国経済、大復活!」って垂れ幕が国会に掲げられてもおかしくないくらい。



 第3四半期の成長率は1.2%と速報されていましたが、確定値では1.3%になりました。

韓国の7〜9月GDP改定値、1.3%に上方修正 輸出がけん引(日経新聞)

 「輸出が牽引」とありますが、中味はほぼメモリの値上げ分です。

 で、韓国では「15主要品目」とされる輸出品目があるのですが。
 このうち、半導体(19.8%)、船舶(28.6%)のふたつだけが二桁の伸び。バイオヘルス(7%)、自動車(2%)、コンピューター(0.4%)がプラスの伸び。
 それ以外の──

一般機械(-8.9%)
石油製品(-11.1%)
石油化学(-11.7%)
鉄鋼(-8.8%)
自動車部品(-6.3%)
無線通信機器(-1.6%)
ディスプレー(-10.3%)
繊維(-8.1%)
家電(-9.4%)
二次電池(-11%)

 これらがマイナス成長。鉄鋼も石油化学も思ってたよりは下落幅が少ないですかね。
 まあ、このあたりは輸出よりも国内需要のほうが大変なのか。
 どれも中国と完全にぶち当たってるものばかりですね。

 それに加えて現在における韓国経済の問題は内需のしおれよう。
 輸出が雇用を大幅に増やすようなら話は別ですが、半導体製造は「好調だ! 雇用を増やそう!!」とはならない業種でして。
 むしろ、現代の半導体製造はいかにして人の関わる部分を減らすかがキモですからね。

 造船が増えているのは少しだけ希望があるかなぁ……といったところ。
 自動車はトランプ関税で現地生産が進むでしょうし。
 不況の出口が見えていないんだよなぁ。



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韓国の若者、「職がない」と誰も彼もがソウルを目指す……結果、地方は第2都市ですら消滅危機になり、少子高齢化は最悪になってしまう

カテゴリ:経済 コメント:(93)
だからソウルに···地方を離れると青年所得22%↑(KBS・朝鮮語)
所得のある15歳〜39歳の間の青年層の住居地移動と所得変化、簡単に言えば青年の地方脱出に対する初めての国家統計です。 (中略)

2023年に非首都圏→首都圏に移動した国民のうち、所得のある人は19万人。このうち13万人が15歳〜39歳の若者でした。
地方の故郷を離れて首都圏に来た10人中7人は青年だという話です。 (中略)

首都圏に移動した若者の所得は平均22.8%増えました。
サラリーマンの平均年俸上昇率が2.7%(2023年賃金勤労働き口統計、国家データ処)であることを勘案すれば、単純比較で8年分以上が上がったわけです。
逆に首都圏→非首都圏に移動した青年たちの平均所得は7.6%増加しました。 (中略)

地方に居続けた非移動者の平均所得は3,233万ウォンでした。 一方、首都圏に移った移動者は2,996万ウォンでした。 237万ウォンの差です。
地方に住む青年も所得が一定水準以上になれば、あえて首都圏に移す誘引が少ないという意味と見られます。
(引用ここまで)




 韓国の青年層がソウル、首都圏を目指すとの統計。
 地方にいたままなら年収が3233万ウォン。首都圏に移った場合は2996万ウォン。
 「あれ?」と思えるのですが。

 要するに地方にいたままで満足ならわざわざ首都圏とかソウルに移るわけがないって話ですね。
 おそらくですが、「首都圏に移動した人は、それまでそれ以下の条件で働いていた(もしくは働いていない)」ってことなのでしょう。

 まあ、それ自体は韓国にかぎらず世界中のどこでもあることなんでしょうけども。
 韓国の場合はそうした労働者を受け止められるのがソウルしかないんですよね。

 そして一人暮らしならともかく、家族で暮らすとなると暮らしにくい(家族向けマンションが買えない)ソウルでは成婚率も出産率も韓国最低。
 より少子高齢化が進むのでした、っていう「風が吹けば桶屋が儲かる」方式の少子化推進の一環でもあったりするのです。



 日本ならそれぞれの地方で大きな都市があるわけですよ。仙台なり、福岡なりで。
 東京と同じではないかも知れないけど、それなりに雇用のあるところがある。
 九州の人なら「東京に上京するのはダメ」って言われても、「福岡ならまぁ」ってなることもあるわけです。

 それが韓国の場合、ない。
 なんならかつて第2都市であったはずの釜山から流出が続きすぎて第3の都市になってしまった上に、消滅注意都市から消滅危機都市に変わるほどの状況。



 釜山行ってみると「これが第2都市? 大阪に相当する場所なの?」ってなりますよ。



 中央洞とか「これが……ビジネス街?」ってなりますからね。
 海沿いの海雲台とかは小ぎれいですが。上の動画で1分50秒くらいにちらっと出てくるのが海雲台。

 「そりゃまあ、ソウルに向かうわな」ってなります。KTXで釜山からソウルへ2時間半は通勤には遠すぎて、人口流出するには近すぎるんだわ。




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韓国国内の景気鈍化で企業から「リストラするわ」「雇用はキープ……でも新規採用は抑える」「海外進出に活路を」と冷えこんだ内需は放置する宣言……まあ、そうでしょうね

カテゴリ:経済 コメント:(40)
韓国景気鈍化に「生き残りモード」…来年は企業の半数が投資と採用増やさず(中央日報)
韓国経営者総協会が従業員30人以上の企業229社のうち来年の計画を立てた企業を対象に経営見通しを調査した結果、39.5%が「現状維持」、31.4%が「緊縮経営」を計画した。現状維持と緊縮経営を選んだ回答が70%を超え、「持ちこたえる経営」が主流となった形だ。「拡大経営」は29.1%にとどまった。

緊縮を選択した企業の優先手段は人材運用合理化(61.1%)だった。2017年の見通し調査から9年ぶりに人材調整が緊縮の最優先手段に挙げられた。実際に不況業種は今年から構造調整に入った。石油化学(LG化学)、鉄鋼(現代製鉄)、家電(LGエレクトロニクス)、通信(SKテレコム、LGユープラス)、流通(11番街、現代免税店)などが事業再編と収益性強化を名分に希望退職を募集した。

採用計画に関する質問でも「今年水準維持」を選んだ企業が52.3%で最も多かった。従業員300人以上の大企業だけ見れば採用縮小が41.0%で最も多かった。(中略)ある就活生は「それなりの大学を出てインターンを2回もしたが文系は就職が容易でない。企業が人工知能(AI)基盤の職務ばかり増やし既存の職群採用は減らす雰囲気」と吐露した。

投資の側面でも慎重論が広がった。企業のうち48.3%が今年水準を維持すると答えた。従業員300人以上の企業は国内投資縮小が40%で、拡大の25%、維持の35%を上回った。これに対し海外投資に対しては45.7%が拡大を選択した。
(引用ここまで)




 まあ、そうでしょうね……としか言いようがない調査結果が出てきました。
 30人以上を雇っている企業経営者が来年の経営方針として──

・現状維持 39.5%
・緊縮経営 31.5%
・拡大経営 29.1%

 と回答したと。
 31.5%の緊縮経営をすると回答した経営者のうち、人材運用合理化を掲げたのが61.6%。全体の20%くらいが「リストラするしかないなぁ」と述べていることになります。

 まあ、そうでしょうね(2回目)。
 ここのところのメモリ価格上昇で華やかに見えている韓国経済ですが、輸出に関してはともかく内需に関してはもうどうにもならないレベルの不況。
 口が酸っぱくなるくらいに言っていますが、韓国国内はここ20年で最悪の不況下にあります。
 つまり、リーマンショックよりも、コロナ禍よりも国内経済が不調だってことですからね。



 これが従業員300人以上の韓国でいうところの「大企業」となると、雇用動向で採用縮小を選択した企業が41.0%。
 新しく採用している場合じゃねえ、と。
 しかも、24年の段階で新規採用規模は前年比で12%減少、前々年比で29.9%減少。
 職探しをしている人にとっては「どうしろってんだ、これ」ってなるような数字ですわ。

 一方で輸出はそれなりの成果を挙げています。

韓国、1~11月の輸出過去最高…史上初の年間7000億ドル突破は目前(中央日報)

 史上初の70000億ドル突破!
 スーパーサイクルに突入した半導体が売れている!
 トランプ関税で不安だった自動車も成長ペース!!
 まあ、鉄鋼と石油化学はかなり壊滅的なダメージを負ってたりしますが。

 とはいえ、韓国経済を締めつけているのは内需なので……。うん。
 がんばれー。



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韓国、ついに就業者の最大ボリュームが「60代以上」になってしまう……官製雇用と年金不足のデュエットで「見せかけの完全雇用」が成立!

カテゴリ:経済 コメント:(46)
タグ: 韓国経済 雇用
今年「60代以上」就業者、史上初の50代を追い越す···雇用構造「逆ピラミッド」深化(京郷新聞・朝鮮語)
今年に入って、10月までに60歳以上の就業者数が初めて50代を上回り、60歳以上の高齢層が全体の就業者の中で最も大きな割合を占めたことが分かった。一方、青年層就業者の割合は急激に減り、雇用構造の「逆ピラミッド化」現象が明らかになった。特に中小企業では在職者4人のうち1人が60歳以上で、このような変化がより顕著だった。

京郷新聞が30日、国家統計ポータル(KOSIS)資料を分析した結果、今年1~10月基準で60歳以上の就業者は月平均685万3000人で、全体の就業者(2879万7000人)のうち23.8%を占めた。 60歳以上の就業者が全就業者の中で最も高い割合を記録したのだ。 (中略)

2019年まで雇用市場で最も大きな割合を占めた40代は2020年50代に1位を占めた。わずか5年ぶりの今年は60歳以上が最大の割合を占め、急激な高齢化傾向を見せている。

一方、青年層就職の割合は着実に下落している。 2016年に14.8%だった青年層就業者の割合は年々減り、今年初めて12%台を記録した。低出生の影響で青年層と「経済腰」の40代が減った席を高齢層が満たしているのだ。 (中略)

建設業・製造業など人材需要の多い産業の不振長期化で新規採用が減り、青年層の雇用率は着実に減少している。これに比べて老後資金を用意しようとする高齢層が就業市場に飛び込み、2015年以降高齢層雇用率は着実に上昇している。
(引用ここまで)




 うわ、これはきっついニュースだわ。
 24年時点での韓国の世代別人口はこんな感じ。ざっくりとですが。

20代以下 798万人
20代 630万人
30代 680万人
40代 780万人
50代 871万人
60代 779万人
70代以上 654万人

 最大の人口ボリュームが50代にあるのがわかると思います
 それなのに、就業者は60歳以上が最大ボリュームになっているっていう。
 具体的にはこう。

20代以下 375.5万人(12.5%)
30代 554.3万人(19.2%)
40代 612.9万人(21.3%)
50代 667.8万人(23.2%)
60代以上 685.3万人(23.8%)

 つまり、70代以上が相当に働いているってことですね。
 ちなみに日本では世代区切りが違うのですが45〜54歳の世代がもっとも働いているとの統計を見たことがあります。わりと最近。
 ……でも、資料が見つからない。まあ、日本のほうは話半分に聞いておいてください。

 

 先日のエントリでも「平均すると73歳までは働きたい」って世論調査であったとの話を書きましたね。



 70代だろうと働かないと人生をやってられない。
 結果、失業率がOECDでベストの数字になるっていう皮肉。

 それを裏付ける数字が出てきたってことです。
 メインの就業者が60代以上。
 年金だけでは暮らせないって部分と、「官製雇用で雇用率、失業率を操作している」って状況が「見かけ上の完全雇用」を産んだわけです。

 なんというか……ディストピア感が強いですね。
 「韓国では年齢を問わず、働きたい年齢まで働くことができます!」ってことですから。
 「市民、幸福は義務です」的な空気を感じるわ。



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韓国経済:じりじりと減少を続ける若者の雇用、非正規雇用率も21年ぶりの高水準……内需のしおれようがひどい

カテゴリ:経済 コメント:(45)
タグ: 韓国経済 雇用
若者採用の「門戸狭める」大韓民国…1年間で新規採用12万件減少(ハンギョレ)
 韓国で若年層を対象にした新規採用が2018年の統計作成以来の最小規模となり、非正規雇用の割合も21年ぶりに最高水準を記録した。若年層の人口減少、経験者中心の採用、人工知能(AI)活用など、人口構造と雇用市場の変化で若者の雇用不安が高まっている。

 23日、国家データ処の国家統計ポータルによると、今年第2四半期の賃金労働者の雇用のうち30代以下の新規採用は240万8千件で、昨年同期より11万6千件減少した。2018年の統計作成以来、第2四半期基準で最も少ない数値だ。2018年(285万6千件)と今年の第2四半期を比較すると、新規採用が44万8千件も減った。

 大卒者の社会進出時期といえる20代以下の新規採用は137万件で、昨年第2四半期(145万4千個)より8万4千件減少し、統計作成以来最少値を記録した。30代の新規採用も昨年第2四半期(107万件)より3万2千件減少した103万8千件で、これまでで最も少なかった。

 業種別に見ると、不振が続いている製造業と建設業で若年層を対象にした新たな雇用創出が大幅に萎縮した。第2四半期の製造業の30代以下の新規採用は42万8千件で、1年前(47万6千件)より4万8千件減少。建設業の30代以下の新規採用も同じ期間に3万2千件減った18万7千件だった。製造業と建設業だけで8万件減少しており、若年層の新規採用の減少分(11万6000件)の69%を占めた。

 苦労して就職の敷居をまたいでも雇用不安にさらされる若者が多かった。今年8月基準で20・30代の賃金労働者811万人のうち、非正規雇用は257万人(31.7%)に達し、非正規雇用の割合が2004年以来最も高かった。この10年間、非正規雇用の中で期間制雇用が最も多く増え、20・30代の賃金労働者のうち期間制労働者の割合は2015年12.7%から今年19.6%に拡大した。
(引用ここまで)




 韓国の雇用情勢、ちっともよくなっていないとのニュース。
 いつものことですね。はい終了。
 というわけにもいかないので、ちょっとチェックしてみましょうか。

 20代〜30代の雇用が有意に減少している。特に正規雇用。
 この年代の雇用は約12万件が減少。
 かつ、非正規雇用率が31.7%にまで上昇。この非正規雇用率は2004年以来の悪さ、とのこと。20年ぶりってことですね。
 このあたりからも「21世紀に入って最悪の不況」と楽韓Webで何度も言っている理由が分かっていただけるのではないでしょうか。

 そして減っているのが「良質な雇用」とされていた製造業、そして建設業。
 このふたつだけで「減った約12万件の雇用」のうち、ほぼ70%を占めている。

 雇用において全体の数字は60歳以上の高齢者雇用でなんとかしているものの、こうやってちょっと細かい部分を見てしまうとどうにもならない状況なのが透けてみえますね。



 ただ、ひとつ朗報が。
 DRAMもNANDフラッシュメモリも高騰がひどいです。
 ちょっとこの速さで上昇するのは見たことがないなってくらいの上昇度合い。
 なので第4四半期のGDP成長率はなんとかなってしまうかもしれません。

 結果、イ・ジェミョン大統領は「経済を復活させた!」って言い出すことができて、延命できます。
 今回の雇用の問題も第2四半期のものですから、ここからぐぐっともうすでに解決しているかもしれませんしね!

 問題があるとしたら半導体、特にメモリは「価格高騰したから大量に生産するぞ!」とか「雇用を増やすぞ!」って業種ではないってことくらいかな。
 人が関与する部分を極限まで減らすことこそ、自動化部分を増やすことがよしとされている産業なので……。
 あと稼いでいる相手も外需ですし。

 現在苦境にある韓国の内需を喚起する、雇用を増やすのであれば不動産・建設関連がどうにかならないかぎりは難しいでしょうね。
 崩壊させずに放置して延命しているまんまだもんなぁ。

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 たぶんですが、2TBのNVMe接続SSDが2万円前後で買えるのって年内で当分最後の機会だと思います。
 AIバブルが一気に崩壊するとかすればまた別ですが。Nextorageはソニーからスピンアウトした日本のSSDメーカーです。





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