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カテゴリ:IT/技術関連の記事一覧

サムスン電子のファウンドリ、あまりにも歩留まりが上がらずにnVidia、クアルコムともにTSMCに逃げてしまう……

クアルコム3ナノAPファウンドリ、サムスン電子の代わりにTSMCに全量任せる(THE ELEC・朝鮮語)
22日、スマートフォン業界によると、クアルコムは現在開発中の3ナノプロセスの次世代APファウンドリを台湾TSMCに任せることに方針を定めたことが確認された。3ナノプロセスAPは、クアルコムが来年に発売する次世代製品だ。

これに加えて、クアルコムはサムスン電子に全量任せてきた4ナノ新型AP「スナップドラゴン8 Gen1」ファウンドリ物量の一部を昨年下半期からTSMCにも分けて任せたと把握された。4ナノAPファウンドリを「サムスン電子-TSMC」に二元化したのだ。この製品はすでにTSMCにウェーハが投入されており、今年第2四半期からスマートフォンメーカーに供給される予定だ。

代わりにクアルコムは7ナノプロセスを使用した無線周波数(RF)チップはサムスンファウンドリを引き続き利用し、物量もさらに増やすことにした。

クアルコムのこのような決定は「サムスンファウンドリの低い収率」問題のためだと分かった。業界によると、サムスンファウンドリで生産するクアルコム4ナノAPの歩留まりは35%程度に過ぎないことが分かった。100個を作れば65個が不良という話だ。同じラインで生産されているExynos 2200の収率は、さらに低い歩留まりであるとされている。

この事案に精通した関係者は「クアルコムチップの歩留まり率がExynosより高いのは、クアルコム本社役員と技術人材がサムスンファウンドリ事業場に常駐して収率問題を解決したため。これ以上は低い歩留率を座視できないというのがクアルコムの判断」とし、 「4ナノファウンドリを二元化し、3ナノファウンドリをTSMCに全量委託することにしたのもこのため」と耳打ちした。世界的な半導体供給不足の状況で、これ以上歩留まりに足を引っ張られてはならないと判断したという意味だ。
(引用ここまで)


 先日、ちらとお伝えした「サムスン電子のファブ事業がTSMCのクオリティに惨敗している」とされる件。ちょっと詳しく書いておこうかなと。
 自分用のメモでもある。

 サムスン電子とTSMCで同じ性能とされているAPUを製造した場合、発熱やバッテリー消費に差があるとされてきました。
 すでに2015年のiPhone 6sの時点でTSMC製のものはサムスン電子製のものよりも電池持ちがいいとのニュースが出ていましたね。

 さて、月日は流れてクアルコムはSnapdragon 888、およびSnapdragon 8 Gen1の製造をサムスン電子に任せていたのですが。
 その歩留まりが35%ていどと話にならないレベルでしかなかった。
 それもクアルコムの技術者がサムスン電子のファブに常駐してどうにかこのレベル。
 クアルコムがタッチしていないサムスン電子独自のExynos 2200ではこれ以下の歩留まりであったと指摘されています。

 Snapdragon 888、8 Gen1ではTSMCで製造されるチップがあり、同じSoCであるにも関わらず発熱、バッテリー消費が大きく異なる「製造元ガチャ」ともいえる状況が続いています。
 で、次期ハイエンドチップとなるSnapdragon 8 Gen2では全量がTSMCによる製造になるのではないか、ともされています。
 あとGen1 PLUSもTSMCによる製造とされています。


 一方でnVidiaのRTX30シリーズは全量がサムスン電子の8nmファブで製造されているのですが。
 こちらでも当初から歩留まりが上昇せずに供給がショートしているとの報道が複数ありました。

New Nvidia GPU in short supply due to unsatisfactory yield at Samsung, sources say(DigiTimes・英語)

 当時、サムスンで導入されていた最新のEUVプロセスを採用せずに一世代前のファブを使用したのも歩留まりが上がらなかったからではないか、とされています。
 暗号通貨のマイニングでグラフィックボードの需要が高まっていたので……とされていましたが、大元のチップの供給不足でもあったわけです。

 で、こちらも次世代のRTX40シリーズはTSMCに全量委託するのではないかとされています。
 今年以降、TSMCの4nm以下のラインで製造されるチップが増え、5nmのラインが空くのでそちらで……ということの模様。

Nvidia Taps TSMC's 5nm for RTX 40-Series GPU Architectures(Tom's Hardware・英語)

 まあ、RTX30シリーズも当分は併売されるのでしょうけどね。
 業界から漏れ聞こえてくる声を聞くと「TSMCはなんか魔法とか使ってんのかな……」みたいな話もちらほら。
 一部では「ムン・ジェイン政権による『半導体材料国産化』のかけ声で、国内企業製品をサムスン電子のファブで無理矢理に使わされている結果だ」との話もありますが。
 まあ、眉につばをつけて聞いておいたほうがいいかな、くらいには思います。
 サムスン電子にしてもここまで大差がつけられてかつ、2年以上もその問題を放置するほど間抜けじゃありません。
 なにしろこうして依頼元が逃げてるんですからね。

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「コリアニウムを発見する」はずの韓国型重イオン加速器、10年過ぎてもまだ完成せず……研究者「高望みしすぎてスペックを盛りすぎた」

重イオン加速器「ラオン」構築第5弾… 来年10月第1段階(聯合ニュース・朝鮮語)
「檀君以来の最大基礎科学プロジェクト」と呼ばれる韓国型重イオン加速器「ラオン」( RAON )の構築がまた延期された。

この計画は当初全体完工目標時点が2017年だったが、ずっと遅れて事業1段階すらまだ終わっていない状態だ。1段階最後の作業である最初のビーム打ちこみは来年10月にも可能と思われる。

28日、科学技術情報通信部(科技正統部)と基礎科学研究院(IBS)重イオン加速器建設事業団によると、ラオン構築事業1段階の仕上げに当たるビーム打ちこみ作業の目標日程が今年末から来年10月にも延期された。 。

IBSは今年中に1段階事業を終える計画だと今年5月に明らかにしたことがあるが、結局この計画も予定通りに進めず、今回また演技することになった。
(引用ここまで)


 韓国の重イオン加速器事業というのが2011年からはじまっていまして。
 2009年頃から「コリアニウムを見つけるための大事業」みたいな言いようで期待されていました。
 重イオン加速器の設置を提唱したのはイ・ミョンバク。そもそもは大統領選挙の公約のひとつでした。
 時系列順に書くとこんな感じです。

 2009年11月 「コリアニウムを発見できる」独自の重イオン加速器事業が開始へと報道
 2011年5月 設計がパクリだったことが判明
 2011年6月 基礎設計からやり直しがアナウンスされる

 この間、延期が繰り返され、当初予定の2017年完成は見送られる。

 2018年 ムン・ジェイン政権によってイ・ミョンバク政権の事業として重イオン加速器が叩かれる

 といった感じで、ダメダメのダメ。


 というのも、各国にある重イオン加速器を見習うことなく、唐突に「韓国型加速器」みたいなものを作ろうとしているから開発が大きく停滞するのだ、という記事がこちら。

韓国核物理学の夢「ラオン(RAON)」、どこまで来たの?(アイニュース24・韓国語)
研究所で加速器研究をして最近大学へ席を移したある研究者は「重イオン加速器事業がこのように難しくなったのはそもそも無理な目標を立てたため」と指摘して「誰もしてみなかった仕事をはじめたのに、マンション建造のように納期を合わせろということはできない。低エネルギー区間でもできる実験がたくさんあるのだから、今後残った区間は急がずに一つずつじわじわ検証していって完成したらいいだろう」と話した。
(引用ここまで)

 正直、スペックを読んでもなにがなにやら分からないのですが。
 筑波にKEKの見学に行った時も、難しいものになると解説文の1/3も分からなくて脳みそをかき混ぜられた感覚が残っただけだったなー。
 なんでも世界最大規模でかつISOL+IF型というものを作っているらしく。

 おそらくは「韓国国内に重イオン加速器をもうひとつ作るような余裕はないだろうから、スペックを盛れるだけ盛っておこう」っていう考えかただったのではないかと思われるのですけどね。
 まあ、とても韓国らしいお話だとは思います。
 彼らは一足飛びになんでもかんでもやりたがるのですよ。
 その結果がファン・ウソクのES細胞捏造事件であり、天才少年だった人物の論文盗用とか、いつまで経っても完成しない重イオン加速器だったりするのです。

 ところでNamuwikiで「IBS(重イオン加速器を作っている研究所)がニホニウムとコリアニウムについて言及したウェブトーン(マンガ)がある」って書いてあるのだけども、画像をいくら探しても見つからない。
 情報があれば教えていただければ幸いです。

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韓国メディア「気象庁はスパコンをスクラップとして売り払った。1192億ウォンが7920万ウォンにされた!」……うーん、それは売り払って正解なのでは

1192億ウォン払って購入したスパコンを「スクラップ」として7920万ウォンで売却した韓国気象庁(朝鮮日報)
韓国気象庁が購入時に総額1192億ウォン(現在のレートで約111億8000万円、以下同じ)を支払ったスーパーコンピューター1-3号機が7920万ウォン(約742万6000円)で売却されていたことが8日までにわかった。1台数百億ウォン(数十億円)のスーパーコンピューターを購入し、その後交換の時期になると性能の低下がないにもかかわらず、慣例として「スクラップ処理」を行っていたという。巨額の税金が投入される高価な物品のため、「交換の時期が過ぎたスーパーコンピューターをリサイクルする方法を検討すべきだ」との指摘が出ている。

 国会環境労働委員会に所属する保守系野党・国民の力の権寧世(クォン・ヨンセ)議員はこの日「各部処(省庁)の資料を分析した結果、気象庁は2000年から昨年までスーパーコンピューター1-3号機の購入に総額1192億ウォンを支払ったが、これを7920万ウォンでスクラップとして売却した」と指摘した。具体的にみると、気象庁は2000年に166億ウォン(約15億6000万円)で購入したスーパーコンピューター1号機を06年に120万ウォン(約11万3000円)でスクラップとして売却した。05年に485億ウォン(約45億5000万円)で購入した2号機、03年に541億ウォン(約50億7000万円)を投じた3号機も同じように処分された。
(引用ここまで)


 またもや国政監査の話題。
 今回は韓国気象庁が購入したスパコンがくず鉄として使われていた、というもの。
 1192億ウォン払って、7920万ウォンで売却。
 うーん、難しいところかな。
 スーパーコンピュータって陳腐化がとんでもなく早い代物です。

 理化学研究所に5万円以上の寄付をするとバラした京のCPUがもらえる、というキャンペーンのようなものを理研の計算センターがやっていましたが。
 京は2012年に運用開始されたもの。当時、スパコンランキングのTOP500で1位でしたね。
 で、2019年には運用終了。
 まだ使おうと思えば使えるレベルのものでも費用対効果が悪いのでこうして破棄されざるを得ない。
 かつてTOP500で1位を獲得した京ですらこうなるのですから。

 2000〜05年までに韓国気象庁に導入されていたものが、どのていどのものかというと2000年11月のTOP500に100位でおそらくこれ。

TOP500 LIST - NOVEMBER 2000(TOP500)

 NEC製のSX-5ですね。こりゃ懐かしい。このシリーズのSX-9がサマーウォーズで使われていたスパコンのモデルとなったものです。
 24コアで181GFlops。うーん……まあ、これを2006年に処分したのは正しいんじゃないですかね。
 2006年の100位は6.6TFlops。500位でも2.7TFlops。単位が変わっちゃってますからね。


 単位を揃えるとSX-5は0.18TFlopsですから。500位に対しても15倍の性能差をつけられているわけです。
 この当時でもなんらかの使い道はなくはないと思いますが。
 費用対効果で見た時にこのスパコンを使うよりも、他の機関での時間貸しを求めたほうがよいんじゃないでしょうか。
 韓国国内にそんなものがあるかどうかは不明ですが、ほとんどの場合で国外でも問題ないですしね。

 京や地球シミュレータのように独自製造しているというのであれば、ちょっとしたモニュメント的な使いかたもできるでしょうけども。
 韓国では一貫してありものを買ってきているだけ。
 現在の韓国気象庁のスパコンMaruとGuruもLenovo製でXeonプロセッサを用いたもの。
 廃棄時は……スクラップ扱いでいいんじゃないかなぁ。

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特定用途ならこういうこともできるけど、という話。栄光なき天才達の原作者による著作。


韓国メディア「韓国の特許、クズばっかりだった」……そこに気がついちゃったか……

カテゴリ:IT/技術関連 コメント:(101)
タグ: 特許 知的財産
研究開発2位の韓国、死蔵特許ばかり吐き出す(中央日報)
ただひとつだけ2等級、残りは死蔵特許。

政府出資機関所属の1万人余りが今年登録した特許技術の現住所だ。事業化につなげるにはとても不足しているというのが専門家の指摘だ。

政府出資研究所を掌握する国家科学技術研究会(NST)によると、2016~2020年の5年間に政府出資研究所が出願した特許件数は3万9263件だった。このうち特許庁に登録された特許件数は2万6513件だ。1日平均14~15件で特許を登録した計算だ。

韓国は2019年基準で国内総生産(GDP)1000億ドル当たりの特許出願件数が7779件で世界1位だ。2位である中国の5520件より2000件以上多い。だが成果は「落第生」水準だ。特許や論文は多いが「お金になる事業」につなげられずにいる。政府研究開発事業費の70%が集中する大学と出資研究所が特にそうだ。特許庁が知識財産活動実態を調査した結果によると、2018年基準で国内特許14万1361件のうち活用されている件数は57.2%の8万823件にとどまった。死蔵された未活用特許は42.8%の6万503件だった。企業の特許活用率は90.9%だったが大学と出資研究所では33.7%にすぎなかった。

実際に大韓弁理士協会が特許等級評価システムを通じて今年19の出資研究所が特許庁に登録した384件の特許を分析してみたところ、10件中6件は死蔵特許だった。弁理士446人が、出資研究所が出願した特許の有効性と範囲・レベルを基準に10等級に分類したところ、最も優秀な1等級は1件もなかった。2等級が1件(0.3%)、3等級が25件(6.5%)だった。半分以上の58.8%が5等級・6等級だった。
(引用ここまで)


 あー、これ実感します。
 韓国は国別での特許数ランキングで中国、アメリカ、日本に次いで4位なのですが。
 こう、いまひとつ特許の実効的なものが目に見えてこない。
 この記事では政府研究機関・大学とされてますが、企業でも同様です。

 たとえば2012〜13年頃にサムスン電子とアップルで繰り広げられていた一連の抗争でもそういう部分がありました。
 アップルはわりと有効な手を打ち出してくるのに比べて、サムスン電子が出してきたのが「標準特許戦略」だったのです。
 当時、サムスン電子は「我が社の技術なしではアップルはiPhoneを製造できない」と豪語してて、どんな戦略を出してくるのか注目されていたのですが。
 その結果がこれで、事情通は全員ずっこけていたものです。

 標準特許、いわゆる「FRAND特許」として標準化団体に提出して「低価格でみなさんでご利用ください」としていたものをアップルに対して再値付けしようとした、あるいはそれを根拠にiPhoneの販売差し止めを請求しようとした、というもので。
 フランスドイツオランダなどからぼっこぼこに殴られて終わるというオチだったのですけどね。
 挙げ句の果てにアメリカEUから独禁法で調査されて、サムスン電子側は半泣きになって「もうこんなことしないから許してください」ってなってました。
 その様子を韓国では「ITで遅れているEUが自国企業保護に走った」とか言ってましたし、なぜか韓国でだけはiPhoneの販売差し止めが認められてましたけどね。OINK。

 当時、サムスン電子はスマートフォン製造で垂直統合ができて我が世の春を謳歌していました。
 それでも特許関連で能動的に取れる戦略がこれだけだったのです。

 現在でも特許数はともかく、2020年版の「知財情報に基づいた革新的企業トップ100」でも韓国の企業・団体は5つだけ。

Top 100 Global Innovators(Clarivate・英語)

 日本は32社。アメリカに次いで2位。ちなみに前年は1位。

 特許って出そうと思えばいくらでも出せるのですよ。
 実現性があるとかないとか、まったく関係なしに。
 研究職に特許提出のノルマを課しているところもありますしね。時々、そうしたトンデモ特許とでも呼ぶべきものが発掘されて笑い者になってたりもします。

 韓国の場合、そういうものが多いということなのでしょう。
 とても実感がありますね、この記事。

ソウル市が運営するレンタサイクル、部品のほとんどが日本製だった……あれ、NO JAPANではなかったの?

「国民の自転車」タルンイ、部品はすべてが日本産(ソウル経済・朝鮮語)
新型コロナウイルス感染症(コロナ19)事態の長期化に伴うソーシャルディスタンスによって自転車人口が大幅に増えた中、自転車の需要の増加の最大の恩恵を被るのは日本自転車部品メーカーという評価が出ている。ソウル市が運営する公共自転車タルンイさえ、ほとんどすべての部品が日本企業が供給していることが分かった。2000年代に入って、国内の自転車部品産業が事実上崩壊しつつ、最近では主要部品を国内産に使用しようとしても使うことができない状況だという指摘だ。

29日、関連業界によると、ソウル市公共自転車タルンイの主な自転車部品のほとんどが日本企業シマノとサンヨーなどが作った製品であることが確認された。実際、ソウル施設公団がソウル型公共自転車を主な自転車メーカーから購入する際に必要とする購入規格書(24インチ自転車)を見るとフロントハブ、シフトレバー、フリーホイール、前後ブレーキなど核心自転車部品について日本シマノ製品を使うことと明示している。この他、ヘッドライト、リアハブ部品は、日本の三洋製品を使うことを明示した。チェーンとタイヤチューブは、それぞれ台湾のKMC、ケンダ製品が求められる規格である。20インチ自転車の場合でも、24インチのようにシマノ、三洋電機など日本企業の部品が必須となっている。

ソウル施設公団の関係者は、「市民の安全性の問題がかかっていて保守的に自転車スペックを決定した」とし「韓国の自転車メーカーと協議してスペックを決定したが、適切な国産自転車部品を見つけることができなかった。仕方なく日本の部品を使っている」と述べた。

昨年はじまったコロナ19禍で自転車の需要が大きく増え、ソウル公共自転車タルンイの利用者も大幅に増加した。モバイルインデックスによると、タルンイモバイルアプリ利用者数は、2019年3月17万人から昨年31万人まで増加した。今年3月に46万人にまで上昇し、2年ぶりに2倍近くの利用者数が増えた。タルンイの台数も2015年2,000台から昨年3万7,500台まで増加した。
(引用ここまで)


 ソウル市が公共事業として行っているレンタルサイクル「タンルイ」があるそうです。
 1時間1000ウォン、24時間5000ウォン。
 アプリで各車両についてるQRコードを読み込むと簡単に借りられるというのが強みだそうですわ。
 ドコモのやっているバイクシェアみたいなものですね。あれはSUICAで登録するとスマホかざすだけでいいのですごい便利。

 んで、そのソウル市の自転車に用いられている部品がシマノ製だとの記事。
 サンヨーともあるのだけどもサンヨーの自転車部品……?
 まあ、そっちはいいか。
 韓国にはまともな自転車部品メーカーがなくて、シマノやサンヨーの部品を採用するしかなかった……とのことですが。
 韓国にはシマノを超えた部品メーカーMBIとやらがあったはず。
 去年に見かけた記事では「18年間、シマノと特許訴訟を続けている」そうです。

変速機の特許王... 世界制覇の夢実現か(忠清レビュー・朝鮮語)

 まだやっていたのか。なんか電動バイクをベトナムに輸出しているそうです。
 ですが、ソウル市はMBIではなくシマノを採用。まあ、しかたないですけどね。そもそもMBIはなにかを作っている企業ではないですから。

 自転車部品でシマノを採用しないって選択肢はほとんどない。
 AndroidのCPUにSnapdragonシリーズを搭載するくらいに当たり前。
 Windows PCのCPUにインテルかAMDを搭載するくらいに当たり前。

 でもまあ、日本製品不買運動で盛り上がっている連中がこんなんやっているのが滑稽ではあります。
 せいぜいユニクロを店頭で買わなくなるのが関の山だった、ということですかね。

韓国コーロン生命科学社、虚偽の製薬問題で三菱田辺製薬に敗訴、賠償金等で40億円の支払いへ……韓国人「よりによって戦犯企業に賠償金とは!」

コーロン生命科学、ICC訴訟で三菱田辺製薬に敗訴(中央日報)
Kolon Life Science社とのライセンス契約に関する仲裁判断のお知らせ(田辺三菱製薬)
コーロン生命科学が骨関節炎遺伝子治療剤「インボッサ」を技術輸出した日本の三菱田辺製薬に損害賠償金などを支払うことになった。

コーロン生命科学は12日、国際商業会議所(ICC)で三菱田辺にインボッサの技術輸出契約金25億円と利子、損害賠償金など約40億円を支払うよう判決が下されたと明らかにした。

国際商業会議所はこうした判決を下した理由について、「技術移転契約はインボッサが軟骨由来細胞であることを前提に締結されたが、インボッサが腎臓由来細胞と明らかになった」と伝えた。
(引用ここまで)


 韓国のコーロン生命科学社が開発した変形性膝関節症の治療薬として期待されていたインボッサという薬がありまして。
 2016年に三菱田辺製薬が日本国内での販売権を獲得していました。
 ところが「どうもコーロン側のやっていることがおかしい」ということから、早くも翌年には契約破棄を申し出ていたのですね。
 その後もコーロン生命科学側と協議を重ねていたものの決裂して、2018年には国際商業会議所の国際仲介裁判所(ICC)での裁定を求めて提訴。

 さらに2019年にはインボッサが申請されていた成分とは異なる、腫瘍を引き起こす成分を使っていたということが判明。
 第2のファン・ウソク事態だ、とまで言われていました。
 そのあたりの経緯については楽韓Webでもまとめてありますので参照してください。
 今回の報道では三菱田辺製薬は実際の薬剤を入手したあたりで「申請内容と成分が違う」ということに気がついていた模様です。

 インボッサは当時、韓国から輸出される医薬品としては最高の契約額を勝ち取り「メディカルコリア」なるかけ声のもと、「総額450億円以上の輸出になる」として新たな輸出品目として期待されていたのですが。
   なにもかもがウソだった、というオチになりました。
 治験で使われていた患者は白血病になった、というレポートもありましたね。
 インボッサによって引き起こされたかどうかはまだ不明。

 で、ICCは契約金25億円の返却、賠償金支払い等々で約40億円の支払いを命じたと。
 韓国メディアのニュースでは「よりによって戦犯企業の三菱系企業に賠償金とは!」とのコメントが散見されますが……そもそもコーロン生命科学に言えって話ですね。

製薬会社は生き残れるか
河畑茂樹
幻冬舎*
2019-07-29

韓国メディア「日本のスパコンがまた1位に……我々は外国製を購入することしかできないのか?」……だって政府の製造計画やめちゃったじゃん?

日本のスパコンが再び世界トップ、韓国は製作中のスパコンなし(朝鮮日報)
 富岳は16日、国際スーパーコンピューター学会(ISC)が発表した「世界上位500台ランキング」で1位となった。ISCは毎年6月と11月に計算能力を基準に上位500台のスーパーコンピューターのランキングを発表している。日本は今年6月、9年ぶりに1位の座を奪還したのに続き、王座を守った。富岳は6月の発表時点で1秒当たり41京5000兆回だった計算速度が今回は44京2000兆回に向上した。 (中略)

 日本をはじめ、米国、中国、欧州など主要先進国は4-5年前から毎年数千億ウォンをスーパーコンピューターの開発につぎ込んでいる。スーパーコンピューターがAI、新薬開発など未来産業の勝敗を左右するインフラとして定着したためだ。日本経済新聞によると、米国は来年にも「エクサ」級(1秒当たり100京回の計算能力)を備えた「オーロラ」を稼働する予定で、中国もそれに匹敵するエクサ級のスーパーコンピューターを稼働する計画だという。

 韓国は今回のISCによる調査で3台がランキングに入ったが、全て外国から購入したものだ。ランキング入りした台数は2018年の7台、19年の5台から減少している。韓国政府は22年までに独自技術によるスーパーコンピューターを製作することを目標に掲げるが、その段階では主要国のスーパーコンピューターとの性能格差が1000倍以上に広がるとみられる。
(引用ここまで)


 韓国でスーパーコンピュータの話がかまびすしく出ています。
 スパコンの成績表であるTOP500が発表される際には少なからず出るのですが、特に多くなるのが日本のスパコンがトップを取った時。
 地球シミュレータ、京、富岳がそれぞれTOP500で1位を獲得した際、韓国は大騒ぎになったものでした。
 曰く「日本はスーパーコンピュータの開発で世界のトップランナーの一人なのに、韓国はどうなっているのだ」とか。
 あるいは「韓国にあるスーパーコンピュータは買ってきたものだけで、開発はしていない。我々はIT強国ではなかったのか」というような感じで。

 別にクレイ社から市販のスパコン買ってきてもなんか問題があるというわけでもないでしょうにね。
 それでもNAVERは独自の言語AI用スーパーコンピュータを構築すると鼻息が荒いのですが。

ネイバー、AI技術力強化のために「スーパーコンピュータ」の構築(ZDNet Korea・朝鮮語)

 700ペタフロップスと富岳の1.5倍ていどの性能を目指すそうですよ。ま、完成がいつとは書いてませんのでその時点での性能はどうなるか不明ですが。

 独自のスパコン、独自のロケット、独自の戦闘機等々。
 人口5000万人、それも今年からは人口減少が確実となっている国がそこまでやる必要があるのかと思えるようなところにまで手を広げてくる。
 それもこれまで積み重ねがあったような分野でなく、政治的な要因から唐突に作ろうとする。
 結果、ノ・ムヒョンが「独自のロケットを作るぞ!」って言い出して羅老みたいなロシア製なんだか韓国製なんだかよく分からない異形のロケットができてしまう。
 そしてその価値もよく分からず鉄くずとして売り払われる

 あと韓国政府によるAI用スパコン計画もあったのですが、パク・クネ政権による積弊であるとしてムン・ジェイン政権下ではすべて取りやめになっています。  まあ……そういうことをやってくれているからこそ楽韓Webが成り立っているのではあるのですけどね。

韓国「我々は5Gの覇者!」→「5Gでの超高速サービスの全国展開はまったく考えていない」……

カテゴリ:IT/技術関連 コメント:(105)
「4Gより20倍速い真の5G」…国民へのでまかせだった(朝鮮日報)
 「これまでの4Gより速度は20倍向上し、接続できる機器は10倍に増え、遅延は10分の1に減り、広くて渋滞のない『通信高速道路』が5Gだ」

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は昨年4月8日、ソウル市のオリンピック公園で開かれた「5G商用化祝賀イベント」でそう発言した。しかし、文大統領の言葉は実現しない可能性が高まった。韓国の情報通信政策のトップである李起栄(イ・ギヨン)科学技術情報通信部長官が7日、国会での国政監査で、28ギガヘルツ帯を使った全国民向け「超高速5G」サービスを行う計画はないと公式に言及したからだ。 (中略)

 崔長官の発言は国会科学技術情報通信委員会での科学技術情報通信部に対する国政監査で、尹永燦(ユン・ヨンチャン)議員の質問に答える過程で飛び出した。尹議員が「28ギガヘルツ帯での全国ネットワークによるサービスが果たして可能なのか」と質問したのに対し、崔長官は「政府は28ギガヘルツ帯の5Gサービスを全国民にサービスする考えは全く持っていない」と答弁した。

 崔長官はまた、「(28ギガヘルツ帯による5Gサービスは)企業間サービス(B2B)を想定している。実際に企業との間で推進している」と発言した。つまり、28ギガヘルツ帯の5Gサービスは企業の社屋、大学キャンパス、大型ショッピングモール、鉄道駅、空港、スポーツ競技施設などで企業や機関と契約を結び提供する方式に限るという話だ。全国津々浦々、隅々まで「4Gの最大20倍」という超高速5Gサービスを提供することは事実上難しくなった。 (中略)

 消費者は失望を隠せずにいる。大統領が「5Gは速度が4Gの20倍」だと言い、5Gサービスを称賛し、5Gに対する期待と信頼が高まったのに、それが一気に崩れたからだ。特に青少年や主婦からは「自宅で28ギガヘルツ帯を使えなければ、5Gの魅力が大きく低下する。政府が5Gサービスの『不完全販売』を事実上助長した」との声も上がっている。
(引用ここまで)


 ここでいうところの28GHz帯は、ミリ波と呼ばれている帯域で5G回線の本番ともされているものです。
 5Gでの通信にはふたつの電波帯域が利用されており、ひとつはミリ波。
 もうひとつはサブ6GHz帯と呼ばれるもの。

 「これまでのLTEに比べて数十倍の速度となり〜」云々というのはミリ波でのこと。
 サブ6GHz帯では「ちょっと速いLTE」というていどの速度となります。
 「5Gによる新次元の世界」みたいな話はミリ波のもので、サブ6GHz帯ではないというのが実態。

 韓国では平昌冬季オリンピックの頃から、異常なくらいにミリ波推しをしてきたのですね。「LTEに比べて数十倍の速度」だの「オンラインでもシンクロできる遅延のなさ」をアピールしてきました。
 「冬季五輪の開会式でドローンを制御したのは韓国の5G技術なのだ」とか言ってましたっけ。
 まあ、あれは5GではなくてWi-Fiだったよと実際にドローンの制御を行ったインテルの技術者が暴露していたのですけどね。

 正直、ミリ波が普及するのはなかなか難しいというのも事実。
 そもそも現状のスマホだとオーバースペックな面も否めません。
 でもまあ、あれだけ「5Gの覇者」「世界で初めて5Gサービスを開始したのは我々だ」みたいなことをどうのこうの言ってきて、サブ6GHz帯の整備もろくにできていなかった。その挙句、ミリ波の消費者向けサービスはしないっていうのは韓国らしいオチとはいえるでしょうね。