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カテゴリ:天災の記事一覧

韓国メディア「台風9号が韓国に向かってくるけど上陸するかどうかはゴニョゴニョ」……あ、まーたやっている

カテゴリ:天災 コメント:(93)
台風「ジョンダリ」、北上、釜山・蔚山・慶尚など豪雨に注意(釜山日報・朝鮮語)
19日、気象庁によると、韓国側に北上していた17号熱帯低気圧部の風速が強くなり、この日午前3時頃、日本沖縄南西360km海上で第9号台風「ヒバリ」に発達した。 熱帯低気圧の中で最大風速が秒速17m以上であれば台風で、それ未満であれば熱帯低気圧部に分類する。 同日午前9時基準で「ヒバリ」の最大風速は秒速19メートル、中心気圧998hpa(ヘクトパスカル)だ。
(引用ここまで)


 台風9号は今日21時時点で沖縄本島の北西あたりに位置しています。
 そのままほぼ真北に北上して、朝鮮半島にさしかかったところで北北東に進路を変えて朝鮮半島を横断して消滅が予想されています。

 気象庁の台風進路予想だとこんな感じ。

スクリーンショット 2024-08-19 22.10.08.png

 あとJTWCの予想進路がこちら。

スクリーンショット 2024-08-19 22.09.15.png

 どちらも朝鮮半島を横断するとの予想。


 あと韓国気象庁も出しておくか。こちら。

スクリーンショット 2024-08-19 22.45.36.png

 ま、そんな変わらない。
 ところが冒頭記事の予測進路がこちら。

スクリーンショット 2024-08-19 22.13.08.png

 ……まるで朝鮮半島に上陸前に消滅するかのような進路予想。
 なんというか、韓国メディアの台風進路予想とかだいだいアホみたいなものが多いのですが。
 防災的にもよくないんだよな、こういうの。
 メディア的には「こんな被害があるかも」って予測報道してそれが起きなかったら視聴者から非難されたりするので避けたいのでしょうが。
 ……ホントよくないよなぁ。

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ソウル市「半地下に必要な浸水防水施設100%達成!」→「本当に設置が必要な半地下家屋への設置率」を見てみると

カテゴリ:天災 コメント:(68)
タグ: 半地下 天災
ソウル市による「浸水防止施設の設置率100%」は、本当に100%なのだろうか(ザ・スクープ・朝鮮語)
統計の中の数字は客観的だが、「事実」なのかは分からない。 統計の基準を見てこそ「事実かどうか」を計ることができる。 基準によって統計の解釈が完全に変わる可能性があるためだ。 (中略)

基準をどこにするか、どのコードを設定するかによって異なるため、細心の注意を払う必要がある。 時には平均値が統計の誤りとして作用する時もある。 「浸水防止施設を100%設置した」という統計を発表したソウル市の事例が代表的だ。 (中略)

ソウル市は2024年までに、逆止弁(水が溢れないように床から凸状に上がってきた構造物)と水止め板(水が上がっても窓やドアから溢れないように防ぐ施設)などを設置することにした。

それから2年後の今、ソウル市は「(設置に同意した)半地下住宅100%に浸水防止施設を構築した」と明らかにした。 目標値を達成したということだ。 果たしてそうだろうか。 ひとつずつ見てみよう。

2022年当時浸水した総住宅数は1万9705戸。 このうち、ソウル市が浸水防止施設を設置したと明らかにした住宅数は1万7950戸だ。 単純計算で91.9%で「目標値」を達成したと見ても差し支えない。

ところが2022年に最も多くの家が浸水したソウル内の自治区は冠岳区・永登浦区・銅雀区の浸水防止施設設置率は50%を下回る。 22年4813戸の住宅が浸水した冠岳区の設置率は44.4%(2139戸)に過ぎない。

永登浦区と銅雀区の設置率はそれぞれ54.3%(浸水被害住宅4145戸のうち浸水防止施設設置住宅2252戸)、27.0%(浸水被害住宅3939戸のうち1064戸)にとどまった。 その次に浸水住宅が多かった九老区(2007号·53.3%)、衿川区(1187号·100.8%)、江南区(1133号·42.8%)も衿川区を除けば設置率は平均値を大きく下回った。 なぜこのようなことが起きたのか。

2022年に浸水被害が少なかった地域にはるかに多くの浸水防止施設を設置したためだ。 (中略)

理由は何だろうか。 ソウル市は「申請していない半地下住宅や人が住んでいるか確認できなかった半地下住宅まで浸水防止施設を設置するのは難しかった」と話した。 結局「浸水被害施設を設置してほしい」という申請件数が統計の含意を変えたということだ。 逆に言えば、浸水被害住宅数が多かった永登浦区·冠岳区·銅雀区の家主の中には浸水防止施設の設置を希望した人がきわめて少なかったということだ。

このため、浸水被害施設の平均設置率は100%に迫ったが、本当に必要なところに設置したかは疑問だ。
(引用ここまで)


 ソウル市が「止水板、逆流防止弁を100%の半地下に設置しました!」ってアピールしていたんですよ。
 その一方で「浸水があったこと(もしくは危険地域であること)が分かってしまって不動産価値が下がるから設置していない」ってところがかなりあるとの報道がありまして。

韓国で大雨被害を防止する「止水板の設置が進まない理由」がひどい……(楽韓Web過去エントリ)

 どちらが本当なんですかね、って思っていたのですが。
 まあ、ソウル市がなんらかの形で統計をいじっているのだろうな、とも確信はしていたのですけどね。
 実際、浸水の危険がある地域での設置率は50%以下だったことが判明したと。


 2年前に冠水したあたりでの止水板設置率はこんな感じ。

 冠岳区 44.4%
 永登浦区 54.3%
 銅雀区 27.0%

 冠岳区は2年前に家族3人が亡くなった浸水事故があった場所。
 そこですら50%に満たない。
 じゃあ、なにが100%を達成したかというと、「止水板等が必要な半地下家屋」が約2万戸。
 で、設置した数が2万戸を超えたので「100%達成!」と。
 ……必ずしも必要でない半地下にも設置して、達成したんだそうですわ。

 うん、まあ……韓国ですね。

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韓国メディア「日本の地下調整池で都市洪水は少なくなった。ソウルも見習って地下調整池を早く造成すべきだ」

カテゴリ:天災 コメント:(94)
東京には洪水を防ぐ「地下神殿」がある…1秒にプール1個分の水はけ(中央日報・朝鮮語)
「房総市加新田」という奇妙な名前に引かれて今月10日に訪れた東京北西部の埼玉県の首都圏外郭放水路。 見学が始まるところには20人あまりが集まっていた。 大半が外国人観光客で、入場料を払って事前予約した人たちだった。

彼ら一緒に「地下神殿」に入った。 約100段の鉄製階段をぐるぐる回ると、目の前に広がる風景にあちこちから嘆声が沸き起こった。 高さ18mの59本の柱が並んでいる長さ177m、幅78mの巨大な空間を見ると、ここをなぜ「神殿」と呼ぶのか実感がわいた。 薄暗い地下の真ん中にそびえ立つコンクリートの柱が照明を受けて立っている姿は見る人を圧倒した。

「地下神殿」というニックネームを持つこの空間の本当の名前は「調圧水槽」だ。 水圧を調節する水タンクを意味する。 東京を台風·集中豪雨による洪水から保護する防災システムの一部だ。 潮圧水槽は雨水トンネルを通じて入ってきた雨水の水圧を下げる役割をするが、地下に集めた雨水を外に引き出す排水の最後の段階だ。

潮圧水槽に集まった水をガスタービンで駆動される巨大なポンプ4基を利用して近くの河川に送ると、東京湾を通じて海に向かう。 毎秒200立米の水を排水することができる。 毎秒25メートルのプール1ヵ所分の水を抜くことができるということだ。 (中略)

韓国の雨水トンネルはソウル陽川区新月洞にある「新月雨水貯留排水施設」が唯一だ。 長さ4.7キロのトンネルが雨水を閉じ込めるのに、計1390億ウォンが投入され、7年にわたって完工した。 一時、常習浸水区域だった陽川区新月洞と江西区禾谷洞一帯は、施設が完工した2020年以後、豪雨による浸水被害が一度も発生しなかった。

都市の洪水予防に効果的な雨水トンネルはなかなか増えない。 11年7月、豪雨に牛眠山の山崩れで16人の人命被害が発生すると、オ・セフンソウル市長は江南や光化門など7ヵ所に、大深度排水トンネルを建設する計画を発表した。 しかし、過度な土木工事という批判、環境団体の反対にぶつかった。 莫大な工事費も問題だった。 結局、後任のパク・ウォンスン前ソウル市長は計画を大幅に修正し、新月トンネル1ヵ所だけが建設された。

22年に再当選したオ・セフン市長は、常習浸水地域の江南駅と道林川、光化門一帯に対して、2027年までに大深島排水トンネル計画を再推進することにした。 銅雀区と龍山区一帯にも2030年までにトンネルを作る計画だ。 しかし、事業の進捗は遅い方だ。 ソウル市は3つのトンネルの総事業費として1兆2000億ウォンの予算を策定したが、2度も流札された。 結局、予算を増額した後、5月に入札業者が出てきた。 まだ、着工もできていない状態なので、今年始まるとしても2028年末になってようやく完工が可能だ。
(引用ここまで)


 なにやら首都圏の外郭放水路に韓国メディアがやたら取材に入っていて、「これで首都圏は洪水の危険性を大きく減らしたのだ」ってやっています。
 冒頭記事の中央日報以外でも、ケーブルテレビニュース局のJTBC、東亞日報の系列誌が同じような体験記を掲載しています。

我が国は最初の着工もできなかったのに……洪水を防ぐ東京「地下神殿」に行ってみると(JTBC・朝鮮語)
東京地下には「巨大神殿」…住宅浸水10分の1に減らした(東亞サイエンス・朝鮮語)

 まあ、実際にこれらの調圧水槽ができたことで圧倒的に氾濫は減りましたね。
 平成の頭くらいまでは台風が来る度に神田川があふれて中野区のあたりで床下・床上浸水をしたいた記憶がありますが、環七の地下調整池ができてからはとんとあふれた覚えがありません。
 いまは石神井川のほうまで延伸工事が行われているそうです。


 んで、本来であったらソウルでも似たような施設ができる予定だったのだけども、ソウル市長がオ・セフンからパク・ウォンスンに替わった際にいつものように易姓革命してくれてしまったそうですわ。
 7つもの地下調整池を建造する予定だったのだけども、パク・ウォンスン(と支持団体の自然保護団体)によって計画縮小が行われてひとつだけになったっていう。

 その後、パク・ウォンスンがアレになってしまって、オ・セフンがソウル市長に復帰したのですがソウル市議会は共に民主党が圧倒的多数だったことから調整池事業は復活できないまま。
 要するに韓国でも「コンクリートから人へ!」をやっていたのですね。

 どうにかこうにかソウル市議会も国民の力が多数になって、ようやくこの事業が日の目を見たとのことで。
 ま、正直なところ台風がきたら江南地区で床下浸水、半地下の住民が亡くなるとか財産を失う、あるいはアンダーパスにバスが突っこんで多数が亡くなるってパターンはなんとかしてほしいところですわ。

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韓国各所でゲリラ豪雨、半地下に住む人々は今日も「雨の日は不安。でも、ここ以外に住める場所はない」とあきらめ顔

カテゴリ:天災 コメント:(75)
「あの時、人が亡くなったのに……」 惨めでもなお半地下で生きる理由(ハンギョレ・朝鮮語)
「雨の多い日は不安です。 悲惨な気持ちになりますよね。 余裕があればどんなにいいかとも思います」

2022年8月8日夜に降った集中豪雨で、ソウル冠岳区新林洞のある多世帯住宅で発達障害のある一家3人が半地下に閉じ込められて亡くなった。 同日、銅雀区上道洞でも半地下の家が浸水して出られなかった50代の女性が亡くなった状態で発見された。 2年前、同じ浸水被害を受けた家族は依然として半地下を抜け出せずにいた。 (中略)

「浸水当時、トラウマが大きいはずなのに、どうやってそこにずっと留まっているのか」という進行者の質問に、A氏は「地上と半地下では部屋代の差が3倍以上になる」とし、「(半地下では)20万~30万ウォンだけ払えば1ヶ月分になるが、他のところは60万ウォン、70万ウォン多くは100万ウォン(まで)払わなければならないが、若者たちは(半地下に)住むしかない」と答えた。 (中略)

先立ってA氏は2022年8月、同じプログラムと行ったインタビューで一家3人が死亡した半地下住宅から約100m離れたところで居住していると明らかにした経緯がある。 当時、彼は「映画『パラサイト半地下の家族』を見れば便器から汚物が逆流する場面が出てくるが、それを私の目で直接見た」として「汚物の中から息子と貴重品を持って出てくるが、息子が『お父さんとても悲惨です』と言った。 その言葉を聞いて、父としてとても惨めだった」と吐露した。 (中略)

2022年ソウル冠岳区と銅雀区の半地下住宅で劣悪な住居条件により市民が命を失った後、専門家たちは半地下世帯が地上の「安全な家」に移動する「住居はしご」を十分に備えることが根本対策だと口をそろえて指摘した経緯がある。 しかし、公共賃貸住宅の物量は常に不足している。 この日、同じプログラムに出てきたチェ·ウンヨン都市研究所長もやはり「公共賃貸住宅に対する需要は多いが、供給をしないため青年たちのような場合、数百対1の競争率を見せている」として「半地下(居住者が)望むからといって皆が引越しできる状況ではない」と指摘した。
(引用ここまで)


 韓国でも大雨が相次いでいます。

韓国、1時間当たり40ミリの「ゲリラ豪雨」が襲った…相次ぐ浸水被害(中央日報)

 去年はアンダーパスが一気に浸水して、バスの乗客14人が亡くなるとの事故がありました。
 工事中の場所に「砂」で堤防を作っていたのですが、それが決壊して浸水。
 あと非常用の排水ポンプに水が入りこんで故障してて動作しなかったなんてことも。

韓国の大雨でまたもアンダーパスでの死亡事故……「排水ポンプを作動させるスイッチに水が入って故障」「堤防に砂を積んだけど決壊した」(楽韓Web過去エントリ)

 その前年には冒頭記事にもある、ソウルの半地下に浸水した大洪水。
 いわゆる「江南の賢者」の画像が撮られた時でしたね。



ソウルの大雨で半地下の家族が全滅……床上浸水でなけなしの財産をなくす人々も……(楽韓Web過去エントリ)

 このようにして韓国では少なからず水害が起きているわけですが、「砂堤防」や「排水ポンプに浸水で故障」なんかで分かるように、水害に対する備えはとても韓国流。


 そして、その水害の被害に常にさらされている半地下の住民のインタビューが冒頭記事。
 半地下の家賃は20〜30万ウォンで済む。地上だと2倍から3倍の家賃を払わなければならない、との話。

 これはウォルセと呼ばれる月家賃方式のことでしょうね。
 チョンセは不動産価格の7〜10割ほどの保証金を支払えば2年間無料で住める(保証金は2年後に返還)。
 ただ、そんな多額の保証金を用意できない人も多いわけです。
 あと経済成長率が低下した韓国社会にそぐわない制度であるともいえます。
 そういったわけで「あるていどの保証金」に加えて月々の家賃を払うウォルセ方式が主流となっています。
 余談。

 ソウルで20〜30万ウォン、今日のレートで2万3000〜3万4000円ほどの家賃で暮らせるところは半地下しかないでしょうね。
 政府もソウル市も「もう半地下を住居としては認めない(新規着工は認めない)」「引っ越し費用を負担する」としているものの、実際に住んでいる人は脱出できていない。
 なぜならそこにしか住めないから。
 2年前の3人家族が亡くなったのも「そこ以外に住む場所がない」からでしたね。
 まあ、それが韓国の実際の姿なんですよ。

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水害で莫大な被害のあった韓国、それでも専門家のいない自治体が多数……半地下から引っ越す人もほとんどいない……防災意識とは

カテゴリ:天災 コメント:(61)
タグ: 天災
気象と防災の両方に精通する専門人材、韓国11人・日本193人【独自】(朝鮮日報)
2020年、活発な梅雨前線の影響で韓国と日本に大規模な洪水被害が発生した。ところが、同じ水害を経験していながら、その後の両国における気象庁の防災対策は大幅に異なっていたことが分かった。日本が専門人員193人を新たに採用し、全国各地に配置した一方、韓国は従来の人員11人を増員することはなかった。「気候変動により気象災害がますますひどくなっている状況で、韓国の対応が生ぬるかったため、今年夏の洪水被害が十分に防げなかった」という指摘もある。

 与党・国民の力所属の李周桓(イ・ジュファン)議員が12日に韓国気象庁などから入手した資料によると、韓日の気象庁における防災専門人員の差は2020年夏を基点に大きく広がっていたことが分かったという。韓国気象庁は2018年から全国17広域市・道の自治体に専門人員を計11人配置している。気象業務経験のある元予報官や退役軍人を気象庁で「防災気象支援官」というポストに就かせ、地方自治体に派遣するという方式だ。これは、1自治体につき防災専門人員1人を下回る数字で、防災専門人員が1人もいない自治体もあるということになる。2020年の大規模洪水以降も防災気象支援官は増員されなかった。

一方、日本の気象庁は2020年、九州地方の大規模洪水や土砂崩れをきっかけに、防災気象組織を大々的に改編した。(中略)現在、日本では災害の種類や規模により、少ない場合は1-2人、多ければ約1000人の公務員が気象災害に備えている。このため、「2020年と同じくらい大雨が降った今年の災害を最小限に抑えるのに役立った」と評価されているという。 (中略)

 前政権では公務員を13万人増やす一方で、予報官の増員は一人もしないなど、予報専門人員への投資もなかった。
(引用ここまで)


 異常気象がもはやニューノーマルとして定着しつつある中、日韓でその対応が異なっているとのニュース。
 これ、いつもの国政監査ネタですね。
 韓国の国会議員が疑問に思ったこと等を各省庁にぶつけて回答を得て政府や長官(大臣に相当)を糾弾するアレの季節です。

 で、今回は気象専門家であり、かつ防災にも詳しいという専門家が韓国にはまったく配置されていないとの話。
 ……うーん。まあ、それはそう。
 というか、いくら被害があろうとも。それが壊滅的なものであろうとも。
 3日もすれば覚えちゃいないのが実際ですよ。


 2020年の水害では韓国水資源公社が「気象庁の予報が当たらなかったので大災害になった」と言い、一方で気象庁は「我々は細かく予報を修正している」と言うなどして責任のなすりつけ合いがありました。
 去年の洪水では半地下に住む家族が亡くなるなどして「半地下をすべてなくす!」などとソウル市長が怪気炎を上げていましたね。

 で、1年経ってどうなったかというと。

ソウルLH賃貸の半地下世帯、地上への移住率4.8%のみ(朝鮮BIZ・朝鮮語)

 韓国土地住宅公社(LH)の監理する建物からですら、地上への住み替えは4.8%しか進んでいないのでした。
 実際問題、半地下に住む人は好き好んでそこに住んでいるわけでもなく、低家賃等々の理由があってそこにしか住めないから住んでいるってパターンがほとんどなわけで。
 そう簡単に引っ越せるわけがないんだよね……。

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韓国で「酷暑」「汚いトイレ」「腐った食事」「ぼったくり」と散々だったジャンボリー大会、ようやく終了。ただし、主催者にとってはこれからが針のむしろ

女性家族部長官「ジャンボリー事態、危機対応能力を示す時点」(聯合ニュース・朝鮮語)
キム・ヒョンスク女性家族部長官が8日、2023セマングム世界スカウトジャンボリー「早期撤収事態」と関連して「韓国の危機対応力量を全世界に見せられる時点」と発言し論難が予想される。

キム長官は同日、セマングムジャンボリープレスセンターで開かれたブリーフィングで、今回の事態が今後の国際行事誘致に影響を及ぼす恐れが提起されているという指摘にこのように答えた。

キム長官は「今はむしろ危機対応を通じて大韓民国の力量を全世界に示すそのような時点だと思う」とし「(今回の事態は)むしろ大韓民国が持つ危機管理能力に対して示すことができる」と話した。

続いて「釜山エキスポに対してそのような(危機対応)部分がよく反映されるので影響を与えないと思う」と付け加えた。

これに対して猛暑対策不足、衛生および保健問題などの準備不足でジャンボリーが事実上跛行したという点で、主管部署の首長の発言としては不適切ではないかという指摘が出ている。
(引用ここまで)


 「まるで沼のような開催地」「大量の虫」「酷暑」「汚いトイレ・シャワー」「腐った食事」「ぼったくるコンビニ」と韓国の真髄を見せることに成功した世界ジャンボリー大会でしたが。
 台風一過後に参加者を招待したコンサートを行って、どうにかこうにか終わらせることができたそうです。
 よかったよかった。終わってよかった。

 大量の熱中症患者を出したものの、とりあえずはなんとかなった……というべきでしょう。
 4500人と最大の参加者を韓国に連れてきたイギリス代表はほうほうの体で逃げたのですが、まあそれもナイス判断だったと。
 英国スカウト連盟代表は「なぜあんなところに連れていった」糾弾されているっぽいですが。


 さて、終了委ベントのちょっと前になるのですが女性家族部長官が世界ジャンボリー大会への対応について「韓国の危機管理能力の高さを見せている」と発言して非難されているという事態になりました。
 なぜか今回の世界ジャンボリー大会は文科省に相当する文化体育観光部ではなく、女性家族部の下部組織が主催しているのですね。
 で、「国の恥をさらした」と女性家族部がいろいろと非難されているわけですが。

 「危機管理能力の高さ」を見せるためにはまず危機がなければいけないのですが。
 その危機自体が作られたもの。いわば自作自演ですからね、これ。
 なんの危機もなく運営できる能力こそが求められているものですが、そんなものはないことが確定しているわけで。
 釜山への万博招致運動にも少なからず影響はあると思います。

 さて、大会終了後に女性家族部や全羅北道にジャンボリー大会の運営について政府、国会から監査が入るとされています。
 そもそもユン・ソンニョル大統領は大統領選挙時に「女性家族部を廃止する」との公約を打ち出していました。

韓国次期大統領の「女性家族部を廃止する」との公約、ジェンダー問題の分断を進めるのか……その背後にあるのは市民団体の補助金ビジネス?(楽韓Web過去エントリ)

 この公約を成就させるよいきっかけになったかもしれませんね。
 逆にいうとまだまだ深掘りができるよ、「もう一度遊べるドン!」というわけです。
 ジャンボリー大会の準備期間のほとんどはムン・ジェイン政権でしたからね。
 相当にひどいものが発掘されるのではないかといまから楽しみです。

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韓国メディア「日本は1/3の予算でまともにジャンボリー大会を開けたのに、なぜ韓国はダメだったのか」……韓国だからじゃないかな

カテゴリ:天災 コメント:(146)
韓日ジャンボリー予算を比較してみると…···日本、韓国より少なめで満足度が高い(朝鮮BIZ・朝鮮語)
今月1日から全羅北道扶安郡セマングム一帯で開催された「第25回世界スカウトジャンボリー」が紆余曲折の末、12日に終わる。去る2016年大会を誘致して以来、7年という時間があったが、大会初期の不十分な猛暑対策で熱中症患者が続出し、便宜施設が劣悪で参加者たちが不便を強いられ破綻した。大会が終わり次第、全羅北道と管轄部署である女性家族部、組織委員会に対して政府が強力な監査に乗り出す見通しだ。

一部ではセマングムジャンボリーが8年前のような干拓地という条件でも成功裏に大会を導いた日本の事例とも比較されるという指摘が提起された。日本は2015年、山口県でセマングム(1171億ウォン)の3分の1にあたる396億ウォンの予算で行事を開催した。日本行事(山口ジャンボリー)の時の参加人数がセマングムジャンボリーと比べて25.3%少なかったことを考慮しても、使ったお金は大きく異なる。 (中略)

セマングムジャンボリーに多くの設備投資費用がかかり、山口ジャンボリーより予算比重も大きい理由はセマングム敷地の特殊性のためだ。セマングムは2010年に防潮堤が完成し、現在まで干拓事業がなされている。ジャンボリー行事敷地は農業用地として登録されているが、開発歴史が短い野原に大規模行事を誘致しようとした結果、宿営に必要な大集会場・キャンプ場造成はもちろん、上・下水道設備と駐車場など基盤施設も新しく用意しなければならなかった。

一方、日本の場合、すでに山口ジャンボリー敷地付近に廃水処理施設があり、これを本行事の時も改修したり、会場入口にあった大型駐車場の一部をコンテナ野積場として使用する方式など既存基盤施設を最大限活用して費用を節約することができた。 (中略)

山口ジャンボリーはセマングムジャンボリー予算の3分の1程度で構成されたが、成功裏に行事を終えた。国際スカウト連盟が山口ジャンボリー参加者を対象に満足度を調査した結果、参加者の97.7%が行事に満足していると答えた。日本当局は2013年7月、事前行事ともいえるアジア太平洋ジャンボリーを開き、暑さ問題や施設区域問題などを把握し、本行事で措置を取ることで満足度を高めることができた。合わせてアジア·太平洋ジャンボリーで用意された装備が山口ジャンボリーにも使われた点も予算を節減できた要因に挙げられる。
(引用ここまで)


 なぜ日本ではイベント運営がちゃんとできるのに、韓国ではできないのだろうという話はもうずーっと言われ続けてきたことですね。
 日韓ワールドカップでも、日本は「あの」イングランドサポからGood bye Japan, Perfect Hostって書かれていたのを思い出しますね。

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 一方で韓国に振り分けられた国からは怨嗟の声が上がっていました。
 フランスのリザラズなんかは「空気が汚い。皮膚がかゆくなった」と明け透けに語ってましたっけ。
 20年後に至ってもイタリア、スペイン共に「あれはないわ」って記事が出るほどでした。

 F1GPは言うに及ばず。
 「韓国脱出GP」なんてものが語られるくらいには最低のオーガナイズでした。
 そして、4年連続で今宮純さんは「ラブリーなホテル」に10万円払って泊まらされて「バスタオルをくれ」といってももらえないっていう。
 ドライバーたちが泊まるのはもうちょっとマシなヒュンダイホテルでも毎日毎日同じビュッフェが出てきてストレスになっていたとされています。


 平昌はさまざまなプレ大会があったことでなんとかなりましたが。
 スケート会場の電光掲示板が落ちるとかしてましたね。
 あとカナダ人が「寒さがきつい」って本音をいうレベルの寒さだったそうです。
 そのあたりの事故が起きなかったのはもはやただの偶然だよなぁ。

 楽韓Webではそんなこんなのひどい運営を見てきたので、今回もまあそんな驚きはないのですが。
 さすがに「ジャンボリー大会するなら空港が必要だ」って言いだして実際にセマングム国際空港を作っちゃうっていうのはすごいですね。
 なお、ジャンボリー大会開催には開港が間に合わず(というか着工すらしていない)に使われていません。

 韓国では誰もジャンボリー大会に興味なんかないんですよ。
 どうしたらそれを口実にお金を引っ張ることができるか。それだけの話でしかないのです。

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韓国メディア「世界ジャンボリーに2兆6000億ウォンも費やしたのに、韓国は世界に『イベントひとつまともに運営できない』との恥をかかされた」

「世界スカウトジャンボリー」一発で国から予算2800億円を獲得した全羅北道、その見返りは「恥さらし」(朝鮮日報)
会場を行き来する現場スタッフが「こんなところでキャンプをするのか」と心配した時も全羅北道は知らん顔をしていた。オリンピックとは違い、ジャンボリーは会場の造成が難しいわけでもない。今考えてみると、全羅北道は当初からジャンボリーをうまくやるのが目的ではなかったように思える。ジャンボリー招致を大義名分に、韓国政府から巨額の予算を獲得するのが主な目的だった。だから問題が起こらない訳がなかったのだ。 (中略)

招致決定時、ジャンボリーの会場はまだ開発が済んでいない干潟だった。このため、全羅北道内でも反対が多かった。既に造成が済んでいたセマングム内のほかの用地に木を植え、基盤施設を設置していたら問題はなかっただろう。しかし、こうした警告や懸念の声を無視して干潟を干拓地化する無理な手段を取った。干拓工事は2020年に始まり、ジャンボリー開催8カ月前の昨年12月になってようやく終わった。事前チェックのため昨年8月に行うはずだった「プレ・ジャンボリー」も開催2週間前に突然中止になった。新型コロナウイルス感染症の流行拡大を口実にしたものの、実は排水施設などが備わっていないためだった。その結果、木が1本もなく、水はけの悪い泥だらけの干拓地で国際的な一大イベントが開催されたのだ。

 韓国は世界中に恥をさらしたが、全羅北道はジャンボリーをきっかけに少なくとも2兆6000億ウォン(約2845億円)規模の直接的・間接的予算という恩恵にあずかることになった。ジャンボリーに必要なメーンセンターの建物には480億ウォン(約53億円)の予算がかけられたが、ジャンボリーまでに完工もできなかった。完工は来年の予定だ。干拓費用2000億ウォン(約220億円)や、1000億ウォン(約110億円)を超えるジャンボリー予算のほかにも、ジャンボリー招致後に着工された高速道路には4239億ウォン(約464億円)の予算がかけられ、これに関連する道路建設に約1兆1000億ウォン(約1204億円)が追加投入される予定だ。2029年開港目標のセマングム国際空港にも8077億ウォン(約884億円)が投入される。今、誰がこれに納得するというのだろうか。

 国際的なイベントをエサに大規模な国家予算を獲得する自治体の「一発主義」は今回が初めてではない。全羅南道霊岩郡のフォーミュラワン(F1)サーキットは税金4300億ウォン(約470億円)をつぎ込み、世界で大恥をかいて終わった。光州広域市は2019年の「第18回世界水泳選手権」招致合戦で公文書偽造までした。こうしたことはセマングムでのジャンボリーで終わりにしなければならない。
(引用ここまで)


 韓国メディアからも「ジャンボリー招致は各種インフラ整備のための口実だったのではないか」との非難の声が上がりはじめています。
 でもまあ、実際はその通りですからね。
 あまりにも広すぎて干拓作業すら終わっていない干拓地に税金を投入するためのきっかけでしかない。

 そもそもセマングム干拓地は汽水域を33キロの防潮堤で囲い、290万平方キロの陸地を造成して農地、観光施設、工業団地、住宅用地にするという遠大な計画だったのです。
 遠大すぎてまず干拓が終わる気配すらないレベル。
 あと全羅北道のクソ田舎にそんな土地を新しく造成する必要がなかったって話でもあります。
 もうしょうがないんで太陽光パネルを水上に立てたら水鳥がとまって糞害でミリほども発電されなかったっていうアレです。


 で、こうして国際的なイベントを引っ張ってくれば、予算が引っ張ってこれるだろう……って考えたのですが。
 もはや誰も干拓事業に興味がなかったのでけっきょくはこうなったと。

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 記事中にもありますが、F1サーキットを造成して韓国GPを招聘しようというのも基本的には同じ方向性です。
 霊岩というクソ田舎に「世界3大スポーツイベントのひとつ、F1が行われる素晴らしい場所」という箔づけをしてホテル、マンション、その他遊園地等を作ろうという目論見だったのですが。
 失敗してただ単に「クソ田舎に大して新しさもない、排水すらまともにできないクソサーキットができた」で終わってしまった。
 ストレートでF1マシンが赤べこのように頭を上下に振るっていうクソ具合でした。

 世界水泳で文書偽造云々は「世界水泳を招致するにあたって、韓国政府が1億ドルを支援する」という文書を自治体が勝手に作って提出したって話ですね。
 しかも保証書まで偽造したっていう。

 今回の世界ジャンボリー大会もそれに似た大嘘がまかり通っているのでしょう。
 韓国ですからね。

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