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カテゴリ:鉄道の記事一覧

韓国の地下鉄駅が大規模改修に……どれだけひどいかというか、周辺地域は「あの映画」のロケに使われるほどにひどかった

天井は垂れ下がって漏水… 阿峴・忠正路駅40年ぶりに手入れする(東亞日報・朝鮮語)
29日、ソウル交通公社は阿峴・忠正路駅に対する「老朽地下鉄駅舎環境改善」を推進すると明らかにした。 ソウル交通公社が管理する老朽化した駅舎は、全体275駅のうち48駅(17%)だ。 このうち13駅が竣工後40年以上が過ぎた。 公社によると、今回環境改善を推進する2ヵ所は、13駅の中でも最も環境が劣悪だ。

公社関係者は「地下駅舎である阿峴·忠正路駅は残り11ヶ所の老朽高架駅舎に比べても天井仕上げ材脱落、コンクリート落下、漏水発生などが継続発生し状態が最も深刻だった」として「特に駅舎周辺に高級新築住宅が大規模に入り古くて古い駅に対する地域住民の改善要求も絶えなかった」と説明した。

公社は阿峴駅は「全面環境改善」を、忠正路駅に対しては「部分環境改善」を推進する。 1日平均2万人の乗客が利用する阿峴駅のリモデリングは、約500億ウォンの予算を投入し、2026年上半期中に完了する。 1日平均1万9000人が利用する忠正路(チュンジョンロ)駅は、予算100億ウォンを投入し、来年12月に再会場を終える計画だ。
(引用ここまで)


 韓国のソウルメトロで老朽化した駅をリニューアルする、とのニュース。
 阿峴駅、忠正路駅を大規模改修するとのことで。
 忠正路駅は使ったことがあるはずのですが、そこまで古かったような覚えはないなぁ……。
 阿峴駅は使ったことがないのですが、記事に画像がありまして。
 これはひどい。

スクリーンショット 2024-06-02 23.42.49.png

 天井は木造かと思ったのですが、一応金属製らしいです。
 天井というか、支えの部分がダメになっているんだな、これは。
 あとどちらもエアコンとかないそうです。


 んで、その阿峴駅ですが。
 「あー、そりゃぼろいわ」って納得できてしまう理由……というか、背景がありまして。

 阿峴駅周辺はあの「パラサイト 半地下の家族」のロケ地です。
 冒頭の友人と焼酎を飲んでいたシーンとか、坂のあるシーンとかの。「あの家族が半地下で住んでいる土地」なのです。
 ね、納得でしょ?

 つまり、街としてのぼろさ、貧乏くささが評価されてロケが行われたってことですからね。
 再開発が行われるとの話で、あのぼろいあたりは全部更地になるってことでしたが。
 少なくとも去年の段階ではまだ聖地巡礼で行っている日本人観光客とかいました。
 不動産不況だから再開発も遅れてるのかもしれませんね。

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韓国でバッテリー出火から全焼していたモノレールが再稼動するものの、またバッテリー問題で停止

カテゴリ:鉄道 コメント:(67)
火災で立ち止まった巨済モノレール、再運行半月ぶりにまた事故(聯合ニュース・朝鮮語)
ホーム火災で休場し、1年5ヵ月ぶりに再運行した慶尚南道巨済(キョンサンナムド·コジェ)のモノレールが半月ぶりに再び止まり、市民の不安を生んでいる。

25日、巨済モノレール運営会社である弘益観光開発によると、24日午後1時頃、下部乗り場に降りていたモノレール1台がバッテリー放電で突然止まった。

当時、このモノレールには5人の乗客が乗っていた。

問題になったバッテリーは自動的に充電されなければならないが、この日充電できず事故が発生した。

状況を認知した運営会社側は、万が一の2次事故に備え、他のモノレールの運行も中止した。 (中略)

巨済モノレールは2022年10月、下部乗り場で火災が発生し、乗り場の建物とモノレール13台が全焼し運行が止まった。

以後、新しい運営会社である弘益観光開発が巨済海洋観光公社と委·受託協約を結び、事故1年5ヶ月ぶりの9日から再び商業運転を始めた。
(引用ここまで)


 韓国では観光地でモノレールを観光の目玉として導入することが多く。
 いや、そこで「え、なんでモノレール?」ってなると話が進まないのでとりあえずは「なるほど、そうなんだ」でスルーしておいてください。
 一応、理由としては高いところから観光地の景観を一望することができる、みたいな部分が大きいようですね。

 以前に楽韓Webが取材した月尾島の月尾銀河レールもモノレールでした。
 現在、月尾海列車としてリブートされ、時々止まりながらも運行されているそうです。

 さて、そのモノレールですが羽田線や千葉モノレールのような立派なものではなく、1台に6人くらいが乗車できる小さなものです。
 こんな感じのもの。



 ちなみにこの画像のものはまだだいぶよいほうのもの。
 あ、このモノレールを含めた遊園地は破綻済です。


 このように韓国のモノレールは各所に存在しているのですが、だいたい4ヶ所に1ヶ所が運休中。メンテの問題がほとんど。

韓国で「観光の切り札」として使われているモノレール、事故多発で4ヶ所にひとつは「休業」状態(楽韓Web過去エントリ)

 さて、韓国南部にある巨済島でもこうした観光用モノレールはありまして。
 一昨年の10月に駅も含めて全焼しました。



 バッテリー充電中に発火。
 んでなんだかんだありながら「観光施設としてどうしてもモノレールが必要だ」とのことになって、今月1日に運行が再開されました。



 で、再開から2週間、バッテリー問題でまた運行停止。
 ……なんとなーく将来の姿が見えた感じがしますね。
 どちらかというと「モノレール乗り場でこんな火災があったのだ」っていうことをメモしておきたいってところでした。

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アメリカが諦めた時速1000キロを超える超高速「ハイパーループ」、中国、カナダ、韓国はまだ諦めずに開発を続けている模様

カテゴリ:鉄道 コメント:(97)
ソウル~釜山が20分… 時速1000キロの「夢の列車」がさらに近くなった(朝鮮日報)
「夢の列車」と呼ばれる超高速列車ハイパーループが次第に現実に近づいている。 これまでイーロン·マスクとリチャード·ブランソン·バージン·グループ会長のような世界IT富豪が未来の交通手段として考え、開発に乗り出したが、商用化が容易ではなかった。 しかし最近、世界各国がハイパーループ開発戦争を繰り広げ、技術障壁を一つ二つ突破している。 (中略)

技術的限界にもかかわらず、世界各国の大学と企業は真空状態を維持する案に没頭し、最近成果が少しずつ出ている。 中国航空宇宙科学工業グループ(CASIC)が開発したハイパーループ「T-フライト(Flight)」は最近、試験運行で時速623kmの新記録を立てた。 今回の試験は2㎞走行したもので、比較的短距離である。 CASICは次は60キロの距離を時速1000キロで走る実験を実施する予定だ。 CASIC関係者は「究極的に超高速旅客機であるコンコードに準ずる時速2000キロを作る計画」と話した。

カナダのスタートアップであるトランスフォードも時速1000㎞で走れる「フラックスジェット(FluxJet)」を開発している。 乗客54人または貨物10トンを積んでチューブの中で飛行するように高速で走る。 磁石が押して引く力で空中に浮いたまま動く。 同社は2035年までに180億ドル(約23兆6000億ウォン)を投じてカナダの主要都市エドモントンとカルガリーを結ぶ300キロの路線を作るという構想だ。 トランスフォードは「飛行機より40%安く、二酸化炭素の排出量を63万6000トン減らすことができる」と述べた。

ドイツのミュンヘン技術大学は直径4m、長さ24mのコンクリートチューブを開発し、試験中だ。 これまで耐久性の良い鉄のような素材を使ったが、相対的に費用が多くかかった。 ドイツのミュンヘン技術大学は、大きな圧力差に耐えるコンクリートを利用して費用を減らせば、ハイパーループインフラの拡張に役立つと見ている。 韓国では韓国建設技術研究院がコンクリート素材のハイパーループチューブを開発中だ。
(引用ここまで)


 韓国ではいまだにハイパーループにかなりの期待をしている模様です。

 ちょっと現状を書いておきましょうかね。
 「ハイパーループ」として真空チューブ鉄道を再提唱したのがイーロン・マスク。
 ただし、スペースX社で行っていたハイパーループ実験施設はすでに撤去されて、敷地はスペースX社員のための駐車場になっています。

 同様にヴァージングループもハイパーループ・ワンを設立して、有人テスト走行を行うところまで計画を進めました。



 しかし、その後に「有人運行は無理」と判断されます。
 高速貨物運搬施設として使えないかと模索していたものの、最終的に「事業性がない」としてすべての計画を破棄しています。
 それでもまだ何カ国かはハイパーループに希望をかけているそうですわ。

 ちなみにハイパーループ的なシステムの構想としては19世紀前半からありまして。
 この時はまだ真空ではなく圧縮空気による移動でしたが、20世紀初頭には「アメリカロケット界の父」として知られている、ロバート・ゴダードが「磁気で動く列車を真空チューブで走らせれば超高速鉄道となる」とする構想を唱えていたりもします。

 ただ、それから現在に至るまで実現できていないのは「真空チューブ」にコスト的な問題が大きすぎるから。
 地上に作れば気温差で素材が伸縮しますし、地下に作れば万一の事故の際の救出活動は不可能なレベルになってしまう。
 ドイツのやっているコンクリートでチューブを作ろうというのは、そのあたりの対策かな。
 亜真空下での廃熱処理も大きな問題のひとつですね。空冷も水冷もできませんから。


 それでもまだ中国、カナダ、ドイツ、そして韓国がテストを行っているそうです。

・中国
 Tフライトと呼ばれるシステムのテストを行った。低真空下でフルスケールのポッドの実験を行い、2kmの試験用チューブを走った際の最大時速は623kmだったとのこと(なお、その速度での動画は見つからず)。



・カナダ
 Transpod社のFluxjetが事業化予定。あくまでも予定。



・ドイツ
 ミュンヘン大学がコンクリート製のチューブで試験中。

・韓国
 韓国建設技術研究院がドイツと同様にコンクリート素材で開発中とのこと。

 ただまあ、前述したようにシステムそのものが抱えている問題があるので、それを解決する手段がないと容易に詰むでしょうね。
 実験を行ったヴァージンのハイパーループワン、イーロン・マスクのハイパーループテクノロジーがそれぞれ「ダメだこりゃ」と匙を投げたのは現実の壁に突き当たったから。
 まだ残っているほうの実験はどうなるんでしょうかね。
 あくまでも夢を追い続けるのか。

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 エントリでのハイパーループの歴史については以下の書籍から引用しています。


韓国の鉄道職員「33万ウォンの横領で解雇は無効だ」と裁判に訴えるものの敗訴……ここで10年前の大規模地下鉄横領事件を見てみましょう

カテゴリ:鉄道 コメント:(43)
タグ: 鉄道関連 KORAIL
「33万ウォンのせいで解雇、ひどい」…コレイル職員訴訟の結末(韓国経済新聞・朝鮮語)
Aは2003年8月に入社し、駅を転々としながら切符の業務を遂行してきた。

2020年、全羅北道(チョンラブクド)地方KTX駅のある切符窓口に発令されたAは、2020年7月、経路運賃の適用を受ける高齢者に龍山(ヨンサン)行きKTX列車の切符を購入し、運賃の50%が割引される重度障害者乗車券(1万9600ウォン)を発売した。 しかし、顧客には30%が割引された経路割引運賃2万7400ウォンを現金で受け取った。 差額7800ウォンを本人が手にしたのだ。 該当駅から龍山までの基本運賃は3万9200ウォンだ。

列車利用途中に変に感じた老人顧客が「なぜ私が障害者乗車券になっているのか」と抗議し、Aの行為が明らかになった。 抗議を受けた乗務員は顧客を落ち着かせるために顧客の要請により7800ウォンを「払い戻し」し、Aからお金を口座振替を受けたりもした。

このようなことは10日後にも起きた。 Aは63歳の顧客に龍山行きの一般乗車券を発売し、基本運賃3万9200ウォンを現金で受け取った。 しかし、発売40秒後にスキャナーを利用して乗車券「旅行変更」を通じて50%割引される「重症障害者」チケットで再発売した。

駅員がかけたスキャナーを通じて乗車券旅行を変更する場合、本来の乗車券が無効になるが、外観上表示されない点を悪用したのだ。 顧客は無効になった一般旅行券で搭乗し、Aは変更された重度障害者乗車券を廃棄する方式で1万9600ウォンを横領したのだ。 このような事実は顧客がマイレージ積立額が半分であることを抗議して明らかになった。

公社の調査結果、Aは同じ方式で2016年にも計8回にわたって10万1200ウォンを着服した事実が明らかになり、新しい役に発令された2020年にも同じ方式で7ヶ月間20回にわたって23万1400ウォンを横領した事実が明らかになった。

Aは3回にわたって反省文と事実確認書も提出した。 監査過程で自分にも盗癖症、衝動調節があると主張し、過去に自分が機械故障によって相当な金額を自分のお金で埋めて損害を被ったことが発生し、これを補償を受けようとする心理のために不正行為を犯したと主張した。 (中略)

だが、公社懲戒委員会は2020年12月Aに罷免を議決し、公社はこれに伴い翌年2月に解雇を通知した。 以後、Aは無念な気持ちで全北地方労働委と中央労働委に救済申請を出したが棄却され、結局中労委を相手に訴訟を提起したのだ。 (中略)

不正の程度も軽く、故意ではないとし、解雇懲戒が懲戒裁量権を乱用したものだと主張した。 Aはこの過程で、一部の被害苦情者や同僚、地域住民が作成した嘆願書も提出し、公社社長や国土海洋部長官、以前の歴史の郡守などから受け取った表彰内訳も一緒に提出した。

しかし、裁判所は公社側の手をあげた。 裁判所は「不当発券による行為は運賃差額を横領したもの」とし、「差額を横取りした時点で横領犯行はすでに期首」と指摘した。 続けて「お釣り交付エラーではなく意図的に運賃差額を着服するために不当発券をした点を見れば横領ではないというAの主張は受け入れられない」と指摘した。
(引用ここまで)


 KORAIL、韓国鉄道公社の職員が「33万ウォンほど横領したけど、33万ウォンで懲戒解雇されるのはあんまりだ」として訴えていた裁判で負けた、とのニュース。

 KORAILの年収って低いわけじゃないんですよね。
 平均年収で7000万ウォンに達するとの話。
 新入社員で3000万ウォン半ば。
 この事件の場合は2003年入社で発覚が2020年ってことですから40歳前後。
 5000万ウォンはもらってた……って感じかなぁ。

 これ以外にもこうした現金のからむ鉄道関連にはけっこうこうした横領のニュースがあります。
 地下鉄用の「1回用交通カード」と呼ばれるものがありまして。
 切符の代わりに日本でいうところのSuicaとかのICカードを買うのですが、保証金として500ウォンを取られます。んで、出たあとに払い戻し機で保証金を取り戻すのですが。
 外国人観光客にとっては小銭よりも時間のほうが大事なので、保証金を取り戻さずに改札のところに置いていくなんてパターンがけっこう多いのです。
 そもそも運賃が10km以内なら1500ウォン、それに保証金を足しても2000ウォンとかですからね。

 で、駅職員がこのカードを集めて、保証金を自分のポケットに入れる。さらに機械からカードを取り出してまた保証金をがめる……なんてことがあって600万ウォンを横領したことがあります。


500ウォンの地下鉄カード払い戻し金を1万回入れた減算式でお金を取った地下鉄副駅長(京郷新聞・朝鮮語)

 で、これきっかけで監査に入ったらソウル地下鉄全体で112人が3000万ウォンを横領していたことが判明したっていう。

ソウルメトロ、使い捨て交通カードデポジット3000万ウォン横領「ソウル駅・蚕室駅・弘大入口駅順」(ヘラルドポップ・朝鮮語)

 実行犯の112人、管理監督者の70人が懲戒されたのですが、89%の162人が警告処分だけで終わったとの話。
 それ以前からやっていたのだろうなと推測できますけどね。
 これが2014年の出来事です。

 前例に照らすと33万ウォンで懲戒解雇はきついかな、とも思えるのですが。
 この10年で韓国の規律も少しは厳しくなったのかな、と感じる事例だったのさ。

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韓国で「観光の切り札」として使われているモノレール、事故多発で4ヶ所にひとつは「休業」状態

カテゴリ:鉄道 コメント:(78)
いきなり事故も……モノレール4カ所に1カ所「休業」(文化日報・朝鮮語)
観光活性化の目的で地方自治体などが先を争って設置したモノレールの安全性問題が後を絶たない。 開通後、観光客が殺到してホットプレイスになったところもあるが、各種火災と事故で観光客の不安感を高めるところも少なくないのが実情だ。 昨年末基準で、全国に設置されたモノレール(65ヵ所)約4ヵ所のうち1ヵ所が機械の欠陥などで止まっており、一部は撤去されている。

31日、各自治体によると、慶尚北道蔚珍郡の「竹辺海岸スカイレール」は13日、乗降場に停車中だった電車の床に設置された補助バッテリーの過熱で火災が発生し、1週間運行が中断された。 このモノレールは蔚珍郡が民間企業に任せて運営しているが、昨年4月にも電源供給レールで炎が発生し、乗客約90人が避難した。 先立って全羅南道順天市順天湾国家庭園の小型無人軌道列車である「スカイキューブ」は昨年9月、電気ショートで38台中12台が止まり、搭乗客70人が空中に孤立し1時間後に待避した。 一部の乗客は呼吸困難の症状を見せ、病院に搬送されて治療を受けたりもした。

慶尚南道統営市の「欲知島モノレール」は2021年11月、50〜70代の搭乗客8人が骨折傷を負う恐ろしい脱線事故が発生して以来、2年以上運行できずにいる。 (中略)

山林庁国立自然休養林管理所が設置した蔚山蔚州郡「神仏山滝自然休養林モノレール」は2018年7月開通初日に機器故障を起こした以後「構造的に非常に危険な状態」という診断を受け、ただの一度もまともに運行できず今年中に撤去される。 事業費20億ウォンが投入されたこのモノレール撤去に4億ウォンが投入されるという。

韓国交通安全公団によると、昨年末基準で全国65ヵ所のモノレールのうち15ヵ所(23.0%)が機械の欠陥などで休止(休止)状態だ。 最近5年間(2019~2023年)、全国で計17件のモノレール事故が発生し、運行障害も52件だった。 また、この期間の事故で重傷8人、軽傷19人の計27人が負傷した。 韓国交通安全公団の関係者は「モノレールの場合、事業性が落ち、管理の疎かさで故障が発生する場合が多いが、収益性の有無を几帳面に確認して設置しなければならない」と話した。
(引用ここまで)


 なんでか分からないのですが、韓国では小さめの島とかで「観光の決め手」としてモノレールが採用されることがあるのです。
 ……いや、なんでですかね。
 こんな部分からも韓国における観光資産の少なさが伺えるわけですが。

 思えば楽韓Webでレポートした月尾銀河レールもモノレールで、当初は1編成70人が乗車するものでした。

楽韓さん、韓国を行く:月尾銀河レールはこうして廃墟になった(楽韓Web過去エントリ)

 その遺骸……じゃなくて、レールを利用して現在運行している月尾海列車は最大46人で運行しています。
 先日、400億ウォンを投じて造成されたテーマパーク(なお破綻済)でも小型モノレールが運用されていましたね。



 斯様に韓国では観光の切り札としてモノレールが採用されているのです。


 ですが、記事中にある欲知島モノレールですが、以前にもちらっと楽韓Webでピックアップしていましたね。

韓国で事故を起こした観光用モノレールが再運行へ……え、この角度で運行してたの?(楽韓Web過去エントリ)

 本当に角度が素晴らしいので映像もご覧ください(笑)。



 運行再開を目指していたそうですが、市がチェックしたところレールの強度が根本的に足りていなかったとのことで現状のレールを撤去し、再敷設が必要になっているそうですわ。

 これらも含めて65ヶ所のモノレールが韓国には存在して、うち15ヶ所が運行停止している状態。
 ……去年の5月の記事では62ヶ所のうち、14ヶ所が運行停止しているって話だったのですが。
 モノレール自体が3ヶ所増えて、運行停止が1ヶ所増えるっていう。
 さすがだ。ちゃんと確率を守っている。

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イーロン・マスクもヴァージングループも撤退したハイパーループ、韓国はまだ諦めずに「2040年にもソウル−釜山間を30分で結ぶ」と意気軒昂の模様

カテゴリ:鉄道 コメント:(163)
イーロン·マスクもとりこになった「ハイパーチューブ」···ソウル~釜山「夢の30分台」を作る(ニュース1・朝鮮語)
ハイパーチューブは空気抵抗のない亜真空(0.001~0.01気圧)チューブ内で磁力で列車を浮上させ時速1200kmの速度を出す新交通手段だ。2013年にイーロン・マスクが公開した「ハイパーループ」のような概念で、すでに世界各地で技術開発に飛び込んだ状態だ。

米国は2017年の無人試験で時速387㎞を達成したのに続き、2020年には時速172㎞の有人試験にも成功した。欧州連合(EU)も長さ2.5キロの試験線建設に取り組んでいる。日本は空気と摩擦がある状態で運営され、ハイパーループとは多少距離があるが、東京~名古屋区間に2027年開通を目標とした時速500km級のリニアモーターカー路線を建設している。

韓国もまた、韓国鉄道技術研究院が2020年ハイパーループを17分の1に縮小した模型試験を通じて時速1019㎞の走行に成功したことがある。

カギはハイパーチューブ核心技術の確保を通じたグローバル市場の先取りだ。KTXは世界4番目の高速鉄道開発だったにもかかわらず、先導技術が障壁として作用し、輸出に困難を来たしたためだ。

政府は今年10月12日、科学技術情報通信部の予備妥当性調査を通過すれば、1次的に2025年全羅北道セマングムなどテストベッドで短い区間試験などを行う計画だ。以後、2次段階では12kmの本試験線路を建設する1兆ウォン規模の事業を進め、関連技術を確保するという計画だ。

第3段階に達すると、新しい敷地を選定し、路線を新たに建設する方針だ。政府はハイパーチューブの大まかな導入時期を2040年と見ている。
(引用ここまで・太字引用者)


 いまだに韓国は完成でハイパーループ(韓国ではハイパーチューブと呼称)をやっているってアレ。
 2025年に試験路線を建設、2040年には実用路線を……としていますが。

 これまでできたのは17分の1スケールで時速1019kmを出しただけ。
 ちなみにこの「17分の1スケールで時速1019km」っていうのは、1/17の模型で時速60kmを出しただけで。
 スケールに従って、それを17倍にしたというだけの話。別に亜音速を出した実績はありません。

 日本のリニアモーターカー、L0の全高が3.1m、車体幅が2.9mですから。
 ざっくり高さ20cmていどの模型と、それを取り囲む亜真空チューブで作ったんでしょうね。

 それでもなんとしてでも「源泉特許を取得したい」ということで進めているようです。


 ちなみに記事タイトルで「イーロン・マスクがとりこになった」ってしていますが、すでにイーロン・マスクがやっていたハイパーループ用の試験走行用チューブはすべて取り壊されてスペースXの社員が使う駐車場になっています。

 リチャード・ブランソンのバージングループはハイパーループを都市間の急速貨物運搬手段として扱う模様です。
 超高速で医薬品や臓器、ハードディスクや資料を運ぶって用途はあるか。
 貨物をしっかり気密性の容器に入れればいいわけですから。

 貨物ならいける。逆に「人間を運ぶには安全性にかける」との判断がされているようですね。

 いま、国家規模でチェックしているのは中国と韓国だけ。
 なるほど。高速鉄道を埋める国と、鉄筋を抜いて知らんふりをする国。
 この二カ国ならいけるかもしれない。安全性が低くても。

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あの韓国仁川のモノレール、ついに柱からボルトの大量脱落がはじまる……近隣住民からは「ボルトが落ちて警察がくるのはよくあること」との証言も

モノレールの柱のボルトが抜けて……仁川月見海列車「安全性ぐらぐら」(京幾日報・朝鮮語)
仁川交通公社が運営する観光型モノレールである「月尾海列車」のレールを支えている柱から大型ボルトが破損し、18m下の歩道に落ちる事故が発生した。地域内外では10年間交替なしに柱をそのまま使っているだけに、安全対策作りが急がれるという指摘だ。

19日、仁川中部警察署と交通公社などによると、警察は18日午前11時54分頃、観光客A氏から「月尾島文化通りで月尾海列車が通り過ぎる途中、大型ボルトが背後に落ちた」という112通報を受けた。

警察は当時、大型ボルト2本が月尾沖列車のレールを支えている高さ18メートルの柱の下から歩道に落ちたことを確認した。柱にはレールと連結する大型ボルト20~40個が刺さっており、幸い追加ボルト破損などは発生しなかった。

落ちたボルトは直径2㎝の鉄で作られた大型製品なので、ややもするとA氏が殴られた場合、人命被害につながる可能性が非常に高い。当時、月尾島は週末を迎え、多くの観光客で賑わっていた。

交通公社は柱などが作られて10年余りが経って古いためボルトが腐食したうえに、月尾沖列車が通りかかったことで発生する振動などによってこのような破損が起きたと見て正確な事故経緯を調査している。

特に、月尾沖列車の柱からこのようなボルト破損が過去にもあったことが明らかになり、交通公社の安全不感症がまな板に上がった。近隣のある商人は「ボルトが落ちることがしばしばある」として「ボルトが落ちると大きな音がし、その度に警察が出動するので覚えている」と話した。

先立って2021年、新型コロナウイルス感染症で月尾沖列車が運行を中断した時にも柱のボルトが大量に落ちたりもした。それでも交通公社の月·四半期·年単位で行う安全点検ではこのような問題を全く見つけられなかった。
(引用ここまで)


 朝鮮戦争で連合軍の反撃のきっかけとなった仁川上陸作戦の橋頭堡となった月尾島。
 現在では遊園地などがある観光地となっています。
 その観光振興のために作られたのが月尾銀河レール。
 ところがいつものように山盛りの手抜き工事で使い物にならないことが判明したのですね。

 本来であればボルトで固定すべき場所を溶接で済ませる、車両も試運転中にぼろぼろと部品を落としながら走る、鉄で作ると指定されていたレールをアルミにしていた等々。
 まあ、メチャクチャがまかり通る韓国でも指折りのダメさを誇っていました。

 結果、2009年の開業予定までにレールは作ってしまったのですが、安全性に問題があるとして開業することができずにいました。
 楽韓Webでも物見遊山で見にいったのですが、けっこう大きな駅舎がまんま廃墟になってて唖然としました。

 その後、2016年に8人乗りの小型モノレールにしようとの案が出るもののぽしゃり。
 ついで2017年に30人乗りの中型モノレールとして運用しようとして同様に入札業者なしでぽしゃりました。

 ちなみに初代車両は一度も走ることなく、スクラップとして売られていったそうです。




 その後、4度目の正直で2019年に運行が開始され、2両編成で定員は46人の電動モノレール(動力はバッテリー方式)が走っています。
 なんでそこまで粘ったのかというと、月尾島の商店等から「観光の目玉として欠かせない」との声があったのだそうですよ。

 ちなみに現在はこんな感じの車両がちまちまと走っています。



 別に避けるべき建物とかないのですが、観光向けなので妙に橋脚が高いのです。
 で、その妙に高い橋脚からボルトがぽろぽろと落下している、と。

 それでなくても「安全性に問題がある」とされていたレールで、すでに立てられてから14年が経過しているわけですからね。
 まあ、そりゃボルトのひとつやふたつ落ちても不思議もないでしょ。
 ……韓国ですからね。

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あの月尾島のモノレール、毎年60億ウォンの赤字を叩き出していた……さらに月5回のペースで故障している模様

カテゴリ:鉄道 コメント:(42)
慢性赤字「月尾海列車」活性化策作りが急がれる(ザ・ファクト・朝鮮語)
年間約60億ウォンの赤字が発生している「月尾海列車」に対する活性化方案準備が至急だという指摘だ。
仁川市、仁川交通公社、仁川観光公社の3機関が活性化方案をめぐって議論しているが、合意点を見出せずにいる。
市民団体は「月尾海列車」を交通手段ではなく観光商品として接近してこそ活性化方案が導き出されると見ている。

22日、仁川市および仁川交通公社(交通公社)などによると、交通公社が運営している「月尾海列車」の年間赤字は約60億ウォンに達する。
交通公社関係者は「COVID-19発生当時、年間運営赤字が60億ウォンに達したが、それでも昨年は赤字幅が10億ウォン減った」として「赤字幅を減らすための方案用意が至急な実情」と話した。

現在、交通公社が運営する「月尾海列車」を交通手段と見るか、それとも観光商品と見るかによって赤字幅を減らすのに相当な影響が及ぶものと見られる。
交通公社関係者は「月尾海列車を交通手段として見れば赤字幅を減らすには限界がある」とし「特に列車が循環するのではなく、終点(終点)で約15〜20分間停車しなければならないだけに交通手段より観光と連係した商品と見るのが正しいようだ」と話した。

現在、3機関は「月尾海列車」活性化方案について議論中だ。
(引用ここまで)


 割と好評だったのでモノレールシリーズをもう一度だけ。

 仁川の聖遺物として知られていた「月尾銀河レール」(楽韓Webによる現地レポート)が、その後に何度かリブート→失敗を繰り返して、最終的には2両編成最大定員92人になって運行開始しています。

Wolmi_Sea_Train_Car.jpg
(画像引用元・Wikipedia

 2019年に開業してからこっち、赤字運行を続けてきました。
 まあ、そりゃそうで。
 基本的に交通機関ではなく、観光列車のひとつでしかない。月尾島を一周するだけの代物ですからね。

 かつては延伸する予定もあったそうですが、橋脚がボルト留めでなく溶接されているといった部分を補修してきたので開業前に赤字が山ほど積み重なっていてそちらはキャンセルされています。

 月尾島の観光の一環として、総合チケットみたいなのを発行するとかかなぁ。
 ごはんが食べられて、かつモノレールに乗れてみたいなクーポンセットを売るとよいかもしれませんね。
 なんでうちがこんなことを考えているのか(笑)。
 さて、その一方で去年の1年間で59件の故障が起きているとの報告がありまして。

仁川交通公、故障頻繁な「月見海列車」利用客急増… 事故防止策の策定至急(京幾日報・朝鮮語)

 たかだか6.1kmのモノレールが開業からわずか3年で月に5回の故障を起こしているっていう。
 韓国的な話ではあります。

 あ、それと嘉穂製作所のスロープカーを設置していた釜山では撤去が決まったそうです。

草梁168階段モノレール撤去…傾斜エレベーターを検討へ(KBS・朝鮮語)

 設置当時の映像がありましたので、そちらもどうぞ。168階段はきついな。



 耐久年数は15年とされているそうですが、7年ですでに耐久年数を超えるくらいの昇降回数を超えたそうですわ。
 さすがにそれは日本製といえども無理だわな……。

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