相互RSS募集中です

カテゴリ:伝統の記事一覧

南大門復元事業で「伝統技法に則って復元」するはずがペンキと接着剤を使用……業者に10億ウォン以上の賠償金支払い命令

カテゴリ:伝統 コメント:(151)
韓国国宝第1号の南大門、復元3カ月で明らかになったずさん工事…業者の賠償責任認める判決(中央日報)
16日の法曹界によると、ソウル中央地裁は10日、韓国政府がホン丹青匠と弟子のハンさんを相手取り起こした損害賠償請求訴訟で、原告に共同で9億4550万4000ウォン(約9610万円)と遅延損害金を支払うよう命じる判決を下した。

判決が確定すればホン丹青匠とハンさんは丹青工事が終わった2013年2月から年5%で計算した遅延損害金を加えた約14億ウォンを韓国政府に支払わなくてはならない。

国家無形文化財保有者だったホン丹青匠は2012年8月から2013年2月まで崇礼門の丹青復旧工事を担当し作業を進めた。

ホン丹青匠は伝統復元に自信があると文化財庁に明らかにしたが、伝統技法で丹青を修復した経験は1970年に師匠がする工事にしばらく参加したのがすべてだった。

ホン丹青匠は最初の1カ月ほどは天然顔料と伝統接着剤を使う伝統技法で作業を進めたが、色がうまく出ず、天気が冷え込むと伝統接着剤であるにかわがこびりついた。

そのためホン丹青匠とハンさんは工事期間を減らすために契約に反して化学接着剤(アクリルエマルジョン)と化学顔料を隠れて使った。彼らは監理を避けて主に明け方の時間帯に作業したとされる。

このように色が塗られた丹青は結局復旧して3カ月で剥げ落ちた。
(引用ここまで)


 韓国における国宝第1号である南大門が放火で焼失後、復元が試みられてきたのですが。
 その復元作業がとてつもなく拙いものであったというのは既報。
 どのくらいひどいか、楽韓Webでは現地レポートしてますのでそちらもごらんください→楽韓さん、韓国を行く:『伝統技法で再建された』南大門、想像以上の惨状だった

 んで放火で焼失した後、韓国政府は「伝統技法で再建する」との方針を固めたのですね。
 なので職人は作務衣風の「伝統着」を着て作業し、現地に炉を持ちこんで「伝統工具を再現する」とかいう真似事をさせる(実際にはなにも作ってない)。
 伝統瓦を使用する予定だったのだけども施工が面倒だという理由で普通の瓦を使用。
 監査委からそれを指摘されると「いまから窯を作って伝統瓦を作ります」とか言い出す。
 技法とか受け継がれていないっていう。


 現地レポートでばっきばきにひびが入っている柱等はロシア産の材木だったとの話
 要するになにもかもがダメだった、というのが結論です。

 なにもかもがこうなのだから、この職人ひとりに責を負わせるのも憐れな感じがしますけどね。
 ただまあ、この人も当初は「日本製の顔料を使ったから質が悪かったのだ」とか言い出してまして。
 実際には科学塗料でさっと塗装していただけというオチに終わったのですけども。

 南大門修復事業で分かったのは、韓国には伝統技法なんてなにも残っていないという悲惨な事実。
 からっぽなんですよ。

 監査の最終報告でも担当した公務員が大工長から賄賂を受け取って。
 賄賂代をまかなうために工事に使う予定だった金剛松を横流しして。
 材木はロシア産で充填。
 技術も未熟。政府からは「早く工事を終わらせろ」と圧力。
 放火そのものからこっち、すべてが「韓国」とでもいうべき事件でしたわ。

Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちら!→

韓国人「戦前からアメリカの議員も『ワシントンの桜は韓国産だ』と言っている! ソメイヨシノは韓国原産だ!!!」

済州王桜、ワシントンDCで平和文化の橋をかける(済民日報・朝鮮語)
1943年3月29日、米国の上院議員ジョン・E・ランキンの桜についての公式発言が米国議会報告書に記録されている。「春が近くの桜が咲いているが、議会周囲の桜は日本の桜ではなく、韓国の桜だ。日本が韓国で桜を盗んだのだ。日本は中国からも何でも盗んでくる。米国民に言っておきたい。議会周辺の桜を切り捨てるのではなく、桜の本当の名を「韓国の桜(Korea cherry tree)」と宣言してみましょう」。
(引用ここまで)

 おっと、John E. Rankinの「ワシントンの桜は韓国のもの」発言が出てきましたね。
 むかーし、なんかのきっかけでこの発言を検索したことがありまして、実際にこの発言があったらしいことを確認しています。
 真珠湾攻撃後、日本への侮蔑表現が増えてきたときにワシントンの桜も同様に扱われて切り倒されるという危機にあって、こんな発言があったとのこと。

 あと、このJohn E. Rankinという議員、南部出身の超弩級のレイシストです。
 異人種間結婚を禁止する法案を提出した人物ですね。
 この発言も日本への侮蔑発言であるというだけで、なにか根拠があってそう言っているというわけでもないのです。

 で、記事はこのあと「ワシントンに送られた3000本の桜はすべて済州島産のものだった」という例の妄想やら、ソメイヨシノのDNAは王桜に一致したというような妄想につながるのですが。
 まあ、それらはすでに終わっている話題なのでスルーしておきましょう。

 楽韓さんがわざわざ「ソメイヨシノの自生地」にまで行ったレポートもあるので、そちらもごらんくださいな。


桜の科学 日本の「サクラ」は10種だけ? 新しい事実、知られざる由来とは (サイエンス・アイ新書)
勝木 俊雄
SBクリエイティブ
2018/2/15

韓国野党議員「俺たちが新政府を作る。旧政府の役人は報復人事で飛ばしてやるから覚悟しておけ!」

カテゴリ:伝統 コメント:(100)
「尹炳世外交部長官と考えが同じなら、次期政府では次官を辞めろ」(中央日報)
15日、国会外交統一委員会で、共に民主党の姜昌一(カン・チャンイル)議員〔済州(チェジュ)甲〕の質疑が「新政府の占領軍のようだ」とする声が出ている。姜議員は党内では非主流に分類される4選の重鎮議員だ。

姜議員はこの日、外交通商委の懸案質疑で「現政権に〔朴槿恵(パク・クネ)政府〕の外交政策、尹炳世(ユン・ビョンセ)長官と違った考えを持つ人々が多くいる」としながら「新政府に入れば当然政策の転換があるだろうが、準備のためにそのような人々を中心に急いでTF(タスクフォース)を構成しなくてはならない」と主張した。「2カ月後には新しい政府が入るというのに、(現政府が)次の政府に非常に大きな負担を与えるようなことをしている」と述べながらだ。

姜議員は続いて「次官のことです。ずっと固執し続けるおつもりですか? そうするのですか? しないでしょう。次官は尹長官と考えがどうなのか知りませんが、考えが違う人もいるはずです。なぜ何も言わないのですか。返事をしないおつもりですか」と詰め寄った。この日、東南アジアに海外出張中の尹長官に代わって出席した安総基(アン・チョンギ)第2次官が「政府は首長を中心に一致した意見で業務を遂行することが穏当」と答えると、姜議員はさらに強く出た。

姜議員は「次官も(長官と)同じ考えなら、新政府に入ったらすぐに辞めてもらわなくてはなりませんね。周りを見てください。考えが違った方がおられるはずです。準備していただかないと」と述べた。姜議員は「(外交部は)大韓民国の公務員であって、尹炳世の子分ではないでしょう。なぜそのようにいい加減にお答えになるのですか」と問い質した。

姜議員は「どうせ(新政府になれば)政策転換があるというのは誰もが想像できることではないですか。検察はうまくやります。検察は新政府になればこれに合わせて改編するつもりですが、外交部も(そのように)しなければならないということです」と主張した。

姜議員は人事上の報復措置を念頭に置いた発言もした。姜議員は「局長は全員辞表を出すつもりですか。安次官と同じ考えなら、総入れ替えしなければいけませんか。外交部をなくすべきですか。政策の変化は誰もが皆知っているでしょう」と述べた。

閉口した安次官が返事をしないため、姜議員は「頭を縦に振るだけでは速記録に何も残りません。(何か)言ってください」と返事を要求した。安次官はやむをえず「新政府が樹立する時に備え、時間が残されていないので、これまであった出来事と政策を整理して、おそらくブリーフィングをする準備作業はしている」と述べた。

姜議員は「すべて終わろうとしているのに。国のことを考えるなら多様な対応方向を準備する、これが極めて当然なことではないですか。ああ、もう全く」とまくし立てた。
(引用ここまで)

 韓国人としては実に普通の考えですね。
 敗戦の将についていたのだから、共に高く吊されるべき。
 公務員試験に合格していようがなんだろうが関係ないのですよ。
 現政府を構成していた者に対して「おまえらはウリの範囲ではない」という認識は共に民主党の人間はすべて持っているでしょうね。
 これほどに激しく言及するかどうかはともかく。

 「誇るべき市民革命」によって旧政府は燃やされ、新たな政府が形作られる。
 旧政府に属した大臣はもちろんのこと、高官級もともに首級を並べるべきであるということでしょう。
 つまり、「これはただの政権交代ではないのだ、我々は誇り高き新政府、いや旧政府を滅ぼした占領軍なのだ」と。
 フランス革命でルイ16世とマリー・アントワネットを断頭台に送ったように、占領軍は旧政府の人間をすべてギロチンに送るべきだという意識なのです。

 韓国国内では「ろうそくデモをノーベル平和賞に!」とか「今回の弾劾を『ろうそく市民革命』と呼ぼう」だのといったかけ声があるのですが、重要なのは政権交代後になにをやるかであってその経緯ではないはずなのですがね。
 すでに政権にあるという意識はあってもいいでしょうが、それがこうしたウリとナム宣言につながるのはいかにも韓国人、といったとこですわ。

ベルサイユのばら(1)
池田理代子
フェアベル
2013/10/1

韓国人「韓進海運のドル箱路線が外国に奪われた!」 → ただの競売じゃん……

カテゴリ:伝統 コメント:(58)
韓経:韓進海運の米国路線80%、外国に奪われた(中央日報)
9月に法定管理(日本の会社更生法に相当)に入った韓進(ハンジン)海運の米州路線運送量の80%が外国の船会社に移ったことが明らかになった。

米海運統計調査会社ピアーズによると、11月の韓進海運の米州路線物流量(週間平均)は前年同月比98.8%減の239TEU(1TEUは6メートルコンテナ1本)に終わった。昨年7.3%(2万355TEU)で業界4位だった市場シェアは0.1%に減少した。

1年間に減少した韓進海運の運送量の79.2%は外国の船会社が吸収した。マースク(デンマーク)は米州路線の物流量が35.7%増の3万890TEU(シェア10%)、MSC(スイス)は49.7%増の2万7146TEU(シェア8.8%)となった。両社のシェアはそれぞれ1.9ポイント、2.3ポイント増えた。
(引用ここまで)

 このニュースを見たときに……なんかこう、既視感というか。
 以前にも見たなぁという感覚があったのですが、うまく説明できずにスルーしていたのですが、ついさっきその正体が判明しました。
 すでに法定管理に入ったあとには、このアジア-アメリカ路線は売却が公告されていたのですよ。

裁判所、今日韓進海運の米州・アジア路線の売却公告(亜州経済)

 これが10月の記事で、「来月半ばには本契約が行われる」とあります。
 つまり、中央日報の記事で「奪われた」という韓進海運のアジア-北米航路は競売にかけられたものであったのです。普通に売られていったもの、です。 

 だけども、記事では「奪われた」となっている。
 これを、どこで見たかというと 「日帝に米を収奪された」っていうアレです。ただ単に商行為で米を日本に持っていっただけなのに、「奪われた!」となる。
 逆にいうのであれば、韓国人が言うところの「米収奪」が虚偽であることがよく分かる事例でもあるのですね。

 シンシアリーさんがいうところの「不当に奪われたという剥奪感こそが恨である」という話にも通じているように思えます。

韓国・中国「歴史教科書」を徹底批判する―歪曲された対日関係史 (小学館文庫)
勝岡 寛次
小学館
2001/07

韓国地震:歪んでしまった文化財を補修しなければ → できません! → その驚愕の理由とは……

カテゴリ:伝統 コメント:(106)
[単独] "瞻星台・仏国寺大雄殿原型復元は難しい」(SBS/朝鮮語)
<アンカー>
先に見たように、文化財毀損が深刻な状態です。ところが、瞻星台と仏国寺大雄殿は現状回復するのが困難であることSBS取材の結果、確認されました。
その理由が何であるか、ガンチョンワン記者が単独報道します。

<記者>
先だっての19日の余震で国宝31号瞻星台がひどく揺れる様子です。
仏国寺大雄殿も余震に揺らぎながら被害が発生しました。

キム・ドクムン/国立文化財研究所研究室長(13日):「傾いてしまった文化財に対して、今後は我々が続く地震発生等に備えて、修理して補完しなければならと予想しています」

しかし、瞻星台と仏国寺大雄殿は100%円形の復元が困難になることがSBSの取材の結果を確認しました。
原型復元のために必要な精密実測調査報告書がないからです。

文化財復元の専門家:「もはや方法がないのです。参考にする資料がどこにもありません。あるていどデタラメに補修するしかないのです」

陜川海印寺の精密実測調査報告書です。
なんと500ページの分量ものこのレポートには、文化財の詳細図面と寸法、部材等が精密に記録されています。
文化財庁は、仏国寺大雄殿は今年から慶州市担当と責任を転嫁しました。

また、瞻星台は他の文化財から実測調査報告書を作っていたために遅くなったと釈明しました。

ノ・ウンレ/共に民主党議員:「民族の魂が込められた仏国寺や瞻星台であるのだから、万一の事態であっても備えておかなければならなかった。毀損された場合に原型へと補修することができないというのが今の現実です」

取材が始まると文化財庁と慶州市はふたつの文化財の実測レポートを来年までに完了する計画であったとしていますが、死後薬方文になりました。
(引用ここまで)

 ……ダイナミックコリア(唐突)。
 いや、すごいですね。

 韓国では東洋最古の天文台とされている瞻星台は韓国の国宝31号です。
 31番目に指定された。つまり、かなり早い段階で国宝となっていたものであってですらこう。

 ちなみに国宝1号である南大門が放火されたあとの復元工事でも内部構造はまったく図面に起こされておらず、でたらめにやったという事実があります。
 いや、一応図面にはなっていたのですが行方不明。
 在米韓国人だか韓国系アメリカ人の建築家が参加したときに記録した資料は存在していたのですが、それを参考にしたというわけでもなく。
 もちろん、日本の式年遷宮のように技術やノウハウを継承するような儀式もなく。
 まあ、なんとなくフィーリングで内部構造は「再現」したのだそうですよ。

 で、今回も地震で塔は歪み、仏国寺は瓦が落ちるなどの被害があったそうですが。
 どこにどう戻せばいいのかさっぱり分からない。そもそも地震で歪んだ場所なのか、最初からそうだったのかも分からない。じゃあしょうがないんで「デタラメに補修しよう」となる。
 この大胆さこそが韓国ですね。


韓国人「公職にあるものの腐敗がひどすぎる。SNSやスマホで明らかにされるようになったからだ!」……昔からあったってことですね

【社説】度を超えた公職の綱紀弛緩、大統領が正さなくては=韓国(中央日報)
公職社会の綱紀の緩みは度を超えた。概念のない公職者の逸脱現象は過去にもあった。しかしこのところ相次いで出てくる醜聞などを見れば国紀の乱れを心配しなければならない水準だ。 (中略)

何より検察権力の腐敗は国民の公憤を買っている。陳ギョン準(チン・ギョンジュン)検事長は友人の金正宙(キム・ジョンジュ)ネクソン代表から受け取ったお金で株を買い120億ウォンの差益を手にし、親族に仕事を融通する代価として財閥に対する脱税内偵調査を中断した容疑で逮捕された。検察幹部とは到底思えない破廉恥な犯罪だ。陳検事長の逮捕は彼と懇意にしている禹柄宇(ウ・ビョンウ)青瓦台民情首席秘書官をめぐる疑惑に拡大した。陳検事長の斡旋で親族が所有する1300億ウォンを超える江南(カンナム)の土地売却を成功させたという疑惑だ。禹首席秘書官は機動警察官の息子が入隊4カ月で花形職であるソウル地方警察庁の運転兵に配属される特恵を受けたという疑惑も受けている。

外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官も韓国政府がTHAAD配備を発表するまさにその時刻に百貨店でショッピングをしていて非難された。服の修繕を理由に掲げているが常識的に納得がいかない釈明だ。ナ・ヒャンウク教育部政策企画官は「民衆は犬や豚」という暴言で国民の公憤を買ったあげくに罷免された。洪起沢(ホン・ギテク)前産業銀行頭取は、就任して4カ月で突然休職届を出して潜伏し、韓国に与えられたアジアインフラ投資銀行(AIIB)副総裁のポストを失い国際的な恥をさらした。 (中略)

SNSとスマートフォンの発達で秘密がない社会になった。国民が公職者の一挙手一投足を手の平を見るよう見られるようになった。野党や非主流を脅迫して口をふさいできた旧時代的政治工作も録音記録ひとつで崩れている。IT技術の発展で社会が急速に民主化・透明化された結果だ。だが公職者だけはこうした変化を悟れないまま「官」が権力を独占した昔と変わらない認識の中に住んでいる。
(引用ここまで)

 ……ネクソンの代表から金を受け取っただけじゃなくて、さらにそこから投資で120億ウォンの差益を手にしたって、元金がどれだけだったのか気になりますね。あとでこれは調べましょう。
 でもまぁ、韓国の上層階級が扱う額というものはこういうものですよ。
 こうあらねばならない、としっかり感じましたね。
 逆にロッテ創業者の娘がたかだか20億ウォンの裏金を受け取って云々というのは、若干額が低いなとも感じわけです。

 面白いのはこういった公権力による利益要求が「度を超えた」というように記事タイトルではしているのですが。
 記事中では「秘密がない社会になった」ので明らかになるようになっただけ、という文脈であるところ。
 つまり、古代から綿々と受け継がれてきた韓国の伝統なのだけども、それが明らかになるようになっただけ。
 拡散されるようになっただけなのだ、という話になっているのですね。

 でもって実際もそうなのでしょうけども。
 ちなみに「民衆は犬や豚」という暴言を吐いた教育部高官は罷免されて、さらに年金まで50%削減されるという最大級の懲罰を食らってしまった層ですよ。
 公務員2級というとんでもない栄達を果たし、将来も高額年金が悠々自適。さらには天下りだって自由自在という立場から、まさに豚や犬と同じレベルになってしまったわけですね。

 韓国において利益供与というものはなんとしてでも必要なものなのですよ。
 ウリとナムでは待遇に大きな差があるこの国で、ウリの一員になるためには贈り物をするしかないのです。
 ……なんかプリミティブな経済人類学的な話になっているのですが。

 「これを送ったからには私はあなたのウリですよ」という確認作業なのですよね。
 で、ウリとなったからにはその見返りをもらわなければならない、というようになるわけです。

 ただ、それを一定限度額までに制限する「キム・ヨンラン法」が9月末から施行されます。
 まあ、こんな法律ごときで利益供与の風習が変わるものかなぁ……とは思いますが。ちょっと注目ではあります。ずっと「内需が萎縮する!」って大騒ぎしているんですけどね。

Discover Japan 2016年1月号 Vol.51[雑誌]

今度こそ本当にユニバーサルスタジオを韓国に誘致! → 嘘でした

「華城ユニバーサルスタジオ」合意なしに発表した水資源公社(中央日報/朝鮮語)
韓国水資源公社が京畿道華城に米国ユニバーサル・スタジオを誘致することにした事業が開始前から早くも暗礁に乗り上げた。水資源公社が米国ユニバーサル本社との合意もされていない状態で発表して、ユニバーサル側が公式抗議したことが確認された。水資源公社は、昨年12月22日5兆ウォンが投入される国際テーマパーク複合開発事業のための優先交渉対象者にユニバーサル・スタジオ・コリア(USK)コンソーシアムを選定したと発表した。

当時水資源公社は、記者説明会を開いて「国際テーマパークが2020年にオープンすれば、韓国は世界で5番目に、ユニバーサル・スタジオを誘致する国になる」とし「グローバルテーマパークのブランドであるユニバーサル・スタジオと韓流テーマセンターを設置し、滞在型複合リゾートにする計画である」と明らかにした。チェ・ギェウン水資源公社社長は、ユニバーサル・スタジオがどのていど関与するかという質問に「ユニバーサル・スタジオ自身が参加意向書を提出した」とし「優先交渉対象者に選定されただけに、今後の本格的な交渉をする」と答えた。チェ社長は2014年10月に米国を訪問し、ユニバーサル・スタジオのマイケル・シルバー社長と面談した。

 しかし、LA中央日報が昨年12月30日(現地時間)、米国ユニバーサル本社に問い合わせた結果、この発表内容は事実と異なることが分かった。ユニバーサル側は「我々は(水資源公社)プロジェクトに参加していない」とし「水資源公社とどのようなビジネス上の関係も結んでいない」と明らかにした。水資源公社が優先交渉対象者に選定したUSKコンソーシアムには、中国最大の国営建設会社である中国建築古墳有限公司(CSCEC)▶中国最大の国営旅行会社香港中国旅行有限公司(CTS)▶大宇建設などが参加している。コンソーシアムを主導する企業は、ユニバーサル・スタジオ・コリアプロパティホールディングス(USKPH)だ。

 本紙確認結果USKPHは、かつてユニバーサルの韓国内公式代理店だったが、2012年以降は契約解約されている。 USKPHは、米国ユニバーサルと韓国内のテーマパーク建設と関連協議をしているが、まだ米国本社と正式ライセンス契約はしていない状態だ。

 しかし、事業は正常に推進することがあるという立場である。ガン・ソングィ水資源公社のテーマパーク事業団長は「USKPHが華城国際テーマパーク事業に関心がある米国ユニバーサル本社の意向を持ってきて、これを根拠に発表したもの」とし「水資源公社と京畿道、USKPHが米国ユニバーサルと続け接触している」と述べた。水資源公社内部では、米国のユニバーサル本社の歩みが事業で主導権を握るための戦略ではないかという見方もある。

 しかし、ユニバーサルのテーマパーク事業に精通した関係者は、「ユニバーサルが韓国内のテーマパークの建設に関心があるのは事実だが、対象を京畿道華城だけには限定せずにいる」とし「韓国の他の投資家とも交渉中と聞いている」と述べた。彼は「ユニバーサルは韓国内のテーマパーク事業に確実な利益を確保してくれる投資家と事業地を探しているだけ」とし「水資源公社は、このようなユニバーサルの意中を知らないまま、あまりにも先に行ってブレーキがかかったようだ」と指摘した。
(引用ここまで)

 2014年に水資源公社からの土地の調達価格が高すぎるということで、ユニバーサルスタジオコリアの計画が白紙撤回されました。
 んで、なんでそこまで高値で売ることにこだわったかというと、イ・ミョンバクの4大河川整備事業で多大な負債を抱え込んだからなのですね。
 白紙撤回になったものの、記事によるとそれ以降も交渉自体はしていたと。

 でもって、去年の年末に華々しくリリースが発表されて「ついにユニバーサルスタジオコリアができます!」となったわけですよ。
 当時、他にもいろいろニュースがあったのでスルーしていたのですが、「あんだけもめておいていまさらユニバーサルスタジオが首を縦に振るもんかなぁ……」と思ってはいたのですよ。
 案の定でした。

 一応、まだ交渉はしているということなので、これが正式発表される可能性はなくはないとのことなのですが。
 なぜそんな先走った発表をしてしまうのかというと、もちろん「こうやって発表してしまえば先方も断りにくいだろう」という韓国伝統の考えかたがあるからなのですね。
 たとえばフェス開催に際してポスター等に勝手にアーティストの名前を載せちゃって「こうやって名前を載せたので、来ないとこちらのメンツが潰れるぞ!」っていうやりかたをするのです。
 韓国ではメンツを異様に大事にするので、それで折れることも少なくないのですね。
 でも、そのやりかたを海外でも同じように通用するものだと思ってやってくるのです。

 大統領府が「エリクソンが韓国に1500億円規模の投資をするぞ!」とか発表しちゃう。完全な嘘。
 「日本は韓国に文化財を返還した」と外交通商部が発表しちゃう。これも嘘。
 なので、韓国からはプレスリリースが出てもまだ信用できないということが多々あるのです。

 でもって、今回もまったくそのパターンであったと。
 こういうのを「交渉術」であると勘違いしている人間っていうのは少なからずいますが、それが政府とか公社がやるんだから救いようがないのですよね……。
 国の基本単位から嘘なのですから。


韓国気象庁のドップラーライダー騒動、原因は韓国伝統のアレだった!

カテゴリ:伝統 コメント:(13)
気象庁 - ケイウェザーの悪縁... 5年目「泥沼」(韓国経済新聞/朝鮮語)
48億ウォンの気象観測装置であるライダー(LIDAR・写真)の設置に関して、気象庁と民間気象会社の間で産まれた葛藤が5年間続いている。国内気象産業の育成は無視したまま、双方が数回対抗告訴をして、監査機関に投書を入れるといった泥沼の戦いを繰り広げているという批判が出ている。

気象庁傘下気象産業振興院は20日、詐欺と業務妨害の疑いで国内最大の民間気象会社のケイウェザー代表をソウル中央地検に告訴した。振興院は「ケイウェザーが2011年の空港ライダー購入事業の入札に参加しながら虚偽の証拠を提出して性能を欺いた上に、価格を20億ウォン膨らませた」と主張した。ソウル中央地検が16日、ライダー入札に関与した振興院前・現職職員を入札妨害容疑などで在宅起訴してから4日経ってのことだ。

ライダーは空港の滑走路から急に吹く突風を検出して、航空機の安全な離着陸を助ける装備だ。国内では生産されていないためにケイウェザーがフランスメーカーの機器を持ち込み、気象庁に納品した。議論の核心は、ケイウェザーが納品したライダーの性能が規定された規格に適合するかどうかだ。当時気象庁は、2011年の入札直前ライダー装置の最大検出半径規格を従来15㎞から10㎞に緩和した。これに対してケイウェザーの競合他社であるW社と気象庁の一部の従業員が「当初の製品規格を気象庁が意図的に変更した」と首相室と警察に投書を入れてから葛藤が始まった。当時、気象庁長とケイウェザー代表が癒着疑惑が提起され、検察の捜査を受けた。検察はこれらについての証拠不足を理由に、昨年8月に無嫌疑処分を下した。

しかし、機器の配送、代金の支払いをめぐり気象庁とケイウェザーは民事訴訟を進行中だ。気象庁は2013年3月以降に「ライダー機器が当初の仕様に達している」との立場を180度変えた。昨年1審では「振興院が契約元本代金をあげなさい」とケイウェザーの手を上げた。控訴審宣告は今月末に下される予定である。訴訟が進行するにつれて、48億ウォンのライダーは、金浦空港と済州空港に放置されている。

振興院の今回の告訴は最近、検察が振興院前・現職職員を起訴するなど、検察の捜査がケイウェザーに有利な方向に進むと強硬対応に乗り出したというのが業界の分析だ。気象庁の関係者は、「ケイウェザーが自社の利益のために告訴と投書を乱発している」と主張した。一方、ケイウェザー側は「ライダー事件以来、気象庁が報復の次元で、すべての発注事業でケイウェザーを排除しながら、気象会社殺害に乗り出した」と反論した。

ライダー葛藤の内面にはS大学とY大気象とで両分されている気象業界の慢性的な学閥意識がある。気象庁をはじめとする気象業界には、S大とY大気象学科出身がほとんどである。 2011年当時、Y大主軸になった振興院幹部と業者が主導権を握るためにライダーに関連投書を開始したという疑惑も提起されている。気象専門記者出身の前庁長とケイウェザー代表などの新進勢力と気象庁主流公務員間の葛藤で起きたという指摘も出ている。
(引用ここまで)

 伝統の内紛が原因でした。  エントリタイトルに「原因は伝統のアレだった!」なんてエクスクラメーションマークをつけてみましたが、まあいつものことでした。
 韓国気象庁内にS大派閥とY大派閥があって、その主導権争いにドップラーライダー騒動が利用されたってことですかね。

 で、これは高裁判決のでる5日前の記事で、ここから気象庁側勝訴に逆転されたと。
 いわく「Kウェザーの提出した『スペックを満たしている』という証明書は、フランスで設置された機材による計測で、韓国に持ちこまれた機材と同じものとは認められない」のだそうで。
 でも、Kウェザーの勝訴だった地裁判決を頼りにすでに検察は気象庁の職員をすでに在宅起訴してしまっている……と。

 普通なら、こういう機器納入に関してのぐだぐだは理路整然とした説明ができないほうが存在していて、しどろもどろになってたりするものなのです。
 でも、今回に関してはどっちもなんかこう歯切れが悪い。
 おそらくはどっちもどっちっていう感触なのは、内紛でどっちも引け目があるというか落ち度があるからなのでしょうね。

 まあ、いい面の皮なのは空港側です。
 当初計画から5年が経過しようとしているのにいまだにドップラーライダーが設置されないっていうね。
 航空機にとって最悪なダウンバーストの発生を予見できる機械なので、スペックが満たされていなくてもとりあえずは有効に使えばいいものを……。
 まあ、そのあたりも含めて韓国らしいお話ではあるのですけども。