「日本との差はすでに大きく広がっていると思う」
7日、2023Kリーグ冬季合宿メディアデーでパク・チュホは「日本との差」を確実に認識し「芝の状態が(日本や欧州と)大きく違う。環境的な部分で日本との差がすごく大きい。(リーグを構成する)市場環境を離れて見える要素以外のもので差がある。日本を経験してきたので、韓国の状況に本当に驚いた」と残念な気持ちを隠せなかった。 (中略)
日本は欧州5大リーグはもちろん、オランダ、ベルギー、ポルトガルなど代表的な選手育成で商売をし、経済的利益を得るリーグとトルコ、スイス、オーストリア、セルビア、ギリシャなど随所に進出している。韓国も最近になって多様なリーグを経験中だが、兵役義務履行という障害でヨーロッパで一定時間成功を収めることができなければ帰国するなど環境的な違いでその幅は依然として広くない。
パク・チュホは「中小リーグにも全世界の選手が集まっている。そこも競争が本当に激しく、ビッグリーグに進出する選手も数少ない。私もそのような段階を踏んだが、中小リーグで成功しながらビッグリーグに行った時、より安全に適応可能でより良い機会を作ることができる」とし、段階的育成と選手発展のためにお互いが視野を広く見なければならないと主張した。 (中略)
ロールモデルになれることに同意したパク・チュホは、「(欧州に)無条件で出なければならない。Kリーグチームも配慮が必要だ。選手たちが成長してまた戻ってくるかもしれない。もっと大きな選手になってから復帰できるので、無条件に良い機会が来れば出なければならない。次に同じチームからスカウトの提案が来るとは思わないのでなおさらだ。迎え入れの提案は、該当ポジションに選手が不足していたことだ。行かなければ、他の選手で満たし、数ヵ月後には別の状況が作られると思うべきだ」とし、絶対的な経験の必要性を強調した。
結局、この地点でJリーグとの差が現れるというのがパク・チュホの認識だ。「すべての選手が同感している問題」と前提したパク・チュホは「日本で選手生活をしてヨーロッパに行ったが、日本は環境自体がヨーロッパと本当に似ているか、よりよい。ところが、韓国に来てから本当に驚いた。非常に劣悪で、まだ発展しなければならない部分も多い」とし、2002韓日W杯誘致でサッカー専用球場ができるなど、プレーする条件はできたが、芝生の生育や訓練施設など細部的な面では依然として足踏み状態だという世間の指摘に同意した。
選手はもちろん、球団職員も欧州に行って学んでこいというのが朴ジュホの指摘だ。全般的な人的交流が体系の向上を成し遂げるためだ。
(引用ここまで)
パク・チュホはプロキャリアをJ2水戸ホーリーホックからはじめて鹿島、磐田を経由してバーゼル、マインツ、ドルトムントといった欧州のクラブを経験してからKリーグに戻るという経歴を持つ選手。
その選手が「日本にいた時よりも韓国の設備がみすぼらしい」と言っているのだから、よほどきついのでしょう。
というか、パク・チュホがプロキャリアをKリーグからはじめたら、欧州に行けていたかどうかすら怪しい。
それはパク・チソンも同様かな。
ワールドカップ終了後に代表選手のファン・インボム、そしてキム・ミンジェから「日本のように欧州挑戦を簡単にできるようにしてほしい」「日本がうらやましい」って声が上がりはじめました。
韓国メディアもそれを支持していますね。
ただ、市所属の弱小クラブが多数あるKリーグの特性上、移籍金を充てにしないとクラブ運営が成り立たないというのも事実。
JリーグのようにDAZNマネーがあるというわけでもない。
観客動員も1試合平均で5000人ほど。コロナ禍前でも8000人ほどでした。
ここからさらに移籍金もディスカウントしろってなったらクラブ運営もままならない。
「現状を変えろ」なんて言うだけなら簡単なことで。
変えた結果にまで責任を持たないから軽々にいえる。まあ、韓国サッカー界が変わらなくてもいいのか、というとそういうわけではないのでしょうが。
現状というものはなんらかの因果があってそうなっているので。
「もっと欧州移籍を簡単にさせてくれ」っていうのは結果としてKリーグ全体のさらなる弱体化につながりかねない施策なんだけど。
ま、それならそれでいいんじゃないかな、とは思います。
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