法務法人ジヒョクのキム・ガラム弁護士は1月17日、韓国メディア『OSEN』を通じて「先立ってジス側が、依頼人(被害者A)を情報通信網利用促進および情報保護などに関する法律違反(名誉毀損)で告訴した事件に対して、不起訴処分(疑いなし)が下された。
不起訴理由としては、「依頼人のコメントが虚偽の事実とは見られないという内容が正確に指摘されている」と明らかにした。
去る2021年3月、ネットユーザーのB氏は「俳優ジスは校内暴力加害者」とし、「キム・ジスは今、優しいふりをして彼特有の笑いを浮かべながらテレビに出ているが、彼は校内暴力加害者、暴力団、チンピラ、それ以上でも以下でもない」という暴露文をオンラインコミュニティに残し、多くの人々を驚かせた。 (中略)
この暴露が世に出ると、A氏をはじめとする多くのネットユーザーが自身もジスの被害に遭ったというコメントを残し、B氏に同調していた。
問題が大きくなると、ジスはSNSに「私によって苦痛を受けた方々に、心より謝罪申し上げる。過去に犯した非行に対して、いかなる弁解の余地もない。許されない行動だった。演技者として活動する私の姿を見て、長い間苦しめられた方々に深く贖罪し、一生洗えない私の過去を反省し、悔やむ」と謝罪文を残した。
ところが4カ月後の2021年7月、ジスの法律代理人は「最初の暴露文をはじめとする校内暴力に関する文とコメントの作成者を、虚偽事実による名誉毀損疑惑で告訴した。最近、その虚偽性とジスが被った被害に対する疎明が十分だという裁判所の判断により、学校暴力疑惑提起文の作成者を特定するための押収捜索令状が発行され、関連捜査が進行中」という内容の報道資料を配布したのだった。
実際、ジスは、最初の暴露文を書いたB氏と、自身も被害を受けたと主張するコメントを寄せたA氏を刑事告訴。捜査の結果、警察はA氏に対する容疑はないとし、不送致の決定を下した。しかし、ジス側は異議を申し立てたことで検察に事件が渡されることに。
だが検察でも同様に容疑なしの結果が出たため、ジス側は抗告に続き、裁定申請まで進めることとなった。 (中略)
なおジスは学生時代の不良行為が暴露された当時、出演中だったKBS 2TVドラマ『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』から降板することに。そして所属していたキーイーストとの専属契約を終了し、2021年10月に入隊した。現在は社会服務要員として代替服務中だ。
(引用ここまで)
ああ、この件でまだ抗っていたんだ……。
この(元?)俳優のジスという人物、校内暴力の加害者として複数人から証言が出ています。
記事で「名誉毀損で告訴したB氏に対して『嫌疑なし』の結果が出た」、とされています。
このB氏は「意味もなく殴られた」「セクハラもあった」としています。
「謝罪はなかった」… 俳優ジス「校内暴力」被害者インタビュー(JTBC)
ジス側は謝罪文を公表したものの、本人への謝罪はなし。
さらに「暴力はあったがセクハラはなかった」として「虚偽事実を公表した」として、B氏と最初に告発を行ったA氏も名誉毀損で告発。
まあ、韓国ではよくあること。
先日も韓国球界で現役最高ともいわれている投手のアン・ウジンが校内暴力が原因でWBCの韓国代表に選ばれなかったなんてことがありました。
韓国でスポーツ界で頂点のプロ選手という位置に立っている、イコールで学生時代もスクールカーストの頂点に立っていたということです。
ここ何年かで「学暴」、いわゆる校内暴力やハラスメントに及んでいたと告発された選手はこんな感じ。
・キ・ソンヨン(サッカー)
・パク・サンハ、ソン・ミョングン、シム・ギョンソプ(男子バレー)
・イ・ジェヨン、イ・ダヨン(双子。女子バレー)
・アン・ウジン、イ・ヨンハ、キム・デヒョン(野球)
多すぎだろ……。
冒頭記事のジスって人物も子供の頃に柔道をやっていて、全国大会で1位になるような選手だったとのこと。
つまり、そういう体質の世界にどっぷりと浸かっていたと考えるべきでしょうね。
身分の上下でなにもかもが決まってしまう朱子学世界の住人ならではこそ、といえるかなぁ。
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