国家電算網麻痺事態を呼び起こした国家情報資源管理院(国情資院)火災当時、職員がリチウムイオンバッテリーに効果がない「ハロン消火器」で自主鎮火を試みたことが30日確認された。 結局、初期の火の手を捉えることができず、被害がさらに拡がった。 (中略)
火災直後、建物に備えられたハロン消火器で火を消そうと試みたが失敗した。 以後、現場に到着した消防隊員も同じ消火器で鎮圧を試みたが、7分後にバッテリーから再び炎が上がった。
ハロン消火器は粉末の代わりにハロゲンガスを噴射し、残滓がないという長所がある。 電算室や美術館など、データの損傷や文化財の毀損を最小限に抑えなければならない空間で主に使われる。 しかし、リチウムバッテリー火災には無力だ。 バッテリー内部で化学反応で温度が1000度まで上がる「熱暴走(thermal runaway)」が発生すれば燃焼が持続して行われ、ガスや粉末の単発的な噴射では消すのに限界があるためだ。
バッテリー熱暴走を捕まえるには液体薬剤が効果的だと知らされたが、まだその効果を消防庁から認証された消火器がない。 30日、消防庁によると、消火器は消防施設法によって韓国消防産業技術院から形式承認と製品検査を経てこそ流通できるが、この手続きを通過した製品がないという意味だ。
(引用ここまで)
一日の終わりは国家情報資源院の火災の話題で締めましょう(4日連続?)。
えーっと、リチウムイオン充電池がある部屋にハロゲン化物消火装置が設置されていたそうですよ。
……そっかー。
ハロゲン化物消火装置は基本、酸素濃度を低減させて可燃物を燃やさないとするもの。
ガスなので設置物へのダメージが少ないのが特徴で、美術館・博物館にもよく設置されていますね。
「火災時にはハロゲンガスが噴出しますので〜」みたいな注意書きを読んだことがある人も少なくないのでは。
ただまあ、リチウムイオンを用いた電池には無駄。
というのも、リチウムイオンは一次電池も二次電池(充電池)も高温になるので、一旦消火できたように見えてもまた火を噴くのですよ。
温度を下げるしかない。最終的には水の中にどぶ漬けするしかないっていう。
電気自動車の火災も最近は簡易プールを現場にもってって消火栓から水を出して、一時的に消火できたらクレーン等で持ち上げてどぶ漬けってパターンになっているそうですよ。
ちなみにこれはモバイルバッテリー火災なんかでも同様で、水の入ったバケツの中に入れることが最適解です。これ豆な。
もちろん、このサーバルームにそんな施設もなく。
消防隊は中庭に簡易プール設置して、リチウム電池を持ってきて消火しています。
動画のサムネにあるのがリチウム電池のどぶ漬け。
このでかさのものを運んだのか……こっわ。
あ、もうひとつお伝えしておきますね。この火災、そもそもサーバとバッテリーが同じ部屋にあったものを分けようとしている作業中に起きたんですよ。
それでですね……もう記事見てもらうか。
<韓国国家情報資源管理院火災> 公務員12万人分の業務資料が丸ごと消えた…Gドライブ全焼(中央日報)
管理院の火災に関連した国会行政安全委員会の懸案質疑では、バッテリー移転作業の核心ガイドラインが守られていなかった事実が確認された。野党「国民の力」の高東鎮(コ・ドンジン)議員は「移転作業の際には(必ず)充電率を30%以下に下げなければならない」とし「これだけ守っても電気短絡によるバッテリー火災が起こる確率はゼロだ」とした。これに対して管理院のイ・ジェヨン院長は「(作業者と)面談する中で充電率が30%を超え、80%ほどだったことを知った」と説明した。
(引用ここまで)
エネルギーが残っていると、より火災が起きやすいわけですね。
なので移転作業をする際には30%以下にしてから移転せよ、とのガイドラインがあったのですが。
充電率80%で移転作業していた、と。
いや、さすがだわ。
もういろいろ安全無視だけでハネ満くらいいってんだろ、これ……。
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中味は長編記事。最新の記事は「 じわりと反米感情を顕わにするイ・ジェミョン。その「自主国防」という言葉が意味するものとは? 」となっています。
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