済州地域の市民・環境団体などが済州で自生するワンボッナムを「日本ワンボッナム」と発表した国立樹木園を非難し、即時の再調査を要求した。
済州と未来研究院と済州環境文化院、西帰浦文化事業会、済州参加環境連帯、済州生態写真研究会などは13日、報道資料を通じてこのように明らかにした。
これらの団体は「国立樹木園が2018年に進行した『ワンボッナム遺伝子解読』研究を踏まえ、国家標準植物リストから漢拏山が原産地である『ワンボッナム』を自生植物リストから削除したのに続き、日本名『ソメイヨシノ』と呼んで異名を『サクラの木』、『さくら』と表記した」とし「これは済州がワンボッナムの原産地であることを否定し、生物主権を放棄したもの」と指摘した。
彼らは「国立樹木園の研究が様々な専門家の意見収束と議論なしに一方的に行われ、漢拏山で自生するワンボッナム235本のうち、わずか5本に対する遺伝子解読結果を全体を代表するものとして一般化したのは明らかな誤り」と主張した。
彼らは「漢拏山で発見された自生ワンボッナム分析対象を拡大し、ワンボッナムの原産地と遺伝型多様性に対する総合的研究を直ちに再開せよ」と森林庁に要求した。
また「エラーがあったことが認められる時、森林庁国立樹木園はソメイヨシノを国家標準植物リストから自生植物に即座に原状復旧し、国民に謝罪しなければならない」と話した。
(引用ここまで)
韓国の市民団体が「王桜の遺伝子解読調査のやり直しを要求する!」と言い出した、とのニュース。
「王桜の自生地である済州島には235本の王桜があるのにも関わらず、そのうちの5本だけをピックアップして遺伝子調査をするとはとんでもない」……ですって。
ちなみに調査された5本の王桜とされているもののうち、1本はソメイヨシノとフィンガープリントが一致して、日韓併合後に持ちこまれたものであろうと推測されています。
まあ、斯様に「これは王桜」「これはソメイヨシノ」と外観から判断するのは難しいようです。
で、このニュースの市民団体は「もっと対象を拡大してやり直せ」と。
例のキム・チャンス氏による「王桜はソメイヨシノだ」という話に勇気づけられたのでしょうね。
おそらくですが、彼らの中では「ソメイヨシノ≠王桜」との科学的調査の結果を突きつけられることが自尊心を損なう結果だったのですよ。
下手をすると1960年くらいからそうした話が語られて、最終的には「ソメイヨシノの自生地」みたいに観光名所にまでしてしまった。
そのすべてが間違っていたと国立樹木園が指摘してしまったわけですから。
韓国でいうところの「体面を潰された」状況になったのでしょう。
あれだけ「日本はサクラを愛してやまないのに、その原産地が韓国なのだ」ということを繰り返し繰り返し書いていたのですから。
ま、全部嘘だったのですけど。
んで、例の「ソメイヨシノ博士」ことキム・チャンス氏による寄稿も見つけたのでそちらもリンクしておきましょう。
[特別寄稿]奪われた名前「ワンボッナム」(済民日報・朝鮮語)
よく読んでみるとちょっと面白い。
この人も王桜=ソメイヨシノとは言っていないのです。さすがにそれは無理筋だと理解したようですね。
ですが、今度は新説として「王桜もソメイヨシノも済州島が自生地だ」と言い出してます。
というか、王桜の中にソメイヨシノも内包される、と言っているようですね。
まあ、なんだ。
前回も言ったけども論文書いて雑誌にアクセプトされてから言ってくれ、って話でしかないな。
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