1974年にはピアニストの鄭明勲(チョン・ミョンフン)が1位該当者なしの露チャイコフスキー国際コンクールで2位になった。優勝同然の快挙に韓国中が沸いた。空港からソウル市庁までパーレードが行われ、数万人が集まって太極旗(韓国国旗)を振った。 (中略)
世界的なコンクールの決勝で韓国出身者が米国・ロシア出身者を上回る「Kクラシック全盛時代」という声も聞かれる。 (中略)
プロサッカー選手のソン・フンミンが英プレミアリーグ(EPL)で得点王になったからと言って、韓国のサッカーもプレミア級になるわけではない。サッカーファンがサッカー場を訪れるように、演奏会を訪れるクラシック音楽のファン層が厚ければ厚いほど、プロの演奏家が実力を磨き、ステージに立つ力もつく。国際コンクール入賞経験者の新進演奏家の中には、本業である演奏ではなく副業に追われる人もいる。世界トップクラスの楽団は日本には1カ月間滞在するが、韓国には見向きもしない。その理由も韓国市場が小さいからだという。
(引用ここまで・太字引用者)
この記事を読んでていて思いだしたものがひとつありまして。
ブルーノートっていうジャズクラブがあるじゃないですか。日本では東京にあるのですが。あれがソウルにオープンしたことがあるのですね。
2004年3月末にオープンして、6月頭に閉店しました。
いや、間違いとか勘違いとかじゃなく。
2ヶ月ちょっとしか保たなかったのです。
実際、韓国のCD売り場とかに行ってもジャズとかクラシックの棚ってほとんどない。
棚に入っているCDも日本版だったりします。というか、「韓国版」って韓国人奏者以外であるのかなという感じ。
韓国のクラシック奏者がコンクールで優勝することはままあるのですが。
これ、実は兵役免除に直結していたりもするのです。
で、韓国国内の環境がどうなのかというと、パイプオルガンが設置されているコンサートホールがひとつもないってレベル。
記事中にあるようにオーケストラは日本に来ても韓国には来ない。
奏者もコンクールで入賞してもどこに行ってしまうのかわからない、なんて言われてましたね。
韓国人のクラシック演奏力は世界最高…でもコンクール入賞後は?(中央日報)
2013年の記事。
いまでも状況が大きく変わっているとも思えません。
あと先日、ちらっと「韓国ではパレードのハードルが異様に低い」というエントリを書いたのですが、ここでもその様子が描かれてますね(太字部分)。
なんかあったらすぐパレードやりたがるのです。
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