ソウル市内の大学街にあるスポーツジムに通うキムさん(30)は最近、トイレのごみ箱に注射器が何本も捨ててあるのを見て非常に驚いた。キムさんは「ステロイドホルモンの使用がこんなにまん延しているとは思わなかった」と話した。9月23日に本紙の記者が訪れたソウル市瑞草区内のトイレには「注射器の使用が発覚した場合には退出していただきます」という警告文が貼られていた。 (中略)
韓国の20-30代の間で最近、ウエートトレーニングが人気を集め、違法薬物の誤用・乱用問題が深刻になっている。かつてボディービル業界でひそかに流通していたアナボリックステロイド(筋肉増強剤の一種)などが今では一般の人々にまで広がっているのだ。ソウル市城東区のスポーツトレーナー、チェさん(26)は「インスタでよく見掛けるマッチョなインフルエンサーのほとんどは違法薬物を使っている」と話した。 (中略)
スポーツトレーナーやボディービルダーの大多数は「この業界は薬物がなければ成り立たない」と話す。実際に韓国の全国体育大会(日本の旧国民体育大会に相当)のボディービルディング部門は二十数年にわたってドーピング問題に頭を悩ませている。今年10月の同大会では一般の部は廃止された。実はボディービル大会は薬物がなければ入賞が不可能なレベルだという。9月7日に京畿道金浦で開催された大会では、抜き打ちドーピング検査の対象となった入賞者が検査を拒否し、姿を消すという事態も起きた。
問題は、趣味でボディービルディングに取り組む一般人まで薬物を容易に手に入れられることだ。(中略)野党「共に民主党」の閔馨培(ミン・ヒョンベ)議員室が文化体育観光部(省に相当)・韓国ドーピング防止委員会から入手した資料によると、最近10年間(2015-24.9)に大会禁止薬物を服用して摘発された件数は239件だった。このうち42件は10代の青少年で、5人に1人が10代だったことになる。中には9歳の子どもも含まれていた。
(引用ここまで)
韓国のトレーニングジムでアナボリック・ステロイドが蔓延している、とのニュース。
個人的にも筋トレしているのでよく分かるのですが、とにかく筋肉は育たない。
育ってくれないんですよね。
負荷を強くしすぎれば「はい限界でーす」って怪我につながっちゃう。
負荷を弱くすれば「あ、そんなもんだと筋肥大しないよ?」って我が儘をいう。
ちなみに筋肉は耐えられても腱がいかれるパターンもあるので注意。
そんな時の魔法の薬がアナボリック・ステロイド。
もちろん、「筋肉の超回復」をさせるためにトレーニングは欠かせないのですが、通常のトレーニング→超回復に比べたら数倍の筋肥大が得られるそうですよ。
言ってみれば地味な筋トレを続けるよりも簡単に成果を得るための近道、ショートカットってところですかね。
そんな「魔法の薬」が韓国で蔓延している。
うん、すごくよく分かる話。
これ、「整形の一種」だとする補助線を引くと、かなり理解に役立つのではないでしょうか。
韓国人、基本的にチート大好きですから。
TOEICも試験対策だけして満点を取れるくらいになっていても、英語はまったく話せないなんて状況があるほど。
TOEICの精神とは……ってなっちゃう。
そんな彼らに「地道に筋トレ」ってのはもっとも避けたいところなのでしょう。
ささっと筋トレして、効率的に筋肥大。
まあ、その代償は小さくないですけどね。
「筋肉増強剤」を知る(スポーツ庁)
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