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カテゴリ:日韓関係の記事一覧

日本政府、韓国に対して「三菱重工、日本製鉄は寄付等いかなる形でも関わらない」と断言した模様……対話の様子からもそうなるわな

カテゴリ:日韓関係 コメント:(125)
タグ: 日韓関係
【独自】日本政府内で結論「徴○補償に被告企業は加わらない」(朝鮮日報)
 日帝強占期徴○被●者への賠×問題で日本政府が「(被告企業の)三菱重工業と日本製鉄はいかなる形であれ被●補償に加わらない」との立場を最終的に決定し、韓国政府との交渉が最終段階で難航していることが1日までに分かった。韓国政府はこれまで政府傘下の「日帝強□動員被害者支援財団」が最初に賠×金(判決金)を弁済し、被告企業を含む日本企業が自発的に財団に寄付する形の「誠意ある対応」を日本側に求めてきたが、日本がこれを拒絶したのだ。これを受け尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権は日本の被告企業が加わらない形で被害者への補償を行うか、徴○被害者への賠×問題を長期の未解決問題として日本側と追加の交渉を行うか決めねばならない状況に置かれることになった。

 徴○問題に詳しい韓日両国の関係筋によると、日本の外務省は先日「被告企業による財団への寄付は不可能」との立場を伝えてきたという。その後、韓国政府は被告企業の子会社を通じた寄付を打診したが、それも受け入れないと内部で結論を下したようだ。日本の被告企業がいかなる形であれ財団に資金を出せば、韓国の大法院(最高裁判所に相当)判決を認め、賠×金を支払う形になるため受け入れられないということだ。日本は徴○被●者への賠×問題は1965年の韓日請求権交渉を経て全て解決したとの立場だ。 (中略)

 日本の岸田内閣からは「徴○問題を解決しても、韓国に対する輸出規制は解除できない」との声も出ている。西村康稔・経済産業大臣は先日「輸出規制は安全保障の観点から輸出管理を適切に行うためのもの」「労働者の問題(徴用被害者問題)とは全く別の議論だ」と発言した。2018年末に韓国の大法院が日本企業に対して韓国の徴○被●者への賠×を命じる判決を下した後、2019年7月に当時の安倍晋三首相はその報復として3種類の半導体素材の韓国向け輸出を規制した。韓国側は「徴○問題が解決すれば輸出規制も同時に解決する問題(韓国外交部幹部)」と期待していたが、これを足蹴にしたのだ。

 日本のこのような動きに対し韓国政府とその周辺では「急ぐ必要はない」とする現実論が浮上している。(中略)韓日間の交渉に詳しい関係者は「韓国側が急ぐ理由は一つもない」「大法院判決による現金化さえ避けられれば、長期の交渉も悪くはない」とコメントした。(中略)米国が韓米日台の半導体サプライチェーンで協力を呼び掛けていることもあり、日本が韓国の半導体製造を「妨害」する状況は正常ではない形に映るというのだ。
(引用ここまで・伏せ字引用者)


 日本政府が韓国から「誠意ある対応(呼応)をせよ」とされていた件で、三菱重工や日本製鉄といった企業に加わらせないとの判断を下したとのニュース。
 まあ、でしょうね。
 寄付させることを認めていたのであれば、韓国側は嬉々として作業を進めていたでしょうし。
 これほど何度も何度も韓国側から「日本は誠意ある対応を」とか言うこともなかった。
 ついでに次官級会談が150分にも及ぶことはあり得ないわけで。

 先月末にパク・ジン外交部長官(外相に相当)は原告らに「日本からの誠意ある呼応を引き出すために努力している」と述べたとされています。


 つまり、「誠意ある呼応」はまだ引き出せていない、というわけですね。

韓国外相 徴用問題「ミュンヘンでの会談をもとに日本と協議中」(朝鮮日報)
 朴氏はまた、韓国の国際的な地位が高まっただけに政府は歴史問題で国民が受けた痛みを積極的に受け止めなければならないと考える
(引用ここまで・太字引用者)

 韓国の国際的地位が高まったとかどうとか関係ないんだよな。
 ただただ、条約という国家間の約束を守るかどうかというだけ。

 あと半導体材料の輸出管理強化については「妨害」じゃないから。
 これをやめさせようとして、GSOMIA破棄宣言してアメリカから足腰立たなくなるくらいにバッシングされて屈辱の破棄撤回宣言させられたの忘れたのかな。
 韓国に第三国への戦略物資の迂回輸出やられ続けてたら、むしろ日本側の責任が問われていたからやむを得ずやったくらいのものですわ。
 この件でアメリカが韓国の肩を持つなら、はるか昔にやってるわな……。

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専門家「韓国はより直接的に中国を批判すべきだ」「日米韓の声明の強度は韓国によって弱くさせられている」……もはや対北朝鮮でしか期待されていないのでは?

専門家ら「日米外交次官、北朝鮮と中国に対抗して三角協力を誇示…韓国は依然として中国を意識」(VoA Korea・朝鮮語)
中国の国際秩序違反行為についても、3カ国は団結した立場を示しました。

アメリカの韓日外交次官は共同声明で、「インド太平洋を含め、いかなる武力または強圧による一方的な現状変更の試みに強く反対する」としたうえで、「台湾関連の基本的立場に変化はない」と確認しました。
また、共同記者会見で中国偵察風船がアメリカ領空に侵入したことについての質問が出ると、一斉に中国を批判し、これを撃墜したアメリカ政府の対応に対する支持の立場を示しました。
ただ、専門家らは日本と韓国の発言が多少異なっていたとして、韓国が依然として中国を刺激しようとしていないと分析しました。

スナイダー局長は「今回の三国声明は日米声明に比べると、中国に対してあまり集中していない」としたうえで、「中国の行動を指摘するものの、中国を直接名指ししない韓国のアプローチの影響を受けた」と述べました。
続いて「尹錫悦 政府は共通の価値に基づいてアメリカと連帯すると明確にしているが、韓国はまた中国を挑発しないようにしている」と述べました。

呂碩座も今回の次官会議で、日本が韓国よりも積極的に中国の行動を指摘したと評価しました。
呂碩座は、「中国の偵察風船については、趙顕東次官が質問を受けたために答えた側面もあり、シャーマン副長官に答弁を渡したこともある」とし、「中国の脅威に言及することはあった」と語りました。
続いて、「日米3カ国の形で会談する際、日本が中国と台湾問題により積極的に発言するため、韓国も同じ方向に進むよう牽引し、追い込んでいく側面もある」としたうえで、「しかし、中国に対する韓国の立場は徐々に変わっている」と評価しました。

ヘリテージ財団のブルース·クリンナー先任研究員も、「日本とオーストラリアはより明確に中国を批判する一方、韓国政府は依然として慎重な(reserved)態度を示している」と述べました。
そして、韓国が中国をより直接的に批判すべきだと述べました。
(引用ここまで)


 今月の14日に行われた日米韓次官級会談についての論評。
 以前に比べればまともになりつつあるものの、それでも中国への批難の度合いが韓国によって薄められていると専門家による指摘。
 かつてのように日本側次官が共同記者会見への出席を拒否して、シャーマン次官が単独で記者会見をするような状況ではなくなったのは確かですが。

 去年の6月に各国の国防相が集結した際、ほぼ同時に日米豪、日米韓の防衛相会談が行われました。
 対中国の熱量が日米豪、日米韓ではまったく異なっているというエントリを書いたことがありますね。
 今回も同様に韓国の意見を容れて対中国の強度を落としたものになっていると評価されています。


 今朝のエントリで「今後10年は『信頼できる相手』を探す10年になる」との話をしました。
 日本はイギリス、オーストラリアと円滑化協定、物品役務相互提供協定を結び、すでに準同盟ともいえる間柄になっています。
 韓国はそこにまったく関わっていない。
 アメリカも対北朝鮮ではあるていどの関与を願っているようですが、対中国についてはかなり諦めているように見えます。

 GSOMIAの正常化ができたにせよ、日韓の関係性はそこまででしかないという意味でもあります。
 GSOMIAの持つ意味合いについては日経のこちらの記事が分かりやすいですかね。

日米韓、異例の連続首脳会談 東アジア安保の基盤構築(日経新聞)
スクリーンショット 2023-02-27 11.43.01.png
(画像引用元・日経の記事から画面キャプチャ)

 GSOMIAが安保関連の二国間関係としては最低限のものでしかないことが理解できるのではないでしょうか。
 そのGSOMIAですら「正常化するしない」レベルで揉めている。
 それに比べてクアッド、CPTPPの旗振り役である日本を対中戦略から外すことはできない。

 じゃあ、韓国をおミソにするしかないわけで。
 対北朝鮮ではできるだけのことはしてくれ、対中国では期待していないからって立場にもなるでしょうね。

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韓国人「我々の外交力は地に落ちてしまった」……岸田総理の「広島G7の招待国はまだ決まっていない」との会見に落胆している理由とは?

岸田「ユン大統領G7首脳会議の招待はまだ決まっていない」(聯合ニュース・朝鮮語)
岸田文雄 日本首相は来る5月広島で開かれる主要7カ国(G7)首脳会議にユン・ソンニョル大統領を招待するかどうかがまだ決定されていないと24日明らかにした。
岸田首相はこの日、首相官邸で開かれたウクライナ事態1年きっかけ記者会見でG7首脳会議にユン大統領を招待するかという質問にこのように答えた。
彼は「G7首脳会議の招待国については現在検討中」とし「現在決定されていない」と話した。
(引用ここまで)


 ウクライナ戦争開戦から1年を迎え、岸田総理が記者会見を行いました。
 まあ、非殺傷兵器しか送ることができない状況下で日本にできることはそれほどないのですが。
 個人的にはMLRSを破棄するくらいならウクライナに送れよとは思います。
 砲弾がどれだけつけられるのかという問題もありますけどね。
 一応、殺傷力のある兵器を送ることができるよう、法改正の検討はしているようですが。

政府、殺傷力持つ武器輸出検討 自衛隊法改正を視野(共同通信)

 その記者会見の中で「広島G7に韓国のユン・ソンニョル大統領を招待するのか」という質問がありました。
 56分くらいから。



 岸田総理は「招待国については検討している」「決まったことはなにもない」と回答しています。
 まあ、ドイツのエルマウサミットでも発表されたのは50日前とかなのでまだ発表がなくて当然。


 ちなみにドイツG7では定例記者会見ですっぱ抜かれた質問が出て「ああ、まあ……」って形で追認した形になっていたので「発表」ではなかったのですが。

 当時、韓国外交部(外務省に相当)からは「まだ決定したものではない」とコメントがありました。
 韓国人の中では「我々は実質G8なのだから、招待されて当然」という気分があるのですね。
 なにしろイギリスで行われたコーンウォールG7のあとに、大統領府高官が「我々はもう事実上のG8」とか言い出していたほどですから。

 で、今回の岸田総理の会見での言葉に韓国メディアも大きく反応していまして。
 該当のニュースには500以上のコメントがついていて、同じニュースはざっくり25本くらい出てますかね。
 ちなみにコメントの中味は「我々の外交は地に落ちてしまった」「日本に命運を握られるとは」……って感じのもの多数。

 つまり、「ムン・ジェイン大統領時代は実質G8だったのに、いまやユン政権になってしまってこんな事態になっている」って話をしているのですね。
 「一度は実質G8に上り詰めたはずなのに」と(笑)。
 まあ……「おまえがそう思うんならそうなんだろ、おまえん中ではな」以外のコメントは思い浮かびませんね。

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日本政府「日韓関係と半導体材料の輸出管理強化は別問題」とあっさり韓国側の要請を拒絶

元徴○工とは別問題 韓国輸出規制―西村経産相(時事通信)
 西村康稔経済産業相は21日の閣議後記者会見で、韓国への半導体素材の輸出規制について「韓国の輸出管理の状況などを総合的に評価して実効性を見極めたい」と述べた。元徴○工問題に絡めて韓国側が輸出規制緩和を求めていることについては「全く別の議論だ」とけん制した。

 日本は2019年、安全保障上の懸念が拭えないとして、半導体素材の韓国への輸出規制を強化した。韓国は元徴○工問題への報復措置だとして強く反発し、世界貿易機関(WTO)に日本を提訴。日本は2国間対話による解決を求めている。西村氏は「韓国が開始したWTOの手続きを停止することが何よりも必要だ」と強調した。
(引用ここまで)


 西村康稔経済産業大臣が「韓国のホワイト国は日韓関係改善とは別の問題だ」と指摘したとのニュース。
 これ、けっこう大きな話ですね。
 日本側は以前から韓国によるWTOへの提訴手続きを停止しないことには二国間協議はできないとしています。
 今回もその原則を当てはめている、ということでしょう。

 WTOがいくら形骸化しているとはいえ、国際機関への提訴をそのままにして動けると思うなという話です。
 これも日韓漁業協定と同様にただの隣国であり、特別扱いをしないという方向性を示しています。


 っていうか、実際問題として半導体材料の輸出管理強化をバーターにするというのは相当に難しいでしょうよ。
 一時期、ムン・ジェイン政権はGSOMIA破棄を宣言して、アメリカを仲立ちにさせようとしたことがありました。
 アメリカに「日本は輸出管理強化をやめて、韓国はGSOMIA破棄を撤回しろ」と言わせたかったという戦略であったとされていますが。
 あれで相当にアメリカの印象を悪化させています。
 結果、「破棄を保留する」という外交的に最悪の状況に陥ったわけです。

 日本側に「管理強化を撤回せよ」と言い出していることは、その轍を踏みかねない。
 ……とは理解していないんだろうな。
 パク・ジン外交部長官(外相に相当)も去年、そんな話をしていますし。
 直近でもハン・ドクス首相がそんな発言をしています。

韓国首相、輸出規制解除を期待 元徴○工問題解決で(時事通信)

 日本政府の立場としては輸出管理を緩めてほしいなら、自分らでちゃんと管理して見せろって話で終わりであるということをきっちり示したということです。
 経産省のYouTubeチャンネルに記者会見動画がアップされたらどこかにリンクを貼っておきます。

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韓国外相「日本側に誠意のある対応のための政治的決断を促した」……これ、なにも決まっていないのでは

カテゴリ:日韓関係 コメント:(101)
林外相と会談した韓国外交部長官「徴○問題の解決のために日本が政治的決断を」(中央日報)
韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官が終盤にも韓日間隔たりを縮められていない強●徴○賠償問題の解決に向けた日本の「政治的決断」を促した。米国が韓日米協力の強化を促す状況で、近いうちに日本が2015年の「韓日慰□婦合意」の時のような「政治的決断」を下すか注目される。

ミュンヘン安全保障会議に出席中の朴長官は18日(現地時間)、林芳正外相と35分間会談した後、記者団に「主要争点について、できる限りのことは話し合った」とし、「日本側に誠意のある対応のための政治的決断を促した」と明らかにした。

会談時間35分は通訳を考えると非常に短い。それだけ両国が残りの核心争点に対して、すでにお互いの立場を十分に認知しているという意味に読まれる。これに先立って13日、外交部の趙賢東(チョ・ヒョンドン)第1次官は、日本外務省の森武夫事務次官とワシントンDCで2時間半にわたって残りの争点について接点を探るために話し合った。

争点は二つだ。2018年の最高裁判決により強●徴○被害者に賠×金を支給しなければならない三菱重工業と新日鉄住金(現日本製鉄)の自発的な寄付参加と日本政府の謝罪の意思表明だ。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府が政治的リスクを抱えて韓日企業の寄付金を集めて日帝強●動員被害者支援財団が被害者に賠×金を支給する案を推進する状況で、日本も国内政治的リスクをある程度負う必要があるということだ。
(引用ここまで・伏せ字引用者)


 パク・ジン外交部長官(外相に相当)が「問題解決のために日本に政治決断を促した」と発言したとのニュース。
 ……なんだかな。

 先日、日韓の外務次官級協議があったのですが、予定を大きく上回って150分にも及んだそうです。
 逆説的に「まだなにも決まっていない」ことが透けてみえてきています。

韓日、予定を超えて150分会談… 「強●動員賠×」集中協議(聯合ニュース・朝鮮語)

 実務者での協議で150分かけてて協議して、外相会談では35分。
 うん、なにも決められてないな。


 現状、日本側はなんの関与もしていない状況なのでしょうね。
 原告側が肩替わりを拒絶している以上、日本側からはどうにもできないですし。

 北朝鮮関連では協議して、かつ協力する部分はあっても。
 日米韓で対応することはあったとしても。
 日韓関係は変わらないんだな、って感じですね。

 というか、アメリカがここまで関与しないのもちょっと意外でしたね。
 バイデン政権は日韓関係に関与することはないだろう、とは何度か言及していましたが。
 まさかここまでミリほども関わってこないとは思いませんでした。
 本当に北朝鮮関連だけ、なんだな……。

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ソウル大学、動物標本すべてをカビまみれにさせて廃棄してしまう……保存とか管理に興味がないんだね……

80年集めた「宝物」かびで全滅…ソウル大学研究室大惨事の顛末(中央日報)
ソウル大学生命科学部が70~80年間かけて集めた動物標本数百点が2021年に標本室を襲ったかびのためすべて廃棄されていた事実が明らかになった。ソウル大学生命科学部のイム・ヨンウン教授はこの事件を題材にした『標本室真菌大災害:多くの動物の痕跡を消したわずか1週間』という論文を昨年12月に微生物学会誌に収録した。

イム教授とソウル大学真菌生態系統学研究室などが19日に明らかにしたところによると、標本は2007年にソウル大学自然科学部が位置する24棟の地下室に移された後、担当教授を通じて管理されてきた。しかし2021年2月に担当教授が引退して問題が発生した。教授の引退により研究員までいなくなり、だれも温度調節器の異常に気づけなかったためだ。

通常23度、湿度約20%で維持された標本室の温度と湿度は、2021年8月10日の発見当時には摂氏30度、湿度70%を超えていた。高い温度と湿度のため、放置された標本室にはかびが大発生していた。イム教授は中央日報との通話で「標本室のドアを開けるとかび臭さが強く感じられた。大型の剥製とプラスチック瓶が積み上げてあったがすべて黒や白のかびに覆われていた。湿度が高くじめじめしていた」と当時の状況を伝えた。

標本室にはソウル大学生命科学部がこの70~80年間に集めた動物数百点の剥製など標本があった。特に研究価値が大きい天然記念物のトキなど絶滅危惧種の剥製もあった。絶滅危惧種の場合、偶然に動物の死体が発見されるまでは新しい標本を作るのが難しい。

しかし結局学校側はこの標本をすべて廃棄した。目に見えるかびは除去できるが、かびがどこまで浸透したのかわからないためだ。論文に参加したキム・ジソン研究員は「ミカンでも一部にかびが見えても捨てなくてはならないように、かびは1カ所で目に見えるほど発生していれば実際には全体に広まっているとみなければならない。標本室全体がかびに覆われていただけに回復は不可能だと判断してすべて処分した」と伝えた。
(引用ここまで)


 ソウル大学の標本室にあった80体におよぶ剥製標本が、担当教授の引退と同時に管理を忘れ去られてカビまみれになってしまい破棄処分された……と。
 なんだろ、とてつもなく韓国らしい事故ですね。

 韓国の文化財等についての扱いはこんなもんです。
 新羅時代のサイコロが出土した際も「乾かそうとして」、設定を間違って燃やしてしまいましたし
 戦後の大韓民国1号の国璽も行方不明
 しかも、復元時に「持ち手は犬ではなく龍にしよう」って捏造しようとする始末。
 李氏朝鮮時代の国璽も行方不明

 南大門の復元作業とか言うに及ばず。
 あと日本から盗まれた観世音菩薩坐像も錆にまみれたままにされている、との話がありました。


 基本、誰も興味がないのです。
 ソウル大学であってですら。
 担当教授が引退したら標本室の管理をする人間がいなくなったってどういうことよ。

 あと全数破棄もいまひとつ理解できない。
 燻蒸するなりなんなりで対応できると思うのですけどね。
 そうした「再生させる」業者もまともにいないのかもしれないけど。
 個人的には「とても韓国的だなぁ」と思わされたニュースでした。

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文化財の保存と修復を学ぶ (はじめて学ぶ芸術の教科書)
京都芸術大学 東北芸術工科大学 出版局 藝術学舎
2022-07-08

韓国「日韓漁業協定を再開すべきだ。政治と経済は切り離してほしい」……切り離しても再開されないことに変わりはないと思うなぁ

カテゴリ:日韓関係 コメント:(191)
韓日漁業交渉再開への望み……今年も「霧の中」(釜山MBC・朝鮮語)
海の真ん中に漁船の行列が続きます。
韓日漁業協定の中断で漁場が減ると、2018年に耐えられなかった漁民たちが海上デモに乗り出しました。

ファン・チュンオク全国羨望漁船員労組委員長 (2018年当時)「漁獲高が少なくなるから、私たちの所得がすごく低くなります。そういう次元で、 我々が海上デモに出るしかないですよね」

しかし、日本との交渉はその年、なにも得ることなく終わりました。 (中略)

1999年韓日漁業協定発効後、2016年中断まで両国の排他的経済水域で操業をした韓国漁船は1万1569隻、日本漁船は3674隻で、韓国が3倍多いです。
漁獲量は韓国が38万8000トンで、1.6倍です。韓国の主力魚種は4種なのに対し、日本はサバだけです。

このため、日本側は問題のない状況で韓国のタチウオ漁船の数を3分の1に大幅に減らし、中間水域の交代操業など無理な要求をしてきたのです。 (中略)

パク・ギフン 水協中央会漁業革新推進団長「政治的な部分とは関係のない、韓国の水産業が民間の部分ではないですか。このような部分で優先的に交渉が可能な部分を選別して..日本と我が国の間で争点事項が少ない部分で漁業協定が優先的に推進されなければならない」
(引用ここまで)


 おや、いまだに釜山では「日韓漁業協定は再開されるべき」としているのですね。
 ムン・ジェイン政権下では当時の海洋水産部長官(大臣に相当)が「今月中に妥結しなければ非情な決断をするしかない」とか言い出してまして。
 「いや、韓国にできることってなによ」と笑われたものでした。
 実際になにもできず、なにも「決断」できなかったのですけどね。

 漁獲量は1.6倍とされていますが。
 中止直前の何年かは韓国が10倍獲ってた状態でした
 日本側に利益はゼロの協定だったので、中止も当然でしょう。


 韓国側からは幾度となく「交渉を再開してほしい」という要望がきていますが、現状で協定を再開する意味がゼロ。
 というか、交渉時に「サバ、タチウオ共にこれまでの4倍獲らせろ、漁船からGPSを外させろ」とか言い出してきたほどで。
 そんな話を聞くわけがないんだよね……。

 政権交代した際にこれで希望は見えてきたかもしれないって話は出て、さらに10月には韓国政府から言及はありましたが。
 日本からは梨の礫。

 これまでの日韓関係というものは日韓漁業協定に象徴されるように日本側の一方的な持ち出しだったものが少なからずありました。
 そうした歪んだ関係を断ちつつあるのは間違いない。
 「ただの隣国」になりつつあるのは喜ばしいことですね。

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韓国で開催された天皇誕生日のレセプションで君が代が史上はじめて演奏される……「日王の歌をソウルで聞くとは!」と非難のコメント多数

カテゴリ:日韓関係 コメント:(77)
<特報>君が代を初演奏 韓国で天皇誕生日レセプション 日韓〝正常化〟へ一歩(産経新聞)
韓国・ソウルのホテルで16日夜、天皇誕生日の祝賀レセプションが在韓日本大使館主催で行われ、同レセプションでは初めて国歌「君が代」が流れた。日本政府は韓国での反日感情の強さから例年、国歌を流すことは見送ってきた。昨年発足した尹錫悦(ユンソンニョル)政権が対日関係の改善を目指す中、日本政府もいびつな両国関係を脱却する好機と判断した。

韓国で天皇誕生日祝賀レセプションが開かれるのは2018年12月以来で、今の天皇陛下が即位されてから初めて。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い延期されてきた。

韓国では、天皇誕生日レセプションに出席しただけで「親日派」として非難されることがあった。大手紙の記者出身の朴普均(パクポギュン)文化体育観光相も昨年、就任前の人事聴聞会で過去の出席が問題視され、「安倍晋三政権(当時)の歴史歪曲(わいきょく)に関する現場取材だった」と苦しい釈明に追い込まれた。 (中略)

日本大使館関係者は君が代を〝自粛〟してきたことについて、「出席者に負担をかけないよう配慮してきたが、過剰な面もあった」と指摘。大使館主催の行事で国歌の演奏は自然なことであり、日韓関係改善の流れの中、今回、「あるべき姿にする」として、韓国国歌とともに君が代を流すことを決めたと説明した。
(引用ここまで)


 駐韓日本大使館主催の天皇誕生日のレセプションではじめて君が代が演奏された、とのニュース。
 韓国側でもこの産経新聞のニュースが大きく報じられています。

ソウルに響き渡った日本の国歌「君が代」……。日王誕生日祝いで初演奏(韓国日報・朝鮮語)
日本メディア「ソウルで開かれた日王誕生日記念イベントで日本国歌初演奏」(聯合ニュース・朝鮮語)

 韓国日報には100以上、聯合ニュースのほうには300以上のコメントがついていて、かつ閲覧数ランキングでも上のほうにあります。
 コメントの多くは「(ユン政権になったので)こんな日が来るとは思っていた」とか「政府のすべてが親日派」といったもの。


 まあ、どうにかこうにか「ただの隣国」になりつつある、とはいえるでしょうね。
 また一歩、進んだというか離れたというか。
 配慮が不必要な二国間関係になろうとしている。

 むしろこれまでのほうが異様だったって話ではある。
 まだまだ異様ですけどね。
 なにしろゆるキャラが「萌え萌えキュン」って言ったら炎上して糾弾されるほどですから。
 あれが英語であればなんの問題もなかったのは容易に想像できます。
 中国語だったらそれはそれで話題になったかもしれませんが、炎上したかどうかは別かな。

 そういった「特殊」な関係をもうやめたいのが日本側の考えなのですね。
 旧宗主国として扱うのをやめろ、という方向性でもあるかもしれない。

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