2019年の日本による対韓輸出規制をきっかけに韓国で起きた日本製品不買運動の参加者が減り、韓国人観光客が大挙して日本を訪れている。
韓国の世論調査会社、エムブレイントレンドモニターが5日公表した調査結果によると、成人約1000人を対象に昨年12月に実施した調査で「文化・歴史的に日本から受けた被害を忘れてはならない」と答えた人は回答者の71.0%で、2020年12月の80.3%に比べ減少した。
「日本のことを考えるだけで腹が立つ」は同期間に55.0%から38.4%に、「日本は敵対国だ」は49.9%から36.1%にそれぞれ減った。
日本製品の不買運動に関する質問でも、日本に対する敵対感情が和らいでいることが分かる。
「不買運動をしたことがある」と答えた人は20年の調査では71.8%に達したが、昨年は60.0%にとどまった。 (中略)
また今後の日本旅行に関する質問では、「日本が嫌いでも日本旅行には行く」と答えた人が20年の28.2%から昨年は45.5%に増加した。
一方、「いくら安くても日本旅行には行かない」との回答は55.7%から26.8%に急減した。
(引用ここまで)
コロナ禍での封じこめが終わって韓国では「マスクはしなくてもいい」となり、個人消費の回復が期待されています。
で、済州島なんかが必死になって「観光に来てくれ!」ってやっているのですね。
ところが韓国人が向かっているのは日本だっていう。
10〜12月の3ヶ月だけで韓国人の訪日客は約90万人。
渋谷のスクランブル交差点でも浅草でも、明白に外国人が多くなりましたね。
有名なラーメン屋なんかも明らかに外国人って分かる人たちが並んでいます。
あとTHE FIRST SLAM DUNKの影響か、江ノ島線の例の踏切にも多数聖地巡礼がきているとか。
反日を放り出した韓国人が旧正月にハマるスラムダンクと江の島(JBPress)
「不買運動はできる範囲ですればいい。別に失敗ではなくて、一つでも日本製品を買わずに国産(韓国製)品を買えば、勝利じゃないか」
(引用ここまで)
……ですって。
要は気分だけで堪え性もなにもない。
まあ、以前のものに比べれば多少は長続きしたほうともいえますけどね。
世論調査を見ても「行かない」「買わない」って言っている人もいるんでしょう。
でも「目の前のスマホの中に日本製部品がひとつも入っていないと思う?」って話になるんだよなぁ。
さらにいえば「スマホに入っている半導体が韓国製でも製造にミリほども日本が関わっていないっていえる?」「っていうかフラッシュメモリって日本人の発明だけど?」って話でもある。
これ、中国製品を忌避している人、あるいは「たかが電気」とか言っている人なんかにもいえる話ですけどね。
できないものを最初からやるっていうべきでもないし。
一方で観光業に席を置く人はどこか一国からだけの顧客だけを頼るのは危険だと認識すべき。
日本製品不買運動が盛んだった頃には「韓国人が日本に行かないことで安倍政権に憎悪が向かっている。地方自治体の長はハラハラしている」とか言っている韓国人もいたようですけどね(笑)。
ま、ひとつのバスケットにたまごを詰めこまないというのは、いつでもどこでも通用するお話ではあります。
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