暗号のような医学用語(下)
> 腕(わん)関節は「手首の関節」、足(そく)関節は「足首の関節」、股関節は「またの関節」、肘(ちゅう)関節は「ひじの関節」、肩関節は「肩の関節」を使うことを医師協会は勧めている。手根骨(しゅこんこつ)は「手首の骨」で、肩甲骨は「肩の骨」だ。上腕は「上の腕」で、前腕は「前の腕」だ。
頸椎(けいつい)は、「首の骨」、胸椎(きょうつい)は「背中の骨」、腰椎(ようつい)は「腰の骨」、尾椎は「尾骨」と言い換えると理解しやすい。回転筋は「回す筋肉」、外転筋は「広げる筋肉」、内転筋は「寄せる筋肉」に、腋窩(えきか)は、「脇」と言い換えることができる。腋窩多汗症は、脇の汗過多症と言う方が分かりやすい。
(引用ここまで)
日本人からしたら「これのどこが分かりにくいの?」というものが多々あります。
専門用語はともかく。
腰椎やら肩甲骨のなにが難解で、なにが暗号なのかと。
実は簡単な話。
彼らは漢字を捨て去っていてすべての記述がハングルなので、ぱっと見ても、あるいは聞いてもなんのことなのか理解できないのです。
日本人が「きょうつい」と聞けば「胸の椎……かな」と推測できますし、「胸椎」と見ればもうなんの問題もない。
でも、韓国人は「ヒュングツ」って聞いても同音異義語が多すぎて理解できない。もちろん、ハングルは意味を持っていないから見ても理解不可能。
……ヒュングツで正しかったと思うんだが。
でも、たとえば腰椎を「腰の骨」ってやっちゃうと仙骨とか腸骨はどうなるんでしょうかね。
とまぁ、こんな感じで防水と吸水を間違えて、枕木を破裂させたのでしょう。
これで「世界で最も合理的な文字」なんだから(笑)。

豊田有恒
祥伝社
2012/10/10