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カテゴリ:詐欺の記事一覧

3年前、5兆円を溶かした暗号通貨「テラ・ルナ」の首謀者、アメリカに送還される……懲役100年の可能性も

「テラ事件」クォン・ドヒョン被告人、米で裁判...容疑8件「最大100年刑」の可能性(東亞日報)
米ニューヨーク南部地区連邦地検が、2022年5月に暗号資産テラ・ルナ暴落事件を主導した元テラフォームラボ代表のクォン・ドヒョン被告(34・写真)に対し、計8件の犯罪容疑を公訴状に記載したことが分かった。これらの容疑がすべて有罪と認められれば、最大100年以上の懲役刑を受ける可能性もある。

クォン被告人は、偽造パスポート所持の容疑でモンテネグロで逮捕されて約1年9ヵ月経った昨年12月31日、米連邦捜査局(FBI)および司法当局関係者に引き渡された。クォン被告人を起訴したニューヨーク南部地区連邦地検は、暗号資産取引所FTXの創業者、サム・バンクマンフリード事件など、大型の経済・金融犯罪を捜査するところだ。大手金融会社があるニューヨーク・マンハッタンを担当し、「ウォール街の保安官」と呼ばれている。

米ニューヨーク南部地区連邦地検は23年3月、クォン被告人がモンテネグロで逮捕された直後、詐欺・相場操縦の共謀、商品詐欺、証券詐欺、情報通信詐欺など8つの容疑で起訴した。このうち、商品・証券・情報通信の詐欺については、時期をそれぞれ19~22年、21~22年の2回に分けて計6つの容疑を適用した。

クォン被告人は、テラとルナの価格の同時暴落の危険性を認識しながら投資家を騙した容疑と、米国の投資会社と共謀してテラ相場を操縦した容疑を受けている。22年5月の暴落の後に姿をくらましたクォン被告人は、翌年3月、モンテネグロのポドゴリツァ国際空港で逮捕された。その後、韓国と米国の司法当局は、身柄の引き渡しをそれぞれ要求した。
(引用ここまで)


 クォン・ドンヒョンの名前を覚えていますでしょうか。
 「安定した(ステーブル)暗号通貨」(暗号資産)としてルナ・テラと呼ばれるペアを発行し、「こんなものはステーブルではない」と批判する経済学者に対して「貧しい人と語るつもりはない」とか述べていた人物です。
 「ルナを批判するのはバカ、ゴキブリだ」って発言もありましたね。

 実際にどうだったかというと2022年には破綻して最高値は110ドルであったものが、0.00025ドルになりました。
 44万分の1ですね(笑)。

 テラが売り浴びせをかけられ、それを補填するために無限ともいえる量が発行されたルナが破綻。ルナの価値を「1ドル=1テラ」とするためのバックボーンに持っていたテラも破綻。
 まあ、納まるべきところに納まった、といったところ。


 被害総額は4兆円とも5兆円ともされています。
 クォン・ドンヒョンは「崩壊の可能性があることを分かっていて暗号通貨を発行した」として韓国でもアメリカでも詐欺で告発され、2022年5月には韓国から行方をくらましました。
 その後、2023年5月に逃亡先のモンテネグロで旅券法違反の容疑で逮捕されています。

「5兆円を蒸発させた」暗号通貨テラ創業者の韓国人、モンテネグロで逮捕される(楽韓Web過去エントリ)

 そして韓国とアメリカ、どちらに送還されるかが注目されていたのですね。
 韓国ならざっくり懲役15〜20年。10年ちょっとで出てこれるのではないかとされていました。
 一方、アメリカであれば懲役100年超もとされていました。
 クォン・ドンヒョン本人はなんとかして韓国に送還されようとしていたようですが。

 当初は「韓国に送還」との判決が出ていたのですが、去年4月にはその判決が取消になって「ああ、こりゃアメリカで懲役100年コースだわ」となっていました。
 で、今回のニュースで年末にアメリカへと引き渡されていたことが判明。

 懲役100年超っていうのは最大値であって、実際にはそうならないことも多いですけどね。引用外にあるように同じく暗号通貨関連で詐欺に問われたサム・バンクマン・フリードも同様に100年以上の懲役とされていましたが、判決は懲役25年でした。
 とはいえ、クォン・ドヒョンは現在34歳ですから懲役20年でも出所時は50代半ば。
 彼が作った仮想通貨と同様、納まるべきところに納まった……ってところです。

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日本で「500ウォン硬貨」を使われる詐欺被害続出、現金取引ではしっかりとチェックを!

カテゴリ:詐欺 コメント:(81)
「500円玉の中に500ウォンをこっそり出した韓国人」...日本で「大恥」(韓国経済新聞・朝鮮語)
日本で500円(約4500ウォン)硬貨の代わりに500ウォン硬貨をこっそり使う人々が発生している。

日テレの21日の報道によると、東京のある公衆浴場は最近、ソーシャルメディア(SNS)のアカウントに500円玉の間に挟まれた500ウォン玉の写真を掲載した。 該当銭湯は現金だけを受け取る顧客に500円の代わりに500ウォンを払ってこのようなことが起きた。

店主は「これを(500ウォン玉)見なかった。 次からはもっと気をつけなければならない」と書いた。 彼は番組のインタビューで「本当に500円玉のように見える。 お客さんが500ウォンを払えば、気づかないようだ。 確認してみたら50円くらいだったが、がっかりした。 腹が立って後悔している」と打ち明けた。

日本500円と韓国500ウォンは直径26.5㎜だ。 500ウォンは重さが7.7gで、500円は旧券が7.0g、2021年から発行した新券が7.1gだ。 目でしっかりと把握しなければ、違いを区別するのが容易ではない。

日本の500円は1982年から発行されたが、過去にも日本の自販機に500ウォン硬貨を入れると500円と認識される問題があった。 韓国人観光客がこれを悪用する事例も頻繁に発生した。 1997年、日本の警察は1万4000個の500ウォン硬貨を押収したことがあり、小さな重さの差を合わせるために道具を使って自販機に入れることもあった。日本造幣局はこのような問題を解決するため、00年から材質を変更して発行している。
(引用ここまで)


 500円硬貨と500ウォン硬貨、ぱっと見では区別がつきません。
 500ウォンは今日のレートで54.8円くらい。使われてしまったら大損です。

 記事中にもあるように、かつては大量の500ウォン硬貨が自販機などで使われたことがあります。重さを合わせるためにわざわざ削ったものが大量に発見されたりもしてましたね。
 なんでわざわざ日本の500円に直径をあわせてきたのか不明なのですが。
 「中古の自販機を韓国で使いたいからでは」みたいな話をどこかで見て「そんなこともあるのかなぁ」と思ったものでしたが。

 ま、それはともかく。
 現金でやりとりしているところでは500ウォン、100ウォンに注意が必要です。
 あ、100ウォン硬貨も100円に大きさが似ていて紛らわしいんですよ。


 かつて楽韓さんも韓国に行ったあとに100円のつもりで100ウォン硬貨を出してしまい、大慌てしたことがあるくらいで。
 あれ以来、韓国で使う財布と日本で使う財布を完全に分けた、なんてこともしています。

 今回の被害は銭湯でしたが、現金取引が多いという意味で同人誌即売会なんかもけっこう危険だとの話。
 800円のものに100円7枚と100ウォン1枚出されたら、ぱっと見では分かりませんからね?
 100ウォン硬貨による被害についても韓国でも報じられています。

「お釣りに100円玉もらったと思ったら100ウォン玉だった」 ネット上で話題に(朝鮮日報)

 現金を使うところではお釣りについてもすぐにしまうのではなく、チェックする必要があるかもしれませんね。
 記事のコメントでは「そんなことをするのは中国人だ」ってありますが。
 ……いやぁ。

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韓国人「わたしはソン・フンミンと知り合い。事業資金を出してもらえないか」→もちろん詐欺でした

カテゴリ:詐欺 コメント:(43)
ソン・フンミンと親交誇示……1億を巻き上げた元サッカー選手を指名手配中(ニュースピム・朝鮮語)
元サッカー選手がソン・フンミン、チ・ドンウォンら国家代表選手と親交があると主張して詐欺行為を行い、警察が彼の行方を追っている。 ソウル瑞草江南警察署で彼を手配中だ。

29日、警察などによると、瑞草警察署は元サッカー選手A氏を詐欺の疑いで手配中だ。 A氏は2021年に恋人関係だった被害者に約1億ウォンを騙し取った疑惑を受けている。 彼は被害者から金を返せという要求を受けたが、2022年に行方をくらました。

ニュースピムの取材によると、国内プロサッカー選手出身のA氏は2021年5月から同年12月までB氏に19回にわたり9382万ウォンを借りた。 彼は当時、選手生活をやめてエンターテインメント関連事業をするとし、事業資金が必要だとB氏を説得した。 A氏はB氏を説得する過程で「通帳に12億ウォンがあるのに差し押さえられて使えない」、「高価なスポーツカーを処分してでもお金を返す」等の理由を挙げた。

A氏が返済を先送りすると、B氏は2022年に民事訴訟を進めたが、貸した金額を返してもらうことはできなかったと知られた。 勝訴後、強制執行まで進んだ後、A氏が返済する能力がないことが明らかになった。 当時、A氏の口座残高は、すべての銀行を合わせて1700ウォンに過ぎないことが確認された。

唯一の接点は、A氏が縁があると主張したサッカー選手たちだ。 A氏は2014年頃、ソン·フンミン選手と撮った写真を土台に「ソン·フンミン兄と近い間柄」と誇示したと知られた。 また、チ·ドンウォン選手と同じ全南ユース出身で、大きな金額で金銭取引をしながら互いに助け合ったと主張したりもした。

ただ、取り上げられたサッカー選手らは、A氏とは関係がないという立場だ。
(引用ここまで)


 世界一の詐欺大国である韓国では詐欺の手段、手法は多種多様。
 今回は「わたしはソン・フンミンと知り合いだ(だから信頼できる人物なので)、事業資金を貸してほしい」っていう詐欺。
 なんでも元サッカー選手らしいですね。

 実際にはソン・フンミンと写真を撮ったことがあるだけ、っていうパターン。
 まあ、これよくあるヤツですね。

 あとサッカー選手だと「海外のクラブとコネがあるので入団できる」とかいうパターンもあり。

「息子を欧州クラブに入団させる」と詐欺…韓国の元サッカー選手が逮捕、11年に八百長発覚で引退(ゲキサカ)

 Kリーグの八百長禍で除名処分にされた選手がやったそうですわ。
 こうしてちょっとしたフックしかないのに詐欺に走るっていうのは、ひきこもりが多いっていう部分と接続している感触がありますね。


 サッカーで失敗するともう2度と「ちゃんとした社会人」としては立ちゆかない。
 サッカー以外でなんのキャリアもないですからね。
 結果、こんな風に詐欺が流行する。
 社会構造として、そうならざるを得ない状況になっている部分があるなぁ。

 いわゆる特殊詐欺(韓国名:ボイスフィッシング)って韓国では日本以上に流行ってまして。
 認知被害額で日本は441億円余り(2023年)ですが、韓国では5438億ウォン(2022年)。
 しかも、この金額で「前年比で30%も激減している」数字ですからね。
 いま検索したら2023年の被害額はさらに4472億ウォンに減少していた。それでも人口あたりにすると日本の3倍規模です。

 社会構造として詐欺がぴったりと貼りついているって感じですかね。

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韓国でまたも投資詐欺「AIが投資するので年利600%! 加入者を増やせばさらに配当アップ!!」……ポンジスキーム+マルチ商法に1万8000人が熱狂

カテゴリ:詐欺 コメント:(78)
「AI投資で年600%の収益」…教授・牧師も呆然とした「ポンジ詐欺」(韓国経済新聞・朝鮮語)
15日、韓国経済新聞の取材を総合すれば、ソウル江南警察署は特定経済犯罪加重処罰法(特経法)上の詐欺、類似受信行為規制法違反の疑いなどでイ某ポップコーンソフト代表を2月に検察に送致した。 イ代表は拘束された状態で起訴され、4月24日に初裁判を受けた。 捜査当局はイ代表の他に被害者が主犯と名指ししたアン某氏、オ某氏も捜査中だと伝えられた。 イ代表はポップコーンソフトのAIトレーディングプログラム「ダブルラ」を通じて投資するとし、計55人から43億ウォンを騙し取った疑惑を受けている。

ポップコーンソフトはイ代表をはじめ共犯と推定されるアン氏、オ氏などが2022年に創業した投資会社だ。 募集人のアン氏は「人間は決してAIに勝てない」として「すでに1000億ウォンを越える資金を転がすAIトレーディングで先物指数に投資すれば大金を稼ぐことができる」と被害者を誘惑した。

被害者によると、ダブルラに接続すれば証券会社のホームトレーディングシステム(HTS)と同じ画面が現れ、AIを通じてリアルタイムで売り·買収が行われる過程を見ることができる。 ポップコーンソフトは30日間の投資に116%、90日間の投資に156%、1年後617%という非現実的な収益率を提示した。 だが、被害者たちは「偽HTS」で残額と銘柄名、取引量、相場などがあまりにも精巧に現れていてだまされるほかはなかったという。

ポップコーンソフトは、ソウル駅三洞や京畿道城南、大邱、釜山、全羅南道順天など、全国に支社が作られ、しばらく収益も正常支給されたが、昨年6月から精算が止まり、以後告訴・告発が続き被害者非常対策委員会が構成された。 現在、非常対策委員会が集計した被害者は8000人余りに達し、把握された被害額だけで670億ウォンだ。 非常対策委員会代表のイ某氏は「確認した被害口座が1万8000個なので被害規模がさらに大きくなるだろう」と話した。

被害者たちはポップコーンソフトが多段階構造で運営された情況も確認した。 本部長とチーム長など職級別に、募集した人数別に収益率に差をつけたが、このため会社役員級は投資家新規募集と下位投資家の再投資に狂的に執着したという。 ある被害者は「1年で2億ウォンから10億ウォンを作れるという話に再びお金を入れ、結局元金を一銭も返してもらえなかった」と伝えた。

被害者の相当数が中央大学の同窓だという点も今回の事件の特徴だ。 看護大同窓会を長い間主導したアン氏が同門を引き込み、彼らが後を絶たず被害者を流入させたからだ。 アン氏は大学に発展基金を寄付し、学部生にコーヒーとドーナツを提供する行事を開き、同窓生に歓心を買った。

被害者の中には中央大学教授と大邱の大型教会の牧師もいた。 影響力のあった牧師の勧めで、信者の相当数がお金を入れたという。 被害者である教授は最近死亡したが、死亡前に知人に「お金が一銭もなくマイナス通帳でやっと生活する」と明らかにしたと伝えられた。 ポップコーンソフトにやられた後、世を去った人だけでも3人に上る。

現在、捜査が本格化し、ポップコーンソフトの詐欺行為は止まった状態だ。 しかし、捜査網から脱した役員らが、京畿道龍仁などに似たH社、C社を設立し、同様の詐欺を働いたという。 彼らは「ポップコーンソフトが返さなかった元金を支給し、収益も出す」として現在50億〜60億ウォンを集めたという。

ポップコーンソフトは最近、一部の被害者に元金の1%を支給した。 白石大学警察行政学科のイ・ゴンス教授は「詐欺師は高度の知能犯」とし、「利子だけでも与えれば刑事上詐欺罪ではなく民事に移るという事実を知り、抜け出すために一部金額を返済しようとするもの」と説明した。 ハンギョンはアン氏とオ氏に何度も連絡を試みたがつながらなかった。
(引用ここまで)


 暗号通貨が生まれれば暗号通貨そのもの、あるいはその背景となるブロックチェーンで。
 ブロックチェーンからNFTが生まれればNFTで。
 生成AIが生まれればAIで……と。
 詐欺の種は世の中に延々と生まれ続けるわけです。

 今回は「AIを使った投資をすれば多大な利息が得られる」とする詐欺手法。
 で、最大で年利600%を超える利息との売り文句だったそうですけども。
 いやもう、引っかかり放題。
 人間の心理として「どこかでうまくやっている人がいて、それにいっちょ噛みしたい」との考えは多かれ少なかれあるのでしょうが。
 韓国ほどにそれが激しい国はないのではないかと感じます。


 韓国経済新聞は「大韓民国詐欺リポート」として、こうした詐欺の手法を紹介するシリーズ記事を書いているのですが。
 その中でも今回のものはひときわ悪質で。
 通常の「年利600%!」っていう投資詐欺手法に加えて、マルチ商法の手法も加えているって部分。
 投資している人間が勧誘できればできるほど利率が上がるわけです。

 その中には大学教授や教会の牧師までいたって話。
 社会的影響力の高いそれらの人々から勧誘されて、加入された被害者も多かったとの話。
 きっつ。
 まあ、マルチ商法とポンジスキームはとてつもなく相性がよいのでよくあることではあるのですが。

 あと逮捕されてからもわずかに利息を払っているってところも姑息。
 詐欺罪を成立させまいとがんばっているわけですね。
 ま、実際には元本を投資せずに配当に回していただけなので、そこで成立するとは思いますけどね。

 「世界一の詐欺大国」である韓国でそうした話があったら身構えて、眉につばを塗りながら見たほうがよいでしょうって話でした。

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日々進化する韓国の詐欺犯、振り込め詐欺だけではなく中古品売買などの詐欺などにも手を出す多角化へ……

カテゴリ:詐欺 コメント:(39)
タグ: 詐欺 韓国社会
MZ世代「詐欺遊び場」になった中古取引(韓国経済新聞・朝鮮語)
昨年、個人間の中古取引詐欺被害額が史上最大の2600億ウォンに達した。 2013年比10倍急増した規模だ。 中古取引詐欺の被害者と被疑者の約4分の3が10〜30代だった。 インターネット中古取引がMZ世代の詐欺温床になっているという憂慮が出ている。

24日、詐欺被害情報共有ウェブサイト「ダッチト」によると、昨年受け付けられた中古取引詐欺被害件数は31万2169件、金額は2597億8240万ウォンと集計された。 一日平均7億1173万ウォンの被害が申告されたわけだ。 年間被害額が270億ウォンだった2013年対比約10倍急増した規模だ。 警察関係者は「一部の専門家は詐欺申告規模を実際の被害の10分の1水準と見ている」と話した。

ダッチトが受け付けた中古取引被害者の81.2%は10〜30代だった。 警察庁が昨年行ったサイバー犯罪特別取り締まり(中古取引含む)で検挙した被疑者の中で20·30代が71.5%を占めた。

警察は、従来のボイスフィッシング犯罪組織が中古取引に移り、組織化したものと把握している。 警察大学のソ・ジュンベ教授は「ボイスフィッシング組織がお金になる中古取引詐欺に拠点を移した」として「他の領域を結合した『ハイブリッド犯罪』が最近詐欺犯罪の新しいトレンドになっている」と説明した。

詐欺被害共有サイトのダッチトに昨年最も多く申告された被害品目は公演チケットと商品券だった。 携帯電話や周辺機器が2順位で集計された。 被害者が申告して被害を復旧しようとする努力をかけるより、比較的あきらめやすい数万〜数十万ウォン台の商品を利用する事例が多いという話だ。 (中略)

専門家たちは中古取引詐欺が金額は小額だが、共同体の信頼毀損に及ぼす影響は大きいと指摘する。 警察大学のソ・ジュンベ教授は「詐欺は共同体を破壊し社会の信頼を低くする犯罪であるだけに小額詐欺も見逃してはならない」と話した。
(引用ここまで)


 去年の韓国におけるオークションやメルカリのような個人間取引での詐欺被害額が認知されている額だけで2600億ウォンに達し、専門家からは「これは氷山の一角で全体の10%に過ぎない」との見解も出ている状況であるとのニュース。
 2兆5000億ウォンクラスの詐欺件数が個人間取引である、とのことですね。
 うん、まあ思ったよりも少ないというべきか。

 記事中にある「ボイスフィッシング」は日本でいうところの振り込め詐欺(特殊)のこと。
 これが段々と変質しているとのレポート。
 中古品取引での少額詐欺を繰り返して、大事にしないって方針。
 商売の多角化か。
 こつこつ稼ぐんですね。


 日本でもチケット取引が反社に利用されていたことから、法律で取り締まられるようになったわけです。
 チケット不正転売禁止法で私的財産権を制限することになったのですから、当時かなり踏みこんだ判断だと感じましたが。
 かなり「やってよかった」と思われる結果になりましたね。
 施行されてからこっち、スポーツ、ライブ等々で明らかにダフ屋が減りました。

 そうした規制がない中、もうやりたい放題。
 韓国人には根本的に「ホグにされた」(鴨にされた)ことを明かしたくないって部分があるので、これほどまでに暗数が大きくなっている可能性もありますね。
 まあ……世界一の詐欺大国ってのは伊達じゃないって感じだなぁ。

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韓国で「我々の暗号通貨に投資したら毎日1.5〜2%の配当!」「老後の生活費確保に最適」と高齢者をだます詐欺が横行……被害額は600億ウォンを超える模様

カテゴリ:詐欺 コメント:(53)
[単独]「コインに投資したら配当をあげる」……詐欺一発で「老後破産」(韓国経済新聞・朝鮮語)
「世界初のブロックチェーンペイという言葉に……」

光州(クァンジュ)に住むチョン某氏(79)は昨年8月、ブロックチェーンに投資するD社に老後資金2000万ウォンを預けたが、全てを失った。 D社は簡単決済システムとコインに投資すれば毎日投資金の1.5〜2.0%を支給すると指摘した。 投資後2ヵ月間は配当金がきちんと入ってきた。 しかし、突然支給が中断され、D社は結局廃業した。

3日、警察によると、ソウル九老警察署にチョン氏をはじめ、Dペイ·Dコイン被害者48人が告訴状を受け付けた。 彼らの被害額は約20億ウォンで、全国の警察署で受け付けている告訴状を合わせれば、全体の被害額は600億ウォンを超えるものと推定される。 告訴人48人のうち半分以上が70〜80代である点が特徴だ。

一味は全国を回りながら技術説明会を開き「先端技術であるブロックチェーンに投資せよ」と誘惑した。 知人を連れてくれば配当金をさらに払う」と誘導した。 2億ウォンを投資したという60代のキム某氏は「老後の生活費を稼いであげるという話につい騙された」として「被害者が集まってスマートフォンもまともに見られない80代が多く、その時になってようやく老人だけを狙ったという気がした」と話した。 D社は最近「N社」に名前だけ変えたまま、老年層を相手に投資金を集めていると伝えられた。
(引用ここまで)


 日本でも老後2000万円問題が取り沙汰されていますが、韓国ではそれがさらに厳しい状況。
 なにしろ、65歳以上の高齢層は約40%が相対的貧困層
 76歳以上では半分が貧困層。

 さて、「自分が貧しい」と感じると宝くじに手を出すようになるとの統計があります。

 以前、解説しているので詳細はそちらでご覧ください。

韓国経済:低所得層の「宝くじ購入額」が30%以上も上昇。その背景とは?(楽韓Web過去エントリ)

 このエントリでも語っていますが、韓国で宝くじの購入額が経済的下層で30%も上昇している背景は「階層脱出の最後の希望」「残された最後の階段」」であるためです。
 2022年からこっちの韓国経済を襲った不況がどれほどひどいものだったかの証左ともいえるかもしれませんね。


 で、同じ動きが高齢層にも見えているわけです。
 それを狙った詐欺が韓国で横行していると。

 ちょっと前の「若者はどうしようもなくて食事の回数まで減らしている」とのエントリでも、非正規の清掃業として働いている女性(62歳)の紹介で「財産は貯めたのだけども詐欺で失った」ってさらっと書いてあって、しかもなんのフォローもなし。
 「韓国で詐欺に遭うことは本当に一般的なのだな」と感じたものでした。

 「先端ブロックチェーンで資金を運用します。1日に元本の1.5〜2%を利息としてお支払いします」ってものに引っかかるのもなんかね……。
 だって年率に直したら550〜700%くらいですよ、これ。
 5秒考えれば分かるじゃん、詐欺って。
 まあ、そう思わせないためのテクニックとかあるんでしょうけども。

 ちなみに韓国は犯罪件数の1位が窃盗ではなく、詐欺という珍しい国。
 それくらいに日常的でもあるってことです。
 まあ、お気をつけください。

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崩壊した暗号通貨テラ・ルナの開発者クォン・ドヒョン、モンテネグロの裁判所から韓国送還が決定して喜ぶものの、上級裁から「はい、差し戻し」でアメリカへの送還の可能性が高まる。場合によっては「懲役100年」も?

「暗号資産テラ暴落」クォン・ドヒョン氏、韓国送還が無効に…「懲役百年」米国行きか(ハンギョレ)
 モンテネグロ最高裁は、暗号資産テラ:Terra(ルナ:LUNA)暴落の最重要人物であるテラフォームラボのクォン・ドヒョン代表(33)の韓国送還決定を無効にした。

 モンテネグロ最高裁は5日、クォン氏を韓国に送還して裁判を受けさせるとした既存の判決を無効とし、事件を原審に差し戻した。現地の日刊紙ビイェスティ(Vijesti)を引用して聯合ニュースが報道した。これにより、判決はポドゴリツァ高等裁判所に破棄差し戻しされ、クォン氏も改めて裁判を受けることになった。 (中略)

 韓国とは異なり、米国は様々な犯罪の刑を合算する方式をとる。クォン氏が米国に送還されて裁判を受ければ、100年以上の懲役刑が言い渡される可能性があるとの見通しが示されている。そのためクォン氏は韓国への送還を強く望んでいる。クォン氏は昨年3月23日、モンテネグロの首都ポドゴリツァの国際空港で偽造パスポートを用いて出国しようとしたところを逮捕され、1年間にわたって収監生活を送っている。
(引用ここまで)


 モンテネグロで偽造パスポートを使ったことで逮捕されたクォン・ドンヒョン。
 一時は韓国に送還するとの判決が出たのですが、最高裁から「判決取消、原審に差し戻し」との判断が出たとのこと。
 原審に差し戻しされる場合は、原審の間違いを上級裁が指摘したことになるわけで。
 基本、逆の判決が出ることになります。

「5兆円を蒸発させた」暗号通貨テラ創業者の韓国人、モンテネグロで逮捕される(楽韓Web過去エントリ)

 この人物がなにをしたか、というと。
 危険性があることを知りながら暗号通貨ルナ・テラを取引所に上場させ、4兆円とも5兆円とも言われる財産を蒸発させました。
 さらにその危険性を指摘した学者に対して「貧乏人と話しあうつもりはない」と言い放つなどしていました。

韓国製暗号通貨「ルナ」、前週比で99%以上の大暴落(楽韓Web過去エントリ)
韓国製暗号通貨テラの開発者、批判する経済学者に「貧しい人と話し合うつもりはない」と言い放っていた……うっわ(楽韓Web過去エントリ)

 この時になにが起きたかをざっくりと解説してみましょうかね。


 まず、彼は「テラ」と呼ばれる暗号通貨をドルにペッグさせて、1ドル=1テラを保ち続けると約束したのです。
 で、その一方で双子の暗号通貨となる「ルナ」については市場で自由に流通させる。
 もし、ドルとテラのペッグが損なわれそうになったら、ルナを発行して買い支えるというシステム。
 これで安定したバックボーンを持ってルナ・テラの価値は保ち続けられると語っていたのです。

 当初から複数の経済学者が「テラとドルのペッグは見せかけのもので、経済的に見たら脆弱性しかない」「ポンジスキームでしかない」と指摘していました。
 それでも1ルナは最大で円建てで1万円を超えるほどに評価されていたのですね。
 時価総額は最大で4兆円とも5兆円ともいわれていました。

 おそらくハゲタカファンドあたりがその高騰具合を見て──
「OK、それじゃあ本当にドルにペッグできるかどうか試してみようぜ」
「水張った洗面器に顔つけてスタート。顔を上げたほうが負けな」
「じゃあ、ルナとテラ、両方ともカラ売りするわ」  ──ってやりはじめたのですよ。

 まず、テラに売りをかけはじめる。
 テラが安くなるとルナがどんどん発行されます。自動的に。そのルナでテラを買って補填をはじめます。
 当然ですが、ルナはテラが売りをかけられている間、際限なく発行されます。
 ルナの価値は一方的に希釈さていきます。
 カラ売りを行ったところだけでなく、他のルナ保有者も一斉にルナを売らざるを得ません。
 テラへの売りが終わればルナも安定するでしょうが、実際にはルナの希釈化が止まらないままでした。
 テラの時価総額とルナの時価総額が同じになってしまえば、テラを保証できるバックボーンはゼロになります。ルナによる裏付けはここで破綻。
 ルナが破綻することでテラも1ドル=1テラを保つことができずに自動的に破綻。

 最盛期で1ルナ=1万円を超えていた価値が、最終的には約2円となり、コイン取引所から上場廃止に。
 テラも同様に上場廃止。電子の海に散っていったわけです。

 こうした崩壊の危険性が充分にあることを認識しながら、開発したことでクォン・ドヒョンはアメリカ、韓国から訴追されています。
 冒頭記事にあるようにアメリカに送還されたら懲役100年も夢じゃありません。
 おそらく暴落のドタバタの最中に自分のウォレットにビットコインあたりを仕込んでいたのでしょうが、アメリカに送還されたら獄中で亡くなることが必至。
 韓国なら懲役15年、実質10年で出てこれるかな。

 まあ、それはそれとして暗号通貨なんて投機として手を出さないほうがよいですよ。
 個人的には10万円くらい突っこんですっかり忘れてます。しかもイーサリアムメイン。年に2回くらいウォレットを見ることがあるくらい。

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韓国の離れ小島、金大中の生誕地を天使像でいっぱいにしよう→詐欺師による提案でした

カテゴリ:詐欺 コメント:(65)
「私は世界的彫刻家だ」…虚偽の履歴にだまされて「20億台の造形物」を買った自治体(ニュース1・朝鮮語)
荷衣島全体(34.63キロ平方)を背景に318点の天使彫刻像と3点の記念造形物で2019年6月に造成された美術館である。
新安郡は2018年、下衣島に対する作業をしたいと連絡してきたチェ氏に美術館造成を任せた。 天使像などの設置費用としては19億ウォン相当が投入された。
当時、新安郡は力点施策として1島1ミュージアム政策を追求していたが、文化芸術産業を通じた地域活性化方案として1004島をモチーフに持っていたため、天使像を作るチェ氏の提案に惹かれた。

チェ氏が新安郡に提出した履歴は「華麗」そのものだった。
<ニュース1>が確保した当時のチェ氏の履歴を調べれば、1971〜1973年にパリのエコール・デ・ボザールを卒業し、1979年にはパリ第4大学を卒業、1982年から13年間ベルリン大学芸術学部教授を歴任したことになっている。
1981年から1986年まではフィレンツェ美術館の専属作家として活動し、2001〜2004年にはカトリック大学の教授として在職、パリ第7大学芸術学部の現職名誉教授として紹介された。
1979年には長崎被爆慰霊塔を造成し、パリのアートジャーナルで1999年「21世紀を導く芸術家」にも選ばれたという。 パリ、ローマ、東京、ソウルなどで40回以上個展招待展を開催し、2004〜2008年には光州ビエンナーレと釜山ビエンナーレに招待作家として活動したという。

しかし、最近マスコミの報道を通じて、チェ氏が1995年に詐欺犯罪で服役した詐欺など6犯の前科者だったという疑惑が提起され、浮上した。
崔氏はビエンナーレで展示作家として活動したことがなく、長崎被爆慰霊塔の造成にも参加しなかったという。 ベルリン大学の教授として在職したと表記された期間には服役中だったという。
一歩遅れて状況を認知した新安郡はチェ氏の経歴が虚偽であると見て警察に詐欺疑惑で告訴した。
(引用ここまで)


 故金大中の出身地は全羅南道の西にある島、荷衣島。
 そこに318体の天使像が飾られています。
 なんでも大元の新安郡(すべてが島から構成される全羅南道の郡)が1島1ミュージアムといった政策を掲げているとのことで。
 金大中が敬虔なカトリック信者であったこともあって、天使像は島にフィットするだろうとして、総額で20億ウォン以上を使って天使像を島中に設置しました。

 当時の映像がこちら。



 なかなか悪くないと思いますね。
 純白でメンテが大変そうだとは思いますが。


 さて、この「天使像300余体」を提案したのが、幼い時にフランスに養子に出されて、著名なエコール・デ・ボザールを卒業し、フランス各所で活躍した……とされていた韓国系フランス人のチェ某氏。
 上の動画のサムネでサングラスかけている人物です。

 その経歴がすべて虚偽であり、ただの詐欺師であることが判明したそうです。
 ……うわぁ。
 なんというか……とても……とても韓国らしい出来事ですね。

 でもまあ、「天使モチーフの島」っていうのは悪くないんじゃないでしょうかね。
 かなり上出来とか上から目線かもしれませんが。韓国における「観光地」としてはコンセプトがはっきりしていて面白いと思います。
 こんな風に観光クリップを撮っている人もいますしね。



 その提案が詐欺師によるものだったっていうのはとても韓国らしくて面白ポイントではありますが。

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