【萬物相】「詐欺大国」大韓民国(朝鮮日報)
「詐欺師の殿堂」があったら、韓国の詐欺師も多数名を連ねることだろう。大同江の水を売ったという神話の中の人物、鳳伊・金先達(キム・ソンダル)から、医療機器リース事業に投資すれば高収益を保証するとだまして4兆ウォン(現在のレートで約4050億円。以下同じ)台の被害を生んだ曹喜八(チョ・ヒパル)、コイン詐欺でワールドクラス級の手配者になった「テラ」創業者の権渡衡(クォン・ドヒョン)など、挙げればきりがない。最近問題になった、住宅賃貸時に預託する高額の保証金(伝貰〈チョンセ〉)を返還しない「伝貰詐欺」の主犯、仁川の建築王も衝撃的だ。実に2800棟で詐欺を働いた。「韓国式ギャップ投資詐欺」という新ジャンルを開いた。
世界の各国では、犯罪件数トップは「窃盗」だが、唯一韓国では「詐欺」が1位を占めている。しかも、毎年急増する勢いだ。詐欺犯罪の件数は、2011年の22万件から2020年には35万件と、10年間で60%も増えた。経済協力開発機構(OECD)加盟国の中では韓国が詐欺犯罪率1位で、14歳以上の国民100人に1人の割合で毎年誰かが詐欺に遭っているという統計もある。詐欺罪での告訴があまりに容易な状態が誇張されているとの説明もあるが、他人をだまし、うそをつくことを大したことだとは思わない文化に原因を求める人も多い。
世界各国の価値観調査で、「ほとんどの人は信用できる」に同意する韓国人の割合は27%に過ぎなかった。スウェーデン(62%)の半分にもならず、日本(39%)とも大きな差があった。「犯罪の代価として10億ウォン(約1億円)もらえるなら、1年間刑務所に送られてもいいか」という質問に対し、韓国の高校性の55%が「それでも構わない」と回答した。政治家は堂々と国民をだまし、スポーツ選手は八百長までやる。入試ではスペック(学歴や取得資格など)のごまかしが横行する。17世紀の朝鮮王朝を体験したオランダ人ハメルは「朝鮮人は他人をだましても恥ずかしくなく、むしろうまいことをやったと考える」と記した。今は違うだろうか。
(引用ここまで)
韓国での詐欺事件件数が年を追う毎に多くなっている、とのニュース。
かつては「アジアの詐欺大国」だったものが、いまではすっかり「世界一の詐欺大国」になってしまっているのです。
だいぶ成長しましたね。これを成長とするのかどうかはともかく。
「14歳以上の韓国国民は100人に1人が毎年、詐欺被害に遭っている」
すごいパワーワード。
いわゆる「振り込め詐欺」なんかも日本の比ではないほどに韓国で流行中。
韓国では「ボイスフィッシング」(보이스 피싱)と呼ばれています。
それ以外だと「大統領の秘密資産管理人」ってのが王道。
王道ってのもなんですが。
「私は大統領の秘密資産(地下金庫等のパターンもあり)の管理人だ。あなたにだけ情報をあげるが、○○万ウォン以上のお金があれば月額20%ほどのリターンが見込める。二年後には3倍にして返すことができる」とか言い出すヤツですね。
韓国では「大統領は秘密資産を持っている」ものとされています。地位が高ければ高いほどあくどいことをやっている、との共通認識があるのですね。
……いや、あるんですよ。
誰しもがそうした特権階級に加わりたいと思っているのです。
特権階級のウリ(我々の意。ここでは仲間意識)になりたい、と。
その機会がついにきたと思ってひょいひょいと「大統領秘密資金の管理人」を信じてしまうのです。
で、そうして「大統領秘密資金の管理人」を名乗って数億ウォンをだまし取った詐欺師が、
さらに「我こそは本当の大統領秘密資金の管理人」を名乗る詐欺師にだまされるなんて事件もあったほどです。滑稽ですね。
言ってみればだまさないと生きていけない国でもあるのです。
別に詐欺そのものだけの話ではなく。
たとえば連続して発生している建造物の崩壊ですが、あれも詐欺ですからね。
原材料費をケチっているだけ。
頻発する入試、試験でのカンニング、替え玉受験も同様。
「超絶スキルを持った主人公キャラ」でもないかぎり、そうしないと生きていけない国なんですよ。
チョ・グクの息子や娘のように、です。
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西田公昭
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2016-12-15