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カテゴリ:詐欺の記事一覧

韓国で「日本人が戦後、朝鮮半島から脱出した際に埋められた金塊2トンがここにある」と話題に……まあ、アレですけどね

カテゴリ:詐欺 コメント:(97)
タグ: 詐欺 金塊
「金塊2トンが埋められているそうだ」…全羅北道益山市で騒ぎに(朝鮮日報)
 8日、本紙の取材を総合すると、「金塊が埋められている」とうわさされている場所は、1914年に建てられた同市チュヒョン洞にある、かつての日本の農場だ。日本による植民地支配時代に米を供出するため建てられた倉庫で、全羅北道地域農業収奪の歴史を伝える建物として評価され、2005年に文化財庁の国家登録文化財(第209号)に指定された。

 「金塊が埋められている」という説は、警察がこのほど、管轄自治体などに「世間に飛び交っているうわさで文化財を毀損(きそん)しようとする試みが行われる可能性があるため、管理と監督が必要だ」という内容を通知した際に広がった。住民たちは「日本人農場主の孫が脱北者A氏を通じて発掘を試みている」などのうわさが飛び交っているとしている。A氏は2012年6月の「大邱・桐華寺金騒動」の当事者とされる人物だ。A氏は当時、「韓国出身の養父が『韓国戦争(朝鮮戦争)時に財産を処分し、桐華寺大雄殿の裏に金塊40キログラムを埋めた』と話していた」と主張、文化財庁の発掘許可まで受けた。しかし、A氏は桐華寺など利害関係者との合意に至らず、文化財庁の発掘条件も満たせなかったため、実際の発掘作業は行われていない。

そのA氏が、今度は「益山の金塊」のうわさでまた登場したのだ。イ・ヨンイル全羅北道学芸研究官は「日本が降伏を宣言した時、韓国にいた日本人たちは急いで本国に戻ったため、『残していった金品などがたくさんある』といううわさは数十年間、この地域で飛び交っているが、その実体が確認されたことはない」と話す。
(引用ここまで)


 M資金やら山下財宝のような話はどこにでもあるのですが。
 韓国の場合、これが大規模詐欺に発展することが予想されます。

 「ロシアの財宝を積んだままで沈没した」とされるドンスコイ号という船がありまして。
 その船を海底で発見したと主張する企業が「150兆ウォンを超える金塊を積んでいる」という話をしていたのですよ。
 金塊3000トン、だったかな。
 そのサルベージ作業費用に暗号通貨を発行すると言い出しまして。投資金額に比例して見つかった金塊を分配するとの話で。
 なんとたったの2日で100億ウォンも集まったという。

 当時、ビットコインをはじめとする暗号通貨への投資で韓国は湧き上がってまして。
 旧来の「巨額の眠る財宝」と、新しい「暗号通貨」を組み合わせた詐欺として注目されました。
 え? 最後はどうなったのかって?
 いや、だから新しい詐欺です。
 最後には「金塊の入っている箱を見つけた。明後日に詳細を記者会見する」って言って、さらなる投資を求めてその当日に記者会見はキャンセルされてそれっきりです。
 その何ヶ月後だったかに役員が2人だったか逮捕されて終了。

 2日で10億円ですからね。
 M資金や山下財宝での詐欺だってもうちょっと時間かけて説得するでしょ。
 それに比べると今回の話はやや金額的にまともになりましたが。
 金塊2トンだと今日の価格で130億円弱。

 どうなんでしょうね。「15兆円」という巨額なほうがリアルに感じられるのか、それともこのくらいの額のほうがよいのか。
 こんなものに引っかかるタイプではないのでなんとも分からん。
 最初から詐欺以外のなにものでもないって判断してますが。
 金塊・財宝ネタなんてものは詐欺のネタ以外のなにものでもないですから。

キ・ソンヨンの父親、サッカークラブの予算を私的流用して横領・背任で検察に「起訴相当」として送致される

カテゴリ:詐欺 コメント:(69)
キ・ソンヨン父、横領の疑いで起訴意見検察送致(朝鮮BIZ・朝鮮語)
光州西部警察署は業務上横領などの疑いで捜査依頼されたキ前団長ら3人を起訴意見で送致したと12日、明らかにした。

国家代表出身のサッカー選手キ・ソンヨンの父であるキ前団長は去る2015年から今年1月まで光州FC団長を務め、球団の予算3億ウォンほどを横領し私的に使用した疑い。一緒に捜査依頼された光州FCの従業員2人も横領と背任の疑いが認められると、警察は判断した。

先に光州市監査委員会は、8月に光州FCの特定の監査の過程でなる前団長などの横領疑惑を摘発し、警察に捜査依頼した。

キ前団長は大韓サッカー協会理事、光州市サッカー協会長、光州FC団長を過ごし、現在はプロサッカー釜山アイパーク代表取締役を務めている。
(引用ここまで)


 Cheeky MonKIことキ・ソンヨンの父親であるキ・ヨンオク=Kリーグ1所属の釜山アイパーク代表取締役が横領容疑で捜査されていたのですが。
 横領、背任の容疑が認められる起訴相当として検察に送致されたとのこと。

 キ・ソンヨンはソン・フンミンと同様、父親がマネージメントを延々とやってきた選手。
 父親は移籍や代表への合流などにも散々口を出してきた人物です。
 そういった光景は韓国ではありがちなもの。
 元々サッカーの指導者で高校サッカーの監督を歴任して、韓国サッカー協会の理事を経て、現在では釜山アイパークの代表取締役と。
 で、前任の光州FC時代に3億ウォンを私的流用した容疑がかかっていたと。

 「父親が父親なら子供も子供」というような話はあまりしたくはないのですが。
 それでも親が親なら子も子だね、としか言い様のないお話ではあります。

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2020-10-16

韓国で流行の食品配達バイト、その副業は「当たり屋」による保険金詐欺?

カテゴリ:詐欺 コメント:(50)
配達アルバイト増えると同時に保険金詐欺も増える……(BIZ朝鮮・朝鮮語)
10代の学生Aさんは、バイク配送アルバイトをサポートして簡単にお金を稼ぐ方法を知っている他のアルバイトの話を聞いて保険詐欺師に転落した。交差点で進路を変更する車両を対象に、故意に事故を起こして保険金を受け取ることができるという「小細工」を聞いたものである。若いアルバイトを止めなければならない事業主もむしろ保険金詐欺に加担したことが分かった。これらの合計90件の故意の事故を出し、5億ウォンの保険金だましとっていた。

10日、金融監督院によると、オートバイの配達代行サービスやカーシェアリングなどの新しいサービスが増え、これに関連する保険が増えたことが分かった。飲食店などが危険に備えて賠償責任保険に加入することを悪用する保険金詐欺の事例も摘発された。

金融監督院によると、昨年の保険詐欺摘発金額は7982億ウォンで歴代最高額を記録した。これは前年度より680億ウォン(9.3%)増加した。摘発人数は減って2014年以来初めて8万人以下となった。金融監督院関係者は「保険会社詐欺が徐々に知能化、組織化されているうえ、新しいサービスや保険商品を狙って保険金詐欺を犯す場合が増えた」とした。 (中略)

金融監督院関係者は、「和解金が100万ウォン以下の少額だ飲食店の主人が噂出さずに迅速に合意する傾向を悪用した」とし「新たに増加する保険金詐欺のタイプを診断し、摘発システムも強化する」とした。
(引用ここまで)

●三行まとめ
-韓国で配達のアウトソーシング(UberEatsのような)がバイク免許の取れる若い年齢でもできるバイトとして流行中。
-彼らが当たり屋として交通事故の保険金詐欺をやっている。摘発件数90件で被害総額約5億ウォン。
-韓国は世界でもトップクラスの詐欺発生件数がある。

 かつて楽韓Webでは韓国のことを「アジアに屹立する詐欺多発国家」というように紹介していました。
 アジア国家の中でもダントツで人口あたりの詐欺発生件数が多かったのですね。
 ところが韓国メディア自ら「世界一の詐欺発生件数を誇るようになってしまった」と書いてしまっているっていう。
 それほどまでに韓国では詐欺が多いのです。
 徴用工判決が出る前にも「今回、日本企業が敗訴したら『あなたも賠償金が受け取れます』という詐欺が出ます」と予言して、それが的中していたりもしてましたね。
 振り込め詐欺の類いも日本よりも多いとの話。

 それと同時に韓国ではぼったくりが多発しています。
 どれほど政府が対策を掲げてもなくならないほどに。
 その理由として楽韓Webでは「政府がやっていない再配分を自ずとやっているという部分がある」という話を挙げています。
 これは韓国に限らず、フランスでもインドでも同じことなのですけどね。
 持たざるものからのささやかな反乱という部分があると。
 そういった側面があるというだけで、犯罪を許容しているわけでもなんでもないことに注意。

 以前にも漁村丸ごとで原発の漁業補償金をだまし取ろうとしていた事件がありましたね。
 それ以外にも交通事故の発生件数と保険適用件数が異常な市というのもありました。
 そのエントリにピックアップした記事によると、支払われた保険金のうち、13.9%が詐欺によるものとのこと。日本は1%以下。アメリカで10%ていど。
 文化的に「人を騙してもいい」という許容線が日本よりも上にあるのだろうなぁ……。
 それもだいぶ。
 政府自体が「政権が変わったから『最終的かつ不可逆的に解決』と書かれている約束でも破棄してもいい」とかいえるわけですしね。
 契約等で韓国と関わる必要がある場合、こういった背景があることを意識すべきですね。

「慰安婦被害者を保護していた」はずの男性、2億8000万ウォンの支援金を横領……それって 韓国の日常風景ですよね?

カテゴリ:詐欺 コメント:(60)
慰安婦被害者を助けていた70代、政府支援金2億8000万ウォンを着服=韓国(中央日報)
70代の男性が慰安婦被害女性の通帳を管理しながら、この被害女性に支給された3億ウォン(約2800万円)に近い各種政府支援金を着服していたことが明らかになった。

15日ソウル、龍山(ヨンサン)警察署によると、この男性(76)は横領容疑で立件された後、昨年8月にソウル西部地検に不拘束起訴されて裁判を受けている。

警察によると、男性は2012年6月から2018年4月までの6年間、計332回にわたり、女性家族部などからこの被害女性に対して支給された支援金2億8000万ウォン余りを横領していたことが分かった。

男性は横取りした支援金を自身の家賃や保険料、クレジットカード決済費に使った。 (中略)

女性家族部に日本軍慰安婦被害者として登録すると、特別支援金4300万ウォンを一時金として支給を受け、その後は毎月の生活支援金として140万ウォンを受領することができる。

男性のこのような犯行は関連民間団体の情報提供を受けた女性家族部が2017年12月末、警察に捜査を依頼したことで明るみになった。捜査過程で男性は慰安婦被害女性のために使ったお金が多いとし、横領容疑を否認していると警察は伝えた。
(引用ここまで)

 「元慰安婦を中国から帰国させて、支給された支援金をがめた男」
 ……と書かれると極悪非道な印象ですが。
 こうして慰安婦関連だから日本語版でもニュースになっているというだけの話で、実際には韓国の日常の一片にしか過ぎません。
 徴用工裁判で日本企業敗訴の判決が出てから3週間もしないうちに「あなたも賠償金を受け取れます」という詐欺グループが逮捕されたように。
 判決に対する政府の対応は遅いのに、こういう対応ばっかりは早いのですよ。あの国は。
 この類いの詐欺事件や横領事件は当然のようにあります。

 慰安婦像を建てる、といって募金をはじめたのに流用した大学生もいましたっけ。
 ソ・ギョンドクも「寄付された衣類を第三国に送るための送料を作る」という名目で寄付された衣類の99.6%を韓国で売り払ってましたね
 なにしろ韓国は人口比で世界1位の詐欺国家なのです。
 日常的に詐欺、横領と付きあっているのですから、元慰安婦を相手にした話があってもなんの不思議もない。
 彼らに弱者である元慰安婦に対する良心はないのか、といわれましても。
 ないのだからこうなっている、としか言いようがないのです。
 元慰安婦が暮らしている「ナヌムの家」の館長(しかも僧侶)が職員の女性にセクハラを働くような国ですからね。まだ楽韓Webができる前の出来事なのでエントリにはなっていませんが。

韓国の漁村で大規模詐欺事件 → 「男だけど海女です」「癌患者だけど海女です」「タクシー運転手ですが海女です」……

カテゴリ:詐欺 コメント:(121)
「タクシー運転手・末期患者も採集者?」... 偽海女100人摘発(聯合ニュース・朝鮮語)
蔚山の漁村で「偽海女」として登録したり、操業実績を虚偽申告して数十億ウォン台の漁業被害補償金を得た漁村の係長や住民など130人余りが大量に海洋警察に検挙された。

15日、蔚山海洋警察署はナジャム漁業(海女)操業実績を虚偽申告した住民が各種海上工事の被害補償金を受けるようにした漁村の係長A(62)氏と元村長B(60)氏、元韓国水力原子力補償担当者C(62)氏の特定経済犯罪加重処罰法上の詐欺の疑いで逮捕したと発表した。

また漁業被害補償金を不当受領した偽海女など住民130人を詐欺と詐欺未遂の疑いで書類送検したと発表した。

海洋警察によると、A氏らは2016年初頭に3年間(2011~2013年)の漁業操業実績資料を虚偽で作成し、蔚山市蔚州郡西生面にある村の住民が数十億ウォン台の漁業被害補償金を受け取ることにした疑いを受けている。

彼らは見返りとして、住民から10万~100万ウォンのお金を受け取った。 (中略)

この村にはナジャム漁業申告者が約130人に達した、捜査結果、このうち80%である107人の偽海女であることが明らかになった。

偽海女中PC部屋の社長、体育館館長、タクシーの運転手、コンピュータプログラマー、警備員などがあり、年齢が多く挙動が不便な住民、あるいは末期がんを患う患者も含まれていることが明らかになった。

特に全体偽海女の半分に近い51人が男であることが確認された。 (中略)

さらに海警はこの隣町でも同様の方法で虚偽操業実績を申告して7億ウォンの補償金を受け取ったことを捕捉して、漁村係長と海女など50人余りを立件して捜査を行っている。

海警は不当に支給された漁業被害補償金があると見て蔚州郡の他の村にも捜査を拡大する予定である。
(引用ここまで)

 人口あたりで世界一の詐欺件数を誇る韓国でまたもや大規模な詐欺事件。
 古里原発による漁業補償金が出されるにあたって、海女の漁業にも補償金が支払われることになったのだそうですよ。
 で、とある村で「どいつもこいつも海女としての操業実績があります」って書面を偽造して、補償金を総額14億ウォンせしめたという事件が起きたのだそうです。
 役場の係長と村長、そして韓水原の担当者が共謀してそこらへんの村人を海女という設定にしておいて、韓水原から補償金を支払わせてキックバックをせしめていたという。
 それも130人。
 途中から止まらなくなったのでしょうね。
 濡れ手に粟ってヤツですから。
   さらにこの隣の村でも同じように50人が共謀して7億ウォンほどが支払われていたことも確認されているっていうね。
 ノウハウの受け渡しとかあったのでしょう。

 以前にも交通事故の保険金詐欺に住人が集団で関わっていたなんて事件がありましたっけ。
 タクシーによるぼったくりと同じ構造で、経済格差の埋め合わせくらいに思っているのでしょうね。
 他の連中もうまいことやっているのだから、我々も同じようにするのだっていう意識。
 その結果、交通事故の銃弾保険金詐欺があったという記事によると韓国では保険金詐欺が支払総額の13.9%に及ぶそうですよ。
 韓国を訪問した際にはぼったくりと詐欺と食中毒と道路陥没と……えーっと諸々お気をつけください。

徴用工裁判:「あなたも日本から賠償金を受け取れます」という詐欺が摘発される……早すぎない?

カテゴリ:詐欺 コメント:(112)
強制徴用被害者訴訟支援団体、詐欺の疑いで警察の捜査受ける(聯合ニュース・朝鮮語)
日本の強制徴用被害者を支援するために設立された団体が詐欺の疑いで告発され、警察が事実関係の確認に乗り出した。

ソウル地方警察庁知能犯罪捜査隊は、「対日抗争期強制動員被害者連合会」の告発が受理されたことにより、今月13日、ソウル瑞草区にあるこの団体事務所を家宅捜索したと19日明らかにした。

この団体は、日本の戦犯企業を相手に強制徴用被害者と遺族が提起した賃金と損害賠償訴訟を支援しているが、この過程で訴訟の進行を名目に被害者と遺族を相手に金銭を受け取った疑い(詐欺)で告発状が受付された。

警察は、この団体の資金の流れを追跡し、被害者と遺族を相手にお金を出した事実があることを確認する方針だ。

この団体の関係者は「会員に金品を受けたことがなく団体運営費は本部長と事務総長が出したコストでカバーしている」とし「事実無根」と一蹴した。

この関係者はまた「専任理事長が私的犯罪に関与された事実が明らかに桁から退いたが、これに不満を抱いて虚偽の内容で告発したものと見られる」と主張した。
(引用ここまで)
 楽韓Webでは判決前日に「徴用工裁判の判決寸前、これから日韓関係はこうなる!【後編】」という記事を書いていまして。
 そこで最後にオチとして「あ、それと韓国では『対日損害賠償請求を代行します』という詐欺が再度隆盛して件数を増やすでしょうね」という話をしています。

 ……早かったな。
 ま、これまでもこういった詐欺事件は何件も起きているのですよ。
 詐欺団体の構成員が訴訟にひとり加えることができたら5000~20000ウォンが与えられるというような感じで勧誘していたっていうものや、詐欺にあった自称被害者を調べたら8割が徴用被害者と関係がない連中だったなんてものばかり。
 前者なんて代表がテレビ出演して「徴用者の賠償請求裁判をやろうとしている団体は詐欺ばっかりだから気をつけてください」って警告してたなんてオチがあったほど。

 今回の裁判の判決で「日本から金が取れる」となったので、活性化するだろうなと思っていたら案の定。
 やっていること事態は想定内なのですが、速度感がすごいなと。
 まあ、こうやって速度感がないと韓国の詐欺稼業では稼げないのでしょうね。


ドンスコイ号を発見した企業「金塊が入っていると思われる箱を多数発見した、26日に記者会見する。なお、仮想通貨絶賛販売中!」→記者会見場の予約取り消し、連絡途絶へ

カテゴリ:詐欺 コメント:(98)
シンイルHPから会長名削除、電話通じず=露軍艦「ドンスコイ」金塊詐欺疑惑(朝鮮日報)
日露戦争中に沈没した宝船発見した韓国企業、予定された会見取り消し連絡途絶(中央日報)
 韓国・鬱陵島沖に沈没したロシアの軍艦「ドンスコイ」を引き揚げるとして、「シンイル・ゴールド・コイン」という仮想通貨の投資者を募っていたシンイル・グループがホームページ上から告知文を削除、経営陣を変更していたことが24日に確認された。投資者たちは「シンイル側は投資金返却要求を無視しており、電話にも出ない」と語った。シンイル・グループは「1905年に沈没した同号に150兆ウォン(約15兆円)相当の金塊が積み込まれている」と主張していた。

 シンイル・グループ系列の「シンイル・ドンスコイ号国際取引所」は同日、同社ホームページにあった引き揚げ関連の告知文を削除した。23日に投資に関する告知文を削除していたが、24日にあらためて「金塊が入っていると推定される多数の箱を発見した。26日にソウル商工会議所で記者会見を開き、全世界のメディアに知らせる」という告知文を掲載していた。 (中略)

「シンイル・グループはドンスコイ号の金塊をエサに今年初めから750億ウォン(約75億円)を集めていた」という話もあるが、同社側は正確な投資誘致額を明らかにしていない。
(引用ここまで)
シンイルグループは24日、ホームページを通じ「ドンスコイ号の実体と今後の計画などを詳しく明らかにする。報道機関当たり記者1人だけ取材申請を受け付ける」という内容を公示した。場所は大韓商工会議所会議室を予定していた。

しかし中央日報が大韓商工会議所に確認した結果、シンイルグループが押さえていた会議室は25日午後4時ごろに予約が取り消されていたことがわかった。商工会議所は「該当企業から取り消し要請があった」と説明した。中央日報はシンイルグループと接触を試みたが連絡がつかなかった。 (中略)

シンイルグループは単純な宝船引き上げ事業をする会社ではなく、「シンイルゴールドコイン(SGC)」という仮想通貨を作ったところだ。24日にシンイルグループは既にホームページに上げられていた公示事項をすべて削除した後に新たな公示事項2件を掲示した。そのうちのひとつは「23~24日にかけて3000万シンイルゴールドコインを1コイン当たり200ウォンから120ウォンに割引して販売する」という内容だ。この会社は16日にも「16日から20日まで700万シンイルゴールドコインを割引販売する」と公示していた。取材の結果、実際に一部投資家がこのコインを購入したことがわかった。

シンイルグループはこのコインを独自の取引所に上場してビットコインのように投資家が取引できるようにする計画だった。24日午後3時には「宝船ドンスコイ号と関係なくシンイルゴールドコインを予定より繰り上げて上場する。心配せず各自の立場で引き受けた職務を忠実にせよ」という要旨の公示が再度上げられたりもした。しかし25日現在「シンイルゴールドコインを繰り上げて上場する」という最後の公示以外はすべての文が削除された状態だ。

シンイルグループが予定された記者懇談会場予約を取り消しており懇談会が開催されるかは不透明になった。だがシンイルゴールドコインを購入したというある投資家は、「カカオトークで会社側に問い合わせた結果、26日の記者懇談会は予定通りに進めるという回答を得た」と話した。投資家は「ドンスコイ号で宝物が発見されればシンイルグループの企業価値が上がりシンイルゴールドコインの価値も高まるだろう」と期待している状況だ。
(引用ここまで)

 電話に出んわ(ノルマ達成)。

 「150兆ウォン相当の金塊と金貨を積んだ」とされているドンスコイ号を発見したとされているシンイルグループが連絡途絶しているとのこと。
 一般からの投資を仮想通貨の形で引き受けるという画期的な(?)投資方法を提唱していたことでも知られる同グループですが。
 「ICOに向けて本来であれば1コイン200ウォンのところを120ウォンでお分けしています!」みたいなセールスをしていたそうです。ICOは仮想通貨における上場のための手続きのようなもの。
 株におけるIPOみたいなものですね。

 株と同様、初期に入手することができれば有利になることが多いのですが。
 もちろん、ICOにおける価格よりも下落することもあります。
 先日も書いたように韓国人は仮想通貨(と不動産投機)が大好きでして。
 仮想通貨というか「ビットコインは1BTCが最大時2万ドルにまで急騰した」という事実が好きなのですね。他の仮想通貨もきっとそうして高騰するに違いないというような幻想があるのです。
 「沈没船から150兆ウォンの金塊」×「仮想通貨での投資」という韓国人が大好きな一攫千金ネタのかけあわせですからね。
 半年ちょっとで750億ウォンもかき集めることができても不思議はないってことです。

 「金塊が入っているであろう多数の箱を発見した」ということで今日26日にも記者会見を行うとアナウンスしていたのですが、予約されていた会議室はキャンセル済み。
 なにもかもが清々しいほどに詐欺のテンプレートに沿っていて苦笑するしかありません。
 この話に前述したように750億ウォンも「投資」できる韓国人がいたとのことですから、どれだけ一攫千金とか一発逆転の機会を狙ってるんだよって話ですね。
 世知辛い韓国社会の映し鏡でもある、ということです。

詐欺師・ひっかけ商法の最新手口を公開! 騙しのカラクリ
横田 濱夫
PHP研究所
2003/7/25

「15兆円の金貨を積んだまま沈んだ」ドンスコイ号引き揚げ詐欺、さっそく被害者の会ができる……いや、最初から「詐欺です」って書いてあるじゃん……

カテゴリ:詐欺 コメント:(155)
軍艦「ドンスコイ」金塊詐欺、投資家らが被害者の会結成(朝鮮日報)
 ロシア軍艦「ドンスコイ」を発見したと発表したシンイル・グループを巡り、投資家が被害者の会を結成し、法的対応を進めることになった。 (中略)

 被害者によると、「シンイルグループ・ドンスコイ号国際取引所」は今年初めからドンスコイに積まれたという金塊を裏付けとするシンイルゴールドコインを販売した。ある投資家は「船が引き揚げられれば。金塊売却収益も配当すると説明を受けた。コインだけで3000万ウォンを投資したのに、引き揚げができなかった場合や船に150兆ウォンの金塊がなかった場合はどうするのか」と話した。

 シンイル関連銘柄に投資した人々も被害者の会に加わっている。一部インターネットメディアは今月6日、「ドンスコイ引き揚げを推進しているシンイルがコスダック(店頭市場)上場の第一製鋼を買収した」と報じた。第一製鋼の株価は急騰後、同社が事実関係を否定したことで急落した。株価下落で被害を受けた人たちは、シンイルのL代表を告訴することも検討している。当時第一製鋼買収を報じたメディアは、シンイルと業務提携していた。

 被害者の不満が膨らんでいるにもかかわらず、シンイルは現在30余りの地域別に拠点を運営し、投資家の募集を続けている。拠点長は投資募集額の10%を手数料として受け取っているという。記者が投資相談を持ちかけると、ある拠点長は「9月になれば120ウォンのコインが1万ウォンになる。手遅れになる前に100万ウォンを投資してみたらどうか」と答えた。
(引用ここまで)

 「コインだけで3000万ウォンを投資したのに」……ですって。
 「9月になれば120ウォンのコインが1万ウォンになる」……ですって。

 こんな1ミリの余白もないくらいに「詐欺です」って書かれている案件に突っ込める蛮勇をほめるべきなのか。
 それに対して「被害者の会」を結成できる厚顔無恥さをほめるべきなのか。

 「150兆ウォンの金貨」を抱えたまま沈んだ、とされていますが。
 150兆ウォン相当の金がどのくらいの重さになるのかくらいは即座に計算できるはず。
 金価格は現在、1グラムの売買価格が4800円くらいなのですが、まあ分かりやすくして1グラム5000円としても15兆円であれば3000トン。
 3000トンの金塊を排水量5800トンの船に積むのか。
 そもそもいくらそれぞれの寄港地で石炭を買ったり、給料を払うための金貨を積んでいたとしても3000トンのそれが必要になるかどうか。
 常識に照らせばすぐに分かると思いますけどね。

 3000万ウォン≒300万円っていう一般の人間にとっては虎の子といってもいい財産だと思いますが。
 それを「投資」するに値する話なのかどうか。
 「あなたの財産が100倍になりますよ」という話にそこまで弱いのであれば、世界1位の詐欺件数があってもしかたないよねとは感じますわ。