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カテゴリ:北朝鮮関連の記事一覧

北朝鮮のミサイル乱発に対して米韓は空軍合同訓練を延長へ……北朝鮮はさらにエスカレーションを望み、行き着く先は「7回目の核実験」?

韓米空軍 大規模訓練の期間延長=北朝鮮の相次ぐ挑発で(聯合ニュース)
北朝鮮が韓米合同訓練の延長を非難 「取り返しのつかない過ち」(聯合ニュース)
韓国と米国の空軍は3日、10月31日から実施している大規模な合同空中訓練「ビジラント・ストーム」の期間を延長することを決めた。訓練は当初4日まで実施する予定だった。延長期間など詳細は両国が協議している。 (中略)

 訓練には韓国空軍の最新鋭ステルス戦闘機F35AやF15K、KF16、空中給油機KC330など約140機と、米軍のF35Bや電子戦機EA18、高高度偵察機U2、空中給油機KC135など約100機の計約240機が参加。米海兵隊の最新鋭ステルス戦闘機F35Bは初めて韓国に展開され、訓練に参加した。オーストラリア空軍は空中給油機KC30Aを1機派遣して韓米の合同訓練に初参加した。
(引用ここまで)

 北朝鮮の朴正天(パク・ジョンチョン)党書記(軍事担当)は3日、韓米が先月31日から実施している大規模な空軍合同訓練「ビジラント・ストーム」の期間延長を決めたことについて、「取り返しのつかない重大な過ちを犯したことを思い知るだろう」と威嚇する談話を発表した。 (中略)

 北朝鮮の軍事部門を統括する朴氏は2日午前0時すぎに発表した談話でもビジラント・ストームを非難。「最も恐ろしい代償を払うことになる」と威嚇していた。
(引用ここまで)


 ここ何日か、北朝鮮は激しくミサイル発射や砲撃を繰り返しています。
 ミサイル発射だけを見てもこんな感じ。

・10月28日 SRBMx2
・11月02日 SRBMx23
・11月03日 ICBM×1(失敗)、SRBM×5

 2日の発射は23発以上、おそらくすべて短距離弾道ミサイル。
 3日の失敗したICBMは火星17ではないかとされています。

 おそらくこのすべてが米韓空軍の合同訓練「ビジラントストーム」とその延長に対しての抗議行動。
 その背景にはもうひとつの目的がありまして。

 「米韓側が挑発をやめないので、我々は核実験を行ったのだ」という口実を得たいがためです。


 すでに豊渓里(プンゲリ)の核実験施設では7回目の核実験準備が整っているとされています。
 「6月の時点で準備が完了していた」とのレポートがあったと報道されていました。

北朝鮮の核実験準備が「最終段階」 安保理パネル(日経新聞)

 3月あたりから豊渓里で建設作業が行われていると38Northは警告を出していましたね。
 ただ、アメリカの反応を恐れていて実行できていないという状況。

 アメリカもウクライナ戦争への協力体制を敷いているために対応が難しいところではありますが。
 ビジラントストームにはF-35Bを参加させるなどかなり「対北朝鮮」を念頭に置いて本格的な訓練が行われている模様ですね。
 ひとつの節目はアメリカの中間選挙前に行うかどうかでしょう。

 そして北朝鮮がそうしたとして、国連はなんらかのアクションを起こせるのかどうか。
 まあ、無理なんですけども。

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北朝鮮による南北軍事合意破棄同然の行為に韓国の左派メディアが断末魔、「ご、合意を守ってください……」との社説まで

カテゴリ:北朝鮮関連 コメント:(63)
北朝鮮、昼夜問わず数百発の海上砲撃…岐路に立たされた南北軍事合意(ハンギョレ)
 9・19南北軍事合意が岐路に立たされている。武力示威を繰り返している北朝鮮が発射した砲弾が14日未明と午後、9・19南北軍事合意で射撃と訓練を禁止した東海と西海の緩衝区域に落ちたためだ。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は「(9・19南北軍事合意)違反であることは事実だ。詳しく検討している」と述べた。

 北朝鮮は13日夜から14日未明にかけて4時間37分間にわたり、空軍機の威嚇飛行→西海上に放射砲射撃→東海上に短距離ミサイル1発発射→東海上に放射砲射撃の順で、立て続けに武力示威を繰り広げた。北朝鮮の軍用機約10機は、朝鮮半島の東西内陸と西海の北方限界線(NLL)に設定された飛行禁止区域を基準に、5キロメートル(西部内陸)、7キロメートル(東部内陸)、12キロメートル(西海NLL)の手前まで接近した。短距離弾道ミサイルは平壌順安(ピョンヤン・スナン)一帯から発射され、約50キロメートルの高度で東海上を700キロメートル飛行した。北朝鮮は14日午後5時ごろにも東海と西海方面に砲撃を行った。

 特に北朝鮮が同日未明と午後に発射した砲弾は、東海と西海の海上緩衝区域内に落ちた。 南北は9・19南北軍事合意の際、東海と西海の北方限界線の南北(束草~通川、徳積島~草島)を武力衝突防止のための海上緩衝区域に設定し、砲射撃および海上機動訓練を中止することにした。合同参謀本部(合参)は、「同日午前1時20分から黄海道馬場洞(マジャンドン)一帯から西海上に約130発、午前2時57分から江原道旧邑里(クウプリ)一帯から東海上に約40発の砲兵射撃があった」と発表した。
(引用ここまで)


 北朝鮮がばんばん南北軍事合意に反する行為をやってまして。
 大意で「緩衝区域では軍事的行動をしない」って合意なのですが、もう山ほど砲弾ぶちこんできてるっていう。

 んで、左派紙であり、親北の立場を取っているハンギョレが断末魔の叫びを上げてますね。
 これが保守政権であるユン政権から違反した、というのであれば意気軒昂に「ユン政権は合意を守れ!」とか言い出すのでしょうけどね。

 ハンギョレは社説まで出して「北朝鮮は合意守ってくだちぃ」と言い出す始末。

[社説]9・19合意を無視した北朝鮮の挑発、安全弁の破壊を望むのか(ハンギョレ)

 ムン・ジェイン政権時代はハンギョレも含めて、左派のほとんどはこの世の春を味わっていたのですけどね。


 まあ、そもそも論からしてしまえば、北朝鮮はこんなもの守るつもりもなかったのですから。
 合意もくそもない。
 ただ、日本としてはちょっと面白いですけどね。

 慰安婦合意について合意を実質的に破棄した韓国が、この合意をどう扱うのか。
 できたらムン・ジェイン政権時代にやってほしかったのだけどなぁ。
 まあ、日米韓の合同軍事訓練に反発したという部分も大きいのでそうはならなかったとも思いますけども。

 ユン政権は5年ぶりに独自制裁を発動することを発表しました。

韓国、5年ぶり対北朝鮮「独自制裁」…「資金源遮断」作戦本格化(中央日報)

 北朝鮮に甘い時代は終わった、ということを象徴するような話です。
 噂に出ている7回目の核実験があったら左派メディアとかどうするんでしょうね。
 ムン政権時代には「あと一歩で統一の道が見えてくる」みたいに言っていたものですが。

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北朝鮮、ユン大統領に対して尊称もつけずに「ユンという人間自体が嫌いだ」「こっち見んな」と大反撃。巡航ミサイルも2発おまけにつけた模様

金与正氏「尹錫悦という人間そのものが嫌い」…「大胆な構想」提案を拒否(中央日報)
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府の非核化ロードマップをまとめた「大胆な構想」に対して、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の妹である金与正(キム・ヨジョン)労働党副部長が「愚かさの極地」と非難して拒否意思を明らかにした。

金与正氏は尹大統領を実名で非難し、韓米が事前演習を進めている後半期の合同軍事演習「乙支(ウルチ)自由の盾(UFS・乙支フリーダムシールド)」に対する拒否感も表わした。尹錫悦政府の対朝政策に対する批判的認識を表わすと同時に韓米合同軍事演習に対して強く反発する姿だ。

北朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は19日、「空しい夢を見るな」と題する金与正氏名義の談話を1面に掲載した。この中で尹大統領の「大胆な構想」に対して「尹錫悦の大胆な構想というのは黒い大洋を干して桑畑を作るというように実現とかけ離れた愚かさの極致」とし「(南側が)今後どのような騒がしい構想を作って扉を叩くかわ分からないが、われわれは絶対に相手にしないということをはっきりと明らかにする」とした。 (中略)

金与正氏は「南朝鮮当局の対朝政策を評すのに先立ち、我々は尹錫悦その人間自体が嫌いだ」とし「どうか互いに意識せずにいてほしいというのが切実な願い」と話した。また「南北問題を持ち出して口出ししないで、時間があれば自分の国ことでも世話して心配したほうがよいのでは」としながら「それでなくても経済と民生がめちゃくちゃで、ある時期に追い出されるかもしれない不安の中にいるはずだが(…)」とも述べた。

尹大統領を非難する過程で文在寅(ムン・ジェイン)政府の「韓半島(朝鮮半島)運転者論」にも言及した。金与正氏は「一時『運転者』を自任して多くの人々を訝しがらせた人が消えてしまい、今後はもうそれに絶対に合わせない自分勝手な人間がまた一人現れて権力の座に座った」としながら「大統領として当選させる人物があの尹なんとかしかいなかったのだろうか」とした。
(引用ここまで)


 北朝鮮に対してユン・ソンニョル大統領は「非核化するのであればさまざまな援助を行う」と就任100日演説で述べたのですね。

尹大統領 北朝鮮が核開発中断なら「米朝関係の正常化支援」(聯合ニュース)

 それに対して北朝鮮側は巡航ミサイル2発とキム・ヨジョン副部長の「そもそもユン・ソンニョルという人間が嫌いだ」とのコメントで返答。

 いや、しかし北朝鮮のこうした悪口雑言がすらすらと流れるように出てくる様はホントに感心しますね。
 そもそもの朝鮮半島にはこうした悪口のバリエーションが無数にあったのでしょうけども、韓国側では経済成長とともにバリエーションが乏しくなっていたのだと感じられます。
 いや、英語や日本語に比べたら韓国の言葉だって悪口のバリエーションはかなりのものですけどね。
 北朝鮮のそれはなんというか、それ以上。
 そういった言葉のやりとりが必要となる社会なのだろうな、ということが透けて見えて面白い部分です。


 ムン・ジェインに浴びせていた「茹でた牛の頭ですら笑うだろう」なんて論評もとても美しいものでしたが。
   今回の「絶対に相手にしない」「ユン・ソンニョルその人間自体が嫌いだ」「お互いに意識せずにいてほしいというのが切実な願い」の3コンボもなかなか。
 ついでにムン・ジェイン前大統領が退任したことについて「運転者気取りが消えてせいせいした」くらいの言いよう。

 まあ、彼らの中では北朝鮮王朝が崩壊に至るような外交手段はいっさい取り合わないというのが既定路線ですから。
 こうなって当然でしょう。
 北朝鮮全体が富むことなんて、貴族階級である彼らは誰も願っていないのですから。

 そんな話を持ってくるくらいならおまえらの頭の上の蠅でも追っていろ、ということでしょう。
 それでも米韓の合同軍事訓練が再開されることにはだいぶ神経を尖らせているようですけどね。
 ま、訓練からそのままなだれ込むというのは古今、さまざまな国がやってきたことなので意識して当然ではありますが。

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日本、アメリカと共に(韓国抜きで)「北朝鮮の核兵器に完全かつ検証可能、不可逆的な解体を求める」と声明……まあ、韓国を入れるとアレですから……

カテゴリ:北朝鮮関連 コメント:(55)
北の核に「CVID原則」、米・日が韓国抜きで共同声明(朝鮮日報)
 米国のバイデン大統領と日本の岸田文雄首相がテレビを通じた首脳会談を行った21日、米日両国は「核兵器不拡散条約(NPT)に関する米日共同声明」を発表し、その中で北朝鮮に対し核兵器と全ての弾道ミサイル廃棄を要求した。米日両国はこの声明で「我々は国連安全保障理事会の決議に基づき、北朝鮮の全ての核兵器、それ以外の大量破壊兵器、全射程距離の弾道ミサイルとそれと関連したプログラムおよび設備の完全かつ検証可能、不可逆的な解体(CVID)を強く決意する」と伝えた。北朝鮮が核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射再開の検討を発表した翌日から即座に共同で対応に乗り出したのだ。

 これまで「韓半島の完全な非核化」というあいまいな表現を使ってきたバイデン政権が今回CVIDという強い表現を公式に使い始めたのは大きな変化だ。CVIDは2006年に北朝鮮が1回目の核実験を行った直後から国連安保理決議に北朝鮮非核化の原則として明記されてきた。しかし北朝鮮は「敗戦国に適用される原則だ」としてこれに反発し、トランプ前政権はあまり使用しなかった。
(引用ここまで)


 昨日、日米首脳会談がオンライン形式で行われまして。
 当初は岸田総理が訪米を希望していたものの、コロナ禍がひどくなってきたこともあってこの形式になったものとされています。

日米首脳テレビ会談(外務省)
Readout of President Biden’s Meeting with Prime Minister Kishida of Japan(ホワイトハウス・英語)

 会談に合わせる形で核兵器不拡散条約(NPT)に関する日米共同声明が出されています。

「核兵器不拡散条約(NPT)に関する日米共同声明」の発出(外務省)

 この中で北朝鮮に対して「我々は(略)北朝鮮の全ての核兵器、その他の大量破壊兵器 及びあらゆる射程の弾道ミサイル並びにその関連計画及び施設の完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な廃棄に強くコミットする」との一文があります。
 いわゆるCVID、Complete, Verifiable and Irreversible Denuclearizationを強く求めています。英文声明では正確にはCVIDではないのですが、ほぼ同じ意味合いで表記されています。

 これまでバイデン政権では北朝鮮問題についての優先度は明白に低く、なんの手当もしてこなかったのが実情。


 韓国側はさかんに「シンガポール会談の精神を堅持して、対話を優先すべきだ」とアピールしてきましたが、そもそも対話もなにもといった状況でした。
 ムン・ジェイン政権はその交換条件として「日韓関係をどうにかしろ」とアメリカ側から厳命されていたとの報道があったように、日韓関係を改善させるテコくらいにしか思っていなかったのでしょう。

 ところがミサイル発射4連発に加えて、北朝鮮からのモラトリアム破棄宣言で様相が変化してきました。
 そして、その際に対北朝鮮へのコミットメントを表明するパートナーとして選ばれたのは韓国ではなく日本であった、ということです。

 朝鮮日報の記事タイトルには「韓国抜きで」とありますが。
 日米に韓国を加えてしまうと、決められるものも決められなくなるという判断が働いたのでしょうね。
 それでなくても安保理での制裁を提案した際に中国・ロシアの反対で保留されたのですから。
 身内にレッドチームがいるとなにもできなくなる。できるところから声明を出す、という判断だったということかと。

 ま、賢明な判断だとは思います。

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アメリカ「北朝鮮のミサイル発射は安保理決議違反だ」→韓国「……」→北朝鮮「核実験・ICBM試射の中断を破棄する」……さて、アメリカの反応は……?

カテゴリ:北朝鮮関連 コメント:(60)
ICBM発射・核実験の再開を検討…金正恩総書記、3年9カ月ぶりの脅迫(朝鮮日報)
北朝鮮が3年9カ月ぶりに核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射再開を検討すると明らかにした。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が出席した会議で出た結論だ。北朝鮮が来月、故・金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生80年などに合わせ非常に強い挑発に乗り出す可能性があるとみられる。これまで「レッドライン」とされてきた核実験とICBMのカードを北朝鮮が使った場合、米朝関係は2018年のシンガポール首脳会談以前に戻り、文在寅(ムン・ジェイン)政権がこれまで力を入れてきた韓半島平和プロセス構想も事実上の死亡宣告を受けることになる。

 北朝鮮の朝鮮中央通信は20日、労働党の会議で「先決的・主導的に行ってきた信頼構築の措置を全面的に再考し、暫定中止していた全ての活動を再稼働する問題を迅速に検討せよとの指示を該当する部門に下達した」と報じた。北朝鮮はシンガポールで行われた米朝首脳会談前の2018年4月、豊渓里の核実験場閉鎖と核実験およびICBM試験発射の中断を意味する「モラトリアム」を宣言したが、今回はこれらの破棄を予告した形だ。
(引用ここまで)


 北朝鮮による4回に渡るミサイル発射を受けて、米韓間では大臣級、次官級の協議が相次いで行われています。もちろん、オンラインで。
 19日にはチェ・ジョンゴン外交部第1時間とウェンディ・シャーマン国務副長官の次官級協議が行われまして。
 アメリカの発表によるとシャーマン副長官は弾道ミサイル発射について「安保理決議に違反している」と糾弾したそうです。
 ですが、韓国側のリリースではそうした話は表記にありません。

韓米同盟、最近北ミサイル挑発にすれ違い…北朝鮮、隙を狙って「割り打ち」(中央日報) Deputy Secretary Sherman’s Call with Republic of Korea First Vice Foreign Minister Choi(国務省・英語)
韓米外交次官通話結果(外交部・朝鮮語)

 あくまでも「アメリカ側が糾弾した」ということですね。
 いつものようにというべきか、韓国側からは北朝鮮についての言及すらほぼありません。
 外交部のプレスリリースには「両次官は最近、北朝鮮のミサイル連続発射状況を共有する一方、朝鮮半島情勢の安定的管理と北朝鮮との早急な対話再開のためのすべての案に開かれた立場であることを再確認した」とだけ書かれています。
 ま、韓国のこの行動はいつものこと。


 ただ、アメリカ側の対応は変わりつつあることが確実です。
 トランプ政権時代、北朝鮮が弾道ミサイルを発射しても「短距離だから」という理由で取り合いませんでした。業を煮やした欧州側が国連安保理に「決議違反だ」と言い出すほどでしたね。
 今回、シャーマン国務副長官は「安保理決議違反である」と明白に述べています。
 そしてアメリカからは「北朝鮮からの『攻撃』が行われた」との発言がありました。

米国、北のミサイル発射を「攻撃」と規定(朝鮮日報)

 すでに1回目の警告は行われた、ということです。

 そして北朝鮮は大陸間弾道弾、核実験へ向けての言及をしています。
 まあ、挑発云々を抜きにして、定期的に核実験をしたいというのは本音でしょう。技術として確立しているのかと言われたらまだまだですし、潜水艦からのSLBMに搭載できるほどの小型化もできていない。

 ただ、特に核実験をやったらおそらくアメリカは怒髪天を衝くでしょうね。
 さらっと空爆を行うと思われます。地上戦はともかく。

 今回の北朝鮮による声明は、バイデン政権の本気度を探っている部分があるでしょう。
 「モラトリアムを破棄し、核実験・大陸間弾道弾試射を行う」と言った時にどのようにリアクションするか、という。
 アメリカにロシア・ウクライナ問題、中国問題がある中、自らの利益をどれだけ伸ばせるのか試しているわけです。

 さて、「外交下手」がすっかりばれてしまっているバイデン政権ですが、どのように対応するか。
 「本気度」をロシア、中国に見せるためのテストパターンとして、北朝鮮が使われる可能性もあるかなぁ……。

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1年前にDMZを抜けてきた脱北者、今度は悠々と北朝鮮に帰る……韓国メディア「DMZを自分の庭のように歩かせるとは!」

カテゴリ:北朝鮮関連 コメント:(39)
監視カメラに5回も映った越北者を見逃し、脱北者と間違えた韓国軍(ハンギョレ)
1年前に脱北した人物が同じルートで越北、今回もしてやられた韓国軍(朝鮮日報)
 合同参謀本部が明らかにした「第22師団越北」の中間調査結果によると、陸軍第22師団の一般監視所(GOP)の監視カメラ(CCTV)に越北者がGOPの鉄条網を越えた場面が5回も映ったにもかかわらず、監視兵がこれを見逃したことが確認された。特に、越北者が午後6時36分頃に鉄条網を越える際、鉄条網のセンサーに圧力がかかり、警告灯がついて警報音が鳴ったことを受け、小隊長ら兵力6人が出動したが、これといった特異事項は発見できなかったことが確認された。鉄条網周辺の雪に越北者の足跡があり、鉄条網上段の鉄条網に越北者のコートが破れて出てきたと思われる白い羽毛が付いていたが、いずれも発見できなかった。
(引用ここまで)

今月1日、東部戦線に位置する韓国陸軍第22師団の最前方フェンスを越えて北朝鮮入りした人物は、およそ1年前に同部隊のフェンスを越えて韓国に亡命した、いわゆる「ジャンプ帰順」の脱北者と同じ人物であることが明らかになった。同一人物が同じルートで脱北・越北するというのは前例がない。脱北者がまるで自宅へ出入りするかのように非武装地帯(DMZ)を行き来するほど、韓国軍当局の警戒態勢はおろそかで、韓国警察の脱北者管理にも盲点があった、という批判が持ち上がっている。 (中略)

 韓国国防部(省に相当)の関係者は3日、「民間人統制線一帯の監視カメラを確認し、人相・着衣を識別した結果、2020年11月に江原道の高城地域で脱北帰順した人物と同一だと判断した」と明かした。脱北者のキム氏(30)は2020年11月上旬、第22師団の最前方フェンスを越えて韓国に亡命した。キム氏は亡命後、韓国情報当局の調査で「器械体操」の経歴があると供述しており、小柄な体で高さ3メートルほどのフェンスを比較的容易に乗り越えることができたものと推定された。
(引用ここまで)


 軍事境界線を越えて北朝鮮に向かうことを越北というのですが。
 基本的に韓国から北朝鮮に向かうことは違法です。
 北朝鮮に情報をもたらすことになりますから。

 その一方で北朝鮮側から侵入されるのも大事です。
 侵入を見逃すということはスパイが韓国に入ったかもしれないというわけで。
 北朝鮮から入られることも、向かうこともしっかりと監視が必要になるのですね。

 ですが、1年前には悠々と北朝鮮からの侵入を許し、監視小屋に「脱北希望なんだけど」って来させてしまうという体たらく。
 そして今回はその脱北してきた同一人物に越北を許してしまう。
 ……だらけまくってますね。


 まあ、実際問題として監視のあるDMZ付近からの攻撃はないでしょうし、万が一朝鮮戦争が再開したとしても即座に南進があるかといったら微妙なところ。
 そりゃまあ、緩みもしますわな。

 そもそも、軍のトップでもある国家元首が北朝鮮大好きで、北朝鮮が極超音速滑空ミサイルを試射しても「だからこそ対話をするべきだ」とかいうアレなのですから。

北朝鮮がミサイル発射した日…文大統領、南北鉄道訪れ「50分あれば金剛山に行ける」(中央日報)
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が5日、東海(トンヘ)線の江陵(カンヌン)-猪津(チェジン)鉄道建設事業着工現場を訪れ、韓半島(朝鮮半島)の平和と繁栄に対する意志を確認した。この日の北朝鮮の短距離発射体の発射については「このような状況を根源的に克服するために対話の手綱を放してはいけない」と話した。

文大統領はこの日、韓国最北端の駅である猪津駅で開かれた行事で「江陵-猪津区間の鉄道建設着工を心より祝う」とし「東海岸鉄道網を完成させて韓半島を南北につなぐ東海北部線の復元で、江原道は新たな姿へと飛躍し、南北経済協力の基盤も備えることになるだろう」と述べた。
(引用ここまで)

 頭の中は北朝鮮のことしかない、というのは元駐韓大使であった武藤正敏氏の言葉ですが。
 最後の最後までそのままでしたね。

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韓国左派の持つ「在韓米軍がすべての悪」「北朝鮮は本来なら統一に乗り気」という気分は韓国をどこへと持っていくのか

カテゴリ:北朝鮮関連 コメント:(112)
【独自】韓国政府傘下機関主催の講演で「在韓米軍の存在、話にならない」(朝鮮日報)
 野党・国民の力の趙太庸(チョ・テヨン)議員室が17日に明らかにしたところによると、統一部の全羅南道統一敎育センターが主管した「平和統一リーダーシップ・アカデミー」で、円光大学名誉教授のA氏が今年6月10日に講演者として登壇した際、質疑応答で「北朝鮮の国内総生産(GDP)は韓国の国防費にもならない。そのような北朝鮮を相手に、米軍がいなければならないなんて、話になるものか」と述べた。さらに、「米国が平和協定を結ばないのは中国のせいだ。在韓米軍が残るには、北朝鮮の脅威をあおらなければならない。これが戦争を終わらせない背景だ。北朝鮮の核兵器のせいで戦争が終わらないというのは話にならない」とも語ったという。

 A氏は、2014年の統合進歩党・李石基(イ・ソッキ)元議員による「内乱陰謀事件」控訴審の第8回公判に証人として出廷し、「(韓国海軍哨戒艦)天安(爆破・沈没)事件は韓国と米国が大規模な軍事合同演習を北朝鮮の目と鼻の先で行おうとして、北朝鮮を刺激して起こった。延坪島(砲撃)事件も同じだ」と主張した人物だ。
(引用ここまで)


 韓国政府の統一部傘下にある機関による講演で──

「米軍は中国牽制を狙いとして駐留している」
「北朝鮮の核兵器が問題で終戦宣言が出せないのは建前だ」
「北朝鮮は脅威ではない」

 ──と語ったとの話。
 まあ、韓国左派が共通して持っている感情でしょうね。
 特に「在韓米軍があるからこそ北朝鮮が韓国に対してちょっかいを出している」というのは、「北朝鮮が無謬である」とする彼らにとっての大きな論拠になっています。

 引用後半部分の「天安艦撃沈事件、延坪島砲撃事件は米韓合同軍事演習があったから北朝鮮の機嫌を損ねた結果として生じたもの」というのも同様。
 他の左派と異なって「北朝鮮の仕業ではない」とまでは言っていないので、これでもまだ穏当な意見だったりするのです。
 ちなみにイ・ソッキというのは北朝鮮侵攻を手伝い、テロを行おうと共謀していたことで内乱陰謀罪、国家保安法違反等で逮捕、起訴されて懲役9年の判決が確定している元国会議員。所属していた政党は違憲政党として解散させられました。


 これらの意見は現在の韓国左派を牛耳る「運動圏」── 学生運動出身の人々が持つ根本的な話といえると思います。
 北朝鮮は在韓米軍さえいなければ統一に乗り気になるはずで、平和な相手となってくれる。しかし、米軍が駐留しているから対立しなければならないのだ、という。
 要するに「自分たちはなにも悪くない」「北朝鮮も悪ではない」という話ですね。
 すべての悪は在韓米軍、アメリカが原因となっているという思想です。

 大統領候補のイ・ジェミョンは運動圏の出身ではないのですが、逆にそれがコンプレックスとなっていてより過激な言動に走っているのでないかと推測できる部分があります。
 「侵略国家である日本こそが分断されるべきだったのに、韓国と北朝鮮が犠牲になった」なんてのも同様。
 より過激な言説で、より韓国の正統性というものを際立たせていくしかないのです。
 「自分の正統性」というものがないですからね。
 建国における正統性がないとして、北朝鮮にコンプレックスを持つ運動圏。
 その運動圏にコンプレックスを持つイ・ジェミョン。なかなか構造が複雑ですね。

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韓国政府、キム・ヨジョンの「南北首脳会談をしてもいい」という言葉に尻尾をぶんぶん振りまくる……ちょろいなぁ

北朝鮮の金与正氏、「終戦宣言・連絡事務所、建設的議論可能」(中央日報)
金副部長は25日、「昨日と今日、われわれの鮮明な見解と当然な要求がこもった談話が発表された以降の南朝鮮(韓国)政治圏の動きを注意深く見た。私は、梗塞した北南関係を一日も早く回復し、平和的安定を成し遂げようとする南朝鮮の各界の雰囲気は阻むことのできないほど強烈であるという感じを受けた」とこの日談話を出した背景を説明した。

金副部長は関係回復と平和定着と関連し、「われわれもやはり、そのような願いは同じである」とした。その上で、「今、北と南が互いにけちをつけ、舌戦をし、時間を費やす必要がないと思う。南朝鮮が北南関係の回復と健全な発展を真に願うなら、一言を言っても全ての事に熟考し、正しい選択をすべきである」とした。

金副部長はこのために南北間の軍事的バランスと公正性などを条件に掲げた。

金副部長は、「現存の朝鮮半島地域の軍事的環境と可能な軍事的脅威に対応するためのわれわれの自衛権次元の行動は全て威嚇的な『挑発』と罵倒され、自分らの軍備増強活動は『対北抑止力の確保』と美化する米国、南朝鮮式対朝鮮二重基準は非論理的で幼稚な主張であり、朝鮮民主主義人民共和国の自主権に対する露骨な無視、挑戦である」と規定した。

続けて「南朝鮮は、米国をまねてこのような非論理的で幼稚な強弁を張り、朝鮮半島地域で軍事力のバランスを破壊しようとしてはならない。公正性を失った二重基準と対朝鮮敵視政策、あらゆる偏見と信頼を破壊する敵対的言動のような全ての火種を取り除くための南朝鮮当局の動きが目に見える実践に現れることを望むだけである」とした。

南北共同連絡事務所と南北首脳会談成功の可能性に対しても金副部長は建設的な議論を経てなされることができると明らかにした。金副部長は「公正性と互いに対する尊重の姿勢が維持されてこそはじめて北南間の円滑な疎通が成されるであろうし、ひいては意義ある終戦が時を失わずに宣言されるのはもちろん、北南共同連絡事務所の再設置、北南首脳の対面のような関係改善の諸問題も建設的な論議を経て早いうちに一つ一つ有意義に、見事に解決されることができると思う」と明らかにした。
(引用ここまで)


 ……ちょっろいわぁ。
 キム・ヨジョンが一昨日、ムン・ジェイン大統領の「終戦宣言を出すべきだ」との演説に対して「よい発想だ」と談話を出したのに続いて、昨日には「南北共同連絡事務所の再開、南北首脳会談についても議論できる」とする論評を出しました。
 韓国政府はいてもたってもいられないとばかりに尻尾を振りまくっています。さっそく、「対話を通じた懸案解決を期待する」とかいうリリースを出しています。

韓国政府 金与正氏談話を評価=「対話通じた懸案解決期待」(聯合ニュース)

 同様にアメリカも対話を支持する、というコメントを出したとのこと。
 ただ、これは国務省が主体的に出したのではなく、聯合ニュースからの質問に回答したものだとのこと。ま、ただの原則論ですね。

米国務省「南北対話を支持」 金与正氏の首脳会談言及に(聯合ニュース)

 そりゃまあ、「対話を支持」くらいのことは言うでしょうよ。

 ただし、これらすべての前提は韓国が北朝鮮のいうことを聞くのであれば、です。
 聞くのであれば、じゃないか。「聞き入れるのであれば」だな。


 7月終わりに北朝鮮は「南北の軍事ホットラインを復旧させる」と宣言したことがありましたね。
 実際、一度は復旧したのですが。
 当時、米韓合同軍事演習が迫っていて、キム・ヨジョンはこの演習中止を要求していました
 アメリカとの間にはさまれた韓国は「じゃ、じゃあ演習を縮小する方向で」という最悪の選択肢を選んで終了。
 ホットラインは断絶しました。
 ついでにアメリカ側には「演習を縮小するとは」という悪印象を残したというオチ。

 今回も同じことなんですよ。どう考えたって。
 こんなんで嬉々として南北共同連絡事務所を再設置でもしようものなら、3日と経たずに「南は約束を違えた」っつーて、前と同じように爆破しますわ。
 ちなみにこの爆破については「アメリカのせいだ」と書かれた教材が出版されてたりもします。  ま、今回も同じように「南北関係がうまくいかなかったのはアメリカのせいだ」とか言っておけばいいんじゃないでしょうかね。

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