韓国の情報機関である国家情報院が昨年10月「北朝鮮軍がウクライナ戦争に送り込まれた」と発表した際、共に民主党は「その根拠があまりに貧弱」「政府は確実でもない情報で危険な火遊びをするな」などと強く非難した。その後、韓国の情報機関だけでなく米国政府やNATO(北大西洋条約機構)など国際社会が北朝鮮軍のロシア派兵を伝えた事実は認めたが、これについても「北朝鮮軍の派兵ではなく、準軍事同盟国であるロシアとの合同軍事訓練が始まったのではないか」と主張した。捕虜となった北朝鮮軍兵士訊問のため国家情報院が「担当者派遣を検討中」と明らかにした時に李在明代表は「拷問技術を伝えに行くのか」と暴言を吐いた。今回の本紙インタビューを通じて北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権が若者を死地に追いやっている現状が明らかになったが、この問題で共に民主党は沈黙を続けているのだ。
これまで共に民主党は北朝鮮の核開発批判には消極的で、北朝鮮の人権問題に対しては最初から顔を背けてきた。2016年の北朝鮮人権法改正から9年が過ぎたが、共に民主党は北朝鮮人権財団の理事も推薦していない。北朝鮮の元外交官で韓国に亡命した太永浩(テ・ヨンホ)国民の力議員(当時)が2023年9月、北朝鮮人権財団理事を推薦しない共に民主党に対し「共産全体主義への盲従」と批判すると、共に民主党の朴英淳(パク・ヨンスン)議員(当時)は太永浩議員を「ごみ」などと侮辱した。
(引用ここまで・太字引用者)
楽韓Webやその他諸々のウォッチャーによって、さまざまな韓国の側面を日本の皆さんに知らしめることができたと思います。
その最たるものが「ウリとナム」の概念ではないかと。
「ウリとナム」は「我々と他人」といった意味で、仲間であるか否かの心理的な意識を意味した言葉です。
これ、提唱したの誰なんでしょうね。
確実にうちではありません。2002年前後だと思うんだけどなぁ……。
仲間であるウリは徹底擁護します。
韓国では日本に比べて偽証の起訴件数が671倍とか673倍ほどあるのですが、これはウリ意識を反映したものであるといえます。
法律を守るよりも、真実を語るよりもウリを守るほうがはるかに大事なのですよ。
韓国の最大野党である共に民主党にとっては北朝鮮はウリなのです。
相対的ウリとでもいうべきか。
少なくとも与党・国民の力よりもウリ。
北朝鮮ファーストであったムン・ジェインほどではありませんが、「北朝鮮人民は同胞である」って意識が一般の韓国人よりも高いのは間違いありません。
そこで「ウクライナに北朝鮮軍人が参戦した」って情報に対して噛みついたのですね。
「根拠がない!」とかなんだかんだで。
「北朝鮮兵が捕虜になった」って報道にも「本当に北朝鮮から派兵されたかどうかは分からない」って延々と言い続けていたのです。
なぜなら「北朝鮮はウリ」だから。
どこまででも擁護すべき対象なのですよ。
といった感じで「ウリとナム」の視点から見てみると、韓国におけるワケの分からない行動であっても行動原理が見えてくるわけです。
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