堅苦しく事務的な雰囲気で終わったと思われるチョン・ウィヨン-ボルトン会談とは異なり、ボルトン-谷内会談では、その後の朝米核交渉の方向性を事実上決定する「驚くべき化学作用」が発生した。谷内氏はボルトン氏に「核を持つという北朝鮮の決心は確定したものなので、この問題を平和的に解決しうる最後の機会に近づいている」とし、日本はブッシュ政権が2000年代半ばの6カ国協議で試みた「行動対行動」の解決策を望んでいないと述べた。「行動対行動」原則は一見合理的に見えるが、北朝鮮が意味ある措置を取る前に経済的利益を得ることを認めているため、肝心の非核化を「永遠に遅らせる」との理由からだった。谷内氏はさらに「トランプ政権下で直ちに(北朝鮮の核の)解体を開始し、(非核化に)2年以上かからないことを望んでいる」と述べた。するとボルトン氏は、自らが主導した2004~5年のリビアの非核化に言及し「6~9カ月あれば十分」と答えた。ボルトン氏は谷内氏が「返事の代わりに妙な笑みを残した」と書いている。ボルトン氏はこの会談について「東京の予測は韓国の予測と180度違い、簡単に言えば私と非常に似ている」と評した。ボルトン氏はトランプ大統領の深い信頼を得ている「安倍の日本」という友軍に出会ったのだ。
1週間後には安倍首相が直接乗り出してきた。安倍首相は4月17~18日、フロリダ州にあるトランプ大統領の別荘「マール・ア・ラーゴ」で「北朝鮮と合意を結ぶには、本当に実効性のある合意を結ばなければならない」と要求した。さらに北朝鮮に核だけでなく、あらゆる生物・化学兵器も放棄させねばならず、米国を攻撃できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)はもちろん、日本を脅かす中・短距離弾道ミサイルも放棄させるべきだと強調した。北朝鮮が事実上受け入れがたい「最大値の要求」をしたのだ。 (中略)
ボルトン氏の「強硬論」はその後、北朝鮮と直接交渉する国務省の「現実論」と対立し、浮き沈みすることになるが、結局ハノイでの2回目の首脳会談まで生き残り、核交渉を破局へと追い込むことになる。
(引用ここまで)
ジョン・ボルトン前大統領特別補佐官の回顧録をハンギョレの記者が解体している、というような感じのコラム。
あたかも日本とボルトンが結託して、アメリカ・韓国・北朝鮮を欺いたのだ……というような話になっているのですが。
最大の問題は北朝鮮に非核化の意向があったかどうか、という話であるべきなのですけどね。
韓国と日本・アメリカでは対北朝鮮交渉の目的が異なっていたのですよ。
日本、アメリカはあくまでも非核化が優先……というより、目的そのもの。
韓国にとってはは北朝鮮との交流が目的であって、非核化は手段ですらない。あってもなくてもいいという認識。
ただ、アメリカが非核化を求めているから、そうしているかのように装う必要があるという認識はあったようですが。
もちろん、アメリカの方針も個人個人で色々と意向はあったでしょうけども。
トランプ大統領の基本的な意向としては「オバマのできなかった非核化」を達成することでレガシーを残す、というもの。
であれば、韓国の意向は無視される以外ない。
実際には「日本とボルトンが結託した」ではなく、韓国の意向が問題外だっていうだけの話だったということですよ。
ま、ムン・ジェイン政権に近しくかつ統一を至上命題としているハンギョレ的には許しがたい話なのでしょうけども。
そんなもん日本からしてみたら知ったこっちゃないわな。

