「被告人パク・スングァンに対して宣告します。 被告人を懲役4年に処する」
23人が死亡した「アリセル惨事」の責任を問い、重大災害処罰法違反などで起訴されたアリセルのパク・スングァン代表。 22日、パク代表に対する2審判決が出ました。
懲役4年。昨年9月、1審が宣告した懲役15年に3分の1にも満たない刑量でした。
減刑事由は二つ。 会社側には工場の各階ごとに非常口を設置する義務がなく、遺族全員と和解に至ったという理由からでした。
判決が下されると、法廷には一瞬沈黙が漂いました。
それからしばらくすると、アリセル惨事で弟や娘、家族を失った遺族たちの泣き声と絶叫が沸き起こりました。 遺族たちは宣告を下した水原高裁刑事1部のシン・ヒョンイル判事に向かって「量刑がこれしかないのか」、「家族を助け出せ」と叫びました。
これに対しシン判事は「騒ぎを起こした傍聴人については、他の傍聴人がすべて退廷した後、拘置の可否を決定する」と述べた。
「拘置」は裁判進行を妨害したり法廷秩序を害する恐れがある人を裁判所職権で留置場・刑務所などで一定期間拘禁する制度です。
遺族を代理する弁護士が「遺族は刑量を見て衝撃を受けた状態」として、拘置を考慮するのは行き過ぎた処置だと指摘すると、シン判事は騒いだ人たちが遺族かどうかを確認し、遺族でない人たちに対してのみ監置するかどうかを判断するとしました。 (中略)
遺族を代理するシン・ハナ弁護士は裁判長に向かって「遺族たちが和解をすることになった経緯と現実的な状況、アリセルが支給した金銭の性格や大きさなどを考慮すれば、和解の意思を真意と認めることができるのか疑問」と話しました。
被害者と遺族たちの真の被害回復ではなく、善処と量刑減軽のためにアリセル側で合意を要求し、金銭を提供したということです。
シン弁護士は「この程度の規模の事件で懲役刑が4年が出るならば、事実上重大災害処罰法が作動できるのか疑問に思う」とし、「ある面では違憲だと宣言したことと似た効果を与えると考える」と強調しました。
それと共に「遺族たちに大きな傷を与える判決を下したと考える」と付け加えました。 (中略)
また「遺族と和解したという理由を量刑に大きく反映したが、私が(企業の)会長でも、安全保健業務に金を使わず、生活が厳しい遺族と合意するだろう」と批判した。
(引用ここまで)
アリセル電池工場での火災事故を覚えていますかね。
23人が亡くなり、うち18人が外国人労働者。
外国人労働者にはまともな安全教育は為されておらず、彼ら非正規の持つIDカードでは非常口が開かなかったとされています。
まあ、いつもの韓国における人災でしかなかったのですね。
当時の火災映像もあるのでそちらも。
重ねてあったリチウム一次電池が一斉に燃えたこともあって、かなり強い火が出ていました。
さすがに企業側に大きな瑕疵があった場合に適用される「重大災害処罰法」(重処法)で起訴され、一審では企業の代表に懲役15年の判決が出されました。
韓国では珍しく重い判決が出たと思っていたのですが。
二審では一気に懲役4年となりました。
減刑の理由は──
・工場の各階に非常口を設置する義務はない
・被害者と企業側の和解がすべて済んでいる
……だそうで。
……非常口設置の義務はないかー。
そっかー。
じゃあ、しょうががないなー。
23人が亡くなって火災が起きた前々日にもボヤを出すなどしていたこともあって、「人災だ」とされていたのですよ。
まあ、韓国では2年だか3年だかに1度くらいはこのレベルの事故や火災が起きるのですけどね。
最近の自動車部品などを製造していた「安全工業(社名)」での火災もなにも安全関連に予算をかけることなく、「火災報知器が鳴ったら止める」が習慣になっていたことから14人が亡くなる事故となりましたが。
火災でも事故でも起きたら被害者家族に和解金を支払ってしまえば懲役15年相当の事故でも懲役4年になる。
起きるかどうか分からない事故を怖れて安全を買うより、起きてしまってから考えれば充分って動機になりますわな。
ま、これまでそうやって工場運営をやってきたのですから。
これからもずーっとこうやって「安全に金をかけるなんてばからしい」って風潮が続くのでしょう。
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