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カテゴリ:放火・火災の記事一覧

韓国で大規模な山火事→有名人が多数寄付→寄付ランキングリストが作られてしまう→さらに「寄付していない有名人リスト」まで……一気にモンスター育ったな……

カテゴリ:放火・火災 コメント:(87)
あの韓流歌手は2億ウォン寄付、なのに、あの著名サッカー選手は…韓国・山火事「寄付の強要」に反発の声(KOREA WAVE)
「有名人なのに、どうして寄付しないの?」

韓国で深刻な山火事被害が続くなか、オンラインでは芸能人やスポーツ選手に対する“寄付の強要”論争が激しくなっている。 (中略)

この論争のきっかけは、イングランド・プレミアリーグ「トッテナム・ホットスパーFC」所属のサッカー選手ソン・フンミンに向けられた投稿だった。「週給が約3億6000万ウォンもあるのに、寄付をしていない」と批判する声が相次いだ。一部では「家族を通じて寄付した」といった未確認の情報も飛び交った。 (中略)

一方、芸能人による寄付の“ランキングリスト”まで作成され、金額順に名前が並べられている。女性芸能人では、歌手IU(アイユー)が2億ウォン、スジが1億ウォンを寄付し、上位に位置している。男性芸能人では歌手のヨンタク、イ・チャンウォン、チャン・ミンホがそれぞれ1億ウォンを寄付したという。俳優のハン・ジミン、バラエティタレントのユ・ジェソクなど、1000万ウォン以上を寄付した有名人たちも名を連ねた。

こうした空気に対し、一部の有名人は「寄付はしたが金額は公開しない」という対応を取った。トロット歌手のソン・ガインや女優シン・ドヒョンは寄付の事実は公表しつつ、金額には言及しなかった。
(引用ここまで)


 韓国で「有名人寄付ランキング」が話題になっています。
 韓国で大規模な山火事が起きていて、現在は鎮火しつつあるのですが。
 有名人がどれだけ寄付したかランキングが出てきて、さらに「寄付していない有名人リスト」も作られているっていう。

 「○○は10億ウォン寄付した!」だの、「あっちは1億ウォンでしけてる」だのそんな話題が出てて、なんというかとても息苦しい。
 まあ、気分というか空気は分からないでもない。
 少なくとも寄付者リストまでは分かる。賞賛の意味も含められているでしょうからね。


 でも、それがランキングになって、かつ「非寄付者リスト」にまで育つと「おお、立派なモンスターになったなぁ」って感じになるかな。
 異常なくらいに加熱するってのが韓国の特徴のひとつ。
 ノージャパン運動でも同じように加熱して「あいつは三菱鉛筆のボールペンを使っている」とか、ユニクロで買い物をしている人をSNSで告発するとかまでやってました。

韓国人の「ユニクロを買うなんて……日本経済の属国になるつもりか」とのコメントに見る対日本の意識とは(楽韓Web過去エントリ)

 そんなんで労力使うなら短時間でも労働しておまえが寄付しろやって思いますけどね。
 対策としてセレブらは「寄付はした。金額は公表しない」ってやっているそうで。
 まあ、そうなるわな。
 できる範囲でできることをやればそれでいいでしょ。

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韓国野党「ユン政権への嫌がらせで国家予算の予備費を半減させて単独可決させたろ」→大規模な山火事で予備費が必要な事態に→野党「予備費以外にも予算確保できるはずなのに、予備費云々をいうのは政争だ!」……ああ、これが「おまいう」ってヤツですね?

韓国与党、山火事対応巡り「災害予備費」を大幅削減した共に民主党を批判(朝鮮日報)
韓国南東部・慶尚道で山火事の被害が広がる中で、与野党が災害対応予備費を巡って攻防を繰り広げている。与党・国民の力は「巨野(巨大野党)が災害予備費を大幅に削減し、山火事被害の迅速対応に困難が生じている」と攻撃し、共に民主党は「予備費が不足しても他の方法で対応できるのに、不必要な政争を繰り広げている」と対抗した。両党はそれでも、今回の山火事の被害が広がっていることから、補正予算を組むのは避けられないという点で一致している。

 国民の力の金相勲(キム・サンフン)政策委員会議長は27日の党会議で「共に民主党が2025年の本予算予備費を大幅に削減したため、今年の(災害などに使われる)目的予備費は1兆6000億ウォン(約1650億円)に過ぎない」「共に民主党は予備費を削減したことについて、まず国民に対し謝罪した上で、災害予備費補正予算編成にも積極的に協力せよ」と述べた。

 昨年の予算編成過程で、政府は「政府非常金」に当たる予備費を4兆8000億ウォン(約4900億円)とした。ところが、共に民主党がこれを2兆4000億ウォン(約2500億円)に削減して可決させた。これに伴い、今年度の予算で災害・感染症対応など目的が決まっている目的予備費は1兆6000億ウォン、制限が特にない一般予備費は8000億ウォン(約820億円)に減額された。国民の力は「チェジュ航空機事故や慶尚道の山火事など大規模災害が発生したため、夏の台風・洪水被害まで考えると、今回の補正予算で災害予備費を元に戻さなければなければならない」と主張している。
(引用ここまで)


 韓国の野党第一党・共に民主党はユン・ソンニョル政権に対する嫌がらせとして、さまざまな項目で削減しまくった2025年予算を単独可決しました。
 去年の11月のことです。

野党が単独修正の来年度予算案を可決 憲政史上初=韓国国会(聯合ニュース)

 政府・与党との折衝もろくにせず、嫌がらせとしての予算可決です。
 記事にあるように単独可決は憲政史上初のこと。

 具体的には大統領秘書室、および国家安保室の特殊活動費、検察の特別活動費はゼロ。
 官房機密費的な使われかたをするものでいわゆる「領収書のいらない予算」なのですが、これをゼロにするのは暴挙と言ってもいいレベル。

 さらに4兆8000億ウォン規模とされた政府予備費を半額にしています。
 これこそがユン・ソンニョル大統領が戒厳令発令に至った最後のトリガーではないかと考えています。
 そんな話をnote.comで書いているので、そちらもご参考にどうぞ。



 それほどまでの政治的蛮行であったといえます。


 さて、韓国でも大規模な山火事が進行しています。
 今朝の時点で亡くなられたかたは28人。



 「韓国でも」というか、韓国のほうがよほどひどい状況なのですが。
 消火活動をしていたヘリが墜落するなど関連被害も広がりつつあります。

 で、予備費をこの対策に割り当てたいのだけども、野党に削減されていて首が回らない……と。
 野党側は「他にも予算確保の手段はあるのに、我々を悪し様に言っている!」「山火事を政争の種にするな!」って言っている(引用外)のですが。
 予備費が充分にあったらそんな「他の手段」なんて取る必要なかったんだよね。

 こういった部分でも最初に内紛。
 「危機にあたってはまず内紛」が韓国では一般的です。
 今回の山火事のような「自分たちに被害は及ばないけれども、国家的な危機」では特にそうなりますね。

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韓国のアパートで火事発生→消防士がドアをこじ開けて捜索、避難させる→住民ら「消防署はドアの修理費用を支払え」……なお、誰も火災保険に加入していなかった模様

カテゴリ:放火・火災 コメント:(53)
火事の救助活動で玄関ドアをこじ開けたら… 住民たち「修理費払え」、消防署は困惑 /光州(朝鮮日報)
集合住宅で発生した火災現場で、救助活動のために鍵のかかった玄関ドアをこじ開けた消防署側が、玄関ドアの修理代を賠償しなければならない状況に立たされている。賠償責任がある住民が死亡したことから、集合住宅の住民たちが「消防署が玄関の修理費用を払うべきだ」と要求しているためだ。光州北部消防署が23日に明らかにした。 (中略)

 消防士たちは当時、人命被害を防ぐために各世帯の玄関ドアをノックしていった。人けのない6世帯については鍵のかかった玄関ドアを壊して中に入って捜索した。その過程で、玄関ドアやドアロックなどが破損した。

 消防士たちは、集合住宅に住んでいた住民7人を救助した。2人は自ら避難した。

 その後、玄関ドアが壊された6世帯の住民たちは火災鎮圧や救助活動をした光州北部消防署に対し、「修理費用800万ウォン(約80万円)を払え」と要求した。

 光州北部消防署では戸惑いを隠せない。同署は「マンションなどの集合住宅で火事が発生した場合、普通は火事を起こした世帯に賠償責任があるが、今回の火元の住民は死亡しており、火災保険にも加入していなかったことが分かった」と話す。損害賠償を請求した6世帯も火災保険に加入していないことが分かった。
(引用ここまで)


 あー、この「消防士の活動の中で壊したものに即時強制による免責が適用されない」ってまだやっているのか……。
 2017年にも同じような話がありまして。
 消火活動中にドアを壊すだけで補償がを求められるってアレ。

韓国の消防士、消火活動中に扉を壊すだけで訴訟リスクにさらされている模様(楽韓Web過去エントリ)

 消火活動中の破壊行為については免責されているのですが、韓国ではそうではないとのこと。
 民間の火災保険でまかなうか、それができなければ消防本部が持っている予算でまかなわないといけないと。


 ……なんかねぇ。
 こんなんで請求されてたら「じゃあ、消火・救命活動はそこそこで」ってなると思うのですよ。
 日本で産科医が激減したのと同じで。  とはいえ、消防士も公務員ではあるのでなり手には困らないとは思います。

 しかし、すごいのが「ドアを壊したのは6世帯、そのすべてが火災保険に入っていなかった」ってところ。
 ……すげえな。
 ヴィラ(この場合は低層住宅を意味する。おおよそ日本のアパートと思ってくれれば当たらずとも遠からず)って韓国ではマンションよりも下に見られているのですが。
 入居する時に火災保険必須とかないんですね。
 まあ、そうした「保険」に入れるんだったらマンションに住んでるか。  

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韓国の国立ハングル博物館で火事、「工事中」の失火か……韓国の工事、本当に雑なので……

龍山国立ハングル博物館火災…4時間で火を消す(SBS・朝鮮語)
今日(1日)午前8時40分ごろ、ソウル龍山区(ヨンサング)の国立ハングル博物館で火災が発生しましたが、消防当局が装備76台と人員262人を動員し、4時間後の午後12時31分ごろ、おおよそ消火に成功しました。

観覧客や所蔵品の被害はありませんでしたが、博物館側は安全が懸念される所蔵品を国立中央博物館に移送しました。

博物館は地下1階、地上4階建ての建物で、火は展示室として運営される3階から始まり、4階に広がりました。

消防当局は4階に積まれている資材で進入が難しく、火を消すのに困難を経験しました。

龍山消防署の関係者は「建物内の床に可燃物が多く、いちいち持ち上げながら残火を監視しなければならず、完進までは時間が長くかかると予想する」と話しています。

博物館が増築工事で休館中なので、観覧客の被害はありませんでした。
(引用ここまで)


 国立ハングル博物館で火災。
 いろんなものがよう燃えはりますな。……いや、これだといけずではなくただの嫌味か。
 今回も幸いなことに亡くなったかたはいません。消防士が怪我をしたとの報告はある模様。



 けっこうな煙が立っていますが、収蔵品にも被害はなし。
 増築工事中だったとのことで、入場者もいなかった模様。
 まあ、不幸中の幸いでした。


 火災はその増築工事の現場からのものだそうです。
 あー、目に浮かぶようですね。
 韓国での工事って……こう、一言であらわすなら「雑」です。
 たとえば解体工事中に崩壊して目の前の道路を通行していたバスを巻き込んだ事故。

韓国のビル崩壊で9人が亡くなった事故、原因は「韓国社会」だった(楽韓Web過去エントリ)

 この時も最上部からではなく、建物の中頃から解体しようとして崩壊しています。
 もうひとつ、楽韓さんが実際に韓国で見た例をどうぞ。

IMG_9984.png

 エレベーターの修理中だかメンテ中のものなのですが。
 衝立もなにもなし。
 大人なら近づかないでしょうが子供だったら……。

 とまあ、こんな感じで韓国の工事は進行しているわけです。
 どっかから出火してても、「まあ、韓国で工事しているならしかたないか」くらいの気分ですね。

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韓国LCC機で火災発生、乗員は消火活動するだけで脱出案内などなし。乗客が非常扉を開けて脱出する……「セウォル号の教訓」とはなんだったのか

韓国・LCC機火災、乗客自ら、非常用扉を開き脱出…「出火時に機内の緊急案内なし」(KOREA WAVE)
韓国・釜山の金海国際空港で28日深夜起きた格安航空会社(LCC)エアプサン機の火災で、出火時に機内で緊急案内がなく、乗客が自ら非常口を開き、脱出するという緊迫した事態になっていたことが判明した。

50代乗客は火災発生時の様子について「急に焦げる匂いがし、後ろを見ると炎が上がっていた。妻と他の乗客が協力して非常扉を開け、緊急脱出スライドを展開した」と語った。別の乗客は「火が見える中で、乗務員は荷物棚にバッテリーを入れたかと質問し、小型消火器を使おうとしたが、避難指示や案内は全くなかった」と証言した。

機内には「助けて」という叫び声が響き渡り、一部の乗客は押し倒される混乱も発生した。火災は航空機の後部荷物棚から始まり、瞬く間に機内が煙で覆われた。別の乗客は「火災発生後もアナウンスはなく、乗客が後部の非常扉を開いて脱出した」と述べた。

加えて、乗務員が緊急脱出スライドの使用を妨げたとの証言もある。慶尚南道密陽市在住の乗客は「自分の前の荷物棚から火が出た。非常扉を開けようとすると、乗務員に阻止された」と話した。
(引用ここまで)


 韓国で航空機事故がまたまたありまして。
 LCCのエアプサンが所有するA321-200の機内から火が出てほぼ全焼。
 離陸前だったので燃料満載しており爆発も危惧されたのですが、消防車が素早く駆けつけて鎮火に成功しています。
 乗員乗客は全員無事。



 この炎でよく燃料に引火しなかったもんだ。
 どうやら火災原因はモバイルバッテリーだったとのこと。
 こうしたニュースだけ聞くとすべてをうまく処理したかのように見えるのですが。


 まあ、韓国なのでそんなことはありません。
 火が出た当時、乗客の避難誘導をせずにまず火を消そうとしたとのこと。
 ……さすがLCC、機体が大事であることを知ってますね。
 なによりも機体の保全が大事ですから。

 なわけあるか。
 火が出たのを見た乗客が勝手に開けてスライドを展開して、脱出した……とのこと。
 まあ、火を消そうとするのはいいよ。でも、同時に脱出も進行しろって話だわな。
 なんでも「乗員が脱出扉を開けるのを妨げた」「アナウンスが一切なかった」との証言もあるそうで。
 あと一歩でセウォル号の二の舞じゃん。

 セウォル号や梨泰院での事故を経てもまだまだ安全に対する意識がまともじゃないんだよな……。
 明らかに行動動機が「機体>>>>乗客の命」ですからね。

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韓国での電池工場火災、「3回も火災そのものを防いだり、亡くなった人が避難できる機会があったのに」と韓国メディアが自分たちの「安全不感」を嘆く

【単独】電池のすり替えまで…「アリセル惨事」を防ぐ機会が3回あった(中央日報・朝鮮語)
①国防技術品質院、アリセルに「電池交換」是正要求

防衛事業庁と国防技術品質院(品質院)などによると、品質院はアリセルの受検用電池のすり替えなど不正行為を摘発した後、4月22日「是正措置要求書」という題名で公文書を発送した。 (中略)

しかし、アリセルは電池発熱問題を解決せず、従来の生産方式を固守したことが、警察の捜査の結果、確認された。 さらに、4月末の納品分(BA-6853AKの単位電池、BA-6001AK8万3733個)に加え、6月末の納品量(6万9280個)まで15万3000個あまりの納品期日を合わせようと、発熱などの欠陥を無視し、無理に1日5000個の生産目標を設定した。 (中略)

②「行き詰まっていた非常口…。設計から動線を考慮しなかった」

京畿南部警察庁アリセル火災捜査本部は事件初期から「果たして23人も死亡しなければならなかった火災だったのか」という疑問を解消するために捜査力を集めた。 捜査の結果、当初工場設計と使用承認当時の2018年4月から非常口がIDカード・指紋を認識しなければならないドアで塞がれていたことが明らかになった。

警察は「試験評価室と付いている研究所事務室出入りには正規職職員だけが所持したIDカード(指紋)を利用しなければならず、計3ヶの出入り口を通過して初めて非常口に到達することができ、事実上非正規職外国人労働者は自主的に脱出しにくい条件だった」とも指摘した。

③「火事を見ても避難しろとは言わなかった」

現場の責任者は誰も避難指示をせず、人命被害を拡大させたのではないかという主張も出ている。 負傷者A氏は「現場の責任者が中で事故を見ても待避しろという話をしなかった」と話した。 警察も37秒間避難する時間があったにもかかわらず、大多数が出入口の反対側に孤立したまま死亡したと見た。
(引用ここまで)


 23人が亡くなった華城アリセルのリチウム一次電池工場での火災。
 「韓国的な事故」であったことが知られています。
 今回の記事はその総まとめといった感じのもの。

 まず、無線機用電池として軍に納入していたものが、サンプルだけ立派で実際の電池はスペックをだいぶ落としたものであり、かつ発熱のおそれがあったことが分かっています。
 実際に何度か納入されてからの爆発事故も起きています。

大火災を引き起こした韓国企業のリチウム電池、納入先の韓国陸軍でも爆発していた(楽韓Web過去エントリ)
大火災を起こした韓国のバッテリー企業、陸軍に納入したバッテリーの品質数値捏造もしていた……あー、よくあることですね(楽韓Web過去エントリ)

 この「発熱のおそれがあるので改善せよ」との報告に対して真摯に対応していたら火災を起こさずに住んでいたのではないか、と。
 でも、実際にやったのは「発熱、発火の恐れのあるバージョン」の全力生産。


 避難経路に正社員のIDカードでなければ開かない扉が3つもあったとのこと。
 以前に「派遣社員のIDカードでは開かない扉が避難経路にある」とのニュースはありましたが、それが3つ……か。

韓国で起きた23人が亡くなったリチウム電池工場火災、亡くなった非正規労働者のIDカードでは非常口を開けることもできず、どこに非常口があるかも知らされていなかった……安全教育とかお金の無駄ですもんね(楽韓Web過去エントリ)

 まあ、韓国では当然のことなのかもしれないけどね。

 そして現場責任者を含めて誰も避難誘導をしなかったので、発火から無事であることができた37秒を無駄に費やしてしまった。
 むしろ、多くの派遣社員が避難経路の逆側に向かってしまい、亡くなる原因のひとつとなった、とのこと。

 ……「先逃」だなぁ。
 セウォル号沈没事故でも、まず船長が我先にと逃げました。
 大邱の地下鉄火災でも車掌が逃げました(扉のロックをして乗客を閉じ込めるおまけつき)。
 韓国の風習なのでしかたない。

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韓国で起きた23人が亡くなったリチウム電池工場火災、亡くなった非正規労働者のIDカードでは非常口を開けることもできず、どこに非常口があるかも知らされていなかった……安全教育とかお金の無駄ですもんね

カテゴリ:放火・火災 コメント:(69)
非正規職は知ることも、開けることもできなかった非常口……「安全失踪」アリセル(聯合ニュース・朝鮮語)
労働者23人の命を奪った京畿華城市の一次電池業者アリセル火災事故は、軍納不正と無理な製造工程などの他にも「総体的な安全管理不良」で起きた惨事であることが明らかになった。

非常口はきちんと設置されておらず、さらに一部の非常口は出入証を所持した「正規職」だけが出入りすることができた。

不法に派遣され現場に投入された勤労者たちは非常口がどこなのか、自分たちがどんな危険に露出されたのかも知らなかった。 これは結局、20人以上の命を奪った悲劇につながった。 (中略)

警察によると、今回の火災発生場所では計3つの出入り口を通過しなければ非常口に到達できないが、一部は避難方向ではなく発火部方向に開かれるようになっていた。

また、非常口は常に開かれていなければならないが、一部のドアには保安装置が設置されており、IDカードを所持した「正規職」だけが出入りすることができた。 (中略)

派遣労働者たちは、きちんとした安全教育を受けるどころか、非常口がどこなのかも分からず、自分たちがどれほど危険な工程に投入されたのかも知らなかった。
(引用ここまで)


 6月にあったリチウム一次電池工場での大火災。23人が亡くなるという大事故でしたが。



 「徹底的に安全管理ゼロ」だったことが判明しています。
 「正社員の持つIDカード」でないと出られない非常口があったり、そもそもどこに非常口があるか等の安全教育ゼロ。

 派遣労働者は避難経路とか一切知らされないまま、パッケージ作業をやらされていた。
 事故が起きたらもう終わり。
 ……まあ、韓国だなぁと。


 唐突にちょっと違う話をしますね。
 韓国の地下鉄のホームドアは天井まで届いているタイプなのです。

koreahomedoor.jpeg

 こういったタイプ。

 韓国ではこのホームドアの内側に入らされて修理をすることが多数あります。それも営業時間中に。
 逃げ場がまったくないので、修理作業中に電車がきたら終わり。

 そして実際に電車と接触して作業者が亡くなるって事故が幾度も起きています。
 楽韓Webで把握しているだけでも4回起きているかな。2022年にも起きています

 何度事故を起こしても反省せずにまったく同じシチュエーションの事故を繰り返しているのです。
 ……そんなわけで冒頭記事にあるような「派遣労働者には避難経路は知らされない。非常口なのに正規職のIDカードがないと開けられない」って事故も繰り返すことになるでしょう。
 何度でも何度でも。まあ、安全教育とかするより作業させるほうが儲かりますしね。しかたない。

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韓国人「出張先のホテルにスプリンクラーが設置されているかどうか確認してみた」……ほとんどのホテルに設置義務なし、新築には義務があるものの遡及適用はせず

「スプリンクラーのあるモーテルはありませんか」…宿泊施設の大部分が火災に脆弱(聯合ニュース・朝鮮語)
「今すぐ出張に行くのですが、スプリンクラーが設置されたモーテルはありませんか。 モーテルに設備ができているところを探してみたら、アプリでも設置可否が確認できません。」

7人の死亡者を出した京畿道富川のホテル火災事件以後、スプリンクラーが設置された宿泊施設を訪れる問い合わせがオンラインで相次いで上がっている。

しかし、富川ホテルのようにかなり前に竣工した宿泊施設にはほとんどスプリンクラーが設置されておらず、類似事故に対する憂慮も大きくなっている。

24日、消防当局によると、全国的に2018年以前に10階以下の宿泊施設の建物には、ほとんどスプリンクラーが設置されていない。

スプリンクラー設置基準によればホテル·旅館建物は1992年消防法により地上11階以上の客室にのみ設置が義務化された。

以後、関連法改正で2018年に6階以上のホテル・旅館に全階設置義務が適用されたが、以前に建てられた建物には遡及適用されなかった。

今回火災が発生した地上9階建ての富川(プチョン)ホテルも20年前の04年に竣工し、スプリンクラーの義務設置対象ではない。 (中略)

専門家の間では、古い宿泊施設にもスプリンクラー義務設置規定を遡及適用し、火災発生時にきちんと作動できるよう徹底的に点検しなければならないという意見も次第に出ている。

実際、政府は2019年に挙動が難しい患者など「避難弱者」がいる一部の医療機関を対象にスプリンクラー設置義務を遡及適用したりもした。

ウソク大消防防災学科のコン・ハソン教授は「スプリンクラー設置義務は病院や老人施設など避難弱者がいるところに普通遡及適用されているが、建物構造に慣れていない宿泊施設の宿泊者も避難弱者と見なければならない」と話した。

政界でも今回の事故の再発防止策として、古い建物のスプリンクラー設置を義務付ける案を推進している。
(引用ここまで)


 先日、韓国で起きた7人が亡くなったホテル火災。
 「スプリンクラーが設置されていなかった」との報道があってから、ホテルに「スプリンクラーが設置されているかどうか」との問い合わせが集中している、とのニュース。
 気分としては分からないでもない。

 ただまあ、既報のように韓国では2017年以降に建てられた6階以上の建物でなければスプリンクラーの設置義務なし。
 それ以前に建てられたホテルであれば遡及せずに放置。
 5階以下であっても同様。
 韓国はこうして「安く上げる」ことで経済成長してきたのですから。

 そもそもスプリンクラーがあっても火災に際して稼働するのは15%に過ぎませんしね。
 スプリンクラーが設置されてても水道が通っているともいないとも分からない。火事が起きてみないと水が出るかどうか分からない(笑)。


 この写真、韓国の蚕室駅近くにある地下駐車場の通気口なんですが。

通風口.jpg

 明らかに後付けでアクリル板が取り付けられていますね。
 これ、野外ライブ見たさに通気口に乗った人々が地下駐車場に落ちて16人が亡くなった、という事件を受けての措置です。
 なお、セウォル号沈没事故の半年後。まだ記憶に新しい頃、「韓国人は安全性を大事にすべきだ」なんて話がさかんだった頃なのですが。

韓国社会:地下駐車場の換気口に簡単に乗れてしまい、事故を誘発せざるを得ない構造とは(楽韓Web過去エントリ)

 「安全性」というものをひとつも考えていない結果、「こんなになっちゃった」国なのです。
 どうしようもないんじゃない?
 それが韓国という国なんですよ。

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