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カテゴリ:サブカルチャーの記事一覧

「我々はすぐにでもマンガを追い越してスマホコンテンツとして覇権を取る!」と豪語していた韓国ウェブトゥーン、上場2年目で売上がすでに伸び悩み……事業として終わってない? 大丈夫?

ウェブトゥーンエンターテインメント、昨年の営業損失902億ウォン···年商は2兆ウォン目前(聯合ニュース)
損失が6千351万ドル(約902億ウォン·年平均為替レート1420.94ウォン基準)と暫定集計されたと公示した。

営業損失規模は前年度の2024年1億69万ドル対比36.9%減少した。

昨年の純損失は3億7千339万ドルで、前年度(1億5千291万ドル)に比べて倍以上増えた。 (中略)

売り上げは伸びを示した。 2025年の売上高は前年比2.5%増の13億8271万ドルで、韓国ウォンで1兆9647億ウォンを記録した。

部門別には知識財産(IP)ビジネスの売上が31.8%成長し、有料コンテンツの売上は0.4%増えた。 広告売上は1.1%減少した。

昨年第4四半期の業績を見ると、営業損失は前年同期より52.2%減少した1324万ドル、売上は6.3%減少した3億369万ドルだった。
(引用ここまで)




 アメリカで上場しているWebtoon Entertainment Incの2025年第4四半期、および2025年通期の決算が出まして。
 んー、けっこうひどいな。

 まず、なにより四半期別で前年同期比で売上がマイナス6.3%。
 有料コンテンツ収益がマイナス1.7%。
 激やば。
 この時点で前期比で売上減少は終わりのはじまりになりかねません。

 一応、2025年通期では24年比で売上は2.5%増。
 有料コンテンツ収益は0.4%増なんですが。
 微増……というか、ほぼ変わってない。

 もうちょっと見ていきましょうか。
 韓国での有料コンテンツ収益は四半期別でマイナス0.9%。通期でマイナス6.1%。
 韓国でのARPPU(課金ユーザーひとりあたりの月課金額)は四半期別でマイナス4.0%。通期でマイナス0.9%。
 飽きられてるなぁ……。



 その他の地域(ほぼ北米)については有料コンテンツ収益が四半期別で0.2%増。通期でマイナス1.0%。
 ARPPUは四半期別でマイナス5.1%。通期で0.5%増。

 このふたつの地域は「ウェブトゥーンだけ」で勝負しているマーケット。
 日本とは違って「配信に日本のマンガが混じっている」ことはない、純粋にウェブトゥーンだけ。
 その韓国でも北米でも有料コンテンツの収益がマイナスに転じている。通期で。
 プラスになっているところもあるけど、微増でしかない。

 ……終わってない?
 よっぽどドラスティックになにかが起きないともう事業として終わってませんか?

 ちなみにマンガのある日本では通期で収益、ARPPUともに増えていますが。
 四半期別では減収。……為替差損があるといえどもひどいな。
 上場してから1年半なんですが、このくらいの時期でもうすでに伸び悩み。
 「営業赤字は出ているけど売上は倍々ゲームで増えてます」ならまだ救われるんですけども、これはもう終わってるなぁ。

 この決算内容は昨日の株式市場が閉まってから発表されたもので。
 今日の市場が開くと同時に株価は18%ほど下落。ひっど。



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ウェブトゥーン「我々はスマホ向き。日本のマンガをすぐにでも凌駕する」 → 配信作品数が減少。連載中止、契約しても連載開始せずが増えてきて「土台が揺らぐ」状況に……

完結どころか連載も危うい···ウェブトゥーン中断続出の理由は(IT朝鮮・朝鮮語)
#普段、ウェブトゥーンをよく見ていたA氏は、今回の連休がただ楽しくなかった。 ネイバーウェブトゥーンやカカオページなど、自分が利用していたさまざまなプラットフォームでよく見ていた作品が相次いで連載を中断したり、終了したためだ。 作画を引き受けた作家が交替され、作品の雰囲気が変わった場合も少なくなかった。 連休の間、ウェブトゥーンをまとめてみようとした計画は結局白紙に戻った。

#ウェブトゥーン作家のB氏も状況は似ている。 B氏は製作会社と契約して序盤の回次を共同作業したが、正式連載に至らずプロジェクトが失敗に終わった。 B氏の知人の中には、収益配分比率(RS)調整問題で連載途中に下車した事例もある。 連載を始めることも難しく、完結まで続けることはさらに難しいという話が出ている。

20日、関連業界によると、突然の連載中止やシーズン終了後、復帰しない作品が増えている。 作家と製作会社間の葛藤が主な原因として指摘される。 双方の紛争が頻繁になり、一つの作品が完結まで続く事例が減っている。 業界はこのような葛藤が国内ウェブトゥーン産業成長鈍化の一つの要因だと見ている。

専門家たちは、企画段階から初期連載分の製作まで進めたにもかかわらず、プラットフォーム審査を通過できず、プロジェクトチームが解散される事例が増えていると話す。 契約した回を満たさず早期終了する作品も少なくない。 新型コロナウイルス感染症のエンデミック以後、ウェブトゥーンの需要が鈍化した点が背景に挙げられる。 以前よりさらに多くの投資費が必要だが、期待収益は減った。

このような流れは、ストーリーコンテンツ企業の業績にも影響を及ぼした。 カカオによると、カカオページとカカオウェブトゥーンを運営するカカオエンターテインメントのストーリー事業は昨年、年間売上3450億ウォンを記録した。 前年比11%減少した数値だ。

ネイバーウェブトゥーン北米法人ウェブトゥーンエンターテインメントの実績資料でも、利用者の減少が確認される。 昨年第3四半期基準で、国内ネイバーウェブトゥーンの月間活性利用者数(MAU)は2460万人で、前年同期比12.3%減少した。 同期間の決済利用者数(MPU)は370万人で4.9%減少した。 有料と無料利用者共に減少した。
(引用ここまで)




 韓国で「ウェブトゥーン飽きられ症候群」とでも呼ぶべき状況が続いています。
 記事中にもあるように去年の7〜9月期の決算をみても課金利用者は5%減。全体の利用者は12.3%減。
 「読者であること」を継続させられなくなっているのですね。
 あと課金ユーザーの課金額も本当に「微増」のレベル。10セントとか。

 同様の傾向は北米の読者でも現れています。
 唯一、Webtoon Entertainmentの売上が伸びているのは日本なのですが。
 同社のLINEマンガが日本のマンガを配信していて売上上位は常に日本のマンガであることは何度も指摘している事実。
 コンテンツがウェブトゥーンだけである韓国、北米ではすでに「飽きられ症候群」が明白に進行しているわけです。

 実際、一昨年の時点でウェブトゥーンの作品数は減少をはじめています。
 コンテンツ側がすでに息切れを起こしているのですね。



 配信される半分以上が成人向けっていう有様。



 で、そこからさらに「完結しないでいきなりぶち切りになるウェブトゥーン」が増え、かつ契約したのに連載にも至らないって作家もいたりすると。
 質を担保するにはまず量が必要なんですよね。
 ピラミッドの頂点であるスーパー大ヒットタイトルを産み出すには、しっかりとした土台が必要なんですよ。

 でも、いまのウェブトゥーンは頂点が「俺だけレベルアップな件」くらいでしかない。
 クオリティについてはこちらのnote記事で言及していますが……うん。



 頂点があれで、かつ土台が狭くなりつつある。
 「スマホ世代にとってはウェブトゥーンこそが正義で、マンガをすぐにでも凌駕する」なんてマヌケな評論家もいましたが。
 あと何年くらいで凌駕されるんでしょうかね?



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韓国メディア「日本が『このままではエンタメ市場をすべて韓国に奪われる』と恐れているぞ! ウェブトゥーン原作が日本を占拠している!!」……ええっと、キミたちの世界線ではそう……なのかな?

「このままだと韓国に全部奪われる」相次いで爆発···「衝撃」に包まれた日本(ヘラルド経済・朝鮮語)
「韓国でなければ見るものがない」

韓流ドラマが日本サブスク市場の「大勢」として位置づけられたことを越え、今は韓国のウェブトゥーン、ウェブ小説など知識財産権(IP)が日本コンテンツ製作生態系の源泉として浮上している。 過去の漫画、ドラマ宗主国を自負していた日本が韓国プラットフォームにお茶の間を明け渡したのに続き、製作システムまで韓国産IPに依存する構造的変化を迎えたのだ。 現地コンテンツ業界に「このままでは韓国に全て奪われるかもしれない」という危機感が高まる様相だ。

29日、ネイバーウェブトゥーンは自社人気作「喧嘩独学」がネットフリックス日本シリーズで製作され、5月28日に全世界に独占公開されると明らかにした。 (中略)

韓国ウェブトゥーン·ウェブ小説IPを活用した現地ドラマ製作はこれ以上特別なことではない。 昨年、日本アマゾンプライム1位を記録した「私の夫と結婚して」や「梨泰院クラス」のリメーク作「六本木クラス」が代表的事例だ。 韓国で検証されたウェブトゥーン·ウェブ小説IPが日本ドラマの「必勝興行カード」に浮上し、日本製作会社が韓国原作を探して列を作る奇現象が起きている。 (中略)

このような流れは、日本のアプリマーケットの数値からもうかがえる。 現在、日本のウェブトゥーン市場はネイバーの「ラインマンガ」とカカオの「ピッコマ」が占有率1、2位を争って両分している。 特に、ラインマンガの場合、日本のアプリケーション(アプリ)マーケットでゲームを抜いて、昨年1月から8月までの9ヵ月間、累積売上1位を記録した。 8月基準の累積アプリダウンロード件数も5500万件を突破した。日本の伝統的な「単行本漫画」文化がデジタルに転換される過程で、韓国プラットフォームが事実上日本漫画市場の流通権を掌握したわけだ。
(引用ここまで)




 おお、韓国産のウェブトゥーンが日本のサブスク市場を制覇したんですって。
 「喧嘩独学」とか「梨泰院クラス」なんかが日本でドラマ化されていて、日本市場を独占しているとのこと。
 あとアプリ市場でもLINEマンガとピッコマがすべてを掌握しているそうですわ。

 うん、なんといってあげればいいのか。
 だいぶこう……現実とは異なる事態把握のしかたですね。
 そこまで「巨大な日本市場を把握している」はずなのに、Webtoon Entertainment Inc.の株価は右肩下がりとなっています。

スクリーンショット 2026-02-17 17.47.17.png

 昨日の終値は$10.61。
 どうにかこうにかこらえてきた11ドルの壁が崩落したってところです。



 次回の四半期決算、および25年通期決算の発表は3月3日予定。
 前もってWebtoon社からは「第4四半期の決算内容は落ちこむだろう」とのアナウンスがされています。
 まあ……浮上の要素がないというか。

 ディズニーが2%の株を買っているとか、ディズニー関連のコンテンツをウェブトゥーン化するとかしていますが。
 それでどうにもならないって判断されているから、株価が低迷しているんだよね……。

 日本でのアプリで一番ってしていますが、アプリ内ランキング等をチェックしてみても「売れているのは日本のマンガ」でしかない。
 実際にウェブトゥーンだけで勝負している韓国でも北米でも課金ユーザーが飽きて離脱している傾向なんですよね。
 上澄み中の上澄みである「ドラマ化された!」なんて話を出しても、「世界戦略間違ってね?」って言われて終わりなんですよ。



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ウェブトゥーンエンタ、「第4四半期決算は減収になる」と発表して株価下落→ウォン円のダブル安でさらなる減収へ……そもそもなんでアメリカで上場したのやら……

連日のウォン安相場、ウェブトゥーンエンター第4四半期も「曇り」(BIZWATCH・朝鮮語)
25日、米証券取引委員会(SEC)によると、ウェブトゥーンエンターテインメントの第3四半期の売上高は前年同期比8.7%増の3億7804万ドル(約5469億ウォン)と集計された。 ただし外貨為替レート変動効果を除去すれば3億7945万ドルで、約9.1%増加したと分析される。 為替レートが全体売上成長率を0.4%ポイント下げたわけだ。

ナスダック市場に上場したウェブトゥーンエンタは、ドルを基準に業績を発表する。 ウェブトゥーンエンターの主市場が韓国と日本であるだけに、為替レートによって全体売上を出す時に不利に作用する恐れがある。 ウェブトゥーンエンターの核心売上である有料コンテンツの売上は、第3四半期基準で韓国と日本が88%を占める。

先立ってウェブトゥーンエンタは第4四半期の売上が逆成長すると予想した。 第3四半期と同じ為替レートを適用しても第4四半期の売上額が3億3000万~3億4000万ドルに達すると見通したが、これは前年同期比2.3~5.1%減少した水準だ。 これは為替レート効果を除去して仮定した数値であるだけに、実際の第4四半期実績はこれよりさらに暗鬱になりうる。 退職給与、最小保障金(MG、クリエイターに最小限に保障する収益)損傷差損など非現金性費用1650万ドルも圧迫すると見通した。

ウェブトゥーンエンターが韓国、日本を主市場にする以上、為替リスクは避けられない。 ウェブトゥーンエンターは「ウェブトゥーン(WEBTOON)」を中心に北米市場を拡大する一方、グローバルメディア企業と協業しながら突破口を探している。 先立ってディズニーはウェブトゥーンエンターの持分2%を取得し、デジタル漫画プラットフォームを開発するための非拘束的条件合意書を締結した。
(引用ここまで)




 韓国では12月末に口先介入が行われて1480ウォンくらいから一気に1430ウォン台にまでウォンが買われていました。
 しかし、口先介入の限界感もあって年明けからこっち、ほぼ全面ウォン安。現在のところ、1USD=1470ウォン前後まで戻っています。
 というかまあ……韓国にウォン安対策で売れるほどのドルがあるのかって話でもあるのですけどね。
 いうてソフトカレンシーだし、市場もそこまで大きくないから行けるのか。知らんけど。

   でもって、そのウォン安に汲々としているのがウェブトゥーンエンターテインメント。
 アメリカのNASDAQに上場しているので、すべての決算はドル建てで行われます。
 記事にあるようにウェブトゥーンエンターテインメントの売上のうち、88%までが日本と韓国におけるもの。
 なのにNASDAQに上場してしまって、為替に一喜一憂している状況になってしまっている。



 「北米を制することができれば、世界を制することができる!」って鼻息も荒く上場したのですけどね。
 いつまで経っても「スマホのマンガに課金する」って習慣が根付かない。
 これは集英社のマンガ+とかでも同じなんだけども。

 あまりにも根付かなすぎて、ウェブトゥーンを切り貼りしてマンガの体裁にして紙の本で売ってたりするんですよ。
 これはヨーロッパでも事情は同じ。

 で、さらにコロナ禍で需要を先取りしすぎていた揺り戻しがきていて、25年第4四半期では「おそらく減収」って発表をすでにしています。
 11月にあった決算時の発表を受けて、16〜18ドル近辺を漂っていた株価はまた下落。
 そこに円ウォンの同時為替安で追い打ちされているっていうね。
 ちなみに現在の株価は13.34ドル。株式公開時価格は21ドルでした。
 25年第4四半期の決算報告は2月半ばの予定。

 まあ、「そう決めたら即動く」のが韓国人の長所といえるとは思うのですが。
 あまりにも早すぎた……というか、コロナ禍での全世界的な引きこもり需要を「これからも続く」って思いこんだのが失敗だったというべきか。
 「マンガをはるかに凌駕するウェブトゥーン」ってものが実現するといいですね。



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売上、利益ともジリ貧のウェブトゥーン、明白に世界から飽きられつつある模様。悲観されて株価も一気に下落……

ウェブトゥーンエンターテインメント、第3四半期の営業損失206億ウォン···赤字幅拡大(聯合ニュース・朝鮮語)
ネイバーウェブトゥーンの米国本社ウェブトゥーンエンターテインメントは今年第3四半期の営業損失が1488万ドル(約206億ウォン·四半期平均為替レート1385.14ウォン基準)と暫定集計されたと12日(現地時間)公示した。
昨年同期の営業損失額808万5千ドル対比赤字規模が多少大きくなった。
純損失は1105万ドルで、前年度の純利益2000万ドルから赤字転換した。 その他の収入が減少し、法人税費用が増加した影響だとウェブトゥーンエンターは説明した。
調整償却前の営業利益(EBITDA)は512万ドルだ。

売上は3億7804万ドル(5236億ウォン)で、昨年同期の3億4千790万ドルより8.7%増加した。
分野別では最も大きな比重を占める有料コンテンツの売上が2億8千680万ドルで、昨年同期より0.6%増えた。
知的財産(IP)ビジネスの売上高は1930万ドルから5190万ドルへと168.7%増加した。
ネイバーウェブトゥーンの映像子会社スタジオNが製作したウェブトゥーン原作映画「ゾンビ娘」が興行し、また別の子会社リコが製作したアニメーション映画「恋の手紙」が日本と英国など166ヶ国に先行販売された影響と解説される。

一方、広告売上は3940万ドルで、昨年同期(4340万ドル)比9.3%減少した。
国別に調べれば日本市場では急成長勢を維持しているが、韓国とその他のグローバル地域の利用者数が減る姿が目につく。
日本の月間アクティブユーザー(MAU)数は、昨年第3四半期の2千250万人から今年第3四半期は2千530万人へと12.6%増えた。
しかし、韓国MAUは2810万人から2460万人へと12.3%、その他のグローバルでは1億1千930万人から1億550万人へと11.6%減少した。
(引用ここまで)




 NAVER傘下のウェブトゥーンエンターテインメント(米NASDAQ上場)の第3四半期決算が発表されました。

WEBTOON Entertainment Inc. Reports Third Quarter 2025 Financial Results(Webtoon Entertainment・英語)

 軽く中味に触れてみましょうか。

      25/3Q      24/3Q
売上   3億7804万ドル 3億4790万ドル +8.7%
営業利益 ▲1488万ドル ▲808.5万ドル -84%

 地域別の売上は──

日本 +2.6%
韓国 -3.7%
その他地域 +2.2%

 実に微妙。
 ひとりあたりの課金額もほぼ変わらず。
 かつ、日本での売上はウェブトゥーンではない「日本のマンガ」がかなり含まれている……というか、多くの売上はマンガと思われます。
 なので「ウェブトゥーンの売上」としては参考値にしかなりません。

 純粋なウェブトゥーンベースでの計算となる韓国と「その他地域」は3Qまでの9ヶ月間成績でマイナス。
 明白に「飽きられている」傾向が続いています。



 それを受けて株価も窓を開けて下落しました。
 8月に「ディズニーと協業する」と発表して17ドルまで、10月には「ディズニーが株を取得する」と発表して22ドルまで上昇していた株価でしたが。


スクリーンショット 2025-11-30 19.06.40.png

 決算を受けて12.6ドルまで下落。
 まあ……うん。将来が見えないのは実際ですね。

 ディズニーと協業してマーベルヒーローやディズニーのIPをウェブトゥーン化する、あるいは新規連載をウェブトゥーンではじめるとしています。
 ただ、マーベルは映画としてはともかく、大元のアメコミは衰退しつつあるメディアです。
 映画もアベンジャーズ/エンドゲーム以降は縮小傾向にあります。

 既報ですが、日本のマンガをウェブトゥーン化していたりもするのですが。
 ディズニーIPもマンガのIPも、自社IPの活躍の場を狭めているんですよね。



 このノート記事ではそうしたIPについて書いています。よろしければご購入ください。
 まずは読者をウェブトゥーンに呼びこもうって方針なんでしょうけども。

 新たな成長曲線を描けるのかどうか。
 そこまで時間は残されていないように見えますけどね。



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韓国「ウェブトゥーンの著名キャラクターたちが韓国の観光地を紹介します!」……えーっと、ウェブトゥーンの? 著名キャラクター? ですか、ふぅーん

漫画の国、日本に浮上するK-ウェブトゥーン、韓国の魅力をアピール(ヘラルド経済・朝鮮語)
アニメの強者日本にK-ウェブトゥーンが浮上している中で、韓国観光公社が韓国人気ウェブトゥーンIPを活用して国内観光地をイラストで製作し、韓国の魅力を新しい方法で日本に披露した。

今回の協業はネイバーウェブトゥーン日本語サービスである「ラインマンガ」と手を握り、日本で新しいK-コンテンツとして急浮上する韓国ウェブトゥーンを韓国旅行に誘導するために企画された。

観光公社は「ゾンビ娘」、「キラー·バッド」、「時限付きだと思いました」、「食べられなくてやきもきする」などのIPで国内観光地の随所を知らせる。

ウェブトゥーンの登場人物が△順天湾国家庭園△雪岳山チュジョンゴル△東宮と月池△全州韓屋村など韓国の風景と情緒などを保管した12ヶ所で旅行を楽しむ姿を盛り込んだ。 今回のイラストの背景は3月、日本の韓国旅行専門家が選定した「韓国絶景30選」に名前を載せたところだ。 (中略)

この他にも公社は「日韓交流おまつり2025in東京(9月27日~28日)ツーリズムエキスポジャパン2025韓国館(9月27日~28日)」でも該当作品を披露する計画だ。
(引用ここまで)




 ラインマンガのアプリ上で展開されているコンテンツのキャラクターが、韓国の景勝地を紹介。
 ウェブトゥーンと観光の相乗効果を狙う野心的なコンテンツだ、との話。
 ……うーん。

 まず、ウェブトゥーンのキャラってそんなに親しみが……ないのでは。
 「売れているウェブトゥーン」って、俺だけレベルアップな件と外科医エリーゼくらいですが、どちらも単行本では「普通のマンガのふり」をさせられている状況。
 コマ割りされてなんとかマンガ的な体裁となっているってくらい。

 「ウェブトゥーンとして認知」されているのかどうか。微妙なところ。
 それ以外のよく分からないマンガのよくわからないキャラクターが、よく分からない韓国の景勝地を紹介。
 ……うーん。



 いつぞやレポートさせていただいた「韓流エンタメ館」と同じ臭いがしますね。



 あれももう10年以上前か。

 ちなみにウェブトゥーンでスラムダンクのデジタル版とやらを連載開始したそうですが。

「スラムダンクもウェブトゥーンで…」ネイバーウェブトゥーン、スラムダンクの新装再編版を国内で独占公開(エコノミスト・朝鮮語)

 もう読者を得るためにはなりふり構っちゃいられない。
 マーベルだろうがディズニーだろうが、スラムダンクだろうがなんでもウェブトゥーンフォーマットにばらけさせて表示するぜって方向性ですね。



 こちらのエントリでも語りましたが、こうした他社からのIP貸出の掲載だとキャラクターグッズとかはまったく作れないので、旨みが少ないんですが。
 まあ、もうそんなことは言ってられないんでしょうね。経営的に。 



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低迷していたウェブトゥーンの株価が一気に上昇! でも、詳細を見てみると……これ、コンテンツとして自ら終わろうとしてませんかね?

漫画は日本が絶対強国? 今や「Kウェブトゥーン」に熱狂するアメリカ(SBS・朝鮮語)
平凡な会社員が小説の中の世界に入って、自分だけが結末を知っている状態で世の中を救うために戦う物語。

ウェブ小説で始まりウェブトゥーンで大きな人気を集めた「全知的読者視点」が実写映画として製作されLAで公開されました。

イ・ギョンジュン/213 Pictures & Media配給会社代表:「ウェブトゥーンである程度立証されたコンテンツであり、それにイ·ミンホ、ジス、アン·ヒョソプ俳優まで加わったので、これはゼネラル(米国)市場に本当に韓国コンテンツを知らせる良い機会だと信じて疑いませんでした」

ウェブトゥーンの叙事は映像コンテンツにまで拡張され、北米市場での産業的可能性を立証しています。

ネイバーウェブトゥーンは世界中で約1億5千万人の月間利用者を保有しており、アメリカ国内でも着実にApp Store漫画部門の上位圏を維持しています。 (中略)

最近はディズニーとのパートナーシップを通じてマーブルとスターウォーズの作品をウェブトゥーンにすると発表し、世の中をびっくりさせました。
ディズニーの作品が韓国のウェブトゥーンに生まれ変わるのです。
このニュースに、ウェブトゥーン エンターテインメントの株価は 1 日で 80% 以上急騰しました。 (中略)

ウェブトゥーン産業の成長可能性が顕在化すると、韓国政府もコンテンツ輸出戦略の一環としてウェブトゥーン産業に対する支援を強化しています。

パク·ビョンホ/韓国コンテンツ振興院LAビジネスセンター長「(ウェブトゥーン市場が)毎年ほぼ30~40%ずつ成長していることを見ると、購読者と消費者が着実に拡大していることが分かります。 ウェブトゥーンの海外進出のため、ショーケースやマーケット共同館への参加支援など、様々な方法でアプローチしており、輸出を最大化するためのIPビジネスも戦略的に支援しています」
(引用ここまで)




 ウェブトゥーンがアメリカを席巻しているそうですよ。
 ……うちの認識とはちょっと違うかなぁ。

 ここのところ、Webtoon Entertainmentの株価がちょっと上昇したのですよ。
 8月12日の第2四半期決算発表の翌日には9ドルくらいから、一時18ドル超になるほどまで上昇。終値は16.96ドルと倍近く上昇しました。
 現状は15ドル弱くらいまで落ちてますけどね。

 株価上昇の大きな理由は「ディズニーと提携して、マーベルやディズニーのカートゥーンをウェブトゥーンに変換して掲載する」って発表があったから。
 ……うーん。

 マンガはそれ自体の売上高もあるのですが。
 本当においしいのはヒット作のグッズ販売だとされています。
 なんの用もなくてもアニメイトとかに行くことがあります。
 「いま流行っているコンテンツ」をチェックするのはコンテンツそのものを見るよりも、グッズがどれだけ棚を持っているかを見たほうが確実だったりするのですよ。



 この「ディズニーとの提携」、カートゥーンをウェブトゥーン仕立てにすることはできるでしょうね。
 でも、それをグッズ化できるか。IPを利用できるかといったらできません。
 「鋼の錬金術師」や「片田舎のおっさん、剣聖になる」といった日本のマンガをウェブトゥーン仕立てにしてもいますが。
 同じようにIP利用は不可能です。

 「ウェブトゥーンの入り口にしたい」って考え、戦略は分からないでもないですが。
 いかにして最初に手に取らせるか、っていうのはコンテンツにとって永遠の課題ですからね。
 でもまあ、「それって本当にウェブトゥーンのためになる?」とは思うかな。
 ちょうどマーベルが映画に乗っ取られて、かつその映画もいまとなってはコケまくっているように。

 日本のマンガをウェブトゥーン化しても、カートゥーンをウェブトゥーン仕立てにしても、そこでコンテンツとしてのサイクルは途切れます。
 ウェブトゥーンが誇っていた「ウェブ小説→ウェブトゥーン→ドラマ、映画、アニメ化」ってサイクルを描けないと思うのですが……。
 まあ、少なくとも株価は上昇しているからそれでいいのか。刹那的っすなー。



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 中味は長編記事。最新の記事は「 「スマホ向き」「分業体制」「フルカラー」……で、そのウェブトゥーンは面白いですか? 」となっています。


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韓国ウェブトゥーン、売上の減少が止まらない……唯一の例外は日本市場。ただし、日本で売られているのは……

ウェブトゥーンエンター、第2四半期営業損失123億…赤字、前年比89%改善(ニューシス・朝鮮語)
ネイバーウェブトゥーン本社ウェブトゥーンエンターテイメントが有料コンテンツ、広告など全事業部門が成長し、第2四半期の売上を前年同期比10%近く増やした。売上増加とともに管理・運営部門の固定費用など営業費用が減り、赤字幅も90%近く改善した。

主要事業のうち有料コンテンツの売上が日本の成長傾向に支えられ、前年同期比5.4%成長した2億7490万ドル(3859億ウォン)を記録した。広告、知的財産(IP)ビジネスの売上は韓国、日本の実績好調で前年同期比それぞれ11.9%、41.8%成長した4520万ドル(634億ウォン)、2810万ドル(394億ウォン)となった。

人工知能( AI )ベースのウェブトゥーン推薦、トレーラー映像「ニューアンドホット」導入などアプリ改編効果で英語ウェブトゥーンアプリ月利用者数( MAU )は第2四半期連続19%成長した。IDW、ダークホースコミックスなど北米代表漫画出版社人気作ウェブトゥーン化が続いて新規利用者流入加速化している。日本の人気IPである「鋼の錬金術師」、「片田舎のおっさん、剣聖になる」なども縦スクロールウェブトゥーンで発売したが、「片田舎のおっさん、剣聖になる」は発売当日、英語のウェブトゥーンサービスの売上1位を記録した。
(引用ここまで)




 はい、いつものウェブトゥーンの営業成績を見るコーナーがやってまいりましたけどもね。
 さっそくIR発表を見てみましょう。
 今回は4-6月期の成績となります。
 総収入は3億4827万ドルと前年同期比で+4.1%。
 赤字は867万ドル。赤字幅は株式公開に伴う諸経費がなくなったことで約90%縮小。
 ぱっと見、未来の黒字化が見えてきたように思えてしまいます。

 ただし、中味が厳しい。
 韓国とアメリカでは相変わらず減収となっています。

 韓国では有料コンテンツ収益が8064万ドルで前年同期比マイナス3.9%。
 ほぼ北米のみの「その他地域」では3319万ドルで、こちらもマイナス3.8%。
 前期もマイナス成長でグローバル戦略に陰りが見えています。



 ただし、日本のLINEマンガでは事情が異なります。
 1億6107万ドルと前年同期比で13.2%の伸長。
 この数字だけをみるとあたかも日本でウェブトゥーンが受け入れられているかのように勘違いしがちですが。

 何度も何度も指摘しているように、日本で売れているのは日本のマンガでしかない。
 逆説的に韓国と「その他地域」ではウェブトゥーンのみだから売上が減少していると推察できてしまうのですね。
 ウェブトゥーンエンターテインメントもカカオも頑なに日本での「マンガとウェブトゥーンの売上割合」を出していないので具体的な数字は出せないのですが。

 で、その対策として「鋼の錬金術師」や「片田舎のおっさん、剣聖になる」を縦読みに仕立て直して「ウェブトゥーンでござい」とやっているっていう。

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 これはロサンゼルスで開催されたアニメエキスポに出展したウェブトゥーンブース。
 「鋼の錬金術師」に「片田舎のおっさん、剣聖になる」があたかも自社IPであるかのように展示されてますね(笑)。
 あ、それとディズニーと提携してマーベルのアメコミやディズニーのIPをウェブトゥーン仕立てにするそうですよ。

韓国・ネイバー子会社がディズニーとタッグ 人気作を漫画化へ(聯合ニュース)

 自社IPでは勝負できないことを理解してしまったようですね。
 なお、株価はなんか異様な動きで一時13ドルを超えたりしたのですが、すぐにいつもの9ドル台に戻っています。
 順調なNASDAQ市場と逆の動きをしてますね。



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 中味は長編記事。最新の記事は「 「スマホ向き」「分業体制」「フルカラー」……で、そのウェブトゥーンは面白いですか? 」となっています。


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