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カテゴリ:サブカルチャーの記事一覧

「日本のマンガを時代遅れにする」はずの韓国のウェブトゥーン社、第2四半期も売上下落。赤字幅拡大……株価はまたも下落傾向に

ウェブトゥーンエンターテインメント、四半期営業損失234億ウォン……赤字下でも自社主導のIP拡張にベット(聯合ニュース・朝鮮語)
ウォン安ドル高とマーケティング費用の拡大でネイバーウェブトゥーンの米国本社ウェブトゥーンエンターテインメント(以下ウェブトゥーンエンターテインメント)が今年第2四半期に約200億ウォンを越える営業損失を被った。

売上も昨年同期比で減少したが、調整基準純利益は市場の予想値を上回った。

ウェブトゥーンエンターは第2四半期の営業損失が1557万ドル(約234億ウォン・四半期平均為替レート1500.736ウォン基準)と暫定集計されたと10日(現地時間)公示した。

売上高は前年同期比2.8%減の3億30850万ドル(5080億ウォン)で、純損失は1千458万ドル(219億ウォン)で、前年同期(390万ドル)比約2.7倍増えた。

ただ、調整純益は市場の予想値を上回った。 (中略)

ウェブトゥーンエンター側は主要市場である韓国·日本の通貨劣勢でドル基準成績は停滞しているように見えるが、該当国家通貨基準では3部門の売上が全て増えたと説明した。

国別では韓国市場の成長が目立った。

韓国の総売上高は同一為替レート基準で1億5000万ドルで、1年間で20%増加した。 (中略)

ただ、これまで堅調な成長ぶりを見せてきた日本市場は、むしろ売上げが同一為替レートでも6.7%減少し、揺らぐ姿を見せた。 両国を除いた残りの地域では売上が11.1%増えた。

第2四半期の月間活性利用者(MAU)数は1億5690万人で、昨年同期より0.5%増え、月有料利用者(MPU)数は1.8%増えた750万人だった。

特に日本とその他の国でMPUが減少したにもかかわらず、韓国で有料利用者数が340万人から380万人に、10.4%急増した。
(引用ここまで)




 定期的にお伝えしているウェブトゥーン社の四半期決算。
 4-6月期の2Q決算です。
 一言で言い表すなら「弱い」ですかね。

 ドルベースでの総売上は前年同期比マイナス2.8%。
 有料コンテンツ売上はマイナス4%。
 営業赤字は倍に増えました(悪化)。

 地域別の有料コンテンツ売上を見てみましょう。
 韓国で16%増。
 その他地域(主として北米)は3.8%増。
 日本ではマイナス15.6%。

 日本の減少は為替の影響を受けたもので、全体の売上減少もその余波でしかない……とのことなのですが。
 まあ、それだったらアメリカに上場するのは避けるべきでしたね。

 IRを見ても有料コンテンツ売上の約半分が日本からのもの。
 前年同期では60%近くが日本からでした。
 当然、日本円の為替の影響を大きく受けるわけです。



 この弱い決算を受けてウェブトゥーンエンターテインメント社の株価は下落。
 市場が開いた時点では8ドルを下回るかとも思われたのですが、いまのところ買い戻されて8.66ドルほど。
 8%ちょっとの下落となっています。
 まあ、この決算で買うのは無理だなぁ。

 当然のように株価は奮いません。
 株価が奮わないと、社員のやる気が出ないし、そもそも社員をつなぎ止めることができないんですよね。
 新興企業の場合、ストックオプションの権利を与えることで将来的に莫大な資産形成ができる利点があります。
 社員に「1株○○円(ドル、ユーロ)でXXX株分を買える権利」として与えられているわけです。

 その○○円の設定はいろいろあるのですが、IPO価格を基準にしていることが多いのですね。
 つまり、IPOの公募価格を下回ったままでは優秀な社員をキープできないのですよ。
 ウェブトゥーンエンターテインメントの場合、公募価格は21ドルでした。
 現在の株価はその半分以下。ストックオプションを行使したら損する状態ですね。

 モチベーションも上がりませんし、「ストックオプションを行使できるのは社員でいる間だけ」なんて取り決めになっていることも多いので引き留めもできません。
 根本的に株価が下落していいことなんてなにもないんですが。

 「マンガを駆逐するウェブトゥーン!」がどうのこうのいう以前に、株価を上げないとマジでやばいってのが実際です。



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ウェブトゥーン、まったく流行の兆しを見せていない……最大手のNAVERの事業を見てみると……え、これやばくない?

日本の小説「ロードス島戦記」スピンオフ ウェブトゥーン公開(聯合ニュース・朝鮮語)
ネイバーウェブトゥーンの日本系列会社ラインデジタルフロンティアは、韓日合作ウェブトゥーン製作社スタジオホワイトの初ウェブトゥーンを来月披露すると30日明らかにした。

スタジオホワイトは、日本の人気知識財産権(IP)をウェブトゥーンとして製作し、グローバル市場に披露するためにラインデジタルフロンティアが日本の角川、韓国レッドアイススタジオと共に設立したウェブトゥーン製作会社だ。

スタジオホワイトの最初の作品は呪われた島ロドスを背景に主人公がロドスの騎士に成長する話を扱ったファンタジー小説「ロードス島戦記」のスピンオフ(派生作)ウェブトゥーンだ。

ウェブトゥーンは来月9日、ネイバーウェブトゥーンで公開された後「ラインマンガ」等、ネイバーウェブトゥーンのグローバルプラットフォームを通じて全世界に披露する。
(引用ここまで)




 NAVERウェブトゥーンが今度はロードス島のIPを借りてスピンオフのウェブトゥーンを公開しているとの話。
 ま、それだけでちょっとウェブトゥーンの話をするためにニュースを探してきています。
 LINEマンガではまだ連載ははじまっていないようですね。

 さて、X(旧Twitter)でこんなポストがありまして。
 ウェブトゥーンでなんとか一山当てようとしていた事業所がまた閉鎖されたとのこと。



 ふむ。
 先日、ウェブトゥーンエンターテインメントの第1四半期決算があった、とのニュースをピックアップした時に「あれ、これ全然売上が伸びてないな」って話をちらとしています。
 実際の四半期毎の売上を見てみましょう。



 四半期毎の売上と、前年同期比の増減をまとめたものがこちらです。単位は1000米ドル。

四半期 売上高 前年同期比
20234Q$334,064-
20241Q$326,744-
20242Q$320,972-
20243Q$347,915-
20244Q$352,847+5.6%
20251Q$325,707-0.3%
20252Q$348,271+8.5%
20253Q$378,041+8.7%
20254Q$330,686-6.3%
20261Q$320,872-1.5%

 あと売上高推移の折れ線グラフ。

260524b.png

 25年3Qの3億7800万ドルを除くと、3億2000万ドル〜3億5000万ドルくらいで推移しています。25年3Qを含めてもまあ狭い範囲でまとまってますね。
 成長の波に乗れていません。

 通年の売上推移がこちら。括弧内が前年比。単位は1000米ドル。

2023 $1,282,748
2024 $1,348,478(+5.1%)
2025 $1,382,705(+2.5%)

 23年から2年で7.8%の成長でしかない。これ、全世界での売上ですからね。
 日本のLINEマンガでやっているマンガの売上も含めてこの金額。……きっつ。

 最近では日本のマンガをばらしてウェブトゥーンに再構築して掲載するなんてこともやっていますね。
 冒頭記事のロードス島戦記スピンオフなんかもおそらく同様なのですが、自社IPを諦めてでも売上を増やす方向性に向かってます。

 現状のままだと「なぜこんな事業を続けているのだ」って話になりかねません。
 営業赤字は23年が△3635万ドル、24年が△1億69万ドル、25年が△6351万ドル。
 なんでNASDAQなんかに上場して四半期の数字に追われる方向に舵を切ったのか、さっぱり分かりませんね。

 日本でも4大出版社である集英社、小学館、講談社、KADOKAWAのうちで株式上場しているのはKADOKAWAだけ。
 出版事業ってものと株式上場の相性がよくないんでしょう。
 ま、「ウェブトゥーンは出版じゃない」と言われればその通り。
 でも、こんな伸び率じゃホントになんのために上場したのか分かりませんよ。



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韓国「世界がウェブトゥーンだけになる! マンガなんぞオールドメディアだ!!」→ ウェブトゥーンの売上をチェックしてみたら、3年間微動だにせずだった……事業としてきっついな、これ

ウェブトゥーンエンターテインメント、第1四半期営業損失117億ウォンで赤字幅↓ ……売り上げは伸び悩む(聯合ニュース・朝鮮語)
ネイバーウェブトゥーンの米国本社ウェブトゥーンエンターテインメントが今年第1四半期の赤字幅を減らし117億ウォン規模の営業損失を記録した。

ウェブトゥーンエンターは11日(現地時間)、今年第1四半期の営業損失が803万ドル(約117億ウォン・四半期平均為替レート1462.20ウォン基準)と暫定集計されたと公示した。

赤字額は昨年同期(2663万ドル)に比べて69.8%減少した。

今年第1四半期の純損失は60%減の880万ドル、調整償却前の営業利益(EBITDA)は132%増の948万ドルだった。

売上は3億2千87万ドルで、前年同期比1.5%減少し、停滞している様子だ。

分野別に見れば、全体売上の最も大きな割合を占める有料コンテンツの売上が1年間で0.5%増えた2億6千140万ドルと集計された。

広告売上は0.5%減の3千970万ドル、知的財産(IP)ビジネス売上は22.8%減の1千980万ドルだった。

ウェブトゥーンエンターは、「為替レート要因を除去してみると、韓国の売上げが前年同期比3.2%増えた」とし、「コンテンツの多角化と人工知能(AI)の推薦効果だ」と説明した。

特に韓国の月間有料利用者(MPU)数は8.5%増加し、グローバル(韓国·日本を除く全世界)MPUは3.3%増えた。
(引用ここまで)




 ウェブトゥーン社の第1四半期決算が出ました。

 総評・伸び悩み

 売上は前年同期比に比べてマイナス1.5%。
 為替レートの影響を排した場合はプラス0.2%。
 どっちにしてもほぼ変わらない。

 うち、有料コンテンツ収益はプラス0.5%。
 為替レートの影響を排した場合で+2.3%。

 まったく伸びていない、とまでは言いませんが。
 「企業として成長期にはない」と言いきっていいでしょうね。
 赤字幅は縮小していますが、そんなことが問題として俎上に上げられないくらいに売上が伸びていない。



 ここでウェブトゥーンエンターテインメント社のIRからもっとも旧い、2024年の第2四半期の決算書を見てみましょう。
 ソースはこちら → https://ir.webtoon.com/news-releases/news-release-details/webtoon-entertainment-inc-reports-strong-second-quarter-2024-0
 3ヶ月の総売上高、および各地域でのコンテンツ売上を見てみましょう。

●売上高(M=ミリオン、100万米ドル)
2023年 Q2 $320M
2024年 Q2 $320M
2025年 Q1 $325M
2026年 Q1 $320M

●有料コンテンツ売上
◎韓国
 ・23Q2 $100M
 ・24Q2 $83M
 ・25Q1 $77M
 ・26Q1 $86M

◎日本
 ・23Q2 $130M
 ・24Q2 $142M
 ・25Q1 $150M
 ・26Q1 $139M

◎その他地域(北米メイン)
 ・23Q2 $22M
 ・24Q2 $24M
 ・25Q1 $32M
 ・26Q1 $35M

 マンガの売れ行きに季節要因等はあまり考えられないので比較できると思うのですが。
 アメリカに上場して来月で丸2年。
 本格的な北米進出とあわせた上場でしたね。

 ……きつくね?
 ほぼ3年が経過するのに世界(北米メイン、アジア、欧州もちょこっと)での売上が1.59倍にしかなっていない。広告での収益も含めてね。
 その間、韓国でのコンテンツの売上が下がり続けて総売上高が誤差範囲でしか変わっていない。

 この決算開示後にワーナーブラザースとの協業が発表されたのですが、株価的にはほとんど動いていません。「あ、いつもの『戦略的うんちゃら』ってヤツね」って反応になっちゃってますね。
 株主が必要としているのは「売上」と「利益」なんだよなぁ。

 本格的に北米事業を見直す時期に来ていると思いますが、果たして。



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韓国ウェブトゥーン社、株価下落に経営者交代「日本市場で我々がトップなのは独自タイトルが多いからだ」……おや、その認識はまずいのでは?

「ナスダックの残酷史を断つ」ウェブトゥーンエンターテインメントのキム・ヨンス氏、「フライホイール」でポスト・ディズニーを加速(エコノミスト・朝鮮語)
ナスダック市場で酷寒期に耐えているウェブトゥーンエンターテインメント(ネイバーウェブトゥーン親会社)が、キム・ヨンスプレジデントを救援投手として緊急投入した。 (中略)

キム新任プレジデントは就任後初の公式席上で、ウェブトゥーンエンターの中長期核心戦略としてフライホイールの拡張を提示した。 フライホイールはクリエイターが良質のコンテンツを生産すれば利用者が流入し、ここで発生した収益が再びクリエイターに戻って生態系を育てる好循環構造を意味する。 (中略)

今の成績表はみすぼらしい。 上場当時、23ドルに迫っていた株価は現在8~9ドルまで下がり、最高値と比べて60%以上暴落している。 (中略)

収益性指標も悪化している。 2025年の年間純損失は3億7340万ドル(約5500億ウォン)で、前年比2倍以上増えた。 2021年に野心的に買い入れたウェブ小説プラットフォーム「ワットパッド」等、成長動力が適正価格を出せずに発生した営業権損傷差損が決定打だった。 売上減少とマーケティング費用増加で調整EBITDA(利子·税金·減価償却·無形資産償却前利益)マージンは5.0%から1.5%に大きく下がった。 本土である韓国の年間月間活性利用者数(MAU)は2400万人で、前年比11.1%減少した。

グローバル証券会社各社は、ウェブトゥーンエンターの成長鈍化に懸念を示している。 (中略)

それでもキム・プレジデントは株価下落と成長停滞という波高を越えるために「収益性」より「成長性」に傍点を打った。 彼は「今はマーケティング投資を調整して収益を上げることよりグローバル市場でウェブトゥーンをメインストリーム文化として認められるようにする拡張がさらに重要な時期」と強調した。 このため、今年の創作生態系の育成に700億ウォンを投入する大規模な投資計画を明らかにした。
(引用ここまで)




 ウェブトゥーンエンターテインメントの動向を、日本でもっとも詳細に伝えているのが楽韓Webであるともっぱらの噂(自分の中で)。
 経営者交代させられました。
 ……さすがにね。

 現在の株価は9.06ドル。
 この6ヶ月で-55%。
 上場来で-57%。

 一度、ディズニーとの提携が公表されて20ドルを超えることもあったのですが、それ以降はこれといった目玉もなくこの半年というもの下落基調。
 NASDAQ上場という道を選んでしまった以上、四半期毎の決算に追われるのはもうどうしようもないのですね。



 で、「ピンチこそチャンスだ」とばかりに700億ウォンを投資する、との話なのですが。
 引用外に「日本には100を超えるウェブトゥーンアプリがあるが、NAVERのLINEマンガがトップを走っているのは『独占タイトル』があるからだ」とかいうコメントがあるんですよね。
 ……いや、その認識は間違っているわな。

 クロスプラットフォームとしてマンガ作品を大量に抱えている、自社IPで勝負していないからトップでいられるわけで。
 韓国、北米では伸びていない課金ユーザーが日本だけ伸びている理由もマンガ作品があるからだよなぁ。
 韓国と日本の違いってそこしかないですから。

 これで「ポスト・ディズニー」を目指すっていうんですからまあ……うん、がんばってくださいね。としか言いようがない。



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韓国メディア「ウェブトゥーンは世界に向かって拡げる時期のはずなのに、コアなファンだけが課金する市場になりつつある」……お気づきになられましたか

K-POPに似ていくウェブトゥーン市場··· ライトユーザーは去り、コアファンダムだけが残る(IT朝鮮・朝鮮語)
5日、ネイバーウェブトゥーンの北米法人ウェブトゥーンエンターテインメントによると、ウェブトゥーンエンターテインメントの昨年のグローバル月平均活性利用者数(MAU)は、前年比7.1%減の1億5700万人だ。 決済利用者数(MPU)もグローバル750万人で、同期間2.9%減少した。

国内指標はウェブトゥーン市場の困難をより明確に示している。 ネイバーウェブトゥーンの国内MAUは前年対比11.1%減少した2400万人を記録した。 国内MPUも同期間5.3%減少し、360万人となった。

MAUとMPUの減少は消費者が産業を離れているという信号だ。 利用者指標を調べれば事態の深刻性が明らかになる。 逆成長が今年だけのことではないからだ。 特に2024年と2025年に離脱した消費者のタイプが違うという点がさらに深刻だ。

2024年基準でネイバーウェブトゥーンは国内MAUが2.1%減少した時、MPUが7.6%減少した。 当時、1人当たりの平均決済額(ARPPU)は固定為替基準で8.3ドルで、前年比6.2%成長した。 ウェブトゥーンに着実にお金を使っていた人たちが減少したのだ。 昨年はMAUが2024年比300万人(11.1%)減少した2400万人だ。 同期間、MPUは前年比10万人(5.3%)減少した360万人だ。 (中略)

このような状況はネイバーだけの問題ではない。 カカオはすでに「ストーリー事業不振」という成績表を受け取った。 カカオエンターテインメントのストーリー事業部門は、昨年の売上が前年比11%減少した3450億ウォンを記録した。
(引用ここまで)




 楽韓WebではWebtoon Entertainment Inc.の2025年の決算を受けて「北米、韓国ではユーザー数が増えていない。ウェブトゥーンは明白にメディアとして飽きられている」って話をしています。



 まだメディアとして若い、伸び盛りであるべき状況下なのですが。
 「伸びが鈍化」とかならともかく、明白にマイナス成長なんですよね。

 韓国メディアで今回の決算を分析して報じているところがあるのかとチェックしてみたのですが、唯一あったのがこちらの記事。
 ユーザー数は減少しており、かつ課金額全体も減っている。
 敢えていうならユーザー数の減少割合よりも課金額全体の減少割合のほうが少ない。
 つまり、ひとりあたりの課金額は微増しているのですが……。うん。



 日本ではLINEマンガ、ピッコマともにウェブトゥーンだけではなくマンガをクロスプラットフォームとして配信することで高い課金額を実現していますが。
 それは海外展開できません。
 「寄生獣」、「スラムダンク」、「鋼の錬金術師」等々、いくつかのマンガ作品についてはウェブトゥーン化して配信していますけどね。

 この「マンガのウェブトゥーン化」も、そして一時期株価を倍にした「ディズニーとの提携」も、「このままではジリ貧だ」って認識があったからこそのことで。
 本来、北米攻略がウェブトゥーン単体でできるならそのほうがいいんですよ。
 他社IPを使うことは利益を圧迫することに他なりませんから。

 まあ、長期戦略を立てづらい、すなわち「四半期毎の決算に追われる」ことが前提のアメリカでのNASDAQ上場を選択したのはNAVERなので。
 そのように決算に追われ続けるしかないのです。



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「我々はすぐにでもマンガを追い越してスマホコンテンツとして覇権を取る!」と豪語していた韓国ウェブトゥーン、上場2年目で売上がすでに伸び悩み……事業として終わってない? 大丈夫?

ウェブトゥーンエンターテインメント、昨年の営業損失902億ウォン···年商は2兆ウォン目前(聯合ニュース)
損失が6千351万ドル(約902億ウォン·年平均為替レート1420.94ウォン基準)と暫定集計されたと公示した。

営業損失規模は前年度の2024年1億69万ドル対比36.9%減少した。

昨年の純損失は3億7千339万ドルで、前年度(1億5千291万ドル)に比べて倍以上増えた。 (中略)

売り上げは伸びを示した。 2025年の売上高は前年比2.5%増の13億8271万ドルで、韓国ウォンで1兆9647億ウォンを記録した。

部門別には知識財産(IP)ビジネスの売上が31.8%成長し、有料コンテンツの売上は0.4%増えた。 広告売上は1.1%減少した。

昨年第4四半期の業績を見ると、営業損失は前年同期より52.2%減少した1324万ドル、売上は6.3%減少した3億369万ドルだった。
(引用ここまで)




 アメリカで上場しているWebtoon Entertainment Incの2025年第4四半期、および2025年通期の決算が出まして。
 んー、けっこうひどいな。

 まず、なにより四半期別で前年同期比で売上がマイナス6.3%。
 有料コンテンツ収益がマイナス1.7%。
 激やば。
 この時点で前期比で売上減少は終わりのはじまりになりかねません。

 一応、2025年通期では24年比で売上は2.5%増。
 有料コンテンツ収益は0.4%増なんですが。
 微増……というか、ほぼ変わってない。

 もうちょっと見ていきましょうか。
 韓国での有料コンテンツ収益は四半期別でマイナス0.9%。通期でマイナス6.1%。
 韓国でのARPPU(課金ユーザーひとりあたりの月課金額)は四半期別でマイナス4.0%。通期でマイナス0.9%。
 飽きられてるなぁ……。



 その他の地域(ほぼ北米)については有料コンテンツ収益が四半期別で0.2%増。通期でマイナス1.0%。
 ARPPUは四半期別でマイナス5.1%。通期で0.5%増。

 このふたつの地域は「ウェブトゥーンだけ」で勝負しているマーケット。
 日本とは違って「配信に日本のマンガが混じっている」ことはない、純粋にウェブトゥーンだけ。
 その韓国でも北米でも有料コンテンツの収益がマイナスに転じている。通期で。
 プラスになっているところもあるけど、微増でしかない。

 ……終わってない?
 よっぽどドラスティックになにかが起きないともう事業として終わってませんか?

 ちなみにマンガのある日本では通期で収益、ARPPUともに増えていますが。
 四半期別では減収。……為替差損があるといえどもひどいな。
 上場してから1年半なんですが、このくらいの時期でもうすでに伸び悩み。
 「営業赤字は出ているけど売上は倍々ゲームで増えてます」ならまだ救われるんですけども、これはもう終わってるなぁ。

 この決算内容は昨日の株式市場が閉まってから発表されたもので。
 今日の市場が開くと同時に株価は18%ほど下落。ひっど。



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ウェブトゥーン「我々はスマホ向き。日本のマンガをすぐにでも凌駕する」 → 配信作品数が減少。連載中止、契約しても連載開始せずが増えてきて「土台が揺らぐ」状況に……

完結どころか連載も危うい···ウェブトゥーン中断続出の理由は(IT朝鮮・朝鮮語)
#普段、ウェブトゥーンをよく見ていたA氏は、今回の連休がただ楽しくなかった。 ネイバーウェブトゥーンやカカオページなど、自分が利用していたさまざまなプラットフォームでよく見ていた作品が相次いで連載を中断したり、終了したためだ。 作画を引き受けた作家が交替され、作品の雰囲気が変わった場合も少なくなかった。 連休の間、ウェブトゥーンをまとめてみようとした計画は結局白紙に戻った。

#ウェブトゥーン作家のB氏も状況は似ている。 B氏は製作会社と契約して序盤の回次を共同作業したが、正式連載に至らずプロジェクトが失敗に終わった。 B氏の知人の中には、収益配分比率(RS)調整問題で連載途中に下車した事例もある。 連載を始めることも難しく、完結まで続けることはさらに難しいという話が出ている。

20日、関連業界によると、突然の連載中止やシーズン終了後、復帰しない作品が増えている。 作家と製作会社間の葛藤が主な原因として指摘される。 双方の紛争が頻繁になり、一つの作品が完結まで続く事例が減っている。 業界はこのような葛藤が国内ウェブトゥーン産業成長鈍化の一つの要因だと見ている。

専門家たちは、企画段階から初期連載分の製作まで進めたにもかかわらず、プラットフォーム審査を通過できず、プロジェクトチームが解散される事例が増えていると話す。 契約した回を満たさず早期終了する作品も少なくない。 新型コロナウイルス感染症のエンデミック以後、ウェブトゥーンの需要が鈍化した点が背景に挙げられる。 以前よりさらに多くの投資費が必要だが、期待収益は減った。

このような流れは、ストーリーコンテンツ企業の業績にも影響を及ぼした。 カカオによると、カカオページとカカオウェブトゥーンを運営するカカオエンターテインメントのストーリー事業は昨年、年間売上3450億ウォンを記録した。 前年比11%減少した数値だ。

ネイバーウェブトゥーン北米法人ウェブトゥーンエンターテインメントの実績資料でも、利用者の減少が確認される。 昨年第3四半期基準で、国内ネイバーウェブトゥーンの月間活性利用者数(MAU)は2460万人で、前年同期比12.3%減少した。 同期間の決済利用者数(MPU)は370万人で4.9%減少した。 有料と無料利用者共に減少した。
(引用ここまで)




 韓国で「ウェブトゥーン飽きられ症候群」とでも呼ぶべき状況が続いています。
 記事中にもあるように去年の7〜9月期の決算をみても課金利用者は5%減。全体の利用者は12.3%減。
 「読者であること」を継続させられなくなっているのですね。
 あと課金ユーザーの課金額も本当に「微増」のレベル。10セントとか。

 同様の傾向は北米の読者でも現れています。
 唯一、Webtoon Entertainmentの売上が伸びているのは日本なのですが。
 同社のLINEマンガが日本のマンガを配信していて売上上位は常に日本のマンガであることは何度も指摘している事実。
 コンテンツがウェブトゥーンだけである韓国、北米ではすでに「飽きられ症候群」が明白に進行しているわけです。

 実際、一昨年の時点でウェブトゥーンの作品数は減少をはじめています。
 コンテンツ側がすでに息切れを起こしているのですね。



 配信される半分以上が成人向けっていう有様。



 で、そこからさらに「完結しないでいきなりぶち切りになるウェブトゥーン」が増え、かつ契約したのに連載にも至らないって作家もいたりすると。
 質を担保するにはまず量が必要なんですよね。
 ピラミッドの頂点であるスーパー大ヒットタイトルを産み出すには、しっかりとした土台が必要なんですよ。

 でも、いまのウェブトゥーンは頂点が「俺だけレベルアップな件」くらいでしかない。
 クオリティについてはこちらのnote記事で言及していますが……うん。



 頂点があれで、かつ土台が狭くなりつつある。
 「スマホ世代にとってはウェブトゥーンこそが正義で、マンガをすぐにでも凌駕する」なんてマヌケな評論家もいましたが。
 あと何年くらいで凌駕されるんでしょうかね?



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韓国メディア「日本が『このままではエンタメ市場をすべて韓国に奪われる』と恐れているぞ! ウェブトゥーン原作が日本を占拠している!!」……ええっと、キミたちの世界線ではそう……なのかな?

「このままだと韓国に全部奪われる」相次いで爆発···「衝撃」に包まれた日本(ヘラルド経済・朝鮮語)
「韓国でなければ見るものがない」

韓流ドラマが日本サブスク市場の「大勢」として位置づけられたことを越え、今は韓国のウェブトゥーン、ウェブ小説など知識財産権(IP)が日本コンテンツ製作生態系の源泉として浮上している。 過去の漫画、ドラマ宗主国を自負していた日本が韓国プラットフォームにお茶の間を明け渡したのに続き、製作システムまで韓国産IPに依存する構造的変化を迎えたのだ。 現地コンテンツ業界に「このままでは韓国に全て奪われるかもしれない」という危機感が高まる様相だ。

29日、ネイバーウェブトゥーンは自社人気作「喧嘩独学」がネットフリックス日本シリーズで製作され、5月28日に全世界に独占公開されると明らかにした。 (中略)

韓国ウェブトゥーン·ウェブ小説IPを活用した現地ドラマ製作はこれ以上特別なことではない。 昨年、日本アマゾンプライム1位を記録した「私の夫と結婚して」や「梨泰院クラス」のリメーク作「六本木クラス」が代表的事例だ。 韓国で検証されたウェブトゥーン·ウェブ小説IPが日本ドラマの「必勝興行カード」に浮上し、日本製作会社が韓国原作を探して列を作る奇現象が起きている。 (中略)

このような流れは、日本のアプリマーケットの数値からもうかがえる。 現在、日本のウェブトゥーン市場はネイバーの「ラインマンガ」とカカオの「ピッコマ」が占有率1、2位を争って両分している。 特に、ラインマンガの場合、日本のアプリケーション(アプリ)マーケットでゲームを抜いて、昨年1月から8月までの9ヵ月間、累積売上1位を記録した。 8月基準の累積アプリダウンロード件数も5500万件を突破した。日本の伝統的な「単行本漫画」文化がデジタルに転換される過程で、韓国プラットフォームが事実上日本漫画市場の流通権を掌握したわけだ。
(引用ここまで)




 おお、韓国産のウェブトゥーンが日本のサブスク市場を制覇したんですって。
 「喧嘩独学」とか「梨泰院クラス」なんかが日本でドラマ化されていて、日本市場を独占しているとのこと。
 あとアプリ市場でもLINEマンガとピッコマがすべてを掌握しているそうですわ。

 うん、なんといってあげればいいのか。
 だいぶこう……現実とは異なる事態把握のしかたですね。
 そこまで「巨大な日本市場を把握している」はずなのに、Webtoon Entertainment Inc.の株価は右肩下がりとなっています。

スクリーンショット 2026-02-17 17.47.17.png

 昨日の終値は$10.61。
 どうにかこうにかこらえてきた11ドルの壁が崩落したってところです。



 次回の四半期決算、および25年通期決算の発表は3月3日予定。
 前もってWebtoon社からは「第4四半期の決算内容は落ちこむだろう」とのアナウンスがされています。
 まあ……浮上の要素がないというか。

 ディズニーが2%の株を買っているとか、ディズニー関連のコンテンツをウェブトゥーン化するとかしていますが。
 それでどうにもならないって判断されているから、株価が低迷しているんだよね……。

 日本でのアプリで一番ってしていますが、アプリ内ランキング等をチェックしてみても「売れているのは日本のマンガ」でしかない。
 実際にウェブトゥーンだけで勝負している韓国でも北米でも課金ユーザーが飽きて離脱している傾向なんですよね。
 上澄み中の上澄みである「ドラマ化された!」なんて話を出しても、「世界戦略間違ってね?」って言われて終わりなんですよ。



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