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カテゴリ:サブカルチャーの記事一覧

「世界制覇を狙えるコンテンツ」であったはずのウェブトゥーン、今度はタイ法人を清算、撤退……2番手のカカオは東南アジア市場を完全に諦めた模様です

カカオエンター、タイで「カカオウェブトゥーン」サービス終了…グローバル事業戦略の修正(ソウル経済・朝鮮語)
カカオ(035720)エンターテインメントがタイで「カカオウェブトゥーン」サービスを終了したことにより、現地法人も清算準備に入ったことが把握される。 カカオエンターテインメントの業績成長の勢いが停滞している中、グローバル戦略の修正を通じた雰囲気の反転に乗り出したものと分析される。

3日、情報技術(IT)業界によると、カカオエンターテインメントは来年8月ごろ、タイでカカオウェブトゥーンサービスを終了する。 2021年にタイにカカオウェブトゥーンを発売した後、4年ぶりの決定だ。 このため、タイ現地法人も現在清算を検討していることが確認された。 これに先立ってカカオエンターテインメントは台湾とインドネシアでもカカオウェブトゥーンサービスを終了した後、現地法人を全て整理した経緯がある。

カカオエンターテインメントはタイでウェブトゥーン事業を完全に畳むのではなく、既存「カカオウェブトゥーン」を「カカオページ」に再編し運営する計画だと説明した。 ただ、タイのカカオページサービスは現地ではなく、韓国にあるカカオエンターテインメント本社で運営する。 このため、タイ現地法人の清算も避けられない見通しだ。 昨年、カカオエンターテインメント・カカオピッコマ(日本)を含むカカオのストーリー部門(ウェブトゥーン、ウェブ小説など)の売上は前年同期比5%減の2030億ウォンを記録した。 カカオエンターテインメント関係者は「現地市場環境変化にともなう競争力確保次元で本社主導のカカオページタイサービスを年内にローンチングする予定」と説明した。
(引用ここまで)




 ウェブトゥーンで最大手がNAVER。韓国国内では絶対王者となっています。
 2番手はカカオでKakao Page、Kakao Webtoonの両方を合わせるとNAVERとどうにか戦うこともできるかなといったところ。
 それ以外は中小でニッチにシェアをしのぎあっているのが現状。

 大手2社はさかんに世界戦略を繰り広げていたのですが、ここ1年で撤退続きとなっています。
 中堅トップだったNHNは日本を除くすべての市場から撤退。



 NAVERも中国市場から撤退。
 カカオは北米、日本、韓国以外はほぼ撤退済かな。
 NAVERが撤退していた中国にはなんとか食らいついていたのですが、
先日撤退を表明していました。



 で、カカオについては台湾、インドネシアから撤退していたのですが、今度はタイからも撤退。
 完全に東南アジア市場を諦めた模様です。
 「ユーザーの課金額が少なくて事業を展開できない」とのこと。

 ……そんなの事前調査で分かりそうなものですけどね。
 法人も解散するとのことで、これで東南アジア市場からは完全撤退となります。
 一応ウェブトゥーンの配信は続けるものの、韓国からの配信となると。

 一応、最大手であるNAVERはまだヨーロッパ、東南アジアに食らいついてはいますが、現地法人はどっちもないんだったかな。「いつでも逃げられる」状況にはなっています。

 韓国でもすでに飽和して市場規模は減少傾向。
 北米ではいつまで経っても課金が文化として根付かない。
 日本ではウェブトゥーンではなくマンガを売っているだけ。
 中国からは撤退、東南アジアからはほぼ撤退。

 ……未来は明るいんですかね。



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韓国メディア「ウェブトゥーンの将来は明るいってどこもいうけど、実際の市場は縮小に転じてるよね?」「世界でも撤退が相次いでる」「株価は下落したまま……どうすんのこれ」

Kウェブトゥーン、政府は育成···現実は市場縮小(ニューストマト・朝鮮語)
イ·ジェミョン政府がKウェブトゥーンを次世代国家戦略産業として育成するという計画を前面に出した中で、いざ業界はグローバル事業構造調整に速度を上げています。 専門家たちはウェブトゥーン産業の持続可能性のためには、個別作品を越えて知識財産権(IP)中心に拡張できる基盤を構築しなければならないと助言します。

政府は2027年までにKウェブトゥーン産業の規模を4兆ウォン、輸出規模は3兆4000億ウォンに拡大するという目標を立て、ウェブトゥーン制作インフラに人工知能(AI)技術を導入する内容の補正予算165億ウォンをこのほど編成しました。 これに伴い、ウェブトゥーン関連企業の株価が一斉に上昇し、市場の期待感も高まった状況です。

しかし、実際の企業現場で感知される雰囲気は違います。 NHN(181710)は自社のウェブトゥーンプラットフォーム「ポケットコミックス」のフランスと北米のサービスを終了すると発表し、カカオ(035720)ピッコマはフランス、インドネシア、台湾などから撤退しました。 ネイバー(NAVER(035420))ウェブトゥーンもヨーロッパ法人設立計画を保留し、日本と北米市場に集中する方向で戦略を調整しています。

ヨンソン大学ウェブトゥーン漫画コンテンツのキム・ジョンヨン教授は「産業全体が一時的に萎縮したのは事実」と診断しました。 ただしコンテンツ産業の特性上、循環が存在するという点を指摘し、「政府は基盤を固める中長期戦略を立て、業界は当面の収益性確保を通じて均衡を合わせなければならない」と助言しました。 (中略)

続いてキム教授は「日本もIPが持っている付加価値よりは2次コンテンツまたはトランスメディア、グッズを通じて得る収益がさらに大きい」として「国内市場はマーケティングとサービス、トランスメディア連係構造が急速に改善されており、過去の日本コンテンツ産業が成長した時期と類似した流れが現れているという点で政策が後押しされなければならない」と明らかにしました。
(引用ここまで)




 韓国メディアの論調を見ていると、あたかも「ウェブトゥーンの未来は輝いている!」くらいの勢いなのですが。
 まあ、実際にはWebtoon Entertainment Inc.の株価は右肩下がり。
 ちょっと前にゴールドマンサックスが株価見通しを変更して「買い」になったのですが。
 目標株価は15ドルから11ドルに変更(笑)。

スクリーンショット 2025-06-28 11.50.29.png

 昨日の終値で8ドル66セント。
 最高値のおおよそ1/3ですかね。アメリカ株式市場が伸びているので、それにつれて伸びてはいます。
 もしかしたら韓国メディアがいうようにウェブトゥーンが全世界に受け入れられて、北米でも課金されるようになったらとんでもなく伸びるかもしれませんね。



 まあ、現実は韓国国内でも息切れでタイトル数は減少。
 かつ、半分以上が成人向け。



 2番手グループ筆頭でシェア5%前後だったNHNは日本以外のすべての市場から撤退。



 Webtoon Entertainment Inc.の決算を見ても「ここから伸びる要素どこ?」ってなるくらいには将来が見えない。
 日本でマンガを売り続けることでなんとか財政はキープできているけど、それ以上じゃないですしね。

 NAVER(Webtoon Entertainment Inc.)の課題であったヨーロッパへの本格進出(支社設立)も延期。
 東南アジアからはもほぼ撤退。
 NAVERはヨーロッパ、東南アジアには残存しているけども、利益を計上しているわけでもない。
 北米では「課金して読む」って習慣がまったく根付かない。

 事業としての将来性が全然見えてないんだよなぁ。



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韓国「ウェブトゥーンの主人公が日本人になった? ありえないだろ!」と炎上……ローカライズしないと受け入れられないんだろうね

韓国の漫画の主人公が日本人?… Kウェブトゥーン「現地化」に苦心(国民日報・朝鮮語)
日本と北米、ヨーロッパなど海外市場で成功を収めているKウェブトゥーンが「ローカライジング」(現地化)水位調節という変数に出会った。 ウェブトゥーン輸出で現地化戦略は興行成否に大きな影響を及ぼす要素だが、過度な現地化がかえって逆風を呼ぶ場合もあり、均衡点を探すことが重要だという意見が出ている。

最近人気ウェブトゥーン「異世界錯覚ハンター」は日本進出過程で国内読者の批判に直面した。 該当作品は16日、日本の「ラインマンガ」で連載を始めた。 日本語版が公開された以後、国内読者たちは主人公「キム・ギリョ」の名前が「木島礼二」になったことに強い不満を表出した。 キム・ギリョの住民登録証が登場する場面で、上段の太極模様が日の丸を連想させる模様に変更された点も指摘された。

あるネットユーザーは、日本による植民地時代など歴史的な問題まで言及し、「作品の中の韓国人主人公の名前を創氏改名するなんて話になるのか」と主張した。一部では「日本のアニメーションも国内に持ち込む際に韓国の名前を使うことが多いが、輸出のために該当国家に合う名前程度に変えるのは大丈夫ではないか」という意見も出てきて甲論乙駁が続いた。結局、出版社ABエンターテインメントは17日公示を通じて「該当ジャンルに対するローカライズ経験が足りなかった」として「日本語版連載を暫定中断し、日本連載に対して再検討する予定」と明らかにした。

このウェブトゥーンの場合、ファンの意見を取りまとめて現地化在庫決定を下したが、グローバル市場で成功するためにはローカルライジングをまったく無視することはできないとするのが業界の見解だ。 ネイバーウェブトゥーンとカカオページは、いずれも専任人材を置いて作品に合うローカルライジングの水位と方向を検討する。 肌の色に敏感な国では「肌が白い」という台詞を「肌がきれいだ」に変え、文化的専有論難を防ぐために白人キャラクターのレゲエヘア表現を修正するやり方だ。「アイテムの力」や「異世界物」のように韓国ウェブトゥーンとウェブ小説でたびたび登場する隠語や圧縮語は理解しやすく解説して解釈する。
(引用ここまで)




 ウェブトゥーンは世界展開をしているものが多いのですが、その際のローカライズで炎上したとの話。
 LINEマンガに掲載させる際に、名前を日本人のそれに。
 かつ、住民登録証の太極マークのところが日章旗風になっているってことで炎上。

 LINEとしては「できるだけ韓国臭を減らしたい」のでしょうね。
 「キム・ギリョ」なる名前が「木島霊士」になったのだそうですよ。
 で、それに創氏改名だのなんだの言われて炎上したと。



 韓国のマイナンバーカードに相当する住民登録証がこんな感じなんですが。

スクリーンショット 2025-06-23 22.50.34.png

 で、それがこんな風になって炎上したと。

スクリーンショット 2025-06-23 22.59.03.png

 LINEマンガにも全然ローカライズしていないものもあったりして、いまひとつどういう基準でローカライズしているのか分からないのですけどね。
 ピッコマで連載している「ブォンジュール」のアレとかもローカライズしていますが、「こんな団地みたいなマンション、日本にはねえよ」とかいろいろツッコミどころ満載です。

 LINEマンガも、そこまでがんばって「毎日無料」の縦読みを続けていないで、出版各社の普通のマンガ配信アプリになったら効率化できるんじゃないかな。
 真面目な話、そっちのほうが利益率上がりますよ。



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「世界を制するコンテンツ」であるはずの韓国製ウェブトゥーン、ついに中国から完全撤退……「著作権意識が低いからだ!」とはいうものの……

国内線の成長鈍化、海外線では赤字……Kウェブトゥーン「進退両難」(ソウル経済・朝鮮語)
国内ウェブトゥーン企業が進退両難に処した。 国内市場の成長性が引き続き鈍化する中で潜在力を見て進入した海外市場は赤字持続で事業を撤収しなければならないほど困難が続いているためだ。

18日、情報技術(IT)業界によると、カカオエンターテインメントがテンセントと合作して中国で運営していたウェブトゥーンプラットフォーム「ブドウ漫画」は来月1日にサービスを終了する。 2021年、全世界で2番目に大きいコンテンツ市場である中国攻略に乗り出したが、不法ウェブトゥーン流通など限界にぶつかり、4年ぶりに事業を整理することになった。 カカオエンターテインメントは昨年、インドネシアと台湾でウェブトゥーンサービスを終了した。 また、別のカカオグループ会社であるカカオピッコマも昨年、欧州法人を整理した。

NHNも今年10月、英米圏とフランスで運営中のウェブトゥーンサービス「ポケットコミックス」を終了することを決めた。 世界のウェブトゥーン市場の成長に支えられ、NHNは台湾、タイ、ベトナム、ドイツなどでサービスを展開したが、昨年を基点に事業を全て整理した。 NHNは韓国で運営中のウェブトゥーンプラットフォーム「コミコ」も今年10月までに運営し、最も大きな漫画市場である日本事業に集中するという方針だ。

成長の可能性を見て海外市場に参入した国内ウェブトゥーン企業が予想対比少ない収益に相次いで事業を中断しているものと解釈される。 特に不法流通が国内ウェブトゥーン企業の足を引っ張ったという分析だ。 韓国著作権保護院の「2024海外韓流コンテンツ侵害実態調査」報告書によれば、昨年海外不法流通サイトに掲示された複製物の中で71.6%がウェブトゥーンと集計された。 不法ウェブトゥーンによる被害も数千億ウォンで、2023年の被害額は4465億ウォンに達する。 同時にヨーロッパなどの市場ではまだ出版文化が優勢で、国内ウェブトゥーン企業が力を発揮できずにいる状況だ。
(引用ここまで)




 先日、コミコで知られているNHNが日本以外のすべての市場においてウェブトゥーン配信事業から撤退することを発表しました。



 NHNはトップ2であるNAVER、カカオに比べれば事業規模は小さいものの、それなりのシェアは持っていた中堅どころ。
 とはいっても、韓国国内のシェアでは一桁パーセントだったので零細であることにまちがいはないのですが。

 世界への進出でなんとか延命できないかとしていたのでしょうが、どうにもならずに完全撤退。
 日本でだけはそこそこ製作と配信環境が整っているのでしょうね。



 今回はカカオが中国市場から撤退。
 中国市場についてはすでにNAVERも撤退しており、韓国勢はこれで完全撤退となりました。



 ヨーロッパ市場についてはカカオが撤退済
 NAVERがまだ食らいついていますが、ビジネスにすらなっているのか微妙なところ。
 北米事業は将来を見据えてNAVER、カカオともやっていますが……まあ、いつになったら黒字転換するのやらといったレベル。

 東南アジアではカカオはタイ以外のすべてから撤退。NHNも撤退。
 NAVERはまだ全域でやっているようですね。「ウェブトゥーンのグローバル化」を唱えている以上、そうそう撤退はできないってところかな。

 中国撤退の原因は「違法配信が多くて著作権侵害例が多すぎてビジネスにならない」とのこと。
 まあ……それは日本のサブカルチャーでの韓国事業でも同様だったんだけどね。



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韓国ウェブトゥーンを展開していたNHN、日本以外の市場からすべて撤退……思ってたほどの市場規模じゃなかった、ってことね

韓国NHN 日本以外の電子コミック配信サービスを終了へ(聯合ニュース)
韓国IT(情報技術)大手のNHNは16日、同社が運営する電子コミック配信サービス「comico(コミコ)」などのうち、日本を除いた韓国、英語圏、フランスのサービスを10月31日付で終了すると発表した。

 サービス終了に伴い、サイト内で利用できるコイン(電子マネー)の払い戻しや購入して1年未満の作品の返金を進めるという。

 日本で運営中のコミコはサービスが維持され、韓国では配信サービス事業は終了するものの、ウェブトゥーン(縦スクロール漫画)のコンテンツ制作と販売は続ける。

 NHNは2013年から日本を中心に電子コミックの配信サービス事業を活発に進めてきた。韓国、東南アジア、北米にサービス地域を広げ、22年にはフランスにも進出した。

 だが、22年にベトナム、翌年にはタイ法人を売却して東南アジア市場から撤退し、今回は日本を除くすべての地域でのサービスを終了することになった。

 韓国の電子コミック市場は成長が停滞する中、ネイバーとカカオの2強の構図が強まり、そのほかのサービスは苦戦を強いられている。
(引用ここまで)




 NHNがフランス市場(ヨーロッパ市場)からウェブトゥーン事業で撤退する、とのエントリの際に「NAVERとカカオがトップ2で、NHNはそれを追う3位集団のトップ」との話を書いています。



 そのNHNが日本で展開しているコミコ以外、すべての市場でウェブトゥーン事業から撤退を決定。
 まあ、儲ける算段がつかないってことなんでしょうね。



 日本でのコミコはそれなりに展開できている。
 いわゆる「縦読み」の老舗でもありますし、アプリでの配信としては最初期からやってきて日本オリジナルのコンテンツもできている。
 あるていどの収益の目処がついているのでしょう。

 一応、「ウェブトゥーン製作そのものからは撤退しない」としていますが。
 逆説的に日本市場以外での、製作から配信まで一貫した事業としては黒字転換が見えてこないのでしょう。
 NAVERがアメリカで上場しているWebtoon Entertainment Inc.の決算を見ても分かるのですが。

 いつになったら営業黒字を計上できるのって状況になりつつあります。
 「世界のウェブトゥーン市場」ってものが、思っていたより大きくなってくれない。
 成長し続けていればごまかせていたのでしょうが、停滞が目立つだけの状態となっています。
 こうしてぽろぽろと脱落していくしかないんでしょうね。



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世界覇権を狙うウェブトゥーン、またもヨーロッパから撤退……「スマホではマンガよりもウェブトゥーン」でしたっけ?

【単独】フランスはKウェブトゥーンの墓? カカオ撤退に続きNHNも事業中断を検討(毎日経済・朝鮮語)
8日、情報技術(IT)業界によると、NHNがフランスで運営するウェブトゥーンプラットフォーム「ポケットコミックス」は今年初めから新規コンテンツアップロードを全面中断した。まだサービス中止ではないが、NHNはサービスを終了するまで含めて運営継続かどうかを検討している段階として把握される。

NHNは2023年にドイツサービスを中断し、昨年は東南アジア市場から撤退し、日本と北米、フランスなどの主要市場に集中してきた。

NHNはヨーロッパ諸国のうちフランス市場は最後まで射手してサービスを続けてきたが、フランスサービスが中断されればヨーロッパでも完全に撤退することになる見通しだ。 (中略)

フランスはヨーロッパ最大の漫画市場であり、マンガと呼ばれる「ワンピース」のような日本の漫画がすでに浸透している主要市場に挙げられる。フランスの読書報告書によると、2023年基準の漫画を読んだフランス人の割合は48%に達する。 (中略)

また、まだ単行本のような出版漫画がフランスで主流をなしている中、韓国ウェブトゥーンコンテンツ自体の競争力もこれに及ばなかったものと解釈される。

ある業界関係者は「グローバルウェブトゥーン市場自体の成長傾向が多少鈍化しているが、その中でもヨーロッパの方がもう少し目立つ状況」とし「高い投資費用対比収益回収が不透明であるため、このような決定がなされるように見える」と説明した。 (中略)

ネイバーの立場でもまだフランスのウェブトゥーンの売上が大きな割合を占めていないが、市場の潜在力を見て着実に投資を進めている。

ネイバーウェブトゥーンはフランスで毎年開かれる漫画関連祭り「アメイジングフェスティバル」に昨年まで3年連続参加し、今年は独自のブースを設けていないが、韓国コンテンツ振興院の共同館形態で一部の作品を披露する予定だ。
(引用ここまで)




 ウェブトゥーン大手としてはカカオとNAVERが最大手。
 それをNHNが追っているって構図です。
 去年、カカオはフランスから撤退、かつヨーロッパ事業からも完全撤収を決定しています。



 欧州子会社設立以来、全期で営業赤字を計上していたそうなのでやむなし。
 日本、北米に集中するとのことでした。

 そして3番手のNHNもヨーロッパ市場から撤退。まあ、撤退検討とはありますが。
 1月から新規更新なしって実質的にはもう終わってるのでは。



 現状、まだ欧米では紙の本が強いんですよね。
 もうどうしようもなくてNAVERはアメリカでもヨーロッパでも「ウェブトゥーンを紙に印刷した単行本」とか発売していたりします。
 どんだけウェブトゥーン事業が厳しいのかって話でもあります。

 カカオは欧州から完全撤退済。タイ、ベトナム、インドネシア、台湾からも撤退済。
 NAVERは中国から撤退
 NHNは台湾・ドイツから撤退。今回のフランス撤退で欧州から完全撤退。
 東南アジアからは各社ともに撤退済。たぶん、残ってるところもあるんでしょうけども。芳しい話は聞いたことがありません。

 「世界覇権を狙うウェブトゥーン」「スマホでの読みやすさはマンガよりもはるかに上」って設定、どこ行ったんでしょうかね。



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NHK「分業体制で製作されている韓国のウェブトゥーンは急成長している」……分業体制って日本でもやってますけどねぇ?

韓国発の縦読み漫画 「ウェブトゥーン」市場が急成長(NHK)
「ウェブトゥーン」と呼ばれる“縦読み漫画”が注目されています。ウェブトゥーンとは「ウェブ」と漫画の「カートゥーン」を合わせたことば。スマホなどで気軽に読めることから人気になり、10年ほどの間に世界での市場規模は2300億円以上に成長していると言われています。 (中略)

説得を後押ししたのが、ウェブトゥーン業界の働き方です。制作会社の多くは完全分業制です。作品を企画するディレクターのもとで、絵コンテ、彩色など各パートのスタッフがシフトを組んで作業し、連載を行います。

ウェブトゥーン制作会社 ディレクター「スタッフどうし負担を分かち合いながら作品をつくることができる。会社員として休日も確保できて、残業もない」
(引用ここまで)




 なんか分業制で製作するウェブトゥーンがとても新しいって言っているニュースがあって、どこだろうねって見たらNHK。
 あー、ね。
 別に新しくはない。

 そもそもさいとう・たかをプロで分業は行われているし、本人が亡くなっても連載が続いている。
 原作+作画も分業制。さらにいうならアシスタントを入れているのも分業制っていえるでしょ。
 原作、脚本、ネーム(絵コンテ)、作画が分かれている作品もある。

 逆に最近はPC環境でいろいろ省力化できているのもあって完全にひとりで作画している人とかもいますしね。



 問題はそうした分業制かどうかじゃなくて、面白いかどうか。
 もっとぶっちゃけていえば売れるかどうか。

 で、その結果として出てきたのが、ウェブトゥーンエンターテインメント社の「日本でしか有料読者が伸びていない(なお、読んでいるのは日本のマンガ)」「韓国、北米では有料読者の減少」って決算結果ですわな。



 正直、もうすでに伸び悩みに陥っている。
 韓国ではすでに掲載タイトル数は減っているし、半分以上が18禁
 年30%くらいの伸び率を見せないと「マンガをはるかに超える世界4兆円市場!」には届かないんですけどね。

 まあ、「ウェブトゥーンが〜」って言っている人々が「これは面白いから読んでみろ!」って言い出さない時点でお察しくださいですね。



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ウェブトゥーン、韓国・北米で飽きられてしまって有料ユーザーが減少に転じる……日本でも売上は「マンガ」であって「ウェブトゥーン」ではない……もはや「いずれ世界を席巻する」って設定は捨てたほうがいいのでは?

ウェブトゥーンエンターテインメント、第1四半期の営業損失387億ウォン···上場・マーケティング費の増加で赤字転換(ニューシス・朝鮮語)
ネイバーウェブトゥーン本社ウェブトゥーンエンターテイメントが第1四半期の売上高3億2571万ドル(4727億ウォン、四半期平均為替レート1451.20ウォン基準)、営業損失2663万ドル(387億ウォン)日を記録した。前年同期比の売上は0.3%減少し、営業損益は赤字転換した。

事業部門別には有料コンテンツの売上が2.5%減少した2億6020万ドル、広告売上は7.8%増加した3990万ドル、知識財産(IP)ビジネスの売上は11.8%増加した2560億ドルとなった。

ウェブトゥーンエンターはウォン・円貨同伴劣勢によりドル基準売上成長勢が弱まったと説明した。 損失は昨年ナスダック上場で発生した費用とマーケティング費用増加による一般・管理費用増加の影響があったと伝えた。

ただ、昨年第1四半期のような為替レート適用時の売上は前年同期比5.3%増加し、有料コンテンツの売上も2.8%増加した」と話した。

有料コンテンツの売上の場合、韓国、日本などすべての地域で有料ユーザー当たり平均収益(ARPPU)が増え、特に日本のラインマンガの場合、第1四半期の日本全体アプリマーケットの売上1位を達成したと強調した。 同一為替基準の韓国ARPPUは6.7%増の8.4ドル、日本は3.5%増の23ドル、その他の地域には3.5%増の6.5ドルを記録した。

一方、第1四半期基準の月間有料利用者数(MPU)は、韓国340万人、日本220万人、その他の地域170万人を記録した。 日本で5.2%増加した反面、韓国とその他の地域は前年同期比それぞれ10.6%、5.9%減少した。
(引用ここまで)




 NASDAQに上場しているウェブトゥーンエンターテインメント社が1〜3月期の決算を発表。
 売上高は前年同期比0.3%減少。
 ただし、為替が同じだったら5.3%増加していたはずだとも語っています。

 有料コンテンツ収益も2.5%減少。
 こちらも為替が同等だったら2.8%増加だったとの主張。

 ふむ、「為替レートさえ同じだったら……」ってところの四半期決算ですが、まあそれであっても伸び率は5%ほどで成長が見られるってほどのものでもない。
 「ウェブトゥーンが世界を席巻する」って設定は捨て去ったのかな。

2505154a.png
(TradingView提供のWebtoon Inc.上場来チャート)

 現在の株価は9.85ドル。上がりませんねぇ……。
 6ヶ月で見るとS&P500、NASDAQの上昇率に劣後。
 投資家から期待されていないのがよく分かります。



 最大の問題は「月間有料利用者数」が日本では上昇(+5.2%)したものの、韓国、および北米を中心とした「その他地域」では下落。
 下落幅は韓国で10.6%、その他地域で5.9%。

 何度も語っていますが、日本での事業はそれ以外の事業とは大きく異なっています。
 日本ではLINEマンガで「マンガ」を売っていて、それが圧倒的に強い。
 「ウェブトゥーンの隆盛」とは別途の市場と見るしかない。

 なので「ウェブトゥーンの将来」を見るためには韓国、その他地域での有料利用者数を見るべきなのですね。
 そのふたつの「ウェブトゥーンだけで勝負している市場」では明白に「有料ではもう買わない」とするユーザーが増えている。
 「日本では売上、有料ユーザーともに増えている」って言われても、「それはマンガの売り上げだよね?」で終了。

 具体的にいえば韓国ではタイトル数が減少し、過半が成人向けってメディアになりつつあります。



 まあ、事業としては「日本に注力する」ってのももちろんありなんでしょうけどね。
 ウェブトゥーンがコンテンツとして飽きられて、お金を払うユーザーに離脱されているってのが最大の問題じゃないんですかねー。



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 中味は長編記事。最新の記事は「条約も約束も三権分立も無視する韓国、その理由である「正統性」とは? そして日本はどのように対応すべきか 」となっています。


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