ウォン安ドル高とマーケティング費用の拡大でネイバーウェブトゥーンの米国本社ウェブトゥーンエンターテインメント(以下ウェブトゥーンエンターテインメント)が今年第2四半期に約200億ウォンを越える営業損失を被った。
売上も昨年同期比で減少したが、調整基準純利益は市場の予想値を上回った。
ウェブトゥーンエンターは第2四半期の営業損失が1557万ドル(約234億ウォン・四半期平均為替レート1500.736ウォン基準)と暫定集計されたと10日(現地時間)公示した。
売上高は前年同期比2.8%減の3億30850万ドル(5080億ウォン)で、純損失は1千458万ドル(219億ウォン)で、前年同期(390万ドル)比約2.7倍増えた。
ただ、調整純益は市場の予想値を上回った。 (中略)
ウェブトゥーンエンター側は主要市場である韓国·日本の通貨劣勢でドル基準成績は停滞しているように見えるが、該当国家通貨基準では3部門の売上が全て増えたと説明した。
国別では韓国市場の成長が目立った。
韓国の総売上高は同一為替レート基準で1億5000万ドルで、1年間で20%増加した。 (中略)
ただ、これまで堅調な成長ぶりを見せてきた日本市場は、むしろ売上げが同一為替レートでも6.7%減少し、揺らぐ姿を見せた。 両国を除いた残りの地域では売上が11.1%増えた。
第2四半期の月間活性利用者(MAU)数は1億5690万人で、昨年同期より0.5%増え、月有料利用者(MPU)数は1.8%増えた750万人だった。
特に日本とその他の国でMPUが減少したにもかかわらず、韓国で有料利用者数が340万人から380万人に、10.4%急増した。
(引用ここまで)
定期的にお伝えしているウェブトゥーン社の四半期決算。
4-6月期の2Q決算です。
一言で言い表すなら「弱い」ですかね。
ドルベースでの総売上は前年同期比マイナス2.8%。
有料コンテンツ売上はマイナス4%。
営業赤字は倍に増えました(悪化)。
地域別の有料コンテンツ売上を見てみましょう。
韓国で16%増。
その他地域(主として北米)は3.8%増。
日本ではマイナス15.6%。
日本の減少は為替の影響を受けたもので、全体の売上減少もその余波でしかない……とのことなのですが。
まあ、それだったらアメリカに上場するのは避けるべきでしたね。
IRを見ても有料コンテンツ売上の約半分が日本からのもの。
前年同期では60%近くが日本からでした。
当然、日本円の為替の影響を大きく受けるわけです。
この弱い決算を受けてウェブトゥーンエンターテインメント社の株価は下落。
市場が開いた時点では8ドルを下回るかとも思われたのですが、いまのところ買い戻されて8.66ドルほど。
8%ちょっとの下落となっています。
まあ、この決算で買うのは無理だなぁ。
当然のように株価は奮いません。
株価が奮わないと、社員のやる気が出ないし、そもそも社員をつなぎ止めることができないんですよね。
新興企業の場合、ストックオプションの権利を与えることで将来的に莫大な資産形成ができる利点があります。
社員に「1株○○円(ドル、ユーロ)でXXX株分を買える権利」として与えられているわけです。
その○○円の設定はいろいろあるのですが、IPO価格を基準にしていることが多いのですね。
つまり、IPOの公募価格を下回ったままでは優秀な社員をキープできないのですよ。
ウェブトゥーンエンターテインメントの場合、公募価格は21ドルでした。
現在の株価はその半分以下。ストックオプションを行使したら損する状態ですね。
モチベーションも上がりませんし、「ストックオプションを行使できるのは社員でいる間だけ」なんて取り決めになっていることも多いので引き留めもできません。
根本的に株価が下落していいことなんてなにもないんですが。
「マンガを駆逐するウェブトゥーン!」がどうのこうのいう以前に、株価を上げないとマジでやばいってのが実際です。
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