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カテゴリ:サブカルチャーの記事一覧

「日本のマンガに変わって世界の覇権を取る」はずの韓国ウェブトゥーン、中国に続いてヨーロッパ市場からも完全撤退

[単独]「稼げないのに、出血競争をやめよう」…カカオウェブトゥーン事業、欧州から撤退(毎日経済・朝鮮語)
カカオのウェブトゥーンをはじめとするコンテンツ子会社であるカカオピッコマが欧州事業から撤退する。 欧州進出から約3年で事業を終えることになる。

フランスを含めた欧州ウェブトゥーン市場の成長傾向が当初の予想より遅い中、現地企業の出血競争が深刻化すると、収益性の高い地域に集中するために下した決定と解釈される。

12日、毎日経済取材の結果、カカオピッコマはフランスに設立した「カカオピッコマヨーロッパ」現地法人を完全に撤収するという方針を定め、関連手続きを推進中であることが確認された。 会社側は上半期中に法人清算手続きに着手し、年内に完了するという計画だ。 ヨーロッパ現地でサービス中の総合デジタル漫画プラットフォーム「ピッコマ」は9月にサービスを終了する。 カカオピッコマは早いうちにこのような内容をウェブトゥーンコンテンツ供給会社(CP)に案内する予定だと把握される。

欧州現地の事情に詳しい情報技術(IT)業界の関係者は、「欧州進出決定当時と比べて変化した成長速度について、ピッコマ内部で多角的な検討を進め、事業の選択と集中のために(撤退)決定を下したと聞いている」と述べた。

日本のウェブトゥーン市場で1位になったカカオピッコマは、グローバル舞台に事業を拡張するという青写真の下、2021年9月、フランス・パリに欧州法人を設立した。 フランスを拠点に欧州市場を攻略するという構想だった。 同年11月、社名も従来のカカオジャパンからカカオピッコマに変えた。 カカオピッコマヨーロッパが2022年3月にフランスに発売したウェブトゥーンプラットフォーム「ピッコマ」は現地漫画アプリ順位で2位を記録中だ。 会社側が別途に実績を公開してはいないが、欧州法人は設立以来、全期営業損失を記録してきたことが分かった。
(引用ここまで)


 韓国ウェブトゥーンの雄であるピッコマが3年前にフランスへと進出していたのですね。
 21年9月に現地法人設立、翌22年3月にはピッコマのサービス開始。

Kウェブトゥーン「ピッコマ」…フランス進出 – KOREA WAVE(KOREA WAVE)

 で、2年経過したところで完全撤収。
 ウェブトゥーン各社が社運をかけている「グローバル展開」は失敗しつつあります。

 先日は中国からNAVERのウェブトゥーンが完全撤退
 現地のものは読まれているそうですが、海賊版対策ができずに撤退。


 さて、フランスではまだ紙の本が優位なのだそうで。
 2021年に「カルチャーパス」なる制度で若者が300ユーロの補助を受けた結果、その多くがマンガの購入に費やされたそうです。

フランスで「日本マンガの人気」再沸騰している訳(東洋経済ONLINE)

 フランスでは日本のマンガが人気である、よく読まれている。
 そうした下地がある場所であれば、ウェブトゥーン欧州進出の足がかりにちょうどいいと判断したのでしょう。
 で、失敗したと。

 主力市場である北米と日本に注力するとのことです。
 去年、コミコが東南アジア(タイ、ベトナム)から撤退。おかしいなぁ、「スマホに特化したウェブトゥーンは覇権を取る」はずだったのですが。

 なお、「最大市場で課金が成功すれば世界で4兆円市場になる」と狙っている北米市場も思ったようには伸びていない模様。
 そもそもマンガへの課金文化がないのです。このあたりは集英社のMANGA Plusも苦悩している部分らしいですけどね。
 化けの皮がはがれまくってます。

 まあ、あるていどウェブトゥーンって形式は定着するとは思いますよ。気軽ですしね。
 じゃあ、主流になるのかどうかはまだ分からないってとこ。
 現状のクオリティではまだだいぶ厳しいかな、と感じます。

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韓国のウェブトゥーン、中国市場から完全撤退……韓国メディア「中国でもウェブトゥーンは読まれているのになぜ?」

「中国人もウェブトゥーンをよく見るのに、なぜ?」 中国法人が全額を減損処理したネイバーウェブトゥーン、清算手続きへ(朝鮮BIZ・朝鮮語)
ネイバーウェブトゥーンの中国事業を担当するネイバーウェブトゥーンカンパニーが、香港に位置したワトンエンターテインメント(Watong Entertainment)に対する投資金を全額損傷処理した。 中国市場は知識財産権(IP)の概念が弱いうえ、現地のプラットフォームが強勢を帯びており、国内ウェブトゥーン業界の不毛の地に挙げられる。

15日、金融投資業界によると、ネイバーウェブトゥーンカンパニーは持分100%を保有しているワトンエンターテインメントに約287億ウォンの全額減損処理を行った。 わずか2年前にワトンエンターテインメントの有償増資に参加して追加投入した40億ウォンすら回収できないと判断したのだ。 昨年末基準でワトンエンターテインメントの帳簿金額は5400万ウォンに過ぎない。 (中略)

ネイバーウェブトゥーンカンパニーが中国で力を使えない理由は、中国市場自体の特殊性のためだ。 中国はインターネット規制が強いうえ、知的財産権に対する意識が弱い。 ライバル会社も多い。 クワイカン漫画やテンセントアニメーション、ウェイボアニメーションなど、現地のプラットフォームがウェブトゥーン市場を掌握している。

ネイバーウェブトゥーンは、米証券市場への参入を推進している。 これに関連して、中国事業を担当するネイバーウェブトゥーンカンパニーは清算する可能性が高くなっている。 2022年、ムンマン(原作名文明)などネイバーウェブトゥーン原作を映像化した作品が中国市場で興行し、少し息抜きができたが、以後興行作を作り出すことができず持続的な赤字に苦しめられているためだ。

ネイバーウェブトゥーンカンパニーは2020年に営業損失35億ウォン、当期純損失756億ウォンを記録したのに続き、2021年に営業損失6億ウォン、当期損失47億ウォンを記録した。 2022年には28億ウォン、昨年には30億ウォンの当期純損失を出した。 昨年基準の未処理欠損金だけで約2517億ウォンだ。
(引用ここまで)


 全世界を席巻し、5年後には4兆円市場を打ち立てる(予定)の韓国のウェブトゥーン。

韓国発の「ウェブトゥーン」は5年後に4兆円市場になって日本の漫画を追い抜くだろう……あー、またその話を垂れ流しているんだ(楽韓Web過去エントリ)

 日本で書かれた「ウェブトゥーンしか読まないって大学生がいる」との記事を大々的に韓国で報道していたりもしましたね。
 そんなん一部でしょうけども、まるでそんな大学生ばかりだって勢いで報道してました。

 んで、今度は中国でネイバーウェブトゥーンが全額減損処理。
 おかしいな、スマホに特化したウェブトゥーンは世界を席巻するはずなのに。


 ネタばらしをすると、ネイバーでない中国企業が中国市場を占領していて韓国企業の入る隙間がないのが実際なのだそうで。
 あと海賊版が横行していてとてもじゃないけどビジネスにならないと。

 北米では無料アプリで読むだけ。そういった「ウェブ上での連載に課金」って習慣がないので順調に爆死中。
 「4兆円規模の市場」っていうのは北米に課金習慣がつけばっていう前提なので、5年後の予定もどうなるかは不明。
 中国市場も取れないし、北米市場も将来不明。

 「世界市場を席巻するウェブトゥーン」だから中国市場くらい捨てても大丈夫か。

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韓国発の「ウェブトゥーン」は5年後に4兆円市場になって日本の漫画を追い抜くだろう……あー、またその話を垂れ流しているんだ

韓国発の「ウェブトゥーン」が日本漫画を追い抜く?スマホ画面に最適化、市場規模は約4兆円予測(FLASH)
 漫画大国・日本に静かな危機が迫っている。

 理由は、次世代のデジタル漫画「ウェブトゥーン」の台頭だ。聞き慣れない言葉かもしれないが、ウェブトゥーンは英語の「Web(ウェブ)」と漫画を意味する「Cartoon(カートゥーン)」を組み合わせた造語になる。スマートフォンで読むことを前提に描かれた新たな漫画の表現形式で、IT先進国の韓国で発展した。

 最大の特徴は縦長のスマホ画面に合わせて、コマを縦一列に並べて配置している点になる。見開きの紙面を想定した日本の漫画はスマホで見づらいという声があるが、ウェブトゥーンは一つ一つのコマが画面いっぱいに表示されるおかげで絵が大きく、全面カラーなので迫力も満点だ。

 セリフは少なめで画面を拡大することなく上下にスクロールするだけで軽快に読み進めることができる。動画アプリ「ユーチューブ」や「ティックトック」などとの余暇時間の奪い合いが激化する中、短時間で快適に楽しめるように設計されている。

 それゆえに、内容の薄い「スナックカルチャー」と揶揄されることが多いが、デジタルネイティブのZ世代(1990年中盤~2000年代生まれの若い世代)から絶大な支持を集める。

 1話数十円で読めるので、懐に余裕のない若者でも試しやすい。新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要を追い風にして、直近の数年間で日本での読者数を大きく増やした。

 ウェブトゥーン作品を数多くそろえる韓国系アプリの「LINEマンガ」と「ピッコマ」のシェアは、国内の漫画アプリ市場で半分近くに達し、日本勢を圧倒している。

 日韓だけでなく、アジアや北米、欧州でも人気はとどまることを知らない。中国の調査会社は2023年に発表したレポートで、ウェブトゥーンの世界市場が2029年に22年比7倍の275億ドル規模に急成長すると予測した。

 2023年末時点の為替レートで円換算すると、約3兆8000億円。国内の漫画市場(約6700億円)をはるかに上回る巨大ビジネスが誕生することを意味する。
(引用ここまで)


 さて、いつものウェブトーン関連のニュース。今回は韓国からではなく、日本からのもの。
 記事中の4兆円達すると予測されている、って文言は100%のウソではないですが。
 誇張するための数字といってしまっていいのではないですかね。

 現状、ウェブトゥーン市場って日本と韓国くらいにしかないのですが。あと中国。ビリビリ動画がウェブトゥーンをやっているとの話を聞きますね。
 この4兆円云々っていうのはウェブトゥーンが全世界規模で飛躍して、現在は不毛の地である北米で課金が大成功し、映画やアニメ化での二次使用やグッズ展開でも大成功したとの想定での上の「4兆円」。

 取らぬ狸の皮算用。
 韓国風にいうのであればキムチ汁から飲む、ってアレです。


 まあ、そんな華々しい未来が待ち受けているのかどうかは分かりませんが。
 数字だけが独り歩きしている事実は否めませんね。
 ここのところウェブトゥーンからもさかんにアニメ化をしているのですが、これといって覇権を握ることもなく。
 「枯れ木も山の賑わい」レベルで終わっています。

 現状では「読み捨てられておしまい」の作品がほとんどでしかない。
 「数十円から読める」ものは、数十円の価値しかないって話になってしまうのですね。

 「市場規模が4兆円になるとの予測がある」のは本当であっても、そうなるかどうかはさっぱり分からない、が事実です。
 以前も適当なことしか書かない記事があったので叩きましたが。

韓国人「韓国のウェブトゥーンが日本の電子書籍市場の8割を占めている!」→嘘でした(楽韓Web過去エントリ)

 ウェブトゥーン関連については誇張が大きすぎるので、関連記事が出る度に叩いておいたほうがいいと判断しているので毎度毎度ピックアップしておきます。

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韓国メディア「マンガ強国の日本をKウェブトゥーンが席巻している! 日本産のウェブトゥーンも好評だ!」……どうもメディアとして片手落ちな気がするんですけどね

「漫画強国」日本を席巻するK-ウェブトゥーン、現地のウェブトゥーンも目を引く(アイニュース24・朝鮮語)
「漫画強国」日本がKウェブトゥーンに陥った。 日本語に翻訳された韓国ウェブトゥーンだけでなく、国内企業が現地で発掘したウェブトゥーンも注目されている。

18日、ネイバーウェブトゥーン日本語サービスラインマンガによれば、日本製作会社スタジオナンバーナインで作ったウェブトゥーン「新血の救世主」の今年1月ラインマンガ内取引額が総額1億2000万円(約10億6500万ウォン)を越えた。 これはこれまでラインマンガで連載された日本ウェブトゥーンの中で最高金額だ。

「新血の救世主」は異界の生物に対抗して血液を操縦する能力で世界を救う主人公の成長期を扱う。 2022年にラインマンガで初めて披露され、吸入力のあるストーリーと個性のあるキャラクターで人気を集めているという評価を受けている。

ラインマンガで月取引額1億円(約8億9000万ウォン)を超えたウェブトゥーンは以前にもあった。 飛行機事故で唯一生き残って戦闘能力を育て傭兵として生きてきた主人公ユ·イジンの話を扱った「入学用兵」等が代表的だ。 この他に「再婚皇后」、「略奪花嫁」なども韓国ウェブトゥーンを日本語に翻訳したものだった。 このように韓国ウェブトゥーンが日本で「人気集め」する場合が大部分だったが、今回は現地で製作したウェブトゥーンが成果を出し注目を集めている。
(引用ここまで)


 韓国メディアがまた「日本をウェブトゥーンが席巻!」みたいな記事を上げているのですが。
 今回は珍しく具体的なタイトルがいくつか出ています。

 「喧嘩独学」なるタイトルがあって、日本でアニメになるそうです。
 知らないなぁ。まあ、機会があったら読んでみましょう。
 あと日本産のウェブトゥーン(縦読みマンガ)として新血の救世主なるものがヒットしているそうですが……。こちらも知らないなぁ。


 まあ、この2作にかぎらないことなのですが、ウェブトゥーンで「これが人気!」とか、ひどいのになると「ウェブトゥーンがマンガの未来」とかいう話はよく聞くんですけどね。
 「これが面白いよ!」って勧めている人が皆無なんですよ。
 なにかがコンテンツとして欠けているんだろうなぁ。

 「外科医エリーゼ」ってアニメ化されているらしくて、とりあえず読んでみたのですが。
 視線誘導が一切ないマンガを読むのってこんな苦しいんだな……って感想しかありませんでした。
 あ、それと韓国メディアからは必死なまでに「ウェブトゥーンは世界で4兆円市場になる」って話が出ているんですが。
 これは「北米市場が育って、課金しまくってくれる」って想定下での「予想」なのだそうで。

マンガのプロ集結!②ウェブトゥーン旋風とモーニングの独自戦略(テレ東BIZ)

   現状としては「北米市場では『課金してウェブトゥーンを読む』習慣はゼロ」だそうです。
 ……でしょうね。

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韓国人「韓国のウェブトゥーンが日本の電子書籍市場の8割を占めている!」→嘘でした

韓国発祥「ウェブトゥーン」が世界のデジタル漫画市場を席巻できたこれだけの理由(現代ビジネス)
最近の韓流ブームで特に注目を集めている分野が「ウェブトゥーン(デジタル漫画)」だ。

その人気は漫画大国日本においても例外ではない。日本経済新聞の10月10日付けの報道(「漫画アプリ首位LINE、迫るピッコマ 韓流「縦読み」席巻」)によると、約4兆円と推定される日本のデジタル漫画市場の約80%を韓国製のウェブトゥーンプラットフォームが占めているという。 (中略)

ウェブトゥーン分析サービスの企業によると、2022年3月時点で、韓国には37のプラットフォームがあり、計9922人の作家が活動しているという。 (中略)

韓国のウェブトゥーン市場は、2010年の1000億ウォン(約100億円)から2020年は1兆ウォン(約1000億円)へと急成長を遂げている。これに、ウェブトゥーンを原作とする映画、ドラマ、ゲーム、キャラクター商品などの「2次付加価値産業」を含めると関連市場は最大100兆ウォンを超えると言われている。

今や、ウェブトゥーンは最高の輸出商品となった。漫画界の宗主国である米国と日本はもちろん、ヨーロッパにまで進出し、世界中の若い世代から人気を得ているだけでなく、韓国で作られる映画、ドラマ、ミュージカル、演劇のソースを提供する、非常に魅力的で競争力のある“産業”になったのだ。
(引用ここまで)


 韓国発祥のウェブトゥーンが4兆円ともされる日本の電子マンガ市場を80%のシェアを席巻し、のみならず100兆ウォン産業になったのだ……というニュース。
 うーん。
 だいたい、記事の半分は嘘かな。

 Webライターのdragonerさんがこの記事のYahoo!ニュース掲載版に「事実誤認のある記事だ」としてコメントしています。



 最初の日経の記事によると……とあるのですが。
 とりあえずその日経の記事はこちら。

漫画アプリ首位LINE、迫るピッコマ 韓流「縦読み」席巻(日経新聞)

 ここにあるランキングでLINEマンガとピッコマがトップ2であることは間違いない。
 そしてふたつを合わせると利用率で80%を超していることも確か。

 でも、「利用率」であって「シェア」ではない。
 これ、アンケートかなにかで「使ったことのあるマンガアプリは以下のうちどれですか?(複数回答可)」という質問に答えたものでしょうね。


 単純に上位のLINEマンガ(41.9%)、ピッコマ(37.3%)、ジャンプ+(23.4%)を足しただけでも100%超えてます。

 あと電子書籍の全体市場は5000億円近くで、うちコミックは4000億円ていど。
 これは日経にも記述がありますし、他のサイトでも同様の数字が掲載されています。

電子書籍の利用サービス、前年トップの「Kindleストア」を「LINEマンガ」が抜いて1位に(インプレスビジネスメディア)

 4兆円っていう数字がどこから出てきたのかさっぱり分からないのですが。
 4000億円という数字を見て「4兆ウォンだな」と認識してしまい、それを円単位で書いてしまったのかな、という感じ。
 この記事の著者は韓国人のようですし。

 韓国のウェブトゥーンは日本で好調だ、とはしていますが実際の売上の数字とかはまったく出てきません。
 韓国製コンテンツの売上がどれほどのものなのか。
 そこまで「韓国製ウェブトゥーンが席巻」しているものなら、もうちょっと表面に具体的な売上とか見える数字が出てきてもよいと思います。

 たとえばワンピース5億部とか、ドラゴンボール2億6000万部とかそういった圧倒的説得力のある数字が出てきたことがないのです。
 フランスでもカルチャーパスで日本のマンガが激売れとかいう記事は見ても、韓国製ウェブトゥーンがどうこうなんて聞いたことないですからね。

 もっというならLINEマンガでも、ユーザーが見ているのは日本のマンガだったりしません?
 ウェブトゥーンがそこまで好評だというなら、「ウェブトゥーンというジャンル」ではなく「単体の作品」がもっと前に出てきてもおかしくないはずなのですよ。

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韓国メディア「日本でもKウェブトゥーンがブーム!」……うーん、そうなの?

「漫画が永遠だと思っていた日本でもKウェブトゥーンブーム」(中央日報)
「他の国で通用しても、出版漫画市場の強い日本だけはウェブトゥーンが通じないだろうと思っていました。ところがあっという間に流れが変わり、今では韓国ウェブトゥーンが日本漫画エコシステムを破壊する側面まであります」。 (中略)

世界漫画市場で日本が絶対強者だった時期から漫画界に身を置いてきた尹氏は「日本でもウェブトゥーンブームが起きている」と最近の流れを要約した。尹氏がLINEマンガのCCOとして在職しながら主に担当していた仕事も日本漫画出版物をベースにウェブトゥーンを作るノウハウを伝授するというものだった。過去、日本でも漫画を連載した経験がある尹氏は「かつて私に編集技術や作品企画の方向を教えてくれた日本の編集者が、今では逆にウェブトゥーンをどのようにしたらうまく作れるのか私に諮問を求めるようになり変化を体感した」とし「6カ月、いや毎月、市場の流れが急変していくのを感じることができるほどだった」と振り返った。 (中略)

尹氏はYLABが数年前から企画・構想してきた世界観「スーパーストリング・ユニバース」をウェブトゥーンとして本格的にイメージ化した『スーパーストリング』の執筆に突入した。「スーパーストリング・ユニバース」はマーベルの『アベンジャーズ』のようにYLABの人気ウェブトゥーンの中のスーパーヒーローを一つの大きな物語の中でつなげる世界観だ。来年韓国と日本で同時連載される『スーパーストリング』は、これまで別々の作品に存在していたキャラクターが一つに集まった、この世界観の本編にあたる作品だ。 (中略)

尹氏は最終目標を聞かれると「『米国にマーベル・DCがあるなら、アジアにはYLABがある』と言われるように会社を育てること」と答えた。米国のスーパーヒーロー世界観と違い、YLABの世界観には輪廻思想など東洋的思想が加味されていることが魅力に挙げられる。
(引用ここまで)


 個人的な話をするのですが、うちはマンガのコミックス新刊だけでもたぶん年200冊くらいは買って読んでいると思うんですね。
 基本、面白いものだったらなんでも読む。おっさん向けから少年、少女マンガまでなんでも読むほうだと思っています。
 できる範囲でですがアンテナも拡げているつもりなのですが。

 韓国マンガってミリほどもそのアンテナにひっかからないのですよ。
 びっくりするくらいにゼロ。
 マンガアプリもいくつか使ってはいますがそれでも入ってこない。

 comicoとか読んでたこともありますし、「食わず嫌いもなんだかな」と思って韓国ものに手を出したこともあるのですが……なんというか面白くもない。
 積極的に「つまらんねぇ」とまではいかないものの「面白くない」で終わり。


 画力も高くない。
 この記事の(2)になにかのカラー原稿あるんですが。
 ……これがその「なんとかユニバースを代表する作家」レベルの画力なの?
 やばくない?

 マンガに必ずしも高い画力は必要ないのですが。
 それぞれの作品にあった絵柄であればいい、というのは鉄則としてあります。
 ボーボボの作者ってかなり画力上がっているんですが、それがボーボボの時代にマッチしていたかというとそういうわけではない。
 でも、アクションものとかならそのアクションを納得させる画力が必要なのは間違いないのですが……。

 「薄っぺらい」んだよなぁ。日本のマンガは手塚治虫からの伝統で映画の手法が取り入れられているのですが、読んだかぎりでは韓国マンガにそういった連続性を伴う展開がない。
 たぶん、あれは1コマが単独で存在していて連続性を失っているからだと思うのですが。

 売上が前年比100%で成長してたとしても、大元の数字がどうなのかって話でもありますね。
 まあ、作品で語れっていうだけのものかな。
 ウェブトゥーンというフォーマットが優れている、ではなく「面白いウェブトゥーン」があったら教えてくださいな。具体的な作品名で。

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韓国メディア「韓国を無視してきた日本で韓国産ウェブトゥーンがランキング上位独占だ!」……種明かししましょうか?

「韓国無視していた日本、何故こうなった?」 再婚した'皇后'に吸い込まれた(ヘラルド経済・朝鮮語)
「漫画王国・日本、韓国、ウェブトゥーンにハマってしまった! 」

漫画大国日本が無視し続けていた韓国のウェブトゥーンに茶の間を明け渡している。 ネイバーがー、カカオが、日本ウェブトゥーンプラットフォーム1、2位を占めた。 人気ウェブトゥーンも日本現地の作品がない。 韓国の作品を翻訳したウェブトゥーンが上位を独占している。 日本の漫画の影響を受けるばかりだった韓国になろうとウェブトゥーンを「伝授」してくれている。

ネイバーが日本で運営中のウェブトゥーンプラットフォーム「ラインマンガ」は最近、2022年上半期ランキングを発表した。 読者数、推薦数、販売数などを総合した順位だ。 上位10本の作品のうち7つが韓国の作品だ。 1位は、ネイバーウェブ小説を原作とする「再婚皇后」だ。 ラインマンガのアプリでの累積クリック件数だけ2億628万回に達する。

「再婚皇后」だけではない。 1~5位がいずれも韓国コンテンツ翻訳作品だ。 2位「喧嘩独学」、3位「私の夫と結婚して」、4位「入学傭兵」、5位「女神降臨」の順だ。 特に長く愛された女神降臨は、コンテンツの公開以後、現在まで照会数7億2990万回を記録した。 10位圏内の日本現地のコンテンツはアオアシ(7位)、東京リベンジャーズ(9位)、呪術廻戦(10位)3個に過ぎない。
(引用ここまで)


 韓国メディアが「マンガアプリで韓国産ウェブトゥーンが上位を独占した! マンガ王国日本がひれ伏した」みたいな記事を書いているのですが。
 まあ、ともあれそのランキングとやらを見てみましょうか?

2022年上半期ランキング(LINEマンガ)

 確かに1-5位がすべて韓国産。
 表紙絵柄がいまひとつ洗練されていないというか。
 こういっちゃなんですが、アオアシや呪術廻戦の表紙と比べると1枚絵の構成力が全然違いますね。


 で、この「韓国作品がランキング上位独占」の種明かしをしてしまうと。
 LINEマンガで独占配信しているから、ですね。
 ほとんどの場合、クロスプラットフォームでコンテンツは提供されています。
 LINEマンガでも小学館のアオアシや集英社の呪術廻戦がランキングに入ってますね。
 ニコニコマンガでも同様にKADOKAWA以外のマンガが読めます。

 ですが、独占配信、もしくは先行配信のコンテンツがあればそれが上位に来るのはむしろ当然。
 AmazonのKindleマンガでトップに入ったっていうならともかく、「LINEマンガでトップ」って言われましても。
 まあ、鶏口となるも牛後となるなかれということわざもあるようにトップで悪いこたないでしょうけどね。

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集英社のジャンプ+、英語での全世界同時配信に韓国・中国は対象とせず……なぜなら

ジャンプ+、来年以降の新連載はすべて英訳 世界同時連載で世界規模のヒット生み出す狙い(オリコン)
少年ジャンプ+編集部は29日、新たな取り組みとして、2023年以降に始まる漫画アプリ『少年ジャンプ+』のオリジナル作品の新連載は、すべて英訳して、日本と中国、韓国以外で展開している漫画配信アプリ・ウェブサービス『MANGA Plus by SHUEISHA』を通じて全世界へ配信することを発表した。日本では『少年ジャンプ+』で日本語版を、『MANGA Plus by SHUEISHA』で英語版を同時連載する。 (中略)

 今回の新たな施策により、『少年ジャンプ+』の連載が最新話の更新のたびに、日本だけでなく世界中で同時・共通の話題となり、世界規模でのヒット漫画を生み出していく狙いがある。(※諸般の事情により一部作品は日本限定の連載となる場合もあり。※「MANGA Plus by SHUEISHA」は日本、韓国、中国では公開していない)
(引用ここまで)


 集英社が以前から週刊少年ジャンプの人気作品を英訳、スペイン語訳して配信していたのですが、さらに2023年からはジャンプ+の新連載すべてを英語で全世界展開することを決定しました。
 ただし、中国、韓国だけが対象になっていない、というニュース。

 まあ、中国はよく分かるでしょうね。
 BL書いた作者が懲役10年6ヶ月の実刑判決を受けるくらいの国ですから。
 もうなにが起こるか分からない。
 であれば、最初から避けるしかないわけです。


 じゃあ、韓国は?
 韓国における児ポ法、アチョン法との兼ね合いが語られています。
 アチョン法はいわゆる「非実在青少年」についても頒布、単純所持が禁止されています。
 しかも無期懲役、または5年以上の懲役というかなりの厳罰。

 かつ日本の作品も多数、女性家族部(省に相当)が指定する「青少年有害物」に含まれています。
 ラブライブ!やけいおん!等も指定されているので、危なっかしくて韓国市場には手が出せないと考えている人も多いようです。

 マンガ事業を韓国で行うことはかなりの危険性を伴うのです。
 そもそも、検閲の歴史は1968年の朴正煕時代にマンガが「6大社会悪」に認定されてからこっち、弾圧の対象でした。
 アチョン法は韓国における弾圧、検閲の歴史を受け継いでいる法律なのですね。

 そうした背景を受けて、ジャンプ+はおそらくそれなりの市場規模があると思われる韓国市場を諦めた、というわけなのです。
 現地のエージェントを通して改変して出版するという方式であれば可能であっても、速度が必要になる全世界同時配信でそうした対応はできないということなのでしょう。

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