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カテゴリ:ノーベル賞の記事一覧

セクハラで文壇を追放されていた「ノーベル文学賞候補」コ・ウン詩人、しれっと復帰するものの叩かれて出版終了

カテゴリ:ノーベル賞 コメント:(55)
高銀詩集を出した出版社が謝罪「詩集の供給を中断」(東亞日報)
セクハラ疑惑で活動を中断した詩人の高銀(コ・ウン)氏(90)が、最近謝罪なしに新作詩集「無の歌」とカナダ詩人との対談集「高銀との対話」を出版し批判を浴びている中で、出版社「実践文学」社が20日、謝罪文を出し詩集の供給を中断すると明らかにした。しかし、いざ高氏は依然として沈黙を守っている。文学界の内外からは、高氏の自省を促す声が出ている。 (中略)

これに先立って、高氏は2018年、詩人の崔泳美(チェ・ヨンミ)氏が東亜(トンア)日報を通じてセクハラ疑惑を暴露すると、活動を中断した。以後、崔氏と東亜日報を相手に損害賠償請求訴訟を起こしたが、1審と2審で敗訴した。実践文学社が高氏の詩集と対談集を相次いで出版すると、文壇の内外からは高氏の「謝罪のない復帰」に対する批判が相次いだ。
(引用ここまで)


 韓国では「ノーベル文学賞候補」とされていた、コ・ウン詩人ですが。
 セクハラで告発され、すべてを失いました。
 なんでも、詩が刻まれた石碑すら撤去されているとのことで。

 かつてはノーベル文学賞の発表日が近くなると、市役所は「ノミネートおめでとうございます」と垂れ幕がかかり。
 数十人の報道陣が自宅に殺到し。
 そしてなぜかプロ野球で始球式をするほどの大騒ぎ。
 一時期はそれらの騒ぎに嫌気が指して、発表時期に海外に出かけるなどしていたほど。


 それらもセクハラの暴露以来、すっかり尻すぼみ。
 ちょっと寂しい感じがあるのは否めません。
 本人は「セクハラなんてしていない、名誉毀損だ」と10億ウォンを求める訴訟をはじめたものの、記事によると2審まで負けているそうです。

 で、今回は詩集と対談集をしれっと出して文壇に復帰しようとした……のですが。
 非難殺到で出版社は詩集については供給中止を発表。
 というか、本屋から引き合いがまったくなかったとのこと。
 いつものように出版社に対する不買運動まではじまっています。

「醜い出版」… 謝罪のない高銀の帰りに冷ややかな文壇(アジア経済・朝鮮語)

 セクハラが暴露されたのが5年前。
 もう人の噂も……くらいの意識だったのでしょうけどね。
 かつての賞賛がそのまま裏返ったわけですから、死ぬまで復帰は無理でしょうね。

 ちなみに韓国ではノーベル文学賞候補、とされていますが。
 実際には候補ですらなかった、というのが真相の模様。

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韓国の重イオン加速器、ようやく一部が稼働へ……新元素「コリアニウム」を見つけるために

周期表に名前を付ける新元素「コリアニウム」を見つけよう(朝鮮BIZ・朝鮮語)
「重イオン加速器は現代の基礎科学の基盤です。重イオン加速器を活用した研究でノーベル賞を受賞した科学者だけが30人を超えます。そのような重要な施設を純粋な私たちの技術にするために、過去10年間努力したのがまもなく実りを結びます。

クォン・ミョン基礎科学研究院( IBS )重イオン加速器建設建設事業団長は今月15日大田儒城区に建てている韓国型中イオン加速器研究所「ラオン( RAON )」を訪問した記者らにこう語った。ラオンは「レア同位元素加速複合施設( Rare isotope Accelerator complex ONline experiment )」の前の文字に沿って作った単語だ。

クォン団長は「今年中にラオンが完工すれば数回試験運転を経た後、来年中旬からラオンの使用を希望する企業、機関に使用申請を受ける予定」とし「2024年初めにはラオンの最初の「希少同委員会」が出てくることが期待される」と話した。 (中略)

目の前に一番先に姿を現したのは重イオン加速器全体設備を統制する中央制御センターだ。55インチサイズモニター30個をつなぎ合わせた巨大な画面に、重イオン加速器施設の運営状況が灰色と緑色で表示されていた。現在ラオンは試験運転だったために、緑色の稼働中施設は多くなかった。ラオンを構成する100余りの細部設備のうち、この日稼働しているものは10余りだった。 (中略)

クォン団長は「ラオンを通じて韓国で誰も発見できなかった新しい元素を見つけることが目標」とし「新たに発見する元素の名前は『コリアニウム』とすでに決めている」と話した。
(引用ここまで・太字引用者)


 イ・ミョンバクの大統領公約に国際科学ビジネスベルトというものがありまして。
 基礎科学を重視する研究機関を設立するというもので、その中に重イオン加速器を韓国国内に設置するというものもありました。
 というわけでイ・ミョンバク政権時代に、韓国では基礎科学研究院(IBS)という機関が2011年に発足しました。
 潤沢に予算が編成され、「この機関があれば将来はノーベル賞も」と期待されていたのですが。
 ムン・ジェイン政権下で「積弊である」とされて多くのプロジェクトが中止させられました。

 そのIBSによって建設が続けられてきたのが重イオン加速器のRAON。
 当初、KORIAという名称で基礎設計は2009年にはじまったものの、その設計が完全にパクリであるということが判明しまして。
 最初から基礎設計がやり直しになるという、実に韓国的な経緯を辿っている代物です。


 おまけに「ふたつの加速器を韓国国内に設置する余裕はない」ということでISOL+IF型というふたつの加速器を合わせたハイブリッド型とでも言うべきものになっているそうで。
 余計に難易度が上がってしまって建設も遅れに遅れて、当初の「一部稼働は2017年」がいまだに達成できていない状況。

 ちなみに広報用のキャラクターはすでにできててこういうヤツ。

RAON.jpeg

 2013年にキャラクターだけはできていたそうですよ。
 ニオブになんの関連があるのだろう。

 で、この重イオン加速器で新たな元素を発見することができたら「コリアニウム」と名付けるのだそうです。
 ノーベル賞受賞者の台座みたいなことにならなければいいですけどね?

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韓国メディアから消えた「今年こそノーベル賞!」という記事……毎年、「今年もダメだった」と言い続けることに疲れたか

カテゴリ:ノーベル賞 コメント:(106)
期待も関心も消えて…ノーベル賞の国の条件(週刊朝鮮・朝鮮語)
今年ノーベル賞の季節は特にがらんとしている。 私たちの科学者の受賞を期待する熱気も消え、受賞失敗を惜しんで大騒ぎになった姿も見られなかった。 世界10位圏の経済力を備えたスポーツ・文化強国に成長したことに一人のノーベル科学賞の受賞者も輩出できずにいる科学界を叱咤して科学界の奮発を促す姿も完全に姿を消してしまった。 毎年ノーベル賞シーズンが戻って来る時ごとに一時的に出過度な国民的関心が負担だった科学界の立場では心寂しかったことだ。 (中略)

1901年に始まったノーベル賞は今日、世界で最も権威ある賞である。 誰も拒否できない明白な事実だ。 ノーベル賞は受賞者個人はもちろん、国家的にも大きな光栄で名誉であることに違いがない。 そのようなノーベル賞に対する社会的関心をむやみに責めるわけにはいかない。 ノーベル科学賞の受賞者を切なく待っている切実さは当然なことだ。

絵に画いた餅と考えていたノーベル科学賞に対する関心が高まったのは日本の躍進のせいだった。 日本は昨年、物理学賞を受賞した眞鍋淑郎を含めておよそ25人の自然科学の受賞者を輩出した。 3人の文学賞と1人の平和賞受賞者も輩出した日本は世界6位のノーベル科学賞の強国だ。 1949年、湯川秀樹の物理学賞の受賞でノーベル賞の扉を開いた日本が本格的に受賞者を輩出し始めたのは2000年からだった。 特に2014年から2019年までは毎年科学賞の受賞者を輩出する驚くべき成果を収めた。 (中略)

ノーベル賞に対する社会的認識を改善する努力も必要だ。 ノーベル科学賞の受賞者が出さえすれば私たちの科学が完全に変わるという期待は慎重な態度だ。 ノーベル賞受賞者が我々の英雄となり、尊敬を受けて、青少年たちは科学において熱狂することになるだろうという幻想も警戒しなければならない。 やもすれば、ノーベル科学賞が社会的に得ではなく、毒となる可能性もあるからだ。

この7月「数学界のノーベル賞」ともされるフィールズ賞を受賞したホ・ジュニ碩学教授の経験を反面教師にしなければならない。 ホ教授の受賞の知らせはスター科学者の誕生を切なく待っている我々には長い日照りの末に降る甘雨よりもっと嬉しいことだった。 ところが受胞者・詩人・退学・検定試験・科学記者・落伍者などの刺激的な表現で満たされた「人間勝利の叙情詩」が宴を台無しにした。 ホ教授の受賞をきっかけにより多くの予算を確保してみるという科学界の利己主義も見苦しいことだった。 結局、スター誕生の熱気は一瞬に蜃気楼のように消えてしまった。
(引用ここまで)


 ノーベル賞シーズンも終わって、「今年もまあ韓国は獲れなかったよね」というていどの簡単な諦めの記事。
 ただ、ちょっと面白かったのは「韓国でノーベル賞への関心が猛烈に強くなったのは日本が連続して受賞したからだ」と自白しているところ。

 まあ、21世紀だけで見れば日本人による自然科学部門の受賞はアメリカ、イギリスに次ぐ3位の数字。
 「韓国人は日本人よりも優れている」「韓国人は世界最優秀民族」を自認している韓国人にとっては「日本がノーベル賞を受賞しているのであれば我々も」となるのは自然なことなのでしょう。
 ……ほら、世界文字オリンピックでハングルは2回連続金メダルを獲ってますし?

 かつて国会で「日本は(当時)21人のノーベル賞受賞者がいる。なんで我々はノーベル賞が取れないのだ。担当大臣は喪服を着てくるべきだ」とか旧未来創造科学部長官(大臣に相当)がつるし上げを喰らったなんてこともありました。
 それくらいに一時期は執念を持っていたのですね。


 グラフェンの応用で最有力とされていたキム・フィリップ教授が受賞を逃した時は「ノーベル委員会が間違っている」って連呼していた韓国メディアに対して、当のキム教授は「いやぁ、そうでもないよ。くやしいはくやしいけど」くらいに飄々と答えてしまって、むしろインタビュアーが激昂するなんていうシーンもあったほどでした。
 10年経過しても「あの時のノーベル委員会の判断は間違っていた」なんて記事を出したほど。

 ただまあ、現在の韓国ではノーベル賞に対して大きな希望をかけているということはない、というのも実際かな。
 かつてに比べれば、ですけども。
 その大きな要因は毎年毎年「今年こそノーベル文学賞」って盛り上がっていたコ・ウン詩人がセクハラで存在しない扱いになったことかなー。

 市庁舎に「コ・ウン氏ノーベル文学賞ノミネート」って垂れ幕が掲げられて、多数のマスコミが自宅に訪れて発表をいまかいまかと待ち受けるという恒例行事がなくなってしまった。
 他の「受賞可能性がある」とされている科学者については実際にはそれほどの可能性でないっていうことが分かっているからそれほど騒がれない。
 結果、韓国人のノーベル賞自体への関心も薄れてしまったのでしょう。
 毎年毎年、「あのブドウは酸っぱいんだ」って言うことに疲れた……ということもあるでしょうね。

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10年前に設立された韓国の基礎技術研究院、空中分解寸前。目玉プロジェクトの重イオン加速器も完成の目処は立たず

【コラム】大胆なてこ入れ迫られる韓国のノーベル賞プロジェクト(朝鮮日報)
2005年にソウル大学物理学部のミン・ドンピル元教授をはじめとする科学、芸術、人文学の教授らが集い、「ランコントゥル(出会い)」という集まりをつくった。彼らは、世界一流の科学者が集まって自由に討論し、研究する「銀河都市」をつくるべきだ、と提案した。世界中の物理学者らを呼び込める加速器(超大型施設)の建設も進めるべきだと主張した。

 この構想は、当時大統領選の候補だった李明博(イ・ミョンバク)元ソウル市長に「銀河プロジェクト」という名で報告され、公約として採択された。こうして2011年11月、基礎科学研究院(IBS)が発足した。一つの研究団に年間100億ウォン(約9億6000万円)の研究費を支援し、最低10年間の研究期間も保障する、という前例のない破格のシステムだった。韓国の念願とも言えるノーベル科学賞を受賞させ、研究成果を上げる、というのが目標だった。 (中略)

 10年以上にわたって、IBSは数多くの成果を上げてきた。30以上の研究団が毎月数多くの論文を著名な学術誌に掲載した。しかし、内部をのぞくと、IBSの奇形とも言える構造が如実に垣間見える。昨年IBSは三つの研究団に対する支援を打ち切り、今年も一部の研究団が消える。研究団が解体されれば、構成員らは皆、新しい職場を探さなければならない。10年間蓄積してきたノウハウが空中分解するわけだ。評価内容としては「団長と副団長間の協力不足」「独自性不足による競争力低下」「次期研究団長に適当な候補者不在」といった辛辣(しんらつ)な内容が盛り込まれている。今年の評価については「落第寸前だったある研究団が団長の政治力で生き残った」という言葉まで聞かれる。KAIST(韓国科学技術院)のある教授は「最初から予想されていた惨事」という。学者として最盛期を過ぎた科学界の人々が、名声を掲げて研究団長に就任したため、ノーベル賞を受賞するだけの研究成果は最初から期待し難かったのだ。 (中略)

内部からの雑音も絶えない。ある研究団長は、特許を流出した疑いで有罪判決を受けたほか、商品券の不法現金化、虚偽の見積書作成などで懲戒処分となった研究員もいる。IBSを代表する施設である重イオン加速器「ラオン」は、2017年の稼働が目標だったものの、工期の遅れなどが重なり、完成は27年にまでずれ込む見通しだ。この加速器に少しでも関係した人々は「触れたくもない」と口を閉じる。表面的には技術的な問題を理由にしているが、実際は内部構成員間のあつれきが絶えないため、との話も聞かれる。
(引用ここまで)


 ここで取り上げられているIBS(基礎科学研究院)という団体は、イ・ミョンバクの公約のひとつとして掲げられたもので。
 「ひとつの研究団に100億ウォンの研究費を最低10年間支出する」という、韓国では珍しい基礎科学を扱う団体として設立されたものでした。
 モットーは「世の中を変える巨大な基礎科学研究」だったそうです。

 それなりには成果を出していたとのことですが。
 ムン・ジェインの仇敵であるイ・ミョンバクの公約によって成立した団体なので、ムン・ジェイン政権や与党から「積弊勢力」であるとして縮小の一途を辿っていました。
 代表的なプロジェクトとしては重イオン加速器のラオン(RAON)があるのですが、プロジェクトスタートから10年が経過してもまだ未完成
 世界初のスペックを盛りすぎてにっちもさっちも行かなくなったという。


 10年かけてなにか形にできたのか、というと。
 なんかこう、韓国国内では物理の賞をいっぱい取っているようなのですが。
 国際的な実績を積んだかと言われると……見つかんないですね。
 もしかしたらなんかものすごいプロジェクトが秘密裏に進行しているかもしれませんし、30年後くらいに「実はすごい基礎技術だった」ってことでノーベル賞を取ったりするのかもしれませんけど。

 それにしても記事中の「商品券の不法現金化」とか悲しくなりますね。
 貧すれば鈍する。
 保守政権が打ち立てたプロジェクトは革新政権によって破棄され、またゼロからやり直し。もちろん、その逆もやるでしょうね。
 賽の河原で石を積むがごとし。
 いつか例の台座の上に銅像が飾られる日が来たりするんでしょうかね?

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韓国人がノーベル賞を取れない本当の理由……「若いうちから大きな成果を出せないから」

カテゴリ:ノーベル賞 コメント:(105)
タグ: ノーベル賞
再び来たノーベル賞の季節... 韓国人の受賞者出ない本当の理由?(アジア経済・朝鮮語)
16日に科学技術情報通信部主催の青年科学技術との対話に参加した一人の青年科学者の「一針」でした。今年もノーベル賞の季節が開幕されました。スウェーデン王立科学アカデミー、ノルウェーノーベル委員会などは来る10月4日(現地時間)生理医学賞をはじめと物理学、化学、文学、平和、経済部門の順で受賞者を発表します。残念ながら、今年も韓国人の名前は挙げていないのです。特に日本は、24人の科学分野の受賞者を輩出したのに対し、韓国は(故)金大中前大統領がノーベル平和賞を受賞しただけです。この日の「対話」もイムヒェスク科技情報通信部長官が青年科学者とのコミュニケーションすると主催したイベントだったが、テーマは自然ノーベル賞に流れました。

世界の主要なノーベル賞受賞者は、ほとんど20〜30代、遅くとも40代に成し遂げた研究業績を認められて賞を受けています。アルバートアインシュタインは26歳の時である1905年に発表した光子の理論で1921年ノーベル賞を受け、1932年ノーベル物理学賞を受けたヴェルナー・ハイゼンベルクも行熱力学、不確定性原理など量子力学を創始した業績を立てた時わずか25歳だった。

しかし、私たちの現実はどうでしょうか?この日の行事に参加した大学院生の研究者たちは、「中心点」を刺してある大臣を当惑させた。イジュンヨウン科学技術連合大学院大学(UST)修士・博士統合課程生は大学院生を研究者にしっかりと扱われてもらう一針を置いた。彼は「研究者ではなく、学生と認識しながら研究室に垂直な文化が生じる」とし「学生の枠組み大学院生を見ながら休暇や給与で差別を当然視する。堂々と研究者でおもてなしし、従来の科学者のような信頼性の高い給与を与える創意工夫を保証しなければならない」と指摘しました。

チェジフンポステック(POSTECH)化学修士・博士統合課程生は韓国の研究室の垂直文化、すなわち「ガプジル」が可能な根本的な原因を皮肉った。彼は「研究指導の面では、教授の学問的権威に基づいてい建設的な議論をするが、人件費や通勤、休暇の使用、進路まで教授にかかっているみると虚心坦懐な意見を共有するのが難しい」としながら「もちろん、水平的な関係を結ぶ教授たちもが、そうでない場合は、牽制することができる装置がない。研究室内疎通と学生主導の研究を妨害する大きな要因」と言いました。 (中略)

これから毎年チュソクのあたりには韓国人のノーベル賞受賞候補者の名前がランキング上位に上がってドキドキさせてもらい、最終的には栄光の受賞者を迎える時間が来ることを願います。
(引用ここまで)


 「残酷な月」こと10月がまもなくやってきます。
 ノーベル賞シーズンだということで、ぽつぽつと韓国でも「また今年もダメなのだろう」という諦めにも似たため息と、わずかな期待が交錯するという季節になったというわけですね。
 今年、韓国国内で最大の話題はハンタウイルスを発見したイ・ホワン博士がクラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞(旧称トムソン・ロイター引用栄誉賞)を取ったこと。

「漢灘ウイルス」見つけた李鎬汪博士、ノーベル医学賞候補に(朝鮮日報)

 このことで韓国メディアは「ノーベル生理学・医学賞の候補となった」としているのですが。
 候補……というのとはちょっと違って、可能性があるというくらいかなぁ。
 これまでクラリベイト・アナリティクス賞を取った科学者は数百人いますが、実際にノーベル賞を獲得したのは60名弱。


 でもま、今年はmRNAワクチン周りで決定でしょ。
 ビオンテックのカリコ氏を中心に3名って感じかな。
 たぶん、C型肝炎のウイルス発見者が受賞したことで韓国でも「もしかして……」って盛り上がっているのでしょうけども。
 C型肝炎がウイルス由来であり、ワクチンで予防できるようになったことで人類を病から救ったということが評価されての受賞。

 ハンタウイルスの発見……なぁ。大きな発見であるとは思いますが。
 ノーベル賞とはちょっと違うかな、という感じ。

 あ、冒頭でピックアップした記事では「20代、30代という若いうちに大きな研究で成果を出している」とありますが。
 戦前の物理分野であればともかく、現在はそうでもないですよね。
 成果を出せなくとも研究を続けた結果……というような形がひとつのパターンとなっている。
 どっちにしてもパルリパルリ(早く早く)の韓国人には難しいんじゃないかな、という気がします。

 あと日本の「自然科学部門のノーベル賞受賞者が24人」というのは日本国籍の22人と中村氏+故南部陽一郎博士の2人を合わせてのカウントでしょうね。
 22人でも24人でも正解だと思いますが、このカウントが正しいのってすごい珍しいんですよ、韓国メディアでは(笑)。
 ともあれ、今年もノーベル賞関連についてはできるだけフォローしていく予定です。

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韓国メディア「今年のノーベル賞は日韓戦だ!」と盛り上がってしまう……それほど切望しているのか……

「今年のノーベル賞韓日対決」……日本の受賞有力、韓国は?(ファイナンシャルニュース・朝鮮語)
今年のノーベル賞授賞式に関心が集中している。ソウル大学教授であり、基礎科学研究院(IBS)ナノ粒子の研究チーム団長であるヒョン・テクファン団長が化学予想受賞者名簿に上がっているからだ。韓国人のノーベル賞受賞の可能性が、今年最も高いと予想される。 (中略)

今年注目されているノーベル賞は化学である。

ヒョン団長が受賞候補に上がっている。彼はマサチューセッツ工科大学(MIT)のモウンジ・バウェンディ教授をはじめとするペンシルバニア大学クリストファー・マレー教授と一緒に物理学、生物学、医学システムなど、幅広い応用分野に使用できるナノ結晶の合成研究を進めた。

生理医学の場合、がんワクチンの共同研究者である日本中村祐輔博士が有力である観測である。
(引用ここまで)

 今年のノーベル賞は日韓戦だったんだそうですよ!
 いつの間にかそんな戦いが組まれていたのですねぇ。
 まあ、記事中にはそんな話は書かれているわけでもなく、ただ今年のノーベル各賞がどんな行方になっているかというだけの配信記事なのですが。
 おそらくは聯合ニュースあたりの。

 ただ、配信記事でもタイトルはそれぞれにつけることが多いようなので、ファイナンシャルニュースの記者がついついこんなタイトルをつけてしまったのでしょうけども。
 その理由は何度かこれまでもノーベル化学賞の候補として挙げられているヒョン・テクファン教授への期待が高まっていることのようですね。

韓国初のノーベル「化学」を受賞するか... ヒョン・テクファン教授有力候補に挙げられる(ニューシス・朝鮮語)

 コ・ウン詩人の場合は報道されつつも、どこかで「受賞できたらいいよなぁ」くらいの「願望」のレベルだったのですが。
 なんというか、今回のヒョン教授に関しては「受賞できる!」って韓国の松岡修造が言ってるくらいに力強く受賞可能性が語られているのですよ。
 これくらい韓国で力強くノーベル賞云々が語られていたのはファン・ウソクの捏造ES細胞くらいのものですね。
 あの熱狂はすごかった……。その分、落胆も酷かったのですけどね。うっわ、あれがもう14年前か。

 まあ、そんなわけで「今年は韓国にも強力な候補がいる。今年は日韓戦だ!」って記者のキーボードが滑ってしまうくらいの勢いになっている、というわけです。
 逆説的にどれだけ韓国が自然科学部門のノーベル賞を欲しがっていて、かつ日本のそれを激烈に羨望しているのかが分かってしまう……ということでもあるのですけどね。

 この本の著者である志村幸雄さんは今年になって亡くなられたとのこと。面白い科学著作をありがとうございました。

韓国のコ・ウン詩人がノーベル文学賞で有力候補のひとりに→韓国がさっぱり盛り上がらない理由とは

詩人高銀、英サイトノーベル文学賞候補6位に上がった(毎日経済・朝鮮語)
脱植民主義(post-colonialism)が今年のノーベル文学賞の主人公の顔を予測するための鍵となるのか。

欧州の有名なノーベル賞ベッティングサイトが公開され、2020年のノーベル文学賞オッズランキングでフランス領グアドループ生まれのマリーズ・コンデ(83)が圧倒的な1位配当率を記録したためだ。

賭博が全面違法である韓国とは異なり、賭博が合法である欧州で配当サイトの先見の明は、無視できないレベルである。2015年にノーベル文学賞受賞者スヴェトラーナ・アレクシエービッチを1位に正確に予測し、これ以前の2006年オルハン・パムクの受賞も正確に占った。また、2011年トーマス・トランストロンメル、2012年莫言も配当率は2位だった。昨年の受賞者で呼称されたオルガ・トカルチュクの受賞も正確に合わせた。 (中略)

特に、今回のノーベル文学賞オッズ順位では韓国の高銀詩人がアンカーソン、ハビエル・マリアスと共同6位に視線を集めた。
(引用ここまで)


 韓国のコ・ウン詩人がイギリスのオンライン賭博サイトで6位になったとのこと。
 とはいえ、韓国国内では一切盛り上がっていない模様。
 というのもコ・ウン氏は文芸界にいる女性からセクハラで糾弾されていて、もはや存在しない扱いになっているから。

「韓国でもっともノーベル文学賞に近い男」ことコ・ウン詩人、セクハラで告発される → 慰安婦の追悼詩碑も撤去
#MeTooでセクハラ告発されたコ・ウン詩人さん、「名誉毀損だ!」として相手に10億ウォンの損害賠償請求

 掲載されていた小学生向け教科書からも詩が削除され、文壇からも追放されているとのことで。
 あ、それと名誉毀損裁判では敗訴したそうです。

 以前ならこうしたベットサイトで「6位になった」って情報が出たら、韓国メディアが一斉に報道していたものですけどね。
 ざっと見たかぎりではこの1本のみ。
 この時期になると市役所に「コ・ウン詩人、ノーベル文学賞エントリーおめでとうございます」とかいう垂れ幕が出て、メディアは一斉にコ・ウン詩人の自宅を取り囲み、それを嫌って本人は海外に脱出する。
 そんな毎年の風物詩が失われたのは悲しいことですね。

 ノーベル文学賞自体が選定委員にセクハラ疑惑があって1年スキップされている中、濃厚なセクハラ疑惑を受けた人物が選ばれるわけがないんだよなぁ……。


韓国メディア「日本がノーベル賞を受賞し続けるのは731部隊で人体実験をしていたからだ」「ノーベル賞の選定は偏向している」……ノーベル症の発作がこんなにひどくなるとは

カテゴリ:ノーベル賞 コメント:(170)
「韓国0 vs日本24」……日本がノーベル賞に強い本当の理由は?(毎日経済・朝鮮語)
毎年10月はノーベル賞受賞発表シーズンです。この時期になるとスウェーデンアカデミーへと世界の耳目が集中されているのもそのためです。今月5日に12日に予定されている受賞者発表を控えてノーベル財団は、コロナ19で通常開かれ授賞式をキャンセルしてTV中継に置き換えると明らかにしました。

人類の文明の発達に寄与した者に授与され、世界で最も権威のある賞とも呼ばれるノーベル賞は6つの賞のうち、科学関連の賞が3つあります。ノーベル科学賞は、国家の基礎科学源泉技術競争力を測る指標として認識されることもあります。そしてノーベル科学賞において頭角を表す国のひとつが隣国の日本です。

日本は物理、生理医学の分野で2014年から2016年まで3年連続で、そして一昨年と昨年にも化学、生理学医学の分野で受賞者を輩出しました。全体の受賞者数はアジア1位であり、科学に限定した場合では世界5位、21世紀以降だけを見れば米国に続いて二番目に多くの受賞者を出しています。日本では今年も受賞者名簿に自国民があるとの期待感が高まった状況です。共同通信など日本メディアは一斉に今回のノーベル賞候補に日本人学者2人が含まれていたと報じました。

これに対し、韓国人のノーベル賞受賞は20年前、金大中元大統領が受けた平和賞が唯一のもので科学分野では皆無です。隣国では受賞者がどんどん出てくるにもかかわらず、同じアジア人である韓国ではなぜ出てこないのかという嘆きも毎年同じように繰り返されています。日本はどうしてノーベル賞、特に科学分野に特に強い面を見せているのでしょうか。 (中略)

日本は帝国主義時代の戦争と植民地の建設を通じて知識を蓄積しました。生体実験で悪名高い満州関東軍防疫給水部、別名731部隊の淵源は京都だったとすることができます。731部隊を作り、総指揮していた石井四郎中将と731部隊に志願入隊して、さまざまな実験をしていた細菌学者石川太刀雄、吉村寿人など主犯がすべて京都の出身であり、教員でした。日本敗亡後、米国に標本を渡す代わりに裁判回付を避けた彼らはこの後も研究活動を続けました。石川は標本をこっそり日本に持ち込み、研究に使うだけ執拗し、吉村は日本生理学会幹部に京都大学医学部長まで上がった後、1978年には日本王室から旭日章を受けるなど勢いに乗っています。石井も医学界の元老として厚遇され、731部隊運営で得た知識を学界に伝播していたことが知られました。

ノーベル科学賞を受賞した日本人の出身大学を見ると、トップクラスの大学という東京大学と京都大学がもっとも多くの割合を占めています。今、日本人の間でノーベル賞だけ見れば京都大が東京大学より一枚上という評価があります。日本がノーベル賞の成果を生体実験研究のおかげとするのは飛躍かもしれませんが、戦争と植民地開拓が日本科学の発展に起こした相乗効果は、後藤秀樹など日本の学者たちも認める部分です。 (中略)

変化に機敏に反応しない点は、短期の成果を出すためには適していなでしょうが、日本の科学がノーベル賞のような大きな業績を出すには力になっています。代表的な例が2002年学士出身で前例のない受賞者となった田中耕一島津製作所研究者です。田中は研究のために、200回を超える試行錯誤を経験し偶然誤って手がかりを得て、その手がかりを逃さずに実験を重ねた末に、ノーベル賞につながる成果を獲得しました。大学院キャリアもなく、学部時代には留年するほど平凡だった彼の達成は短期成果にとらわれあるより従業員の個性を尊重し、失敗も容認してくれた島津の研究環境があったから可能だったのです。 (中略)

30年近い落ち込み、絞られた国力と所得格差、韓流の浮上、歴史問題などの影響で、韓国では日本を「つまらない国」「相手する価値もない国」という認識が広がっている様子です。低い留学進学率や産業のガラパゴス化など内向的閉鎖に流れる社会の姿は限界に数えられたりします。

それにもかかわらず多くの専門家たちは「日本を過小評価してはいけない」と警告します。「金持ちは滅びても3代行く」という言葉のように、まだ経済規模世界3位の経済大国であり、アジア唯一のG7参加国であるという事実はともかくとしても、彼らが蓄積した科学技術とインフラストラクチャは、強大だからです。韓国にとってもっとも刺々しい隣人であったとしても、韓国が今後さらに一段階跳躍する過程で日本の存在を無視することができない理由です。

評価と選定のプロセスにおいて、いくつかの偏向性の問題が提起されますが、ノーベル科学賞が持つ象徴的な意味では決して軽くありません。韓国が経済規模世界10位圏の大国に成長したが、まだ受賞者を出さずにいることは明らか惜しい場面でしかありません。

ノーベル賞に向けた近道は受賞という結果への執着から脱すべきという意見もあります。2016年に韓国を訪れた日本理化学研究所の松本紘理事長は「韓国が本当にノーベル賞を欲しいのなら、むしろ誰もノーベル賞を狙って研究してはいけない」とアドバイスしました。オリンピックの金メダルの価値のあるもの選手の長年の汗と真心が染みているからです。ノーベル賞にも受賞という結果よりも重要なのはプロセスであるとされています。ノーベル賞を受賞することができる環境を継続的に構築していけば、韓国も間もなく受賞の栄誉を抱える日が来ると思います。
(引用ここまで・太字引用者)


 なかなかに面白い記事。
 韓国人のかかえる「ノーベル症」のすべてではないにしても、その多くが描かれている稀有な記事ですね。

 彼らも「研究の継続と深掘り」が最大の要因であることは分かっているのですよ。
 だけども、何事においてもパルリパルリ(パリパリ≒早く早く)精神を重んじる韓国人にはそんなことはできない。
 企業の研究環境においても4半期毎の成果が重要になっている韓国では「利益は度外視して研究をしてくれればいい」なんてやりかたはできない。

 というか、頭のいい人間はみんな医者になりたがる。
 金を稼ぎやすいから。
 ソウル大学の理系(化学生物工学部)に推薦で入れるくらいの優秀な受験生が一次試験で優れた成績を取ってしまい、自動的に合格が決まった後に「あれは教師に強制的に受けさせられただけだ。合格を取り消して一枚、二枚隠したの医学部に入らせろ!」って言い出すくらい。
 あと、TOEICで990点を取って一芸入試で受かったという人物も医学部に入ってましたね。で、入学後に授業についていけなくて苦しむという。

 そんな環境でノーベル賞云々を言い出すほうがおかしいのですが。
 それでもノーベル賞が欲しくて欲しくてたまらない。
 なぜなら憎き日本は21世紀に入って世界で2番目に自然科学分野のノーベル賞を取っている。毎年受賞する勢いで、なんだったら1年に複数受賞があったりもする。
 国会の監査で「なんで韓国はノーベル賞が取れないんだ。科学分野担当相は喪服を着てこい!」とか暴言が吐かれるほどに欲しくてしようがない。

 というわけで、「ノーベル賞の選定プロセスには問題がある」とか書いてしまう。
 「日本がこうして連続で受賞できるのは、731部隊で人体実験をしていたからだ」とか「京大は731部隊の系譜を継いでいる」だの書いてしまう。
 「飛躍かもしれませんが」なんて書いているのは、実際にはそこに本音があるからこそですよ。
 まあ、そういった負の部分もあるのだ、ということを書かないと読者に叩かれるのでしょうね。「この記者はチンイルパだ!」と。
 それにしても来週のノーベルウィークが近くにつれ、ノーベル症の発作がひどくなっていくなぁ……。

コマ大にも出てた竹内氏の著作。