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カテゴリ:軍事の記事一覧

韓国メディア「韓国との戦闘機共同開発は1兆ウォンもディスカウントしたのに、インドネシアは他の国の武器ばかり買っている」……そういえば潜水艦でも契約ぶっちされてましたね

KF-21の分担金を1兆ウォン削減したが……インドネシア、他国の戦闘機を相次いで導入へ(聯合ニュース・朝鮮語)
韓国型超音速戦闘機KF-21「ポラメ」を共同開発することにし、分担金を約1兆ウォンも削減したインドネシアが最近になってトルコなど他国の新型戦闘機を導入しようと推進中だ。

19日(現地時間)、香港サウスチャイナモーニングポスト(SCMP)によると、インドネシアは今月11日から14日にかけてジャカルタで開かれた防衛産業博覧会「IDEX2025」の期間に、テュルキエと第5世代戦闘機のカーン48機を導入する契約を結んだ。 (中略)

計画通りに進めば、インドネシアはトルコが独自開発した次世代戦闘機を初めて導入する国になる。

これに先立って先月末には、フランス製最新鋭ラファル戦闘機とディーゼル-電気推進潜水艦などを追加で導入する内容の国防協力意向書(LOI)も締結した。
このような事実は、フランスのエマニュエル・マクロン大統領がジャカルタを訪れ、インドネシアのプラボウォ・スビアント大統領と会った後、公開された。
また、今月初めにはインドネシア政府が中国産J-10戦闘機購買を検討するという報道が、先立って1月にはインドと4億5千万ドル(約6千200億ウォン)規模の超音速巡航ミサイル導入交渉に着手したという報道が出てきた。

専門家たちは、スビアント政権が前政権よりはるかに速い速度で武器現代化事業を推進していると評価した。
インドネシアの安全保障・外交シンクタンク「キロヤンパートナーズ」の国防アナリスト、カール・ガーディング・サユダ氏は「インフラと経済開発に重点を置いたジョコ・ウィドド元大統領とは異なり、フラボワー大統領は軍事力の重要性を強く信じている」と分析した。
しかし、2016年から韓国型超音速戦闘機KF21の開発にも参加したインドネシアは、分担金と技術移転問題で韓国とは最近まで不協和音を出した。

当初、インドネシアの分担金はKF21開発費の20%である約1兆7千億ウォンだったが、その後1兆6千億ウォンに減り、最近は技術の移転を少なく受けるというインドネシアの提案を韓国が受け入れ、6千億ウォンに減った。
(中略)

インドネシアは、特定国家に依存しないため、数年前から兵器輸入国を多角化している。
これは1990年代末「東ティモール事態」を契機に1999〜2005年に米国から武器輸入を禁止された経験があるためだ。 (中略)

オーストラリアの外交·安保シンクタンクであるローウィ研究所の研究員であるアブドゥル・ラフマン・ヤコブは、今回の大規模武器導入は、フラボワー大統領が2019年に国防長官として在職した時期から推進してきた武器現代化事業の延長線だとし、「この事業は彼が大統領に選出された以後も維持されている」と説明した。
(引用ここまで)




 韓国メディアから「インドネシアはKF-21の開発分担金を1兆ウォンも値切ったのに、他の国とばかり契約している」との愚痴。
 先日、インドネシアを訪問したフランスのマクロン大統領との間で防衛装備強力が結ばれています。
 これまで42機のラファール戦闘機の売却については契約済でしたが、フランスメディア曰くそれからさらに18機の契約に至る可能性があるとのこと。

仏インドネシア、防衛装備品調達で覚書 ラファール戦闘機など売却へ(ロイター)

 また、潜水艦についてはスコルペヌ型が導入される模様。
 これまでは韓国で建造された209型潜水艦のナーガパーシャ級が3隻、それ以前に導入されていた209型のカクラ級(2隻導入、うち1隻は沈没)の4隻のみだったのですが。
 喉から手が出るほどにほしかった近代的な潜水艦をようやく入手できそうですね。



 ちなみにナーガパーシャ級については3隻建造後にもう3隻建造予定だったのですが、MOUにサインはしたものの手付け金を支払わずにぶっちしています。
 韓国側はMOUにサインがあった時点で資材購入してしまっていたとのこと。



 なんでもインドネシア側はナーガパーシャの性能に満足いかなかったらしいです。  ナーガパーシャについては技術移転を受けて3隻目は一部をインドネシア側で建造したとのことなのですが、その技術移転も思っていたほどのものではなかったのかもしれませんね。
 で、去年あたりから「スコルペヌ級を技術移転込みで買うらしい」とされていました。

 ついで、KF-21についても分担金をディスカウントしておいて、フランス、アメリカから戦闘機の導入を決定。
 さらにトルコとカーン導入について契約をしたとされています。



 KF-21とカーン、どっちも海のものとも山のものとも分かりませんが、どっちにしてもアレならステルス機であるカーンのほうがいいってことなんでしょうね。

 インドネシアは「東南アジアの盟主は我が国だ!」って自尊心がだいぶある国でして。
 サッカーなんかでもワールドカップ最終予選の日本戦で「目に物見せてくれる」くらいの勢いだったのですよ。
 「勝てないまでも引き分けくらいなら充分に狙える」とか現地メディアも鼻息が荒かったのですが。



 まあ、結果はインドネシアホームで0-4、日本ホームで6-0。かっちりと「分からせられた」結果となったのでした。

 こんな感じでどうもインドネシアは「地域大国として高揚」しているっぽいんですよね。
 といったわけで、韓国に対してそこそこ塩対応している。「韓国とインドネシア、仲良くケンカしな」が基本方針です。



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韓国空軍の戦闘機KF-16、国際合同訓練でなぜか誘導路から離陸しようとして失敗、機体から出火。パイロット2名はベイルアウトで無事

カテゴリ:軍事 コメント:(60)
空軍、KF16事故の原因は操縦士のミス···「滑走路ではなく誘導路に進入」(KBS・朝鮮語)
米国で連合訓練中に起きたKF16戦闘機事故は、操縦士のミスが原因であることが調査されました。
滑走路ではなく誘導路に入って離陸しようとしたのです。
事故機を含めて戦闘機3台がすべて道を間違えたことも知らなかったというが、韓国軍の綱紀がどこまで崩れるか分からない状況です。 (中略)

多国籍空中連合訓練が行われている米アラスカ・アイルソン空軍基地。
空軍のKF16戦闘機3機が一組で訓練に乗り出しました。
駐機場から出て幅は同じですが、滑走路より長さが短い誘導路で1番機が誤って進入します。
残りの2台もそのまま後に続きました。

1番機はそのまま離陸しましたが、これを発見した管制塔が離陸滑走を始めた2番機に急いで「離陸取り消し」を指示しました。
しかし、短い誘導路だったので停止距離が足りず、前の草むらに入り、機体に火花が飛び散り、操縦士2人が非常脱出しました。
草むらとの摩擦で外部の燃料タンクが漏れたのか、異物がエンジンに入って火事になったのかは調査中です。
(引用ここまで)




 アラスカで行われている空軍の多国籍間演習レッドフラッグ。
 今年は韓国もKF-16(韓国国内で生産されたF-16のこと)で参加していました。
 で、訓練飛行に出ようとしたところ、なぜか誘導路から離陸しようとして事故発生。



 事故の経緯はこの動画の30秒過ぎくらいの映像で分かるかな。
 ……というか、明らかに誘導路で短いだろうに。



 1番機は離陸したものの、管制塔から離陸中断の連絡が入って、2番機は停止を試みたものの距離が足りずに草地に突入。
 複座型のKF-16に火が出てパイロットは2名とも緊急脱出。
 動画中に消火作業が見えていますが……どうだろうなぁ。これだとなんとか修理扱いで再建できるかな。

 っていうか、この誘導路に入って管制塔から離陸許可が出るのがまずおかしい。
 一部では「(KF-16側が)英語が聞き取れなかったのではないか」 って話も出ているのですが。その辺はなんとも。

 どちらにせよ、誘導路に入ってしまったって時点で人的ミス。
 同じ人的ミスだった3月の「民家に爆撃」よりはまだマシかな。



 そのうち、詳細な調査結果も出てくるでしょう。   



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またもアメリカ側から「在韓米軍縮小の可能性は排除しない」との発言……在韓米軍を対中抑止力の一端として使いたいとの意向か

カテゴリ:軍事 コメント:(47)
米当局者「在韓米軍縮小の可能性残しておく…中国抑制戦略に最適化」(中央日報)
米国防総省の在韓米軍縮小論が再点火している。

AP通信は29日(現地時間)、米国防総省の当局者を引用し、「中国を抑止してインド太平洋戦略を最適化するための兵力再配置を検討中であり、その過程で韓国に駐留中の米軍兵力の縮小の可能性も排除していない」と報じた。この発言は、31日からシンガポールで開催されるアジア安全保障会議(シャングリラ会合)を控えてヘグセス米国防長官に同行する国防総省関係者の間で出てきた。

ある当局者は、在韓米軍の数はまだ決まっていないが、今後の兵力配置規模は北朝鮮から韓国を防御するだけでなく中国を抑止するのにも最適化されるだろう、と説明した。

在韓米軍縮小論が初めて公開的に言及されたのは22日だ。ウォールストリートジャーナル(WSJ)は米国防総省が在韓米軍兵力約4500人をグアムや他の域内地域に移す案を検討していると報じた。これに対し米国防総省と在韓米軍は「事実でない」という公式立場を発表して一蹴した。

しかし前日に米当局者が在韓米軍の「態勢調整(calibrate)」に言及したのに続き、さらに直接的な表現で現状変更の可能性を示唆し、縮小論に関する声は続いている。在韓米軍の戦略が「北朝鮮防御」から「域内戦略的柔軟性拡大」に移動し、韓半島(朝鮮半島)安保地形の変化の兆しが明確になっていると、海外メディアは伝えた。
(引用ここまで)




 アメリカの政府高官からまたも「在韓米軍縮小の可能性は残しておくべき」とする話が出ています。
 シンガポールで行われているアジア安全保障会議、シャングリラ会合に向けての機内で発言があったとのことなので。
 アメリカの国防関係者、それも次官補以上の立場にある人物ではないかと思われます。

 まあ、現状の在韓米軍は人数で2万8000人ほど。
 うち2万人が陸軍で、偏重しすぎているってのは事実。
 あくまで対北朝鮮を前提とした編成になっています。

 ですが、アメリカとして対中国包囲網戦略の一端として在韓米軍を使いたい。
 であれば、再編して在韓米軍から陸軍を縮小するってのも当然の意向でしょう。



 これについてCSISのビクター・チャあたりは「北朝鮮に誤解を生ませる要因となる」として非難しているのですが。

ビクター・チャ「米政府、在韓米軍削減を深刻に検討」 北朝鮮の誤った判断を導く可能性もある(朝鮮日報・朝鮮語)

 たしかに戦争勃発原因として「いける」と思わせないことは大事なのですが。
 どうなんでしょうねぇ?
 北朝鮮が韓国に対して通常戦力(核兵器でない戦力)で戦争を仕掛けるかといったらふたつの理由で難しいと思います。

 まず、通常戦力ではどう考えても韓国側にかなわない。
 なんなら在韓米軍抜きでもかなわないんじゃないかってくらいには韓国と北朝鮮の差は開いています。
 だからこそ核開発に躍起になってきたって部分も大きい。

 もうひとつは「たとえ戦争であっても南北の交流につながることを避けたい」と思われるのです。
 兵士が南側に向かうってことは、「現在の韓国の文化」を浴びてくるってことですから。
 「韓国の文化」を持ち帰られるのは困るわけです。
 それでなくても現状、アイドルを見て脱北とかしているわけで。

「なぜ自分はアイドルになれないのだろう」 MZ世代脱北者が語る北朝鮮体制への疑問(TBS)

 そうした面でも戦争はないだろうなぁ……とは思うのですが。
 ただし、台湾有事で中国から「韓国を牽制しろ」って言われたときには別。

 ただまあ、どちらにせよ削減でないにしても、近い将来に向けて再編成は間違いないでしょ。
 そしてそれを韓国が妨げることはほぼ不可能ってことです。



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韓国メディア「アメリカがフィリピンにF-16Vの供与を許可したが、高価すぎる。韓国独自の戦闘機、KF-21にもチャンスがあるはずだ!」……えーっとどの辺にチャンスがあると思うのかな?

カテゴリ:軍事 コメント:(57)
韓国の戦闘機と天秤にかけるフィリピン、米F-16に食指を動かす(毎日経済・朝鮮語)
トランプ政権がフィリピンにロッキードマーティンのF-16戦闘機20機の販売を承認した。

フィリピン政府は今回の戦闘機購買事業で韓国のKF21戦闘機購買を共に秤にかけている状況で、米国優先主義を前面に掲げたトランプ効果が反映されたものと分析される。

米国務省は1日(現地時間)、報道資料を通じてフィリピンに55億8000万ドル(約8兆ウォン)規模のF-16戦闘機20機と関連装備を販売することを暫定承認したと明らかにした。 (中略)

関連で国内防衛産業業界では、韓国航空宇宙産業(KAI)が開発したKF21戦闘機がロッキードマーティンのF16戦闘機と競合していると分析してきた。

9兆ウォン規模の多目的戦闘機(MRF)購買事業を推進中のフィリピンは、両機種をはじめ、ユーロファイターなどグローバル戦闘機を相手に適正候補を選んできた。

証券街では最近までもフィリピンMRF事業でKF21が潜在供給候補として注目された。 業界の推定によると、KF-21戦闘機1台当たりの価格は約980億ウォンで、ライバル機種に比べて優れたコストパフォーマンスとメンテナンスの利便性を確保している。
(引用ここまで)




 アメリカ国防総省がフィリピンに対して20機のF-16の売却について、提案を承認しています。
 これはフィリピンへの販売が決まったわけではなく、あくまでも提案承認。
 逆にいえばフィリピンが承諾することでいつでも契約できる状況になったとはいえます。

Philippines – F-16 Aircraft(DSCA・英語)

 如何せん高価。
 1機あたりで見てF-35A以上の価格となっています。
 売却承認されたF-16は最新のバージョンではあるものの、1機あたり2.8億ドル。さまざまな武装、予備エンジン等が含まれているとはいえどもだいぶ高い。

 まあ、フィリピンがF/A-50からいきなりF-35Aになっても整備等できるのかと言われたらだいぶ疑問ではありますけどね。



 フィリピン軍も「台湾有事の際には我々は必然的に関与することになる」と発言しています。

フィリピン、台湾侵攻されれば「必然的に」関与 軍トップ(AFPBB)

 ヘグセス国防長官がフィリピンを訪れた際に、「両国の訓練を台湾に近いバタネス州で開く」と中国を意識した発言をしています。
 ……とはいえ、やっぱりF-16Vは高価。

 そこで韓国メディアが「KF-21にもチャンスがある!」って言い出しているんですが。
 まあ……うん、そうね。
 英語メディアではほとんど「F-16Vかグリペンの一騎打ち」ってなってます。一応、「KF-21も攻勢をかけている」って記事もなくはないですが。
 ただ、アメリカはフィリピンとGSOMIAを結んでいますし、スウェーデンは防衛装備品協定を結んでおり、3月にはスウェーデンの国会議員が防衛関連での協力を拡大するためにフィリピンを訪れています。

Swedish lawmakers support expansion of PH-Sweden defense ties(INQUIRER.NET・英語)

 韓国とフィリピンの間でそうした動きがあるかっていうと。
 観測されている中ではないかな。もしかしたら水面下であるのかもしれませんけどね?

 アメリカの装備を選ぶ(対トランプの意味もある)のであればF-16V、価格を見るのであればグリペンでしょうね。
 KF-21とかまだ完成すらしていない戦闘機がどうのこうのとか言われても……ね。



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韓国空軍による民家誤爆事件、「マニュアル無視で座標入力ミスが生じた」とされていたが、実はマニュアルなんてなかった……パイロットが米軍を模倣したチェック方式を代々伝えてきた「慣行」だった

韓国軍「創軍以来最悪」の誤爆…操縦士個人の過ちなのか(KOREA WAVE)
韓国空軍が10日発表した京畿道抱川(ポチョン)での戦闘機誤爆事故に関する中間調査結果で、最も頻繁に登場した言葉は「慣行」だった。空軍は、戦闘機の操縦士が自ら座標を入力して自己点検をする「セルフチェック」、さらには指揮官の計画書チェックが不十分だった点について、いずれも「慣行」であったと説明した。

今回の調査によると、操縦士は▽飛行任務計画装置(JMPS)への座標入力時▽飛行データ伝送装置(DTC)を戦闘機に接続し、離陸前に機体を点検する時▽射撃地点で目視により標的を確認する時――の3段階で座標を確認する手順となっていた。

だが、この3段階の点検は、軍が公式に定めた規則ではなく、米軍の方式を模倣しつつ、操縦士らが長年にわたり自ら構築してきた「慣行」に過ぎないという。

部隊の戦隊長や大隊長は、操縦士が作成した計画書を受け取り、標的に関するブリーフィングを確認するだけで安全措置を施していたとされる。筆者は現場すべてを見たわけではないが、指揮官らが安全に関する全ての状況を細部にわたり把握していなかったことは、容易に想像できた。

事実上、操縦士の「個人スキル」に安全の全責任が委ねられていたと見るべきだろう。

問題は、このような空軍の組織そのものに「安全管理システム」が存在しないという点だ。
(引用ここまで)


 先日、座標入力ミスによって集落を誤爆(Mk.82×8発)した韓国空軍のKF-16。
 座標入力ミスはマニュアルによって3回のチェックシーケンスがあったものの、パイロットがそれを無視してしまった……とのニュースが出てました。

韓国のKF-16による民家爆撃、3回あったチェック機会も軽々と「スキップ」してしまっていた……でしょうねえ(楽韓Web過去エントリ)

 まあ、韓国ではありがちな話ですね、と締めたのですが。

 実際には訓練に際して座標入力をする場合のマニュアルなんてものが存在していない、との記事が出てきました。
 ……あーね。


 そもそもマニュアルなんてものは存在していなくて、米軍のチェックシーケンスを模倣したパイロットたちの口伝によるチェック方法が伝わっていただけだった。
 安全管理のためのマニュアルはなにもなかったと。

 ……なるほど、これが韓国ってヤツかぁ。
 「韓国」ってものをチェックしはじめてから30年以上、なんなら35年くらいが経つのですが。
 こう、いまだに驚かされることに出会いますね。

 軍っていう組織はマニュアルなしでは成立しないんですよ。
 どんな人間でも一定の成績が出せるような仕組みを構築してなんぼ。
 であるにも関わらず、こんなんなっている。

 「韓国人はマニュアルなど必要とせず、臨機応変に物事に取り組むのだ」ってのは韓国人が日本を揶揄する時の決まり文句となっているのですが。
 なんといえばいいか……。
 まあ、ダイナミックでよろしおすなあ……くらい言っておくか。
 すごい国ですね、韓国。

 サムネイル画像はWikimediaからの引用です。

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韓国国内で高まる「核武装論」……「核兵器保有がなければどのような約束も守られはしない」と有力議員やソウル市長からも発信が

ナ・ギョンウォン議員「核武装準備を始めなければならない」「トランプ−ゼレンスキー破綻」の所感(デイリーアン・朝鮮語)
国民の力の大統領候補である羅卿 나경원(ナ·ギョンウォン)議員が、ドナルド·トランプ米大統領とウォロディミル・ゼレンスキーウクライナ大統領が公開舌戦を経て破局を迎える光景を眺めながら、韓国の独自の核武装の準備は国家生存の次元でもこれ以上先送りできない課題になったという所感を明らかにした。

ナ・ギョンウォン国民の力議員は2日フェイスブックで「1994年ブダペスト了解覚書を結んだ当時、世界3位の核保有国だったウクライナは今どんな境遇なのか」として「核を放棄する代価として米国・英国・ロシアから領土保障を受けたが、クリミア半島を強奪され国土20%が戦場になり、ホワイトハウスにすら無視された」と見通した。

そして、「独自の核武装の準備を始めなければならない。 各自図生の時代、自主国防の道にさらに果敢に進まなければならない」とし、「核武装は単なる軍事的選択ではなく、もはや国家生存の問題」と傍点を打った。
(引用ここまで)


 アメリカ−ウクライナの交渉が決裂したのを受けて、韓国国内で核武装論が頭をもたげつつあります。
 冒頭記事は次期大統領(泡沫)候補のひとり、ナ・ギョンウォン議員が「核武装論議をしなければならない」と言い出した、とのもの。

 それ以外にもオ・セフンソウル市長が「日本と同じレベルで核潜在力を保持しなければならない」なんて言っていたこともがありますね。

ソウル市長「少なくとも日本と同等の『核潜在力』が必要だ」……韓国人、核兵器開発への熱情をさらっと口にしすぎな件(楽韓Web過去エントリ)

 今回もオ・セフン市長はその持論を述べています。

続く「核の潜在力」論議···呉世勲「日本の水準に備えなければならない」(韓国経済新聞・朝鮮語)

 どちらも与党・国民の力所属。
 原則として核武装論は保守派が唱えてきたものが主流となります。
 アメリカとのつきあいを大事にしながら、独自の核武装を主張するのはねじれている感じがしなくもないのですが。

 一方、左派は左派で独自国防論を唱えています。
 ほとんど言明はしてはいないのですが、この「独自国防」はアメリカの核の傘から離脱して独自の核武装をすることも含めての話になります。
 ムン・ジェイン政権時代に原潜を欲しがっていたのですが、あれは核武装宣言と見なしてもいいものです。核弾頭搭載のSLBMなしなら原潜にする意味がほぼないですからね。
 あと北朝鮮の核武装を「民族の核」とか言っている層もいますが……まあ、そんな従北層もいるってくらいに理解をしておけばよいと思われます。

 根本的には思想の違いはあれども、韓国に核武装論は常にあったと考えてよいでしょう。


 ユン大統領が「アメリカが核共有しないなら独自核武装するかもよ?」って言った際に、アメリカがワシントン宣言を出したことがありましたね。
 韓国側は必死になって「これは事実上の核共有」とか言ってましたが、実際には「核共有も核武装も絶対に許さない」って宣言でした。

韓国ユン大統領「核共有してくれないなら独自の核開発とかしちゃうかも」→アメリカ「は?」(楽韓Web過去エントリ)

 まあ、これはバイデン政権下のものであって、トランプ政権がどのように対応するかはなんとも見えていない。
 そのうち語りますが、トランプとイ・ジェミョンがうまくスウィングしてしまったら、米韓軍事同盟破棄まであり得ます。
 東アジア情勢は一気に不安定化しかねないのですね。

 「アメリカからの離脱の度合いを測る」意味で韓国における核武装論の高まりは中止すべき項目のひとつなのですが。
 明白に高まりつつある、ってところです。

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韓国のKF-16による民家爆撃、3回あったチェック機会も軽々と「スキップ」してしまっていた……でしょうねえ

カテゴリ:軍事 コメント:(76)
座標「5」を「0」と入力して誤爆··· 3回の標的確認手続きもスキップ(朝鮮日報)
操縦士は地上で飛行準備をしながらノート型パソコン格である「飛行任務計画装備(JMPS)」に座標など飛行に必要なデータを入力した後、これをUSB格である「飛行資料伝送装置(DTC)」という保存装置に入れて戦闘機操縦席内スロットに差し込めば、これらのデータが戦闘機任務コンピュータに入力される。

中間調査結果によると、誤爆事故を起こしたKF16パイロット2人は5日、飛行準備をしながら翌日の実務長射撃のための標的座標を入力した。 1番機の操縦士が標的を含む経路座標を呼び、2番機の操縦士がJMPSに入力したが、この過程で標的座標が誤入力された。 緯度座標「XX05.XXX」を「XXX.XXX」と間違って入力したのだ。 1番機の操縦士が座標を間違って呼んだのか、2番機の操縦士が間違って入力したのかは陳述が食い違って調査中だ。 同日、昇進訓練場の爆撃地点まで15桁の数字座標14個をキーボードを通じて入力したが、14番目だった爆撃地点座標だけが間違っていたという。

彼らは座標入力が正しく行われたのか「飛行任務計画装備」で確認しなければならなかったが、そうせず最初の確認機会を逃した。 2番目に離陸前に戦闘機にアップロードされた情報が正しいか確認しなければならなかったが、1番機の操縦士は任務カードに書かれた座標と戦闘機にアップロードされた座標を対照しなかったと伝えられた。 2番機はDTCエラーで戦闘機で座標を入力し、正確な値が入力された。 しかし、1番操縦士と2番操縦士が相互間に座標を離陸前に再確認する手続きがなく、標的座標が異なることは確認できなかったという。

離陸後に飛行しながら1番機の操縦士は飛行経路と標的地域の地形が事前訓練の時と若干違うと感じたが、航空機HUDに現れた飛行情報を信じて任務を強行した。 誤った情報値が入力された機械を信じたのだ。 1番機の操縦士は標的を正確に肉眼で確認できなかったにもかかわらず地上最終攻撃統制官(JTAC)に「標的確認」と通知し爆弾を投下した。 今回の任務は、肉眼で確認した後、投下する手続きに従うべきだったが、虚偽の報告をしたことになる。 2番機は密集体型維持に集中するために標的座標を外れたことに気づかず、1番機の指示に従って同時に爆弾を投下した。
(引用ここまで)


 えー、誤爆で集落を爆撃した韓国空軍のKF-16について中間報告が出てきたのでお知らせまでに。
 やはり座標入力ミスが根本の原因。
 かつ、3回あったチェックシーケンスをすべて無視。

1)飛行任務計画装備で座標をチェックできたが、やらなかった。
2)離陸前に入力座標と任務カードに書かれた座標をチェックすべきだったがやらなかった。
3)2番機の座標は正確だったが、クロスチェックすることはなかった。

 さらに「地形が事前のチェックと違うような……」と感じたもののMK.82爆弾を投下。
 2番機も1番機の投下指示に従って投下。


 こういう時、「なんか違う」って直感はだいたい正解ですよね。
 「なにか忘れ物をしている気がするけども、なにかが分からない」時はだいたい、「ちょっと必要になる」くらいのものを忘れているのと同じで。
 脳が「違うんだよなぁ」って認識している場合は一旦止まったほうがいい。

 まあ、F-16で訓練中にそんなんできるわけがないってのも分かりますけどね。
 そのための事前チェックで、すべて「いつも合っているからヨシ!」で済ませてしまった結果がこれですわ。

スクリーンショット 2025-03-10 18.37.16.png
(画像引用元・聯合ニュースから画面キャプチャ

 現地の様子がこちら。



 被害映像が出てます。
 まあ……本当に亡くなられたかたがいなかったのはただの偶然。
 幸運だった結果でしかない。

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韓国軍の誤爆事故、1機目は座標入力ミス、2機目は「あ、1機目が爆弾投下したわ。ポチッとな」で誤爆した模様……マジすか

カテゴリ:軍事 コメント:(85)
KF-16 2機が、それぞれ4発ずつ連続して誤爆…3回の「座標修正」機会も逃した(国民日報・朝鮮語)
韓国空軍のKF16戦闘機2機が6日、京畿道抱川(キョンギド·ポチョン)の民家一帯にMK82爆弾8発を誤爆したのは、操縦士の標的座標入力ミスが1次原因であると軍当局は把握した。 爆弾投下以前に3回も誤爆を避ける機会があったにもかかわらず、マニュアルがまともに守られなかったという批判も提起されている。

空軍関係者は「操縦士が飛行準備過程で誤った座標を入力した」として「該当爆弾は純粋に操縦士能力により航空機が表示する地点でボタンを押して落とすことになる」と話した。 機械やシステムのエラーによる事故ではないという説明だ。 合同参謀本部関係者も「地上と空中、爆弾投下前に座標を確認する手続きがある」とし「このような過程でミスをしたと見ている」と説明した。

飛行に先立ち、操縦士は標的座標を与えられ、これを任務計画装備に入力する。 その後、戦闘機に搭乗して該当機器を戦闘機に装着すれば、あらかじめ入力しておいた座標が戦闘機と同期化される。 操縦士は入力した座標が正確なのか1次確認し、飛行中に再度確認、座標地点到着時に裸眼確認などの過程を経なければならない。 当初、最初の段階で誤った座標を入力したというのが軍の説明だが、このような確認を全て操縦士1人がしなければならないシステムも問題と指摘される。 空軍関係者は「(最初に与えられた)座標が間違っているわけではなく、操縦士が入力を誤った」と話した。

訓練は戦闘機2機が編隊飛行をしながらMK82を同時発射する方式で行われた。 軍関係者は「1番機が射撃すれば2番機が並んでついて同時発射する戦術訓練なので座標は1·2番機全て入力することになっている」として「2番機は1番機に沿って投下したものと把握される」と説明した。 2番機の操縦士はきちんと座標を入力したが、座標を誤って入力した1番機の操縦士のカウントダウン信号に合わせて爆弾を投下したものと見られるという意味だ。
(引用ここまで)


 昨日あった韓国空軍のKF-16(要するに韓国でライセンス生産されたF-16)によるMK.82の誤投下ですが。
 2機から8発の誤爆があったとされています。
 当初から謎だったのですが、1機が投下したのを確認してもう1機も投下したのだとか。

 ……いや、まあ気分的には分からないでもないですけどね。
 「あれ、ここが投下地点だったんだっけ? んじゃあ、落としておくか」ってなるのも。
 まさか前の機が座標入力間違っているとは思わんもんなぁ、普通。
 実弾抱えてるのに。



 どんな事態だったかを再録しておこう。
 何度見ても唖然とするな。モザイクかかっているのはトラックで、運転手は怪我を負ったとのことですが、命には別状ないとのこと。


 で、その座標入力ミスですが。
 いつものマニュアル無視で行われたとの報道が出てきました。
 はい、こんなところにもプチセウォル号。

 指さし確認とかしないんでしょうね。
 っていうか、指さし確認自体がマニュアルに則った行動ですから。
 マニュアルに従わず、法にも従わず、条約にも従わない。
 そんなダイナミックな民族であればしかたない。それが誇りらしいですから。

 結果、こうして年1くらいで重大事故が起きて「なぜこんな事態が」って報道されて、また忘却。翌年に大きな事故が起きるって繰り返しですよ。
 で、何年かに1回くらいでセウォル号クラスの事故が起きるって感じ。

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