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カテゴリ:軍事の記事一覧

韓国メディア「日本が骨太の方針で防衛費のGDP2%拡大を明記した!!!」と大騒ぎ……なお、韓国の防衛費はGDP比で……

カテゴリ:軍事 コメント:(85)
安倍氏に振り回される岸田首相…「防衛費、GDPの2%に拡大」明記(中央日報)
日本の岸田政権発足後初めて作成された経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)に、「5年以内に防衛費をGDPの2%まで増やす」という内容が盛り込まれると日本メディアが7日に報道した。原案には「防衛力を抜本的に強化する」という表現だけあったが、自民党内の保守派トップの安倍晋三元首相の持続的な要求により具体的な期限と金額が明示された。 (中略)

読売新聞によると、今年の方針内容のうち防衛費増額などをめぐり安倍元首相が政府原案に意見を出しながら政府がこれを何回も修正する異例の展開が繰り広げられたという。安倍元首相が防衛費増加額を具体的に盛り込むことと、防衛費増額に向けた財政支出を担保できる表現を明記するよう固執したためだ。

当初日本政府が1日に自民党全体会議に提示した原案には「防衛力を抜本的に強化する」という表現だけが含まれていた。これは岸田首相が先月バイデン米大統領と首脳会談を行った後に発表した共同宣言にも盛り込まれた文言だ。

だがこの内容を知った安倍元首相が、自身が主張してきた「5年以内に防衛費をGDPの2%以上に上げる」という内容を盛り込むべきと要求したという。 (中略)

歴代政権はGDP比1%を防衛費の暗黙的な基準としてきた。
(引用ここまで)


 韓国メディアが今日、日本で閣議決定されたいわゆる「骨太の方針」について一斉に報じています。
 「日本が防衛費のGDP2%を5年以内に目指すとしている!」との記事が多数出ていますね。
 中央日報はそこからさらに一歩踏みこんで「岸田が安倍に翻弄されている」といった記事を書いています。

 骨太の方針の中味について正確に言うと「防衛の抜本強化を5年以内に目指す」ということは書かれていますが、「NATOではGDP比2%以上の防衛費が義務づけられている」というのは脚注として書かれているだけ。
 「ドイツも2%に〜」という文言はありますけどね。
 2%を明記した、というのはほぼ言いがかり。
 でもまあ、そのくらいまでは増強しないとどうにもならない時代になっているのも間違いない。

 東京新聞が「防衛費の5兆円があればこんなことができる」という記事を6月3日の1面トップに持ってきていましたが。
 まあ、断末魔ですね。
 平和平和と唱えていれば平和になるんだっていうダチョウの安心でしかない。


 何度か言及していますが、韓国国内では「日本が軍事増強に走れば朝鮮半島征服を目指すに違いない」と認識されていまして。
 ……いや、なんでっていわれても彼らの中ではそうなっているのですよ。
 韓国というものがそれほどに魅力的なのだ、ということになっているのでしょうね。たぶん。
 こっちからしてみたら「もう半島の経営なんてこりごりだよー」(アイリスアウト)って感じなんですが。

 イ・ジェミョンも大統領選中にそんなことを言ってましたね。
 「竹島奪取を大陸に進出するためのトリップワイヤにするつもりだ」でしたっけ。
 まあ、あんな岩礁をどうしたら足がかりにすることができるのやら……って感じですが。

 ちなみに韓国の防衛費は対GDP比で2.5%ほど。
 国力から見たらけっこうな軍事大国であることに間違いはありません。
 韓国の防衛費はムン・ジェイン政権下でぐいぐいと順調に伸び続けてましたね。韓国では左派政権時代のほうが「自主国防」を標榜するので防衛費が伸びるという傾向にあるのです。
 なお、北朝鮮は24%。

 ま、日本の防衛費高騰をどうのこうのいうのであれば、中国やロシアを「外交大国」を自称する韓国が大人しくさせて見せろって話でもあります。
 ホント、やれるもんならやってみせろや。

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韓国、念願の軽空母建造計画をキャンセルする可能性も……?

カテゴリ:軍事 コメント:(54)
タグ: 軍事 軽空母
韓米会談後、対北朝鮮抑制策の議論に積極的…軽空母のキャンセルも取り上げ(ニューシス・朝鮮語)
韓米首脳会談以後、新たな対北朝鮮抑制策を設けるための議論が活発になっている。拡張抑止を具体化する案が提示される一方、文在寅政権が積極的に推進していた軽空母建造事業を取り消さなければならないという声まで出ている。

イ・ソンフン国家安全保障戦略研究員研究委員は、30日「5月の韓米首脳会談の軍事安全保障含意:実効的連合防衛のための戦略的考慮事項」報告書で「拡張抑制戦略協議体(EDSCG)をNATOの核共有体系のようにもっと精巧に構成する必要がある」と助言した。 (中略)

チョン委員は「例えば、今後10年間で3兆ウォン以上がかかると予想される軽空母の確保予算を韓国型ミサイル防衛体系(Korea Air and Missile Defense:KAMD)早期構築とキルチェーン(Kill-Chain)能力強化事業として転用する方向を考慮しなければならない」とし、「軽空母保有が重要ではないというわけではなく、比較的必要度が小さいものであり、あまり緊急でないため」と話した。

彼はまた「拡張抑制戦略協議体が再稼働しても、抑止力の提供元である米国の意志と理解によって協議体が運用されないように努力しなければならない」とし「同時に抑止力増強のために韓国型原子力潜水艦確保を拡張抑制戦略協議体と韓米統合国防協議体(Korea-US KIDD)を通じて協議することも考慮すべきだ」と助言した。
(引用ここまで)


 ムン・ジェイン政権とユン・ソンニョル政権でもっとも大きく変わるのは対北政策を含めた安保政策となるでしょう。
 以前から楽韓Webでは「安保面で対米関係は大きく改善されることになる」としてきました。
 さっそく、アメリカの空母が参加した共同訓練が行われています。

韓米が「原子力空母」参加の共同訓練 4年7カ月ぶり=北朝鮮けん制(聯合ニュース)

 現在、強襲揚陸艦のアメリカ(整備中)が佐世保、トリポリが横須賀に。
 空母ロナルド・レーガンが硫黄島近辺、空母リンカーンがフィリピンあたりにいます。
 まあ、2017年のニミッツ、セオドア・ルーズベルト、ロナルド・レーガンのそろい踏みよりは穏当かな。
 ムン・ジェイン政権の最後に合同訓練があるのではないかともされていたのですが、最後までなかったですね。
 その代わり、こうして政権交代とほぼ同時に合同軍事演習が行われたと。


 そんな中、ムン・ジェイン政権が強力に推してきた軽空母建造計画についてキャンセルもあり得るとの発言がありました。
 軽空母計画は韓国人の、特に左派にとっての「自主国防の夢」です。
 アメリカを追い出して自分たちの力だけで朝鮮半島防衛を受け持つという遠大な夢の実現に向けての一里塚ともいえると思います。
 ムン・ジェイン政権において強力に推進されてきたのは、そうした側面が大きいのですね。

 ですが、その一方で空母を建造して運用するということは、韓国軍が外洋に出るという意思を見せたということでもあります。
 シーレーン防衛に参加する、という意思表明でもあるのですが。
 ……いや、ムン・ジェインはそんなことを考えていなかったとしても、外からはそう見られるのですよ。

 ただ、軽空母建造計画をキャンセルしようと言い出した、ということは対中戦略には大きく参加しないという話になりえるわけです。
 イ・ジョンソプ国防部長官(大臣に相当)も「軽空母建造計画は優先順位を考える必要がある」と発言してましたね。
 韓国が参加するのは対北戦略までという意思表明でもあるといえる。

 まあ、実際にはどうなるかは不明ですが。
 アメリカが(まずは)対北まででもよいから日米韓連携をしっかりしろ、と言っている可能性もあるかな。
 とりあえず、ユン・ソンニョル政権は安保面においては対米関係を修復しつつある、とは言えると思います。

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韓国次期国防相、「軽空母計画は根本的に見直す必要がある」……しまった、まともな意見の持ち主だ

カテゴリ:軍事 コメント:(94)
韓国国防部長官候補者、韓国軽空母の導入に慎重…「優先順位を考えなければ」(中央日報)
韓国国防部長官の候補者に指名されたイ・ジョンソプ氏が25日、文在寅(ムン・ジェイン)政府で推進された軽航空母艦(CVX)事業に対して「様々な意見があると承知している」とし、「戦略的・作戦的運用の概念、軍所要の充足性、国家利益の寄与度、費用対効果などを考えて優先順位を綿密に調べる必要がある」と話した。
(引用ここまで)


 あちゃー、まともだ……。
 以前から楽韓Webで話していることに「空母、原潜、核兵器は韓国左派が夢に描く『自主国防3点セット』だ」というものがあります。
 このうち、原潜、核兵器はそれなりにハードルが高いのですが、空母に関しては垂直離着陸、もしくは短距離離着陸能力を持つ艦載機さえあればなんとかなるレベル。
 というわけでF-35Bさえ調達することができれば空母を作ることはそこまで高いハードルではないのです。
 少なくとも原潜、核兵器を自前で持つよりはよほど楽。

 「アメリカとの軍事同盟の脱却」を狙う「自主国防派」の夢がF-35Bを乗せた空母っていうのもなんだかな、という感じではありますが。
 そのせいか、KF-21の艦載機版を開発すべきなんて言論も出てます。
 ……まあ、無理ですね。

 ただ、韓国による軽空母の開発ってなにか戦略的な目標があるのかというと、そういうわけでもない。
 というか、なんの目標もないというのが実際。
 外から見ると「ついに韓国軍が外洋に出る決意をしたのか」とか「シーレーン防衛を受け持つつもりなのか」といった受け止めかたをされるのですが、韓国軍にはそんなつもりなんてひとつもない。
 ただ、日本が作ろうとしているからくらいのものだったりします。


 なので開発着手予算を大幅に国会で減額されたりもしてるのですね。
 韓国国内からも軽空母計画に対して「本当に必要なの、それ?」「実現性はどれだけあるの?」といった目で見られているのが現実。

 まあ、韓国国内で開発しようと思えば作れるとは思うのですよ。耐熱甲板さえどうにかできれば。
 すくなくどもどんがらは可能。
 その後の運用とかも「楽しみ」にしていたのですが。

 次期政権で国防部長官(防衛相に相当)に指名されている候補者が「国家利益への寄与度、費用対効果などを考慮して優先順位を綿密に調べる」と言い出してしまったのでとりあえずペンディングになることでしょう。
 となるとF-35Bの導入や、KF-21艦載型の議論もなくなってしまうわけで。
 ……まともすぎる。

 あ、2回更新の予定だったのですが簡単に書けるネタだったので3回にできました。
 明日に廻せばよかったのでは?

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韓国の国防部長官、「北朝鮮のミサイル発射兆候が明確なら攻撃も可能」と明言……まあ、できるというだけでやるとは言っていない

韓国国防相が北朝鮮に警告 ミサイル発射兆候明確なら攻撃(聯合ニュース)
 国防部によると、徐氏はミサイル戦略司令部の改編式で、「軍は射程と正確度、威力が大幅に向上した多量・多種のミサイルを保有し、北のいかなる標的も正確かつ迅速に打撃できる能力を備えている」として、「特に、ミサイル発射兆候が明確である場合は発射点と指揮・支援施設を打撃できる能力と態勢も備えている」と強調した。

 ミサイル発射の兆候がある場合、発射地点を攻撃する態勢は核・大量破壊兵器(WMD)対応体系を構成する「戦略的打撃体系」の一環。戦略的打撃体系は過去の保守系政権で推進された北朝鮮のミサイル発射の兆候を探知して先制攻撃する「キルチェーン」と北朝鮮から攻撃された場合に指導部などに報復攻撃を行う大量反撃報復(KMPR)を含むが、文在寅(ムン・ジェイン)政権に入り、国防部長官が公に言及するのは異例だ。
(引用ここまで)


 なにやら韓国のソ・ウク国防部長官(防衛大臣に相当)が勇ましいことを言い出したのですが。
 北朝鮮のミサイル発射傾向が明らかなら、発射地点と指揮支援施設を打撃できる、とか言ったとのこと。
 ま、「できると言っただけでやるとは言っていない」というオチでまで間違いないでしょうけどもね(先回り)。

 北朝鮮の動きに対してムン・ジェイン政権からここまでの声が出たのは5年間ではじめてなので珍しいといえば珍しい。
 残り任期1ヶ月と10日ほどですが。
 ただ、そもそも大半のミサイルが機動能力のある起立発射機で発射されるのに、どうやって発射地点を特定して打撃するつもりなのやら。

 ま、これは日本政府の「敵基地攻撃能力獲得」においても同じことなのですけども。
 北朝鮮のミサイル挑発をダシにして対中装備を獲得しようとしてますからね。
 個人的には予算獲得のためなら、ありのやりかただとは思いますが。


 先日発射されたICBMは火星17ではなく火星15であるともされていますが。
 どちらにせよICBMを発射したことに代わりがあるというわけでもなく。  さらにはプンゲリでの核実験も間近だとされています。

北朝鮮、核実験を準備か 米韓当局「兆候強まる」(ロイター)

 問題は実際に核実験があった際、アメリカはどう対応するのか。
 機能不全に陥っている国連はなにか対応ができるのか。
 というか、北朝鮮もそうした隙を好機と見ているのでしょうけどね。

 世界は本当に何十年かに一度の変革期を世界は迎えています。
 日本としてはここからの10年ほどをなんとか凌いで、それなりの影響力を保持したままで21世紀中盤を迎えたいところなのですが。

 え、韓国?
 ああ、韓国さんも国際的な地位を高めるよう、がんばってください。はい。
   ちなみに前外交部長官だったカン・ギョンファ氏はILO、国際労働機関の事務総長選挙に挑戦したのですが、56票中2票という得票で落選しました。

カン・ギョンファ、56票中2票得てILO事務総長落選… 政府「残念」(デイリーアン・朝鮮語)
 一応、2次投票に進出した4人中3位ではあったそうですよ。
 2票だけども。

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日本の「次期戦闘機」開発に神経を尖らせる韓国メディア「KF-21は4.5世代機なのに日本は6世代機を開発しようとしている」「このままでは朝鮮半島が危険だ」

カテゴリ:軍事 コメント:(81)
「朝鮮半島が危険だ」、F-35より強い「ゴースト戦闘機」作る日本(世界日報・朝鮮語)
敵に検知されずに先制攻撃を敢行できる第6世代戦闘機を作ろうとする日本は、外国との共同開発を通じて技術協力の範囲を広げている。 両国が共に開発する技術は「JAGUAR」と呼ばれる最先端の汎用無線周波数センサーだ。地上と海上、空中で発生する脅威をよりよく検出し、標的を迅速かつ正確に見つけ、敵軍の監視網を無力化するのに使われる。

第6世代戦闘機テンペストを開発中のイギリスは15日、日本と戦闘機用センサー技術を共同研究するための約定書(LOA)を締結した。 (中略)

両国はエンジン分野でも協力している。英国国防部と日本防衛装備庁は昨年12月、次期戦闘機ジェットエンジン実証モデル開発に合意した。日本では三菱重工業とIHI、英国ではロールスロイスとBAEシステムズが参加する。 (中略)

英国との協力は両国の利害関係が合致した側面がある。英国のテンペストは、日本の次世代戦闘機と同様の時期である2030年代半ばに実用化される予定だ。 (中略)

韓国航空宇宙産業(KAI)が開発したKF-21は国内で初めて開発された戦闘機だ。米国のAIM-120中距離空対空ミサイルより優れた性能を備えたと評価されるミーティアミサイルをアジアではじめて装着した。

しかし、韓国空軍が導入したF-35Aには及ばない4.5世代だ。性能が向上したブロック2があるが、2030年以降には本格的に戦力化されるものと見られる。日本はもちろん、中国、ロシア、イギリス、アメリカで第6世代戦闘機が姿を現す時だ。

5世代と6世代戦闘機を備えた周辺国を相手にF-35AとKF-21、F-15Kだけで韓国防空識別区域( KADIZ )を守ることができるだろうか。導入して40年が経過したF-5が墜落してパイロットが殉職する現実では疑問が大きくなるしかない。
(引用ここまで)


 韓国では日本の装備開発にえらい興味を持っていまして。
 今回はいわゆる「次期戦闘機」の高性能センサーシステムを共同開発することについて、そしてテンペストと日本の次期戦闘機についての言及。

 高性能センサー、JAGUARについては防衛装備庁のTweetから詳細を見ることができます。



 これまでレーダーを振る(走査する)ことで面を作ってきたレーダーを、最初から面で照射する……という認識でよいでしょうね。
 これまで出てきている要素を見ても「次期戦闘機」については、かなり先進的なものが取り入れられるのではないか、という感じがします。

 で、それに神経を尖らせているのが韓国メディアという構図。
 いまだにF-4、F-5を飛ばしていて、2030年代になってどうにかKF-21を導入するものの、その頃に日本は「次期戦闘機」を戦力化しているのではないか。
 韓国は日本に後れを取るのではないか……っていう。



 かつてからこの構図だったのですけどね。
 以前、韓国の次期主力戦闘機選定の入札でF-15SE 60機に決定したことがあるのですが。
 その決定が覆されて、40機に取得機数を縮小した上でF-35Aが選ばれたということがありました。
 この際にも「日本はF-35Aを導入するのだから」という言説が力を持っていました。
 ボーイングこそいい面の皮でしたが。

 日本の「敵基地攻撃能力獲得」についても同様に報じられていますね。

「敵基地攻撃力確保」北朝鮮脅威の言い訳で武器増やす日本(世界日報・朝鮮語)

 「北朝鮮の脅威を言い訳にして日本が軍備増強に走っている」というのは韓国で幾度も取り上げられている話なのですが。
 ま、実際に北朝鮮云々は言い訳で、対中国が本命であるのは間違いないですけどね。
 じゃあ、その「言い訳」である北朝鮮を止めてみせてくれ、っていうのも実際ですわ。
 名分として使えちゃっているんだからなぁ。

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F-5墜落事故にショックを受けた韓国軍、早期退役を考慮するものの、すぐに導入できる戦闘機は……

カテゴリ:軍事 コメント:(86)
タグ: F-5 KF-21 軍事
また若者の命を失った…寿命超えた47年前の戦闘機をなぜ飛ばすのか=韓国(中央日報)
こうした状況は韓国型戦闘機開発事業、いわゆるKF-Xが計画より遅れたことで発生した。KF-X事業は2001年3月、当時の金大中(キム・デジュン)大統領が空軍士官学校卒業式で「2015年までに国産戦闘機を開発する」と宣言して伝えられた。

しかし2002年11月の合同参謀会議で長期新規所要に決定した後、2009年4月に妥当性があるという結果が出るまで7回の妥当性検討が行われ、開発は徐々に遅れた。2015年までに開発する計画が、2028年までに空対空任務と制限的空対地任務が可能なブロックIを、2028年以降に空対地任務もすべて備えたブロックIIを生産する計画に変わった。 (中略)

K2黒豹戦車は韓国の技術で開発した世界的な性能の戦車だ。K2は国産だが、エンジンと変速機で構成されるパワーパックはドイツ製を国内でライセンス生産したものを搭載している。K2戦車のパワーパック開発は、機動装備の核心はパワーパックの国産化という重要な目標を持って始まった。

2005年から2010年まで国産パワーパックを開発することにしたが、問題が発生した。結局、量産も遅れ、1次分100台はドイツ製パワーパックを、2次分106台と3次分の54台も国産エンジンとドイツ製変速機を搭載して生産することにした。この過程で予想より多くの時間と費用がかかり、K2製作に参加した中小企業が苦労した。軍も戦力の入れ替えが遅れた。

事業が中断したケースもある。流弾発射機に代わる先端武器として注目されたK11複合小銃だ。K11複合小銃は先端照準装置と空中炸裂弾を使用し、建物内部の敵までも攻撃できる先端武器として期待を集めた。 (中略)

防衛事業庁は2019年12月に公式的に事業中断を決定した。この過程で企業が耐久性能検査で数値を改ざんしていたことが明らかになるなど、K11は最初から問題の多い事業であることが確認された。
(引用ここまで)


 いまだにF-5の墜落事故が韓国ではかなりのダメージであるとして認識されていて、こうしたオピニオンが複数出ています。
 先日報じられたように 2025年まで運用するF-4、2030年ごろまでが予定されているF-5の早期退役が検討されているとのこと。

空軍が40年後の老朽戦闘機の早期交替検討を開始(MBC・朝鮮語)

 ま、実際にF-4/F-5が戦力としてどれほどの貢献ができているのかというと、かなり怪しいのが実際。
 その一方で「戦いは数だよ、兄貴!」というのも実際で。
 対北朝鮮を考えると合わせて100機余があるF-4/F-5はそれなりの戦力になっているのだろうとも考えられます。

 まさに「鶏肋」というヤツですね。
 ここまで延命を引っ張った最大の理由はKF-X計画の遅れ。
 KF-Xが次世代戦闘機とされたのは金大中政権時代で、そこからコンセプトが揺れまくり。
 単発にするのか双発にするのかから揺れはじめて、FA-50の強化版ていどにするのかF-16を上回るていどにするのか。
 ステルス性はどれほどにしたいのか、搭載武装はどうすべきか。
 揉めに揉めて2015年にロールアウト予定が2023年に。
 そして現在は2026年になっているというわけです。


 しかも、この2026年に制式採用というのも飛行試験でなんの瑕疵もなく、すべてがうまくいけばそこで戦力化できるというもの。
 さらにいえばまだこの時点では空対空戦闘しかできない予定。一応、対地攻撃でJDAMくらいは投下できるはずですが。

 中央日報の記事でK-2戦車とK-11小銃について書かれていますが。K-2のグダグダさについてはこちらに一覧があるのでごらんください
 K-11も13回グレネードを射出したら銃身にひびが入ったとかいうようなものでしたね。開発中止もやむないところ。やはりこちらにK-11の経路がありますのでごらんください

 KF-21がこうした経路を辿らないとはかぎらないわけですよ。というか、なんの瑕疵もなく開発できた戦闘機って……F-16は比較的に素直に行ったかな?
 ラファールにせよグリペンにせよ、紆余曲折あってどうにか成功に導けた機体。それぞれの国には戦闘機の開発経験が充分にあったにも関わらず、です。
 F-35なんてもうどんだけ揺れ動いてきたことやら。
 KF-21も今年から飛行試験が行われるのですが、どうも韓国メディアは「なんの問題もなく一本道で成功する」って思いこんでいるっぽいんだよなぁ……。

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韓国政府、墜落事故のあったF-5を一気に退役させる意向か……その代替機は

カテゴリ:軍事 コメント:(121)
老朽機種淘汰…新しい戦闘機の導入を推進する(SBS・朝鮮語)
鶏龍台本部に復帰した朴仁浩参謀総長など空軍指揮部は直ちにF-5、F-4老後機種淘汰問題を討議したと空軍関係者は明らかにしました。
現在100機以上運用されているF-5、F-4は適正戦闘機対数維持のため年間約1400億ウォンをかけて無理やり寿命を延ばしています。
指揮部構想は、老後戦闘機を寿命延長なしに早期に淘汰させ、修理に使う予算で新しい戦闘機を導入するものです。


退役スケジュールを確定するためには、新しい戦闘機の導入数量と時期を先に決めなければなりません。
そこで空軍は遅くとも来月初めまで国内外企業に情報要請書を送り、いつまでに何機も引き渡せるか打診することが分かりました。
追加導入が有力な機種はF-35AとFA-50です。
(引用ここまで)


 先日、F-5Eが墜落し、パイロットが殉職するという事故がありまして。
 パイロットは民家に落ちることを避けるために最後まで操縦桿を握っていて、脱出が遅れたそうです。

「墜落したF-5E殉職パイロット、民家避けるために最後まで操縦桿つかんだ」(朝鮮BIZ・朝鮮語)

 この事故からF-5はもう退役させようという声が上がっているのですね。
 「韓国独自の技術で開発された最新戦闘機」という名目で部品輸入されてノックダウン製造された制空號(実際にはただのF-5E/F)が導入された1980年から42年。
 今回の事故機もその制空號のうちの1機で、86年に製造されたものだとのこと。

 ただ、一斉に退役させるにしても問題がありまして。
 韓国空軍が保有している400余機の戦闘機のうち、100機ほどがいまだにF-4/F-5で、一気に数が減りすぎてしまうこと。現状で80余機のF-5が現役だそうです。
 すでに老朽化が激しい機体については暫時退役させているようですが。
 この減数をそのままKF-21の120機で補う予定だったので、KF-21が2026年に戦力化されるまでF-4/F-5ともに退役しきれない状態にあるのです。

パイロットを捕まえるF-5を退役させられない理由(週刊朝鮮・朝鮮語)

 当初予定ではKF-21は2023年に戦力化予定だったのですが、すでに遅延しているためにF-5については最大で2030年まで退役時期をずらしています
 さらにいえばKF-21が戦力化したところでそんなにすぐ100機以上が揃うわけでもなく。
 かといって既存のF-35A、F-15K、KF-16をすぐに揃えられるかというとそうでもない。


 当初、韓国軍はヨーロッパ等であまるF-16の中古を買えないか、もしくはレンタルできないかと模索してきたのですが。
 中古のF-16は多くが(やろうと思えば)F-16V相当にまでアップデートできることもあって引く手数多で計画は頓挫しています。

 そこで記事によるとF/A-50の再導入がクローズアップされているとのこと。
 F-35Aの1/3で導入でき、製造ラインも稼働中なのですぐに生産に移れる。
 正直、戦闘攻撃機としては見劣りするスペックですが、まあ北朝鮮への抑止力としては充分でしょう。あっちの主力はMiG-21とかだし。
 ま、F/A-50に決めたところでそんなにすぐに100機も生産できるわけでもないですし、100機をすぐにというわけでもないでしょうけども。
 それでもF-4、F-5を飛ばし続けるよりはマシかな。

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ムン・ジェイン、「軽空母導入は対北朝鮮の抑止力だけではない。強大国にはさまれた韓国には必要なものだ」と言い出す……いや、戦略的になにをするために必要なのよ

軽空母導入論争に文大統領「対北抑止力だけでなく自主国防のために必要」(朝鮮日報)
 最近激しい議論になっている軽航空母艦(CVX)事業について文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「北朝鮮に対する抑止力のためだけに必要というわけではなく、強大国に挟まれた韓国の自主のために必要だ」との考えを示した。青瓦台(韓国大統領府)が26日に明らかにした。

 文大統領は先月17日に開催された青瓦台スタッフとの会議で「地政学的な位置に見合った国防力を持たねばならない」とした上で上記のように強調したという。青瓦台の朴洙賢(パク・スヒョン)国民疎通首席がこの日、自らのフェイスブックを通じて伝えた。朴主席は「先日国会で行われた予算審議の際に論争・討論となった軽空母について、防衛産業に対する文大統領の哲学と方向性は大統領の発言にも余すところなく込められている」とも説明した。

 青瓦台がこのような形で一連の議論の裏話を公開する背景には、軽空母事業に対する「税金の無駄遣い」「誇示用・展示用」などの批判に反論する意図があるようだ。

 文大統領は軽空母導入を大統領選挙の公約としたが、これに対して野党や韓国軍とその周辺からは「韓国軍の作戦半径から考えると国防計画における軽空母の優先順位は高くない」との指摘が今も続いている。陸上の基地から出撃した戦闘機が到達できない海上の地点など一カ所もないにもかかわらず、数兆ウォン(数千億円)を投入して空母船団を構成すべき理由はないというのだ。「日本による軽空母導入に刺激を受けた文大統領が無理にごり押ししている」との見方もある。

 与党内でも否定的な意見が根強いようだ。そのため先月行われた国会国防委員会で韓国政府は軽空母事業推進のため72億ウォン(約6億9000万円)を要請したが、結果は5億ウォン(約4800万円)にまで削減された。しかしその後青瓦台の求めによって与党・共に民主党が単独で関連予算を再び通過させた。
(引用ここまで)


 ムン・ジェイン大統領が「軽空母は強大国にはさまれた韓国の自主(国防)のために必要だ」と述べた、とのこと。
 まあ、そう言わざるをえないですわな。

 韓国というか……朝鮮半島に収まっているかぎり、主力戦闘機であるF-35AやF-15Kでなんの問題もないはず。
 F-35AやF-15Kが韓国内にある任意の飛行場から飛び立って、戦闘して帰投するまで充分に燃料が保ちます。
 防衛に苦労するような島嶼があるというわけでもなし。
 海外領土があるというわけでもない。
 対北朝鮮の装備とはいえません。

 じゃあ、軽空母を導入するのはなぜだって問われたら「自主国防のためだ」くらいしか答えようがない。
 要は中国も日本も持つから韓国も持つ、という話でしかない。


 実際問題、「本当に必要なのか」という話は繰り返し出ています。
 そもそもなんのための軽空母なのか。
 高価な維持費とF-35Bを揃えるまでしてやるべきことなのか。
 その予算を他に振り分けるべきではないのかという話もよくされています。

 左派紙で盲目的な政権擁護に走ることが多いハンギョレからすらも「台湾有事の際、軽空母を東シナ海に派遣して米軍を『後方支援』するという覚悟がないのなら、軽空母なんてやめるべき」というコラムが出てしまうほど
 まあ、これは「アメリカに利用されるだけだからやめておけ」という韓国左派の反米思想が先に出ているものはありますが。
 それ以外にも朝鮮日報からも同じように「一度立ち止まって考え直したほうがいい」という記事が出たことがあります。
 左右を問わず疑念を持たれているのが実際。

 韓国が軽空母を所有するということは韓国周辺海域ではなく外洋に出てなにかを行う、という覚悟があることを内外に示すということに他ならないのです。
 戦略的に見た時、防衛手段としては必要ないものですからね。

 本当にそこまでムン・ジェイン大統領が考えて「自主のために必要だ」って言っているのか。かなり疑問ですね。
 韓国メディアからも「日本が持つから韓国も持ちたいというだけなのでは」って何度も指摘されてます。
 大統領府も「日本の軽空母よりも韓国のほうが大きい」とか言っていたそうですし。
 まあ、それはそれで韓国人が納得しそうな理由ではありますけども。

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