韓国が米国で議論の的となっている原潜を独自に建造すると言い出した。韓国の原潜には核兵器がない。核抑止力もなしに、北朝鮮と周辺国の潜水艦をより迅速に追跡・監視するだけという、おかしな兵器システムだ。朝鮮半島、西海(ソヘ)、東シナ海の劣悪な環境において、超高価な巨大潜水艦は敵の監視・打撃網に対して「過度な価値集中」のリスクをさらすだけだという米海軍の診断に、ぴったり当てはまる事例だ。もちろん米国の軍産複合体には、このような韓国の計画を拒否する理由はない。核燃料の供給をエサとして韓国の潜水艦の一部でも米国の造船所で作らせることができるなら、議会も無理に国防予算を増額しなくて済む。これこそ、文在寅(ムン・ジェイン)政権時代には原潜の建造に難色を示していた米国が、好意的になった背景だ。韓国の安保にとって賢明な政策になるかは、慎重に検討する必要がある。
(引用ここまで)
イ・ジェミョン大統領が原子力潜水艦建造に向けて積極的な動きを見せています。
APECの際に行われた米韓首脳会談で、記者らのいる前で「原潜用の核燃料をアメリカに供給してほしい」とサプライズで言い出したことを見ても、どれだけほしいのかが理解できると思います。
その後のトランプ大統領の発言から見ても、米韓の意向はだいぶすれ違っているようですが。
原潜保有の意向は左派政権に特徴的な話でして。
2002年のノ・ムヒョン政権でも(362事業)、2017年のムン・ジェイン政権でも原潜保有を狙っていました。
ムン政権ではロサンゼルス級原潜のレンタルをアメリカに依頼したりもしていましたね。
そして、今回のイ・ジェミョン政権でも同様に、との系譜になっています。
なぜ……と言われましても。
戦略的には必要ないんですよね。朝鮮半島周辺は大陸棚が続いているので水深が浅いですし、原潜が必要になるほどの長期航行が現状必要になるとも思えない。
韓国の水域なんてそんな広いもんじゃないですからね。
オーストラリアくらいに広くなるとさすがに「あー、原潜じゃないと厳しいかも」ってなりますが。
「先進国たる韓国には空母と原子力潜水艦が必要」って思っている節があります。
戦略的に必要か必要でないかはともかく。
「韓国がこれらを持っていないと、他の国から認められないのでは」って劣等感があるように思えます。
このあたり、同じように左派で「自主国防」(米韓同盟解消)を掲げているハンギョレはちょっと違っていまして。
大規模な装備関連の話になるといきなり冷静になって「本当にそれ、必要ですか?」って言い出すことがあります。
ムン・ジェイン政権時代の「軽空母! 原潜!」って大軍拡に向けてのかけ声に「いや、それはおかしい」と言い続けてましたね。
[ニュース分析]朝鮮半島に軽空母と原子力潜水艦は果たして必要か(ハンギョレ)
で、今回のイ・ジェミョン大統領による「原潜ほしい!!!」ってだだこねにも冷静に「いま、必要? 本当に?」って意見を掲載したと。
個人的にも原潜取得よりも通常型潜水艦の静音性を高めたほうがいいのでは、とは思います。
「国家の見栄え」が必要なんでしょうけどね。
でもまあ、空母も原潜も「ちょっと面白いからやってみ?」って思う部分もありますね。
わりといろんなところで空母取得して維持費で詰んでいるところあるので、その再来が見れるのではないかと。
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