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カテゴリ:映画の記事一覧

「日本は嫌い」「ノージャパン」でもスラムダンクに熱狂する韓国人

カテゴリ:映画 コメント:(95)
「日本は嫌い」と言いながら『スラムダンク』に熱狂する韓国人…日本メディアも驚く人気(朝鮮日報)
1990年代に人気になった日本の漫画『SLAM DUNK(スラムダンク)』が映画『THE FIRST SLAM DUNK(ザ・ファーストスラムダンク)』として復活、韓国で「スラムダンク」ブームが再び巻き起こっている。映画が韓国で今年初の観客動員100万人を達成したかと思えば、グッズを販売するポップアップストアで「オープンラン(開店と同時に売場に駆け込むこと)」現象が起こっているほどだ。 (中略)

 今月4日に公開された『THE FIRST SLAM DUNK』は26日時点で通算観客動員数167万人を突破した(27日付け映画振興委員会映画館入場券統合ネットワーク集計)。これは韓国における歴代の日本アニメ興行ランキング5位に当たる。

 「スラムダンク」ブームは流通業界にも吹き荒れている。同映画の公開後、ある業界内ではバスケットボール用シューズの売上が488%増、バスケットボールの売上が350%増となり、ソウル市永登浦区のデパート「ザ・現代 ソウル」には『THE FIRST SLAM DUNK』ポップアップストアがオープンした。同デパートの前にはグッズを購入するためにオープン前日から夜を徹して行列する人々もいた。原作の漫画『SLAM DUNK』の注文数も1057%増と跳ね上がった。

 このような「スラムダンク」ブームに、韓国国内では「NOジャパン運動はもう終わりなのか」「選択的不買(自分の都合によって日本製品を買ったり買わなかったりすること)だった」「それなりに頑張ってNOジャパンをしたけど、スラムダンクだけは我慢できなかった」などさまざまな反応が出ている。
(引用ここまで)


 日本でヒットを続けているTHE FIRST SLAM DUNK。
 先週までで日本では動員610万人、興収89億円。

国内映画ランキング : 2023年1月20日~2023年1月22日(映画.com)

 節目の100億円も見えてきました。
 うちも2回見にいって、3回目もありだなとか思っているところ。

 んで、韓国でもかなりのヒットを記録しているそうで。
 韓国ではひとつの区切りになる「100万人突破」を簡単に決めて、すでに167万人。
 韓国以外でも公開が予定されているそうですよ。
 これが確立されたコンテンツの強さでもありますね。ポケモンとかドラえもんとか。


 ザ・ヒュンダイ・ソウル(現代百貨店の旗艦店)に設置されたポップアップストアでは大行列ができているそうですよ。

韓国、『スラムダンク』人気で異例の風景…早朝からポップアップストアに行列(中央日報)

 ノージャパン運動をやっていても、韓国のゆるキャラが日本語を話しただけで糾弾されても。
 記事タイトルでいうところの「日本が嫌い」であっても。  コンテンツを見る、見ないは別。

 逆説的に日本で韓国のコンテンツを見ている人も、韓国自体が好きかどうかは別って話でもあるわけです。
 コンテンツを消費する行動と、そのコンテンツが属している国は別。
 ちょっと考えればあたりまえのことなんですけどね。

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韓国メディア「J-POPはK-POPに完敗した」「韓国文化は世界の文化の頂点に立った」……ああ、そりゃすごいわ

カテゴリ:映画 コメント:(175)
「J-POPはなぜK-POPに完敗したのか」…日本のため息(朝鮮日報)
最近、日本のエンターテインメント業界で最も関心を集めているテーマは「Kカルチャー(韓国文化)」だ。映画『パラサイト』で世界の文化の頂点に立った韓国文化について、日本経済新聞は今月10日、厳しい韓国社会の雰囲気とエンタメ界に合った「パルリパルリ文化(早く早くという気質を反映した文化)」のおかげだと分析した。

 この日報じられた「韓国エンタメなぜ強い」と題する特集インタビュー記事で、日本の専門家らは韓国社会の雰囲気に注目した。ライターの西森路代氏は、『パラサイト』などの韓国映画が誕生し得る背景について「厳しい国だから」と分析した。

 西森氏は「政権や財閥の腐敗、競争社会のネガティブな面から目を背けずに描いた姿勢が実を結んだ」とつづった。日本の場合、ファンであれば好きなアーティストが誤った行動を取っても前向きに受け入れようという傾向が強いが、韓国の場合は「アイドルが女性蔑視発言をすれば、ファンが『間違っている』と指摘する」というわけだ。
(引用ここまで)


 まあ、J-POPがK-POPに完敗していようといいのですけどね。
 大元の日経新聞の記事には「完敗」なんてひとつも書かれていないのですが。

BTSやパラサイトが大ヒット 韓国エンタメなぜ強い(日経新聞)

 それよりもなによりも「パラサイトで世界文化の頂点に立った韓国文化」って書けちゃうのすごい。
 「世界文化の頂点に立った」ですよ?
 韓国人の精神社会をそのまま反映していますわ。

 パラサイトはいい映画だとは思います。
 韓国社会をよく描いているし、昨今の話題である上下の分断を描いているということで、評論家筋からの受けもいいでしょうよ。
 でも、アカデミー賞作品賞受賞は明白にポリコレ棒が振るわれた結果、象徴として受賞されたというのが実際。
 2019年以前であれば受賞できたかどうかはかなり疑問。

 去年のノーベル文学賞を受賞したグリュック氏は「アメリカ人の白人である私が受賞するなんて思わなかった」とコメントしてましたね。
 BLMやらなにやらが激しい運動を繰り広げていた去年からの趨勢であれば、白人でもアメリカ人でもない者が受賞者になることが自然であったろうという話なわけです。
 それでも韓国人の視点からは「世界文化の頂点に立った!」なのですね。

 パン・ギムン氏が国連事務総長になった時に「韓国人が世界大統領になった!」と大騒ぎしたのと同じ感触です。
 「文化が違〜う」ってアレですね。


韓国で興行収入1位になった映画「盗掘」、続編は日本の小倉コレクションを盗みに行く?

カテゴリ:映画 コメント:(96)
映画「盗掘」、考証はどれほど丁寧か?(ハンギョレ・朝鮮語)
去る8日放送された<チブイショー珍品名品>(韓国放送1)には、いつもと違う雰囲気の招待客が登場した。俳優イ・ジェフン・ジョオジン・イム・ウォニが去る4日封切りした映画「盗掘>広報のために出演したものである。天才盗掘師カン・ドング(イ・ジェフン)と仲間たちが地中に隠れ、遺物を盗掘して爽快な展開を繰り広げる作品の内容と一致したプログラムを選んだわけだ。映画は公開後五日を通してボックスオフィストップを占めており、56万人の観客を集めた。 (中略)

映画には、「小倉コレクション」に対する言及も出てくる。日本植民地時代に日本人ビジネスマン小倉武之助が収集し、日本で持っていった私たちの文化財1100点余りを指す。博物館の学芸員セヒ(シンヒェソン)は公開講座で「小倉コレクションを返還させなければならない」と強調したが、後ろではジン会長の指図を受けて、私たちの文化財を日本人に売って渡す。

映画は、最後の場面で日本行きを示唆して続編の余地を残す。<盗掘>を制作したキム・ジヨンサイロンピクチャーズ代表は「第1弾の興行成績を見て続編をどうするのかを検討する」とし「もし続編で日本行って、韓国の遺物を盗むという仕立てであれば、痛快さが倍加されないかと思う」と語った。
(引用ここまで)


 「盗掘」という韓国映画が11月の頭から公開されていまして、興行収入で1位になっているそうですよ。
 日本語字幕のついているティザーもあります。



 で、映画の最後で「日本に行く」と言い残してエンドマークになる、という続編を示唆する形で終わるとのことですが。
 よくもまあ、そんな話を示唆するだけでもできるもんだと感心しますわ。
 それも本編のほうで実在の小倉コレクションに言及しておいて、ですからね。

 小倉コレクションは実業家だった小倉武之助によって収集された朝鮮の文化財。
 現在では1000点超が東京国立博物館に寄贈されて展示されています。
 つまり、国立博物館に盗みに入ることを示唆している、というわけですね。
 盗掘でもなんでもないんだが。

 ま、映画ならお好きにどうぞ……というくらいかな。
 「映画が根拠だ」みたいなことを言わないのであれば。

ソウル市が「パラサイト 半地下の家族」のロケ地を観光地化 → 観光客「うわ、ホントにみすぼらしいわ」→地元民大激怒

「貧民のレッテルを貼るのか」…『映画『パラサイト』で観光地化にアヒョン洞住民らため息(朝鮮日報)
「うわあ、実際来てみたらほんとにみすぼらしいね」

 2月17日午後、ソウル市麻浦区アヒョン洞の住宅街を訪れた映画監督志望のクォンさん(24)は、急な坂道や階段を見ながらこのように慨嘆した。クォンさんは「色あせた建物の外壁、狭い住宅の出入り口など、貧民街のいたるところにある」として「映画の舞台がセットではないというのに驚いた」と語った。ここの階段は、映画『パラサイト 半地下の家族』(以下『パラサイト』)で、空になったパク社長(イ・ソンギュン)宅に入り込んで遊んでいた主人公ギテク(ソン・ガンホ)一家が、社長一家の帰宅に驚いて抜け出した後、自宅の半地下室へ向かう道として通った場所だ。

 ソウル市とソウル観光財団は2月13日、この道を含むアヒョン洞一帯を舞台に「映画専門家と共に行くFam Tour」を開催したいと発表した。いわゆる「パラサイト・ツアーコース」だ。麻浦区庁も、ギテク一家の長男ギウ(チェ・ウシク)が友人ミニョク(パク・ソジュン)と酒を飲んでいた「テジ・スーパー」前にフォトゾーン(記念撮影区域)を設置する予定だ。映画でのようにパラソルやテーブル、椅子を配置したいという。麻浦区庁の関係者は「観光客のため、近くのトイレやレストランの案内板も立てる計画」と語った。

 だが当の住民の間からは「自治体や公共機関がわれわれに貧民層とレッテルを貼った」という声が上がった。17日に会ったある住民(37)は「ある観光客は『ここはほんとに人が住んでるのか』というようなことまで言った」として「世界的な観光地になっているが、世界の人々は、私たちがどれほど貧しい暮らしをしているか見に来るというのか」と語った。(中略)ある不動産業者は「観光コースの紹介に『アヒョン洞』はしっかり付いている」として「マンションを売りに出す顧客が『パラサイトのせいで売れないんじゃないか』と尋ねてくる」と語った。
(引用ここまで)


 ソウル市長のパク・ウォンスンが「最下層の気持ちを知る」とか言い出して、一ヶ月間屋上小屋で暮らすなんて茶番を繰り広げてましたけども。
 そのときにも周辺住民から「パク・ウォンスンは我々を貧民扱いするつもりか!」って声が上がってましたね。
 言ってみればソウル市がオフィシャルに「ここ貧民街です」って指定されたも同然ですからね。

 それと同様で「パラサイト 半地下の家族」の主人公一家ゆかりのロケ地はアレな場所と認定されたも同然。
 アカデミー賞とカンヌ国際映画祭にまで認められちゃってるわけですよ。

 たとえば韓国の観光地を紹介しているkonestというサイトがあるのですが、そこでもパラサイトのロケ地一覧があるのですが。
 アヒョン洞の解説とかひどいっすわ。
 「昔ながらの街並みが残る阿峴洞(アヒョンドン)」ですからね。
 1ページの中で3回も「昔ながらの」って書かれてて、そのすべてがアレだという。

 konestのページによると、アヒョン洞は大規模な再開発地区に指定されているとのことで、あと数年で一帯がすっぱり消えるようです。
 いまのうちに「ここがあの貧民街かぁ」って見学に行くとよいかもしれません。
 問題は「本格的な貧民街」のレッテルが再開発後に剥がれるのかどうか、ですかね。

大韓航空&アシアナ航空「パラサイト 半地下の家族は機内上映リストから外します」→その理由は「国の恥」だから?

「寄生虫」大韓航空・アシアナ機内上映不可能に……なぜ?(中央日報・朝鮮語)
アカデミー賞で4冠に輝いたポン・ジュノ監督の映画「寄生虫」を韓国国籍の航空会社の飛行機で見られないことが確認された。

フラッグキャリアである大韓航空、そしてアシアナ航空が機内上映映画のリストから「寄生虫」を除外したためだ。 (中略)

大韓航空の機内上映映画選定基準から外れたためであるという。大韓航空は旅客機事故場面など乗客に不安を与える映画、あるいは特定の国・民族を卑下する内容や韓国の否定的な内容を扱った映画など政治的・社会的問題になり得る素材を扱った映画などは、機内上映リストから除外している。

「寄生虫」の場合、貧富の格差など韓国の否定的な内容を扱ったという理由で、機内上映の映画のリストから抜けたという。
(引用ここまで)


 いまだに韓国国内では「韓国映画の『パラサイト 半地下の家族』がアカデミー賞4部門獲得!」と大騒ぎですが、その一方で醒めた見方もされるようになっています。
 すなわち、半地下住居や証明書偽造といった「韓国の恥」となる現実をそのまま表現してしまっている。
 「国辱もの」ではないか、という見方があるのですね。
 先日も在韓の日本人准教授から指摘があったように、半地下住居の描写はかなりリアル。
 「目を逸らしたくなるほどだった」としています。
 でもそれは「いまそこにある韓国社会」「ありのままの韓国人」が物語の核となっている以上、どうしようもない。
 上流社会に「寄生」でもしないかぎり、その構造は変わらないのだ……というのが映画の語り口ですからね。

 で、よりによって大韓航空とアシアナ航空がパラサイト 半地下の家族の機内上映を中止。
 残酷なシーンもあるからなぁ……と思ったのですが、普通にR-18/15クラスのシーンのある映画も機内上映はされてます。
 ちょっと前に日航に乗った時にデッドプール2がリストにありました。見ようかちょっと迷いましたね。搭乗時間がそれほどでもなかったので見なかったのですが。あれは元々R-18だったものをPG-13にしたバージョンなのかな。
 「パラサイト 半地下の家族」は、日本のレーティングではPG12。韓国ではR15。フランスでは年齢制限なし、だそうです。

 年齢制限云々ではないとなると、やっぱり記事にあるように「韓国の恥」を大々的に扱っているから、ということでしょう。
 まあ、カンヌ映画祭で最優秀賞、アマデミー賞4部門制覇でひとしきり盛り上がった後は、韓国そのものが反省会をすべき内容ではありますよね。
 あれが「世界に評価された韓国」であるべきかどうか、という論争はあってしかるべきでしょう。
 まあ、映画の中で描かれているように、どうしようもなく固定された社会構造ですから、反省したところでどうにもなりゃしませんが。

パラサイトのガイドブック的にも使えますね、この本は
韓国 行き過ぎた資本主義 「無限競争社会」の苦悩 (講談社現代新書)
金敬哲
講談社
2019/11/13

韓国メディア「パラサイト 半地下の家族」で「独島は我が領土」の替え歌が使われてて日本人が激怒!」……いや、そんな曲のこと知らんがな……

日本でも興行街道…「独島ジェシカ・ソング」は「困難ですね」(MBC)
隣国日本でもアカデミーを席巻した「寄生虫」のニュースが断然話題だが、受賞をきっかけに上映館が大きく増える予定だとします。

「独島は私たちの土地」が原曲である映画の中の「ジェシカソング」の交錯した反応出ています。 (中略)

「ジェシカ一人娘イリノイシカゴ...」

「ドクトヌンウリタン(独島は我が領土)」を原曲にした「ジェシカソング」についての反応は交錯します。

原曲を知らない場合は、曲が愛らしいとTwitterに投稿もあるが、反日表現しながら気分が良くないというコメントもあります。
(引用ここまで)


 「パラサイト 半地下の家族」がアカデミー賞を受賞したことで……ってこの枕の文、3回目。
 まあ、楽韓Webでも扱えるネタがいろいろあって助かります。

 劇中に「ドクトヌンウリタン(独島は我が領土)」の替え歌で、半地下の家族の長女が自分の偽りの身分を復習する、というシーンがあるのですよ。
 このニュースの1分ちょっとのところから……。



 見た時に「あ、これドクトヌンウリタン?」ってちらっと思いましたが、楽韓さんですらそのレベル。
 観客が100人いたら1人も気がつかない可能性が高いでしょうね。
 1000人いたらどうにか気づく人が……いるかなぁ? いるか?
 特にアカデミー賞受賞以降は「フツーの日本人」が多く見にいくでしょうから、なおのこと分からない人の比率が上がるでしょうね。

 ほとんどの日本人が「ドクトヌンウリタン」なんて言葉を知らないし、ましてやそれがこういうシーンで出てくるくらいに圧倒的多数の韓国人に刷りこまれている、なんてことを知らない。
 もちろん、このシーンの曲が「独島は我が領土」であることなんて知りようもない。
 まず街で100人にこのシーン見せて「この曲知ってますか?」って聞いてみりゃいいのに。
 というか「10人知っている人を見つけるまで帰れません」って企画やったらどのくらいかかるか分からないくらいのレベルですわ。

 どうもこう……自己評価が高いというか。
 日本における韓国というもののステータスをえらく高いものだと思い違いをしてるんだよなぁ。

ソウル市、「パラサイト 半地下の家族」のロケ地を観光コースとして開発開始……舞い上がりすぎじゃね?

ポン・ジュノ監督作品のロケ地 ソウル市が観光コース開発へ(聯合ニュース)
米アカデミー賞で作品賞など4冠を達成した韓国のポン・ジュノ監督の映画「パラサイト 半地下の家族」(以下、パラサイト)がブームの中、ソウル市がポン監督作品のロケ地を観光コースとして開発する計画だ。

 ソウル市が観光コースとして開発を進めているのはポン監督の「グエムル―漢江の怪物―」「殺人の追憶」「オクジャ(okja)」「ほえる犬は噛まない」の映画4作品のロケ地。観光客にロケ地の情報を分かりやすく提供し、現場には案内表示板やフォトゾーンを設置する。国内外のポン監督のファンや映画専門家らが参加するファムツアーも企画している。

 「パラサイト」の撮影が行われたスーパー(麻浦区)、紫霞門トンネルの階段(鍾路区)、ピザ店(銅雀区)などを巡ることができる「映画『パラサイト』ロケ地探訪コース」は昨年12月にソウル市観光公式サイトに紹介された。
(引用ここまで)


 パラサイト 半地下の家族のロケ地をはじめとして、ボン・ジュノ監督のこれまでの監督作品のロケ地を観光地として整備しよう、とのソウル市の計画。
 舞い上がってるなぁ……。
 まあ、アニメ版スラムダンクのオープニングで描写された江ノ電の踏切には中国、韓国をはじめとした外国人観光客が引きも切らない状態ですし、君の名は。ラストシーンで使われた階段も同様。
 先日、ちらっと行った箱根でも大々的にエヴァコラボしてましたし、飯能もまだまだあの花他の超平和バスターズ作品とのコラボをしてますね。
 こういった観光名所としたいのでしょう。

 韓国には外国人観光客を引きつけるための素材が少ない、というのは何度も書かれていることでして。
 世界的なアミューズメントパークがあるわけでもなければ、歴史的建築物があるわけでもない。世界遺産となっているものはただの土団子
 ハリウッドのWalk of Fameのような名所にしたい……のでしょうね。たぶん。

 ちなみに半地下の住居、高級住宅についてはセットで作ったもの、とのことなので聖地巡礼はできません。



 映画を見た時のリアルさはすっかりロケだとばっかり思ったのですが、セットだったとは。
 かなり作り込まれていました。電線の無茶苦茶な張り具合とかホントに「あ、これこれ」って感じでした。
 まあ……聖地巡礼はできなくても韓国の都市部であれば半地下住居はいくらでもありますからね。

韓国に住む日本人助教授「パラサイト 半地下の家族は見ていられない。あまりにも辛い映画だ……」→「すぐそこにいる貧困層」を連想してしまう模様

韓国に住む私がパラサイトに目を覆ってしまった理由(JBpress)
(※)本記事は映画『パラサイト 半地下の家族』のあらすじに関する記述が含まれます。映画を未見の方はご注意ください。 (中略)

ただ、この映画は私が見るにはあまりにも辛い映画だったのだ。 (中略)

 2つ目は、私も一歩間違えば半地下生活を送っていたかもしれないからだ。 (中略)

 お金を工面できなければ、頭金や家賃が飛び切り安い半地下生活が待っている。

 あるとき、転居先を探そうと不動産屋を周っていたとき、「お得な物件があります」というので、下見に行ったことがある。歩いて向かっている途中、家内が「たぶん、半地下よ」と言っていたのだが、ずばり当たっていた。韓国人にはそれとわかるものだったらしい(家内は韓国人である)。部屋に入ってみると、映画に出てくるように、歩いている人の足が窓から丸見えだった。 (中略)

 恐らく10年ほど前だろうか、私は半地下の部屋がある集合住宅の3階に住んでいた。半地下には高齢の女性が1人で住んでいた。ある夏の日、ソウルを大雨が襲った。すると、長時間にわたる集中豪雨で下水道が逆流したのだ。半地下のその女性の部屋にあっという間に浸水し、私は部屋から水をかき出したり、ポンプで排水できるようになってから家具を外に出してあげたりした。 (中略)

私はトイレのドアを閉めて、流れ込んでこようとする汚水を堰止めた。私はサンダルを履いて家具を運んでいたのだが、漏電防止のためブレーカーを落として電気を消しているのと、汚水に被われているために、床など見えるはずはない。家具を持ち上げて踏ん張ったとき、ガリッと足で何かを踏みつけた。その感触からしてグラスか何かのガラス製品だろう。一歩間違えば、大けがだった。

『パラサイト』という映画は、そういった場面を、ずいぶん見やすく描いていると思った。その一方で、半地下生活の映像を見ながら、私が見聞きしている実際の半地下生活の姿が脳裏でフラッシュバックされ続けていたのだ。私は映画を見ている間、何度か思わず目をつぶってしまった。
(引用ここまで)


 以前に「パラサイト 半地下の家族」、特にその前半は現在の韓国社会を描写しただけのものだ、という話をしましたね。
 それ故にあるていど韓国を知るものには刺さらない、と書きました。
 韓国在住の日本のかたからも似たような意見が出てきました。
 こちらの著者(漢陽女子大助教授)の場合は、逆に「近すぎて身につまされる、見ていられない」という方向性ですが。

 大雨が降ったら溺死、あるいは感電死を覚悟しなければならないという半地下住居でしか暮らせない人々が存在するというのが韓国の現実。
 韓国の薄暗い現実に焦点が当たっているわけで。
 「アカデミー賞獲得マンセー!」じゃないんだよなぁ。
 社会構造として固定されていて覆しようがないことだし、現政権(そして将来の政権でも)にも覆すつもりがゼロだからなんともならないだろうけど。


 今回のアカデミー賞受賞で一番悔しい思いをしているのは、ソウル市長のパク・ウォンスンかもしれませんね。
 半地下住居以外に貧困層向け住居として知られている屋上部屋(ビルの屋上に作られたプレハブ等の部屋。冬寒く、夏暑い)に「貧民の気持ちを知るのだ」として一ヶ月住み続けたのですが、あれが半地下のほうであれば「私もあそこで暮らした。気分はよく分かる」とか言えたでしょうに。
 そういう意味では持ってないな、と思います。パク・ウォンスンは次期大統領ないかな、こりゃ。

 ちなみにこういった半地下、屋上部屋(屋塔房)、ビニールハウス住居、孝試院(コシウォン)などは正規の住居ではない扱いなので幻の住民扱いとなっています。これら以外にも「ボイラー室住民」とかもいます。
 一説には韓国の全世帯の5%以上ともされる100万世帯以上がこういった「非住居」に住んでいるとも。
 いや、半地下は住居として認められてたかな。その辺りで一口に「貧困層(疎外階層)向け住宅」といってもいろいろヒエラルキーがあったりするのです。
 値段的には孝試院>半地下>屋上部屋>ビニールハウス住宅……って感じかな。