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カテゴリ:映画の記事一覧

アカデミー賞4部門受賞の「パラサイト 半地下の家族」、半地下の現実を見てみると……

英BBC「『パラサイト 半地下の家族』はフィクションだが「半地下」は現実…南北対立の産物」(中央日報)
映画『パラサイト 半地下の家族』が日本でも大ヒット中。これが韓国のリアル"半地下暮らし"だ(週プレNEWS)
第92回アカデミー授賞式を席巻したポン・ジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』の背景となっている「半地下」が海外メディアから注目されている。

英国放送BBCは10日(現地時間)、「ソウルの半地下に住む本当の人々」という記事で、ソウルの半地下に居住している人々のインタビューと彼らの家の内部の写真を公開した。

BBCは「映画『パラサイト 半地下の家族』はフィクションだが、半地下はそうではない。ソウルには数千人もの人々が半地下に住んでいる」と伝えた。

半地下に住んでいるAさんはBBCに「半地下は光がほとんど入らず、植物が育ちにくい。他人が窓から家の中を見ることができ、10代達は時々その前でタバコを吸うこともある。夏は湿気に苦しみカビが育ちやすく、トイレの天井はとても低くてかがまなければならない」と吐露した。

しかし、Aさんは「もう半地下に慣れた」と話した。Aさんは「私はお金を節約するために半地下を選択し、多くの貯金をしている。しかし、人々が私を憐れむのは止めようがない。私は半地下が貧困を象徴していると考える」と述べた。
(引用ここまで)

本作の魅力のひとつは、その卓越した舞台設定だ。主人公の一家が暮らす「半地下」という韓国特有の住居形態には、映画を見た誰もが興味を惹(ひ)かれるだろう。家賃が格安で、所得の低い人々が選ぶという半地下物件、その実態は? 現地で住人たちに話を聞いた。

「電気も水道も通ってるし、問題ありません。快適ですよ」(半地下暮らし約1年の男性)
「台風の季節は入り口から雨水が入ってくるのが厄介」(半地下で美容室を営む女性)


住めば都か、それとも? 
(引用ここまで)


 「パラサイト 半地下の家族」がアカデミー賞4部門を受賞したことで、「韓国の半地下住居」というものに注目が集まっています。
 映画の中で描かれているのは上層と下層の完全な分断。
 チキン屋、台湾カステラ屋と自営業で敗れ果てた父親、大学受験に失敗した長男、長女。半地下のみじめな境遇でピザ店の配達用の箱を作るような内職をするしかない家族。
 半地下は大雨が来たら「溺死を覚悟する」ような場所
 記事にあるように半地下の家賃は激安。
 そこでなら暮らせるけども、それ以外には豪邸の中で「パラサイト」となっていくくらいしか彼らにはそれを覆す手段がない。
 そういった描写から、「パラサイト」が完了したと思わせたところが面白い部分ではありますが。

 ちらっと昨日の本日の動向でも書いたのですが、その「半地下の家族 対 地下の家族 豪邸の大決闘」以外の部分っておおまかに韓国の現実なのです。
 なので「韓国を知っている人間」にはあまり刺さらないのです。
 木村幹教授も「突出した存在にも思えない」って書いていましたね。



 逆にいえば韓国の現実を知らない人間にとっては「こんな光景があるなんて」と驚愕するしかない。
 もうそれだけで掴みはOKなわけですから。
 そこからの韓国社会の二面性の提示、「地下の家族」がいることのどんでん返しで魅入られるのでしょうね。
 ま、正直なところ前半は「半地下」を知っている人間には退屈でしかない描写ではあります。

 韓国映画ということでそれほど期待されずに日本での公開は遅れに遅れたのですが、それが逆に幸いしましたね。
 興行成績も伸びるんじゃないかな。
 問題はそれが日本での韓国映画の評価にはおそらくつながらないだろう、ということくらいなものですか。

ボン・ジュノ作品はグエムルとこれくらいしか見てないけど、これは凄みがあったなぁ……。
殺人の追憶(字幕版)
角川映画

「パラサイト 半地下の家族」が10億円突破……それでも、韓国映画は日本で受け入れられない理由

カテゴリ:映画 コメント:(113)
日本でも「パラサイト」熱風(東亞日報)
昨年末、渋谷で開かれた映画「パラサイト 半地下の家族」の試写会で、めったに見られない光景が繰り広げられた。初めから笑いの海となった試写会は、映画が始まって5分ほどで爆笑のるつぼと化し、中盤には真剣になった。鑑賞者は、「やはりパルムドールだった」と評価し、親指を立てた。

米アカデミー作品賞の有力なノミネート作であるポン・ジュノ監督の「パラサイト」は、日本で10日に上映され、3週目の27日に70万人を動員し、興行収入10億円(約109億ウォン)を達成して、日本を「パラサイト・ワールド」に惹きつけた。日本では「パラサイト 半地下の家族」というタイトルで上映され、28日現在、日本の映画専門サイト「映画ドットコム」で検索ランキング1位になるほど話題だ。 (中略)

日本の映画制作者連盟によると、日本で上映された韓国映画が10億円を超えたのは、2004年の「太極旗を翻して」(カン・ジェギュ監督)が初めてだった。制作、主演すべて韓国が担った映画が興行収入10億円を超えたのは、05年「私の頭の中の消しゴム」以来15年ぶり。韓流ファンが歓呼するハンサムな俳優が出演した以前の興行作とは違って、演技派俳優が出演した、ジャンルも恋愛ものでない映画がこのようにヒットしたのは、韓流の概念を跳び越えることだった。
(引用ここまで)

 以下のエントリはほぼネタバレなしですが、ちょっとスクロールするようにしておきましょうか。





 「パラサイト 半地下の家族」の興行収入が10億円を突破したそうですわ。
 10億円は「ヒット作」のひとつの目安としてあげられるとは思います。
 2019年、日本で封切られた映画で興行収入が10億円以上のものは邦画は40本、洋画は25本とのこと。邦画は月に3本、洋画なら月に2本。
 まあ、「ヒットした」とはいえるレベルではないですかね。

 主演・監督・配給ともに韓国となる映画では2005年の「私の頭の中の消しゴム」以来の10億円突破。
 主演が日本人の映画では2010年のサヨナライツカがありましたっけ。
 どちらも日本が原作っていうのが象徴的ですね。
 アホかってくらいの数の韓国映画が封切られては揃って討ち死にしていくという時期がありましたが、映画の「お金を出して能動的に2時間以上を拘束される」という性質上、ゴリ押しは効かないのですよ。

 で、パラサイトは15年ぶりに10億円を突破した、ということですが。
 まあ、それで「熱風」が起きているかどうかは難しいところ。
 映画としてとにかく地味。
 チキン屋、台湾カステラ、自営業破綻、半地下住居、証書偽造、上下格差といった、韓国ウォッチャーであれば、身を乗り出すほどのテーマやシーンが満載となっていますが。
 「カンヌ映画祭でパルムドール受賞」以外に、日本人が見る動機というものがない映画ですね。
 つまり、日本における韓国映画の位置というものが分かると思います。
 日本人は「韓国映画だから」という意識で見にいこうとはしておらず、「賞レースで話題になっているから」で見にいこうとしている。
 逆にいえば賞レースにからんでいないような作品は見られない。マニアのものであるということになるわけです。

 ただ、「パラサイト 半地下の家族」が批評家からは絶賛されているというのは、こういう上下格差が世界に普遍的なものであり、かつそれが多くの国で問題になっている。
 さらには上層への復讐心が燃え上がりそうになっている、という部分の象徴として選ばれている作品かな、という感じがします。

 どっちにしても韓国映画の次につながる、というような部分はないかな。
 単発の突然変異的な映画といえると思います。うちですら、去年3本しか見てないもんな……。

ちょっとだけ被る部分があるかなー。
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2020/01/29

韓国メディア「今回こそ韓国映画がカンヌ映画祭でトップになるはず!」→日本映画が受賞でしょぼくれるというオチ

「バーニング」カンヌ映画祭本賞受賞不発。批評家連盟賞に口惜しさを慰める(ソウル経済・朝鮮語)
世界3大映画祭に数えられる第71回カンヌ国際映画祭が12日間の日程を終えた。最高賞に相当するパルムドールは、日本の監督是枝裕和の映画「万引き家族」となった。8年前に脚本賞を受賞した「時」の後に、久しぶりにコンペティション部門に進出したイ・チャンドン監督は、受賞できなかったが、国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞と技術部門最高賞のバルカン賞(シン・ジョンフイ美術監督)を握って物足りなさをなぐさめた。

ドイツのミュンヘンに本社を置く国際映画批評家連盟は19日(現地時間)、「バーニング」を受賞作に選定した。連盟は1930年の世界の映画評論家、映画専門記者が集まって作った団体でカンヌ映画祭をはじめ、ベルリン、ベネチア、釜山国際映画祭など各種の国際映画祭に審査員を派遣して連盟の名前で芸術性の高い映画を表彰している。 (中略)

一方、パルム・ドール受賞作である「万引き家族」は、祖母の年金と窃盗に生きていく家族が一人寒さに震えている5歳の女の子を連れて来て、家族に迎え、繰り広げられる話を描く。是枝裕和監督は「そして父になる」「海の町ダイアリー」「台風が過ぎ去って」などの家族愛を扱った作品と同様に、今回の映画でも家族の意味を問いかけカンヌ映画祭を通して好評を受けた。
(引用ここまで)

 なぜかは不明ですが、今回のこのバーニングという映画で「韓国初の三大映画賞を取れる!」と韓国メディアの鼻息が荒かったのです。
 村上春樹の「納屋を焼く」が原作なのだそうですね。未読。
 内容は見ていないのでなんともいえないところですが、「映画情報誌で最高点をもらっている」ということから受賞の機運がかなり高まっていたのですよ。

「バーニング」カンヌ映画祭情報誌から史上最高評点(KBS WORLD RADIO)

 なんというか「もう受賞したも同然」くらいの勢いで報道されていたのですね。
 で、パルムドールは是枝裕和監督の「万引き家族」になったという絶妙のオチ。
 既視感があるなぁ……と思っていたのですが、ミス・ユニバースですね。

 韓国代表のイ・ハニという代表がさまざまな前評判で1位を取っていた、ということが報道されてまして。事前調査の5冠王とかだったかな。
 んで、「韓国人初の世界的なミスコンテストでの優勝に期待しよう!」となっていたのですよ。オチとして、日本代表の森理世さんがミスユニバースで日本人として2回目の優勝を飾るというものでした。
 あれは秀逸なオチだったなぁ……。

 さすがに日本映画の受賞に物言いをつけている韓国メディアはないようですが、その内心を慮るとちょっと面白いですね。

螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)
村上春樹
新潮社
1987/9/25

D-WARSのシム・ヒョンレ「アバターもトランスフォーマー3もD-WARSのパクりだ。D-WARS2も製作する!」

 D-WARSの監督であるシム・ヒョンレがどうなっているかと検索したところ、会社の金を使い込むほどに困窮していたあとに、弁済できずに個人破産していたのですよ。
 その後、2016年に中国企業がD-WARS2に900億ウォンを投資するということになったそうです。

中国ファイン文化グループ、シム・ヒョンレ「D-2」に900億ウォンの投資(聨合ニュース・朝鮮語)

 話によると2016年中にクランクインし、2017年夏に公開予定なのだそうです……2017年夏……あれ?
 映画に詳しい人であれば、こういう続編の話が空回りするのはよくあることと知っているでしょうけども。
 そんな中、100人中100人、誰しもが「ないないない」って言ってたブレードランナーの続編が現実になったりするのでなんともいえないのですけどね。

 それはともかく、韓国国内向けのD-WAR2のサイトもできているのでごらんください。

D-War II: Mysteries of the Dragon

 
 ひどい(笑)。
 90年代のHTML手打ちによる個人のホームページかと思いましたわ。
 これはないかなー。

 さて、去年のD-WAR2の製作発表を受けて、6月に月刊朝鮮がシム・ヒョンレにインタビューをしていました。

「アバターもトランスフォーマー3>も、私の映画(D-WAR)のシーンをコピーした!」(月刊朝鮮)
-コメディアン出身の先入観のため、本人の映画が低評価されると思いますか。

「私は子供向けの映画に出演していたという先入観がとても強いのです。」

- でシム・ヒョンレという名前を抜いたら評価が変わるでしょうか。

「完全に違っていたでしょう。私の名前だけを見てゴミ映画扱いをするのだから。<永久とバカ>に子供だましでお金を稼いだ奴がどんなの映画を作って? ディズニーが得るのは神聖な経済原理に基づくものですが、私はしたのは、子供向け映画でお金稼いだから。人をそのように売りとしていない」

シム・ヒョンレは、携帯電話を取り出してと世界的なSF映画(SF)の巨匠たちが作った映画を比較した動画を流した。彼は「このように、世界的な監督たちが自分のアイデアを盗用した」とし「は、実際にはゴミ映画なのか。人々が一、二のカットでもなく、シーン全体をコピーするのか?」と力説した。彼がと比較した映画は、ジェームズ・キャメロン監督の2009年公開作「アバター」、マイケル・ベイ監督の2011年公開作「トランスフォーマー3」で全世界的な成功を収めた米国ハリウッド作品だ。

「これ見てください。この二つの映画が稼いだお金が40億ドルです。あ、これは今の訴訟準備中なのでまだ使ってはいけない、映画の名前抜いて入れてください。(ただし、本誌は彼の言葉を受け入れないことにした)」

シム・ヒョンレの言葉のようにとハリウッドの巨匠たちが作った映画の主なシーンは非常に似ていた。の封切り時期が両方の映画より2~4年早いので、彼の主張がとんでもないものには聞こえなかった。
(引用ここまで)

 トランスフォーマー3もアバターもD-WARのパクりなんだそうですよ。
 このインタビューでは訴訟をするだのなんだの言ってますが、それから1年以上が経過しても続報なし。
 引用はしていないのですが、「D-WARのストーリーが批判されているのはコメディアンが映画を撮ったからだ」って主張しているのですよね。
 アメリカでも日本でも、シム・ヒョンレがコメディアンであることなんて知られていないと思いますがね。
 まあ、D-WAR2が公開される日がくることと、シム・ヒョンレの今後のご活躍を心よりお祈り申し上げますわ。


反日愛国映画「軍艦島」が封切り……過去最高の観客動員数へ! それでも韓国人によるレビューが振るわない件

映画『軍艦島』初日の評価は真っ二つ、理由は?(朝鮮日報)
映画『軍艦島』、歴代最高の滑り出しも厳しい道のり(朝鮮日報)
韓国映画界で今年最大の期待作『軍艦島』が26日に公開されたが、公開初日から観客の評価は真っ二つに分かれた。(中略)

 『軍艦島』は26日午後4時50分現在、「ネイバー映画」コーナーのユーザー評価で5.39点(10点満点)にとどまった。ソン・ジュンギをはじめファン・ジョンミン、ソ・ジソブら人気スターが多数出演している上、公開前日のチケット予約率が70%に達し、大きな期待を集めていただけに、この評価は期待に反するものだ。

 ユーザー評価では4時50分現在で6466人が『軍艦島』を評価し、最低点の「1点」が45%で最も多く、次が「10点」(40%)だった。

 評価が大きく二分されたのは、映画に出てくる「ろうそく」のシーンが原因のようだ。映画の中で、朝鮮人たちが脱出直前にろうそくを手に持つシーンがあるが、一部のネットユーザーはこのシーンが「ろうそく集会」を連想させるとして不快感を示している。
(引用ここまで)
 映画『軍艦島』は、公開初日からこれまでに100万人の観客を動員し、歴代最高のオープニングスコアを記録した。しかしスクリーンの独・寡占をめぐる論争が消えず、最大の危機に見舞われている。(中略)

『軍艦島』は公開初日から70%に達する前売り率を示して55万人の前売り購入者を確保し、ヒット街道を進むかと見込まれた。しかし、いざふたを開けてみると好評よりも酷評が、称賛よりも批判が押し寄せている。 (中略)

『軍艦島』が「左翼のろうそく運動映画」といわれるのは、OSS隊員「パク・ムヨン」(ソン・ジュンギ)がろうそくを持って強制徴用者の間を回り、意見をまとめる劇中のシーンが、かつての朴槿恵(パク・クンへ)大統領弾劾をめぐる政局と似ているという理由からだ。

 観客の評価もまた期待以下だ。ポータルサイト「ネイバー」によると、『軍艦島』は27日午後2時基準で1万7486人が評価し、平均点数は5.34点(10点満点)だった。中でも、最低の1点を付けたネットユーザーは「監督の歴史意識に疑問を投げかけずにはおれない」「スクリーン独占…思っていたより失望させられる映画」「劇と全く関係のないろうそく場面がまるで…入らなければよかった…のか!」など、いささか批判的な反応を示した。

 リュ・スンワン監督は映画『軍艦島』について、何度も「国ポン(愛国主義を意味するスラング)映画」ではないと強調していた。リュ監督は「普遍的な人間なら誰もが持ち得る態度と心に関する物語。戦争が人間をどれほど怪物にしてしまうかに関する物語」であって、映画が公開されても韓日関係に懸念は生じないだろう、と強調していた。

 しかし『軍艦島』は、自らが持つ意味すら色褪せそうな危機に直面した。今や興行に成功するとか、あるいは失敗しても前向きな声が出るといったことがあり得ない状態になっており、残念な思いが残る。
(引用ここまで)

 軍艦島が昨日の26日から公開されたそうなのですが、レビューサイトでの点数が伸びていないとのこと。
 なんと、あの韓国で愛国マーケティング、グクポンが通用していないとでも?
 あのクソ映画の極み、D-WARSを年間観客動員数1位、歴代興行成績5位(当時)に押し上げたくせになぁ。
 まあ、それでも前売り券は史上最高の売り上げを記録しているとのことなので、かなりのヒットになることは間違いないでしょうけどね。

 韓国人はいわゆる無条件愛国酒をがぶ飲みして「韓国人は素晴らしい、日本人は悪辣だ」って言ってればいいと思うのですが。
 鳴梁なんかでも「わずか13隻ほどの船で数百隻の秀吉軍を撃退した!」「韓国人は優秀だ、誇らしい」ってやってましたし。
 それと同じ文脈で軍艦島を見て「悪辣な日本人を懲らしめた韓国人は素晴らしい」って言ってりゃいいと思いますけどね。
 単純に映画として面白くないっていう、韓国映画にありがちないつものパターンかなという気もしますが。

 そうそう、この映画を巡る騒動を見ていて「嫌韓本はあるのに反日本は存在しない」について思いついたことがあるので、メモがてら書いておきましょう。

 韓国人は「韓国の書店には反日書籍はひとつもない」みたいに言います。
 それに対して「日本には嫌韓本が山ほど積まれている」というような対照性を口にするわけですが。
 少なくともほとんどの日本の「嫌韓本」は事実を伝えているものですわな。
 韓国の反日映画のように前提がなにもかもウソなんてことはやりません。
 そういった「反日思想が充分に普遍的」である環境ならば、書籍なんか必要ないのですよね。
 「親日派=チニルパ」が売国奴を意味するような反日であることが充満し、普遍的であり、かつ了解されている社会なのですから。

 このメモは今後10年以上、使い回しされる予感がします(笑)。

ノ・ムヒョンを扱ったドキュメンタリー映画「盧武鉉です」がデイリー2位。ジャンル別では史上最高成績!

映画『盧武鉉です』公開初日に7万8737人動員=ドキュメンタリー映画史上最高(朝鮮日報)
 CJ系列会社が配給するドキュメンタリー映画『盧武鉉(ノ・ムヒョン)です』(イ・チャンジェ監督)が公開初日の25日、ドキュメンタリー公開作品としては異例の579スクリーンで観客7万8737人を動員した。同日、16万人が入場したハリウッド映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(1308スクリーン)に次いで、デイリー興行成績ランキング2位だった。これまで劇場公開されたドキュメンタリー作品のうち、公開初日の観客数としては過去最高記録だ。

 盧武鉉元大統領を主人公にした『盧武鉉です』は「映画社プル」が制作、CJ系列の「CGVアートハウス」が配給を手がけている。(中略)

 『盧武鉉です』は盧武鉉元大統領が2002年に当時の「新千年民主党」国民予備選挙で大統領候補になるまでの過程を描いている。インタビューには文在寅(ムン・ジェイン)大統領、柳時敏(ユ・シミン)元保健福祉部(省に相当)長官、安熙正(アン・ヒジョン)忠清南道知事ら約30人が登場している。
(引用ここまで)
 うっは、これは見てみたい。
 でもまぁ、イ・ミョンバクの大統領時代の自伝と同様、日本語版は無理ではないかと思われます。
 しかし、こういうドキュメンタリー映画が579スクリーンで観客が7万8737人って……。
 1位の1308スクリーンもすごいな。

 日本は先週末で1位の美女と野獣ですら372スクリーン。2位の名探偵コナンで354スクリーンですわ。韓国ではDVD等のメディアがアレな代わりに映画館が隆盛だという話は聞いていましたが。
 実際には異常に集中しているだけで、スクリーン数は全部で2500くらいしかないのですけども。
 日本は3500くらいだったように記憶しています。日本の場合はまっとうに分散しているのですね。

 逆説的にいまのムン・ジェイン政権の異常なほどの勢いを反映している数字である、とは言えるかもしれませんね。 

BABYMETAL DEATH (Live)
BABYMETAL
TOY'S FACTORY
2015/1/7

またもや愛国映画が韓国市場を席巻、今度は朝鮮戦争の仁川上陸作戦だ!

カテゴリ:映画 コメント:(49)
韓国映画『仁川上陸作戦』…愛国心マーケティング通じたか(中央日報)
オンラインポータルサイトの専門家評点は3点台なのに、観覧客の評点は8点を超える。封切り前に「国ポン(愛国心を卑下する表現)」映画という言葉まで出てきた『仁川(インチョン)上陸作戦』(イ・ジェハン監督)が上げた中間成績表だ。

先月27日に封切りしたこの映画は、7日で観客数350万人を突破した。公開から2週目に入った今も平日観客数40万人台を維持して巡航中だ。封切り前のメディア試写会直後の評壇で「時代に逆行した映画」「季節はずれの反共映画」などの酷評があふれたこととは非常に対照的な結果だ。「古い感性では興行が大変」という見通しも面目を失った。

中高年層の劇場流入も速いスピードで進んでいる。CGVリサーチセンター集計(1日基準)によれば、この映画の40代以上の観客の割合は封切り5日で42.3%に達した。1週間前に封切りした『釜山(プサン)行き』の40代以上の観客の割合が2週目で33.3%を記録したことに比べるとはるかに高い数値だ。封切り前には評壇から酷評されたが、封切り後に観客から支持を受けている現象は何を意味するのだろうか。

投資・配給会社のCJエンターテインメント側は「感動の実話」を扱ったという点を主要な興行要因に挙げている。「十分に知られた歴史的事件の実際の過程を通じてフィクションとは違った重量感ある感動を伝える映画」という点で『鳴梁(ミョンリャン、邦題:バトル・オーシャン海上決戦)』の興行パターンと似ざるをえないという説明だ。CJ側は封切り前日、釜山にある海軍の独島(ドクト)艦で海軍将兵らと軍人の家族、韓国戦争の参戦勇士ら1200人余りと共にする国内初の艦上試写会を行うなど異色のマーケティングを展開して目を引いた。

興行にもかかわらず批評的観点では依然として残念な映画だというのが評壇の大半の意見だ。ある映画評論家は「歴史的事件を扱ったこと自体がうまく進まなかったというのではなく、反共主義を民族主義にあからさまに置き換える『小細工』がうかがえる映画だという点が問題」とつねった。マッカーサー将軍を再現したやり方に対しても否定的意見がある。ファン・ジンミ映画評論家は「現時点ではマッカーサーに対する多様な解釈が出てくる可能性があるにも関わらず、彼を苦悩する思想家として尊敬を受けて当然な対象とだけ描いた演出は問題」と指摘した。

映画の興行傾向が続きながら理念論争も徐々に大きくなっている雰囲気だ。洪準杓(ホン・ジュンピョ)慶尚南道(キョンサンナムド)知事が自身のSNSでこの映画を「秀作」と好評しながら「左派コードが大勢になっているこの頃の映画界で『仁川上陸作戦』のような映画は本当に勇気ある試みだと思われる」という文を載せて論争を呼んだ。観客の間でも「同族間の争いの悲劇さえ理解できない時代錯誤的な反共映画」という指摘と「殉国烈士の犠牲と自由について改めて考えさせた有難い映画」という評が交錯している。

制作会社側は「反共映画」という評については遺憾の立場だ。制作会社であるテウォンエンターテインメントのチョン・テウォン代表は「反共映画ではなく安保映画」だとして「参戦した勇士とその家族には作戦が成功した日の喜びをプレゼントし、若い世代には全世界で唯一の分断国家に住んでいるという警戒心を悟ってもらいたかった」と話した。

理念の是非を離れて「仁川上陸作戦」の興行は、徹底して商業的論理に従ったものだという分析も出てきている。2014年『鳴梁』、昨年『延坪(ヨンピョン)海戦』に続き夏シーズンの戦争アクション・ブロックバスターの「愛国心に訴える」「愛国主義マーケティング」が通じるという証明だというものだ。キム・ヒョンソク映画評論家は「愛国主義コードの戦争アクション大作が、ダメでも観客数 400~500万人は超えるという分析が出てきた以上、毎年似たような映画が引き続き出てくる可能性もある」と話した。
(引用ここまで)

 ここで面白いのは「反共映画」という評価が出てくることですね。
 朝鮮戦争について、いまだに韓国でも「韓国側から戦争を仕掛けた」というヒダリの神話が幅を利かせているのですよ。
 特に教育分野では日本の日教組に相当する全教組がかなり強いもので、歴史教科書でもそういうような記述が少なくありません。パク・クネが教科書の国定化を頑ななまでに推し進めようとしているのは、そういう教育を排除したいという部分が多いのでしょう。
 ま、これは日本でも同じような神話を語りたがっている輩が少なくないのですが。
 あくまでも北朝鮮は防衛戦争を戦ったに過ぎないっていう。

 そういった雰囲気の中で事実を描くと「反共映画」とされてしまうのですね。
 金大中→ノ・ムヒョンの10年間でかなりヒダリがかった教育がされていることもあって、韓国の共産主義に対する許容度というものはかなり広くなっているのです。
 かつてロッキー4を「共産主義者がこんないい生活をしているわけがない」という理由で上映禁止にした韓国(だけ)を知る人にはかなり驚かれることでもあります。

 さて、それはさておき。
 まあ、こういう戦争映画で愛国キャンペーンが行われるのはやむを得ないところでしょう。
 特に韓国人はちょっと愛国心をくすぐってあげればバカみたいに映画館に行ってくれますしね。
 なにしろ、あの韓国のデビルマンと名高い「D-Wars」という映画が「ハリウッドにひとりで戦いを挑んだ韓国人監督」という話になって、2007年の興行成績1位でかつ歴代興行成績5位(当時)になってしまうレベル。
 こちらは未見ですが李舜臣の鳴梁海戦を描いた「鳴梁」も2014年の興行成績1位で歴代興行成績1位。

 中味なんてどうでもよいのですよ。
 愛国心という名の自尊心(実際には虚栄心)さえ満足させてくれればなんでもいいのです。

これだけアクセスがあるブログなのに1本もDVD売れなかったという事実。リンク先のレビューを見るだけでも価値があるかも。
D-WARS ディー・ウォーズ デラックス・コレクターズ エディション(2枚組) [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2009/12/23

「強制徴用された朝鮮人400人が軍艦島を脱出する!」という映画が来年公開

カテゴリ:映画 コメント:(73)
映画『軍艦島』クランクイン…ソン・ジュンギ-ファン・ジョンミンの2大興行俳優が結集(中央日報)
映画『軍艦島』は日帝強占期に日本の軍艦島(端島、軍艦の形に似ているため軍艦島と呼ばれる)に強制徴用された後、命をかけて脱出を図る400人余りの朝鮮人の話を描いている。2017年に公開予定。
(引用ここまで)

 記事も映画自体もどうでもいい話でして。
 鳴梁(李舜臣)、鬼郷(慰安婦)に続く歴史捏造映画三部作完結編ってとこですか。
 韓国人はこういったフィクションで取り上げられたものが真実であるというように信じてしまうことが多いのです。

 閔妃殺害を命令した電文435号が実在しているって思っている輩がenjoykoreaにどれだけいたかなぁ。
 韓国小説がネタ元だったのですか、そこから小説のネタであるという認識なしにネットに拡散して「日本人は(隠匿されている)電文435号を公開して見せなさい」みたいなことを何人もの韓国人が言ってきて目が点になったものです。
 小説ですらアレでしたから、もっと分かりやすい映像だったらどれだけ影響されるのやら。

 ちなみに鳴粱の監督が「日本人はこの映画を見て歴史を学ぶといい」みたいに言っていたのですが、残念なことにビデオスルーでした。DVDが去年8月発売で、1年経過した今年は1000円ビデオになってお買い求めやすくなっております(笑)。
 題名も「バトルオーシャン/海上決戦」なんていう無国籍ものにされてましたね。
 そういえば韓国映画って公開されなくなったなぁ……。
 配給元がどう考えていようとも、映画館側が経営リスクを負うものは避けているということなのでしょう。

 次は関東大震災か李完用あたりではないかと予測します。

大林宣彦DVDコレクションBOX 第壱集 《新・尾道三部作》
石田ひかり
ジェネオン エンタテインメント
2008-01-25