韓国国際交流財団のASEAN文化院が14日に発表した報告書によると、ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国の人々の韓国に対する好感度は100点満点中81.3点で、日本の85.1点をやや下回ったものの、中国の61.1点を大きく上回った。一方、韓国人のASEAN諸国に対する好感度は平均61.7点と低かった。
報告書は昨年11月8~25日に19~69歳の韓国国民1000人とシンガポール、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピンの6カ国の国民2400人(各国300~500人)を対象に行ったオンライン調査の結果をまとめたものだ。
ASEANの人々が韓国について魅力的だと考える分野としては、37.0%が「韓国料理」を挙げた。以下、「映画・ドラマ」が36.3%、「観光名所」が33.1%、「美容・化粧品」が27.1%の順だった。
韓国と周辺国がASEAN諸国の経済においてどれほど重要かについては、韓国は7点満点中5.8点で、日本の6.1点、米国の6.0点に次いで3位だった。国際関係における重要度も、韓国は日本、米国に次ぐ3位だった。
(引用ここまで)
ASEANうのち、6カ国(シンガポール、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン)における韓国の好感度が81.3点。
中国は61.1点、日本に対しては85.1点。
日本には劣るものの、それなりに高い点を持っている……とのこと。
まあ、主催したのが韓国国際交流財団(KF)が行ったものでどんな形式で行われたかも分からないのでなんともいえない数字です。
KFのサイトを見にいってもこれについてのリリースなかったもので。
ちなみにASEANは「東南アジアの情勢調査(State of Southeast Asia Survey)」とする知識層による国際関係についての世論調査を毎年発表していまして。
State of Southeast Asia Survey(ISEAS・英語)
この調査がなかなかに興味深いのです。
この調査を見ると中国への信頼度はもうちょっと高い。というか、ラオスとカンボジアの数字が突出しすぎていてASEAN全体の平均を歪ませているのでこの6カ国をピックアップしたのは正解かもしれませんね。
ただ、ISEASの調査では韓国がASEANからどう見られているかがもっと如実に分かってしまいます。
たとえば「東南アジアでもっとも経済的に影響力のある国は?」との問いでは韓国と答えた知識層は0%〜2.5%の間。平均で1%。
中国が59%、アメリカが10.5%、日本が4.6%。
「米中以外の第三極を選ばなければならないとなった場合、信頼できるところは?」という問いではEUが42.9%、日本が26.6%、韓国は3.2%。
「観光に行きたい国はどこ?」という質問では日本が27.3%でトップ、韓国は7.2%。
韓国人が言うほど、そして望んでいるほどの信頼度、親密度はないのが実情ですかね。
もちろん、対韓国でだけの質問するのであればもうちょっと変わってくるのでしょうが。
多極の中で韓国を選ぶようなことはないわけです。
韓国人は常に「アジアの中で日本を超えたリーダーになりたい、扇の要になりたい」というか、「なるべきだ」「そのように韓国を扱うべきだ」といった意識があるのですが。
当のASEAN諸国からはそうは見られていないのでした、というオチに終わるのです。
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