G7に匹敵する国際的な地位と経済力を備えた韓国はG7サミットの常連招待国だ。ただ、韓国はその間、G7が国際経済・外交・安保懸案を先制的に扱う過程で「自発的疎外」を選択することが多かった。韓国の外交安保政策が北朝鮮の核・ミサイル問題をはじめとする対北朝鮮政策に集中しているからだ。米中の対立がサプライチェーン再編など事実上の国際秩序再編の流れにつながる中でも、韓国は戦略的あいまい性を維持した。リスク回避のために米中のどちらか一方に寄るよりも中立を目指した。G7・G20首脳会議など主な多国間外交日程で韓国が傍観者的な役割にとどまってきた理由だ。
韓国政府は今回のG7サミットを契機に、韓国の対外戦略基調を中立志向型の「消極的外交」から、国際秩序再編を主導する「能動的外交」に変更する計画だ。尹錫悦政権の発足後1年間準備した価値外交路線に基づきG7との連携を強化し、「新国際秩序」を共に描いていくという目標も設定した。これを受け、尹大統領は今回の首脳会議で「力による現状変更」に代表される中国の強圧的政策を牽制するうえでG7の首脳と同じ声を出す予定だ。ロシアに対してもウクライナ侵攻をより強く批判すると同時に、ウクライナ支援強化方針を再確認すると予想される。 (中略)
尹大統領の今回のG7サミット出席は「グローバル中枢国家(GPS)」を目指す韓国が相応の責任と役割を果たすという宣伝的な意味を帯びるというのが、外交関係者らの共通した評価だ。国民の力の劉相凡(ユ・サンボム)報道官もこの日、「尹大統領がG7を越えてG8に向かう一歩を力強く踏み出した」とし「今回の首脳会議で大韓民国がG7を越えてG8の一員として十分な資格を備えていることを見せるだろう」と期待した。西江大のキム・ジェチョン国際大学院教授は「G7サミットに引き続き招待されるのは、それだけ韓国の地位が高まったという意味」とし「G7に匹敵する国になったという点で、国際社会の主要懸案に対してより一層の責任感を持つ必要がある」と強調した。
(引用ここまで)
いまだに韓国国内では「今回の広島G7を足がかりにG8にふさわしいプレゼンスを見せるべき」といった話が政府筋からもメディアからも出ています。
これまで楽韓Webでも何本も伝えてきてますね。
で、広島G7が開幕してG7首脳とEU委員長、EU大統領が広島平和記念公園で献花。
日米豪印によるクアッド首脳会談も開催。
さらにウクライナのゼレンスキー大統領が訪日。G7首脳と会談する。
もうこれでもかってほどにイベントが目白押し。
そんな中で「G7を拡大し、我々をそのメンバーにすべきだ」という国がある。
かなりのお笑いですね。
韓国って今回の広島G7に関していえばモブですよ。
そうそう、朝日新聞がちょっと面白い図を出していまして。
ウクライナ・対中国、連携は 「核なき世界」へ成果なるか G7議長国、問われる手腕 広島サミット(朝日新聞)

(画像引用元・朝日新聞記事より画面キャプチャ)
今回、招かれたゲスト国も含めてG20以外の枠組みに入ってこなかったのが韓国です。
経済面でのCPTPPにすら入っていない。RCEPくらいか。
これまでノ・ムヒョン政権からこっちの20年間、このどっちつかずの外交をしてきたわけですよ。
そんなモブ国が「これからは国際社会に積極的に関わります」とか言いだしたって信頼されるわけがないんだよな……。
日本だってようやく各国に信頼されてきたのはこの10年、それも後半になってからですよ。
なんというか……「国際社会から見られている自分たちの価値」をもうちょっと理解したほうがいいと思いますね。
ムン・ジェインへ下された「ちょっとおかしい人物」ってのが現在のかつ、実際の韓国の評価ですよ。
Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex