米国のマイク・ポンペオ前国務長官は先日出版した回顧録で、2019年6月に板門店で行われた米国のトランプ前大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との会談について「文在寅(ムン・ジェイン)大統領は何度も私に直接電話をかけ、会談への参加を要請した。私は『金正恩氏はトランプ大統領とだけ会いたがっている』と回答した」と明らかにした。ポンペオ氏はさらに「文大統領は気分を害しただろうが、金正恩氏は文大統領のために割く時間も尊敬心もない」とも伝えた。ボルトン元ホワイトハウス国家安保補佐官も自らの回顧録で「米朝の首脳は文大統領の同席を拒否した」と明らかにしたが、ポンペオ氏の説明はこのボルトン氏の主張とも一致する。ある程度は知られた内容だが、現場での証言が改めて伝えられると、金正恩氏にやきもきする文前大統領の姿が目に映るようだ。
ポンペオ氏は2019年2月にハノイで行われた米朝首脳会談の決裂について「金正恩氏が寧辺核施設解体の見返りに北朝鮮制裁の全面解除を求めたため」と明かしている。金正恩氏の要求が通れば北朝鮮は名実共に核保有国となっていた。この北朝鮮の要求を飲むよう求めていたのが文前大統領だった。当時文在寅政権の青瓦台(韓国大統領府)はボルトン氏の回顧録について「歪曲(わいきょく)」と主張し強く否定したが、青瓦台のこの主張もやはりうそだったのだ。
(引用ここまで)
2019年6月にトランプ大統領(当時)が板門店を訪問し、キム・ジョンウンと面会したことがありました。
首脳会談ではないとされています。
その際、ムン・ジェイン大統領(当時)がしゃしゃりでて「南北首脳会談をしてからふたりで会ってくれ」とか「三者会談にしてくれ」と要望していて、すべて却下されていたとの話が当初からあったのですね。
「いいからお前は控え室で待ってろ」って言い渡されていたと。
実際、ボルトン大統領特別補佐官(当時)の回顧録でも「何度も米朝の間にはさまろうとしていたが、アメリカ政府から拒絶されていた」と述べられていました。
ボルトン的には「ムン・ジェインがしゃしゃり出てきて米朝会談をぶち壊してくれたらいいのだが」って思っていたとの話でしたが。
けっきょく、実際には「ムン大統領、トランプ大統領、キム・ジョンウン」というスリーショットの写真を撮影したら、ムン・ジェインが退出するといった形に収まりました。
当時、韓国大統領府からは「ムン・ジェイン大統領は自ら助演をしたのだ」とのアナウンスがありました。
ま、誰も信じていませんでしたね。
今回、ポンペオ国務長官(当時)による回顧録が出版されて、ほぼ同じ内容が描かれていたと。
複数の証言があり、それらがほぼ同じであれば事実であったと認めるべきでしょう。
まあ……正直、当時の映像を見ても「ムン・ジェインいねえじゃん」ってなってましたからね。
アメリカ側の報道とかこれでしたよ。
韓国では……というか韓国大統領府、すなわちムン・ジェイン政権は「この歴史的な会談を演出したのは我々だ」と言い続けていたのですが。
すべてが嘘であったことが明らかにされつつある、というわけです。
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一応、電子版は日本からでも買えるのか。邦訳出てくれたらそれが楽なんだけどな。
Pompeo, Mike
Broadside e-books
2023-01-24