今月11日、龍山(ヨンサン)合同参謀本部で開かれた韓日米3カ国合同参謀議長会議で、米国のダン・ケイン合同参謀議長は北朝鮮と中国の脅威を同時に指摘し、抑止力の再確立の必要性を力説した。 ただ北朝鮮の脅威だけを言及した金明洙(キム・ミョンス)合同参謀議長とは違った。 一方、国内では戦時作戦統制権転換を対米交渉カードとして使うという話が聞こえ、ドナルド・トランプ米大統領の無理な防衛費分担金増額要求を非難する声も出ている。 韓米関係に赤信号まではいかなくても黄色信号は灯った状態だ。 (中略)
現状には二つの誤解が存在する。 まず、トランプ政権の誤解だ。 韓国の新任大統領を親(親)中国と誤解する。 過去のイ・ジェミョン大統領の中国関連発言のためだが、政府が標榜する「実用外交」の内容や外交安保人事の面々を見れば親中ではない。 ただ、誤解を解く努力を先にしなければならなかったが、できなかった。 国家安保室長のような専門家を送って安保や関税交渉をすることは、首脳間の信頼が積もった後に効果がある。 今からでもトランプ大統領が喜びそうな人事を送って誤解を解かなければならない。 (中略)
米国と対抗する前に考えなければならないことは、衝突の主な被害に韓国が耐えなければならないという点だ。 米国には韓国に代わる輸入市場がある。 韓国と疎遠になったからといって、米国のインド太平洋戦略が崩れることはない。 一方、韓国は年間数百億ドルの黒字を出す市場が消え、北朝鮮の核の脅威に一人で耐えなければならない。 日本は米国債を1兆ドル以上保有したが、韓国は対抗カードがない。
(引用ここまで)
元ネタはシンシアリーさんのところから。
「アメリカはイ・ジェミョンと共に民主党を親中派であると誤解している」との主旨で、韓国はその誤解を解かなければならない」としているのですが。
「イ・ジェミョン政権は実用外交であり、親中派ではない」とのこと。
いわゆる「中国にも謝々、台湾にも謝々」って発言が誤解されているのだとしていますが。
うーん。
韓国メディアも、共に民主党も、イ・ジェミョンも。
そしてなんなら韓国人のほぼすべてが誤解……というか、勘違いしていることがあるんですが。
「実用外交」とか「等距離外交」とか標榜している時点で、アメリカの同盟国としての態度としておかしいからね?
「安米経中」(安保はアメリカに頼り、経済は中国に頼る)ならまだいいんですが。
「アメリカにも中国にも等距離で接する」って発言自体が、もう親中派の告白なんよ。
アメリカからしてみたら「いや、そんな寝言は同盟を解消してから言えや」ってなりますからね。
「同盟とは?」って感じるでしょうよ。
日本のように対中包囲網を敷いて着々と準同盟国を増やしていくわけでもなく。
フィリピンやベトナムのように中国に対抗する手段を整えるわけでもなく。
なんだったら、アメリカは韓国を特別扱いしてしかるべきだみたいな態度に出る。
アメリカだって「おまえらなに考えてんだ」くらいのことは思うでしょ。
かつては日本の防衛力がそこまで頼りになるものでもなかったから、相対的に韓国の立場が上がっていただけで。
日本がきっちりとその役割を自覚しつつあるいま、韓国は本当に「同盟国としてアメリカとできることはなにか?」を考えたほうがいいよ。
もはやアメリカの基本戦略は「対中国」で変わらないのだから。
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