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カテゴリ:米韓関係の記事一覧

韓国メディア「日本は自国の価値を高め、アメリカとの関係をさらに強化した。韓国はどのような戦略を立てて実利を得るのか」「韓国のF-35Aが日本で整備されているなど、我々はアメリカから実利を得られていない」……韓国のF-35Aが日本で整備されている?

[ニュース分析]アジア情勢の分水嶺となる米日同盟の強化…試される韓国外交(ハンギョレ)
 これまで東アジアが韓米、米日、米比などの二国間同盟を結ぶ米国を中心とした車輪型構造(ハブ・アンド・スポーク)だったとすれば、今や米国と日本を中心に複数の少数国で構成するミニラテラル同盟構造を拡大し、細かく織り込んでいく「格子」の網で中国を牽制する方向へと切り替わりつつある。AUKUS(オーカス・米英豪の安全保障協力枠組み)やQUAD(クアッド・米日豪印による安全保障協力枠組み)、米日比など、このような網に韓国の参加を求める米国の要求または招待が増えるだろう。南シナ海と台湾に隣接した東シナ海で、韓国の軍事的役割に対する要求も高まっている。 (中略)

 問題は、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権がどのような原則と戦略を持って参加するかにある。日本は平和憲法から事実上抜け出し、再武装と軍備強化へと進んでおり、アジアで中国けん制の中心的役割を果たす見返りに、米国から先端技術をはじめ軍事、経済分野で非常に具体的な利益を確保する方向で戦略を練っている。 (中略)

 韓国がきちんと戦略を立てて交渉しなければ、中国とさらに関係が悪化するだけで実益のない状況に追い込まれる可能性が高い。これまで尹錫悦政権の外交は、「自由の価値を守る同盟の一員」というリップサービスの他には、米国と日本から韓国の戦略と経済的利益を具体的に確保できなかった。米国の戦略的変化の中で、オーストラリアはAUKUSに参加して原子力潜水艦を確保し、日本は米国と武器共同開発をはじめ半導体、AI、量子物理学、核融合、宇宙まで未来の中心的産業で重要な利益を米国から得ているのとは対照的だ。韓国は空軍が保有するF35戦闘機を日本の在日米軍基地に送って整備をしている。米国の先端技術に対する韓国のアプローチは、日本に比べて非常に限られている。

 このような外交が続けば、韓国は米日同盟の下位同盟に固着化し、中国との対立だけが大きくなり、未来の中心的産業で日本に比べて大きく不利になる状況に追い込まれる可能性がある。元外交当局者は「世界的に情勢の大きな流れが変わりつつあるため、韓国が米日同盟を中心としたアジアの新しい同盟構造を元に戻すことも、そこから離脱することもできない状況」だとしながらも、「韓国がこの変化の中で明確な目標と戦略を立てて、韓国の議題を解決する空間を作らなければならない。韓国の原則と現実に沿って新しい構造に参加する一方、朝鮮半島の非核化と平和統一に向けて中国やロシアとの関係も管理する空間を作る総合的外交戦略が重要だ」と指摘した。
(引用ここまで・太字引用者)


 日米首脳会談、日米比首脳会談を受けてこれまでは「レキシニンシキガー」とか、「アジアへの野望ガー」といった記事しか出してこなかった韓国メディアですが。
 ぽつぽつと「それを受けて韓国はどうすべきか」といった記事も出てきました。
 ようやくというべきか。

 ハンギョレは反保守なのでユン政権のやることに文句をつけるのが基本。
 なので「日本に対抗する歴史認識という武器を納めてしまったので韓国の立場が弱くなっているのだ」って話になっているのですが。
 え、もっと気になる部分がある? まあ、それは後ほど。

 ムン・ジェイン政権も散々、日本に対して「歴史問題を!」って言い続けてきましたが、それが日本に対して効果的な武器になったとは思えませんけどね。
 どっちにしても日本が韓国を重要視しなくなったのはアメリカからの圧力が薄らいだのが主因。
 で、なぜアメリカからの圧力が和らいだかといえば、ムン・ジェイン政権下で韓国が自身の価値をアメリカにアピールしなくなったことが最大の原因ですよ。


 特にGSOMIA破棄宣言(後に撤回)でアメリカは本当に韓国に失望して、「外交的にあてにならない国だ」と認識したと感じられます。
 あれは本当に唖然としたというか。
 驚愕しましたよ。
 ユン政権になって大きく対米外交政策は変わったのですが、政権交代によってまた元の木阿弥になる可能性を考慮しているのでしょうね。

 結果、アメリカは日本との強い関係性を望まざるを得なかったのです。
 ここ10年ちょっとの出来事ですから、ざっくり安倍政権後の変遷。
 つまり、安倍元総理が「日本の価値を高く売りつける」戦略をはじめてからってことですね。
 一部の人々が安倍晋三を蛇蝎のように嫌っている理由がここにあるわけです。

 あと韓国空軍のF-35Aを日本で整備している云々についてはちょっと時間をかけます。
 現状ではあり得ない話だと思うけどなぁ。

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韓国メディア「ミサイル、練習機開発、艦船の修理、AUKUSへの参加……日本がアメリカと軍事安保面でも協力を続け、アジアにおける影響力を強化しようとしている」と「ニホンガー」の叫びを上げる

「戦争可能な国になった」、アメリカを前面に押し出して軍事大国の野心を露わにした日本(世界日報・朝鮮語)
先端軍事力を建設しようとする日本の野心が急速に具体化している。 米国のバイデン大統領と日本の岸田文雄首相は11日、米ワシントンのホワイトハウスで首脳会談を開催し、共同声明を発表した。

「未来のためのグローバルパートナー」という副題の共同声明は「それぞれの産業基盤を活用して重要な(軍事)力量需要を充足し長期的に対応態勢を維持するために米国防部と日本防衛省が共同主導する防衛産業協力・獲得・支援フォーラム(DICAS)を招集する」と明らかにした。

ミサイルの共同開発と生産、前進配備された米海軍艦艇と空軍機の共同メンテナンスなどを含む最優先協力分野を特定する。 ジェット訓練機の共同開発および生産と操縦士訓練などのための実務グループも作る。

オーカス(AUKUS:米国・英国・オーストラリア安保協議体)パートナー国家が量子コンピューティング、極超音速技術、人工知能(AI)、サイバーなどで日本との協力を検討するという内容まで含めれば、未来戦に必須的な先端技術に日本が接近する道が大きく開かれたという評価だ。

米国など友好国との関係を強化し、技術的リスクを減らし、自国防衛産業に利益をもたらしながら「戦争が可能な国家」に進む踏み石まで得たわけだ。 (中略)

日米首脳の共同声明では対空防御およびその他の目的のための先端ミサイルの共同生産を模索するということと艦艇などのメンテナンスも含まれた。 日本が「米国の軍需工場」になるわけだ。 (中略)

前線配置された米軍艦艇の維持補修を日本の民間造船所で進める案も含まれた。

これまで米海軍艦艇は米本土で整備を受けなければならなかったが、今は日本で修理し、直ちに作戦に投入できる。 在日米海軍の作戦能力が大きく高まるわけだ。 (中略)

日米兵器共同開発および生産を通じて日本防衛産業が成長することになれば、日本が専守防衛から攻勢的防御などに転換する動力を提供する恐れもある。 米国を通じて再武装基盤を確保し、アジアでの影響力を強化し、経済的利益も狙う日本の行動を留意しなければならない理由だ。
(引用ここまで)


 えー、まだまだ続く韓国メディアの「日米関係が深まったせいで日本が大手を振ることになるだろう」といった類いのアレ。
 今度は──

「アメリカと日本はミサイルの共同生産(PAC3の追加生産)を協議する」
「日本が第7艦隊の艦船を修理などをすることができるようになった」
「T-4後継機にあたる高等練習機を日米で共同開発がうたわれている」
「AUKUSピラー2の防衛関連でも日本の参加が検討されている」

 といった、今回の成果を延々と語っています。
 第7艦隊所属艦船の修理についてはこちらを参照のこと。

米海軍第7艦隊の修理、日本企業に委託へ…揚陸艦「ニューオーリンズ」で月内に開始(読売新聞)

 つまり、日米が軍事安保面においても関係性を深めている。
 日本はアメリカのお墨付きを得て軍事的な存在感を増すことになるだろう、とするコラムなわけですね。


 最後の結論は「アメリカを通じて再武装の基盤を確保し、アジアにおける影響力を強化し、経済的利益をも狙う日本の行動を監視しなければならない」ってなっているんですが。

 ……そもそも、あんまり韓国関係ないですね?
 まあ、唯一韓国に関係がある部分はT-4後継機の次期練習機で提唱されている日米共同開発がおそらくT-7Aベースか、新規のフルスクラッチになることくらい。
 すなわち、韓国がアメリカのATT(高等戦術訓練機)に推しているT-50系列がおそらく採用されないことがほぼ決定したってことですかね。

 何度か語っていますが、日本は着々と「有事」での対応を可能とするための協定を結んでいます。
 イギリス、オーストラリア、フィリピンと円滑化協定を行って「準同盟」をいくつも作っているわけです。
 今回の日米比首脳会談で、フィリピンを中国から完全に引き剥がしたのも大きな実績といえるのではないでしょうか。

 で、韓国はなにをするのか。
 どのような価値を持ってアメリカに、自由民主主義陣営に携わるのかが問われているのです。
 ムン・ジェインは完全なるゼロ回答を出しました。
 GSOMIAを破棄しようとして失敗したのはその象徴といえるでしょうね。
 それでも「韓国はGSOMIAすら自分たちの利益のために破棄するつもりがある」ことを示した のは大きな功績だったと感じます。

 ユン政権は比較的、現在の状況にふさわしい動きを見せていましたが任期3年を残してレイムダックと化しています。
 「日本ガー、日本ガー」と叫んでいる間に日本のプレゼンスははるかに増している。
 いや、ホントに韓国どうするつもりなんですかね。

 ちゃんとどこにどうベットするのか決めてる?
 バイデン大統領が副大統領だった時代に「アメリカの逆側に賭けるのはよくない」って言われたこと、覚えてます?

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完全無欠の賭け ~科学がギャンブルを征服する
アダム・クチャルスキー
草思社
2018-02-05


韓国メディア「岸田総理はアメリカでの演説で一切『歴史問題』への言及がなかった」……あの演説を受けての記事、それなんだ

安倍元首相よりも後退した岸田首相…米議会演説で「歴史問題」に一切言及せず(ハンギョレ)
 岸田首相は同日、ワシントンの連邦下院本会議場で、「未来に向けて~我々のグローバル・パートナーシップ~」という題名で34分間にわたり英語で演説を行った。米国を訪問する外国指導者に対する最高の礼遇である上下両院合同会議での演説は、2015年4月の安倍元首相以来、日本の首相として2度目。

 岸田首相は長い演説で、過去の日本の(中略)歴史的過ちについては一言も触れなかった。首相は幼い頃家族と共に米国で過ごした経験から、中国・北朝鮮・ロシアに対する批判、米日同盟、米国経済のための日本の努力などだけを具体的に説明した。 (中略)

 今回の演説は(中略)歴史的事実を歪曲し、「歴史修正主義」と批判された安倍元首相の演説よりも退行的という批判を免れないものとみられる。 (中略)

 岸田首相の演説は、国際社会でこれ以上歴史問題に言及しないという日本政府の意志を示したものといえる。
(引用ここまで)


 岸田総理の上下両院演説についての、「韓国の反応」ともいえる記事。
 もう一回、実際の演説を貼っておきますね。



 あと日経に全文が掲載されていたのでそちらも。

「同盟かつてなく強力」 岸田首相、米議会演説全文(日経新聞)

 この演説の要旨は「アメリカと共に立つ日本」ってところですかね。
 昨日も書きましたが、岸田総理は日本の価値を最大限に高めた上で、アメリカ側に売りつけることに成功したといっていいでしょう。
 日米安保同盟を新たな次元に引き上げた……は言いすぎか。いや、でもそのくらいにやったことは価値があると感じます。

 「自由と民主主義を守るために日本は立ち上がる」といった印象をアメリカに与えることができたのは間違いない。
 もちろん、スピーチライターが後ろにいるのでしょうが。
 この演説も、晩餐会でのスピーチも堂に入ったものでした。
 個人的にはあのスピーチもよかったのでそちらも動画を貼っておきましょう。



 スピーチは1時間30分過ぎくらいから。


 さて、これらのスピーチ、演説を受けた韓国の反応が冒頭記事。
 「岸田総理の演説は過去の歴史に触れることがなかった」「批判を免れない」……ですってよ?
 いや、あの演説受けて……それ?
 しかもコラム全体がそれだけしか語っていない。

 日米関係の深化を受けて、韓国はどのように動くべきかとか。
 韓国はアメリカとの関係をどのように見直すのかとか、いくらでも考えることあるでしょ。
 韓国が参加している枠組みは米韓軍事同盟しかないのだから。

 G7はもちろん、クアッド、AUKUS、グローバルサウス、BRICS等々の枠組みに一切参加していない。
 じゃあ、東南アジア諸国との接近があるのかっていったらそれもない。
 むしろ、日本とフィリピンが接近を見せている状況。

 こんなバカなコラム書いている状況じゃないんだよね。
 「周りの状況を見ろ」って話なのですが、過去史の井戸の底に囚われて動くこともできない。
 「じゃあ、置いていくしかないか」と各国から判断されて終わりになる将来しか見えません。
 ユン大統領は別だとしても。もはやレイムダックまっしぐら、かつ次期大統領はイ・ジェミョンかチョ・グクくらい。
 ……うん、置いていくしかないか。

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韓国メディア「岸田の演説は戦○国を超えて軍備増強を求める日本の願望を見せたものだ」……あー、はいはい

カテゴリ:米韓関係 コメント:(94)
米国、日本の「戦🍞国家」を越えて「普通国家」になるのか(プレシアン)
日米両国が首脳会談を通じて安保協力を強化する「グローバルパートナーシップ」を宣言した。 日本が戦🍞国家を越えて「普通の国家」に行ける踏み台を用意したという評価が出ている中で、両側は経済的問題では異見を見せもした。 (中略)

「グローバルパートナーシップ」の核心は、二国間および多国間安保協力だ。 双方は声明でミサイル共同開発と生産などのための防衛産業協力·獲得·支援に関するフォーラム(DICAS)の開催と平時および有事の際の相互運営性を強化するための両国軍指揮·統制体制のアップグレードを推進することにした。

これと共に極超音速威嚇対応のための滑空段階迎撃機(GPI)開発推進、米国·日本·オーストラリア間ミサイル防御体制ネットワーク構築、米国·日本·英国間定期合同軍事訓練実施なども主要推進事項として言及された。 (中略)

日米間のこのような安保協力は、日本の防衛政策を変える契機になるものと観測される。 日本はこれまで平和憲法体制の下で「攻撃を受けた場合にのみ防衛力を行使できる」ということを骨子とする「専守防衛」(專守防衛)原則を持っていたが、米国と安保協力という名分を通じて軍事力強化に拍車をかける口実を得ることになったという評価だ。 (中略)

両側の同日の合意は、中国を牽制しなければならない米国と戦🍞国家を越えて正式軍隊を保有することができる「普通国家」に行きたい日本の利害関係が当たって落ちた結果と解釈される。 (中略)

両側の軍事協力が強調され、第二次世界大戦当時、日本の植民地支配など過去史問題に対する反省は全く言及されなかった。バイデン大統領は韓日両側が関係改善のために努力したことを高く評価し、「傷を癒し、新しい章を開くことにした」と話した。岸田首相は、拉致者問題解決を含め、核やミサイルなど北朝鮮と解決しなければならない問題が多いとし「北朝鮮と様々な懸案解決のため高位級協議を続けるだろう」と話した。
(引用ここまで)


 岸田総理が上下両院で演説。
 2015年の安倍総理以来9年ぶり。

岸田首相 米議会で演説 “国際秩序守るため大きな責任担う”(NHK)



 「日本はすでにアメリカと肩を組んでともに立ち上がっている。アメリカはひとりではない。日本はアメリカとともにある」との演説は韓国でも大きく扱われています。
 とりあえずは論評のない演説内容だけを伝えているものがほとんどですかね。

日本首相「アメリカは一人ではない…日本が国際秩序維持一緒にする」(聯合ニュース・朝鮮語)

 そんな中で、「日本のこの動きは戦🍞国家を抜け出そうとする野望からきている」とする記事がありました。


 安倍総理の両院演説から9年経ってもまだ日本の認識がそこにあるんだなぁ……って感じです。
 2017年のクアッド提唱から7年。
 2018年のCPTPP発行から6年。
 韓国の認識はいまだに「戦🍞国家ガー」ってレベルでしかない。

 まあ、そんなことを言っている間にも日本は英豪と円滑化協定、物品役務相互提供協定を結び、「準同盟」を結んでいます。
 さらにフィリピンとも円滑化協定を結ぼうとしています。
 フランスとも円滑化協定を視野に入れているってニュースがあったはず。

 国際的に見て日本の役割は大きくなっているのは間違いない。
 クアッドもAUKUSも同じ文脈ですし、上記の各国との円滑化協定締結もひとつの路線の上に存在しているものです。

 それでも韓国は「日本は戦🍞国家」との認識を変えるには至っていない。
 というか、手放そうとしていないわけです。ま、その結果がこの画像なわけですけどね。


(画像引用元・朝日新聞記事より画面キャプチャ)

 まあ、本人たちはそれでうまく「バランス外交」とやらを実践しているつもりなのでしょうけどね。

(文中の🍞は犯)

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韓国メディア「日本がAUKUSに部分参加する。これは原潜を必要としている韓国の外交問題になるだろう」……え、関係なくない?

カテゴリ:米韓関係 コメント:(74)
米英豪軍事同盟「日本と先端技術協力を考慮」(京郷新聞・朝鮮語)
AUKUS3国の国防長官らは8日(現地時間)、共同声明を通じて「我々は日本の強み、そして日本とAUKUS3国間の緊密な二国間国防協力関係を認識している」とし「AUKUS『ピラー2』の先端力量プロジェクトで日本と協力することを考慮している」と明らかにした。

2021年にスタートしたAUKUSはオーストラリアに原子力推進潜水艦技術を移転することが核心である「ピラー1」と先端軍事力量共同開発が骨子である「ピラー2」で構成されている。 3国は海底、量子技術、人工知能(AI)と自律兵器、サイバー、極超音速と対極超音速、電子戦、国防革新、情報共有の8分野の技術を共同開発し、その進捗度によって3国以外の国々とも協力を模索するという方針を明らかにしている。

AUKUSは日本のほかに先端技術の共同開発のために協力する他の国々と今年協議に着手する計画だ。 3国は共同声明で「AUKUS3国は個別ピラー2プロジェクトに他の協力国を追加で参加させるための原則とモデルを開発した」として技術力と資金力などが考慮要因だと明らかにした。 日本のほかにも韓国、ニュージーランド、カナダなどが協力対象国として取り上げられている。 (中略)

日米首脳は11日、フィリピンのフェルディナンド・マルコス大統領とともに史上初の米国、日本、フィリピン3カ国首脳会議を開く。 3国首脳会議では、南シナ海で中国の攻勢を抑制するための共同パトロールなどの対応策に合意するものとみられる。 インド太平洋域内で米国が主導する対中国牽制のための「小規模かつ安保協力体」が新たに誕生するわけだ。 (中略)

中国外交部の毛寧報道官はこれに先立ち開かれた8日のブリーフィングで、オーカスと日本の協議開始の可能性について「アジア·太平洋軍備競争の加速化が憂慮される」とし、「日本は特に歴史の教訓を深く体得し、軍事安保領域で言動に慎重でなければならない」と明らかにした。
(引用ここまで)


 先日もお伝えしましたが、日本がAUKUSのピラー2に参加がほぼ本決まり。
 オーストラリアのアルバニージー首相、イギリスのスナク首相が米英豪のAUKUS首脳会談を行って、オーストラリアへの原潜配備について再言及。
 あくまでも2030年代前半にオーストラリアがアメリカの原潜5隻を購入。
 2040年代前半に米英豪で新規原潜を開発して配備する。
 ……できるのか、これ。

 まあ、それはともかく。
 この原潜事業についてがピラー1、柱のひとつ。

 そしてピラー2は量子技術、AI、サイバー防衛、極超音速ミサイル、対極超音速ミサイル等々の研究を行うもの。
 こちらに日本が参加する議論をはじめるというわけです。

 ……これ、岸田総理がスパイ防止法までやりかねんな。
 もはや支持率になんの気兼ねもしていないので。不興を買うとかなんも考えずにやってしまうかもしれない。


 で、それを韓国がけっこう大きめに報じています。
 JAUKUSになるのか、といった感じで。
 ちなみにオーストラリアの報道でも似たような話が出てるのですが、AUKUS自体の名称は変わらないようです。

 上記のピラー2に関しては日本以外の国の参加もありえる、としています。
 韓国やカナダの参加もあるかもしれない、と。
 このあたりは「防衛装備の開発費抑制」もあるかもしれないなぁ。

 ただ、韓国メディアはしっかりと中国の反応を書いているのが特徴です。
 中国は「日本は歴史を反省して軍事関連で前に出てくるな」と言い出しています。

中国、日本とオーカスの協力を牽制 「平和発展の道を歩むべきだ」(産経新聞)

 中国が即日、しかも日本の参加が本決まりにすらなっていないのにも関わらず、こうして反対してきたってことは「効いている」ってことではありますかね。
 韓国については前回のエントリでほとんど書いているのですが。

 どうもAUKUSに関連を持つってことで「原潜関連で外交課題になりそうだ」って話に(韓国の中では)なっているようです。

「ジョーカース同盟」現実化するか…米英豪安保同盟に日本参加(デジタルタイムズ・朝鮮語)
中国と地理的に最も近い位置にある韓国の戦略的価値が浮上する状況で、AUKUS同盟の核心課題、特に原潜問題が韓国の外交課題として浮上すると予想される。
(引用ここまで)

 ……関係なくない?
 原潜ほしいっていうだけならともかく。
 本質的に関係ないんだよなぁ……。

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米軍インド太平洋陸軍司令官、韓国に対して「台湾有事の際に韓国軍にも同盟の力を見せてほしい」と明言……アメリカからの視線が変わったかも?

米司令官、台湾有事の際に「韓国軍が同盟の力を見せてくれることを」…アジア太平洋地域内の中距離ミサイル、近く配備(チャンネルA・朝鮮語)
インド太平洋地域内のアメリカ陸軍を統括するチャールズ・A・フリン司令官が、台湾有事の際、「韓国軍」(R.O.K.military)に参加する可能性に言及しました。 最近、中国による台湾侵攻の可能性がますます高まる中、アメリカのインテ地域「トップ」が台湾有事の際に韓国軍が参加するかどうかについて直接言及したのは事実上初めてです。

フリン司令官は6日、京畿道平沢市の米ハンフリーズ基地でチャンネルAと単独インタビューを行い、台湾有事における韓国の役割を問う記者の質問に、「韓国政府が決めることだ」としながらも、「韓国軍が韓国だけでなく他の同盟を保護することにも協力してくれればうれしい(pleased)」と明らかにしました。

また、「(インド太平洋)地域で韓国軍を見ること自体が(韓米)同盟の力を確認できる重要なメッセージだ」とし、「中国の無責任で狡猾な行動(irresponsible and insidious behaviors)に対抗して、均衡の役割を果たすことができるだろう」と付け加えた。

フリン司令官は、アジア太平洋地域に中国をけん制する目的の中距離ミサイルを配備する計画も公開しました。 配備されるミサイルの種類については、射程1600キロの海上打撃用巡航ミサイル「トマホーク」や長距離艦対空誘導ミサイル「SM-6」だと説明しました。 フリン司令官は配備場所については明らかにしませんでしたが、「近い将来(soon)配備されれば分かることだ」と述べました。
(引用ここまで)


 米太平洋陸軍のチャールズ・A・フリン司令官が「台湾有事の際、韓国にどのような役割を求めるのか」とする質問に対して「本質的には韓国政府の決めること」としつつも、「韓国軍が韓国だけでなく他の同盟を保護することにも協力してくれればうれしい」と回答したとのニュース。
 だいぶ大きな意味を持つ発言ですね。
 これまでは「台湾有事の際、韓国は対北朝鮮に備えてくれればいい」くらいがアメリカの対応だったのです。

 台湾有事の際にはおそらく中国は北朝鮮に対して「韓国を牽制せよ」と命じるでしょう。
 実際に侵攻しないまでも、弾道ミサイルやロケットを領海内に打ちこむくらいのことはするでしょうね。海岸砲で延坪島を砲撃するくらいはするかな。
 韓国としても「侵攻はないだろう」と判断しても、戦力を他に割くことはできなくなる。
 ただ、在韓米軍のうち、空軍は対中国でなんらかの役割をすると思われます。
 海軍はほとんど駐留していないのですが、佐世保とかにいる在日米軍が釜山とかで補給をしてくれとは言うかな。
 韓国の負担はそれくらいではないか……と思われていたのです。


 北朝鮮を抑える、との使命を果たすのであればそれ以外は韓国そのものには負担を求めない、というのがまあコンセンサスだったわけです。
 米軍への燃料補給や弾薬供給はしてもらうにしても、そのていどかな。
 ただまあ、韓国の政権によっては「米軍基地すら使わせない」ってやりかねないですけどね。

 それが「アメリカの立場としては、韓国だけでなく他の同盟国を保護することにも協力してくれればうれしい」と明白に述べている。
 アメリカの方針が変わった……と考えてもいいと思います。
 著名なシンクタンクCSISが「G7にオーストラリア・韓国を加盟させるべき」とのレポートを出しているのですが。

米シンクタンク「G7への韓国加入を」…「韓日共同安保宣言」提案も(中央日報)

 実際のレポートを読むと「日本の安保体制を強化するためにも日韓関係を強化しなければならない」って主旨なんですよ、これ。
 その一環としてクアッド、AUKUSの一員であるオーストラリア、そして地政学的に有効な場所である韓国をG7に招き入れておこうという構想だったりします。

 アメリカの韓国に対する視線がさらに厳しくなっている、ともいえますかね。

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韓国メディアの「岸田訪米で日本のAUKUSへの加入が取り沙汰されるかも」とのニュースがとても面白く感じられる意味とは?

日米、武器の共同開発·生産を増やす… 来週の首脳会談で計画を公開(韓国日報・朝鮮語)
カート·キャンベル米国務副長官は3日(現地時間)、米ワシントンのシンクタンク、新米安全保障センター(CNAS)がまとめた対談で「来週、米国と日本が必須の軍事·国防装備を共同開発し、潜在的に共同生産するためにさらに協力することを可能にする最初の措置を見ることになる」と明らかにした。 「日本のような近いパートナーと最大限多くの情報と技術を共有し、より深く核心的な同盟関係を構築することが究極的に私たちの利益に符合すると信じる」としだ。 ただ、どのような武器が対象になるかは公開しなかった。 (中略)

米国、英国、オーストラリア3カ国の軍事同盟であるオーカス(AUKUS)と日本間の協力も緊密になるものとみられる。 現在、オーカスは従来型武装原子力推進潜水艦をオーストラリアに提供するという計画(フィラー1)と、3カ国の海底、量子技術、人工知能(AI)および自律兵器、サイバー、極超音速および対極超音速、電子戦、国防革新,情報共有の8つの先端力量を共同開発するという計画(フィラー2)に合意した状態だ。 これまで外信は、オーカスが日本とのフィラー2協力を検討していると報道してきた。 これと関連してキャンベル副長官は、「来週の日米首脳会談でさらに公開する内容がありそうだ」と話した。

日本の岸田文雄首相は9〜14日に米国を国賓訪問する。 10日にホワイトハウスでバイデン米大統領と日米首脳会談を行い、11日には米議会の上下院合同会議で演説する予定だ。 キャンベル副長官は「日米が両国に新しい力量をもたらす根本的な新しい段階に進入している」と評価した。
(引用ここまで)


 岸田総理による明日からのアメリカ国賓訪問で、日米の安保関係の深化が話し合われるだろうと韓国メディアが報じています。
 個人的にはちょっと面白いなと感じるのが、AUKUSへの日本の合流を報じている部分。

 というのも、かつて韓国では──
「クアッド、日米豪印についてはもうこれ以上拡大しないだろう」
「しかし、AUKUSについては拡大する可能性がある」
「そして、その第1候補が韓国だ」
「アメリカから韓国へ、AUKUSへの参加が依頼されるだろう」
 ──とする認識があったのです。

 ……いや、なんでそんなもんがあったんだって言われると思いますが。
 本当にあったんですよ。
 ムン・ジェイン政権の末期頃でしたかね。こんな記事がありました。

「クワッド拡大する計画はない」とするアメリカ…韓国に「AUKUS」参加を求める(韓国経済新聞・朝鮮語)

 個人的には「え、なんで?」ってなったんですが。


 まあ、要するに「韓国ほどの国をどこも孤立させようとはしない。クアッドは元来、同盟を嫌う孤立主義のインドが入っているためにその枠組みを変化させることは難しいだろう」と。
 で、もうひとつの対中枠組みであるAUKUSであれば拡大が可能で、その第1候補は他ならぬ韓国なのだ……って感じですかね。
 コーンウォールG7で「実質的G8」を達成したのだから、AUKUSかどこかの枠組みに韓国が入ることになるだろう、との予測でした。

 まあ、そんな想像は現実になることはなく。
 実際には日本の部分加入が報じられているっていう。
 まさに以前、朝日新聞が提示したこの図の状況が継続しているわけです。


(画像引用元・朝日新聞記事より画面キャプチャ)

 G7やクアッド、AUKUSといった自由主義陣営の枠組みに入ることもなく。
 かといってグローバルサウスやASEANといった中進国の枠組みに近づくわけでもなく。
 G20の孤立国となっているのですね。

 ま、韓国の中では「屹立する大国」って感じなのかもしれませんが(笑)。
 経済連携でも利点の多いCPTPPに入るわけでもなく、かなりゆるい枠組みであるRCEPに入っているだけ。
 「バランス外交」は韓国の至上命題ではあるのですが。
 マキャベリがいうところの「中立を目指して報復される君主」にしか見えないんだよな。

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元駐日韓国大使「アメリカは韓国を日本、オーストラリアと同じレベルの待遇をすべきだ」と提唱……いや、君が政権にいた時、アメリカになにしてた?

カテゴリ:米韓関係 コメント:(73)
【時論】米国は韓国を日本・豪州レベルで待遇するべき(中央日報)
繰り返される約束にもかかわらず、米国の安保公約に対する不信感と懐疑が残る。例えば「米国の安保公約は政権が交代すれば守られないことが多い」「米国はオーストラリアに原子力潜水艦を供給することにしたが、事情がさらに厳しい韓国には許容しない」「米国は韓国に対して核物質濃縮など核問題関連で日本と同じレベルの合意をしないはず」という不信の声が出ている。

韓米両国政府の公式的な言質とは違い、こうした考えは多くの安保専門家と一般人が共有している。結局、米国が韓国を他の友邦と同じレベルで待遇するだろうかという問題に帰着する。韓米首脳会談と韓日米首脳の合意までが出た状況で緊急な問題は、韓米同盟が日米、米豪関係に劣らず重要であり、韓国はもはや自由世界の辺境でないという事実を現実で見せることだ。
(引用ここまで)


 元駐英韓国大使であり、ノ・ムヒョン時代には大統領府の国家安保補佐官、さらには駐日韓国大使を勤めたラ・ジョンイル氏が「アメリカは韓国の扱いを日本、オーストラリアと同等にすべきだ」と提唱するコラム。

 うーん、なんかこう。
 あの破天荒だったノ・ムヒョン政権の外交面における本丸にいた人物のはずなんですが。
 楽韓さん的には「ぎりぎり名前を覚えていた」くらいの人ですね。
 最後の「元駐英大使ラ・ジョンイル」って署名見て、記憶の奥深くのフックにちょっと引っかかったくらい。「あれ……駐英っていうか駐日大使じゃなかったっけ?」くらいの。

 まあ、当時の日韓関係はムン・ジェイン政権時代ほどではありませんが、かなり悪化していました。
 2006年当時、ノ・ムヒョン大統領は竹島への測量船派遣について撃沈命令を出していたとされています。
 実際に宣戦布告と取られかねない特別談話を出す予定だったとされていますし、当時の駐韓アメリカ大使は「領土関連でやばい行動をしかねない」と公電していたとのリークもあります。

 ラ・ジョンイル氏はその当時の駐日大使でした。
 そんな時代だったので影が薄かったのも当然というべきか。


 んで、その人物が「アメリカは韓国に対して日本・オーストラリアと同じ扱いをすべきだ」と提唱しているっていう。
 ……自分が政権にいた時のやりようを見たらなんで一段下の扱いを受けているか理解できそうなもんですけどね。
 アメリカから見たら同じ同盟国に宣戦布告しかけた国をトッププライオリティで扱うのかって話ですわ。

 その弟子筋の政権時代もアメリカを巻きこむために安保を天秤にかけるような真似をしたわけですし。

速報:韓国政府、日韓GSOMIAの破棄を宣言……え、なに考えてんの?(楽韓Web過去エントリ)
速報:韓国政府、GSOMIA破棄を撤回。「条件付き延長」へ(楽韓Web過去エントリ)

 左派政権になったら安保面で連携が取れなくなるのはこれまでの経験で確実。
 そんな国をなんで優遇するのかって話なんですよ。
 ムン・ジェイン時代にも米韓原子力協定を無視して「原潜の燃料を供給してくれ」って言い出して、アメリカから断られたって話がありました。
 アメリカから日本、オーストラリアよりも低い扱いを受けているのも自業自得だよね、という話でした。

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