昨年保健当局の結核疫学調査を通じて確認された新規結核患者が250人近くに達した。彼らの中で3分の2は既存結核患者の家族で一般人より16倍も発病率が高いことが分かった。反面、学校や職場などで患者と接触して結核に感染する事例は新型コロナの影響にさらに減った。
疾病管理庁(疾病庁)が26日まとめた「2021年結核疫学調査統計集」によると、昨年累積結核患者は2万2904人となった。患者の中で学校、職場など集団施設に所属した事例は31%にあたる7161件で、残りの1万5743件は個人患者事例だった。国内結核患者数は2020年(2万5350人)と2019年(3万34人)に比べて大幅に減ったが、依然として経済協力開発機構(OECD)加盟国の中では最も多く発生している。
昨年結核患者の家族や同僚、友達など接触者を対象に実施した疫学調査では243人の追加結核患者が発見された。結核は結核菌により発生する呼吸器感染病で、せき・くしゃみ、会話などを通して感染する。
(引用ここまで)
韓国の2021年の結核罹患者数は2万2094人。
10万人あたりの罹患数は約45人。
だいぶ減ったものの、まだまだOECDではトップの数字。
2020年の世界統計(194カ国・地域)では90位。イエメンと同率。パラグアイ、ニウエ、エクアドルと同等。
ロシア(98位)より悪い。ブラジル(101位)より悪い。ちなみに北朝鮮は6位と世界有数の結核保有率。
日本は2020年の数字で1万2739人。世界統計では141位。
ヨーロッパ、北米では低く、東アジアでは多めになっている印象です。
10万人あたりだと10人ちょいか。
10人を切りたいところなんですけどね。21年の統計は10ポイント切っているといいなぁ。
2012年とか、2017年とかだと10万人あたりの罹患数は80人を超えていたので、減ってはきているものの韓国ではかなり結核の罹患者が多いのは間違いないですね。
日本も韓国も患者数が減ったのは、新型コロナ対策で人と人の接触自体が減ったことが原因でしょうけども。
以前、ナヌムの家で「結核検診すらされていない」というニュースがあった時に「これは虐待だわ」って書きましたが。
結核は韓国ではまだまだ身近な病気で、特に集団生活を送る場では定期的な検診が必要なのです。
実は日本の10万人あたり10.1人という数字も先進国としてはほぼ最悪の数字だったりします。
ヨーロッパではおおよそ5〜7人台。
アメリカは2人台で長らく推移していて、2020年はついに2.2人。しかも70%以上がアメリカ以外の出生者。
韓国の45人という数字が恐ろしいものであることが理解できるかと思います。
「韓国はひとりあたりのGDPが日本を超え……」なんてことが言われてますが。
まあ、結核の罹患率は実態はこうなっているのだという側面のひとつですね。
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