連日30万人台の新型コロナウイルス感染者が発生しているが、医療現場では新型コロナ経口治療薬(パキロビッド)を入手できず、悲鳴を上げている。政府が確保してあると言い切った新型コロナ治療薬はみんなどこへ行ってしまったのだろうか。 (中略)
感染者が増えても、治療薬の供給がスムーズに受けられるなら、重症化や死に至る状況は大幅に減らせるだろう。政府は発症後5日以内に治療薬を服用すれば、入院や死亡の確率を88%減らせると言った。だが、最近は政府の処方基準である60代以上などで感染が分かっても治療薬をもらえないケースが増えている。防疫当局が治療薬を確保したまま解放していないからだ。政府はパキロビッドを約76万人分契約し、現在まで約16万人分を受け取った。ところが、これまで2カ月間の処方件数は4万件(24%)に過ぎない。感染者数がピークに向かいつつある今こそ治療薬が最も必要な時期なのに、確保したまま開放しないとは、一体どこに使おうとしているのか。 (中略)
政府が当初から新型コロナ治療薬を適切な時期に十分確保していたら、このようなことにはなっていなかっただろう。人口比で見ると、韓国の治療薬契約量は米国・英国・日本などほかの国に比べて少ない。それでも少しずつ韓国に入ってきているものの、最も必要な時に品薄現象に陥っているのだ。今回の新型コロナ対応で、政府はマスクやワクチンを適切な時期に供給できず、国をひどく混乱させた。そして今、治療薬すら適時に確保・供給できず、国民を危険にさらしているのだ。世界がうらやむという「K防疫」で政府が適切な時期に自らの役割を果たしたことがあるだろうか。国民がプライバシー保護や生存権を犠牲にして政府の方針をよく守り、従った結果を、政府が自ら公認したことかのように自分の手柄だと言っただけだ。
(引用ここまで)
感染状況が拡大するだけしている韓国ですが、昨日の死亡者数は429人。今日発表の数字は301人。
重症者数は前日から減少して1049人。110人減少した理由は、「退院したから」じゃないだろうなぁ。
その重症化を防ぐための経口治療薬が出回っていない、との話。
現在、韓国ではパクスロビドだけが承認されています。
モルヌピラビルは承認外。
パクスロビドが重症化を約9割防ぐとされているので、こちらだけでいいという判断だったとのことです。
ところがまず契約で躓いて、ファイザーから供給当初は7万人分しか契約することができませんでした。
その後、30万人分の契約にこぎつけたらしいのですが。
実際には1日平均13人にしか投与されないという体たらく。
現在までに供給されたのは16万人分ちょっととのこと。
そうこうしている間に、ご存じのように1日に人口の1%が罹患する事態になったのですが。
治療薬はさっぱり出回らずに治療機会を逸しているそうです。
なんでも「申請してから2週間後に来た」なんてケースが続発しているとのことです。
パクスロビドの不足事態… 「申し込みしてから2週間後に受け取る」(文化日報・朝鮮語)
パクスロビドは症状が出てから5日以内に投与を開始しなければいけないのですけどね。
韓国政府は今月末には追加供給があるとしているのですが、2週間ほどは現在残っている8万8000人分の在庫でやりくりするしかない。
こういうこともあるから、モルヌピラビルも承認しておけばよかったのですよ。
それでなくてもパクスロビドは使用禁忌が多くて使いづらいんだから。
持てる武器を自ら少なくしてどうするんだって話ですわ。
シンシアリーさんのところによると「治療薬スワップをすればいいんだ」みたいなことを言っているそうですが。
ピークアウトした国が多数とはいえども、感染が続いているところばかりなのにどうするつもりなんでしょうかね。
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