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カテゴリ:労働争議の記事一覧

韓国で「元請け企業がすべての下請企業と労使協議をせよ」とする法律が成立……国外企業が脱出の準備をはじめたようです。なお政権側は「もし国外脱出があるようならまた法律を改正すればいい」と豪語……ダメだこりゃ

カテゴリ:労働争議 コメント:(82)
「韓国GMが本当に撤退するんじゃないか」……スト助長・反企業感情に火をつけた黄色い封筒法(毎日経済・朝鮮語)
政府と与党が主導した「黄色い封筒法」(労働組合および労働関係調整法2·3条改正案)が24日、国会本会議を通過した。 労使葛藤激化の憂慮が拡散する中で、韓国GM撤退説まで再点火するなど産業全般に後暴風が激しい。

黄色い封筒法は同日、国会本会議で、在席議員186人のうち賛成183人、反対3人で可決された。 共に民主党議員全員をはじめとする汎与党圏議員たちが賛成票を投じ、「経済悪法」として反対してきた国民の力議員たちは表決直前に退場した。 黄色い封筒法は、閣議を経て公布されれば、6ヵ月の猶予期間を経て施行される。 改正案は「使用者」範囲を元請けまで拡大し下請け労働者に対する責任を強化し、争議行為理由を「勤労条件決定に影響を及ぼす経営上判断」まで拡張する内容を盛り込んだ。 また、ストライキ労働者に対する会社側の損害賠償請求を制限することになる。

経営界は黄色い封筒法本会の通過に一斉に残念という意味を示した。経営界は△労組の無差別経営干渉 △頻繁な労使紛争 △元庁労組と下請労組間の葛藤 △企業の海外移転 △新規採用萎縮 △韓国投資魅力も低下などを問題点と指摘した。 (中略)

特に完成車・部品業界をはじめとする製造現場では、今後ストライキと損害賠償請求をめぐる不確実性が拡大し、サプライチェーン全般に衝撃を与えることができるという指摘だ。実際、現代製鉄、ネイバーなどの下請企業に所属する労組は「本物の社長が出てこい」とし、元請企業に直接交渉を要求するなど、すでに団体行動に乗り出している。韓国GM撤収説もまた頭をもたげている。ヘクター・ビザレアル韓国GM代表は21日、黄色い封筒法に対する雇用労働部との懇談会で「本社で事業場に対する再評価が行われる」とし「(労組法改正に対する)強力な再考を要請する」と述べた。韓国GM労組は部分ストに続き、25日から仁川富平工場組立交差点で徹夜座り込みに突入する。
(引用ここまで)




 一時期、「韓国から撤退するぞ、いいのか? 本当に撤退するぞ?」ってやり続けた韓国GM。
 実際に効率の悪かった群山工場については閉鎖されています。
 なお、その工場があった地区は撤退されたその年に出生率が下がるなど地域経済がぐだぐだになった模様。



 まあ、工場撤退ってこうなるんだよなぁ。
 いわば工場を中心とした経済の生態系が形成されていて、その中央部分が崩壊すればドミノ倒しのようにすべてが消滅するわけです。
 日本では民主党政権下でよく工場撤退が決定されてましたね。

 さて、そんな中で韓国では「黄色い封筒法」と呼ばれる労組法改正案が国会で可決されました。



 「黄色い封筒法」については何度か扱ってきましたね。
 基本、「これまで違法扱いだったデモが合法になる」「ストライキによる損失を労組側に請求できなくなる」「元請け企業が下請企業の労組と労働交渉をしなければならない」といった改正となっています。
 まあ、労組側に圧倒的に有利になるもので、かつ3つ目の「元請け企業がすべての下請企業の労組と交渉をしなければならない」ってのがとんでもない負担になるとされていまして。
 これを受けて外国企業が撤退するのではないか、とのニュース。

 まあ、なんでそこまでして韓国にいる必要があるのかって話ですわな。
 特に下請企業の多い自動車企業とかやってらんないでしょうからね。
 「いつだって撤退という選択肢は保持している」って企業は少なくない。
 外国企業だったらなおのこと。
 っていうかまあ、韓国国内の企業でもベトナムとかに逃げかねないわな。

 イ・ジェミョンとしても「市民団体」の支持は失っても大したことはないでしょうが、労組の支持を失うわけにはいかないってことで、彼らが推進してきた黄色い封筒法を通さざるをえなかったのでしょう。
 なんか大統領室高官が「もし企業の海外脱出などの問題が出たら法律をさらに改正すればいい」とか言っているんですが、1度成立した法律はもう「既得権」になってしまうのでそう簡単には変えられないんだよなぁ、普通は。

「もしそうなったら法を改めればいい」 李在明政権高官、黄色い封筒法巡る懸念を一蹴(朝鮮日報)

 この改正案が一回通過したってことは、また改正があってもさらに改正される可能性が充分にあるってことですからね。
 根本的にコンセンサスが得られている、って状況なのですから。
 ムン・ジェイン政権が最低賃金をアホほど上げた時も国外脱出が連続して起きましたが、そこから帰ってきたなんて話はついぞ聞きません。



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 中味は長編記事。最新の記事は「 米韓首脳会談でイ・ジェミョンは「華麗な外交デビュー」を飾ることができるか? 在韓米軍の扱いは? 」となっています。


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韓国で「大企業が下請の労組と交渉しなければならない」法律が成立寸前……企業からは「こんなんなら韓国国内の工場は潰して国外に逃げる」との声も

<韓国労組法改正案秒読み>すでに10大グループ中9グループが下請け労組のターゲットに(中央日報)
中央日報が韓国財界10大グループを調査した結果、サムスン、SK、現代自動車、LG、ロッテ、ポスコ、HD現代、ハンファ、新世界の9グループで最近までに主要系列会社の下請け労組が雇用・賃金・労働条件などに対し元請け大企業に解決を要求する内容のデモを行ったり訴訟を起こすなど団体行動を起こしていたことがわかった。財界が労組法改正案で「これだけは除いてほしい」と訴えているのが下請け労働者の元請け交渉権を保障する内容の労組法第2条改正案だ。

サムスン電子の半導体ウエハー容器を洗浄する協力会社E&Sの労組は会社を賃金未払いで告訴した。そして6月に数回にわたり器興(キフン)キャンパス正門前で「サムスン電子が乗り出して解決せよ」と要求した。国会では与党「共に民主党」と記者会見を行い、「協力会社の労働者の生計を握り揺さぶる元請け、サムスン電子の責任を問わざるをえない」と圧迫した。結局サムスン電子の下請けである協力会社が労組の要求を受け入れることにした。

SKハイニックス清州(チョンジュ)ファブ建設労組も協力会社所属組合員150人が解雇されたことをめぐりハイニックスに解決を要求してきた。LG化学麗水(ヨス)産業団地内下請け労組も300人ほどが解雇を通知され「本当の社長」であるLGが包括的雇用継承を保障せよと促した。(中略)ある化学企業労使担当部長は「本社正規職の強硬な労組と毎年交渉するのも手にあまるが下請け労働者と交渉までしなければならないならば1年中交渉だけしなければならない」と打ち明けた。
(引用ここまで)




 いわゆる「黄色い封筒法」が可決目前となりました。
 与党・政府が目論んでいるのは労組法の改正です。
 具体的な改正部分は主としてふたつ。

・労組への損害賠償請求禁止
・下請企業の労組が元請け企業との団体交渉を可能とする。


 特に韓国企業から「勘弁してくれ」って言われているのが後者。
 元請け企業が下請企業の労組と団体交渉をしなければならないわけです。

 ユン政権時代にも幾度となく国会を通過してきたのですが、大統領拒否権が行使されて国会に差し戻し→廃案となるパターンを繰り返してきました。
 しかし、イ・ジェミョン政権になって可決が確実視されていたのですね。



 この「黄色い封筒法」、どのくらい企業にとって厳しいかというと、「こんな法律通るくらいなら国内の工場潰して国外に逃げる」って言っているくらいには厳しい。
 ムン・ジェイン政権時代にも最低賃金のアホみたいな上昇によって、最後の最後まで韓国国内に残っていた紡績企業がベトナムに逃げたりしていましたが。



 その再来になりかねません。

 イ・ジェミョン、基本的に経済についてなにも知りません。
 いわゆる「ホテル経済論」を大々的にぶち上げた時点で「うわ、きっつ」ってなりましたが。
 イ・ジェミョンの中には金持ちに対するルサンチマンしかないのですね。

 なのでこうして大企業を締め上げる労組法を通過させますし、法人税も上げる。
 世論調査では10人中8人が「国民の分断を促進するだろう」と答えているのですが……まあ、なんの変化もないでしょう。

国民10人のうち8人「黄色い封筒法が立法されれば、労使葛藤がさらに深まる」(ソウル経済・朝鮮語)

 大事なのは自分のルサンチマンが晴らされること、周辺支持者(ウリ)が満足すること、そして自分の訴追が停止されることだけですから。



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韓国の「世界最悪の労組」、弾劾審判の宣告を求めて政治ストライキを開始……めちゃくちゃイラついてません?

弾劾の遅れに「政治ストライキ」に乗り出した民労総…工場稼働中断の懸念(韓国経済新聞・朝鮮語)
全国民主労働組合総連盟が27日、憲法裁判所の尹錫悦大統領弾劾審判宣告期日の確定を要求するためにゼネストに突入した。 政治ストライキにより産業一線現場が止まりかねないという憂慮の声が出ている。 労組内部でも今回のストライキを巡り負担を感じる動きも出ている。

警察と民主労総などによると、民主労総は同日午後3時、ソウル龍山区東子洞のソウル駅11番出口、ソウル中区南山洞3街の明洞駅1番出口、ソウル中区長橋洞のソウル地方雇用労働庁の3ヵ所から出発し、世宗大路交差点を過ぎて光化門の東十字閣に集結するゼネスト総力闘争を実施する。 民主労総はこの日、集会参加人員として2万8000人を申告した。 全羅北道・全羅南道・光州、慶尚北道·慶尚南道、釜山・大邱・蔚山など全国13地域でも集会が同時多発的に開かれた。

民主労総は今回の集会で憲法裁の早急な弾劾宣告などを要求した。 組合員たちは「尹錫悦罷免」等が書かれたピケットを持ったり頭に赤い帯を着用して行進に出た。 民主労総は26日の集会を控えて「憲法裁判所が理由もなく弾劾宣告を先送りしている」とし、「尹錫悦大統領に戒厳の正当性を付与する悪夢が現実化しないように、労働者に地獄の門が開かないよう死活をかけて戦う」と強調した。 (中略)

政治的目的で不法なストライキに出て罪のない産業一線での混乱が加重されるだろうという批判が出ている。 現行法規上、政治的目的を理由にしたストライキは禁止されている。 (中略)

不法ストライキにより労組内部でも反対の声があったと知られた。 金属労組所属の現代車支部や起亜車支部など、主要事業所の労組は、拡大幹部(代議員)だけがストに加わった。 不法ストライキに対する負担を感じたというのが業界の見解だ。 韓国GM内でも組合員7000人余りの内、少数だけが集会に参加したと伝えられた。
(引用ここまで)


 今日もユン大統領の弾劾審判の宣告日はアナウンスされませんでした。
 警備等の都合から2日前までにはアナウンスはあるのですよ。
 なので基本、水曜日までに宣告日が発表されなければ、翌週に持ち越しってことになるのですね。

 いや、それにしても思っていた以上に遅い。
 当初予想は14日だったのですが、ここから遅延していること自体が意外といえます。
 8人の憲法裁判官が相当に揉めているのが透けてみえてきてますね。

 これまでの大統領弾劾については、世論がまとまっていたのです。
 ノ・ムヒョンの時は総選挙で開かれたウリ党が過半数の議席を確保したことから「国民の信任を受けた」と判断されて棄却。
 パク・クネの時は「大統領が民間人を国政に関与させた」ことから、もはや在職させることは許されないとして世論調査でも弾劾支持が70%を超えていました。
 80%近かったかな。


 しかし、今回は弾劾賛成は60%前後。反対も35%前後と拮抗こそしていませんが、それなりに異論がある状態。
 今日発表された世論調査の結果がこちら。

尹大統領弾劾巡り賛成60%・反対34% 中道層で賛成増加=韓国世論調査(聯合ニュース)

 憲法裁判所が宣告日を出していないことも世論調査に影響を与えている可能性がありますかね。

 野党・共に民主党からは「憲法裁判所はなにをしているのか」と非難の声が上がっています。
 そして、「世界最悪の労働組合」として恐れられている民主労総は、憲法裁判所に早期の宣告を求めてストライキを開始しました。

 ……ん? なんかいまおかしな話をしましたね。
 「憲法裁判所に早期宣告を求めてストライキを開始」……なんだそりゃ。
 一応、韓国でも政治主張についてのストライキは違法なのだそうですが。
 韓国の左派が弾劾の行方に対して、本当にいらついているのが分かります。

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韓国の医学部生、医師協会からは「休学しろ!」といわれ、大学からは「もう除籍にするわ」と脅されてしまう……結果、医療崩壊しているってオチはすごいですね

「医学部に入ったっていうのに、早く登録しないと」…「ママ、一度だけ助けて」(世界日報・朝鮮語)
延世大学と高麗大学医学部が、登録締め切り(21日)期限までに戻っていない休学生を対象に「未登録除籍予定通知書」を送り、「最後通牒」に入った。 全国約30の医学部も未登録学生を相手に行政処理に乗り出すものとみられ、大規模な除籍の現実化の可能性が高まった。

24日、延世大学医学部は学生881人のうち、1学期の登録をしていない398人(45%)に「未登録除籍予定通知書」を送り始めた。 延世大学医学部生(881人)全体の45.2%水準だ。

これを土台に28日には今回通知書を受け取った学生たちを相手に除籍処理を進行する予定だ。

延世大学は21日、復学申請受付を締め切った。 延世大学の学生たちは政府の医療政策に反発し「未登録集団休学」で対抗する方針だった。
(引用ここまで)


 韓国の医療関係者によるストライキ、まだまだ続いてまして。
 先日も仁川国際空港でベトナム人妊婦が産気づいて搬送されたものの、どこにも受け入れ先がなくて救急車で出産となりました。

韓国・仁川国際空港で倒れた外国人妊婦、受け入れ先が見つからず救急車で出産…“病院たらい回し”増加のワケ(SearchKOREA)

 あと盲腸でたらい回しで亡くなった人もいるとのこと。

「盲腸で死ぬ国」が現実になりつつある韓国…腹痛訴えた男性が10カ所の搬送拒否で死亡、“K-死”と議論に(SearchKOREA)

 盲腸だと手術できる人がいなくて、病院長が手術したなんてこともありました。

受け入れてくれる病院はなかった···「急性盲腸」50代の病院長が手術(デジタルタイムズ・朝鮮語)

 去年の6月くらいからこんなんだったので、マイルドに医療崩壊しているんですよね。


 で、冒頭記事は医学部でも休学してのストライキが進行中。
 学生側には本当は授業を受けたいって生徒もいるのだけども、スト破りをすると医師協会にリストアップされてあとで「都合の悪いこと」になる模様。
 記事中でもそんな記述がちらとあります。

 大学側は「いや、もうそんな都合知らんし」って形になって除籍処分を進めているので、学生側は大学と医師協会の板挟みになっているっていう。
 大学側からは今月末まで「戻ってくるっていうなら戻ってきてもいい」って通知は出されているようですけどね。

 「韓国で最高峰の地位」を手に入れることができる医学部入学を果たしたのに、1年も2年もこんなことで無駄にさせられている。
 裕福ではない家庭からの大逆転で医学部入部を果たした学生とかもう気が気じゃないんでしょうが。

 こんなバカバカしいことで医療崩壊とか嗤っちゃうんですけどね。
 感染症が蔓延しているわけでもなく、災害があったわけでもなく。
 医者が保身のためだけに患者を犠牲にしているっていう。
 ヒポクラテスの誓いとかどうでもいいんだろうなぁ。

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韓国レジデント医「政府が医者増員をやめないなら、こっちが辞めてやる!」と大規模ストライキ敢行! → こっそりと現場に復帰していた模様

カテゴリ:労働争議 コメント:(35)
辞職した韓国研修医9198人の半数超、4640人が医療現場に復帰【独自】 医学部定員増問題(朝鮮日報)
韓国政府が進める大学医学部定員増に反発し辞職した研修医(レジデント)のうち、医療機関の一般医として再就職した割合が50%を上回っていることが25日までに分かった。この結果、現場の病院や診療所に勤務している一般医は今回の騒動後、大幅に増えたことになる。救急患者や重症患者の治療を専門に担当する上級総合病院に勤務する一般医も同様に小幅に増えていた。

 韓国保健福祉部(省に相当)によると、今月18日時点で辞職が確定した研修医は9198人だった。うち医療機関に再就職し医師として勤務している研修医は4640人で、全体の50.4%を占めていた。2カ月前の今年9月(3114人)に比べて49%増だ。

 韓国政府が今年6月に研修医の辞職願受理を認めて以来、医療機関に再就職する研修医は徐々に増加している。とりわけ総合病院や病医院に勤務する一般医が一気に増加した。健康保険審査評価院によると、一般医全体では今年4-6月期の6624人から7-9月期には9471人と約43%増加した。総合病院級の一般医は236人から689人、病院級の一般医は253人から731人へといずれも3倍近い増加を示した。医院級の一般医は4678人から6331人へと35.3%増だった。

 研修医が主に研修を受ける上級総合病院級の一般医も同じ期間に203人から223人へと約10%増加した。上級総合病院の一般医は病院の検査室など専門医の資格がなくとも可能な医療行為などを担当している。ただし今月21日の時点で研修が行われる病院に勤務している研修医は1073人で、全研修医1万463人のうちわずか10.3%にとどまった。
(引用ここまで)


 「政府の医学部増員に反対する!」として専攻医(日本でいうところのインターン、研修医)が大量辞職(辞表を出して勤務拒否)したのですが。
 その後、約半数が一般医として勤務を再開しているとのニュース。

 韓国では以下のような経緯で専門医になると「いっぱしの医師」となることができます。

・医学部合格してから国家試験に合格。
   ↓
・インターンを1年間行い、さまざまな診療科で専攻を決定
   ↓
・4年間、特定の診療科で診察業務を行う(専攻医)。
   ↓
・専門医として3億ウォン↑の年俸がもらえるようになる。

 とまあ、こんな感じ。
 「専攻医」時代は週77時間労働でかつ大した報酬(月給400万ウォン)ももらえないのですが、4年間を耐え忍ぶことさえできれば「ソンセンニム(先生様)」として韓国の頂点に立てるわけですね。
 皮膚科や美容整形でうまく広告を出せれば3億ウォンどころではないってことでもあります。


 ところが韓国政府が「医学部増員するぞ!」ってやりはじめて、「ソンセンニム」としての立場が揺るがされているとして、専攻医が「許せん!」とばかりにストライキをはじめたのですよ。
 ……どう考えても専攻医の研修期間を長引かせているだけなんだよなぁ。
 記事にあるように一般医として勤務してても、専門医ほどに儲けられるわけでもないですしね。
 個人としての利益をすり潰してストライキにつきあっているようにしか見えない。

 あと医学部の学生も授業をボイコットしているのですが。
 そうやって出遅れれば遅れるほど最終的な生涯所得を無駄にしている。せっかく「定年制度のない韓国社会の頂点へのチケット」を入手しているのにね。

 どうやら医師協会から有形無形の圧力がある模様。

医協・専攻医協「来年の医学教育は不可能…医学部生・専攻医は帰らないだろう」(ニュース1・朝鮮語)

 壊れたレコーダーのように「医学部募集をやめろ」としか言っていないんですよね。
 「医師増員」については、数少ないユン政権の支持理由のひとつでもあるので、これは趨勢として止まらない。
 まあ、好きに自分のキャリアを潰せばいいと思いますよ。

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映像で見る日本企業が韓国に進出する際のリスク、75メートルのタワーの上で籠城して労働争議……えーっとなんで高いところに登って騒ぎ立てるのかな?

カテゴリ:労働争議 コメント:(53)
韓国オプティカル女性労働者「雇用継承」叫んで300日(ハンギョレ)
 慶尚北道亀尾市(クミシ)の工業団地。外国人投資専用団地に入ると、色あせた横断幕が両側に張り巡らされた道がある。「日本企業の食い逃げ、これ以上許さない!」、「公権力の侵奪阻止し、オプティカル闘争に勝利しよう!」、「雇用継承なくして工場撤去なし」などと記されている。この横断幕の道に沿って500メートルほど歩くと、人影がなく生気を失ったような工場の建物が現れる。2022年10月に火災が発生し、その後、稼動を停止した韓国オプティカルハイテックだ。

 25日午後に訪ねた韓国オプティカルハイテックの工場は、一目で見ても閉鎖されて久しいことが分かる。工場の正門には、今年2月に工場撤去に向けた裁判所による代執行を防ぐために労組が建てた高さ3メートルの鉄製のやぐらが、そのまま残されていた。焼けた建物の屋上の外壁の「Nitto」の看板には、赤い小さな提灯(ちょうちん)が2つ、寂しく引っかかっており、風に揺れていた。日が暮れると提灯がともり、「ここに人がいる」と言っているようにそこだけ光を放つ。

 高さ9メートルのこの屋上には2人の女性がいる。298日目だ。今年1月8日から雇用継承を要求して高空籠城(座り込み)中のオプティカル解雇労働者、パク・チョンへ首席副支会長(38)とソ・ヒョンスク(41)組織第2部長だ。彼女たちの「屋上生活」は11月2日にちょうど300日を迎える。「冷たい風が吹く明け方に屋上に上がってきた時は、階段で本当にたくさん泣きました。こんなにも長くいるとは、その時は思いもしなかったんですが、もう300日ですね」。工場の屋上から電話越しにソさんが言った。

 彼らが働いていた韓国オプティカルハイテックは、LCD用偏光フィルムをLGディスプレイに納品していた日本の日東電工の子会社だった。会社は工場で火災が起きると193人を希望退職させ、これを拒否した17人を整理解雇した。パクさんとソさんは今年1月、京畿道平沢(ピョンテク)にある日東電工のもう一つの子会社、韓国日東オプティカルでの雇用継承を要求して工場の屋上にのぼった。2人を含む7人の解雇者の闘争は2年目を迎えている。 (中略)

 2人は平沢工場への雇用継承はできないという会社側の主張が、今も理解できない。パクさんは「すべての社員が、亀尾と平沢は同じ会社だと思っていた。物量を平沢に移したり、新規採用したりもしていながら、なぜ亀尾の社員だけが採用できないのか、常識的にみて理解できない」と語った。 (中略)

 金属労組韓国オプティカルハイテック支会のチェ・ヒョンファン支会長は、「高空籠城をしている2人の同志が冬をもう一度経験することのないよう、必ず雇用継承を勝ち取って現場に戻る。300日連帯集会に多くの力を結集してほしい」と述べた。
(引用ここまで)


 韓国リスク、というものがありまして。
 それがこの強硬な労組。
 引用部分の最後に「金属労組〜」と出てきますが、もうこれを見ただけで「あ、終わったわ」ってなりますね。
 金属労組はあの「世界最悪の労組(ナショナルセンター)」とされる民主労総に属している労働組合なのです。

 あとなんか知りませんが、韓国の労働者は高いところに陣取って抗議活動、労働争議を起こすことで知られています。
 この記事では廃墟になったNittoの工場屋上を占拠していますが、こちらの動画では地上75メートルのタワーの上で籠城をしているのが分かります。



 電気管理士で散々こすった未来世紀ジパングの動画をまたこすることになるとは(笑)。
 こちらの韓国MBCの動画では様子がより分かりやすいかと思われます。



 地上75メートルなぁ。
 トイレとかは支援者が回収していくそうです。


 あと釜山がしっちゃかめっちゃかになった台風の時にガントリークレーンで籠城してた労働者とかもいましたね。
 2003年のことか。
 これまた当時の動画があったのでピックアップしておきましょう。
 ガントリークレーンがドミノ倒しで倒れたことについての訴訟があって、その判決が出たときの報道ですね。21秒くらいから当時の映像です。



 この時に別の場所のガントリークレーンに乗ったまま労働争議してたんですよ(笑)。
 ……いや、マジで。

台風のクレーン内で4時間の高空デモ(京郷新聞・朝鮮語)

 当時のニュースでクレーンが遊園地の絶叫マシンのようにぐるぐる廻っている映像とかもあったんだけど見つからないなぁ。
 韓国で上陸時950hPaはすごいな。そりゃ大パニックにもなるか。

 まあ、こうして高所で労働争議するって話はともかく(いや、それが今回のメインの話題ではあるのだけども)、韓国リスクといっていい強硬な労組問題があるってことが分かってもらえたかと思います。
 ちなみにこれは日本企業に対してだけでなく、外国企業、国内企業を問わずにこんなんです。
 廃業しても「いや、別の工場で雇え」ってやってるっていうね。
 ちなみにこの別の工場は別法人で資本関係はないそうです。

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韓国でがん手術件数が17%も減少、韓国人が健康になったわけではなく、医師が次々辞めていく医療大乱でまともな対応ができなくなりつつあるため……

カテゴリ:労働争議 コメント:(84)
医療空白7カ月目…肝臓がんや胃がんなど6大がん手術件数が17%減少=韓国(中央日報)
医療空白が7カ月目に差しかかる中で上級総合病院の労働力難が続き6大がん手術件数が17%ほど減ったことがわかった。

国会保健福祉委員会所属の韓智雅(ハン・ジア)議員(国民の力)が10日に健康保険審査評価院から取り寄せた資料によると、2月から7月まで上級総合病院で行われた6大がん(胃がん、大腸がん、肝臓がん、乳がん、子宮頸部がん、肺がん)手術件数は3万8383件で、前年同期の4万6107件より16.8%減少した。

手術減少幅は肝臓がん、胃がん、甲状腺がん、肺がん、大腸がん、乳がんの順で大きかった。
(引用ここまで)


 韓国でがんの手術が17%も減少した、とのニュース。
 ものすごい勢いで韓国人が健康になっている……ってわけではなく。
 いわゆる「医療大乱」で病院の受け入れが限界に達しているってことですね。

 現在病院にいる医師らは全力でやっているものの、燃え尽き症候群で辞職が相次いでいます。

韓国で続く「医療大乱」、インターンに続いて専門医も続々と辞職、もはや病院の体をなしていないところまで……「病院が見つからず救急車内で出産」「入院してもまともな治療が受けられない」「手術……できません」(楽韓Web過去エントリ)

 こんな状況ですから手術もできない。新型コロナで急変した患者も収容できないといった状況が続いています。
 ユン政権は医大・医学部増員で医師増員を目論んでいたのですが、現実は逆の方向に向かっているっていうね。


 実際の状況はどんなものかっていうと、こんな感じ。

救急室を運営する病院の64.6%が医療空白発生…「どうにか持ちこたえている」55.3%(聯合ニュース・朝鮮語)

 円滑に運営できているって回答も40%ほどあるのですが、逆にいえば60%がまともに運営できてないってことですからね。
 専攻医(インターン)、専門医が続々やめていればこうもなりますわな。

 そして京畿道医師会はなぜかユン・ソンニョルに謝罪せよと要求。

京畿道医師会、ユン大統領に謝罪要求(毎日経済)

 あと野党も「医療大乱に対して謝罪しろ!」って言っているのですが。
 ま、ここで謝罪でもしようものなら「非を認めたぞ!」ってなって手もつけられなくなるのは間違いない。
 完全に無視しているそうで、それはよい対応ですかね。

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韓国で続く「医療大乱」、インターンに続いて専門医も続々と辞職、もはや病院の体をなしていないところまで……「病院が見つからず救急車内で出産」「入院してもまともな治療が受けられない」「手術……できません」

「医者はいません、『他の準備』をしてください」膵臓癌末期患者の家族が聞いた言葉(オーマイニュース・朝鮮語)
この三日間がどのように過ぎたのか分からない。 感じたとおりなら、30年は経ったようだ。

「あ、これが医療大乱なんだ!」「こういうのが『風前の灯火』というものなんだ」

危険な時間の中で患者と保護者ができることは何も存在しないようだった。

弟は膵臓癌末期患者だ。 最近、がんが肋膜に転移した状態で肺に水が溜まり危険な状態になった。 しかし、入院をしようとしたら病室がなくて数日間待たなければならなかった。 基礎疾患があり、より緊急な患者に分類されるので、むしろ良かったと言わなければならない悲しい状況だった。

既存の教授診療を受けていたので、それでも新規患者よりは入院が早かった。 そうしてやっと8月初めに入院ができ、今月27日に入院後20日目を迎えた。 (中略)

「今、病院が閉まることになりそうです。 医者がいません。 すでにかなり進んでいる状態なので、他の準備をしなければなりませんよね?」

その言葉を解釈してみると、あなたは病院に来るのではなく、葬儀場に行かなければならないという話に聞こえたりもした。
(引用ここまで)


 「入院を必要とする患者の家族」視点での現在の韓国における医療状況レポート。
 専攻医(日本でいうところの研修医、インターン)が、韓国政府の「医大、医学部の定員を2000人増員する」との方針にボイコットをして辞表を出しました。
 1万人ほどの専攻医が辞職している状況だといいます。
 これが2月前後のことでした。

 で、そんな中で半年ほど病院をなんとか廻し続けてきた専門医が燃え尽き症候群で辞職。
 もはや病院の運営がまともにできなくなっている、との状況になりました。
 レポートを見ると入院することもなかなか難しく、入院できたとしても治療を受けられるかどうかはまた別。


 産婦人科でも人手不足が多く、病院にまでたどり着けずに救急車内で出産するなんて事態が続いています。

また救急車での分娩…緊急治療室の退職に100km離れた病院に行きながら出産(中央日報・朝鮮語)

 一応、政府も対応を考えていて軍医・公衆保健医(徴兵代わりに地方などで医療業務を行う医師)を投入するとのことですが235人ほど。

韓国政府「4日、救急室に軍医・公衆保健医師を配置…9日までに235人派遣」(中央日報)

 いまだに「医学部定員増を撤回しなければ現場に復帰しない」ってやっているそうで。
 まあ、それが韓国人医師の本音なんでしょうね。ヒポクラテスの誓いとかどうでもいいんですよ。

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