乾坤一擲のグローバル半導体大戦が続く中、サムスン電子労組がストライキを行っている。 サムスン電子の最大労組である全国サムスン電子労働組合(全三労)が一昨日から今日まで3日間行うストライキの目標は「生産支障」だ。 (中略)
全三労はこの辺でこれ以上のストライキ計画をやめ、急変するグローバル半導体戦争の大きな流れを冷徹に見なければならない。 毎年、たくさんもらってきた年末の成果給を昨年もらわなかったら、半導体市場とそれに伴う経営結果から見てみるべきだ。 「サプライズ」という第2四半期の実績を下半期にも維持すれば異変がない限り、年末には国内のどの事業場より厚い成果給を受け取るだろう。 グローバル競争会社である台湾TSMCの躍進が見えないのだろうか。 世界のファウンドリー市場を席巻し、TSMCはあれだけ先を走っている。 4〜5年前まではサムスン電子がリードしていた時価総額も逆転し、TSMCは2.3倍も大きな企業になった。 人工知能(AI)半導体に入る先端高帯域幅メモリー(HBM)は、国内のライバル企業に押されて苦戦している。 現代自動車労組が賃金交渉案に暫定合意し、6年連続無紛糾で実利を取り戻したことを全三労は冷徹に見てほしい。 加速化する米国と中国の対立の中で、日本まで加勢した半導体大戦で油断していては、俗っぽい言葉だけで一発屋になりかねないとの危機感を労組も一緒に持たなければならない時だ。
(引用ここまで)
サムスン電子は「労働組合を結成させないこと」を社是としてきました。
故イ・ゴンヒが会長だった頃は労組結成の噂が出ると徹底的に叩き潰していました。
それでも2019年にはじめての労働組合が結成されています。現在までで3万人ほどが加入しているそうです。
去年、半導体部門の成果給が0だったことで、一気に加入数が3倍になったとのこと。
サムスン電子の従業員は12万人超なので、加入率はそこまででもないのですけどね。
で、そのサムスン電子労組が無期限ストライキを表明しました。当初予定では3日だったのですが、要求が受け入れられなかったので無期限ストライキに変更。
韓国サムスン電子、最大労組が無期限スト入り宣言(ロイター)
ストライキに参加しているのは6500人ほど。
うち、5000人が半導体部門の労働者だとされています。
スト側は「生産支障を生じさせたい」としていますが、サムスン電子側は「無人セクションが多いので影響はない」としています。
サムスンのスト延長へ、労組「無期限で続ける」(日経新聞)
まー、どうなんでしょうね。半導体の生産工程ってとにかく人の介在する場所を少なくすることに血道を上げてきたことは事実です。
人の介在はコンタミを生じさせる原因になりますからね。
なので5000人が無期限ストライキに入ったところで、どれだけ影響があるかなぁ……って疑問符はつきますね。
逆にいうと半導体工場を建設しても生産部門での雇用は限られているってことにもなります。
それ以外の工場を稼働させるための人員は少なからず必要になるのですが。
企業側の「影響はない」が実際かなぁ、という気はしています。
サムスン電子に労働組合ができている、という話はずっと書きたかったのでそれも合わせてピックアップしてみました。
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