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カテゴリ:建造物の記事一覧

韓国のマンションでまたも地下駐車場の柱が破裂……いつものことではあるけども、今回はちょっと違う部分も?

カテゴリ:建造物 コメント:(74)
タグ: 建造物
一山マンション駐車場の柱破裂……鉄筋が完全に露出(東亞日報・朝鮮語)
京畿道高陽市のあるマンションの地下駐車場の柱が破裂した。幸い人命被害は発生しなかったが、関係当局は緊急措置後、精密安全診断に乗り出す方針だ。

17日、市と消防などによると、同日午前5時48分ごろ、一山西区周葉洞(イルサン·ソグ·チュヨプドン)にあるマンション地下駐車場の柱の一部が破裂したという通報が寄せられた。破裂した柱は鉄筋がそのまま露出した。高陽市は該当駐車場にある車両を移動させた後、車両の進入を統制している。

ただ、入居者の避難は進んでいない。一山消防署関係者は東亜ドットコムとの通話で「破裂した柱の地上部はアパート建物ではなく路上」とし「地下駐車場がアパートとつながったわけではないので住民たちを待避させず緊急措置だけをしておいた状態」と説明した。
(引用ここまで)


 韓国の入居マンションで鉄筋コンクリートのコンクリート部分が破損して鉄筋がむき出しになるという事故がありました。
 実際の画像がこちら。

スクリーンショット 2023-11-17 17.03.04.png
(画像引用元・ニュース1記事から画面キャプチャ)

 うん、いつものアレ。
 完全に破断してますね。
 なお、「地下駐車場の上は道路なので住民の避難はさせていない」とのこと。
 ……これがひとつの柱だけで起きているんだったらいいですけどね。


 ここのところ、韓国土地住宅公社(LH)が施主になった建物から多数の「鉄筋抜け建物」が見つかっていたのですね。
 緊急検査で1/6の確率で見つかっているくらいでした。

韓国人「6面サイコロを振って1が出る確率でマンションの不良施工物件がある……ってこと?」……調査の結果、91ヶ所中の15ヶ所で設計・施工の不良が判明(楽韓Web過去エントリ)

 このことから「LHが関与した建物だけがダメなのであって、建設企業が直接施主となっているものは大丈夫だ」とするような話がぽつぽつと出てきていたのです。
 LHのOBが設立した会社に設計をまかせていたからこのようになったのだ、とかですね。
 中抜きの構造があったからだ……と。

 で、そんな話に反抗するかのようにこうして鉄筋コンクリートが弾けたと。
 抗議声明だったかもしれませんね。「いつだってどこだって危険な建物は韓国のそこら中にあるんだぞ」っていう(笑)。

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韓国で「新婚さん専用」に建てられたマンション、入居の8日前に「あ、このマンション鉄筋不足でした」と判明してしまう

カテゴリ:建造物 コメント:(51)
タグ: 鉄筋 建造物
新婚希望タウン入居1週間前、「鉄筋漏れ」の雷···補強工事もまだ(聯合ニュース・朝鮮語)
「住んでいた家から引っ越して、次の入居者は一週間後に入ってくる予定だったのです。引越しセンターを呼んでおいたはずで、新居に合わせて電子製品も家具もきれいなものを選んで配送を合わせておいたはずなのに、新婚夫婦の目の前がどれほど真っ暗だったでしょうか」(共に民主党の李ソヨン議員)

9日、国会国土交通委員会全体会議では入居一週間前に「鉄筋漏れ」の雷に打たれた京畿道儀旺市儀旺草坪新婚希望タウン問題がまな板に上がった。

儀旺草坪(ウィワンチョピョン)A3地区は、韓国土地住宅公社(LH)が先月23日、遅れて鉄筋漏れが発見されたと発表した2団地のうちの一つだ。

LHは無量板構造アパート全数調査対象から脱落した30団地(民間参加事業適用団地含む)に対して8月から安全点検を行い、ここで鉄筋漏れが追加で発見された。

981世帯規模(公共分譲654世帯·幸福住宅327世帯)新婚希望タウンの儀旺草坪は入居開始日(10月31日)をわずか8日後に控えていた。

当初、全数調査対象だけにきちんと含まれていたとすれば8〜9月中に補強工事を進めることができたが、遅れた発表によって入居予定者は二重に被害を受けることになった。 (中略)

これと関連してLHのイ・ハンジュン社長は「他の(鉄筋漏れ)団地もあるので全般的にどうすれば入居者被害がないか内部検討中」と明らかにした。
(引用ここまで)


 えーっと。
 ムン・ジェイン政権が進めていた事業に「新婚希望タウン」というものがありまして。
 韓国では84平米のマンションを「一人前」とする風潮があるのですが、新婚希望タウンは60平米以下だけが供給されています(面積制限は後に撤廃)。
 また、入居できるのは婚姻7年以下の新婚夫婦、もしくは6歳以下の子供のいる夫婦。
 もしくは直近に結婚を予定している男女か、6歳以下の子供のいるひとり親家庭。

 固定金利で1.6%(当初は1.3%)というとてつもない低金利ローンが用意され、「結婚を優遇」して少子化を防ごうとする政策となっていました。
 まあ、その目論見は失敗しているんですけども。

 ただ、中型の「住むためのマンション」としては盛況で倍率もかなり高かったそうですよ。


 ざっくりと80以上のプロジェクトがあり、小さいなもので200世帯、大きなものでは1500世帯を超えるようなマンションが建設されていました。
 ちなみにムン・ジェイン政権下では盛況だったのですが、ユン政権になってからは1件の認可も下りてないとのこと。
 易姓革命だなぁ。

 で、その「新婚希望タウン」マンションでも鉄筋なしの「骨抜きマンション」が見つかったと。
 しかも一斉点検では見つからずに入居寸前になって判明。
 まあ、サイコロで1が出る確率で鉄筋の足りてないマンションが見つかるんだからそんなことがあっても不思議じゃないですけどね。

韓国人「6面サイコロを振って1が出る確率でマンションの不良施工物件がある……ってこと?」……調査の結果、91ヶ所中の15ヶ所で設計・施工の不良が判明(楽韓Web過去エントリ)

 もう以前のチョンセで借りていた家も引っ越し用意万端で、なんなら次の入居予定者が待ち構えている段階。
 ……どうするんですかね、これ。
 まあ、なんらかの形で補償はせざるを得ないんでしょうけども。

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韓国の「鉄筋70%オフマンション」は無資格業者が設計、さらに鉄筋の少なさを指摘した監理者は現場から飛ばされていた……すべてヨシ!

カテゴリ:建造物 コメント:(75)
また無資格業者が構造図面を作成···「裏面契約」で再下請け(KBS・朝鮮語)
問題は設計時点から始まっていました。
図面に地下階を地上階と間違って表記したのです。

監理業者の関係者/音声変調「設計自体が間違っていました。構造計算をしなくても、ぱっと見てもこれはちょっと違うんだけど……」

建物の荷重などを計算できる構造技術士が図面作成を担当しなければなりませんが、実際の作成業者は技術士がいない無資格業者でした。

構造設計業界関係者/音声変調「構造技術者が図面を描かなければならないという指針がない当時にした契約です。以後に変えずにそのまま進行して計算だけ担当したと見られます」

先立って地下駐車場が崩れた仁川黔丹新都市のもう一つのアパート、以後無量板構造全数調査で大量鉄筋漏れが確認されたここでも無資格業者が図面を作成しました。
無資格業者を指定したのは建築事務所。
構造技術士がいる設計業者と契約を結んだ後、無資格業者に再下請けを与えたのです。
このような裏面契約はLHが発注先である現場では慣行のように続いています。 鉄筋が抜けているただ5ヶ所を担当していた他の設計業者も図面は全て無資格業者が担当しました。
(引用ここまで)


 韓国で横行している鉄筋抜けマンション、現場の判断でそうなったというわけではなくそもそも設計自体がダメだったとのオチ。
 先日、韓国土地住宅公社が施主となって建設したマンションから鉄筋70%オフのものが見つかったとの報道がありました。

韓国で今度は「鉄筋70%オフ」のマンションが見つかる……発表しなかったのは「調査対象とは構造方式が違っていたから」「補強して入居に備える」そうです(楽韓Web過去エントリ)

 で、その設計図を建築関係者が見たところ「どうして安全だと思ったんですか」ってなったと。
 ちなみに設計を担当したのは無資格業者。

 これ、いつものことなのです。
 韓国土地住宅公社のOBが天下りしたところ、あるいは独立して起業したところに優先的に仕事を回しているのですね。
 地下駐車場が崩壊したマンションも同様でした。


 んで、建設途中に現場で「これでは鉄筋が少ないからなんとかしなくちゃいけない」って気づいた監理官もいたのだそうですよ。
 「当該部分を壊して最初から建築し直すべきだ」と提言したのですね。

 で、その人ですが。
 LH側から現場を抜けろと命令されていなくなりました。

LH、鉄筋抜け外壁再施工主張した監理団長交換(東亞日報・朝鮮語)

 ミスを指摘する人間がいなくなったのでヨシ!

 まあ……そりゃ崩壊もするよね。 

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韓国で今度は「鉄筋70%オフ」のマンションが見つかる……発表しなかったのは「調査対象とは構造方式が違っていたから」「補強して入居に備える」そうです

カテゴリ:建造物 コメント:(100)
タグ: 建造物 鉄筋
今回は鉄筋70%漏れ···LHの骨抜きマンション「最高峰」が明らかになった(中央日報・朝鮮語)
韓国土地住宅公社(LH)が仁川黔丹(インチョン·コムダン)新都市に建設しているマンションの外壁鉄筋が最大70%まで抜けていることが分かった。これまで明らかになったLHマンションの鉄筋漏れ規模の中で最も大きい。

25日、LHなどによると、鉄筋が抜けている地点は、同団地全体13棟のうち4棟の地下壁部6ヵ所だ。この団地の地下駐車場は無梁版構造なのでLHが5月に自主的に実施した緊急安全点検当時の点検対象だった。しかし、当時は無梁版構造で建てられた地下駐車場の部分だけを点検し、住居棟の鉄筋漏れは発見できなかった。

鉄筋漏れ事実が確認されたのは6月末であり、監理会社職員が発見しLHの現場監督官に知らせLH本社にまで報告された。だがLHは7月末、このアパートを含む無量板構造適用団地(地下駐車場)91ヶ所に対する安全診断結果を発表する時、このような内容は漏れた。鉄筋だけでなく不良内容まで「脱落」したのだ。

結果発表当時、LHのイ・ハンジュン社長は「後で縮小・隠蔽などの言葉が出ないように非常に軽微なことまで詳細に発表した」と言ったが、このような「重大な」不良を発表しなかったわけだ。 (中略)

2025年6月に入居予定のこの団地の工程率は約30%で、鉄筋漏れが発見された4棟は発見当時、地下階の骨組み工事が完了した状態だった。LHは鉄筋漏れを確認した後、自主報告などの手続きを経て11日から遅れて補強工事を進行中だ。LHはこの過程で入居予定者にこのような事実を事前に知らせなかった。ある建設業界の関係者は「骨組み工事が完了した状態ならコンクリートを壊して再び鉄筋を入れることもできないのに、どのように補強するというのか分からない」と話した。

補強工事は約2ヵ月がかかり、11月中旬頃に終わる見通しだ。LHは補強工事後、別途の安全点検を行い、構造的な安定性が確保されたかどうかを点検するという立場だ。

LHの公共分譲アパート入居予定者キム某氏は「私が入って住むアパートは安全に建てられたのか大きく心配になる」として「LHが建てているすべてのアパートのすべての施設を全て安全点検しなければならないだろう」と話した。

LH関係者は「70%漏れは非常に一部部分」とし「4月に発生した黔丹地下駐車場崩壊事故とは異なり、今回は監理がまともに作動し早期に問題点を発見した」と話した。彼は「入居予定者の不安感を減らし被害を最小化するために入居者と持続的に疎通する一方、安全に問題がないよう補強工事と事後安全点検を完璧にする」と付け加えた。
(引用ここまで)


 韓国土地住宅公社(LH)で今度は必要な鉄筋が70%も脱落していたマンションが発覚。
 2025年6月に入居が開始予定のマンションで、すでに骨組み工事が終わっている段階だったので補強してそのまま売るそうです。
 うーん、ダイナミックコリア(金大中時代に使われたアピールフレーズ)。

 LH側からは「今回は監理がまともに働いて問題点を早期に発見できた」とかコメントがあって草生えるのですが。
 監理がまともに働いているんだったらそもそも鉄筋70%オフになったりしないんだよなぁ……。
 あと業界関係者から「骨組み工事終わってんのにどうやって補強するのか謎」ってコメントも怖い。
 以前の駐車場崩壊が偶然の出来事ではなかったことがよく理解できるのではないでしょうか。


 っていうか鉄筋70%オフでよく建っていられますね。
 そういう技術が進化しているのかなぁ。
 ちなみに今回のは無梁版構造(フラットスラブ構造)の地下駐車場ではなくて住居部分の壁構造の鉄筋です。

 これまで問題があるとされてきたのは無梁版構造のものだけだったので、壁構造だった住居部分はチェックしてなかったってどういうことなの。
 いやまあ、韓国ってそういうものですけど。
 いつでもどこでも簡単に命を賭けた綱渡りができてすごい。

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韓国で地下駐車場が崩壊したマンション、原因は鉄筋不足だけじゃなかった……

カテゴリ:建造物 コメント:(92)
タグ: 建造物
鉄筋不足を隠した韓国土地住宅公社…「駐車場崩壊」の別の原因も隠蔽(中央日報)
LH(韓国土地住宅公社)がLHマンションの安全性を点検した安全診断専門会社の「診断結果」を黙殺した事実が明らかになった。 (中略)

建設業界によると、LHアパート安全点検をした専門会社はLHマンション地下駐車場の上の花壇の土深(土壌の深さ)が設計より深いため荷重状態と深さを確認する必要があると診断報告書に明示し、LHに提出した。

設計図面上、土深は1メートルだが、実際の現場点検の結果、土深が3メートルのところもあり、設計基準に合わせて花壇が造成されたところは一つもなかったというのが、診断会社の関係者らの話だ。

今回LH事態が浮上したことで、設計図より高く積まれた土を取り除く作業を急いで行った現場も少なくなかったという。建設現場で設計図は法と変わらない。

実際、6日に鉄筋不足の団地としてLHが発表したソウルのあるLHマンション団地を調査した結果、松が植えられた花壇の高さは地上基準で最高80センチだった。地下に1メートルの土が積まれているため、土深は最高1.8メートルということだ。

設計より深い土深は黔丹マンション駐車場崩壊事故の3つの原因の一つだ。鉄筋不足と共に設計基準より1メートル高く積んだ地下駐車場上の土砂の重さが設計荷重を超過したと、国土交通部は7月5日に発表した。

国土部建設安全課のイ・ユンウ課長は「専門家が設計図より1メートルほど高く積まれた土が崩壊原因の一つと分析した」と述べた。しかしLHは7月末、無梁板構造を適用した91カ所のLH団地のうち15カ所で鉄筋不足を確認したと明らかにし、土深の件には言及しなかった (中略)

鉄筋不足団地は一部だが、土深設計荷重超過が懸念される団地はすべてであり、さらに深刻な問題になり得る。LHが安全診断を依頼した100余りの団地がすべて該当する。
(引用ここまで)


 構造的に鉄筋不足が問題となっている韓国のマンションのお話。
 韓国土地住宅公社(LH)が建設主となって建てたマンションのうち、地下駐車場にフラットスラブ構造を採用したものは6つにひとつの割合で鉄筋不足が確認されています。
 いわば、サイコロを振って1が出たら不良施工というすごい状況となっています。

韓国人「6面サイコロを振って1が出る確率でマンションの不良施工物件がある……ってこと?」……調査の結果、91ヶ所中の15ヶ所で設計・施工の不良が判明(楽韓Web過去エントリ)

 このきっかけになったのが地下駐車場が崩壊した黔丹マンションだったのですが。
 崩壊した理由は鉄筋不足だけじゃなかったとのレポートがあり、それが隠蔽されていたとのこと。


 地上の公園の盛り土が設計よりも1メートル多く、その重量も崩壊の一因だったとのこと。
 で、こちらも全数調査したら、「土の厚さは1メートル」って表記されていても守られているところが一ヶ所すらなかったとのオチ。
 中には3メートルも土が盛られていたところもあったとか。

 設計図に従うのはなぜか、との根本的な話を理解せずに施工しているってことですから。
 ……とても韓国らしい話でため息も出ませんね。
 とにかくこの崩壊騒ぎでいまのところ人命に関わっていないのが唯一の救い。
 それ以外はもうなんていうかこう……いや、すごいわ。

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韓国の「鉄筋不足の崩壊マンション」、専門家が設計図を見たら「……なんでこんな設計図になってるのか」

「鉄筋漏れ」マンション、設計から手抜き···専門家「これは描いただけの図面」(JTBC・朝鮮語)
LHは鉄筋が抜けたマンションが建物を建てる施工過程で問題があったと明らかにしました。しかし、私たちが専門家たちと一緒に調べてみたら、設計段階から問題があり「設計図面を描いているだけ」という指摘も出てきました。設計を担当したのはLHのOB業者です。 (中略)

京畿道南楊州市のあるアパートです。
地下駐車場126本の柱から鉄筋が抜けていると発表された場所です。
設計図面原本を確保して調べてみました。

地下2階には柱の符号がぎっしりと書かれています。
鉄筋を入れるべき柱15本も表示されています。
ところで、地下1階と屋根階には柱符号も鉄筋を補強する柱表示もありません。

当時の施工会社も不思議に思いました。
設計を担当した会社にも聞いてみました。

施工会社関係者「構造・設計事務所にメールして電話を入れて「地下2階設置された柱だけすれば良いです」という答えをもらって施工詳細図を描いたのです」

地下1・2階と屋根階には鉄筋を補強しなければならない柱が141本ありました。
しかし、設計図面が不十分で地下2階を基準に柱15本だけが鉄筋を補強したのです。
LHは「施工ミス」としていましたが、専門家の判断は違いました。

コ·チャンウ/韓国建築構造技術士会長「構造計算書から図面から全部合っているのか、もう一度チェックしてみなければなりません。(設計図が)意味を正確に伝えられるようになっていません」

ただ書いただけの図面とも言われました。

イ·ドゥピル/建築士:「『どうしてこんな設計図を描いてしまったんだろう?』という感じ。『地下1階ではせん断補強してください』という斜線もなくメモもない」

実際、LHも現場調査をする時は設計図原本ではなく柱符号を全て表示した図面を書きました。
設計を担当した会社はLHのOBが運営しています。
LHが警察に捜査を依頼したが、このように診断から間違って捜査も空回りしかねないという懸念が出ています。
(引用ここまで)


 ああ、はい。
 鉄筋が足りなくて崩壊した地下駐車場があり、そこから韓国土地住宅公社(LH)によって建造されたマンションの全量検査がはじまっているのですが。
 鉄筋が足りないままで立てられている建物が16.7%とサイコロで1が出たら不良建築という状況が判明しました。

 その後も追加で鉄筋の入っていない建物が見つかったりしています。
 対策としてジャッキアップしている映像が出てましたね。

 その原因としてLHは「熟練した労働者がいない」「たまたまミスした」等のヒューマンエラーを上げていたのですが。
 どうやら原因はそうじゃない、との話。


 以前からLHから天下りしたなんの実績もない設計事務所が設計を担当したのではとの話はあったのですが。
 それが改めて確認された形ですね。

 まあ……韓国ではなによりも優先されるのはウリ。
 ウリ(「我々」の意。ここでは仲間意識のこと)のいうことはなにより優先して聞き入れるのが当然のこと。
 法律よりもなによりもウリは大事なのですよ。

 で、結果として駐車場が崩壊すると。



 これが韓国の通常の風景です。

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韓国の施工能力評価トップ10企業、半分が「欠陥判定」を受けたマンションを建設してた……韓国ではフツーの光景です

カテゴリ:建造物 コメント:(53)
マンションに欠陥が多い建設会社15社のうち5社は「施工能力評価トップ10」(聯合ニュース・朝鮮語)
鉄筋漏れ事態を契機にマンションの欠陥問題に関心が集中している中、最近5年間共同住宅(マンション)の欠陥判定を最も多く受けた業者15社のうち5社が施工能力評価「トップ10」企業であることが分かった。

国会国土交通委員会所属の共に民主党ホ·ヨン議員は国土交通部から受け取った「2019〜2023年建設会社別共同住宅瑕疵判定現況」を分析した結果、このように現れたと3日明らかにした。

業者別ではDL建設が899件で最も多かった。
最近の鉄筋漏れ事態を触発したGS建設は678件で2位だった。

これら15社のうち現代建設(2位)、大宇建設(3位)、GS建設(5位)、DLE&C(6位)、ロッテ建設(8位)などは今年の施工能力評価順位で10位内に名を連ねた国内建設業界の代表企業だ。
またHDC現代産業開発(11位)、DL建設(13位)、大方建設(14位)、中興土建(15位)、鶏龍建設産業(18位)などは20位内に含まれる。
(引用ここまで)


 韓国の「ここ5年間で欠陥と判定されたマンション」を見てみたところ、欠陥件数トップ(ワースト)10の中に施工能力評価でトップ10にランキングされていた企業が5つも入っていた、とのニュース。

 例の地下駐車場が崩壊したマンションを建設していたGS建設が欠陥件数678件で2位。
 しゃばしゃばコンクリートで建設途中に崩壊したマンションありましたね(22年1月)。
 あれを建設していたHDC現代産業開発が欠陥件数444件で4位。

 このふたつの建設企業は施工能力評価で5位(GS建設)と11位(HDC現代産業開発)。


 もちろん、施工能力評価が上位にあるのだから、その分の補正があるともいえますが。
 まあ、どこが建てようとどこに建てようとなにを建てようと、こうして欠陥が多い。
 韓国の建造物にはあたりまえのように欠陥がある。
 その究極系が建物の崩壊でしかない、というわけです。

 ま、多くの場合で崩壊までは行きませんからね。
 実際、必要な鉄筋が半分しか入っていなかった地下駐車場でも崩壊はしていなかったわけで。
 もうすでに入居済だけど。

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韓国でマンション販売が上向きに……その最大のアピールポイントは「このマンションは鉄筋いっぱい入ってます!」

カテゴリ:建造物 コメント:(54)
「鉄筋多量含有」···フラットスラブ恐怖で変化した住宅広報(韓国経済新聞・朝鮮語)
LH(韓国土地住宅公社)などが発注したマンションから鉄筋が抜け落ち、安全への懸念が高まっている中、これを広報に活用する団地が相次いでいる。「壁式構造」や「鉄筋が入った」等、建築物に基本的に適用される内容を強みであるかのように掲げ消費者を糊塗するという指摘も出ている。

1日、業界によると、今月入居を開始した京畿道平沢市高徳洞の「高徳国際新都市ヘスティブル」は「鉄筋のあるマンション入居を歓迎します」「ここはどう? 鉄筋の時!」と書かれたプラカードをかけた。この団地はLHが供給した新婚希望タウン団地だ。仁川黔丹新都市のマンションで駐車場崩壊事故が発生したことを契機に行われた全数調査の結果、この団地は鉄筋が抜けていないことが確認された。

分譲時点から「鉄筋」などを活用する団地も登場した。最近、ソウルのあるビラは分譲を広報しながら「鉄筋多量含有」を強みとして掲げた。一般的に住宅を広報する時、予想相場差益と分譲価格、駅勢圏などの長所を前面に出すことと「鉄筋量」を最も強調したのだ。 (中略)

暁星重工業が京畿南楊州市茶山洞に供給中の「ハリントンプレイス茶山パーク」は広報物に「最近イシュー化されている無量板構造工法ではなく鉄筋コンクリート壁式構造で施工された」という字句を入れた。
(引用ここまで)


 韓国土地住宅公社(LH)が扱ったマンションの中でいわゆる無量板構造、フラットスラブ構造を採用した地下駐車場でいくつも鉄筋が抜けているものが発見されている、ということは既報。
 逆に考えるんだ。
 「フラットスラブ構造を採用していないからいいさ」と考えるんだ。

 というわけで、フラットスラブ構造を採用していないマンションが「鉄筋入ってます!」って宣伝がされているそうです。
 ……まあ、気分は分からないでもない。  ここのところ、ちょっと不動産景気がよくなりつつあるのですよ。


 「もう充分に不動産価格は下がった」と判断されたようで、ヨンクル族(魂までかき集めて不動産投資する人々)もまた増えつつあります。
 政策金利が据え置かれている+政府から金利を上げるなという指令が飛んでいることから、市中金利は5〜6%ほどで推移しています。
 「まだだ、まだいける」ってなっているんですね。金利低下も見据えているとのこと。

 で、そのマンション購入のためのアピールポイントが「うちは壁構造の駐車場です。フラットスラブ構造じゃありません!」「鉄筋いっぱい入ってます」っていう。
 ……なんつーか。
 ちょっと悲しいというか。
 韓国的ですね、というべきか。

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