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カテゴリ:建造物の記事一覧

韓国で最大25倍の競争率となった集合住宅、「水平も垂直も出せていない」レベルの欠陥住宅だった……けっこういつものことでは?

カテゴリ:建造物 コメント:(77)
「壁は垂直ではなく床は水平でない」6000万~7000万円集合住宅…韓国・行政の使用承認に非難続出(KOREA WAVE)
問題になっているのは、楊州市・玉井新都市のラピネット・ザ・テラス。188世帯のブロック型一戸建て住宅だ。大韓総合建設の施工で分譲価格は6億5000万ウォン(約6736万円)~7億3000万ウォン(約7565万円)。昨年12月の竣工・入居が予定されていた。

ここは2021年4月、一つの団地ではなく50世帯未満の5区画に分けて建築許可を受けた。50世帯未満の団地は建築法が適用されることになり、この場合、地方自治体の品質検収や事前予備点検、消防施設設置などさまざまな義務点検対象から除外される。

入居予定者は安全について非常に懸念している。住宅法により施工されれば屋内消火栓、スプリンクラー、水噴霧消火設備など消火用水設備が必須だが、建築法の適用を受けたため基本的な消防施設が必要なくなるためだ。

欠陥があることも不満だ。入居予定者たちは昨年12月、事前点検で公開された家の状態を見て驚いた。部屋のドアが電灯に引っかかったり、洗濯室には蛇口と排水口さえなかった。壁は垂直ではなく床は水平でない。2階の居間の窓には手すりも設置されておらず、ドアを開けると2階から転落する可能性さえあった。
(引用ここまで)


 韓国でいつものように不良工事の行われた住宅が問題になっている、とのニュース。
 ……。
 …………。

 いや、いつものことじゃない?
 問題となっている映像がありますので、こちらをどうぞ。
 韓国の地上波であるMBCのバラエティー番組での取り扱いのようですね



 扉を開くとシーリングライトに当たる。
 洗濯機置き場には水道も排水口もない。
 入居前から床と壁の間に隙間が空いている。

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 うーん、韓国ではよくあること。

 でもまあ、この住宅が通勤急行であるGTX-Cが(将来的にはきっと)通る、周囲には自然があって癒やしの空間が広がっている。小中学校も整備される……ということで、6億5000万〜7億5000万ウォンで分譲され、あっという間に売り切れたのだそうですよ。
 平均倍率で9.52倍、最大倍率で25.08倍という激烈な競争を勝ち抜いて購入したのだそうです。
 まあ……なんだ。残念だったね。

 よくあること、なので同じような欠陥住宅はいっぱいあります。
 こちらは京畿道の高陽市にある同じようなタウンハウスの様子。



 こちらは例の「建設中に崩壊したマンション」と同じ現代建設によるもの。
 まあ……なんだ。建設中に崩壊しないでよかったですね?

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韓国、80%以上の建物がなんら地震対策をしていなかった……でしょうね

カテゴリ:建造物 コメント:(82)
タグ: 地震 建造物
ソウルに地震が来たら?「建築物80%耐震性能なし」(韓国経済新聞TV・朝鮮語)
ソウル市内の建築物の約80%は耐震性能を備えておらず、対策が必要だという指摘が出た。
9日、ソウル市地震安全ポータルと市議会によると、先月基準でソウル市内の建築物59万3533棟のうち耐震設計と補強工事などを通じて一定基準以上の耐震性能を確保したところは19.5%の11万5824棟にとどまった。


残りの47万7709棟(80.5%)は耐震性能を備えていない。特に、一戸建て住宅は6.7%だけが耐震性能を備えており、マンションなど共同住宅(45.4%)に大きく及ばなかった。

それでも業務施設の耐震性能確保率(耐震率)が70.4%と高く、医療施設が49.1%と続いた。

耐震設計対象だけを見ても耐震性能確保率は23.8%に止まった。設計対象48万6828棟のうち、11万5824棟だけが耐震性能を備えている。

国内建築物耐震設計基準(建築法施行令第32条)は1988年6階以上または10万㎡以上から数回変遷を経て2017年12月から2階以上または200㎡以上の建築物とすべての住宅に拡大された。

しかし、遡及適用されないため、法施行日以前に建てられた建築物のほとんどは地震の危険にそのままさらされている状態だ。
(引用ここまで)


 トルコの大震災を受けて「ソウルに地震が来たらどうなるのか」との記事がいくつか出てまして。
 80%オーバーの建物がなんら地震対策を執っていない、という統計が明らかになりました。
 比較的お金をかけているソウルでこうなのですから、全国ではさらに悪くなるとのこと。

韓国も地震安全死角地帯… 国内建築物85%耐震設計なし(国民日報・朝鮮語)

 以前も日本でいうところの弱めの震度4で異常なくらいの被害が出てましたね。
 というか、熊本・大分の大地震で釜山にある大学の寮の壁にひびが入るくらいでしたから。
 実質的にはなんの対策もしていないのでしょう。


 この記事でいうところの「19.5%の地震対策をしている建物」も実際にやっているところがどれだけあるのか。
 ちょっと前まで「安全度A判定」を受けていたはずの歩道橋がああなる国ですからね?
 あと「ジムでテコンドーボクササイズをしてたらビルに異常振動が生じた」国でもある。
 さらにいうと「一度、105cm傾いたビルを補強して使い続ける」国なのです。

 ……正直なところ「ソウルに震度4の地震が来る」とか見たくはないですね。
 ただ、歴史書を見るかぎりでは19世紀以降、20世紀までは地震がほとんどなかったのですが。
 それ以前は1世紀に数度、歴史書に記されるレベルでの地震がある時期が存在しています。
 統一新羅の時代にも大地震があったことが記されてます。
 決して「地震が起きない土地」ではないのですけどね。

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韓国政府「不動産の再開発を大規模に許可する。安全診断も免除するぞ!」……韓国の建築物で安全診断免除??

盆唐など第1期新都市再建築、安全診断免除し容積率破格上方修正(聯合ニュース)
政府が再建築を推進する第1期新都市(盆唐、一山、中東、坪村、山本)に安全診断を免除または緩和する特例を与える。
建築事業を左右する核心変数である容積率も種区分を上方修正する水準に大幅に高める。2種を3種に変えて容積率を300%まで高めるような方式だ。

リモデリングをする場合には世帯数を追加で確保できるように、最大世帯数を一般リモデリング団地に適用される15%よりさらに高めることにした。
第1期新都市の再整備に破格の恩恵を与えるのだ。
公平性論議を意識したかのように、政府は特例対象を第1期新都市以外の老朽化計画都市にも開いておいた。 (中略)

この基準によって、第1期新都市とともに首都圏宅地地区、地方拠点新都市が特別法の適用を受けることができる。釜山海雲台、大田屯山、光州尚武、仁川延寿地区などが該当する。
木洞、蘆原、上渓などソウルの100万平米以上の宅地地区も特別法適用対象になりうる。そのためにはソウル市長が特別法にともなう再整備をするという判断を下し、整備基本計画を立てなければならない。現在、木洞マンション団地などは既存地区単位計画による再建築を推進している。
国土部は宅地地区を分割開発し、一つの宅地地区が100万平米に及ばなくても、隣接したり隣接した2つ以上の宅地面積の合計が100万平米以上であれば老朽計画都市に含まれるようにした。また、宅地地区とつながっている老朽化した旧都心も老朽化した計画都市に入れる計画だ。 (中略)

老朽計画都市特別整備区域に指定され、再建築を進めれば破格のインセンティブを与える。
まず、建替え安全診断基準を緩和する。 先立って政府は安全診断通過の最大障害物と見なされていた構造安全性比重を縮小するなど安全診断基準を緩和したが、敷居をこれよりさらに低くするということだ。
大規模広域交通施設など基盤施設を拡充するなど公共性を確保する場合には安全診断を免除する。
(引用ここまで・太字引用者)


 ユン・ソンニョル政権が不動産価格……というか不動産市況を一定以上に保ちたいという方向性でなりふり構わない行動に出ています。
 再建築、と記事ではされていますがこれがいわゆる再開発ですね。
 再開発を許可することで、これまでは一帯の地価が上昇して不動産関連企業の株価・業績がぐっと上がる……というサイクルが確立されていました。

 それが顕著だったのはパク・クネ政権後半です。
 もうこれしか頼るものがないというくらいに不動産ローンの規制緩和を連発して、経済成長における建設業の寄与率が50%越えになるなんてことをやっていました。
 実際は需要の先取りでしかなかったのですけどね。


 んで、今回はすごいよ。
 「安全診断を免除する」って言い出しました。
 これ、建築から10年で行われる公的診断のことで、それ以降は診断結果によって4〜6年に1回の診断を受けるというもの。
 A等級が6年、B、Cがそれぞれ5年、4年単位で診断を受けなければならないのですが。
 これをどこまで免除するんでしょうね。

 つい先日、破断を起こした歩道橋がありましたが、あれは別の法律に準拠して年2回の安全診断を受けて「A等級」を受けていたのですね。
 なので韓国で安全診断を受けてもなんの意味もないだろって気がしないでもないのですが。

 それでも「設計構造が安全なら安全診断しないよ」って。
 もはや市況が最悪すぎてなりふり構っちゃらんねぇよ、ってことか……。

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明洞で破壊された露天商ら「私有地であってもこんなことをしていいわけがない」「1年に5000万ウォンも払ったんだ」……いや、違法占拠だろうよ。お金は過料だし

カテゴリ:建造物 コメント:(93)
一夜にして取り壊された明洞露天商らの居場所……「私有地であっても、言葉になるか」商人ら反発(世界日報・朝鮮語)
「いくら私有地であっても、十分に言葉で解決することができたのにこんなに全部壊し方が世間にどこにあるのか」 (中略)

この17日午後、明洞通りの入り口にある漢城華僑小学校近隣の路地で中区役所公務員30人余りと作業者たちが路地にむやみに散らばった板と食器具、食材などを整理するために慌ただしく動いていた。 50mあまりに積もった廃棄物は5トントラックをいっぱい満たしても足りなかった。 この日に出た廃棄物は20トンを超えた。 露天商らはこれを呆然と見つめるだけだった。 (中略)

撤去直前までだけでも夜遅くまで商売をして家に向かっていた露店商たちは虚しい心情を隠せなかった。ここで数十年間商売をしてきたというキム某さんは「一生を起こしたものが一晩で消えた」と憤りをぶちまけた。

露店側は「学校や区役所から撤去要請を受けたことはなく、学校リモデリング社説会社で店の方に建物の入口を出すと撤去しろという話だけ聞いた」とし「具体的に撤去時期は調整されたこともない」と伝えた。

一方、学校側は「何年も自ら撤去するように通知し、8ヶ月前からは具体的に撤去要請をしてきた」という立場だ。事実上露店が無断で地を私有化していたという説明だ。

露店側は事前に学校側と協議がなかったとし、学校やリモデリング業者を財物損壊などの容疑で警察に訴える予定だと明らかにした。露店商は「毎年5000万ウォンに達する席料を払って正当に商売をしてきた」とし「私たちが学校に補償金を要求したが離島事実ではない」と明らかにした。

しかし、中区庁によると、彼らの営業は違法で、商人が取り沙汰している席料は無断占有者に課される懲罰的意味の行政制裁金だ。 (中略)

「区役所は私有地に関与できない」とし、「学校側から任意に撤去を進めた後、道路に残骸物をそのまま置き、これを整理しろという内容の原状回復命令を下し、市民たちの通行のために整理に乗り出したもの」と付け加えた。
(引用ここまで)


 先日の漢城華僑学校にへばりついていた露店が一斉に撤去された件の続報。
 店主らは「年間5000万ウォンも支払ってまっとうに商売してきたんだ」と主張しています。
 違法占拠であるとする華僑学校側に反論している形ですね。
 「私有地であってもこんなことをしていいわけがない」と。

 担当自治体の中区側は「5000万ウォンは道路占拠の過料であって、賃料ではない」とばっさり。
 んでさらに「我々は私有地のいざこざには関与できない」「道路に放置されたゴミに関しては原状回復を命じた」と。
 これはあれだなー、役所側が見せしめにした部分もあるのでしょうね。


 韓国の屋台や露店にはこうした明白に違法占拠のものが少なくないのですね。
 私有地やら道路やらに許可を取らずにへばりついているっていうところが多数。
 現地に行っても「どう見てもこれ違法占拠だよなぁ」みたいなのも少なくない。
 その見せしめとして店を破壊して放置したのではないか感。
 「いつでもこうできるんだからな」っていう。

 一応、露店側は「期日なんて聞いていない」「話し合いさえなかった」と反論しているのですが。
 学校側は「8ヶ月前からは撤去を要請していた」と言う。
 まあ……どっちの言うことを信じるかはともかく。
 そもそもが違法占拠だったのであれば、華僑学校側に瑕疵はないわな。

 個人的にはあの破壊具合+放置は好き。
 韓国のカオス具合、あと華僑学校側が韓国人の意向とかいっさい考慮していないっていうのが透けてみえてきてますよね。
 あの放置具合の延長線上にあるのが天井崩壊とか橋崩壊、建物崩壊なんだろうなぁ。

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韓国の繁華街で繁盛していた屋台、一夜で廃墟と化す……違法占拠されていた建物側が一気に撤去

カテゴリ:建造物 コメント:(96)
一晩で廃墟になった明洞露店…建物側の奇襲撤去(YTN・朝鮮語)
ソウル明洞の路地で、露店の7ヶ所がわずか一晩強制撤去されました。
建物側は商人たちが退去要求を無視して撤去が避けられなかったという立場ですが、商人たちは強制撤去を警告する限り言葉すらなかったと鬱憤を放っています。 (中略)

建物の裏側塀に張っていた露天商7ヵ所が一夜にして消えてしまい、代わりに高い壁が立ちはだかっています。
識別できないほどに粉々になった屋台の残骸が路地にいっぱい積もった中、いたるところでは食べ物の材料と什器なども転がっています。
長くは50年以上の商人たちの暮らしの基盤になってきた露天商らはわずか1日で廃墟になりました。
前日夜まで、普段のように営業を続けてきた商人たちは胸が崩れます。

キム・ダスン(トッポッキ露店運営)「どうもこうもなく、どこを恨めばいいのかも分からない。ごはんも喉を通らないほどだ」

早朝の露店を奇襲撤去したのは、中国と台湾出身の学生たちが通っている近くの華僑小学校側でした。
露天商がついている建物の所有者として、建物を別館のように扱ってきたと知られました。
建物の裏側で営業する露天商と、これまで大きな摩擦なしに過ごしていたが、最近、ビルの改造に向けた工事に入り、商人たちに立ち退きを要求しました。

しかし、8ヵ月以上も商人たちが立ちはだかったので、やむなく撤去に乗り出したという立場であることが伝わりました。 (中略)

区役所側は、学校側に壊れた露店廃棄物を片付けなさいと要求するだけで、これといった措置はしていません。 (中略)

商人たちは、財物損壊の疑いなどで学校側と建物改造会社を警察に告訴しました。
(引用ここまで)


 明洞で40年以上、建物の壁を不法占拠してやってきた屋台を建物側が撤去。
 明洞にある韓国漢城華僑学校。すぐ北には中国大使館があります。
 どんな具合で屋台がへばりついていたかというと、こんな感じ。

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(画像引用元・NAVERマップ

 この画像では開いているのは1軒だけですが、屋台の軒と思われるものが連なっていますね。
 で、ビフォアアフターのアフターがこちら。



 右手に見える看板が一致しているので間違いないところでしょう。
 ……すごいな。


 明洞の裏路地といえども違法占拠で地代ゼロ(道路占拠の過料だけ)ならまあそれなりに儲かっていたんでしょうね。
 昨日、若年層が就職できない間に露店、屋台でフナ焼き屋を開くことが流行っているってレポートがありましたが。
 末路はこんな感じになるのかな。

 華僑学校側にしてみたら屋台店主の言うことなんか知ったこっちゃない、ともいえるわけで。
 役所の「残骸を片づけろ」って話がそれを裏付けています。法的瑕疵は残骸を放置したことくらいか。
 まあ、これまで手をつけなかった温情に感謝しろ、くらいなもんですかね。

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韓国のデパートで天井に亀裂 → そのまま営業継続……なぜなら韓国では「天井崩壊」くらいはよくあることだから

女性服売場の天井に亀裂が…営業中のNCデパート野塔店で一体何が起きているのか /城南(朝鮮日報)
京畿道城南市盆唐区にあるNCデパート野塔店2階天井に亀裂が入っているのが見つかり、消防当局が出動した。

 京畿道消防災難(災害)本部が16日に明らかにしたところによると、同日午後8時44分ごろ、「NCデパート野塔店2階の女性服売場の天井に亀裂が入っているのが見つかった」と通報があったという。盆唐区庁側が消防当局に通報したものだった。このため、消防当局は現場に出動し、現場を点検している。消防当局関係者は本紙電子版「チョソン・ドットコム」の取材に、「老朽化した天井石こうボードに亀裂が入っているものとみられる。詳しい事案は調査している」と答えた。現在まで人命にかかわる被害はないとのことだ。

 営業停止命令は現時点で出ていないという。盆唐区庁の関係者は「天井の亀裂は軽微なものであると把握している。まだ現場確認が終わっていない」と語った。

 この件はインターネット・コミュニティー・サイトを通じてまず広まった。ある投稿者が同日午後2時ごろ、ネット掲示板「ネイバー・カフェ」に写真を3枚掲載し、「野塔のNCデパート 今日の状況。営業中。すごく怖い」と書き込んだ。この人物が投稿した写真には、白い天井に亀裂が入り、仮設の突っ張り棒が設置されている様子が写っている。ガラスが割れているのも確認された。この投稿者は「全部ヒビが入り始めているのに、引き続き営業している」「1階では突然、ガラスが落ちた」とも書いている。
(引用ここまで)


 韓国のデパートで天井にひびが入るというけっこうな危険があるにも関わらず、デパートがそのまま営業を続けていたとして非難を受けています。
 画像がこちら。

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(画像引用元・朝鮮日報記事から画面キャプチャ)

 デパート側は「石膏ボードが湿気を吸ってたわんだだけ」として営業を続けたとのこと。
 引用外で国土交通部(国交省に相当)長官が「三豊デパートを忘れたのか」としてデパートが営業を続けたことを非難していますが。
 まあ……それが韓国というものでしょ?

 2014年にも現代百貨店でまんま同じ……というか、ていどはもっとひどい天井崩落があったもののそのまま営業を続けてましたし
 天井の石膏ボードはたしかに湿気を吸うと一気に脆くなる代物ではありますが。
 このアホほど乾燥する時期に「湿気を吸った」ってどこからだよっていう。
 現象そのものよりも原因を探ることが先決じゃないんですかね。


 さすがにデパート側も「今日から無期限休業します」って言い出してます。

「天井亀裂」NCデパート野塔店、無期限営業中断(SBS・朝鮮語)

 「天井崩落」は韓国ではよくあることなのでさほど危険視されなかったのかもしれませんね。
 タイミングがあわなくて楽韓Webではピックアップしてませんでしたが、一昨年の11月に現代百貨店の旗艦店であるザ・ヒュンダイ ソウルでも天井が落ちてます。
 まだ開店して9ヶ月だったそうです。



 去年の記録的な大雨では地下鉄、大型商業施設で天井崩壊が相次ぎました。
 年末にはサウナで天井崩落があって1人が軽傷を負ってます。

群山でプールサウナ室の天井構造物'がらがらと'…1人軽傷(ニュース1・朝鮮語)

 冒頭記事のNCデパート野塔店では2018年にも天井崩落事故を起こしているそうなので。
 まあ、「いつものことだ」くらいで見過ごされたのでしょう。

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韓国ソウルの陸橋、架設からわずか6年で沈下して歩行禁止処分に……これはひどい

カテゴリ:建造物 コメント:(118)
タグ: 建築物 新堂林
先月安全「A等級」を受けたシンドリム駅の陸橋、突然下に「だらり」(聯合ニュース・朝鮮語)
3日、永登浦(ヨンドゥンポ)区と警察などによると、同日午前1時40分に永登浦区道林洞とシンドリム駅を結ぶ道林歩道橋は沈下し、歩道橋と下部の自転車道路・散策路が全面統制された。
警察は同日午前1時1分に桃林報道歩道橋の中間部分が下がったという112通報を受けて現場に出動し、歩道橋両方向の出入口と道林川散策路などの進入を統制した。 (中略)

桃林報道陸橋は道林川を間に置いた桃林洞と新道林駅を結ぶ幅2.5m、延長104.6mの歩行橋だ。 鉄鋼材を三角形に組んで作ったトラス構造に橋脚がないアーチ状だ。 総事業費28億ウォンをかけて2015年4月に着工し、2016年5月末の開通した。

第3種施設物に分類され、1年に二回定期安全点検を受けてきており、昨年10月28日∼12月15日まで行われた点検ではA等級を受け取ったと区は伝えた。
しかし、半月後の先月31日、行政安全部「安全新聞庫」サイトに「歩道橋の外形に変形が生じ、安全に問題があるという疑念を抱く」との内容の届け出が受け付けられた。 (中略)

歩道橋の変形の原因はまだ不明である。
ある橋梁専門家は「足がこれほど曲がったことをみれば、構造的欠陥の可能性がある 」、「歩行橋、双方の支柱が何らかの原因によって戻って橋をうまくアシストできなかったものとみられる」と話した。
(引用ここまで)


 韓国でソウル市にある新堂林駅近くの歩道橋が垂れ下がったとの通報があり、危険があると判断されたために歩行禁止になった、と。
 まあ、とりあえず実物を見てもらうのがよいと思いますのでこちらをどうぞ。



 よう垂れておる。
 記事によるとトラス構造で橋脚なしとのこと。
 本来であれば自重を自らの構造で支える方式だったのですが。


 6年間でダメになったそうなので、それなりの構造計算しかできなかったというオチでしょう。
 もしくは材料、施行の問題としてもありえますけども。
 ともあれ怪我人もなかったとのことなのでなによりです。

 漢江にかかる城山大橋には無数のひび
 聖水大橋は崩壊。
 KBブリッジも崩壊。
 工事中の平沢国際大橋も崩壊
 平昌オリンピックに向けてかけられていた鉄橋も工事中に崩壊

 別に天災があったというわけでもなく。
 ただ崩壊する。まあ……韓国ですね。
 今回は崩壊しなかったのでもしかしたら合格点なのかもしれません。

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韓国でメンテナンスしたはずの橋に亀裂が多数……理由はいつものアレ

カテゴリ:建造物 コメント:(78)
城山大橋南端で北端も亀裂… ソウル市「保守案の検討中」(ニュース1・朝鮮語)
ソウル市が漢江城山大橋の南端底板(スラブ)に続き、北端底板でもコンクリート亀裂が発生したと把握しながら保守案を検討している。

ソウル市は7日、城山大橋の亀裂現場と関連して「現在の保守方法と保守範囲など具体的な施行方案を検討中」と明らかにした。

市は「城山大橋南端亀裂発生関連専門家で構成された合同調査団を構成し、亀裂発生原因調査、構造安定性・保守方案などを検討した結果、構造安全性は確保しており、使用性向上のための補修は必要とされると検討された」と説明した。

市は先に城山大橋南端底板補強工事を終えてから1年も経っておらず、幅9mの床板3個が連続して設置されているところで亀裂が生じたことを確認した。

これに現場調査のために去る3月建築、土木、橋梁建設、構造安全性など各分野専門家らでTFを設けた。 (中略)

1980年に建設された城山大橋は、内部循環道路と西部幹線道路を結ぶ橋で延長1455m、幅27mだ。1日の交通量は16万台以上で漢江にかかる橋の中では、漢南大橋の次に交通量が多い。
(引用ここまで)


 韓国のソウルは真ん中に漢江という大きな川が流れていまして。
 これを渡るためにけっこうな大きさの橋が無数にかけられています。1994年に崩壊した聖水大橋もそのひとつでした。
 去年から数年かけて保守工事が行われているものの、3月に韓国のケーブルニュース局であるYTNが「保守工事終了区間に亀裂が多数発生している」とのスクープ報道をしたのですね。

[単独]城山大橋南端のあちこちに「亀裂」…ソウル市は「問題ない」?(YTN・朝鮮語)



 施工ミスで底面が浮く部分があり、応力が設計通りに分散していないとの見立て。
 あとコンクリート板を別のところで作って、橋に持ちこむという工法なのだそうですが。
 そのコンクリート板の強度試験もしていなかったというオチ。


 30以上ある漢江にかかる橋の中でも2番目に交通量が多い橋なのだそうで。
 ソウル市は「係数的には安全の範囲内」としていたのですが、検査したところ当初に報道のあった南端部分だけではなく北端でも同様に亀裂があったとのこと。

 日本ではあまり知られていませんが、1992年には昌善大橋崩壊事故というものもありまして、聖水大橋と同様に完成後に崩壊しています。その翌日だったかは工事中の橋も崩壊していたはずです。
 韓国企業がパラオで作り、後に崩壊したKBブリッジについてはよく知られています。
 2017年にはやはり工事中の平沢国際大橋が完全崩壊
 平昌冬季オリンピックに向けて作られていた鉄橋も崩壊してましたね

 とまあ、韓国では橋の崩壊はそれほど珍しいことでもありません。
 今回は崩壊前に発見できた、ということでよかったのではないですかね。

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