韓国で昨年の出生数が9年ぶりに増加したことが分かった。このため、「毎年減る一方だった出生数が底を打った」という見方が出ている。
行政安全部(省に相当)が3日に発表した「2024年住民登録人口統計分析結果」によると、韓国で昨年生まれた子どもは24万2334人で、2023年(23万5039人)に比べ7295人(3.1%)増加したとのことだ。韓国の出生数は2015年に44万4098人と最多を記録して以降、8年連続で減少していた。 (中略)
だが、そうした中、「『一時的な上昇』なので、もう少し見守るべきだ」という声もある。漢陽大学高齢社会研究院のイ・サムシク院長は「深刻な少子化傾向が完全に解消されたと見なすのは難しい。新型コロナウイルス感染症の流行で結婚・出産を先送りしていたカップルが子どもを産むようになり、一時的に出生数が増加したとみるべきだ」と話す。
(引用ここまで)
韓国で日本関連のニュースとして「出生数が70万人を割りこんだ」ことが取り上げられています。
日本出生児数史上初めて70万人下回るように…韓国は9年ぶりに反騰(中央日報・朝鮮語)
10年前の2015年には100万人だった出生数が30%も少なくなった惨劇だ、との話。
けっこうな紙幅で語られています。
その一方で韓国は9年ぶりに出生数が増えた。どうやら若者の意識が変化してきたようだとするニュースが冒頭記事。
一昨年に比べて出生数は7295人増えた24万2334人。
3%増。月あたり600人増。
まあ、それでも減る一方だった増えたとのことで「慶事」扱いになってはいます。
なお、韓国における10年前の出生数は44万4098人。
今年は10年前に比べて約45%減です。
30%減の日本が惨劇なら、45%減の韓国はなんですかね。
ちなみに中国の出生数も若干ですが回復していて、縁起のいい辰年だったからではないかともされています。
こちらは10年前と比べると約44%減。仲いいな、キミら。
韓国は去年、人口の20%以上が65歳以上となる超高齢社会に突入。
コロナ禍でキャンセルされていた結婚式が行えるようになって、婚姻数が増えてどうにかこうにか出生数も底打ち感は出たもののそこ止まり。
根本的には「世界最悪の少子化」は止まっていない。
どっちにしても合計特殊出生率は0.7台でしょうしね。
でも、政治は立法も行政もあの状況。
誰がどう見ても火急の要件は少子高齢化対策だと思うのですけどね。
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