CNNは22日(現地時間)、「すでに世界で最も低い韓国の出生率は再び低下した」と伝えた。 (中略)
そして、これらアジア諸国で少子化による人口減少現象が発生する理由として、厳しい職業文化、停滞した賃金、増加する生活費、結婚と男女平等に対する態度変化などを挙げた。
このように経済的要因はあるが、少子化克服のためにお金をつぎ込むのは効果がないということが韓国の事例と判明したという。 (中略)
WPは、韓国の出生率は出生率の低い隣国の日本(1.3人)と米国(1.7人)よりも低いと強調した。安定した人口維持のために必要な合計出生率は2.1人だ。 (中略)
ブルームバーグ通信は世界銀行の数値を引用し、2021年にすでに全世界で最も低かった韓国の出生率がさらに下がったことに注目した。通信は「少子化は成長と活力を後押しする労働力規模を減らし経済に長期的な危険をもたらす」と話した。統計庁によると、全体人口で生産年齢人口が占める割合は昨年71%から2070年46.1%に減る見通しだ。
(引用ここまで)
「合計特殊出生率0.78」が世界にも伝わって衝撃を与えています。
まあ……実際問題として世界でもダントツの低さ。あの「民主化デモ」が制圧された香港よりも低い。
さらにいうなら中国に返還された時の香港よりも低い。
ブルームバーグは韓国における女性の立場の低さが原因のひとつであると指摘しています。
世界最低の韓国出生率…外信「女性差別・住居価格・教育費のため」(中央日報)
South Korea Again Smashes Own Record for World’s Lowest Fertility Rate in 2022(Bloomberg・英語)
女性が出産を厭うのは「出産で休んだ後に復帰できる可能性が低いから」との話が出ています。
それでなくても賃金の男女差もOECDで最悪となっている国ですから。
女性の立場を考えると出産した後に生きていけるかどうか、ということが大きな問題になるわけですね。
ま、それ以外にもソウルでは暮らしていけても子供を育てる環境ではない、というのも大きいですかね。
ソウルでは子供を育てるほどの住環境がない。
とはいえ、地方には職がない。
すべてがソウルに集中してしまった結果が「ソウルの特殊出生率0.59」だったと。
富を上流にだけ集中させ、ソウルにだけ集中させた結果といえるでしょうね。
もう構造的なものでそこから脱出できないのです。
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