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カテゴリ:文化財盗難の記事一覧

韓国で「仏像は対馬の寺のもの」との判決が出てから1年、韓国外務省は「返還可否等は関係機関が決定する」、法務省は「検察庁の所管」とたらい回しな返答……これ、返還する気あるか?

対馬の仏像盗難 韓国最高裁判決からあすで1年も返還は不透明(NHK)
2012年に長崎県対馬市の寺から盗まれ、その後、韓国の寺が所有権を主張していた仏像をめぐり、韓国の最高裁判所が対馬市の寺の所有権を認めた判決から26日で1年となりますが、いまだに仏像は返還されていません。韓国政府は「返還の可否や手続きは関係機関で決定する」と述べるにとどまっていて、仏像の返還の見通しは不透明なままです。 (中略)

仏像は韓国政府の施設に保管されていて、日本政府は韓国政府に対して繰り返し返還の働きかけをしているということです。

しかし韓国外務省はNHKの取材に対し「返還の可否や手続きなど具体的な事項に関しては、法令により関係機関で決定する」と述べるにとどまっています。

韓国法務省も「刑事訴訟法に基づき没収品の扱いは管轄の検察庁が決める」と回答していて、最高裁判決から26日で1年となりますが、仏像の返還の見通しは不透明なままです。 (中略)

12年前に仏像が盗まれた対馬市の観音寺の元住職、田中節孝さんは韓国の最高裁判所が仏像の寺の所有権を認める判決を出してから26日で1年になるのを前にNHKの取材に応じました。

田中さんは判決が出た日を振り返りながら「これで安心して眠れると思いましたが、時間がたっても具体的な話がどこからも出てきません。だんだん心細くなり、とうとうきょうになってしまい、振り出しに戻ったような気持ちです」と今の心境を明かしました。
(引用ここまで)


 2012年に対馬の観音寺から盗まれた観世音菩薩坐像の所有権が争われた裁判に「所有権は観音寺にある」との判決が出てから10月26日で1年。
 いまだに返還のきざしすらない、とするNHKのニュース。
 去年のニュースでも見てみますか。



 ここからすでに1年以上経過。
 所有権が確定しているにもかかわらず、なんの動きもない。

 韓国で所有権を主張していた浮石寺は「うちで100日法要をやることに賛成してくれるのであれば返還に反対しない」とか言い出していましたが。

対馬から盗まれた仏像の所有権を主張して敗訴した韓国浮石寺、「返還するのはいい。だが、その前に仏像の安寧を願う法要をさせてくれ」……なに言ってんだおまえ(楽韓Web過去エントリ)

 この100日法要、「もうすでに観音寺からの許可も得ていて10月20日頃にはじめる」との話でしたが。
 いま現在ではじまったとの報道はありません。


 っていうか実際には観音寺は返答すらしていなかったそうです。

韓国人が盗んだ対馬の仏像、韓国の寺は「100日法要に日本の寺も合意した」とするものの、観音寺側からは「返答もしていない」と言明……あれれ、おかしいぞー?(楽韓Web過去エントリ)

 NHKの取材に対して韓国の省庁は──

外交部(外務省)「関係省庁が決定する」
法務部(法務相)「管轄の検察が決定する」

 と、典型的なたらい回しな返答。
 ……返すつもりないな、これ。

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韓国人が盗んだ対馬の仏像、韓国の寺は「100日法要に日本の寺も合意した」とするものの、観音寺側からは「返答もしていない」と言明……あれれ、おかしいぞー?

600年ぶりに帰ってきた仏像「このまま送ると悔しくて恨になる」(オーマイニュース・朝鮮語)
それと共に瑞山浮石寺は日本に返還前に仏像が元々あった浮石寺で公開展示を要求し、日本観音寺の同意と協議を通じて仏像を瑞山浮石寺に祀り100日親見法会ができるようになった。 (中略)

- 仏像がしばらく浮石寺に戻った。

「最高裁判決後、様々な経路を通じて換地本処のために努力した。 今年2月、龍山(ヨンサン)大統領室の市民社会首席室を通じて、「仏像が600年ぶりに韓国に戻ってきたが、故郷にたった一日も来られず、文化財庁の収蔵庫にいて日本に帰るのは本当に悔しくて悔しいことだ。 私たちが作って略奪されたことは確かだが、このように送ることはできない。 100日親見法会ができるようにしてほしい」という意向を伝え続けた。

それと共に政府では最高裁で日本の所有権を判決したので所有権者の同意がなければならないという話を聞いて、6月正式に対馬観音寺に公文書を送り100日親見法会協力を求めた。

そんな中、先週25日頃、対馬の観音寺で「100日親見法会に同意する」という連絡を受けた。 当時、対馬観音寺は日本のジャーナリストを通じてこのような事実を発表した。 まもなく100日親見法会に同意する公文書が来ると予想している」。

- 「100日親見法会」による困難はなかったのか。

「日本の対馬観音寺は6月に公文を送った当時、日本に仏像が返還された後、再び話をしようと拒否の立場を明らかにした。 これに対し、国会と日本のマスコミを通じて助けを要請するなど努力し、ついに日本観音寺の同意を得ることになり、100日間浮石寺に仏像を少しでも連れてくることになった。

この過程で日本の観音寺は、最高裁判所の判決どおり観音寺の所有権認定と仏像返還保証を浮石寺に要求し、「私(浮石寺住職ウォンウ僧侶)と曹渓宗総務院文化部長、曹渓宗宗宗会議長のチュギョン僧侶が保証する」と述べた。 これは曹溪宗団が保証するもので、公信力がある。

特に、日本の対馬観音寺の憂慮に対し、仏像を24時間見ることができるリアルタイム映像システムも設置する計画だ。 過程が難しかったが、それでも仏像を祀ることができて幸いだ」。 (中略)

- 100日親見法会はいつ頃開かれ、仏像はいつ見られるのか。

「現在、仏像をお連れする準備をしている。 100日親見法会は予算問題が解決すれば10月20日前後にできるのではないかと思う。 100日親見法会は国宝級の仏像が600年ぶりに本来の位置に戻る儀式で、意味を十分に持つようにする計画だ。 日本の観音寺と仏教信徒、多くの市民を招待する予定だ。
(引用ここまで)


 先日、「100日法要をすれば返還に同意する」といった韓国の浮石寺からの発表がありました。
 仏像を盗まれた被害者である観音寺の前住職田中氏は「まただまされるかもしれない。半分しか信じられない」との話をしていましたね。

対馬観音寺前住職「半分しか信じられない。10年間だまされてきたのだから、まただまされるかもしれない」と仏像返還条件の「100日法要」要求に危機感を表明(楽韓Web過去エントリ)

 これまで10年に渡ってだまされてきたのだから危惧は当然といえば当然。
 ただ、韓国メディアは最初に「法要を〜」と報じた共同通信の後追い報道をするだけで、これといって新しい情報はありませんでした。

 そんな中、浮石寺の住職のインタビューが掲載されていたのでピックアップ。


 ざくっと返還関連についてまとめるとこんな話をしています。

・6月に対馬観音寺に向けて正式に文書を送って100日法要への協力を求めた。
・9月25日頃、観音寺から「同意する」との連絡を受けた。
・観音寺はジャーナリストを通じて同意の事実を発表した。
・間もなく公文書が届くはず。
・10月20日頃から法要をはじめたい。

 ふーむ?
 ちなみに観音寺前住職の田中氏はこんな話をしています。27日か26日のインタビュー。
 なお、前述の共同通信による報道があったのは24日。



・一刻も早く返していただきたい。
・「譲渡した」みたいな口調ですけど、冗談じゃない。
・最初から観音寺のもので、今も観音寺のもの。
・(浮石寺からの文書について)返事が求められているものではない。
・現時点で返答はしていない。

 んー。
 完全に言い分が行き違っています。
 特に法要部分については浮石寺側は「合意を得た」としており、観音寺側は「返答すらしていない」と。

 まあ、観音寺側が嘘をつく理由はなにもないので、観音寺の言っていることが本当なのでしょう。これまでの韓国パターンからすると
   となると「100日法要」とやらがどうなるのか。
 現在、仏像が保管されているところから「持ち主の合意を得ている」として、強奪するようにして持っていくのかどうか。
 「法要をはじめる」とする時期まであと10日。ちょっと注目が必要であるように思います。

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対馬観音寺前住職「半分しか信じられない。10年間だまされてきたのだから、まただまされるかもしれない」と仏像返還条件の「100日法要」要求に危機感を表明

仏像盗難の対馬・観音寺「また、だまされるかも…」 韓国の寺の〝条件〟付き返還承諾に(産経新聞)
長崎県対馬市の観音寺から盗まれ韓国に持ち込まれた仏像を巡り、所有権を主張していた韓国・浮石寺(プソクサ)が日本への返還に反対しない考えを示したと報じられている。仏像は2012年10月に韓国人窃盗団が盗み出し、韓国最高裁は昨年10月、観音寺に所有権を認める判決を確定していた。ただ、浮石寺側は返還を前に仏像の「100日法要」の実施など〝条件〟を挙げているという。これまで韓国側の理不尽な対応に悩まされ続けてきた観音寺側は韓国側と交渉する上で日本の有力な政治家の後ろ盾を求めている。

「半分しか信じられない。10年間、だまされてきた。また、だまされるかもしれない」

観音寺の前住職、田中節孝さんは25日、浮石寺が返還に反対しない考えを示したことについて、慎重にこう語った。 (中略)

一方、浮石寺は仏像の安寧を祈る「法要」を同寺で執り行うことを求めている。仏像が浮石寺に運ばれ、法要を終えた後、「約束」の中身が変遷する可能性も否定できない。

観音寺も、浮石寺と交渉する上で、韓国の政界筋を通じて日韓関係に詳しい日本の政治家の仲介を求めている。

田中さんは浮石寺が掲げる「法要」の条件について「今更観音様の情に訴えられても…」と戸惑い、「仏像は韓国の司法判断が下っても、返されなかった。(浮石寺に)有力な議員がいるならば、それと同格の日本の議員に対して、返還の約束をしてほしい。そうでないとほごにされる可能性がある」と語っている。

対馬市議会は26日、仏像について「対馬市の財産で、市民の心のよりどころ」として、早期返還を韓国政府関係者に強く求める決議案を採択する。決議は駐日韓国大使らに送付する予定。
(引用ここまで)


 「半分しか信じられない」
 とは、法要をさせてくれとしている浮石寺の要望を聞いた、対馬観音寺の前住職である田中氏の言葉。
 あの連中をまだ半分も信じることができているのだから信仰の力ってものはすごいんだなぁ……。

 TBSの報道によると、浮石寺は「観音寺から同意するという正式文書が来週には届く」としているのですが。

長崎・対馬から盗まれた仏像、韓国の浮石寺が返還を承服 100日間の「法要」実施への了承が条件(TBS)

 なんで「浮石寺が引き渡しの条件を出してくる」のか、さっぱり意味が分からない。


 法的に見たら敗訴した浮石寺はただの第三者であって、何者でもないはずなんです。
 住職の言葉の通り、「10年間だまされてきた。今度もだまされるかもしれない」ってのは当然の気分でしょうよ。

 問題はこれだけ悪辣なことをやらかしてきた浮石寺が、本当に100日法要をやってから返還するのか。
 田中氏も「日本の議員の仲介がほしい」ってしています。
 産経新聞では「韓国の有力議員」としていますが、なんでも韓日議員連盟会長であるチュ・ホヨン議員が仲介しているとのこと。
 であれば、同格である菅義偉日韓議員連盟会長か、最低でも幹事長クラスの仲介が必要でしょうね。

 韓国側はこの仏像の件だけではなく、多くの事柄で日本をだましてきたわけで。
 その追い打ちとならなければよいのですけどね(フリ)。

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対馬から盗まれた仏像の所有権を主張して敗訴した韓国浮石寺、「返還するのはいい。だが、その前に仏像の安寧を願う法要をさせてくれ」……なに言ってんだおまえ

韓国の寺、仏像返還に反対せず 12年前、長崎・対馬から盗難(共同通信)
長崎県対馬市の観音寺から盗まれ韓国に持ち込まれた仏像を巡り「かつて倭寇に略奪された」として所有権を訴えた忠清南道瑞山市の浮石寺が、観音寺側の所有を認めた昨年の韓国最高裁判決を踏まえ、日本への返還に反対しない考えを示したことが24日分かった。条件として返還前に像の安寧を願う「法要」を浮石寺で執り行いたいとの意向を日本側に伝えた。複数の関係者が明らかにした。

 仏像は長崎県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」。2012年10月の盗難から、近く12年となる。浮石寺が所有を事実上断念した形だが、日本側には返還の遅れや保安への懸念から法要を認めることに慎重意見もある。
(引用ここまで)


 2012年に日本から盗まれた対馬の2体の仏像。
 1体は2015年に返還済。ただし、盗まれた際に指がわずかに欠損していることが確認されています。
 もう1体の観世音菩薩坐像について、2013年に韓国の浮石寺が「あの仏像は600年前にうちから盗まれたものだ」として所有権を主張して、地裁に仮処分を申請。
 これが認められてしまい、まず返還が阻止されることになりました。

 ついで、本訴訟でも地裁判決は浮石寺の所有権を認めることとなったのですね。
 さすがにこの判決については韓国国内でも批判の声が多かったのですが。
 まあ、それでも「画期的判決だ!」とする声も少なくありませんでした。
 「どのような形であっても文化財を韓国に持ちこんでしまえば所有権を主張でき、裁判所がそれを認める」って構造が成立しそうになったわけですよ。

 実際、韓国への文化財貸出が日本からも台湾からもフランスからも拒絶されています。

フランス「え、韓国に文化財貸し出し? 返却されないからパス」 → 対馬の仏像盗難を受けて(楽韓Web過去エントリ)
文化財所有者「韓国に貸し出したら、戻ってこないんでしょ?」 → 日韓併催の『百済展』が中止(楽韓Web過去エントリ)
韓国に盗まれた仏像の所有権を争う裁判に日本の住職が出席「所有権は我が寺にある」と主張……この事件が日韓に及ぼした影響とは?(楽韓Web過去エントリ)

 まあ……そりゃそうだよねっていう。


 さすがに高裁、最高裁(大法院)では浮石寺の所有権は否定されて、対馬観音寺の所有物であることが認められたのですが。
 問題は盗難物が12年に渡って返還されていない。なんなら最高裁が「韓国に所有権がない」って事実を認めても返還されていないってことなんですよね。
 なんならメディアは「ユネスコ条約で日本は仏像を韓国に返還しなければならないのだ」くらいのことを言っていたりする。

 で、挙げ句の果てに「仏像を返還する前に像の安寧を願う『法要』を浮石寺で執り行いたい」とか言い出しているっていう。
 「なに言ってんだ、バカかおまえは」ってなるくらいにはバカなことを言ってますよね。
 こんなん認めずにさっさか返還作業を進めろって……。
 所有権が確定したのは去年の10月だよ? もう1年が経過しようとしている。
 わざわざ日本人に悪印象を与えるためだけにやってるんじゃないかって気持ちにすらなりますわ。

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日本に残っていた李氏朝鮮時代の絵画、197年ぶりに韓国に戻るも10年ちょっとで盗難されてしまう

カテゴリ:文化財盗難 コメント:(116)
197年ぶりに日本から帰ってきたが…消え去った申潤福の絵(韓国経済新聞・朝鮮語)
197年間日本にいるが国内に戻って話題になったヘウォンシンユンボク(1758~?)の絵が消えたという申告が受け付けられた。

17日、国家遺産庁によれば、シン・ユンボクの「故事人物図」を所蔵していた社団法人フアム未来研究所側は、絵が消えたと最近ソウル鍾路区庁に申告した。 (中略)

国家遺産庁はこの絵と関連して「シン・ユンボクが1811年に描いた絵で、2008年に個人が日本の収集家に購入し日本から国内に197年ぶりに帰ってきた」と説明した。 2010年に淑明女子大学博物館に展示され、韓国で初めて公開され、2015年に国立故宮博物館で開かれた「絵で見た朝鮮通信使」の展示でも披露された。 (中略)

絵を所蔵してきたフアム未来研究所側は、2019年から2020年の間に作品が盗まれたと見ている。 彼らは管轄地方自治体と国家遺産庁に申告し「掛け軸の形の絵を巻いて桐箱に保管してきたが、2020年1月事務室を整理する過程で所蔵品がなくなったことを確認した」と伝えた。
(引用ここまで)


 日本に保存されていた李氏朝鮮時代の絵画が、197年ぶりに韓国に戻ったのですが。10年ちょっとで紛失しました。
 以上。

 とはいかないので、とりあえず解説しておきますか。
 朝鮮通信使が日本に持ちこんだ絵画を、日本の収集家から韓国人の個人が買い取ったのだそうですよ。
 それが2008年のこと。
 で、2019年頃の引っ越しの際に紛失したのではないかとされています。
 もうね。


 日本には李氏朝鮮以前の文化財が保存されています。
 たとえば鎧について日本で保存されている小倉コレクションと、靖国神社で遊就館に展示されているものがこちら。





 で、韓国国内に保存されているものがこちら。




 ……日本で保存していたほうがよいのでは。

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韓国の裁判所で「盗まれた仏像は日本に所有権がある」との判決から半年、一切返還作業は進まず……これが韓国のやりかたよ

共同通信「韓国が日本所有認定した高麗仏像の返還時期が不透明」(YTN・朝鮮語)
日本の寺院から盗まれ、韓国に密搬入された高麗時代の金銅観音菩薩坐像の所有権が日本にあるという韓国司法部の判決が出てから6カ月になりますが、仏像の返還時期は依然として不透明だと共同通信が報じました。

共同通信は、長崎県と対馬市が韓国の裁判所の判決後、韓日当局から仏像の返還時期について詳しい説明を聞いていないと伝えました。

共同通信によりますと、韓国政府関係者は先月、「関係省庁の手続きが終われば、判決に基づいて措置が取られることを期待している」と述べました。

日本政府関係者は「返還に向けた手続きが進んでいる」と明らかにしましたが、返還時期を予測するのは難しいと説明しました。

対馬市は、仏像が戻ってきたら盗難に遭わないよう、市立博物館の収蔵庫に保管する方針です。

共同通信は、対日外交を重視する尹錫悦政権下で返還への期待感が高まっているものの、尹政権の対日外交を「屈辱外交」と批判した野党が総選挙で大勝したことが不安要因だと分析しました。
(引用ここまで)


 去年10月にようやく、盗難から11年かかって対馬にある観音寺の所有権が認められた観世音菩薩坐像。

韓国最高裁、対馬から盗まれた仏像の所有権は日本の観音寺にあると認定、ようやく判決確定で返還への第一歩に(ただし、まだ問題は……)(楽韓Web過去エントリ)

 すでに対馬市には文化財盗難を防ぐための博物館ができています。

対馬の文化財を韓国人の手から守れ! 博物館で預かり管理する方向へ(楽韓Web過去エントリ)

 観音寺は返還された後にはこちらに保管して時折展示する……といった形にするとの話でしたが。

 判決から半年経っても返還作業が進んでいるとの話は出てきていません。
 判決後、1ヶ月くらいしてから「返還の方向で動いている」との報道はあったのですが。
 以降、梨の礫。


 1月には「音沙汰がない」とする観音寺前住職の声が報道されていました。

韓国最高裁判決から3か月、盗まれた対馬の仏像戻らないまま…前住職「返還の情報全くない」(読売新聞)

 で、そのまま半年経過と。

 見えていた未来のひとつではありますかね。
 「所有権が認められても返還しようとしない」っていう。
 この記事にもあるように野党側に「屈辱外交」として外交方針を責められている中、仏像を日本に返還したらどうなるかって部分が大きいのでしょうが。

 まあ、これが「韓国のやりかた」ってわけです。
 日本に対しては司法の判断とか、国際法、条約なんもかんも無視していいってことです。
 日本も韓国に対して、「韓国はそう動く」ってことを前提で動く必要があるでしょうね。

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韓国「対馬仏像の日本への返還手続きがはじまってしまった。政府間交渉に持ちこんで韓国に返還させろ!」

カテゴリ:文化財盗難 コメント:(54)
タグ: 文化財盗難
高麗仏像、日本に返す手続きに着手···「還収交渉をしなければならない」(SBS・朝鮮語)
先月末、所有権が日本にあるとの大法院の判決が下され、最近実務手続きが始まりました。
先週、文化財庁と大田地方検察庁の関係者が会い、近く検察と外交部、文化財庁を中心に協議体が構成される予定です。
2015年に同じ窃盗犯が盗んだ銅造如来立像を日本に返した前例があり、この手続き通りに進めるものとみられます。

浮石寺側は、銅造如来立像とは異なり、略奪文化財である金銅観音菩薩坐像は政府が還収に乗り出すべきだと促しました。

ウォヌ僧侶(瑞山浮石寺住職)「そのような還収努力なしにそのまま返してくれれば、おそらく今後も文化財還収や略奪文化財還収の名分を政府自体が捨てるのです」

学界でも仏像の伝達と同時に日本政府を返還交渉のテーブルに座らせるべきだという主張が出ています。

李圭浩(中央大学法学専門大学院教授)日本政府が前に出させて国家対国家に(還収交渉を)しなければならないのに、これをもしそのまま渡せば長崎県に返すだけ。 政府対自治体になってしまう」

2011年、フランスが丙寅洋擾の時に略奪した外奎章閣儀軌を貸与形式で還収した事例があるだけに、略奪文化財を必ず取り戻すという政府の意志が重要な時です。
(引用ここまで)


 観世音菩薩坐像の所有権が対馬の観音寺にあることが大法院判決で決定しまして。
 どうやら韓国政府内で返還手続きがはじまったとのこと。

 んで、浮石寺の住職とかが「ここで日本政府と韓国への返還を交渉しなければならない」とか言い出していまして。
 なにを言っているのやら、ってところですね。
 先日は「観音寺は返還されたら、仏像を浮石寺に寄付すればいいと思うよ」みたいな生ぬるいコラムがありましたが。

韓国メディア「いいことを考えた。対馬の観音寺は仏像が返還されたら、韓国に寄付すればいいんじゃないかな」(楽韓Web過去エントリ)

 韓国に帰属すべしって意識が強すぎて草。


 というか、盗まれてから返還まで10年以上かかっている時点で異常なんですよ。
 ひとつ前のエントリで「インドネシアを『約束が守れない』として韓国が見ている視線は、まんま日本が韓国を見ている視線と同じ」って話をしたばかりですけども。

 ユネスコ条約を批准しているのだから、まず盗品の返還が最初なんだよな。
 もし、任意の仏像を返還してほしいというのであれば、そこからなんだけども。
 それすらできない。
 こんなんだから日本からの視線は変わりようがないんだよなぁ。

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韓国メディア「いいことを考えた。対馬の観音寺は仏像が返還されたら、韓国に寄付すればいいんじゃないかな」

カテゴリ:文化財盗難 コメント:(119)
タグ: 文化財盗難
日本、 観音寺仏像を韓国に寄贈すれば、長年の悪縁が良い縁になること(東亞日報・朝鮮語)
長い訴訟を経たが単純なことだ。記者は略奪されたり無断で国外搬出された文化財が故国の元の場所に戻ることを誰よりも望んでいる。しかし、強制的に奪われた物のようだからといって、再び盗んでくることが正当化されることは難しい。 (中略)

日本観音寺側に「仏像を韓国に寄贈してほしい」と提案したい。数百年間信仰の対象として祀ってきた仏像を返してほしいという言葉がどのように聞こえるか分からないわけではない。訴訟が長引くにつれ、感情のしこりも積まれたのだろう。

しかし、古い悪縁を今日の良い縁に変えれば、仏様も喜ぶのではないだろうか。当初、仏像が日本に渡ることになったのは、どうやら悪縁だったようだ。韓国の泥棒たちの窃盗はまた別の悪縁を作った。観音寺が韓日友情の呼び水になってくれれば、韓国人も心が大きく動くだろう。

日本政府も乗り出してほしい。1965年の韓日文化財協定当時、日本政府は日本の韓国文化財を韓国に寄贈することは両国の文化協力に寄与し、これを推奨すると明らかにしている。不幸な歴史も今日の善意に変えられると信じる。
(引用ここまで)


 定期ウォッチ対象の対馬観音寺への所有権が認められた金銅観世音菩薩坐像関連のニュース。
 東亞日報の記者が「日本の観音寺は仏像を寄付すべきだ」との主旨のコラムを書いています。
 最近、韓国での主流な意見がこの「観音寺は仏像が返還されたのなら、浮石寺へと寄付すべきだ」というもの。

 裁判で所有権が認められたとしても、本来の所有者は浮石寺なのだから寄付すべきだろうと考えているっぽいですね。
 なんというか、本当に盗っ人猛々しいというべきか。
 10年前に浮石寺の住職が対馬観音寺にやってきて、よく分からないマスコットを手渡そうとして門前払いを食らっていましたが。


 その時に「仏の教えに従って行動してほしかった」とか言っているんですよね。
 ちなみにそのときに渡そうとしたマスコットがこちら。

ukiisimascot.jpeg
(画像引用元・フジテレビ「とくダネ!」から画面キャプチャ)

 バカにしてんのかっていう。
 あとムーダンが大挙して200人くらい対馬にきて大騒ぎしたなんてこともありましたね。

「韓国の巫女」とされるムーダンが200人来日。対馬の公園で無許可集会、騒動に(楽韓Web過去エントリ)

 当時の映像もありましたのでどうぞ。



 まあ、問題は観世音菩薩坐像だけではなくて。
 この事件の後であってですら対馬から文化財盗難が行われているってことなんですよね。
 どれだけ対馬住民の感情を悪くしたら気が済むんだって話ですわ。

 すでに文化財盗難対策の博物館もあるのでそちらに奉納されて、観音寺にはレプリカが安置されるのではないでしょうかね。

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