10年以上も還収運動を続けてきた浮石寺住職は、政府に強い不満を示しました。
浮石寺所有を認めた1審判決に控訴したのも検察で、日本所有を認めた最高裁判決文さえ返還期限を明示しなかったために外交的交渉の余地があったが、政府が無関心を越えてむしろ浮石寺に返還を圧迫したと主張しました。
ウォヌ浮石寺住職「略奪文化財に対する観点と態度に問題があるのではないかと考え、還収の意志がない。 我が国の外交部は、そのように断定するしかないんですよ」
仏像返還当日、当初参加を約束した韓日議員連盟会長のチュ・ホヨン議員と地方区議員のソン・イルジョン議員が参加しなかったことに対しても残念な気持ちを示しました。
ウォヌ浮石寺住職:「大統領選挙の状況に入っているので、政界が関心がないようです。 それでも関心があってもまた直接こうやって来られないでいる……」
今回の事態を契機に、政府の文化財還収努力を明文化する必要性は強調されています。
イ・サングン文化遺産回復財団理事長「出所に対する調査と搬出の不法性が確認されれば、国家は積極的に還収努力をしなければならないということが法律に入っていなければなりません」
浮石寺と文化遺産財団側は次期政権と第22代国会に国外略奪文化財の返還に関する制度改善を求める予定です。
(引用ここまで)
対馬の観音寺に観世音菩薩坐像が帰ってきました。
とにかくよかった。
3Dスキャンして云々も拒絶。
田中前住職の「偽物であっても手元に置いておきたいんでしょうね」ってセリフも戻ってきたからこそいえる言葉だよなぁ……。
しかし、1分10秒くらいの変なマスコット、本当にバカにしてるよなぁ。

(画像引用元・フジテレビ「とくダネ!」から画面キャプチャ)
さて、その返還に対して、浮石寺からは「政府のせいだ!」との声が上がっています。
「一審は浮石寺の所有であることを認めたのに、検察(韓国政府)が控訴した」と。
そもそも韓国国内であってですら、一審の判決は異常だくらいに言われてましたからね。
あれ、控訴しないほうがよほど韓国としては危険だったと思います。
さらに大法院(最高裁)も所有権を観音寺に認めたものの、返還時期までは指定しなかったので、政府間交渉でどうにかできただろうに……と愚痴をこぼしているわけですが。
……一審で判決確定させたら日韓関係すごいことになっていたろうに。
未来永劫、韓国には海外からの文化財貸出がなくなってたでしょうね。
2002年のワールドカップ後に韓国代表がヨーロッパで完全に無視されていたのと同じくらいに。
まあ、そんなことも浮石寺には関係なくて仏像をがめることができればいいってだけなんでしょうけども。
韓国政府も対応に苦慮していたのは目に見えていたんですよね。
控訴後、ムン・ジェイン政権ではほとんど高裁での審理が行われなかったくらいでした。
まともな法理からすると「所有権は日本の観音寺にある」ってなるんですが、そんな判決を出されるのは困るってことだったと思われます。
審理が進んだのもムン政権晩期、高裁判決はユン政権になってからでしたからね。
韓国の法廷では引き延ばしはよくあることではあるのですが。
ただ、帰ってきたにしても13年かかっているわけで。
朝鮮半島関連の文化財を持っている国にとっては「ああ、こりゃ韓国への貸出は無理だわな」ってなるのに充分な理由ですよ。
一度、いちゃもんがつけられたら10年単位で戻ってこないんですから。
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中味は長編記事。最新の記事は「条約も約束も三権分立も無視する韓国、その理由である「正統性」とは? そして日本はどのように対応すべきか 」となっています。
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