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カテゴリ:文化財盗難の記事一覧

韓国で対馬の仏像の所有権を主張した寺「仏像が日本に戻ったらまともな保管がされないのではないか」「心配でたまらない」……おまえには関係ないことだからな?

「日本が持って行っても、ちゃんと管理しないのではないかと心配でたまらない」(東亞日報・朝鮮語)
「日本が私たちのように仏様を心から大切に管理するか心配です。 また以前のように何か起こるのではないか……」 (中略)

-そもそも対馬市立博物館で保管するという言われていますが。

「先月25、26日に親見法会の状況を知らせ、今後の協力策を話し合うために日本に行って、対馬市と博物館の関係者に会いました。 私も市立博物館に祀られていると思っていたのですが、観音寺住職が「まだ決まっていない」と言っていました。 政府や地方自治体は博物館が欲しいのですが、地域住民は観音寺に祀ることを望んでいるということです」

-観音寺は無人のお寺じゃないですか。

「常駐するお坊さんのいないお寺ですね。 住職も他の寺住職が観音寺住職を兼ねているだけです。 そんな所にお釈迦様をお迎えしたらどうなりますか。 2012年の盗難もそのように粗末に放置して起きたが……。ところが、管理・保管の面では博物館の方が良いでしょうが、日本の立場ではそれも快く選択できる問題ではないようでした」

-どんな困難があるのでしょうか。

「世界的に略奪文化財は取得立証責任が所蔵者にあります。 正当に取得したということを立証できなければ返さなければならないんですよ。 日本の植民地時代に流出し、アメリカ・ボストン美術館に所蔵されていたが、80年余りを経た昨年4月に戻ってきた釈迦仏の真身舎利(釈迦の遺骨)や、羅翁・指空禅師の舎利がその例です。博物館に保管すれば、かえって韓国に返す可能性が出てくるわけですから」

-私たちの最高裁判所が日本の所有権を認めませんでしたか?

「他人の物でも一定期間占有したとすれば所有権が渡ったと見る『取得時効』法理により認めましたが、それと略奪文化財返還は別ですから。 先に述べた釈迦仏の真身舎利も取得時効だけを考えると返してもらえなかったはずです。 観音寺が私的に所有すればそのような問題はないが保管問題があるので……。それで日本側が決められないようです」
(引用ここまで)




 韓国で観世音菩薩坐像の所有権を主張し、敗訴した浮石寺の住職が「日本ではまともに保管されるかどうか分からない」と言いはじめました。
 曰く──

・「日本では仏像がどのように保管されるかも決まっていない」
・「博物館に保管するのか、観音寺に保管するのか」
・「博物館に保管すれば韓国に返還される可能性が出る」
・「観音寺は常駐する住職のいない無人寺だ」
・「我々のようにまともに保管されるのか心配だ」

 すっごい簡単な話をすると、「関係ないから出しゃばってくんな」ですかね。



 所有権についても韓国人に関係ないことだし、そもそも博物館には預けるだけ。
 どっちにしても韓国に比べたら100万倍まともな保管をするし、「うちらのものになったら金箔貼りたくるわ」みたいなことはしないから。
 浮石寺がやることは5月の返還までしっかり保管して、返還時にしっかり返還するだけ。

 虎視眈々と狙っているのは理解しました。
 なんなら「日本でまともに保管されるかどうか分からない」とか言い出して返還しない可能性があるのもうっすら見えていますね。

 その布石であると考えるとこのインタビューと発言がなぜいまになって出てきたのか、分かるのではないでしょうか。
 まあ、残りが30日を切ったので本性を現しはじめたってところです。



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韓国人に盗まれた対馬の仏像、返還後は「防犯のために建てられた」対馬の博物館で常設展示へ……檀家からは「苦渋の決断です」との発言も……

韓国から対馬へ5月に返還の仏像 対馬博物館に預け常設展示へ 安全面と檀家の高齢化で苦渋の決断迫られる(テレビ長崎)
12年前に対馬市の寺から盗まれた仏像が、2025年5月、韓国から返還されます。

日々、手をあわせ拝むことができるよう寺に安置するか、それとも安全な博物館に預けるか。 

高齢化する檀家が苦渋の決断を迫られました。 (中略)

対馬市教委文化財課 田中課長「やっぱり安全面、防犯面の観点から今のままで戻すのはリスクがあるのかな」

対馬市の担当者は、対馬博物館への寄託を提案しますが…

檀家の人「できれば観音様を元の位置に置いていただける考えも持っていただけたら」

一方で、檀家は高齢化して仏像を守るには限界もあります。 (中略)

協議では、常設での展示を条件に対馬博物館に預ける方向でまとまり、今後は輸送方法や到着後の法要を検討することにしています。
(引用ここまで)


 対馬の観音寺に所有権があると認められた観世音菩薩坐像ですが、現在は韓国の浮石寺で100日法要中。
 予定では5月に観音寺に返還される予定です。
 返還された際、どこに安置するのかは大きな問題でした。

 オープンスペースであるお寺に置くことはもはや難しい。
 そこを狙われて盗まれたわけですからね。



 というわけで、対馬の博物館に寄託することが決まったそうです。


 そもそもこの博物館自体が「対馬にある文化財を盗難から守るため」に建てられたものです。
 いや、ホントに。

対馬の文化財を韓国人の手から守れ! 博物館で預かり管理する方向へ(楽韓Web過去エントリ)

 ここで「文化財を守るために新設される博物館」とされているのが、現在の対馬博物館(公式サイト)。
 過去エントリでは19年にもとの予定でしたが、コロナ禍等々で遅れて22年4月に開館となっています。
 収集方針にも「収集により貴重な資料の流出や散逸、盗難を防ぐ」って一文があるほどです。
 ここも一度、行ってみないとなぁ。

 そんなわけでとりあえず返還されてからも安全ではある、と思われます。
 まあ、こうした目的で施設を建てざるを得ないのが、そもそもの不幸だって話もありますが……。

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韓国メディア「対馬の仏像の所有権が日本の寺にあると法的に決まっても我々の中にはきまりの悪いもやもやが残る」「文化財の扱いを一般動産と同じにすべきではないのでは?」……ね、「法的にどうこう」なんて意味がないんですよ

[ファクトチェック]略奪された高麗仏像の所有権が日本にあるか?(聯合ニュース・朝鮮語)
日本の寺院である観音寺に高麗仏像の所有権があるという裁判所の判断に法理的問題がないとしても、依然として「気まずさ」が残る。

曹渓宗は2023年10月、最高裁判決当時「盗難文化財に対して取得時効を認めることは常識的にも話にならないだけでなく略奪文化財の隠匿と不法占有を助長すること」と論評したが、この論評がこのような気まずさを代弁すると言える。

裁判所の論理なら、海外にある略奪文化財を還収する案が適当ではない。 取得時効制度がある国では略奪された文化財でも、現占有者が所有権を認められるためだ。

国外所在文化遺産財団によると、今年1月現在、海外にある韓国の文化遺産は計24万7718点で、このうち43.9%の10万8705点が日本にある。

もちろん、日本にある韓国の文化遺産がすべて略奪文化財であるわけではないが、少なくない数が日帝強占期前後に不法搬出された文化財と推定される。

これに対し文化財を一般財貨とは異なり扱わなければならないという声が出ている。

漢陽大学のソン・ホヨン教授は、「海外に不法搬出された文化財の民事法上の返還請求法理に関する研究」(2004)で、「文化財の場合、法律問題については、他の一般物件とは異なり、取引安全の側面よりは文化財自体の保護を重視し、善意取得や時効取得の成立を解釈上制限する必要がある」と指摘した。

長期的には、国際社会が過去の略奪文化財返還問題を規律する国際協約が必要だという見解もある。

現在、文化財に関する主な国際協約としては、1970年「文化財の不法な搬出入及び所有権譲渡の禁止と予防手段に関する協約」(1970年ユネスコ協約)、1995年「盗難または不法搬出された文化財に関する協約」(1995年ユニドロワ協約)などがある。

この二つの協約はいずれも協約発効以前に略奪または不法搬出された文化財に対しては遡及適用されない。 国家間の文化財紛争の大部分が近代やそれ以前に略奪された文化財を巡って起きるという点を勘案すれば、現行協約の実効性に限界があると言える。

韓国は1970年ユネスコ協約に1983年に加入し、1995年ユニドロワ協約には加入しなかった。
(引用ここまで)
bR
 何度か「韓国人は韓国になんらかの形で入った文化財の略取を狙っている」との話をしています。
 今回の対馬観音寺から盗まれた観世音菩薩坐像はそれが法的な紛争になっただけまだマシではありますね。

 以前に壱岐の安国寺から盗まれた高麗版大般若経は韓国で国宝になっています。
 大阪の叡福寺、愛知の隣松寺からは高麗仏画が盗難され、そのまま。
 それ以外にも多数の事件が起きています。
 盗もうとして傷害事件を起こしているケースもありますね。

 盗難文化財の返還について定めたユネスコ条約が作成されたのは1970年ですが、日本政府が批准したのは2002年。
 韓国人による文化財盗難が多発したこともあって、遅ればせながら批准せざるを得なくなったのですよ。


 実際、これらの仏画等の盗難犯について「愛国者だ!」との絶賛されています。
 観音寺から仏像を盗んだ犯人も「我々は愛国者だ」と主張しています。

対馬から盗難された仏像、返還裁判がようやく進行……犯人グループは「我々は仏像を奪還した愛国者だ」と主張(楽韓Web過去エントリ)

 ワンチャン、「愛国の英雄」として扱われる可能性すらあるんですよね。
 ただの強盗犯なのに。

 その根本には「これら日本にある文化財はすべて韓国のものであるはずなのに」との意識があります。
 冒頭記事で言うところの「気まずさ(찜찜함)」ですね。
 韓国でいうところの「もやもや感」とか「解決しきっていない部分がある心地悪さ」を意味します。

 法的に所有権が決まっても関係ないってことですわ。
 先日の「仏像が韓国国内にあるうちに返還交渉をはじめろ」って主張していた記事も同様。

 根本的に「日本に盗まれたのだから盗み返してもなんの問題もない」って考えているのです。彼らは。

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韓国メディア「対馬の寺に所有権が認められようと関係ない。仏像が韓国内にあるいまのうちに政府間で交渉して返還を認めさせろ!」と叫ぶ……韓国は常にその機会を狙っているってわけです

元々私がいるべき場所はここなのに……瑞山「浮石寺仏像」、647年ぶりの悲しい帰郷(京郷新聞・朝鮮語)
1月24日、忠清南道瑞山浮石寺で仏像1点が公開された。 高さ50.55㎝、重さ38.6㎏のこの仏像は金属を溶かして観音菩薩を形象化した。 仏教で「慈悲」を象徴する観音菩薩は「世の中の声を聞いてすべての衆生を救済する菩薩」だ。 自然に観音菩薩像には該当地域の人々の時代的な願いが込められるようになる。 これは仏像が宗教的·芸術的価値を越え、それ自体で歴史と呼ばれる理由だ。 (中略)

仏像の所有権について大法院1部(主審大法官オ·ギョンミ)は「仏像が製作・奉安された高麗時代の寺院『徐州浮石寺』と原告(瑞山浮石寺)は同一の権利主体と見ることができるが、日本観音寺が仏像を時効取得したと見ることができ、原告はこの事件の仏像の所有権を喪失した」と判決した。 もともと仏像が瑞山浮石寺にあったのが正しいが、日本観音寺が法人格を取得した1953年1月26日から20年間所有の意思で占有(自主占有)し取得時効が完成したということだ。 これで「647年ぶりに故郷に帰ってきたが、滞在できる時間は100日」という瑞山浮石寺金銅観音菩薩坐像の数奇な運命が確定した。

大法院は日本観音寺の仏像所有権を認めたが、これをいつまで返還しろとは明示しなかった。 これについてある文化財関係者は「1951年に発見された仏像の腹蔵物(仏像の体の中に入れるすべての物)から『高麗国西州浮石寺』と書かれた結縁文まで出てきたが、1953年に法人格を取得した観音寺が平穏·公然と自主占有をしたというのは一体どういう意味か」とし「結局、大法院が韓日関係が改善されるように見えるので中途半端な判決で政府に決定権を渡した」と話した。 実際に仏像所有権を争った裁判所の時間が終わっただけで、「略奪文化財返還」という外交の時間は始まってもいない。 浮石寺住職のウォンウ僧侶は「仏像は本来その時代、地域の苦痛を解決したいという宗教的念願を込めて作られるもの」とし「何の縁もない日本観音寺に仏像を祀っても何の意味があるのか」と話した。 それと共に「所有権とは別に仏像返還運動は継続していく」と付け加えた。 (中略)

「一部のマスコミが『盗んできた対馬仏像』などの表現を使っているが(朝鮮日報、1月24日付記事)、最高裁の判決ですでに日本に返還しており、現在は正当な貸与契約を結んで浮石寺に祀っている。 これ以上このような表現は使わないでほしい」と述べた。

残るのは政府の外交努力だ。 しかし韓日関係改善を成果として強調してきた政府はまともに機能できず、実際の成果も確認されていない。 仏像が韓国にある時「略奪文化財返還交渉」を始めることと日本に帰った後に交渉することは次元が違う。 もう100日も残っていない。
(引用ここまで)


 2012年に対馬観音寺から盗まれ、韓国で13年間も留め置かれていた観世音菩薩坐像。
 これまでの経緯をちらと楽韓Webの過去エントリと共にざっくりと見てみましょうか。

 韓国の浮石寺から「我々が本来の所有者である」との主張があり、盗品であるにもかかわらず、所有権が争われることになったのです。
 これが2013年のこと。
対馬の仏像盗難犯、やはり韓国人だった。そして押収した仏像は返還されるのか?(楽韓Web過去エントリ)

 2017年に韓国の地裁は「浮石寺に所有権がある」との判決を出しています。

韓国、対馬から盗難の仏像を返還しないことを決定(楽韓Web過去エントリ)

 さらに判決確定前に仏像の受け渡しまでしようとしていました(検察側の仮処分申請で危うく阻止)。

韓国地裁「仏像は判決確定前に韓国側の寺に渡してOK」 → 間一髪強制執行停止に成功!(楽韓Web過去エントリ)

 さすがにこの地裁判決に対してはトンデモ判決であるとの批判が韓国国内からすらも少なからず出ていたそうです。

韓国人「なんだ、この仏像は韓国のものなのか」「窃盗犯は愛国者だ」……対馬仏像盗難事件を韓国公共放送が詳報(楽韓Web過去エントリ)

 その後、ムン・ジェイン政権下で長らく審理すら行われなかった(韓国ではよくあること)のですが、高裁で2023年2月に「日本の観音寺に所有権がある」との判決が出ました。

対馬から盗まれた仏像、高裁の「所有権は日本の寺」判決でもまだまだ返還への道は遠い模様(楽韓Web過去エントリ)

 さらに2023年12月には観音寺に所有権があることが韓国の大法院(最高裁に相当)から認められました。
 ただし、その後の足かけ3年に渡って返還についてはなんの音沙汰もなしのまま。

韓国最高裁、対馬から盗まれた仏像の所有権は日本の観音寺にあると認定、ようやく判決確定で返還への第一歩に(ただし、まだ問題は……)(楽韓Web過去エントリ)

 最終的には韓日議員連盟に所属する議員が「このままでは韓国への文化財貸出に大きな支障となる」との懸念から、具体的な返還交渉を行うこととなりまして。


 返還条件として韓国の浮石寺で100日間法要を行い、その後に返還するとのこととなりました。
 観音寺側も渋ってはいたようですが──

対馬観音寺前住職「半分しか信じられない。10年間だまされてきたのだから、まただまされるかもしれない」と仏像返還条件の「100日法要」要求に危機感を表明(楽韓Web過去エントリ)

 文書で返還確約をしたとのことで同意。
 いったん、韓国政府から観音寺に返還され、1月24日に浮石寺に貸し出されて現在展示が行われています。

対馬から盗まれた仏像、ようやく観音寺へと返還……すぐに韓国の寺に持ちこまれて100日法要が開始される(楽韓Web過去エントリ)

 お釈迦様の誕生日とされている5月5日まで展示が行われ、その後返還される予定。
 あくまでも予定。
 ずいぶん昔から書いているものだ。

 で、韓国の左派紙である京郷新聞が「観世音菩薩坐像が韓国国内にあるうちに外交交渉で韓国に返還をさせろ」と言い出しています。
 ……ね?
 盗難文化財であろうとなんだろうと、根本的に返すつもりがないのです。
 先日、「韓国は何度フランスから文化財貸出を断られても『差し押さえ免除法』を立法しようとすらしない」との話をしました。

 韓国国内に入ったと同時になんらかの形で有耶無耶にして『返還』を狙っているのです。
 それ以外に差し押さえ免除法を制定しようとしない意味がないですからね。
 台湾からもフランスからも日本からも文化財貸出を断られるというデメリットを抱えたままであっても、差し押さえ免除法を絶対に作ろうとしない理由なんてひとつしかないんですよ。
 「外交交渉で返還させろ!」って狙っているのです。
 京郷新聞が証明してくれましたわ。

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韓国、文化財貸出をスムースにするための「差し押さえ免除法」を立法することなく「貸し出してくれ」と言い続ける……要するに貸し出された文化財を狙っているってことですよ、それ

直指「差し押さえ免除法」ないので「国内では見られない」(ニューデイリー・朝鮮語)
直指(直指心体要節)が1973年以後、フランスで50年ぶりに初めて公開された。 しかし国内では法改正(「差し押さえ免除法」)がなされず、直指を貸与できない状況だ。イ・ボムソク清州市長はフランス国立図書館直指展示会に招請され8日から訪問したが、直指貸出が不可能だ。 フランス政府は「差し押さえ免除法なしには直指を借りることはできない」という立場を出した。清州は2001年、2006年、2016年、2018年の5回、国内展示を要請したが取り消された。 差押免除法は外国にある遺物を借りても没収・譲渡することを禁止することをいう。
(引用ここまで)


 直指心体要節は「金属活字で印刷された世界最古の本」とされるもの。
 14世紀に印刷されたものとされており、韓国では「我々の優れた印刷文化を示すもの」とか「グーテンベルクの印刷機に先んじている」、なんなら「グーテンベルクの印刷機は我々のパクり」くらいのことを述べています。

 ……いや、かなり本気で。
 「セルビアの教科書には印刷文化の始祖はグーテンベルクであると書かれている!」と文句を言っているくらいです。

 ただ、その直指心体要節、韓国には現存しません。
 19世紀末に駐韓フランス公使だった人物が文化財を蒐集しており、帰国の際にフランスへと持ちこんでいるのです。
 で、件の人物が亡くなった後に長年行方不明だったのですが20世紀後半にフランス国立図書館に寄贈されていたのが発見されて、フランスでたまに公開されることがある……といった経緯を辿っている文化財です。


 韓国からは何度かに渡ってフランス国立図書館に対して、「韓国国内で公開するために貸出をしてほしい」って依頼をしているのですが。
 フランスからは「差し押さえ免除法もない韓国に貸し出すことはできない」って言われ続けています。
 差し押さえ免除法は貸し出した文化財に対して、「あの文化財は私の物だ」とかいった仮処分等の法的な申請が行われても適用を免除されるもの。
 要するにスムースな貸出、返還のための法律です。
 冒頭記事によると、韓国側は2001年、06年、16年、18年とフランスに対して貸出の要請をした模様。
 すべてで断られています。

 20年以上、同じように「差し押さえ免除法がない国には貸し出せない」って言われ続けているのに、立法すらしようとしない。
 これがどう受け取られるかって言ったら、そりゃ「貸し出したら即座に差し押さえしてやる」って狙っているってことですよ。

 そんなもん、対応してもらえるわけないですよね。
 2018年には「我々は対馬の仏像が盗まれたあとにどうなったか知っている」とまで言われたそうですわ。
 ま、無用なリスクを避けるのであれば「貸し出さない」って判断になるのは当然ですよ。

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韓国メディア「対馬の仏像盗難から13年かかったがようやく日本に戻ることになった。これで日本や他の国からも韓国由来の文化財を借りられるだろう」……各国の博物館に「韓国に持ちこまれたら10年間帰ってこない」事実が広まっただけなのでは?

対馬島に帰る高麗仏像(文化日報・朝鮮語)
2012年、韓国人窃盗団によって日本の対馬の寺院、観音寺から密搬入された高麗金銅観音菩薩坐像が元の場所に戻るというニュースだ。 ところで、「元の場所」とはどこだろうか。 対馬で盗んだから日本か。 いや、高麗仏像と言ったから韓国じゃないかな。 (中略)

小貪大失。12年も今も文化財関係者が最も多く口にする言葉だ。 仏像の元所在地と略奪の根拠を明らかにしようとした仏教界の奮闘は決して「小さなもの」ではない。 しかし、海外に搬出された韓国の遺物の60%以上が依然として日本に散在し、それの還収という課業を考える時、仏像に対する所有権主張は得ることよりは失うことがより多いという憂慮だ。 心証だけで脅し文句を言うよりは、証拠が明白な盗品を返し、今後略奪文化財の返還可能性を高めようという実利的·長期的観点が込められた主張だ。

この13年間、実際に文化界内外で小貪大失が感知された。 朝鮮通信使を称える「対馬アリラン祭」は2012年に中断された。 再開後は「アリラン」を削除した。 また、この島には韓国の文化財が100点以上あると推定されるが、盗難事件以後どこかに全て隠れてしまった。 日本と交流が多い博物館や美術館も苦労した。 韓国関連の遺物なら、なかなか貸してもらえなかったり、レンタル期間を非常に短くするなど条件が非常に厳しくなったという。 ある美術館の関係者は「日本側の担当者から『(遺物が)行って戻ってこないのではないか』という冗談交じりの心配をよく聞く」と吐露した。 仏像の足が縛られた間、私たちは「信頼」を失っていったわけだ。

5月11日に対馬に帰還する仏像は24日、浮石寺で一般に公開されている。 観音寺との合意によって釈迦生誕日(5月5日)までの100日間、親見法会を開く。 「会うやいなやの別れ」は惜しいが、これもまた機会だ。 700年前に仏像を作る際に持っていた高麗人の広い心を推し量ってみることだ。 その中には文化財を眺める、より国際的で客観的な見方も入っているのではないだろうか。
(引用ここまで)


 対馬観音寺の仏像が返還されて、改めて韓国の浮石寺に貸し出されています。
 とりあえずではありますが、いったん返還されたことはよかったといえるのではないでしょうか。
 前住職である田中氏からも喜びの声が伝わっています。

解決まで約13年…盗まれた"対馬の仏像”韓国で返還手続き完了 寺の前住職が帰国して喜び語る(テレビ長崎)

 韓国側では「文化交流の支障となっているので返還した」との言説がよく出ています。
 実際、韓日議員連盟に所属する国会議員が「日本から文化財の貸出が行われない」との話を聞いて返還に対して奔走したとのニュースもありました。
 冒頭記事もそうした話を語っていますね。

 冒頭記事では「小貪大失」である、と書かれています。
 日本では貪小失大かな。目先の利益を貪ったために大きな利益を失ってしまった、といった意味。


 で、あたかも「韓国はちょっと損をしたかもしれないけども、これで文化財も貸し出されるようになるだろう。めでたしめでたし」みたいなまとめになっていますが。
 いや、違うからね?

 「文化財が盗まれて韓国に持ちこまれたら所有権確定まで10年以上かかり、所有権が確定しても返還まで1年以上かかる」

 こんな事実が共有されただけですよ。
 いまだに貸し出された文化財に対して仮処分申請などが行われても無視して貸出元に返還できる「差し押さえ免除法」も立法されていない。

フランス「え、韓国に文化財貸し出し? 返却されないからパス」 → 対馬の仏像盗難を受けて(楽韓Web過去エントリ)

 このフランスの例を見ても、対馬の仏像盗難を受けて「韓国には貸し出せない」って認識が拡大しているわけです。
 上の過去エントリは2018年。2021年にも借りようとして「フランス側は貸し出しに積極的になりつつある」とか報道されたのですが、けっきょく失敗しています。

 フランスでは2023年に公開されたことがあるとのこと。
 「韓国には貸し出さない。見たいならフランスに来い」ってことですね。
 そりゃいったんトラブルに巻き込まれたら13年戻ってこないわけですからね。
 今回の浮石寺への貸出だって本当に帰ってくるのかどうか、まだ分からないのですから。

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対馬から盗まれた仏像、ようやく観音寺へと返還……すぐに韓国の寺に持ちこまれて100日法要が開始される

盗難にあった対馬の仏像、13年ぶりに日本に返還へ(朝鮮日報・朝鮮語)
2012年、韓国の窃盗団が日本対馬の寺院、観音寺(觀音)から盗んで国内に密搬入した高麗時代の金銅観音菩薩坐像の所有権が24日、観音寺に引き渡される。 国家遺産庁と曹渓宗によると、観音寺前住職など日本側関係者がこの日午前、仏像が保管された大田国立文化遺産研究院を訪問し仏像の所有権を引き渡され、仏像は直後瑞山浮石寺に移し100日間一般に公開された後、5月中に日本に移送される予定だ。 これで対馬の仏像をめぐって13年間続いてきた両国の葛藤がついに終止符を打つことになった。 (中略)

対馬仏像を巡る議論は、韓日文化遺産の交流に膨大な被害を与えた。 特に、韓国の博物館が直撃弾を受けた。 今年、韓日国交正常化60周年を迎え、国立中央博物館は当初、日本の天理大に所蔵されていた「夢遊桃源図」など、日本にある韓国のブランド品を大量に借りて展示しようとしたが、日本側は「最高裁の判決が下された対馬の仏像もまだ返還されていない状況で、韓国に由来する国宝や重要文化財の貸与は難しい」という立場であり、展示が実現しにくかったという。

足踏み状態に陥った仏像の返還が実現できた背景には、韓日議員連盟会長のチュ·ホヨン国会副議長の仲裁努力もあったという。 チュ·ホヨン国会副議長室関係者は「国立中央博物館が『夢遊桃源図』貸与交渉が難航しているという話を聞き、これ以上この問題を傍観してはならないという考えで両側を丁重に説得した」と話した。 複数の文化遺産専門家たちは「盗んできた仏像はとっくに返さなければならなかったが、今からでも対馬仏像問題が解決されて幸い」とし「阻まれた両国文化遺産交流が再び順調に進行することを願う気持ち」と伝えた。
(引用ここまで)


 対馬観音寺の前住職である田中氏が韓国に渡って、観世音菩薩坐像が返還されたとのこと。
 これから韓国で所有権を主張していた浮石寺で100日法要を行って、5月に日本に帰ってくるとのこと。
 1年以上前に大法院(最高裁に相当)から観音寺に所有権があると認定されて足かけ3年。
 記事中にあるように韓国側の政治家が働きかけてようやく返還が実現するっていうのもなんなんでしょうね。

 しかも、その理由が「日本から韓国に文化財の貸出が行われていない」ってものだそうで。
 そのひとつが天理大学が所蔵する「夢遊桃源図」。
 これ、一昨年の年末くらいに「500年ぶりに永久返還される」ってデマが報道されたのですよ。

夢遊桃源も返還希望が見える。韓日友好気流の中でECIが積極的に仲裁(ヘラルド経済・朝鮮語)

 もうすでにこの記事の中でですら「そんな話があるのかどうか怪しい」ってなってますね。
 まあ、いつものパターンで「先に発表してしまう」アレです。
 重文なのにそんなほいほいと韓国側に渡されるわけもありません。


 っていうか、仏像が盗難されてから返還されるのに13年もかかっているわけですよ。
 ムン・ジェイン政権時代は所有権の審理すら進まないって体たらくで。

 文化財の貸出ができるわけないですよね。
 いまだに差し押さえ免除法すら制定されていないのですから。

フランス「え、韓国に文化財貸し出し? 返却されないからパス」 → 対馬の仏像盗難を受けて(楽韓Web過去エントリ)

 日本だけでなくフランス、台湾からも文化財の貸出を断られています。
 「韓国に文化財が渡ったらもう戻ってこない」と認識されているのはよい傾向ですね。
 この拒絶が2018年のこと。

 実際、13年に渡って不法に持ちこまれた文化財を返還しなかったし、実際に返還されるかどうかもまだ分からない。
 差し押さえ免除法も作るつもりがない。
 ……なんで文化財貸出ができると思っているんでしょうね。

 なお、観世音菩薩坐像ですが、こちらの記事の画像を見るかぎりでは欠損等もなく無事に保管されていたようです。

日本に戻る高麗時代仏像(聯合ニュース・朝鮮語)

 で、さっそく浮石寺に持ちこまれたとのこと。

倭寇に略奪された高麗仏像647年ぶりに故郷の瑞山浮石寺に戻る(聯合ニュース・朝鮮語)
 100日後、ちゃんと返還されるとよいですね。ホントに。

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対馬から盗まれた仏像、返還されて前住職と対面へ……なお、所有権を主張していた韓国の寺に100日間の貸出は行われる模様……無事で済むといいですね

長崎 対馬の寺から盗まれた仏像と元住職 13年ぶり対面へ(NHK)
2012年に長崎県対馬市の寺から盗まれ、その後、韓国の寺が所有権を主張していた仏像について、対馬市の寺の元住職が来週にも韓国を訪れ、13年ぶりに対面することが分かりました。

長崎県が有形文化財に指定している「観世音菩薩坐像」は、2012年に対馬市の観音寺から盗まれ、その後、韓国で見つかりました。

韓国中部にあるプソク(浮石)寺は「中世の時代に倭寇に略奪されたものだ」として、仏像の所有権を主張して裁判を起こしましたが、韓国の最高裁判所はおととし10月、仏像の所有権が観音寺にあると認める判決を言い渡しました。

この仏像について、観音寺の田中節孝元住職が韓国 テジョン(大田)にある仏像を保管する国の施設を来週にも訪れ、13年ぶりに対面することが観音寺などへの取材で分かりました。

観音寺は、韓国側の求めに応じて、仏像をプソク寺に一時的に移して100日間の法要を行うことに同意していて、対馬への返還はことし5月までに行うことで調整しているということです。
(引用ここまで)


 対馬から韓国人によって盗まれていた観世音菩薩坐像が返還されることになり、この問題で前面に出て韓国の法廷でも証言をしていた対馬観音寺前住職の田中氏が受け取りに向かうとのこと。
 来週にも返還され、そこから浮石寺で100日間法要をして5月に対馬に帰ってくる……という段取り。

 「所有権は観音寺にある」との判決が確定してから足かけ3年、ようやく帰ってくる算段が具体的な項目として出てくるようになりました。
 判決から1年以上経過して、いまだに返還されていないってこと自体が噴飯ものですけどね。
 まあ、「韓国が決まったことすら守れない」例として挙げられるようにはなったかな。


 この観世音菩薩坐像について願っていることがふたつほどありまして。
 ひとつは無事に返還されること。
 13年に渡って盗まれたままでいたのですから、とてもじゃないですが「返還する」って言質が信じられるものではありませんが。
 とにかく返還されることを願っています。

 もうひとつは仏像そのものが無事であること。
 13年間、ろくな保存もされていなかったことでしょうから、状態がどうなっているのかも分かりません。
 まともな状態であることを願っています。

 あと韓国の浮石寺で金箔を貼られたりしないこと。
 これ、本気でやろうとしてましたからね。

対馬仏像盗難問題 韓国寺院が金彩施す意向 被害側「ありのままで返して」(長崎新聞)

 「文化がちがーう」ってのがよく分かると思います。

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