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カテゴリ:ハイブリッド/EVの記事一覧

韓国製電気自動車のアイオニック5、繰り返す炎上事故。今度は橋脚に衝突して炎上……ナンバープレートすら残らずドライバーは身元不明に

韓国製EVが衝突事故で車両火災、運転者死亡…ナンバープレート焼失し身元特定できず /蔚山(朝鮮日報)
蔚山市内で1台の電気自動車が橋脚に衝突して火災が発生し、ドライバーが死亡する事故が発生した。

 23日午前5時9分ごろ、蔚山市北区のソンネT字路で韓国製電気自動車が橋脚に激突し火災が発生した。蔚山消防本部が同日発表した。

火は37分後に消し止められたが、ドライバーは車から出られず遺体で発見された。

 また電気自動車のナンバーが燃えて識別できないため警察はドライバーの身元を今も特定できていない。
(引用ここまで)


 韓国でまたも電気自動車が事故からの炎上。
 車種はこの記事では書かれていませんが、ヒュンダイ(ヒョンデ)のアイオニック5です。
 映像もあるので見てみましょうか。



 交差点をけっこう速度を出して曲がって、その直後に橋脚に衝突。
 衝突の瞬間そのものの映像はないものの、どうもほぼ瞬時に発火、炎上に至っているように見えます。


 で、駆けつけた消防士が37分間水をかけ続けてようやく鎮火。
 実はこの鎮火時間、かなり短いほうなんですよね。
 電池火災はバッテリーセルが連続して発火するなんてことがよくあるので、何時間もかかることも珍しくありません。

 去年もちらっと書いたのですが、アイオニック5はこの形での衝突→即発火→炎上とのパターンを何度も繰り返しています。

ヒュンダイ自動車のアイオニック5、衝突からわずか数秒で大炎上……運転手を必死に助ける市民の姿も(楽韓Web過去エントリ)

 他の電気自動車でも同様の衝突事故はあるのですが、こんな風に数秒で発火するってパターンをあまり見たことがないんですよね。
 少なくとも日本製EVではないし、テスラでも聞いたことがない。
 衝突の瞬間の映像がないだけ、なのかもしれませんが。

 にしてもアイオニック5のそれは多すぎないかって気がします。
 BYD製のものだとなにもしていなくても爆発するなんて映像が出てますから、同じ感じなのかもしれませんが。

 なお、フレームを残してほぼ燃え尽きたのでナンバープレートも確認できずに、事故を起こした人物はいまだに身元不明。
 BEVはまだだなぁ……って感じますね。

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韓国のヒュンダイ・キア自動車製ハイブリッド、すべてで「走行中に停止する」不具合が判明、無償修理を呼びかけるも「もっとも売れている車種」は修理対象外に

現代·起亜ハイブリッドの大半の車種「23万台無償修理」(MBC・朝鮮語)
走行中に警告メッセージと共に車が止まる事例を調査した韓国交通安全公団の「ハイブリッド車種別欠陥申告」報告書です。
欠陥が確認されたK8ハイブリッドと似た症状を見せた申告事例を集めましたが、現代・起亜自動車の人気車種のほとんどが含まれています。
販売台数が最も多いグレンジャーハイブリッドで「高速走行中に警告メッセージが点灯して速度が落ち、0状態で止まった」などの通報2件。
ソナタハイブリッドも「走行中の警告とともに車が止まった」という通報が5件ありました。 (中略)

このような問題を確認した国土交通部は、現代·起亜自動車側にハイブリッド車全般に対する措置を優先してほしいと要請しました。

(国土部関係者)「全車種を私たちが指示を、話をしたんです。 ハイブリッド車種はみんな同じじゃないか、と」

これにより、現代・起亜自動車はソナタとアバンテ、ツーソン、ニロ、スポーテージ、K5とK8の7車両約23万7千台を無償修理することにしました。

ところが、最も販売台数が多いグレンジャーとソレントは抜けました。

現代・起亜自動車側は「無償修理対象はBMSすなわちバッテリー管理システムのソフトウェア設定値エラーが確認された車種に限定された」とし「除外された車種はこれに該当しない」と説明しました。

国土交通部は、今回の措置から外されたグレンジャーとソレント車種に集中し、欠陥があるかどうかを綿密に調べる計画だと明らかにしました。
(引用ここまで)


 キア自動車のK8ハイブリッドに「走行中、突然『ハイブリッドシステムチェック』とのメッセージが出て停止してしまう」との症状が現れている、とのニュースが先日ありまして。
 実はK8だけではなく、さらにはキア自動車だけでもなく。
 ヒュンダイ・キアで製造されたすべてのハイブリッド車に同じ不具合があると認定されています。

 国土交通部(省に相当)は両社のハイブリッド車すべてにリコールをかけようとしたところ。
 ヒュンダイ・キアは先んじてそれらの車種ほとんどに無償修理を打ち出してしまったとのこと。
 ソナタやアバンテ、K5、K8など23万7000台。



 ただし、人気車種であるグレンジャーとソレントは無償修理に含めなかったっていう。
 曰く「グレンジャーとソレントは制御ソフトウェアが違うから該当しない」としているのですが。
 実際に国土交通部のリストには数件の両車種の停止事項があるのですけどね。
 ……まあ、ヒュンダイ自動車的にはこうするのが正解なんでしょうね。

 先日のアイオニック5が衝突する度に激しく発火しているのも防御機構を取り入れていないことが原因ともされています。
 確かに他の企業のBEVでこんな即座に発火して炎上するの見たことないもんなぁ……。

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ヒュンダイ自動車のアイオニック5、衝突からわずか数秒で大炎上……運転手を必死に助ける市民の姿も

炎に包まれた電気タクシー、炎上してタクシー運転手を救った市民たち(MBC・朝鮮語)
車が徐行する下り坂で白い電気自動車タクシー1台が速い速度で降りてきます。
先に行っていた他のタクシーを少し避けているのかと思ったら、そのまま1階の商店街に突っ込みます。

衝突直後、タクシーの前部で青い炎が起こり、すぐに真っ赤な炎に変わります。
タクシーはあっという間に炎に包まれ、炎は建物を飲み込むように恐ろしく燃え上がります。
(引用ここまで)


 韓国でのアイオニック5の炎上事故。
 バッテリーはエネルギーの塊なので、こうして即座かつ一気に炎上します。
 事故前後の映像もあったので、見てみましょうか。



 衝突から数秒で炎が上がりはじめ、その直後には大炎上開始。
 なんかアイオニック5の炎上事故、やたらに多いんですよね。


 こちらは去年12月の事故。やはり一瞬で炎上。脱出する暇もなし。



 さらに6月の釜山の高速道路での事故。



 一度炎上したバッテリーは温度が下がらないので、とんでもない量の水を浴びせ続けて温度を下げるか、そのまま放置するかしか消火方法がないそうです。
 12月の事故でも2時間炎上を続けたとの記述がありますね。

 当然、テスラのモデル3とかも炎上しているとの話はあるのですが、こうして「事故から数秒で発火→炎上」っていう映像はそうないですね。
 あとアクセルも踏んでいないのに時速190キロまで加速した、とのニュースも。



 これもタクシーで乗客も見ているところでの映像。ヒュンダイも事故調査に協力するとのことです。

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日本市場にEVで再参入するヒュンダイ自動車社長「我々は同じ失敗を繰り返さない」→韓国人アナリスト「ヒュンダイがEVを日本で売る必要があるのかが分からない」

EVで13年ぶりに日本市場に再進出する現代自動車、全量オンライン販売(朝鮮日報)
 ブルームバーグ通信によると、日本国内の乗用車市場における電気自動車のシェアは1%にもならないほど、日本国内の電気自動車市場はまだ小さいという。

 しかし、最近の調査によると、車を購入する意向がある人の4人に1人が電気自動車購入を考えていることが明らかになるなど、「電気自動車市場は成長局面に入る転換点にさしかかっている兆しが見られる」とブルームバーグ通信は伝えている。

 これに関連して、日本の電気自動車市場ではほぼすべての自動車メーカーが同じスタートライン上にあるため、現代自動車が電気自動車メーカーとして新たな地位を確保できる機会がある、と張在勲社長は判断している。

 張在勲社長はまた、かつての日本乗用車市場進出失敗について、「日本市場は非常に水準が高く、日本の消費者は車についてよく知っているので、あらゆる面で基準が高い」「同じ失敗を繰り返しないよういろいろ準備した」と強調した。

 現代自動車は全車をオンライン販売し、オプションや注文はもちろん、車の代金決済、保険加入、自動車登録といった関連機能もオンラインで可能にする計画だ。

 これについて、張在勲社長は「我々は旧来型のディーラーを持っていない。これは新しいことにチャレンジできるという意味だ」と語った。
(引用ここまで)


 ヒュンダイ自動車改め、「ヒョンデ」で日本市場に参入するヒュンダイ自動車の社長が「日本では電気自動車をオンライン販売する」と述べまして。
 「われわれは入念に準備を重ねてきた。同じ失敗を繰り返すことはしない」だそうです。
 おそらくは人件費や賃料といった固定費を最低限にするという戦略なのでしょうね。
 あとテスラジャパンの販売スタイルのまるパクリ。

 テスラだったらまだ新進性とかで話題になるし、そういう販売方法でもまあ……「新しい企業だからね」ってことになるのでしょうが。
 あ、ちなみに大元のブルームバーグでのインタビュー記事はこちら。

13年ぶりに日本参入、EVなどオンライン販売-韓国の現代自動車(ブルームバーグ)
 現代自が今回取る戦略は、同じ韓国のサムスン電子やLG電子が日本のスマートフォン市場で成功を収めたやり方と類似している。両社は韓国企業が日本市場を攻略することは可能であることを証明した。

 再参入を機に現代自は日本でのブランド名の表記を「ヒュンダイ」から「ヒョンデ」に変更する。張氏は「われわれは日本が非常に洗練されたマーケットであり、日本の消費者も車についての知識があるためあらゆることについて高い基準を持っている」とした上で、「サムスンとLGから学んだ教訓は何より重要なのはブランドと商品戦略だということだ」と述べた。
(引用ここまで)

 サムスン電子のスマホは成功か失敗か問われたらまあ……成功しているほうなのでしょうが。
 LGのスマートフォンが……成功?
 うーん。
 こりゃ2回目の撤退も近いな。


 メインの販売車にしようとしているのがIONIQ5という車種で、SUVだそうです。
 一時期は「水素燃料電池車だけで勝負する」とかも言っていたのですが、さすがに現実的でないと認識したということか。
 ちなみに朝鮮日報はブルームバーグのこの一節を完全に無視しているのですけどね。

 韓国投資証券のアナリスト、キム・ジンウー氏はサムスンやLGのケースと異なりEVは高額なものであるため、国産車を好む傾向がある日本の消費者は韓国メーカーから購入することに抵抗があるかもしれないと指摘。「欧州や米国の方がEVの需要は強い。現代自がなぜ日本でEVを販売する必要があるのかがわからない」と述べた。
(引用ここまで)

 韓国人から見ても分からないのか。
 じゃあ、日本人側から見ても分からなくてもしょうがないな。
 参入費用と撤退費用がかかるだけだよなぁ。

 ヒョンデは去年の夏だったかにBTSのなにかがもらえるキャンペーンみたいなのをやって好評だった……みたいです。
 それで勘違いしちゃったかな。
 まあ、がんばってみてくださいな。

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韓国メディア「中国製EVトラックが『輸入車の墓場』である日本で人気だ」……墓場送りになったのは韓国だけじゃない?

「輸入車の墓場」日本で中国のEVが人気を集める理由(朝鮮日報)
「輸入車の墓場」といわれる日本で、中国製の安価な電気自動車(EV)が善戦していると、ブルームバーグが17日に報じた。

 ブルームバーグは記事で、日本の物流企業SBSホールディングスなどの事例を紹介。SBSは最近、日本のEV関連スタートアップ企業「フォロフライ」を通じ、今後5年間でEV軽トラック2000台の導入を決めた。導入されるEVは東風汽車集団の子会社をはじめとする中国の自動車メーカーが製造する。 (中略)

 品質もさほど悪くないという評価だ。SBS即配部門の宮原朗次長は、中国製のEVが3‐4年使用後にも性能を維持できるかは心配だとしながらも「現状では12時間充電すれば問題なく走行できる」と話した。
(引用ここまで)


 ブルームバーグが「日本の運送業者を中心にして中国製EVトラックの需要があり、じわりと浸透しつつある」というレポートを掲載しています。

中国製EV、日本の宅配業者にじわり浸透-圧倒的な低価格武器に(ブルームバーグ)

 ざっくり中味を書くと──
・配送センターから届け先までの最後のラストワンマイルであれば、EVトラックでも航続距離は問題ない。 ・中国政府からの援助金を得ている中国メーカーに、日本の自動車メーカーは価格競争力で負けている。
・使用を続けた場合の性能は分からないが、現状では充分に使えている。
・2〜3年後は分からないが、いまは中国製EVトラックが市場を席巻している状況だ、と。

 ちなみに朝鮮日報の書く「輸入自動車の墓場」という文言はブルームバーグの記事にはありません。


 韓国製自動車、および一部のアメリカ車にとっては墓場かもしれませんけどね。
 多くの欧州車やアメリカ車でもジープなんかはシェアを伸ばしています。ジープは大躍進って言っても過言ではないレベルで増えてますね。
 要は日本車とかぶる市場を狙うのであれば極端に不利になるってだけで、むしろ趣味的な車であったり、需要のしっかりしたものであれば通用する。

 通用しないのであれば、それは市場の動向を分析しなかった企業側に問題があるんじゃないかな。
 延々と左ハンドル車しか作らなかったり、新車があるのに日本市場に投入しなかったり。
 あるいは「ヒュンダイを知らないのは日本だけかもしれない」とか消費者を小馬鹿にするような広告を作ったり。
 そういう企業は淘汰されて当然なんだよな……。

 そういえば水素燃料電池車で日本市場に再参入するとかいってたヒュンダイ改めヒョンデの話はとんと見ませんね。
 それこそ中国製EVトラックみたいなニッチに入れるつもりだったのでしょうけども。さて。

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韓国・LG化学のバッテリーを搭載したGMボルト、車両火災連発で全数リコール……米運輸省は「屋内に駐車するな」「夜に充電するな」と勧告

カテゴリ:ハイブリッド/EV コメント:(119)
EV電池に負担金リスク GMリコールで韓国LG化学株急落(日経新聞)
韓国LG化学株が23日、前週末比で11%急落した。車載電池の供給先である米ゼネラル・モーターズ(GM)が大規模リコール(回収・無償修理)を発表し、費用負担の懸念からLG化学株が大きく売られた格好だ。電気自動車(EV)の原価の3割程度は電池システムが占める。交換に伴う費用負担というEV電池のリスクが露呈した。

GMは20日、車載電池から発火する恐れがあるとして「シボレー・ボルトEV」の約7万3千台をリコールすると発表した。7月には同車種6万8千台のリコールを届け出ており、シボレー・ボルトEVの大部分がリコール対象となった。費用は10億ドル(約1100億円)を見込むという。

LG側は「共同で原因を調査している。結果によって負担比率が決まる」とコメントした。GMとLG化学は2019年に提携を表明し、現在はオハイオ州とテネシー州に合弁で電池工場を建設中だ。リコール費用の負担比率を巡る交渉が難航すれば、両社の長期的な協力関係に影響が出る可能性もある。
(引用ここまで)


 LG化学(LG Chem)の株価がすごいことになってまして。

スクリーンショット 2021-08-23 23.06.33.png
(チャート:Yahooファイナンス

 90万ウォンだった株価が、大きな窓を開けて一気に80万ウォンを切るまでになってます。
 その原因が記事にあるGM Boltsのリコール。

 それ以前にもヒュンダイ自動車のコナEVが多数の出火事故を起こしており、その原因がLG化学のバッテリーだったことで、7割を負担することになってました。

現代自EVリコール1000億円 電池供給のLG化学が7割負担(日経新聞)

 こちらだけで700億円規模の負担。
 この際にもLG化学の株価は95万ウォンくらいから80万ウォンを割りこむところまで下落していました。
 今回も同様にリコール費用の1100億円のうち、7割ていどを負担させられるのではないかという意向から、同レベルに株価が下落したというわけですね。

 いやぁ、よう燃えとるわ(ダブルミーニング)。
 アメリカの運輸省に属する高速道路交通安全局(NHTSA)はVoltユーザーに対して「家の近く、屋内に駐車せずに離れた場所に置くように」と勧告しているとのこと。

米幹線道路交通安全局が火災リスクのあるシボレー・ボルトを屋外に駐車するようオーナーに警告(TechCrunch)

 夜の間に充電しないように、とも勧告されているとのこと。監視下にない場合は充電するなってことか。
 ……あんまり聞いたことがない措置ですね。
 このリコール、ボルトの2019年型までという話だったのですが最近になって最新型でも同様の火災が起きる危険性が高いとしてすべてがリコール対象になっています。
 懐かしのGalaxy Note7を思い起こさせますね。

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ヒュンダイ自動車、「アップルとの協議は進めていない」とリリース発表→韓国メディア「自動運転車でなくともEVの開発はやるかもしれないってことだ」……うーん、無理な解釈じゃない?

韓経:1カ月で急変した現代自動車とアップルの「未来自動車協力」公示…なぜ(韓国経済新聞)
現代自動車と起亜自動車、現代モービスは8日、「アップルと自動運転車開発に関する協議を進めていない」と公示した。協力説が提起された当日である先月8日に出した公示と完全に異なった。当時は「多数の企業から自動運転電気自動車関連の共同開発協力要請を受けているが初期段階で決定されたものはない」とした。市場では交渉を認めたものと受け止めた。最近まで「交渉は最終段階で、4兆ウォン規模の正式契約を締結するだろう」という外信報道が相次いだが、結局この日現代自動車が否定の公示を出し、なかったことになってしまった。

この日現代自動車グループは公示以外には何の説明も出さず徹底的に口を閉ざした。業界では「契約が完全に水泡に帰した」と「中断は事実だが協議を再開する可能性も残っている」と正反対の分析が出てきた。決裂の理由としてはアップルの「秘密主義」と協力方式に対する溝が挙げられている。ブルームバーグは5日、「協議が暫定中断された」と伝えながら「各種プロジェクトを秘密にしたアップルが腹を立てた」と説明した。

アップルはこれまであらゆる交渉でパートナーに厳格な秘密順守を要求してきたが、外部に協議の事実が流出したことからこれを問題視して交渉を中断したという説明だ。
(引用ここまで)


 先日、ブルームバーグから「アップルとヒュンダイ自動車の交渉は終了した」とのスクープがありましたが。
 それを裏付ける形でヒュンダイ自動車、キア自動車、そして部品製造を行うヒュンダイモービスの3社から「アップルと自動運転車開発に関する協議を進めていない」とのリリースが出されました。

 1月に韓国経済新聞TVが「アップルとヒュンダイ自動車が交渉している」というスクープを報じましたが、ちょうど1ヶ月で騒動は終結。
 1月に報道があった際にはヒュンダイ自動車側から「アップルと初期の交渉をしている」というリリースがありましたが2度に渡って文面が変更されて、最終的には「複数企業と自動運転EV開発の協力要請を受けている」というものになったりもしていました。
 もうこの時点でかなりアップルからの不信感は高かったのでしょうね。

 聯合ニュースはこの3社からのリリースを見て「自動運転車ではなく、EVの交渉はまだしている」と解釈しているのですが。

現代自グループ アップルと「自動運転車の協議してない」=EVのみ?(聯合ニュース)

 正直、無理な解釈じゃないかなとは感じます。
 ただまあ、アップルと協業するというのも悲喜こもごもで。
 スケールメリットは間違いなくあるのですが、下請を酷使することにかけては半端ないですからね。
 まあ、中国市場を失いつつあり、じり貧のヒュンダイ自動車としては渡りに船の部分もあったとは思うのだけどなぁ。
 バッテリーサプライヤーも問題になるので交渉はより複雑にならざるを得ない。
 日産あたりがやってもおかしくないかな、とは感じます。

韓国メディア&ヒュンダイ「アップルと自動車製造の協議やってます」→アップル「ヒュンダイくんさぁ……」→協議決裂か

アップル、現代・起亜とのEV生産巡る協議が最近中断-関係者(ブルームバーグ)
米アップルは電気自動車(EV)の生産に向け、韓国の現代自動車と同社傘下の起亜自動車と協議を行ったが、話し合いは最近中断された。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

同関係者によると、アップルは他の自動車メーカーとも同様の計画について協議してきた。情報が公開されていないことを理由に匿名で語った。 (中略)

 アップルはコメントを控えた。現代自動車は今年1月、アップルと自動運転のEVを巡る開発協力で協議中との報道を認めた当初の発表文を修正し、アップルへの言及を削除した。

 この発表や、協議に関するその他の報道にアップルは不快感を抱いたという。同社は開発プロジェクトを長年にわたって秘密にし、サプライヤーとの関係を容赦ない効率性を持って管理している。
(引用ここまで)


 今年の頭くらいから韓国を中心にして「ヒュンダイ自動車がアップルカーの開発協力を行う」というリークが複数に渡って流れてきたのですね。
 英語記事はその韓国メディアの記事を引用したものがほとんど、というような状況でした。
 遡れるだけ遡ってみましたが、アップルカーの製造協力を〜としているのは1月8日の韓国経済新聞TVの記事が最初かな。

アップルカー、現代自動車と共同開発する... 2027年にリリースされる(韓国経済新聞TV・朝鮮語)

 外信も韓国メディアもここから報じるだけ。
 ヒュンダイ自動車からは当日に「アップルとの協議を行っているがまだ初期段階だ」という内容のリリースを出したのですが、その後に2回、リリースを修正して「様々な企業から協力の可能性について要請を受けている」という文言になりました。

現代自、アップルへの言及削除-EV協力報道巡り発表文修正(ブルームバーグ)

 今回のブルームバーグのニュースによると「協議は中断」しているとのこと。
 その原因として、アップルが1月の韓国メディアによるリークや、ヒュンダイ自動車側のリリースに不快感を持ったから、としています。

 ……まあ、韓国では基本的に「発表してしまえばこちらのもの」というような意識があるのは間違いないところで。
 2002年のワールドカップのオープニングセレモニーでケミストリーと安室奈美恵が出演するって発表があって、それぞれの所属事務所から「聞いてません」ってコメントが出るとかもやってましたっけね。

 アップルとヒュンダイにあるていどの交渉があったは間違いないでしょうが、行き詰まっていたという局面だったのかな。そこから打開したいという思惑があったのでしょう。
 韓国経済新聞TVにリークして、それを認めるというリリースを出して一点突破を計ろうとしていて、嫌気されたと。
 韓国国内ではそのやりようで通用するのだろうけどなぁ……。