ブルームバーグ通信によると、日本国内の乗用車市場における電気自動車のシェアは1%にもならないほど、日本国内の電気自動車市場はまだ小さいという。
しかし、最近の調査によると、車を購入する意向がある人の4人に1人が電気自動車購入を考えていることが明らかになるなど、「電気自動車市場は成長局面に入る転換点にさしかかっている兆しが見られる」とブルームバーグ通信は伝えている。
これに関連して、日本の電気自動車市場ではほぼすべての自動車メーカーが同じスタートライン上にあるため、現代自動車が電気自動車メーカーとして新たな地位を確保できる機会がある、と張在勲社長は判断している。
張在勲社長はまた、かつての日本乗用車市場進出失敗について、「日本市場は非常に水準が高く、日本の消費者は車についてよく知っているので、あらゆる面で基準が高い」「同じ失敗を繰り返しないよういろいろ準備した」と強調した。
現代自動車は全車をオンライン販売し、オプションや注文はもちろん、車の代金決済、保険加入、自動車登録といった関連機能もオンラインで可能にする計画だ。
これについて、張在勲社長は「我々は旧来型のディーラーを持っていない。これは新しいことにチャレンジできるという意味だ」と語った。
(引用ここまで)
ヒュンダイ自動車改め、「ヒョンデ」で日本市場に参入するヒュンダイ自動車の社長が「日本では電気自動車をオンライン販売する」と述べまして。
「われわれは入念に準備を重ねてきた。同じ失敗を繰り返すことはしない」だそうです。
おそらくは人件費や賃料といった固定費を最低限にするという戦略なのでしょうね。
あとテスラジャパンの販売スタイルのまるパクリ。
テスラだったらまだ新進性とかで話題になるし、そういう販売方法でもまあ……「新しい企業だからね」ってことになるのでしょうが。
あ、ちなみに大元のブルームバーグでのインタビュー記事はこちら。
13年ぶりに日本参入、EVなどオンライン販売-韓国の現代自動車(ブルームバーグ)
現代自が今回取る戦略は、同じ韓国のサムスン電子やLG電子が日本のスマートフォン市場で成功を収めたやり方と類似している。両社は韓国企業が日本市場を攻略することは可能であることを証明した。
再参入を機に現代自は日本でのブランド名の表記を「ヒュンダイ」から「ヒョンデ」に変更する。張氏は「われわれは日本が非常に洗練されたマーケットであり、日本の消費者も車についての知識があるためあらゆることについて高い基準を持っている」とした上で、「サムスンとLGから学んだ教訓は何より重要なのはブランドと商品戦略だということだ」と述べた。
(引用ここまで)
サムスン電子のスマホは成功か失敗か問われたらまあ……成功しているほうなのでしょうが。
LGのスマートフォンが……成功?
うーん。
こりゃ2回目の撤退も近いな。
メインの販売車にしようとしているのがIONIQ5という車種で、SUVだそうです。
一時期は「水素燃料電池車だけで勝負する」とかも言っていたのですが、さすがに現実的でないと認識したということか。
ちなみに朝鮮日報はブルームバーグのこの一節を完全に無視しているのですけどね。
韓国投資証券のアナリスト、キム・ジンウー氏はサムスンやLGのケースと異なりEVは高額なものであるため、国産車を好む傾向がある日本の消費者は韓国メーカーから購入することに抵抗があるかもしれないと指摘。「欧州や米国の方がEVの需要は強い。現代自がなぜ日本でEVを販売する必要があるのかがわからない」と述べた。
(引用ここまで)
韓国人から見ても分からないのか。
じゃあ、日本人側から見ても分からなくてもしょうがないな。
参入費用と撤退費用がかかるだけだよなぁ。
ヒョンデは去年の夏だったかにBTSのなにかがもらえるキャンペーンみたいなのをやって好評だった……みたいです。
それで勘違いしちゃったかな。
まあ、がんばってみてくださいな。
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