① 電気自動車だけで火がよく出るか?
現代自動車・起亜自動車は「電気自動車は火災が多く発生する」という先入観について消防庁の統計を取り始めた。 消防庁によると、最近5年間(2019~2023年)、電気自動車を含む自動車火災は毎年4,500件以上発生した。 ただし、年度別の自動車累積登録台数を基準に算出した1万台当たりの火災件数は、昨年基準で非電気自動車は1.86件、電気自動車は1.32件である。 特に、この統計は衝突と外部要因などによる火災をすべて含んでおり、超小型電気自動車、電気貨物車、電気三輪車まで一緒に集計され、一般乗用電気自動車の火災件数ははるかに少ないと会社側は強調した。
② 電気自動車の火災は熱暴走現象で鎮火が難しいか?
現代自動車・起亜自動車は、熱暴走が外部要因として発生するほとんどの電気自動車火災には現れないと主張した。 バッテリーパックは高度な耐火·耐熱性を備え、バッテリー以外の要因で火災が発生した時に火が簡単に燃え移らないということだ。 特に、最新の電気自動車にはバッテリーから火が出た時も熱暴走の転移を遅延させる技術が入っており、火災の拡散を防止できると伝えた。 (中略)
③ 電気自動車が室内で火災が起きた時、さらに鎮火は難しくなるか?
地下駐車場など室内で自動車火災が発生した場合、電気自動車がさらに鎮圧が難しいという主張も事実とは距離があると現代自動車·起亜自動車は明らかにした。 韓国火災消防学会が4月に出した論文によると、スプリンクラーの作動だけでも隣接車両への火災転移を遮断できることが分かった。 実際、5月に全羅北道群山市のあるマンションの地下駐車場で発生した電気自動車の火災は、スプリンクラーが正常に作動し、45分で鎮火され、被害は大きくなかった。
(引用ここまで)
ヒュンダイ(ヒョンデ)自動車とキア自動車が「電気自動車はよく燃える」とする韓国での風説に反論。
1.電気自動車は非電気自動車に比べて火災になる率が高いのか。
2.電気自動車が火災を起こした場合、鎮火しにくいのか。
3.地下駐車場などで電気自動車火災が起きたら延焼しやすいのか。
以上の3点について言及しています。
現状、韓国での電気自動車への評判は地に落ちたといっても過言ではない状況。
ヒュンダイ自動車のハイブリッド車は納車まで1年待ちもざらにある中、BEVは即納状態が続いています。
地下駐車場には「電気自動車入庫お断り」の貼り紙が貼られ、多くの場合で地下駐車場にしか充電器がないので「マンションの駐車場で充電できない!」ってなってしまっている。
先日のベンツ製BEVが起こした火事でマンションへのダメージすらあったことから「不動産価格を下げる元凶」くらいの扱いを受けているのですね。
ヒュンダイ・キアは2、3については「スプリンクラーがあれば延焼は抑えられる」としています。
……スプリンクラーねぇ。
韓国のスプリンクラー、動作するかどうか分からないじゃないですか。
実際にマンション火災では動作したのは15%ほどでしかない。
シュレディンガーのスプリンクラーなので。
あと非電気自動車に比べて発火する率は高くない、っていうのも。
ヒュンダイ・キアの場合は非電気自動車がなにもしないのに発火するって件があったので、それと比較することになるんですよね。
韓国のヒュンダイ・キア自動車に車体炎上で大規模な集団訴訟へ、「1日1台が衝突もなしに炎上している計算」とのこと……(楽韓Web過去エントリ)
結果、去年に377万台がリコールされて「修理が終わるまでは屋外で建物から離れた場所に駐車するように」って指示が出たアレ。
アレに比べたらそりゃ、「電気自動車はそれほど発火しない」ってことになるんじゃないですかね。
韓国はヒュンダイ・キアのシェアがだいたい70〜80%ほどですから。
国産車については85〜90%以上がヒュンダイ・キアのもの。外国車はヒュンダイ・キアが10万台売れる間に2万台売れるって感じ。
なので、「発火するヒュンダイ・キアの非電気自動車」と比べるのはいかがなものか……って感じがします。
あとアイオニック5の「衝突したらフレーム以外残らないほどに燃え続ける」ってアレの印象も大きいかな。
そうしたイメージを覆すのは数字じゃ無理なんですよねー。
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